ネットフリックスでアニメ化も放送予定の不朽の名作『スプリガン』。
この記事では、『スプリガン』の最終回・結末はどうなったのか？について分かりやすく簡潔にまとめていきます！
また『スプリガン』を1巻から最終8巻まで無料で読みたい！という方に『スプリガン』を合法的に全巻無料で読む方法も併せてご紹介していきます。
最終回のネタバレの前に『スプリガン』を全巻無料で読む方法です。👇
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『スプリガン』最終章のネタバレの前に『スプリガン』とはどんな話なのか？を簡単に振り返ります。
また主要な登場人物をおさらいします。
『スプリガン』とはどんな話？
かつて、この地球には現代よりもはるかに優れた超古代文明が繁栄していました。
ですが、高度に発達しすぎてしまったが故にそれらの文明は滅びを迎えます。
『我々と同じ過ちを犯してはならない』というメッセージを残して……。
現代になり、超古代文明の遺産を巡って各国軍部や軍事産業企業などが争いを始めます。
そんな中、超古代人のメッセージを誠実に受け止め、超古代文明の遺産を「悪しき者達」から守り、封印することを目的とした組織が設立されます。
その組織の名は「アーカム」
そして、アーカムの誇るS級工作員を「スプリガン」と呼びます。
主人公・御神苗優（おみなえゆう）は、スプリガンの一員として各国軍部との戦いに身を投じていきます。
宗教対立・民族紛争・環境問題などの社会的なテーマをベースに、人間の善性と悪性とを描き出した重厚な物語です。
『スプリガン』主要登場人物を分かりやすく紹介！
御神苗 優（おみなえ ゆう）
本作の主人公。
都内の高校に通う高校生でありながらスプリガンの一員として活躍します。
超一流の戦闘員であり、その戦闘能力は各国軍部すらも恐れさせるほど。
真っすぐな性格で常に人の善性を信じて行動しますが、ひねくれ者の側面もあります。
時には任務よりも仲間や一般人の安全を優先した行動を取るため、周囲からは「甘い」と言われることもあります。
ジャン・ジャックモンド
スプリガンの一員
超古代の生物兵器である「ライカンスロープ」と人間とのハーフ。
その運動能力は人間をはるかに陵駕します。
世話焼きな性格で、優のことを「甘ったれ」と言いながらもフォローしていく兄貴肌のフランス人です。
朧（おぼろ）
元スプリガンの一員。
優の師匠であり、中国拳法の達人。
その動きは相手の「虚」をつき、実態を捉えさせません。
優達とは違い、朧の目的は「仙人」になることであり、その為にはアーカムを裏切って敵対することも厭いません。
最終章時点では既にアーカムを離れ、独自の行動を取っています。
暁 巌（あかつき いわお）
アーカムと敵対する軍産複合体「トライデント」の実行部隊長。
優とは何度か任務で遭遇し、時には手を組み、時には敵対しながらもお互いを認め合います。
最終章時点では任務失敗によりトライデントから命を狙われています。
ラリー・マーカスン
元傭兵でトライデントの実行部隊指揮官。
暁とは古い顔なじみであり、「俺の知る限り最も優秀な指揮官」とまで言わせます。
最終章時点ではトライデントを離れ、アーカム新会長のヘンリー・ガーナムの側近になっています。
ティア・フラット
スプリガンの一員。
「魔女」のコードネームで知られ、魔術を駆使して戦います。
その行動には謎が多く、素性もはっきりしません。
ですが、優達のことは好意的に見ており、陰ながら様々なサポートを行っています。
ヘンリー・ガーナム
アーカムの新会長。
世界の秩序を守る為、アーカムが集めた超古代文明の遺跡を封印するのではなく積極的に利用しようと考えます。
遺跡の力を使って世界の軍事バランスを自身の支配下に置くことで、「戦争が起こり得ない状態」を作り出して世界平和を実現しようとしています。
理想的な平和主義者であり非情な金融家でもあった「アルフレッド・ノーベル」のような人物と評されています。
染井 芳乃（そめい よしの）
特殊な依り代体質を持ち、様々な霊と交信できる巫女。
個人でありながらアーカムやトライデント、各国軍部なども出し抜くしたたかさを持っています。
その行動原理はシンプルで、「全てはお金のため」に行動します。
優とは腐れ縁の関係で、様々な遺跡を荒らして回っています。
『スプリガン』最終章までのおさらい！
主人公の御神苗優はスプリガンの一員として世界各地に眠る超古代文明の遺跡を調査・封印しています。
ですが、アーカムは新会長ヘンリー・ガーナム主導の元で超古代文明の遺跡を積極的に活用する方向へと舵を切ります。
アーカム設立の理念である「遺跡を悪しき者達から守る」という理想を掲げる者達は、そうしたガーナムの方針にやがて反発していきます。
優もそうしたガーナムの方針に反発する一人でした。
各国軍部やトライデントとの抗争の中で、優は次第にアーカム自体が「悪しき者」になってきていると感じ始めます。
そんな中、師匠である朧がアーカムを抜け、トライデントの戦闘員として優とジャンの前に立ちふさがりました。
朧の目的は仙人になるため、強くなった優と戦うことでした。
優との戦いに敗れた朧は、自身の修業不足に気付かされたと言って俗世との縁を絶ちます。
去り際に朧は優にこう告げました。
「他人には愚かに見える行為でも、常にあなたにとって一番いい選択をしなさい」
覚悟を決めた優は、同じくアーカムやトライデントの現状に疑問を抱くジャンや暁と共に最後の決着を付ける決意を固めます。
「遺跡を悪しき者から守る為に」
アーカムを自分自身の手で叩き潰す、と……。
『スプリガン』最終回結末ネタバレ！ ～炎蛇再来～
アーカム新会長のヘンリー・ガーナムは、南極大陸で発見された超古代の遺跡を作動させる準備を進めていました。
一方アーカム研究所では、ガーナムによる遺跡の兵器利用を良しとしない科学者たちがガーナム体制に反旗を翻しました。
ティア・フラットはそれらの動きをサポートしつつ、反ガーナム勢力を取りまとめて行きます。
そして、優・ジャン・暁の三人もその動きに連動するように南極大陸へ向かいます。
アーカムの暴走を止め、遺跡を封印するために。
南極大陸の遺跡は、地球そのものの意識と接触することを目的とした遺跡です。
これは、我々の住む地球は、それ自体が一個の意思を持つ生命体であるという「ガイア仮説」に基づくものです。
この実験に成功すれば、地球（ガイア）に蓄積された人類の叡智が全て手に入ります。
特に、超古代文明の英知は現代の科学力をもはるかに陵駕します。
ガーナムの目的は、それら人類の叡智の全てを我が物とすることでした。
南極大陸で実験の指揮を執るラリー・マーカスンは、「依り代」である染井芳乃を介してガイアとの接触実験を始めました。
その瞬間、突如として世界各地で火山や地脈の噴火と共に炎の蛇が地中から姿を現します。
「コントロールなんて冗談じゃない。これは人間や動物で言えば本能の集合体よ」
ガーナムが主導する実験によって、あろうことか人類そのものが滅亡の危機を迎えることになりました。
丁度その頃、アメリカのアーカム会長室で状況を見守るガーナムの前にティア・フラットが現れます。
ティアはガーナムと話し合いの末、一つの賭けを提案します。
「南極に向かった同志達が炎蛇を止めて遺跡を封じる事が出来れば、あなたは会長を辞任するということでどうでしょう？」
ガーナムはティアの提案を受け入れ、遺跡を封印することが出来れば自らの理想を諦めると宣言します。
人類の命運、そしてアーカムの行く末は優達スプリガンへと託されました。
南極では優・ジャン・暁の三人が「ガイアの精神エネルギーで動く魔神」を相手に苦戦します。
戦いの中、優は偶然にも「ガイアの意識」と接触を果たしました。
ガイアの意識の中で優は様々な映像（イメージ）を目にします。
環境破壊による旱魃（かんばつ）で死に絶えた動物たち。
森林を破壊し、有毒ガスを大気中に吐き出し続ける人類の文明。
紛争の最中、同属同士で殺し合う人類。
「そうか……おまえも恐ろしかったんだな」
地球生命体（ガイア）とは人類も含めた生命圏全体のことを指します。
そして、ガイアは人類をも生かしたがっていました。
ですが、人類が何かを強行しようとした時、地球そのもののバランスが狂ってしまいます。
超古代文明も地球のバランスを崩してしまったが為に滅び、そして滅びる直前にそのことを警告として未来に残したのでした。
全てを知った優は、ガイアの意識に訴えます。
「人間は今まで色々な過ちを犯してしまった。その罪を償うまで、死んでたまるかよ」
人類の未来を信じる優の信念を聞き、暴走していたガイアは鎮まり、世界各地に出現していた炎蛇も姿を消しました。
優達は南極遺跡の封印に成功したのです。
賭けに負けたガーナムは約束通り会長職を辞職し、アーカム新会長にはティア・フラットが就任することになりました。
最後にガーナムがティアへ問いかけます。
「君は一体何者なのだ？」
その問いに対し、ティアはアーカム設立当初からの地下遺跡金庫の番人であると答えます。
しかし、アーカムは８０年続いた組織です。
外見は二十代の女性であるティアが、設立当初から生きているはずがありません。
疑問を呈しかけたガーナムは、その瞬間に気が付きます。
「……そういう事か」
ティアの正体は、三百年の時を越えて生きる本物の魔女だったのです。
彼女は魔術による延命をしながらアーカム地下倉庫の番人を務めてきました。
「一人の野心家に勝手に強大な力を持たせない為に」
ガーナムの後任には初代会長であるティアが再任し、アーカムは当初の設立の理念通り遺跡を封じ、その他は人類の行くに任せるという組織へと回帰することになりました。
人類の未来は、「一人の支配者」ではなく「人類全て」の手で切り開いてゆくものだと信じて。
全てが終わった後、場面は優の通う高校へと移ります。
高校では卒業式が行われていました。
スプリガンの任務の為に出席日数がギリギリとなっていた優も無事に卒業することが出来ました。
男子生徒とはしゃぐ優を見て、ひとりの女子生徒が呟きます。
「いろいろあったけど、彼に出会えてよかった」