『紛争でしたら八田まで』は、週刊『モーニング』から移籍後、2021年から『Dモーニング』(『モーニング』電子版)連載中の漫画です。作者は田基弘(でん・もとひろ)先生です。
主人公の地政学コンサルタント八田百合(はった・ゆり)が世界を巡り、豊富な知識とプロレス技を駆使して交渉の末に大小様々なトラブルを解決するのが基本的なストーリーです。
「ゴルゴ13」や「Masterキートン」「BLACKLAGOON」「勇午」など国際情勢を題材にした作品の趣がお好きな方には特にオススメです!
2024年8月現在、単行本15巻まで刊行されています。国際情勢や地政学の知識、多くの国や民族・国際問題の「今」を肩肘張らずに学べる内容が好評を博しています。
今回は注目の社会派作品『紛争でしたら八田まで』の見どころ、概要、そして今後の展開や結末・最終回の予想をご紹介します。ネタバレを含む内容ですので、まだ知りたくない方はご注意ください!
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『紛争でしたら八田まで』は完結した?最新巻は何巻?
原作は完結した?
絶賛連載中であり、完結しておりません。
現在はエピソードごとに「●●(国名)編」と銘打って連載し、次のエピソード開始までの間に少し休載という体制で進行しているようです。2024年8月現在の最新エピソードは「スウェーデン編」です。
インターバルを挟む分、進行ペースは週刊媒体としては若干ゆっくりめ。これだけの情報量が詰まったハイクオリティのお話を作り続けるには取材も時間もたくさん必要でしょうから、やむなしですね。
公式アカウントなどを見る限り、完結に向けての情報は示されていません。人気も高いことですし、この先しばらく連載は継続されそうです。
最新巻は何巻まで出ている?
2024年8月現在、15巻(5月刊行)が最新刊です。
15巻の巻末予告によれば、16巻は「今冬発売予定」とのこと。ここ数巻の刊行間隔が5カ月程度であることを考え合わせると、最短で11月下旬ころになるかもしれません。次巻の発売も楽しみですね。
何巻ぐらいまで続きそう?
社会人や学生を中心に好評を博すこの作品は、書店でもよく平積み台を見かけるほど大人気です。
残念ながら世界各国で紛争や戦争、悲しい不和や緊張は増すばかりの近年。ある意味題材には事欠かず、「なぜこんな状況が起きたのか知りたい」という読者の要望も多いことでしょう。
また百合のプライベートや周囲のキャラクターのエピソードも挟む進行ですので、少なくとも3,4年、単行本もあと5,6巻は続くかと予想されます。
「紛争でしたら八田まで」の最終章までのネタバレ
主人公・八田百合のプロフィールと仕事は?
タイトルにも登場する本作の主人公のフルネームは八田百合。イギリス・バーミンガムでルームメイトのアレックスと二人暮らしです。
かつてはイギリスの国際コンサル大企業・SPA(セントポールズアシスタンス)社に所属していましたが、現在は独立してフリーの地政学コンサルタントとなり、古巣のSPA社と提携して依頼を受け、世界各国を股にかける交渉人として活躍しています。
博覧強記にして頭の回転と機転が爆速、多国語を使いこなす才媛。仕事のために必要だからと、たった一週間で現地語をゼロからスラングレベルまで完全マスターする驚異的な描写もありました。
見た目は普通の体格の眼鏡美女ですが、言葉でラチが開かないと判断したらためらわず、「ちょっとの武力」を行使します。それは多彩かつマニアックなプロレス技。彼女は相当のプロレスマニアであり、ミニスカートの美脚を惜しげもなく晒していかつい軍人までも倒す痛快アクションがこの漫画のもう一つの魅力です。
BRUTUSのマンガ特集で丸山ゴンザレスさんが「紛争でしたら八田まで」を「世界の紛争を知性と地政とプロレス技で解決!」と紹介してて、ヴァンダミネーターのコマが紹介されてて興味を持った。「プロレス技」って言われて思い浮かぶ技ではないけどプロレスにしかない技よねhttps://t.co/B229q7vx1g pic.twitter.com/F8M1ZTFL41
— 松本 (@matsushin1978) April 15, 2021
作者の田先生はかなりのプロレス好きかとお見受けしました。まさか国際情勢漫画で「クソぶっかけてやる」「ケーフェイ」などという言葉にお目にかかるとはうれしい不意打ちでした。昭和~平成のプロレスファンの方にも「そっちの意味で」大いにお勧めです。
外見はアジア系で、生い立ちは少々複雑。父は華僑系シンガポール人、母は日本人。祖父はイギリス人なので彼女はクォーターということになるのでしょうか。
両親は既に離婚しており、父親をあえて「ミスター・ヴィンセント」と呼び、絶対に「パパ」「お父さん」とは言わないなど、微妙な関係のようです。日本にいる妹・幸を溺愛しています。
幼少期はイギリスの祖父の元で育ち、十代はシンガポールで優秀な成績を収めて政府奨学生となり再度イギリスへ留学。
政府奨学生は帰国後シンガポールの官僚となる義務があるのですが、違約金を支払い地政学コンサルタントの道を選びました。
基本的には、トラブルの種を抱えた企業や個人からSPA社が受けた依頼が百合に送られ、現地に赴きます。
メインは舞台となる国で事業を展開する企業のトラブルの仲裁なのですが、労使対立に始まり、個人のいさかいや知人の困りごと、学校、少年サッカーチーム、果ては日本の地方都市のレディースの抗争まで、規模も内容も多彩過ぎる問題を、あくまで地政学に立脚した切り口で解決していくのです。
また、その体からは想像できないほどの大食いで、どこに行っても大いに食べ、そして呑む。そのフードファイター描写もお約束の一つです。
「紛争でしたら八田まで」はほんとに面白い。地政学に絡んだストーリーもそうなんだけど、出てくる各国のご飯とか食べてみたくなる。 pic.twitter.com/UPeZjVu6WU
— みにみ (@32mi) October 7, 2021
観光客向けやよそ行きの料理ではなく、その国の人々がごく普通に楽しんでいる日常の・またはローカルな料理が多数登場し、一つ一つに説明が詳しく書いてあるのもまた魅力で、訪れる機会があったら絶対食べたい!と思わずにはいられません。ちなみにぎっしり詰め込まれた解説キャプションが楽しい一方、単行本ですと文字サイズが小さく、読むのが大分きついです。
このあたりに関しては、拡大が容易な電子書籍で読むのが圧倒的に楽と言えるでしょう。
彼女の武器「チセイ」とは? 地政学とは?
『八田のチセイにおまかせを』。この漫画を代表する名フレーズです。百合がこのセリフを言ったなら、厄介極まる案件を引き受ける、または事態が一気に解決に向かうサインなのです。
「チセイ」知性と地政学で世界中の紛争を解決する話題の漫画、「紛争でしたら八田まで」、買ったけど読んでなかったので読み始めたら超面白い。どシリアスな紛争状況をチセイで解決していく八田さんがかっこいい。一巻はミャンマー編とタンザニア編。面白いなぁ pic.twitter.com/kSdRsMPLVE
— toshikaz (@toshikaz55) April 22, 2021
この言葉は地政学の「地政」であると同時に、彼女の莫大な知識や言語能力をひっくるめた「知性」のダブルミーニングなのは明らかです。では地政学とはどんな学問なのでしょう? ここは作中の百合のセリフをそのまま借りてみましょう。
『地球全体をマクロな視点でとらえ、半永久的に変化しない地理的条件に注目して、世界各国の意思決定や行動・関係性を分析する学問』(8巻より)
競争や戦争で優位に立ち、勝利と領土拡充に有用な地政学。かつて第二次世界大戦中の日本もドイツ地政学を軍事行動の基盤としたことから、戦後数年間GHQに禁止され、解禁後もタブー視されてきた歴史があります。そんな事情もあってか「地政学部」を置く大学は現在日本にはなく、国際政治学などのカテゴリに内包されています。
無論地理のみならず、『歴史、宗教、政治、経済、軍事、エトセトラ、エトセトラ』(1巻より)についての広い知識――すなわち『チセイ』で土台を作った上に成り立つ学問なのです。
その他、地政学関係のセリフをまとめてどうぞ。
「地政学の基本その1 隣国同士は対立する」(3巻:ミャンマー編/百合)
「地政学の基本その2! 敵の敵は味方」(同上/百合)
「地政学の基本 そのゼロ… 国家の行動原理は、その生き残りのため」(5巻:アメリカ編/カイ)
百合の武器は知識や交渉術だけではありません。利害や感情の衝突が産む人々のトラブルを、互いの事情や背景を示し、認知させながら解消へ導きます。原因となる歴史・民族問題は途轍もなく根深く、到底個人レベルで解消できるものではない以上、幕引きはいつも完全ハッピーエンドとはいきません。時にはほろ苦く、個人どうしは和解できたものの、前途多難を示唆するラストだったり、ライバルにしてやられたりすることもあります。
しかし何かしらの相互理解に至り、当事者たちは百合に会う前より前を向き分かり合い、それぞれの場所で生きる希望を得るのです。
人間誰しも、無関心な対象、ましてや長年の確執により悪感情を抱く相手の事情やアイデンティティなど「知る気も起こらない」「知る価値など感じない」のが普通です。だからこそ、「なぜそう行動する(せざるを得ない)のか」を知る、または知ろうとする行為自体が大きな最初の一歩と言えるでしょう。
ムカつく相手のことを知る、興味を持つ、学ぶ。その末に大小の「ユナイト(融合)」が生まれる瞬間こそ、この作品最大の醍醐味です。
本作では地政学のプロとして、東京海上日動リスクコンサルタントである株式会社上級主任研究員の川口貴久氏が監修としてサポート。
分かりやすい幕間のコラムや巻末解説・より理解を深める関連書籍の紹介記事を提供してくれています。これを読めるのが単行本の大きなアドバンテージですね。
「紛争でしたら八田まで」の最終回結末や最後ラストを予想ネタバレ!
百合はこれからどの国へ??
『紛争でしたら八田まで』では、以前のエピソードに出たキャラクターが再登場して話に絡んだり、百合へ依頼を行ったりする展開が定期的にあります。ですから、一度行った国への再訪もあり得るでしょう(既にイギリスやアメリカは別件で複数回訪れています)。
国際関係や国の内情は、選挙やクーデターなどの結果により数年で一変することが珍しくありません。序盤の舞台となったウクライナもミャンマーも、連載当時とは状況がまったく変わってしまいました。
百合が激戦中の国へ行くことはまずないのでウクライナは厳しいかもしれませんが、ミャンマーあたりなら再び訪れるエピソードはあり得そうです。
また、8巻の韓国編には脱北者家族が登場し、北朝鮮が結末の重要ファクターでした。直接現地入りしての「北朝鮮編」も面白そうです。
ご存知の通り北朝鮮は日本と国交がなく、日本政府からの渡航自粛要請も続いているので入国自体が困難なイメージですが、実は159もの国と国交があり、現時点でも中国を経由すれば一般人でも容易に入れます。
事実、10万人以上の外国人観光客が訪れていますから、百合にかかれば造作もないでしょう。
また、国内であれば、周辺国との軍事面でのキーポイントであり、米軍基地などの問題を宿命的に抱える沖縄も舞台としてあり得ると思います。
いずれにしろ、どの国にも歴史と事情がある以上、火種や問題を内包しない国などまずありません。
ゆえに世界中全ての国が舞台の候補地です。百合がこの先どこへ行き、何を食べ、どんな問題を(どのプロレス技と共に)解決するのか楽しみですね。
百合の今後はどうなる??転職や転居・恋愛・結婚の可能性は??
地政学コンサルタントはまさに百合の天職。きっと最後まで仕事を変えることはないでしょう。ボスを通さない仕事も増えてはいるものの、SPA社との提携関係は維持されると思われます。
現在イギリスでルームシェア中の百合ですが、12巻でルームメイトのアレックスはパートナーから同棲を持ち掛けられていました。今後彼が同棲や結婚に踏み切るならば、百合は同じ場所で一人暮らし、あるいはどこかに引っ越す可能性はあり得るでしょう。日本に帰って妹や祖母と同居する展開もあるかも?
『紛争でしたら八田まで』にはしばしば想い合う恋人や夫婦が登場します。その一方、百合の周辺にロマンスの気配は今のところ皆無です。本人も特に「恋愛より仕事」「興味ない」と宣言してはいないものの、特定の人物への興味も結婚願望もまだ語られません。
彼女の両親は色々あって離婚しており、未だに父親との確執は消えない様子。そんな家族背景が影響して、自身の結婚に関してプラスイメージが持てないのかもしれません。
知性と美貌・そしてフィジカルな強さまで兼ね備えた彼女は魅力的で、決してモテないわけではありません。SPA社と提携するPMC(民間軍事会社)のマチュは百合に熱烈な行為を抱き、顔を合わせるたびに口説いていますが毎回つれなくあしらわれています。
ある意味大穴なのは、エピソードを重ねてもはや「天敵」と化した同業者・カイでしょうか。今のところ最も有り得ない相手とはいえ、この先何か大きな「反転」が起これば、「もしかする」可能性はゼロではありませんが……
この作品に恋愛要素を求める読者も少ないとは思いますが、百合「に」惚れるキャラクターの登場は大いにありそう。また、もし百合が誰かに惹かれることがあるならば、一体どんな相手なのか? それも見てみたくはありますね。
百合の「目標」は叶うのか? 彼女が目指す「国」とは??
百合が現在の業態を選んだ理由は単純明快、「お金を稼ぎたいから」のようです。厄介な案件を引き受ける動機が「いつもより多い取り分」「特別ボーナス」にあることも序盤には多いのです。では、危険とバーターに稼いだお金の使い道とは? それは1巻のミャンマー編で示されています。
彼女は「バカみたいに金かかる、人から継いだ誰もいないでっかい土地」を持っており、そのためにお金が必要だと言います。そして「売っちまえよ」という言葉に、こう返すのです。
『だめよ。私の国、作るんだから』
この「土地」や「国」に関しては、その後示されていません。そもそも誰から継いだ地所で、所在はどこか、なぜそんなにお金がかかるのか?そして彼女はどんな形の、どんな人間による「国」を作ろうとしているのか? そもそも百合の言う「国」の定義や要件とは……全てはまだまだ謎なのです。
ただ、百合のことですから、小さなコミューンを作って独立国を『自称』するようなありきたりのビジョンではなく、読者を驚かせるものになるのは間違いないでしょう。
その「国」を完全に作り上げるまではいかないまでも、どんなコンセプトでどう動き、どんな国を作りたいのか――その青写真が最終エピソードで語られることを期待する価値は十分にあるでしょう。それはきっと彼女が紡ぐ「ユナイト」を礎とした国に違いありません。
「紛争でしたら八田まで」の主要キャラクターを紹介!
ボス
SPA社の管理職で、百合の元上司。フリーの百合に依頼を持ちかけたり、指示を出したりします。
007シリーズの「M」的な存在。通話中に表示される犬のアバターイラスト以外は容貌・年齢はじめ一切が謎。時折完全私情の「お友達案件」を無茶振りして来ることも。愛妻家で、聞いてもいないのにしばしば惚気や愚痴を語ってきます。
アレックス・ホァン・タイリン
百合の同居人で、女言葉のゲイ男性。台湾出身。百合からは「アレちゃん」と呼ばれています。SPAにアナリスト(情報分析専門家)として勤務している元同僚。百合へのコメントはいつも辛口ですが、とても気のいい頼れる友人。時には彼氏・マーティン(MI5所属)の情報網までも利用し、いつも百合の強引な要請に応じ、僅かな手がかりからでも迅速・的確に調査し、情報を提供してくれます。彼のヘルプがなければ解決できなかった事件や乗り切れなかったピンチは数知れず。
自身の性志向に理解のない親とは折り合いが悪いものの、12巻台湾編で帰郷し、エピソードの中心となります。
カイ
百合の同業者にして宿敵的存在。黙っていれば美青年なのですが……
基本的に相互理解と「ユナイト」で解決への道を拓く百合に対し、どこまでも依頼者の利益ファーストで巧みに「分断」を計り、手段を択ばず最後に美味い所を攫って行くえげつないやり口から、百合からは「ディバイダ―(分断者)」と呼ばれ嫌われています。
2巻タンザニア編で仕事を通じて邂逅、5巻で直接対面。その後も何度となく接触や敵対を繰り返す腐れ縁ライバルです。
八田 幸(はった・さち)
百合の実の妹。長野県の井狩市(架空の市。おそらく伊那市がモデル)で祖母と同居中の中学生。姉同様に才色兼備かつ手先が器用で、バイクのレストアまで何でもDIYできてしまうほど。
自分を溺愛しいつまでも子ども扱いする姉に対しては冷淡な反応を貫く幸。
百合とは正反対に、父親への悪感情は持っていない模様です。基本的にクール、でもたまに見せるツンデレぶりにますます百合はメロメロ。
キッド(ローレン)
記念すべき第1話に登場したイギリスのインド系少年。初登場時はバーミンガムのパブで父親に代わり店番中に客に絡まれたところを百合に助けられたのが出遭いでした。
その後数回再登場し、自らが所属する少年サッカーチームの問題解決を二度百合に依頼しています。