人気マンガ『イチケイのカラス』。
この記事では、そんな『イチケイのカラス』の最終回・結末はどうなったのか？について分かりやすく簡潔にまとめていきます！
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『イチケイのカラス』あらすじ紹介！
『イチケイのカラス』は、浅見 理都先生により制作された連載漫画であり、2021年には竹野内 豊さんが主演でドラマ化し、2023年1月には続編の映画化もされたほど有名な作品です。
今期のフジテレビドラマ「イチケイのカラス」「レンアイ漫画家」「大豆田とわ子と三人の元夫」、 3作ともに、演出、脚本、キャスティングが良いね!!
#イチケイ #月9 #フジテレビ pic.twitter.com/a4mKQxFj3v— いがらしなおみ (@kurumikun) June 7, 2021
単行本は全4巻と短めで、浅見先生が描く個性豊かなキャラクターたちが織り成すヒューマンドラマが魅力的な作品となっております。
裁判官と言えば、真面目で清廉潔白であり、完全無欠の超人的存在―――そうであるべきだと信じて疑わなかった主人公 坂間の目の前に現れたのは、お菓子を食べ散らかすデブで馴れ馴れしい自由人 入間と出会います。
自分の価値観と全く違う人に関わっていく中で、坂間の凝り固まった固定概念が徐々に溶かされていき、裁判官という仕事に改めて向き合っていきます。
長く続けていくとルーチンワークでおざなりになってしまう仕事―――。
その向こう側に関わっていく人と人との関係を見つめ直す物語を覗いてみませんか？
『イチケイのカラス』のあらすじ紹介
主人公である坂間 真平は武蔵野地方裁判所の第一刑事部 特例判事補として配属されます。
坂間は根っからの真面目気質で、第一刑事部のゆったりとしたいい加減な価値観のキャラクターたちの考えが理解できません。
坂間は、配属初日から中学生の法廷見学の質疑応答役に回されますが、その受け答えをしている時に、同じ裁判官の入間から自分に酔っている本性を見抜かれてしまいます。
初めは、自分の価値観や考え方を否定されたと思い、敵対心や対抗意識を燃やす坂間でしたが、他のキャラクターや被告人と関わる中で、人間の価値観の違いを感じ取っていきます。
人が何を考え、人のどこを見て、人とどう向き合っていくべきなのか、人と人との在り方を考えさせられるヒューマンドラマとなっています。
『イチケイのカラス』主な登場人物紹介！
『イチケイのカラス』の登場人物を解説します。
坂間 真平（さかま しんぺい）
武蔵野地方裁判所第一刑事部（通称：イチケイ）に配属された特例判事補。
鼻が高く鳥顔ですが、端正な顔立ちです。
エリート意識の高い完璧主義者で、周囲と上手く溶け込めないところがあります。
入間 みちお（いるま みちお）
イチケイの刑事裁判官。
元弁護士という異色の経歴を持ち、弱い人に寄り添える強みがあります。
また、ファンクラブまで建つほどの人気があるやり手です。
駒沢 義男（こまざわ よしお）
イチケイの部総括判事。
温厚な性格で、情に厚く、機転の利く人です。
コミケで裁判官の為の訴訟指揮入門という本を売っていたことがきっかけで、入間が判事の道にやって来ます。
石倉 文太（いしくら ぶんた）
武蔵野地方裁判所の男性書記官。
敬語を使うのが苦手で、馴れ馴れしい一面があります。
ですが、周囲の変化にもよく気が付く一面もあります。
一ノ瀬 糸子（いちのせ いとこ）
武蔵野地方裁判所の女性事務官。
おっとりした性格で、足が遅いのが特徴です。
周囲がいら立ってしまいそうになるところを上手く収める一面もあります。
『イチケイのカラス』最終回までのおさらい！武蔵野地方裁判所第一刑事部
『イチケイのカラス』の最終章までのおさらいです。
俺は間違ってない
「裁判官の仕事は世の中にイノベーションを起こさないし、0から1を生み出して人々を感動させもしない。日常的には地味で他人の目に触れにくい…。でも…確実に人々の生活に作用するし、時には人生も変えてしまう。僕がしているのはそういう…尊い仕事です。」
主人公である坂間は、配属初日から中学生の法廷見学の質疑応答役を任され、上記のような正論を中学生に伝えます。
【イチケイのカラス】
モーニングで面白い漫画が始まった。(^_-) pic.twitter.com/fcxXA1QJVi— Nicholai MARO (@MAROCKs) May 24, 2018
面白半分で質疑応答をしている学生からすると、そんな坂間の意見は上手く呑み込めません。
そこに、学校の引率教員のようなお菓子を食べ散らかすデブで馴れ馴れしい自由人 入間に横から口を挟まれ、「君はとても優秀なんだろうが…いずれ自分の選民意識と戦うことになるんだろうな。」と釘を刺されます。
自分の尊い仕事を馬鹿にされたようで腹が立った坂間は、引率教員の名前を石倉から聞き出そうとしますが、裁判官室の右陪席の椅子に座っている入間を見つけます。
そして、同僚たちに自分が鳥顔だとからかわれてしまいます。
馬鹿にされて腹が立った坂間は、同僚の山之内に入間のことを探り、入間だけでなく駒沢部長も癖が強いことを知ってしまいます。
裁判官の品格
翌日、坂間は配属後初めての案件、覚せい剤所持による起訴案件の裁判官を務めることになります。
その裁判の被告人は、前科持ちであり、どうせ理解してもらえないからと諦めきった様子でした。
その被告人を見て、苛立たしさを覚えた坂間は、「あなたのために裁判を行っているんですよ」と戒めます。
しかし、被告人は気だるげな態度で、「裁判官にはわかってもらえないんで…いいです」と言い放ちます。
休廷後、山之内から携帯電話にメッセージが届き、入間がかなりのやり手であることを知った坂間は、インターネットで入間のことを検索し始めます。
そして、ファンクラブの存在を知り、こんなキャラクター人気で一般的な裁判官というイメージを持たれれば、裁判官の品位が損なわれるのではないかと危惧しはじめます。
また、駒沢が30件あまりの無罪判決を確定させたという事実を知り、石倉に事実かどうかを確認しに行きます。
事実が確認できた坂間は、携帯ゲームをしている駒沢の元へ向かい、「裁判官の為の訴訟指揮入門」という本を買わされます。
初めての合議事件
次の案件はノーボル文学賞作家の強制わいせつ罪による起訴案件でした。
ニュースでも大々的に取り上げられ、武蔵野地方裁判所は大勢の記者たちに囲まれていました。
第1回公判での訴訟指揮において裁判官の駒沢は、黙秘権の侵害に当たるような黙秘権告知を行います。
その発言を聞き、坂間は駒沢を少し見損ないます。
公判が終わり、坂間は入間に対して駒沢の訴訟指揮の文句を言いますが、入間は告知を単なる手続きで終わらせてはいけないと一蹴します。
第2回公判では、被害者が30人分の写真の中から面割りをしており、検察側立証が済んでしまいました。
そこで弁護側は夜間検証の申し立てを行います。
坂間は夜間検証に反対しますが、トイレに行こうとしている最中に、ウィッグを被った入間に電気を消され、背後から肩を叩かれます。
そして、入間から「いつも見ている顔の識別が出来なくなる」ことを指摘され、夜間検証を受け入れます。
トイレでの夜間検証は3人とも識別できてしまい、被告人は懲役2年の判決が言い渡されてしまいます。
SNS上では、公判判決の内容がファンたちから叩かれて、やるせない気持ちになった坂間でしたが、被告人が上訴権を放棄したことで更にモヤモヤしていきます。
入間の訴訟指揮
仕事終わりの飲み会で、坂間は駒沢に訴訟指揮について相談し、入間の訴訟指揮の見学に入るようアドバイスを受けます。
そして、飲み会の別れ際に、入間から「カラスになれ」という謎のアドバイスを受けます。
翌日、出勤すると、入間のファンから「能力のある自分の事が好きそう」という嫌味を言われ、その怒りを抱えたまま法廷見学に入ります。
公判内容は、ホームレスの男が総合病院に対して行った脅迫事件でした。
あらましとして、ホームレスの夫婦の妻が心臓病を患っており、総合病院に受診したもののマトモに診てもらえず亡くなってしまいます。
その腹いせに夫は包丁を持って、病院の中に入り込み、大声を上げて脅迫したという内容でした。
被告人は「…早く女房のいるところにいかせてください」と言いますが、それに対して入間は「奥さんはもう少しあなたの中で長生きさせてあげてもいいんじゃないですか？」と伝えます。
今回の弁護人は公判中も居眠りをしており、入間の堪忍袋の緒が切れます。
入間の判決は罰金20万円でしたが、被告人は40日以上拘留されており、1日5千円と換算した結果、既に全額を支払った状態という風に判決します。
イチケイのカラスって原作調べたら漫画で既に打ち切りになってた。でもこれ見て納得した。 pic.twitter.com/5B5fYWi6JU
— ロゼ (@axlroze6969) April 19, 2021
裁判を見終わった坂間が帰ろうとしていると、占い師のフリをして座っている入間を見つけます。
そして、アラスカのワタリガラスの創世神話の話を聞かされます。
そこで坂間は、飲み会の後に言われた言葉の意味を理解します。
病気なので仕方がない？
次の日、坂間は拘留請求の対応をすることになります。
36歳の女性で1児の母が、スーパーで万引きした後に保安員に噛みついたのです。
娘はまだ6歳で、夫は海外赴任中であり、認知症の義母の世話を続けた結果うつ病の診断が付いていました。
弁護人が熱心な人で、犯罪はさせないから拘留しないでほしいと坂間に食らいつきます。
圧に押されて、拘留を却下するものの執行猶予中に彼女は再び万引きしてしまいます。
彼女は精神科に受診した結果、クレプトマニアという病気だと診断を受け、弁護人は被告人を責め立ててしまいます。
単身赴任先から呼び出された夫は、病気が完治しないなら離婚したいと告げ、その会話を娘が盗み聞きしてしまいます。
裁判当日、娘は学校をサボり、母親の裁判の傍聴に向かいます。
そして、「ママー、がんばれー！」と裁判中に呼び掛けてしまいます。
本来であれば、懲役1年4か月の実刑が付く犯罪行為ですが、娘の存在を見た瞬間、坂間の心は揺れ動きます。
翌日、判決の予定だったものを覆し、審理再開することにした坂間は、再度母親に治療についての考えを確認します。
夫婦もまた、病気と向き合い、治療に協力し合う方向で、話を進めていました。
決心ができた表情だ。
出典
作「浅見理都」 「イチケイのカラス」
「モーニング 2018年 42号」#漫画 #マンガ #manga#漫画好きと繋がりたい pic.twitter.com/NTBjXLAcKJ— 鼓草 (@kokekakiki1) February 25, 2021
母親の決意を理解した坂間は、3年の執行猶予を与える方向で、判決を言い渡します。
『イチケイのカラス』最終回結末ネタバレ【完結ラスト漫画ドラマ映画】坂間入間のその後の最後はどうなった？
『イチケイのカラス』の最終章を解説します。
入間の決意
ある日、坂間と入間と石倉が昼食を食べていると、石倉の友人が刑事弁護人を辞めるという連絡が届きます。
そして、元々弁護士だった入間が、どうして裁判官になったのかという話題に変わります。
入間が弁護士だった頃、信号無視によって高校生を轢き殺した被告人の弁護人を務めることになります。
しかし、被告人は実際、信号無視をしておらず、取り調べの際に警察に誘導尋問をされる形で証言させられていたのです。
目撃証人も見つかり、現場検証を重ね、入間は公判に臨みましたが、裁判官によって証拠の申請を棄却されてしまいます。
控訴することも可能でしたが、被告人は今回の裁判で全て諦めきってしまい、群衆の前で土下座して冤罪を被ってしまいます。
入間自身も弁護士として、弁護すらさせてもらえない裁判の環境に嫌気が差し、自宅に引きこもるようになります。
ある日、妹に誘われてコミケに行くと、駒沢が『裁判官の為の訴訟指揮入門』を売っているブースに辿り着きます。
その本を立ち読みすると、自分が望んでいる裁判官の在り方が書かれており、入間は思わず10冊も購入してしまいます。
そして、弁護士の経験が無になるのはもったいないから、弁護士任官（裁判官の一種）になるのはどうかと提案されます。
その結果、入間は裁判官になる決意を固め、駒沢のいる武蔵野地方裁判所の門を叩くことになります。
ＳＮＳの恐怖
高校生の巣堂は、ふざけるのが好きなどこにでもいる高校生でした。
英語の更科は堅物で、いけ好かないところがあり、更科の怒りを煽るような返答をした結果、廊下に引きずり出されて突き飛ばされてしまいます。
その様子をクラスメイトが動画で撮影していました。
巣堂は小指と中指を骨折してしまい、全治3週間を言い渡されます。
理不尽に感じたクラスメイトがＳＮＳ上に動画をアップし、その動画はどんどん拡散されていきます。
そして、更科の個人情報はどんどん流出していき、ついにはテレビ局のリポーターまで出てくる始末です。
巣堂は、更科がつるし挙げられているのを見て、どんどん罪悪感が募っていきます。
そして、裁判所で被害者尋問をすることになり、証言台に立つ話が上がって来ます。
人を狂わせる責任感
巣堂は、学校に登校すると、周囲から更科を排除した英雄の様に扱われることに恐怖を覚えます。
更科の家では、妻も娘も逃げるようにして出ていき、娘は泣く泣くアルバイトを辞めたのです。
他人の幸せを知らぬ間に奪っていることを知り、動画をアップしたクラスメイトを責め立てます。
しかし、クラスメイトは暴力教師を排除した優越感に浸っており、両親も自分の息子を守る正義感に酔いしれてしまっていました。
巣堂は、両親に自分にも非があった旨を伝えますが、父親からその話は法廷でするな、と口封じをされます。
ですが、いざ証言台に立ってみると、巣堂は責任感から泣き出し、全てを打ち明けてしまいます。
巣堂の意見を汲み取った坂間は、罰金10万円の判決を言い渡します。
裁判官の仕事
最終回で、坂間は再び、中学生の法廷見学の質疑応答役に回されます。
坂間は、初日にあった嫌なことを思い出し、入間を推薦しますが、入間は公判の予定が入っていました。
一ノ瀬から「中学生をギャフンと言わせましょう～。」と激励され、坂間は引き受けることにします。
初日の時と同じような質問の受け答えの仕方で、中学生たちにドン引きされた坂間でしたが、初日の時の様な高圧的な態度はなく、達成感と希望に満ち溢れた笑顔がそこにはありました。
『イチケイのカラス』読者の感想や反応は？
イチケイのカラス数話見てめちゃくちゃ面白かったから時間作って追々見たいなぁって思ってたけど
ドラマの脚本同じ人らしくて絶対面白いやん！ってなってる— 浅乃\🎤❤🐶/ (@cherrydaisyas) May 10, 2023
イチケイのカラス面白い
— ダンけん (@dadadanken5734) May 7, 2023
マガポケに新しくやってきた「クジャクのダンス、誰が見た？」が面白くて、同作者の「イチケイのカラス」を読んでる。ものすごく面白いのに短くてもうすぐ読み終えてしまうのが悲しい😭
冤罪について法律の立場で考えることができた。これは単行本買って自宅に置いておこう。— ささやま (@uwtdsng) May 4, 2023