今回は『チ。ー地球の運動についてー』に登場するノヴァクについて紹介していきます。
ノヴァクは、物語の始めから終盤まで登場する異端審問官です。
ノヴァクによって多くの研究者が異端審問にかけられ、命を落としてきました。
最後は非業の死を遂げたノヴァクですが、その心情などは考察の余地があります。
また、ノヴァクの実の娘は異端解放戦線の組織長であるヨレンタでした。
ノヴァクはそのことを知っていたのでしょうか。
この記事ではノヴァクの人生をまとめながら、考察していきます。
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異端審問官ノヴァクの初登場はいつ?実在する?基本情報を徹底解説!
ノヴァクの初登場は○話
ノヴァクの初登場は一巻第一話です。
フベルトという地動説を研究した罪で捕らえられていた学者がいましたが、彼を捕らえたのはこのノヴァクでした。
フベルトは改心したフリをしていましたが、実際のところ地動説の研究は続けていました。
ノヴァクはその演技にも騙されず、フベルトの監視を続けていました。
それだけでなく、フベルトの影響で地動説の研究にのめり込むようになったラファウさえも警戒するという優秀ぶりを見せます。
第一章の最後には、フベルトの処刑、そしてラファウを地動説を守るための自殺に追い込むことになります。
しかし、ここで完全に地動説を抹消できなかったことが、今後のノヴァクの人生を大きく変えるきっかけとなります。
ノヴァクは実在する?モデルは誰?
ノヴァクは実在した「アドルフ・アイヒマン」という人物をモデルにしているという情報があります。
アドルフ・アイヒマンはナチスドイツの「ユダヤ人移送局長官」でした。
そのため、地動説とは関わりのない人物でしたが、その性格などをモデルにしたのだと考えられます。
アドルフ・アイヒマンはナチス当局からの命令で、ユダヤ人を捕らえ、強制収容所へ送るという任務を任されていました。
アドルフ・アイヒマンがいたからこそ、あのユダヤ人大量虐殺は実現したと言っても過言ではありません。
また、命令に対しては非常に従順で、敵と見做したものは必ず最後まで追い詰めるという執念を持っていたとされています。
この性質は、ノヴァクに大きく反映されていると言えるのではないでしょうか?
ノヴァクは元傭兵というのもあって教皇の命令に従順で、地動説に対し異常な執念を持っていました。
そのため、悪役のノヴァクのキャラ設計としてアドルフ・アイヒマンをモデルにしたというのは納得できます。
ノヴァクが異端審問したのは誰?
ノヴァクは非常に多くの登場人物を異端審問してきました。
まずは第一章のラファウ、フベルトの異端審問。
オクジー、グラス、バデーニも長らく審問の目を掻い潜っていましたが、最後にはノヴァクの手によって処刑されました。
さらに異端解放戦線も壊滅状態にまで、本人は気づいていないものの実の娘であるヨレンタさえ自爆まで追い詰めました。
最終的には自身と差し違える形で異端解放戦線が守り抜いたドゥラカの命を奪いました。
ノヴァクがラファウ達にした異端審問は史実?重要キャラクターとの関係を考察!
ノヴァクとラファウの関係を考察
最終章に登場する、アルベルトの家庭教師であるラファウとノヴァクの関係について考察します。
第一章で、ノヴァクの尋問によってラファウは死んでいるはずなので最終章のラファウは別の世界線のラファウであるということが濃厚です。
つまり、最終章はラファウがノヴァクによる異端審問を受けなかった世界線という解釈ができます。
または、そもそもノヴァクが異端審問の仕事に当たらなかったか、ノヴァクが存在しなかったという解釈もできます。
最終章のラファウも、異端思想とされる可能性のある研究を進めていました。
そのため異端審問を受けながらも隠れて家庭教師をして食い繋いでいたのかもしれません。
しかし、「異端かどうかは時の権力者の裁量による」という発言があったことからその解釈は考えにくいのではないでしょうか。
ノヴァクの異端審問は史実ではない!?
ノヴァクの異端審問は史実ではない可能性が高いです。
地動説といえば、キリスト教の教えに反するということで弾圧されたというイメージがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、歴史上地動説に対して大規模な弾圧をしたという事実はありません。
作者の魚豊さんは「このような勘違いも面白いと思って作品にした」と語っています。
魚豊さんは、ノヴァクのような異端審問官が実在しなかったにしろ、フィクション作品として地動説の過程を楽しんでほしいというスタンスのようです。
ノヴァクの娘はヨレンタ?最終章に与えた影響は?
ノヴァクの実の娘は異端解放戦線のヨレンタ!
ノヴァクの実の娘は異端解放戦線組織長のヨレンタです。
ヨレンタはオクジーやバデーニたちの地動説研究にも協力していました。
その後ノヴァクのことをよく思っていない司教であるアントニーの策略でヨレンタは尋問を受ける羽目になります。
しかし、新人の異端審問官の助けによってヨレンタは逃げ出すことに成功します。
ですが、またもやアントニーの策略によってノヴァクにはヨレンタが死んだと報告されてしまいます。
それからは飲酒にのめり込んだノヴァクでしたが、異端解放戦線が台頭すると、その組織長が実の娘とは知らずに追跡を始めます。
ノヴァクが最終章に与えた影響は?アルベルトとの関係はある?
上記の通り、最終章以前と最終章で大きく分けられます。
最終章以前は「完全なフィクション」であり、最終章は「史実の中でありえた物語」と言えます。
そのため、前者と後者は完全に分けて考えられるものです。
前者の登場人物であるノヴァクが最終章に与えた影響はないと言っても過言ではないのかもしれません。
アルベルトは道端で「ポトツキ」の話や地動説の話を聞きます。
しかしそれがドゥラカの手紙によるものかどうかは明言されませんでした。
これを明言してしまうと、最終章のストーリー自体が「史実の中でありえた物語」ではなく「偽の歴史」になってしまいます。
そう考えると、やはりアルベルトもノヴァクとの関係はないと考えるのが妥当でしょう。
ノヴァク死亡!最後はどうなった?娘のヨレンタとは会えた?
ヨレンタが死亡した時、ノヴァクは何を思ったのか
ヨレンタはノヴァクたちに追われた時、異端解放戦線を守るために自爆して死を選びます。
ヨレンタの死体が飛び散りますが、ノヴァクは彼女の腕を拾い上げます。
この時ノヴァクは自らが追っていた異端者が実の娘だったことに気づいたのでしょうか。
私はこの時に気づいたのではないかと考えます。
しかし、それからもノヴァクは異端審問の手を緩めずにいたことから、ヨレンタが異端者に唆されたと考えたのではないでしょうか。
そのためますます異端への恨みが増幅し、異端審問に力を注ぐようになったのではないかと考えられます。
ノヴァクの最後は自殺?
ノヴァクはドゥラカとアントニーを殺し、証拠を隠滅するために教会に火をつけます。
アントニーとドゥラカは失血死し、ノヴァクは最終的に自分が放った炎に焼かれて死んでしまいます。
その際に、拾ったヨレンタの手を生前ヨレンタが使っていた手袋に入れ、抱きしめます。
神には自分の過ちと罪を懺悔し、娘が天国に行くことを祈願します。
ノヴァクは悪役ですが、実は誰よりも人間味のある人物なのかもしれませんね。
「チ。」のノヴァクが最期にラファウの幻想と語り合うシーンが最高だった。
ノヴァクは狂言回しであり影の主人公、というかもはやこれはノヴァクの物語だわ。 pic.twitter.com/KzfN1hIZjm— ラー油 (@u_kuuuuun) May 29, 2022
『チ。』ノヴァクの名言集!
「正直、私は世界や人類を守ろうなんて大それたこと思っちゃいない。けど、家族、友人の日々の”信仰”や”生活”を守る為なら、なんだってする」
この言葉から、ノヴァクが自分が正義の人間であると感じながら行動していることがよくわかります。
拷問や処刑でさえ、「地動説」を異端思想で悪とした正義の行動であると信じていたに違いないでしょう。
実際、ノヴァクのいう通り日々の信仰や生活は一部の人にとっては守られたのかもしれません。
しかし、終盤では「地動説が異端かどうかは政治によって変わる」という考えが出てきます。
つまり、「正義の形は変わる」ということで、ノヴァクは死ぬ直前にそのことに気づきます。
「私は、この物語の悪役だったんだ。」
上記の通り、ノヴァクは死ぬ寸前まで自身の行動を正義と疑っていませんでした。
この名言はノヴァクが死ぬ直前に幻として現れたラファウに向けて放たれました。
直前に地動説の弾圧を行っていた人物がこの世で自分だけだと知らされ、実の娘の命も自分が奪ったと気づいたショックは計り知れないでしょう。
教皇の命令に従い、その生涯を異端審問に捧げた結果、自分が悪役であると知ってしまったノヴァク。
その胸の中にあるのは怒りではなく、実の娘ヨレンタへの想いだけでした。
「どうか、どうか娘は天国へ。」
幻のラファウに最後にすべきことをするように諭されたノヴァク。
父親として、ヨレンタの腕を形見である手袋の中に入れてあげます。
そして自分の罪と過ちを懺悔した後に神様に向かって告げた名言です。
ノヴァクは異端者が死ぬ際に全員満足そうに死んでいくのを疑問に思っていました。
おそらく死ぬ直前に見たヨレンタの顔もそうだったのでしょう。
この名言は、ノヴァクを単なる残虐な審問官ではなく血の通った父親にしてくれます。
悪役でありながらも、そのドラマと人間味にはグッと来るものがありますね。