アニメ化もした人気マンガ「黒子のバスケ」を全巻無料で読めるお得な配信サイトを調査しました。
昨今、各出版社が漫画アプリに力を入れており、連載中のマンガでも漫画アプリを通して無料で読むことができます。
例えば、小学館が運営する漫画アプリ『サンデーうぇぶり』では、サンデー系列で連載中のマンガや過去の名作マンガに至るまで幅広く無料で読むことができます。(←1番オススメの漫画アプリ)
サンデーうぇぶり
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などなど…
しかし、『黒子のバスケ』に関しては今現在、無料で読める漫画アプリはありません。
そこで漫画アプリではなく『黒子のバスケ』を配信しているすべての電子書籍を調査すると、1つの電子書籍サービスを使って『黒子のバスケ』を実質無料で全巻読む方法が見つかりました!
最終巻まで実質全巻無料で読む方法を解説します。
この記事では
・『黒子のバスケ』を今すぐ全巻無料で読みたい
・お得に漫画が読める電子書籍サービスを知りたい
・『黒子のバスケ』のあらすじや見どころが知りたい
そんな疑問を持った漫画好きなあなたにオススメです!
結論!電子書籍『コミックシーモア』を利用して『黒子のバスケ』を実質全巻無料で読める
『コミックシーモア』には、新規ユーザーに対して2つの超お得な特典を用意しています。
それが以下の特典です。
特典①は、『コミックシーモア』に無料登録した方、全員に「50%OFFクーポン」を配布しています。
1冊どの漫画でも半額で購入できます。もちろん『黒子のバスケ』の最終刊も半額で購入可能です。
50%OFFクーポンだけなら、他の電子書籍も特典として配布しているところが多いですが、『コミックシーモア』の超お得な特典は②の「月額メニュー登録で最大20000ポイントを後日お返し!」です。
簡単に説明すると、月額メニューを2ヶ月継続することで1ヶ月分のポイントが全額返ってくるという特典です。
月額メニューとは、毎月定額で『コミックシーモア』内のマンガを購入するために必要なポイントを買うシステムです。
普通に現金で購入するよりお得になるシステムです。
作品購入の時には、ポイントと現金の価格が表示されています。
「黒子のバスケ」を1巻〜最終30巻まで普通に購入すると・・・14400pt(税込15840円)となります。
月額メニューは、月額22000円のコース(コミックシーモア20000)に加入すれば26000ptがもらえて、さらに翌月には特典②により20000ptが返ってきます!
使ったはずの14400ptが20000ptになって返還されるので実質全巻無料というわけですね!
『黒子のバスケ』を実質全巻無料でお得に読みたい方は、月額メニュー「コミックシーモア20000」がオススメです。
筆者は、このシステムを使って、『鬼滅の刃』を実質全巻無料で読みました。
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サンデーうぇぶり
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『黒子のバスケ』読者の反応は?
わりと真面目な話、人生の結構キツい時期に黒子のバスケくんを支えにしてどうにか生き抜いてきたオタクなので、好きとか面白いっていう感情と同じくらい””恩義””を抱えてる
— ヨスガ (@kon_peito64) March 5, 2022
黒子のバスケ何回読んでも毎回クソ面白い
— シュネー (@schnee_0513) March 5, 2022
いや待って黒子のバスケめちゃくちゃ面白いな?????まだ9話だけど()
— 涼湊ケイ (@kemono8901) March 7, 2022
黒子のバスケ面白い!ウィンターカップ入ってから激アツやん(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
— Y.(dot)Suzuki@セルボ垢 (@Suzuki_Cervo) March 2, 2022
黒子のバスケ読み始めてるけどマジで面白い
— ?? (@ura_x_xuu) March 8, 2022
だんなさんと『黒子のバスケ』観てる。私は過去、原作もアニメも映画も全部見たけど改めて見るとやっぱり面白いな。昔も今も緑間が好き。けっこうな数の学校名とキャラのフルネームがまだ言える自分にちょっとびっくり。しっかり記憶に残るくらいハマって見てたんだな。
— あきこ (@aki1983231) February 23, 2022
先週あたりから黒子のバスケを
再度、読みたくなって
1巻から30巻まで読みきりました!
やっぱ、どのシーンでも面白い! pic.twitter.com/OyKewkDXAk— キリマンジロウ (@kirimannjirou) February 23, 2022
『黒子のバスケ』あらすじ紹介!
帝光中学バスケ部には10年に一度の天才が5人も揃った世代があり、その世代は『キセキの世代』と呼ばれ無敗を誇っていました。
そんな彼らがキセキの世代におけるNO.1を決めたいと、全員バラバラの強豪校に進学します。
『勝つことが全て』という理念の中で苦しい中学時代を過ごした黒子は、自分のバスケを証明するべく、キセキの世代を倒して日本一になるという夢に向かって相棒・火神や誠凛高校バスケ部の仲間と共に、快進撃を開始します。
『黒子のバスケ』見どころ紹介!
見どころ①光と影!凸凹コンビがおりなす熱い友情!!
黒子のバスケの最大の見どころはなんといっても主人公、黒子と火神の強い絆にあります。
ともに欠点を補いあい、時に助け、励ましあう…そしてひとたび試合となったら抜群のコンビネーションで得点を重ねていく。
負けるとは微塵も思っていない双方の強い信頼関係。
これこそが黒子のバスケの最大の魅力といえるでしょう。
見どころ②1人じゃない!キセキの世代それぞれの相棒との絆
黒子と火神だけでなく、キセキの世代にはそれぞれの高校にかけがえのない相棒がいます。
先輩後輩関係の強い黄瀬・笠松コンビ。
まるで主と下僕のような関係性をみせる同級生緑間・高尾コンビ。
世話焼きの兄と手のかかる弟にような紫原・氷室コンビ……と、各学校個性豊かなコンビが揃っており、息の合ったプレイで黒子・火神を追い詰めます。
自分の『推し』コンビを応援しながら読むのも黒子のバスケの楽しさであり、見どころの1つといえます。
見どころ③キセキの世代だけじゃない!忘れちゃいけない『オヤジの世代』
黒子のバスケには部員たちを見守る個性豊かな監督たちが勢ぞろいしています。
洛山高校の白金永治、桐皇学園高校の原澤克徳、誠凛高校の相田景虎、陽泉高校の荒木雅子、海常高校の武内源太、秀徳高校の中谷仁亮がいます。
正確には景虎は誠凛高校の監督ではなく、愛娘のリコに頼まれて期間限定で誠凛高校バスケ部のトレーナーをしていました。
彼らは全員元全日本バスケットボール選手という共通点があります。
時にはベンチで監督としてお互いの腹を探りあったり、観客席で相席となれば楽しそうにはしゃぐ姿など、『オヤジの世代』ならではのドラマを垣間見せてくれます。
詳しくは黒子のバスケの小説版の方で『オヤジの世代』の過去が詳しく書かれていますので読んでみてください。一読の価値ありです。
『黒子のバスケ』登場人物紹介!
黒子テツヤ(くろこ てつや)
物語の主人公。
とても影が薄く、人にほとんど気づかれない今までにあまり見ないタイプの主人公。
影の薄さを利用してミスディレクションなど神出鬼没な戦術を使います。
趣味は読書で普段は物静かなタイプですが、バスケに対する情熱は人一倍。そのためか?以外にもよく手が出ます(笑)。
光の相棒・火神と共に自分の過去に決着をつけるためにも、IH(インターハイ)優勝を目指します。
火神大我(かがみ たいが)
物語のもう1人の主人公。
バスケの本場・アメリカ仕込みのテクニカルなバスケをします。
体格・パワー・資質…どれをとっても一級品な才能をもつ火神。
日本のバスケのレベルの低さに愕然としますが、キセキの世代の強さに、再びバスケに対する闘志に火が付きます。
誠凛高校バスケ部に入部したことでチームの大切さを知った火神。先輩たちのため、そして相棒・黒子のためにもキセキの世代を全員倒して日本一になることを誓います。
黄瀬涼太(きせ りょうた)
キセキの世代の1人。
なんでもできるオールラウンダー。
中学2年でバスケをはじめ、めきめきと頭角を現し、キセキの世代の1人まで登りつめた天才。
ポテンシャルはいまだ未知数の底知れない才能の持ち主。
人の技を瞬時に真似し、自身の技としてとりこんでしまう驚異のコピー能力の持ち主。
容姿にも恵まれており、モデル業とバスケ部を兼任する努力家で、かなり自信家な一面も。
海常高校に進学し、キャプテン笠松とのやりとりや海常バスケ部の一員としてバスケをすることで、少しずつ内面にも変化が表れていきます。
認めた相手は『〇〇っち』といった愛称で呼びます。
緑間真太郎(みどりま しんたろう)
キセキの世代の1人。
正確無比なシュートを放つSG(シューティングガード)。
ただでさえ正確なシュートの精度をより高めるため、才能に驕ることなく、常日頃から努力を欠かさない努力家。
大変真面目で当然ように学業成績もいいです。
しかし語尾に「なのだよ」をつける独特の会話をするため相棒の高尾がいないと周りから浮いてしまいがち。
キャラは強烈ですが、正確はいたって温厚でライバルの黒子や火神にアドバイスをしたり励ましたりするなど面倒見がいいところもあります。
毎日おは朝のラッキーアイテムは欠かせません。
青峰大輝(あおみね だいき)
キセキの世代の絶対的エース。
生粋のバスケ好きでしたがその圧倒的な才能が故に孤独になってしまいます。
黒子の元相棒。
どんな場所からでも、どんな体勢からでもシュートを決めてしまうテクニカルなプレイスタイルが持ち味です。
極限の集中状態である『ゾーン』に自分の意志で入ることができます。
紫原敦(むらさきばら あつし)
身長208cmもある巨人。圧倒的な高さ、手足の長さから守備が広範囲ででき、並みの選手ではまずゴールに近づくことすら許されません。
小学生でバスケを始めて以来、ポジションはずっと不動のC(センター)。
『身体が大きかったから』という理由だけでなんとなくバスケをはじめ、気が付けば全中3連覇を果たしていました。
他のキセキの世代と違い、バスケへの情熱はそれほどないのが特徴です。
プレイべートはゆるゆる、のっそりと歩きます。
テストの成績も良く、なんでもそこそこ要領良くこなしてしまう利発さがあるかと思いきや、お菓子が大好きで常に何か食べている大きな子供のような一面も。
認めた相手は『〇〇ちん』といった愛称で呼びます。
赤司征十郎(あかし せいじゅうろう)
キセキの世代のPGであり、カリスマキャプテンでもあります。
成績トップ、テストは当然100点。
バスケの能力も平均以上。
品行方正で先生からの信頼も厚い、何もかも完璧な超人です。
バスケももちろん勝つことが当たり前となっており、それは裏を返せば『負けることは赦されない』ということでもあります。
父親や周囲の期待に答え続けなくてはならない極度のプレッシャーから赤司には、心の中にもう1人の人格が現れます。
一人称やプレイスタイル、何もかもが違うもう1人の赤司と、本来の赤司。
カリスマ性と不安定さを持つ『完璧超人』。
それが赤司の特徴といえるでしょう。2475
『黒子のバスケ』アニメ情報!
黒子のバスケは数ある漫画の中でも、アニメ化において、最も成功したバスケ漫画の1つといっても過言ではないでしょう。
黒子のバスケは2009年~2014年までの6年間週刊少年ジャンプで連載をした後、『黒子のバスケ EXTRA GAME』を連載、2016年に完結しています。
連載当初は『主人公のように影の薄い作品』などと揶揄され、打ち切りの噂もあったといわれていた黒子のバスケですが、2012年4月のアニメ放送開始をきっかけにアニメ・原作ともに大ブレイク。
すぐにジャンプの人気連載の1つに躍り出ます。
アニメは2012~2015年にかけて原作を追うような形で順次アニメ化。
2016年から2017年にかけ、ウィンターカップ総集編三部作と『EXTRA GAME』が劇場版アニメとして公開されるなど、大変な人気を博しました。
ここまで大ヒットとなった黒子のバスケのアニメですが、なぜここまで大ヒットとなったのでしょうか。
原作漫画が面白いのはもちろんのこと、アニメをきっかけに大ブレイクしたことからも、アニメ化自体にもいくつかヒットの要素があったように思います。
ヒットの理由はたくさんあるでしょうが、ここでは大きく分けて3つ紹介したいと思います。
1つ目は、キャラクターデザインが男女ともに受け入れられやすい絵柄であったこと。
原作の黒子たちは少年漫画らしく、ガサついた線で描かれており、これはこれでもちろん魅力的なのですが、アニメのキャラクターデザインは菊池洋子さんという女性が手掛けていたこともあり、輪郭や目元の描き方が原作に比べより繊細であることから、女性からも支持を得やすいキャラクター造形になったといえます。
黒子のバスケは女性からも当時絶大な支持を得ましたが、やはりアニメのキャラクターデザインの良さも人気の1つに挙げられるのではないでしょうか。
2つ目は豪華声優陣を起用していたことです。
アニメ化において、声優起用の重要性はもはや周知の事実であるといえます。
主役の黒子に小野賢章さん、火神に小野友樹さんもなかなかの豪華さですが、キセキの世代にいたってはSNSで『キセキの世代のキャスト陣が豪華すぎて奇跡』といわれるほど、超人気声優さんたちを起用していました。
赤司は神谷浩史さん、緑間は小野大輔さん、黄瀬は木村良平さん、青峰は諏訪部順一さん、紫原は鈴村健一さん…とアニメを見ている人なら誰でも知っている豪華声優さんが声をあてています。
声優さん人気というのはいまや舞台・ライブ・テレビ進出も果たしてしまうほど圧倒的なものとなっています。
黒子のバスケアニメ大ヒットの理由の1つが豪華声優陣を起用していたということが理由の1つに挙げられるのはまず間違いないといえるでしょう。
3つ目はアニメ制作会社がプロダクションI.Gであったこと。
プロダクションI.Gは3D技術を用いた躍動感あふれる演出に定評のあるアニメ制作会社です。
黒子のバスケもバスケットボール部ということで試合は常に迫力のある演出が盛りだくさんでした。
特にゾーンに入った青峰VS火神の戦いは驚くほど躍動感ある演出となっており、これぞI.Gアニメ!とい渾身の作画・演出となっていますのでぜひ見てみて下さい。
いかがでしたか?以上が黒子のバスケのあらすじ・見どころ・人物紹介となります。
『黒子のバスケ』序盤ネタバレ紹介!
第1Q『黒子はボクです』
帝光中学校バスケットボール部
それは部員数を有に100は超え、全中(全国中学校バスケットボール大会)3連覇を誇る、超強豪校のことをいいます。
その輝かしい歴史の中でも「最強」と呼ばれ、無敗を誇った世代があり、中でも、10年に1人の天才が5人同時に集まった世代は「キセキの世代」と呼ばれていました。
でもそこには、奇妙な噂がありました。
誰も知らない。
試合記録もない。
にも関わらず、天才5人が一目置いていた人物がもう1人ーーー幻の6人目(シックスマン)がいたーーーと。
春、誠凛高校では様々な部活動の部員たちが、新入生を勧誘しようと声を張り上げたり、チラシ配りをして大混雑しています。
そこへ、ほとんど進めないともがいている人たちに見向きもせず、読書をしながら悠々と歩いてくる1人の男子学生がいました。
周りの人は、まるでその男子学生に見えてないかのような態度をとり、その学生もまたそんな態度に慣れてるかのようにふるまいます。
そのままその学生は誰にも見つからず、進路を邪魔されずに「部活ブース案内」の看板までくると、ちらりとバスケの項目を一瞥します。
その頃、男子バスケットボール部のブースでは名簿管理をしていたショートヘアの女子学生が入部希望の用紙を数えています。
勧誘の方はうまくいってるかな?有望そうなの連れてきてよねなどと考えていると、
「きました…新入生…」と男子バスケ部員の1人が青ざめた顔で泣きながら現れました。
バスケ部ってここか?と大柄な学生が突如現れ、よくみると先ほどのバスケ部員を片手で持ち上げて連れてきています。
連れてきたというより、連れてこられているじゃないのと内心女子学生が突っ込みますが、突然現れた野生のトラのように迫力のある新入生の登場に声もなく驚いてしまいます。
誠凛高校は去年できたばかりの新設校であること。
上級生は2年生だけだから、体格のいいあなたのような人は是非…と入部希望を促すと、
そういうのはいいから、さっさと紙をくれとそっけない態度ですぐに帰ろうとします。
その学生はアメリカの中学を卒業したということ、名を火神大我(かがみ たいが)というのだと書類で発覚した女子学生はバスケ入部の志望動機が「特になし」なのを受けて声をかけます。
すると、動機は特にないし、日本のバスケなんてどこも一緒だろと連れないセリフと裏腹に複雑そうな顔をして火神は帰っていきました。
(あの表情はーーー?)
火神の先ほどの表情について女子学生が考えていると、机の上にもう1枚入部届が置いてあるのを見つけます。
名前は黒子テツヤで帝光中学出身と書いてあります。
さっきのはアメリカ帰りだったし、今のも…もしかして今年の1年ヤバい!?とバスケ部ブースは盛り上がります。
その日の体育館にて、新入生含め、バスケ部員が全員揃ったことを確認すると先ほどのバスケ部ブースにいた先ほどの女子学生がいいます。
「男子バスケ部、カントクの相田リコです」
マネージャーだとばかり思っていた新入生たちは驚愕します。
そんな新入生をみながらカントクは笑顔でシャツを脱げといいました。
なんで?と思いながらも素直に上半身裸になって一列になる新入生たち。
カントクは新入生の体格を1人1人じっくり観察しては反復横跳びの回数や身体の硬さなど、人に合わせて正確に指摘していきます。
これは、カントクの父親がスポーツトレーナーであること。
幼いころから父親の仕事場にきては肉体とデータを見続ける内に身についた特技なのだとキャプテンの日向はいいます。
その人の体格を見れば、彼女の眼には身体能力が数値で見えるといいます。
火神大我の番がきます。
一目みて、パワー、スピード、柔軟性どれをとっても現時点でずば抜けており、しかも伸びしろの限界値が全く見えない天賦の才能に驚愕します。
そのあと新入生体格チェックは火神で最後だといわれ、カントクは黒子をまだチェックしていないことに気づきます。
「…黒子くんっている?」
帝光中学出身の黒子はどこだとみんな必死になって黒子を探しますが見当たりません。
(しょうがない…)
諦めて、カントクが練習を始めようとしたその時です。
「スイマセン、黒子はボクです」
突如としてカントクの目の前に男子部員が現れました。
先ほど人混みの中で悠々と読書を嗜んでいた男子学生です。
いつからいたのかという問いに対し、最初からいましたと淡々と答える黒子。
あまりの存在感のなさに皆驚愕してしまいます。
その日の夕方、火神はマジバーガー(通称マジバ)で大量のハンバーガーをトレーに山盛りに積んで、食べようと窓際の席に持ってきたその時です。
育ち盛りですねという声と共に、いつの間にか向かいの席に黒子が座っており、シェイクを飲んで火神を見上げていました。
(こんなに影の薄い奴が本当に日本一の…?)
黒子に対し不信感をもちつつも、火神は黒子に食後に少し付き合うよう促します。
一方その頃、帰宅途中のカントクも黒子について考えていました。
(黒子君は…能力値が低すぎる!)
(しかもほぼすべて能力値が平均以下なうえに、ほぼ限界値ってどういうこと!?)
とても強豪校でレギュラーになれるレベルじゃないとカントクは感じていました。
もう一方で、マジバで食事を終えた火神と黒子は、バスケーコートのある公園にきました。
火神は黒子を鋭い目つきで見据えながら、オレに何を隠しているのかと尋ねます。
帰国して、日本のバスケのレベルの低さに愕然としたこと。
お遊びではなく、血が沸き立つような全力のバスケがしたいということ。
そのために日本で一番強い帝光中学バスケットボール部の、キセキの世代の一員であったという黒子の力量を確かめたいということ。
黒子は2つ返事で了解すると1対1(ワンオンワン)が始まります。
結果は瞬殺。
ボールは取りこぼし、シュートは決まらず…、あまりの弱さ、手応えのなさから火神はバカにされていると感じ黒子につかみかかります。
しかし黒子は飄々とした態度で、自分が火神に勝てるとは最初から思っていなかったこと。
1対1をしたかったのは本当で、直接この目で火神の力量を確かめたかったのだといいます。
黒子に対して弱い、バスケを辞めたほうがいいという火神の忠告を受けると。バスケが好きだからそれは嫌だ。
そして、自分自身がバスケがうまいかどうかは関係ない、ボクは影だと意味深な言葉を残します。
翌日。
天気はあいにくの雨となりました。
それならそれで好都合と、カントクは体育館で急遽、1年生対2年生の練習試合を行うことに。
現2年生は去年1年生だけで決勝リーグに出場したという実力があります。
それをみた2年生チームは火神に対して3人つけ、火神がボールを持っていてもいなくても、常に3人態勢を維持し、火神の自由を奪います。
途端に点が入らなくなる1年生チーム。
弱気になってきた1年生部員のぼやきを聞いた火神は1年生部員につかみかかります。
そのとき、
「落ち着いてください」
どこからともなく現れた黒子が火神の背後に回り、膝カックンをします。
それに対してさらに怒った火神が今度は黒子につかみかかります。
その後ろで、試合が中断してしまった相手チームは、黒子の存在忘れて試合していたと話し、少し申し訳なさそうにしています。
それに対しカントクは苦笑いしながら、しかし自身も審判をしながら途中で完全に黒子の存在を忘れていたことに気づき、違和感を覚えます。
火神の怒りが収まったところで試合再開。
今度は黒子が1年生チームをぐるりと見渡して言いました。
「すいません、だれか適当にパスもらえませんか」
残り時間はあと3分。
ボールを持っていた1年生は、黒子の言葉に首をかしげながらも、パスもまわします。
次の瞬間、黒子に渡ったはずのパスは、いつの間にか、ゴール下付近にいた1年生に渡っていました。
「えっ…」
突然回ってきたボールに戸惑いながらもゴール下でシュートを決めます。
相手チームは誰も反応できないままできたが、シュートが決まった音で我に返ります。
しかし、その後も黒子を中継したパスを相手チームはなぜか把握することができません。
審判をしながら注意深く試合を眺めていたカントクは、黒子が存在感の薄さを利用してパスの中継役をしていること。
自身がボールに触れている時間が極端に短いことで、もともと薄い存在感をさらに薄めていること。
これらはミスディレクションと呼ばれる、手品でよくつかわれる視線誘導のテクニックを応用し、ボールや他の選手に視線を誘導させて自分以外を見るよう、相手に意識させるテクニックであることを突き止めます。
そのとき、カントクはキセキの世代のもう1つの噂を思い出します。
パス回しに特化した、幻の見えない選手がいたことをーーー。
いつの間にか火神にパスが通り、シュートが入ったことで相手チームにあと1点差まで迫ります。
そのとき、相手チームが投げたボールを黒子がカットし、そのままゴールに向けてシュートします。
……が、シュートは決まらず、相手チームが勝ったと思ったそのとき、黒子のシュート率の低さを事前に把握していた火神が空中で黒子の外したボールを掴み、そのままダンクを決めます。
火神に対して薄っすら微笑む黒子。
試合終了。
1年生チームの勝利です。
部活の帰りにマジバにきた火神の席には、やはりいつの間にか黒子がいてシェイクを飲んでいます。
火神はトレーの上にのっている大量のハンバーガーのうち1個を黒子に放り、ハンバーガー1個分は黒子の実力を認めるという火神。
火神は改めてキセキの世代について黒子に尋ねます。
俺がキセキの世代と戦ったらどうなる?と。
瞬殺されます、と黒子。
ただでさえ強い5人が、今年それぞれ違う強豪校に進学したこと。
まず間違いなくその中のどこかが日本の頂点にたつだろうと黒子はいいます。
淡々と語る黒子に対し、火神は闘志を燃やした目でその5人を全員倒して自分が日本一になると宣言します。
それに対し黒子は火神1人では無理なので主役である自分が火神の影となることで、火神を日本一にするといいました。
第2Q『月曜朝8:40屋上ね!』
早速練習試合を組んできたいうカントクに、本入部届をだすから試合出させてほしいと頼む火神。
黒子君も同じことを言いにきたと溜息をついたカントクは、全国に向けて本気でバスケをすることを示すために、新入部員に朝礼とともに屋上から抱負を宣言するよう指示します。
するとまっさきに火神がキセキの世代を倒して日本一になると宣言します。
続いて黒子が拡張期片手に抱負を宣言しようとしたところで先生にみつかり強制終了となります。
部活後いつものようにマジバで飲食する火神と黒子。
火神は黒子がなぜ他のキセキの世代のように名の知れた強豪校にいかなかったのかを尋ねます。
すると、黒子は帝光中学バスケットボール部には『勝つことが全て』という唯一無二の基本理念があり、無敵ではあったがもはやチームではなかったといいます。
強かったが、何かが欠けていたとも。
当初、黒子はこの帝光中学の基本理念とキセキの世代のバスケのやり方に抵抗感があったので、自分のバスケで5人のキセキの世代を倒したいと思っていたそうです。
ところが、誠凛高校バスケ部に入り、火神と出会ってから黒子は火神を含めた誠凛バスケ部を日本一にしたいという目標に変わったといいます。
火神はよくそんな恥ずかしいことを言えるなと顔をしかめつつも、日本一にしたいじゃなくて、するんだよと力強く言い直します。
翌日、学校に登校すると何者かによって『日本一にします。』という文字が校庭に書かれているのでした。
第3Q『本気です』
少しして、キセキの世代がいる学校と練習試合が組めたとスキップでカントクが報告にきます。
相手は海常高校。インターハイ常連の強豪、加えて今年はキセキの世代の1人、黄瀬涼太(きせ りょうた)を獲得したことでも話題の学校です。
体育館を開けると、ギャラリーが賑わっており、女の子たちが色めきたっています。
列の先頭には女の子にサインをする背の高い、金髪細身の青年ーーー黄瀬がいました。
黄瀬は次の練習試合の相手が誠凛ときいて黒子が誠凛に入ったのを思い出し、挨拶にきたといいます。
黄瀬は中学二年でバスケを始めたにも関わらず、恵まれた体格とセンスで瞬く間にキセキの世代の仲間入りを果たした天才です。
本人はキセキの世代で一番の下っ端なこと、黒子と一番親しかったのも自分だといい、黒子のこと黒子っちと呼んでいます。
ここには挨拶がてら、黒子をもらいにきたのだといい、誠凛という無名の高校にいても宝の持ち腐れだから海常で自分と一緒にまたバスケをしようと声をかけます。
それに対して表情の読めない顔で黒子はそのように言ってもらえて光栄だけど、と丁重にお断りします、といいます。
続けて、火神と一緒にキセキの世代を倒すと約束したのだと宣戦布告ともとれるような発言をします。
第4Q『まともじゃないかもしんないスね』
練習試合当日。
試合が楽しみすぎてほとんど眠れていない火神と呆れる黒子のもとに、広いからと案内役を買って出た黄瀬が現れます。
黄瀬は黒子にそこまで言われる火神に興味がでたといい。悪いけど本気でぶっ倒すと火神に言い放ちます。
体育館につくと、コートが半分に仕切られており、片面は練習に使うから、コートは半分だけ使用することや、軽い調整のつもりでレギュラーメンバーを出すからトリプルスコアなどださないように、など海常の監督からあからさまに舐めた態度をとられます。
黄瀬はすいませんと謝罪しつつも、自分はベンチで控えているから、海常の監督をぎゃふんといわせれば自分も出してもらえるということ。
オレをコートに引きずりだすこともできないようじゃ、キセキの世代を倒す資格なんかないと火神と黒子に言い放ちます。
それに対して黒子はベンチでゆっくりしている余裕もなく、すぐコートに呼ばれるだろうから、アップはしておいてくださいと黄瀬に言い残してコートに向かいます。
練習試合開始です。
しかし、審判が黒子を見つけられず、誠凛高校5人早く整列しなさいといったところ、最初からいますと審判の目の前に黒子がたっています。
突然現れた影の薄い選手に海常は試合前から白けた空気が漂います。
海常の監督も話しにならないと呆れた様子。
大口を叩くから少しはまともな選手がでるかと期待したんだがなとガッカリした様子です。
ただ1人黄瀬だけはどうすかね…ある意味まともじゃないかもしんないスね、と黒子を警戒しています。
最初は海常ボール。
海常キャプテンの笠松が、まずはじっくり1本とっていこうと走りだしたときです。
どこからともなく背後に出現した黒子があっさり海常のボールを奪います。
そのまま相手に追いつかれる前に黒子の逆サイドにいた火神にパス。
火神はそのまま一気にゴール付近までくるとダンクシュートをたたきつけます。
力いっぱいたたきつけたダンクのためか、バキッと音がしたと思うと、そのままゴールポストが外れてしまいました。
黒子、これどうする?と火神が黒子に問います。
黒子はまずはごめんなさいと謝って、それから『ゴールが壊れてしまったので、やっぱり全面側のコート使わせて、もらえませんか』
と謝罪と実力行使を兼ねた発言をします。
第5Q『伊達(だて)じゃないですよ』
試合は改めて全面コートを使っての再開となりました。
心中穏やかでない海常監督は、さっそく黄瀬を投入します。
黄瀬はコートに入るとすぐに先ほどの火神と全く同じやり方でダンクを決めます。
それ見た火神も黒子にボールをよこせといい、どこからともなく現れて黒子のパスによってすぐにダンクを返します。
開始3分。
誠凛:海常ー16:17
DF(ディフェンス=守り)が追いつかないほど、双方得点力の高い試合運びとなります。
開始数分での早い展開に一度誠凛からタイムアウトがとられます。
その頃海常でも得点力の高い火神と、存在感が異常に薄くて認識できない黒子についても動揺が広がっていました。
黒子が褒められて嬉しそうな黄瀬。
しかし黄瀬はこの流れも長くは続かない。
黒子には弱点があるといいます。
第6Q『勝てねェぐらいがちょうどいい』
それは黒子のミスディレクション(存在感のなさをパス中継役のために応用した戦術のこと)は40分フルに発動できないということ。
魔法のように消えているわけではなく、視線を自分以外にむけるよう誘導しているだけなので、相手チームもだんだん黒子の存在に見慣れるようになるのだといいます。
それに呼応するかのようにタイムアウト後の試合は、黒子のパスがうまく繋がらず、カットされてしまう場面が増えます。
じわじわと海常との点差が開いていく誠凛。
黄瀬は火神にこの点差はもう縮まることはないといいます。
火神のポテンシャルは認めるが、だいたいわかったといい、技を見てすぐに覚え、倍返しで得点を重ねていける自分には及ばない、キセキの世代を倒すなんて無謀なことを諦めたらどうかと火神に提案します。
火神はそれをきくと突然楽しそうに笑いだしました。
あっけにとられる黄瀬。
そういう事をいってくれる人が久々に現れて嬉しい、人生は挑戦するから面白い。
勝てねェぐらいがちょうどいい。
そういって楽しそうに火神は黄瀬と対峙するのでした。
第7Q『逆襲よろしく!』
タイムアウト中。
誠凛は黄瀬を倒すために黒子と火神の連携の相談や試合全体の作戦を話し合っています。
2人の連携が大事だけどできる?というカントクの声掛けに対し火神は反論しようとしますが、その前に黒子の無言のツッコミを受けて反論を辞めます。
その代わり、黄瀬くんを倒すんでしょうという黒子の言葉にあたり前だと怒ったように答えます。
一連の態度をみていたカントクは満足げに微笑むと逆襲よろしくと声をかけ、コートに送り出します。
第2Q開始です。
どんな技でも瞬時に記憶し、コピーし、応用できる並外れたセンスと運動神経を持つ黄瀬ですが、実は黒子の技だけはコピーすることはできないという弱点がありました。
一方の黒子はミスディレクションの効果が薄れてきたことをわかった上で、火神と息の合った連携をします。
火神がガードされてパスできないときは日向や他の仲間に。
火神が空いていたら火神に…と縦横無尽にパスの中継役をこなします。
振り回される海常。
そして、次の瞬間。
黒子が黄瀬をマークしだします。
いかがでしたか?1巻のあらすじはここまでとなります。