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『犬夜叉』10巻 ネタバレ紹介！
89話 木乃伊(みいら)
二頭の馬の手綱(たずな)を引く”相談役”が問いかけます。
深手を負って瀕死の状態の”珊瑚”はその問いかけに険しい剣幕で「ふざけるな・・・犬夜叉を殺すまで・・・死ぬものか。」と返事を返します。
“珊瑚”の返事を受けた”相談役”は嘲笑うかのような返事を返しました。
そして”珊瑚”は”奈落”との会話を思い返しながら”相談役”とともに山道を進みます。
一方、退治屋の里を散策している犬夜叉一行は”四魂の玉”が生まれたといわれる鍾乳洞へと足を進めていきます。
いつものにぎやかな調子で奥へと進んでいく犬夜叉一行ですが、その先に”あるもの”を見つけてしまうのです。
それは、妖怪と人間が一体化したような”木乃伊(みいら)”でした。
人間と思われる部分には胸部に大きな穴が開いていたのでした。
ここで、場面は珊瑚と相談役一行へと戻ります。
苦しさによって崩れ落ちる”珊瑚”そんな”珊瑚”に”相談役”があるものを差し出します。
それは”四魂のかけら”です。
“相談役”は言葉巧みに”珊瑚”に“四魂のかけら”を使うように誘惑していくのでした。
場面は変わって、山道を進む犬夜叉一行に戻ります。
そこに”珊瑚”の武器である”飛来骨(ひらいこつ)”が犬夜叉一行を目掛けて襲い掛かります。
いよいよ”珊瑚”と鉢合わせた犬夜叉一行。
「きさまが犬夜叉か！退治する‼」”珊瑚”がそう言い放って、再度”飛来骨(ひらいこつ)”を投げつけます。
“犬夜叉”も咄嗟に自身の武器である”鉄砕牙(てっさいが)”を振り出します。
しかし、”飛来骨(ひらいこつ)”のあまりの威力に”犬夜叉”は弾き飛ばされてしまうのでした。
90話 仇(かたき)
「てめぇ なぜおれを襲う‼」”犬夜叉”が”珊瑚”に問いかけます。
“珊瑚”は相手にもせず”飛来骨(ひらいこつ)”を投げ続けます。
“珊瑚”の“飛来骨(ひらいこつ)”に苦しむ”犬夜叉”に加勢しようと”弥勒”が自身の右手にある”風穴(かざあな)”を開放します。
しかし、”飛来骨(ひらいこつ)”の後ろにはどこからともなく大量の”毒虫”たちが現れたのです。
弱点である”毒虫”の存在に気付き、慌てて”風穴(かざあな)”を閉じる”弥勒”
ここで犬夜叉一行は”珊瑚”の後ろにいる”相談役”が”奈落”だということに気が付いたのです。
“奈落”目掛けて飛び掛かる”犬夜叉”ですが、”珊瑚”がそれを邪魔します。
ここで、戦闘の最中”かごめ”が”珊瑚”の背中に”四魂のかけら”が埋められていることに気が付きます。
死闘を繰り広げる”犬夜叉”と”珊瑚”、その傍らでは”奈落”と”弥勒”が対峙しています。
“弥勒”の”錫杖(しゃくじょう)”が”奈落”の腕を切り落とす事に成功し、追い詰めた”弥勒”は”奈落”の首に”錫杖(しゃくじょう)”をかざします。
次の瞬間、切り落とした”奈落の腕”が”かごめ”たちに向かって飛び掛かります。
間一髪のところで”犬夜叉”が”奈落の腕”を切り払い、さらに、飛んできた”飛来骨”を回避することに成功しました。
しかし、切り払ったはずの”奈落の手”が再度”かごめ”に飛び掛かり、“かごめ”の首から掛けてあった”四魂のかけら”が奈落の手に渡ってしまうのでした。
91話 疑惑
“かごめ”の首飾りになっていた“四魂のかけら”は”奈落”によって奪われてしまいます。
「珊瑚よ・・・城で待っているぞ。」そう言い放って“奈落”はその場から逃げ出してしました。
”珊瑚”はまだ”奈落”を信用しきったわけではありませんでした。
ここで“珊瑚”は“かごめ”のもとに付いてきていた”雲母”に再会しました。
“珊瑚”は「もし妙なことをしたら･･･殺せ。」と”雲母”伝え”奈落”の後を追わせます。
“犬夜叉”も後を追いかけようとしますが、”珊瑚”の攻撃は未だやまず、死闘が続いています。
しかし、”犬夜叉”の攻撃に不意を突かれた”珊瑚”が”飛来骨(ひらいこつ)”を回収し損ねました。
“珊瑚”は咄嗟に”毒粉”を撒いて対応しますが、”犬夜叉”に防毒面を外されてしまいます。
慌てる”珊瑚”ですが、”犬夜叉”が手をつかみ”珊瑚”を毒粉の中から助け出します。
“珊瑚”は自分の中で“犬夜叉”が仲間の仇なのかそうではないのか徐々にわからなくなっています。
“珊瑚”は自身の混乱を押し切り、最後の抵抗で”犬夜叉”に刀を刺しました。
ここで、さすがに呆れた”犬夜叉”が”珊瑚”に対して、
「“奈落”にだまされているのが、まだわかんねえのか。 おめえもう血だらけじゃねえか。」
そして“珊瑚”は傷だらけの自分の状況に気付き、そのまま気絶してしまいました。
一方、”奈落”を追いかける”弥勒”ですが、崖で行き止まりになってしまいました。
“奈落”に追いつけずに打ちひしがれていた“弥勒”を”雲母”が背中に乗せました。
“弥勒”は「ありがたい、乗せてくれるのか。」そう言って“雲母”と共に”奈落”を追いかけるのでした。
“奈落”に追いつき”弥勒”が”錫杖(しゃくじょう)”を振りかざします。
しかし、”奈落”から大量の”触手”が飛び出し、“弥勒”と”雲母”は共に地面へ打ち付けられてしまうのでした。
92話 謀略
体の動かない”珊瑚”を背負って“奈落”を追いかける犬夜叉一行
一方の”弥勒”と”雲母”は異形と化した”奈落”と対峙することになります。
迫りくる触手になんとか応戦する”弥勒”ですが、再生を繰り返す触手に苦戦を強いられます。
“奈落”の触手に足をつかまれた”弥勒”が体勢を崩し、触手に貫かれそうになったその時です。
間一髪、”犬夜叉”が割って入り難を逃れることができました。
ここで”奈落”が一連の騒動の真実を語りだしたのです。
“珊瑚”は騙されたことに気付き、父や弟(琥珀)そして仲間を失ったことから悲しみの表情を浮かべます。
そして”珊瑚”は”奈落”に飛び掛かりますが、その拍子に背中に埋め込まれていた”四魂のかけら”が抜け落ちてしまいました。
傷だらけだった“珊瑚”は“四魂のかけら”を失った事により動けなくなってしまいます。
“犬夜叉”も”奈落”に飛び掛かり,いつもの手口で人を陥れる”奈落”を罵倒します。
「黙れ この外道！」と発しながら“犬夜叉”は奈落の首を目掛けて“鉄砕牙”を振り下ろしました。
“奈落”の首は意外にもあっさり転げ落ちるのですが、その表情は不敵な笑みを浮かべるのでした。
93話 傀儡(くぐつ)
あまりにもあっけない”奈落”との戦いに拍子抜けする犬夜叉一行
切り落とした首を”犬夜叉”が確認するために猿の被り物を剥がしました。
するとそれは”鼻から上が無い生首”だったのです。
次の瞬間、首が落ちた胴体が再度触手による攻撃を始めました。
“犬夜叉”と”弥勒”が応戦している中、正気に戻った”珊瑚”は冷静に思考を巡らせ、あることを思いつきます。
”珊瑚”は思い出したかのように「動かない所を･･･胸を狙え‼」と発しました。
それを聞いた”犬夜叉”は胸部を狙い,切り払います。
すると、“奈落”の胴体はあっけなく崩れ落ち、土となりました。
そして、崩れ落ちた土の中から”髪の毛を結んだ木の人形”が出てきました。
”奈落”だと思われていたそれは”傀儡(くぐつ)の術”による”人形”でした。
戦闘が終わり、一旦の落ち着きを取り戻した犬夜叉一行は、退治屋の里の片づけを始めています。
療養している”珊瑚”の看病をしようと”かごめ”が小屋に向かいますが、そこに”珊瑚”の姿がありません。
“かごめ”が周りを探していると、”犬夜叉”たちが作った“里の仲間たち”のお墓の前に”珊瑚”が座り込んでいました。
“かごめ”は言葉に迷った末に「体治ったら一緒に行こ？」と”珊瑚”に問いかけます。
“珊瑚”はその誘いに了承しました。
また、仲間の弔いのお礼に”四魂の玉が生まれた理由”を教えてくれることになったのです。
94話 玉の誕生
犬夜叉一行は再び退治屋の里の鍾乳洞の中に戻ります。
“珊瑚”は皆に妖怪と人が一体化した木乃伊(みいら)が”数百年前の巫女”であることを伝えます。
その巫女の名は”翠子(みどりこ)”ここから当時の回想が始まります。
かつて妖怪が蔓延していた時代に、強大な力を持つ”翠子”が各地で妖怪退治を行っていました。
妖怪たちも強力な力を持つ”翠子”に歯が立たず、より強力な力を得るためにあることを考えます。
それは、”翠子に思いを寄せていた男”の邪心に漬け込むことです。
そう、その方法はかつての”奈落”と同じ方法です。
妖怪たちは邪心を持った人間を”つなぎ”に使うことが一番早く簡単に強力な力をつけることができる方法なのです。
そして七日七晩戦い続けた”翠子”と”妖怪たち”両者の死闘の末に、魂の集合体である”四魂の玉”が生まれたのです。
そして数百年のあいだ“四魂の玉”は幾度となく人間や妖怪の手に渡っていました。
ある時、“珊瑚のおじいさん”により“四魂の玉”は退治屋の里に回収されました。
この時“四魂の玉”はひどく穢れており、それを浄化するために”桔梗”の手に渡りました。
この後、浄化された”四魂の玉”をもって”桔梗”はこの世を後にします。
しかし、“四魂の玉”が浄化されたことにより、その邪悪な穢れが”奈落”という存在を生み出しました。
また、この世に存在しなくなった”四魂の玉”は、時代を超えて”かごめ”が未来から運んできてしまったのです。
こうして、”四魂の玉”による連鎖が今日まで続いていることに気が付いてしまう犬夜叉一行でした。
95話 水神
ここから場面は水神編
“奈落”を探して旅路を進む犬夜叉一行、そんな道中”神輿”を担ぐ行列を見つけます。
気になった犬夜叉一行は近くの村人の話を盗み聞きすることにしました。
どうやら、この村で起こる水害を防ぐため、”水神様”への”生贄”を運ぶ行列のようです。
今回は村の”名主様”のご子息らしく、犬夜叉一行は話を聞くことになりました。
話の途中、”かごめ”は神輿の中から顔を出す奇妙な人影に気付きました。
その夜、皆で暖を取りながら”かごめ”は神輿の中の人物について打ち明けます。
”珊瑚”がその質問に答え、お面を被った子供だと教えてくれました。
このとき、“犬夜叉”も何かに気付いているようで、不意に草むらに石を投げつけました。
そこには、藁菰(わらこも)を被った”少年”がいました。
“少年”は盗んできたであろう高級そうな金品を犬夜叉たちに投げ出しました。
「きさまらを雇ってやる。 おれと一緒に水神を退治するんだ。」と犬夜叉たちに言い放ちました。
場面は変わり、湖のお堂に生贄の子供が待たされています。
そこに一隻の船が向かって来ています。
それこそまさに”水神様のお迎え舟”でした。
離れた草むらでは犬夜叉一行と先ほどの少年が影を潜めています。
そこで”少年”は自分が”名主様の息子”であることを犬夜叉たちに打ち明けます。
今回の生贄の子供は自分の身代わりになっている”使用人の子供”だったのです。
また、“少年”は身代わりになった子供と友達であることを暗い表情で打ち明けます。
それを聞いた犬夜叉一行は少年の依頼を受けることにしたのです。
96話 神器
“水神様”の社に向かう犬夜叉一行。
霧の中から次第に社が姿を現しました。
早速入り口には”強面の門番”が立っています。
“少年”は咄嗟に「隠れろ！」と発しますが、ここはいつもの犬夜叉一行です。
難なく門番を倒して生贄の救出を急ぐのでした。
一方、社の中では”生贄の子供”が”水神様”と対面を果たします。
ですが、”水神様”は生贄の違和感に気付き、自分が侮辱されたことに腹を立ててしまうのです。
“水神様”は”生贄の子供”の頭を握りつぶそうとしてしまいます。
そこに間一髪、犬夜叉一行が到着し、一瞬で家来たちを倒していきます。
いよいよ”水神様”と対面した犬夜叉一行、妖怪だと睨んでいる”犬夜叉”は”鉄砕牙”を抜き”水神様”に襲い掛かります。
しかし”水神様”の攻撃でなぜか”鉄砕牙”は妖力を失ってしまいます。
“水神様”の使用している武器は本物の”神器””雩の鉾(あまごいのほこ)”だったのです。
“水神様”は本物か偽物か正体は謎のまま更なる戦闘に突入していくのでした。
97話 神の正体
“水神様”が鉾を床に打ち付けると空間がゆがみ、犬夜叉たちは水中に放り出されてしまうのでした。
ここで犬夜叉一行は引き離されてしまいます。
“かごめ”と少年”太郎丸”は元の本堂に引き戻されてしまいました。
本堂に戻ると身代わりの生贄”末吉”が、かごめたちを守ろうと”水神様”に襲い掛かりますが一蹴されてしまいます。
その隙に”かごめ”が”水神様”目掛けて矢を放ちます。
放ったその矢は“水神様”に掴まれてしまうのですが、同時にその手が弾け飛びました。
“かごめ”も自分の矢の威力に驚きを隠せません。
ですが、それもつかの間”水神様”の逆鱗に触れてしまうのでした。
ほかの仲間の無事を心配しながら”かごめ”は”七宝”と”子供たち”を連れて逃げ回ります。
一方、”弥勒”と”珊瑚”も社の外に打ち上げられていました。
そこに、本物の水神様の眷属(けんぞく)と思われる者たちが近寄ってきました。
なんと、気絶している”犬夜叉”を運んできてくれたのです。
そこで眷属たちから鉾を持つ水神が偽物である事と、本物の”水神様”は岩場に幽閉されていることを知りました。
“かごめ”が心配な”犬夜叉”は起きて早々、社に戻るため飛び出し、”弥勒”と”珊瑚”は”本物の水神様”の救出に向かうのでした。
98話 本物の水神
物置小屋に追い込まれた”かごめ”たち、”偽水神”は蛇のような姿になって小屋に巻き付きます。
小屋の隙間から侵入に成功した”偽水神”に”かごめ”は足を掴まれてしまいました。
鉾の切っ先が”かごめ”目掛けて襲い掛かります。
「刺される。」”かごめ”が覚悟した瞬間、間一髪”犬夜叉”が鉾を振り払うことに成功します。
“犬夜叉”は”かごめ”たちの安否を確認し、逃げ出した”偽水神”を追いかけます。
“犬夜叉”は小屋の外で待ち構えていた”偽水神”に足を掴まれ水面へと引き込まれてしまいます。
”偽水神”は身動きの取れない“犬夜叉”を目掛けて猛攻を続けています。
“犬夜叉”は自身の爪で”偽水神”の体を引きちぎりました。
それに腹を立てた”偽水神”は“犬夜叉”をさらに水中へと引き込んでいくのでした。
一方、”本物の水神様”の救出に向かう”弥勒”と”珊瑚”は岩場に封印のお札が張ってある場所を発見します。
お札の向こう側からは”若い女性”らしき声がしてきました。
”弥勒”がお札を剥がすと岩場は音を立てて崩れ落ちました。
崩れた岩場の先には何故か体がすごく小さくなっている”本物の水神様”がいました。
水中に引きずり込まれて苦戦する”犬夜叉”、果たしてどうなってしまうのでしょうか。
ここで10巻は終わりです。