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『プロミスシンデレラ』8巻は漫画アプリ『マンガワン』で読める
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『プロミスシンデレラ』8巻 ネタバレ&感想
第54話「共闘」
主人公の桂木早梅（かつらぎはやめ）は家の扉が開いたので、片岡壱成（かたおかいっせい）かと思い、出迎えますが、そこに立っていたのは片岡成吾（かたおかせいご）でした。
早梅は帰りの遅い壱成を心配しています。
成吾は壱成と二人で話した時に「早梅のそばを離れるなよ」と言われたことを思い出します。
壱成は成吾に「お前への頼みごとはこれっきりだ」と言い、何か危険なことをしようとしている様子でした。
一方、路上で壱成と菊乃が対峙しています。
壱成は菊乃に、早梅を崖から突き落としたことを警察に自白するように言いますが菊乃は証拠がないと開き直ります。
しかし、壱成はスマートフォンのボイスレコーダーで菊乃の一連の発言を録音していました。
「俺は成吾みたいに甘くねーぞ」と壱成は詰め寄ります。
走って逃げようとする菊乃を、追いかけて捕まえますが、2個目のスタンガンを隠し持っていた菊乃に反撃されてしまいます。
家にいる早梅の元には、壱成から友達の家に泊まるとメッセージが届きますが早梅はどうも不安が残る様子です。
翌朝になっても壱成は帰ってきませんでした。
壱成は神社の境内の柱に両手を縛られて、身動きが取れない状態になっていました。
菊乃がやってきて、壱成に対して、自分が心から成吾の幸せを願っていることを語り始めます。
「私は幸せよ？」と言う菊乃に対して「俺は早梅が幸せじゃなきゃやなんだよ」と壱成は真面目な顔で答えます。
第55話「決心」
旅館では、成吾が従業員の黒瀬洸也（くろせこうや）に壱成を見かけなかったか尋ねています。
他の従業員も壱成を見かけた人はいないようです。
壱成が行方不明という緊急事態のなか、旅館の宿泊客に悪質なクレーマーがいたようです。
成吾が駆けつけると、従業員の女性が泣いています。
さらには成吾に掴みかかろうとする宿泊客でしたが、成吾は毅然とした態度で対応し、旅館から出て行かせることに成功しました。
壱成のことを心配しつつも、犯人が明（菊乃）なら壱成は大丈夫だと成吾は確信しています。
成吾は、早梅に言われた「ぬるいこと言ってないで本気でやってよ」という言葉を思い出し、自分の頬を両手でバチンと叩いて気合を入れます。
一方、神社で拘束されている壱成は菊乃にナイフを振りかざされていました。
そこへ壱成のスマートフォンにメッセージが届きます。
壱成は拘束されているため、菊乃がスマートフォンを操作し、壱成に見せます。
メッセージは洸也から仕事関連の内容のようでした。
しかし、実はメッセージには事前に成吾と壱成が交わした約束に関する暗号が含まれていたのです。
菊乃に気づかれないように、壱成は返信を伝えます。
壱成のメッセージを受け取った成吾は「あそこか・・・！」と壱成の居場所が分かったようです。
第56話「うそつけ」
怪我をしているため、旅館での仕事を休んでいる早梅ですが、壱成が心配で、旅館へ探しに行きます。
ばったり菊乃と遭遇すると、胸ぐらを掴み、「壱成どこにやったの？」とかなり怖い目で問い詰めます。
他の従業員が止めに入り、怪我をしているため尻餅をついてしまう早梅。
怪我の悔しさで涙が滲んでいます。
その様子を見て「そんなに好きですか？壱成様のこと」「会えなくて恋しいですか？」と尋ねられ、「そういう目で見てなんか・・・」と否定する早梅ですが、「めっちゃ意識してるじゃないですか 異性として」と断言されてしまい、言葉が出てこない様子です。
しかし、年下でも、バツイチでもいいんじゃないかと背中を押され、ハッとする早梅でした。
早梅は、壱成が神社の近くにいるという情報を得て、松葉杖をつきながらも神社へと急ぎます。
壱成のことを思い出しながら、ついに壱成のことが好きだと自覚したようです。
ポロポロと大粒の涙をこぼしています。
神社に着くと、境内に縛りつけられた壱成と目が合います。
「え 早梅？なんでここに？」と壱成はかなり驚いた様子です。
すると早梅は壱成の方へ歩み寄り、何往復も渾身のビンタをしました。
菊乃と二人きりにならないと言った壱成に対して、「・・・うそつき」と言いうずくまってしまいます。
そんな早梅の頭を撫でながら約束を破ったことを壱成は謝ります。
すると涙をボロボロこぼしながら、早梅は壱成に抱きつきます。
壱成もそっと早梅を抱きしめます。
早梅は泣きじゃくりながら「もうどこにも行かないで・・・ ずっと一緒にいてよ」
と素直に自分の気持ちを伝えます。
第57話「私がいないとダメだから」
「ずっと一緒にいてよ」と早梅に言われてキョトンとしてしまった壱成ですが、照れながら「わかった、次はぜってー約束まもる」と答えます。
少し落ち着いた様子の早梅は拘束されていたはずの壱成が自由になっていることに気づきます。
すると壱成が物陰に向かって「出てこいよ」と呼びかけます。
ここで場面は変わり、どうやら旅館の従業員である洸也とまひろが成吾と壱成の計画に協力したことがわかりました。
神社に壱成がいることがバレそうであると察知した菊乃は、壱成の場所を移動させようと神社を訪れます。
しかし、壱成は強気な態度で「俺は動かねーぜ」と、菊乃を挑発するような発言を繰り返します。
成吾が自分を好きになることはない、お前の味方なんてどこにもいないと言われ、呼吸が荒くなり、取り乱した菊乃は、成吾のためにどれだけ尽くしてきたかを泣きながら訴えます。
壱成に向かってナイフを突き立てようとした瞬間、物陰から「待て」と成吾と早梅が登場します。
成吾は動画を撮影していたと言い、壱成は縄を自分で解きます。
菊乃が来る前に、すでに成吾は壱成の居場所を突き止め、菊乃を捕まえるために罠をはっていたようです。
成吾は菊乃に「もう俺に関わらないと約束してくれ、破るようなら証拠を警察に突き出す」と言い放ちます。
菊乃は成吾にすがりつきますが、成吾はその手を払い退けて「触らないでくれ」「君との関係は今日で終わりだ」と冷たく突き放します。
それを聞いていた壱成は女の顔をヤケドさせるような奴は警察に連れて行くべきだと言います。
しかし、成吾はヤケドと聞いてピンとこない様子です。
問い詰められた菊乃は「憎かった・・・！許せなかった・・・！あなた以外の人間全て・・・！」と成吾に訴えかけます。
第58話「死ねばいい」
場面は菊乃の高校生時代から始まります。
菊乃らしき人物は今とは全く異なる容姿で、加賀美と呼ばれています。
気の強そうな女子高生にぶつかって謝りますが「顔面テロリストちゃんと前髪で隠しといてよね！」と容姿を非難されています。
帰宅した加賀美は母親からも冷たい対応をされています。
学力テストで１位を取れなかったことを謝りますが、勉強しか取り柄がないのだから頑張りなさいと言われてしまいます。
「アンタの顔を見たくないのよ」と母親から心ない言葉を浴びせたれていますが、心の中では母親のことを整形モンスターと呼び、浮気性の父の気を引こうと必死になり、母親が取り乱す様子を見て（なぜだかとても満たされる）と加賀美の中で、歪んだ感情が生まれています。
高校の教室では、片岡成吾が学力テストが１位だったことで周囲からもてはやされています。
加賀美は自分とは違い、勉強も運動もできてルックスも良く、いつも人に囲まれている成吾を自然と目で追っています。
放課後の教室で成吾と加賀美は二人きりになる機会があり周囲から疎まれている加賀美に対しても明るく接する成吾に対して、加賀美は今まで我慢していた気持ちを吐き出し、「全員死ねばいい・・・」と泣きながら心の内を言葉にします。
そんなことを言われた成吾ですが、笑顔で加賀美に「俺は今日加賀美さんと日直一緒でよかったよ」と伝えます。
その様子を加賀美をいじめている女子高生が盗み聞きしていました。
ある日、加賀美をいじめている女子高生が成吾に「学校帰りに女の子と会ってるって本当？』と尋ねます。
成吾は顔を真っ赤にして言葉を濁します。
女子高生が加賀美を呼び出して、成吾が会っている女を調べてほしいと脅します。
気が進まない加賀美でしたが、放課後に成吾の後をつけると、土手で他校の女の子と会っている場面に遭遇します。
照れながらも楽しそうに話す成吾の表情を見て、（本当に恋人同士なんだ・・・）と複雑な気持ちになる加賀美でした。
物陰から見ていた加賀美の方へ、成吾と話していた女の子が歩いてきて「アンタさっきからコソコソなんなの？」と、そこには女子高生の早梅が立っていました。
第59話「そんな顔しないで」
早梅に話しかけられて加賀美は固まってしまいます。
「誰かに私のこと探してこいって命令でもされた？」と早梅は威圧的に聞きます。
どうやら他校の人間から石を投げられたり、体を触られたりと嫌がらせを受けているようです。
しかし、軽くボコった、と気にせず撃退したようです。
加賀美はなんとか言葉を絞り出し、片岡くん（成吾）と付き合っているのかと尋ねますが、早梅は名前すら知らないようです。
しかし、さっき話していた男の子のことだとわかると、急に顔を赤くして照れた様子になります。
たまたま知り合っただけ、と言いながらも意識している様子が隠しきれていません。
ある日、加賀美は自分をいじめている女子高生たちに鞄を持たされながら土手を歩いて下校していました。
言葉には出しませんが、いつか必ず復讐してやると心に誓います。
そんなことを考えている加賀美の前に早梅が現れます。
そして、成吾と成吾に手を繋がれた幼い壱成も現れます。
早梅と成吾が並んで土手に座る様子を見て、女子高生は「あいつかぁー」と早梅をマークしてしまいます。
女子高生とその友人たちはカラオケで早梅をどうするか話し合っていますが、加賀美は「あなたは片岡くんにふさわしくない」と睨みつけながら初めて自分の意思を主張しました。
すると、女子高生はタバコを手に持ち「もう一回聞かせて？」と恐ろしい顔で加賀美の顔にタバコを押し付けます。
翌日、加賀美は顔にいくつも絆創膏を貼って登校しています。
心配する成吾に向かって、加賀美は、成吾の恋を応援しますと伝え、（私が二人を守るんだ・・・）と狂気じみた目をしています。
加賀美は放課後に歩いていると、早梅の手を引いて走る成吾の姿を見かけます。
ドラマみたい！と興奮し、ハッピーエンドを見届けたいと二人の後を走りながら追いかけます。
しかし、聞こえてきたのは早梅の予想外の「さよなら」という言葉でした。
一人になった成吾に加賀美は話しかけます。
追いかけるよう促す加賀美に対して「もういいから！ほっといてよ・・・」と成吾は投げやりに答えます。
加賀美はこのまま終わりでいいはずがない、と諦めた成吾の代わりに早梅を追いかけに行こうと道路へ飛び出します。
そこへ大型トラックがやってきて、加賀美は撥ねられてしまいます。
第60話「弱虫」
過去の話を終えた菊乃が、トラックに撥ねられた時の背中の傷を見せます。
トラックに撥ねられた後、成吾は毎日加賀美のお見舞いに行っていてかなり強く責任を感じていたようです。
毎日お見舞いに来てくれる成吾に対して、加賀美は成吾の隣を歩きたいと願うようになります。
しかし、現在の自分の容姿ではふさわしくないと考え、「今度は私から会いに行きます」と成吾に伝え、退院後に姿をくらまします。
その後の加賀美は、一番時間をかけずに稼げる方法として、自分の体を売るようになります。
苦痛に耐え、自分の体を犠牲にしながら7年間毎日、目標のためにお金を貯め、初めての美容整形手術を行います。
その後も成吾のことを思いづつけ、整形を重ね、過去のいじめてきた相手への復讐も果たし成吾の元へ菊乃として訪れたのでした。
早梅を離婚させた理由を尋ねられた菊乃は、早梅の元夫は、小さい頃からそばにいてくれる唯一の人間であり、久しぶりに偶然街で見かけた際に、隣に成吾を苦しめた早梅がいたことで自分の大切な人を次から次へと奪うことが許せなかったと言います。
この話を聞いた早梅は、加賀美のことを思い出したと言い「アンタみたいな女周りが嫌気さして当然でしょ」と吐き捨てます。
すると菊乃は号泣しながら早梅にビンタをし「お前に何がわかる、死ね死ね死ね」と錯乱しながら早梅の首を絞め始めます。
しかし、早梅は頭突きで反撃し「だったら最初からそうこいよ弱虫！」と昔の二人の姿が垣間見えます。
第61話「間違いと成長と」
早梅に反撃された菊乃は成吾のためにしてきた、今までの自分の行いは全て間違いだったのかと大粒の涙を溢します。
成吾は菊乃に「俺に伝えたいことがあるのか？」と優しく歩み寄ります。
すると菊乃は「日直一緒でよかったって言ってくれて嬉しかった」「私はあなたに救われた ありがとう・・・」と素直な思いを口にします。
成吾は優しい表情で「どういたしまして」と返しました。
菊乃は最後にもう少しだけ成吾のそばにいたいと思い、最後に旅館のお得意様の高峰さんに挨拶させてほしいと懇願します。
それを聞いていた壱成も許可を出します。
旅館に到着すると、成吾は高峰さんと遭遇します。
菊乃が部屋に向かうことを伝えますが、高峰さんは今日は家族と来ているため、呼んでいないと言います。
そして、残りたがっている娘は残して、嫁さんと先に帰ると言い去っていきます。
菊乃が高峰さんの部屋に入ると、女子高生時代にいじめられていて、復讐のためたばこのヤケドの跡をつけた女性が「やっほー久しぶりー」と仲間の男達と一緒に部屋に座っていました。
なんといじめの主犯は女子高生は高峰さんの娘だったのです。
菊乃に復習された後、さらに仕返しをしようと菊乃のことを調べていたようです。
菊乃に土下座をさせ、痛めつけようとした瞬間、部屋の襖を押し倒して、早梅が突入してきました。
男達が早梅にも手を出そうとした瞬間「は？」とキレた顔の壱成が間に立っていました。
そして、警察を引き連れた成吾も部屋に到着しました。
早梅は菊乃に対して「あんたのこと許したわけじゃないから私は私のやりたいことをやっただけだから」と厳しい表情で伝えますが、菊乃はどこか安心したような表情で大粒の涙を流しました。
警察署に行っていた壱成は、帰りに寄るところがあると言い、高校でいじめていた相手の家へ行き、頭を下げています。
一ヶ月後
早梅の足は完治していました。
菊乃の行き先は成吾も知らないようです。
田舎の一軒家の縁側で菊乃が座ってぼんやりしています。
するとそこへ「ただいま」と早梅の元夫であり、菊乃の幼なじみでもある正弘が帰ってきました。
焼き鳥買ってきたから一緒に食べよう、と菊乃に微笑みかけています。
どうやら二人で穏やかに暮らしているようです。