漫画『平和の国の島崎へ』は、講談社の青年漫画誌『モーニング』で連載している人気漫画です。
2022年8月号から連載中のこの漫画は、宝島社の『このマンガがすごい!2024』にてオトコ編・第5位に見事ランクインされた作品です。
幼少期に国際テロ組織に拉致され、強制的に戦闘工作員として育てられた主人公、島崎真悟。
30年の過酷な訓練と任務を経て、ついに組織からの脱出を果たした彼は、故郷である日本へと帰還する。
だが、長年の戦いに身を置いてきた彼にとって、平和な日常は遠いものだった。新しい生活を望む島崎だが、過去の影が再び彼を追い始める。
果たして彼は、「平和の国」で平和な日常を手に入れられるのか?
今回はそんな『平和の国の島崎へ』の最終回や考察についてご紹介していきます!
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『運命の人に出会う話』は完結した?最新巻は何巻?
原作は完結した?
cv #津田健次郎 さん特別PV公開中❗️ pic.twitter.com/E0zZC8hlPP
— 【公式】平和の国の島崎へ@第6巻発売中! (@heiwanokunino) May 5, 2024
『平和の国の島崎へ』は完結していません!
2024年10月時点で、単行本6巻まで発売中です。
最新巻は何巻まで出ている?
2024年10月時点で、単行本6巻まで発売中となっていて『モーニング』で絶賛連載中です。
最新刊の6巻では、いよいよ主人公島崎の過去の一部が明かされることになります。
戦場から日本に帰還後、どのようにして現在の性格の島崎になったのか?
これまでの間に何があったのか?
続きが待ち遠しい展開です。
次巻7巻は2024年11月発売予定となっています。
あと何巻で完結する?
まだしばらくは完結しないと思われます。
まずは過去編があると思われます。
幼少期、青年期、戦場での活躍、日本に帰還するまでの経緯や葛藤等が紹介されていくと考えられます。
また、本作品はナレーションに出てくるように、島崎は戦場に行く未来が決定付けられています。よって戦場編があり、その後どのような方向に進むのか・・・
まだまだ先が長い話になりそうです。
主人公の過去、そして決定づけられた未来とその先の展開が非常に楽しみです。
『平和の国の島崎へ』最終章に至るまでのネタバレまとめ
戦場帰りの戦闘員が望む平和な日常とその陰
主人公の島崎真悟は、幼少期にハイジャックに遭い、国際テロ組織LELに拉致されました。凄腕の戦闘員として活動していましたが、組織から脱出し、30年ぶりに日本に帰国します。
現在は、LELを離脱した元戦闘員たちが集まる「コロニー」で暮らし、公安警察の監視下に置かれています。
元戦闘員たちは平和な生活を望みながらも、過去に縛られ、悪夢やフラッシュバックに苦しむ日々を送っています。
島崎もまた、漢字が読めず、一般常識に乏しいながら、不器用に新しい生活を切り開こうと奮闘します。
漫画家のアシスタントや喫茶店の店員として働き、一生懸命に生活を築こうとしています。
しかし一方で、LELの追手との壮絶な戦闘や、周囲の人々を守るためにヤクザや反社会勢力と対峙するバイオレンスシーンが展開されます。
さらに、戦場での幻影に悩まされるなど、シリアスな場面も多く描かれています。
1巻最後、第8話ラストで島崎の言った「平和の国」、彼はこの国で新しい自分になれるのでしょうか?
彼が平和を求め、新しい自分になろうと努力する姿が、この作品の大きな見どころの一つです。
島崎は戦場に戻ることが確定している?
物語のキーとなる各話の最後に、「島崎慎吾が戦場に復帰するのは●●●日後である」というナレーションが流れます。このナレーションは平和な日常を求める島崎の未来が実現しないかのような不安感を漂わせます。
彼の望む平穏な生活が、どれだけ手に届きそうに見えても、戦場に引き戻される運命が避けられないことを決定づけているように感じられます。
さらに、日常と対比されるバイオレンスシーンでは、過去に助けたことのあるLELの小隊を皆殺しにしたり、LELの工作員を容赦なく始末するなど、島崎の合理的な暴力性は全く衰えていないように描かれています。
この非常さが、彼の戦闘員としての本能や訓練がいまだ強く根付いていることを示しています。
LELの工作員が死に際に吐き捨てたセリフ、「呪われろ、ネブロー(主人公のコードネーム)。お前が不幸を振りまいて…ひとりぼっちで死ね…」は、まるで島崎の未来を予言しているかのようです。
この言葉が、彼の運命を暗示しているように思えて仕方がありません。
LELとの関係
LEL(経済開放同盟)は、国際的なテロ組織です。
島崎が9歳の時、LELは羽田発パリ行きの飛行機に乗り込み、母親を含む乗客を殺害し、島崎を拉致しました。そして、島崎を含む複数の子供たちを工作員として育成します。
やがて、島崎は優れた工作員として成長し、数々のミッションを成功させてきました。
しかし、30年の時を経て島崎は組織から脱出し、故郷である日本に帰ることを決意します。
LELは離脱者を許さない組織であり、あらゆる手段を使っても離脱者を抹殺しようとします。
島崎は、自身を抹殺しようとしたLELの部隊を撃退し、その被害の大きさからLELも一時的に島崎の始末を諦めざるを得ませんでした。
しかし、工作員養成機関「ピースフル・カレッジ」に関わることで、再びLELとの対立が生まれます。
今後、LELは島崎に対してさらなる攻勢を強めていくことが予想されます。
島崎の過去
島崎は幼少期に拉致され、その後LELに工作員として育てられました。
「ネブロー」の異名を持つ凄腕の工作員であり、数々のミッションを成功させてきました。
現在はLELを脱出して日本で過ごしていますが、その他の過去は明かされていません。
幼少期、工作員時代、そして脱出から現在のシェルターに移住するまでの経緯は不明ですが、脱出後からシェルター移住までの過去が少しずつ明らかになりつつあります。
今後の連載で、島崎のさらなる過去が明かされることでしょう。
『平和の国の島崎へ』最終回結末や最後ラストを予想ネタバレ!漫画アニメ
LELとの決着は?
主人公・島崎が平和な日常を手に入れるためにはテロ組織LELと、何らかの決着をつける必要があります。
現在(単行本6巻)では、LELは合理的な判断で島崎に手を引いていますが、彼がLEL幹部の運営する工作員養成機関「ピースフル・カレッジ」を壊滅させたことで、状況が変わると思われます。
LELが彼をこのまま放置することは考えにくく、再び血で血を洗う戦闘が繰り広げられるのか、どのような決着が待っているのか・・・
公安の手先となるのか?
これまで島崎の危険性を認識しつつも、彼をテロ被害者として見守ってきた公安。
しかし、度重なる島崎の戦闘を目の当たりにしたことで、公安の上層部の中には、島崎を対LEL工作員として利用しようと考える者が現れ始めました。
島崎自身も、コロニーの仲間たちへの便宜を図るという条件を提示され、これを快諾します。
一方で、ヤクザの親分は島崎にこう忠告します。「オレたちヤクザは他人を食い物にして生きている。だが・・・国の上のモンはもっとエグいぞ、オレたちが引くほどに汚ねぇ」と。果たして、公安は島崎に対して、どのような対LELミッションを課すのでしょうか?島崎がどのような道を選ぶのか、その行方が気になります。
島崎は「平和の国」で平穏を手に入れられるのか?
LELとの決着、公安とのしがらみ、ナレーターの戦場復帰予告等から島崎が再び戦場に立つのは間違いないように思われます。
しかしその後、命を落としてしまうのか、冷酷な戦闘員に戻ってしまうのか、平和な生活を手に入れることができるのか予想がつきません。
主要キャラクターを紹介!
作中には様々な魅力的なキャラクターが存在します。
作品の都合上、名字だけ役割だけしか描写されない主要キャラクターも存在します。
島崎 真悟(しまざき しんご)
平和の国の島崎へ/濱田轟天, 瀬下猛(モーニング)
2022年〜 既刊6巻集団生活を営む元テロリストや彼らを監視する公安、裏切り者を抹殺しようとするテロ組織を丁寧に描いているので、没頭して読める。主人公の苦悩と成長に胸が打たれること間違いなし。 pic.twitter.com/anKnsZ6efd
— UT (@AcIris2017) September 28, 2024
39歳。黒縁メガネをかけ、鼻筋と左頬には目立つ傷があり、普段は服に隠れていますが、全身には無数の傷跡が残っています。
幼少時に国際テロ組織LELのハイジャックに遭遇、LELによって拉致された彼は特殊技能を叩き込まれ、戦闘工作員として育てられました。
「霧(ネブロー)」という異名を持ち「半径100メートル以内に現れたら、敵の生存率は2%」と恐れられています。
現在はLELからの脱出に成功し、日本に帰国、元工作員たちと「コロニー」と呼ばれる寮で共同生活を送りながら、平穏な日常を求めています。仕事として漫画家・川本マッハのアシスタントを行い、同じアシスタント鳥海カオリの実家「喫茶ルパソ」で店員としても働いています。
緒方(おがた)
島崎と同じ「コロニー」に住む元LELの女性。
島崎に漫画家の川本マッハを紹介したのも彼女です。
幼少期、彼女は暴力を恐れる普通の少女でしたがLELによって戦場で育った彼女は、常識から大きく外れた感覚や倫理観を持っているため、公安からは島崎と同様に危険視されています。
山本(やまもと)
公安外事5課の係長で、LELおよび元LELの監視を担当している人物。
島崎から無茶な要求を受けたり、直接交渉を行うこともあり、公安内でも島崎に対して比較的近しい立場にいることがうかがえます。
また、彼は島崎が被害に遭ったハイジャックの事件当時、被害者の身元照会を担当していた過去があり、そのためか島崎に対して特別な感情を抱いているようです。
対人地雷(たいじんじらい)
日本に潜入しているLELの工作員。
「対人地雷」とは、各国や地域に長年潜伏し、LELの指示に従ってターゲットを暗殺する役割を担う工作員のことです。
彼は普段、普通のサラリーマンとして生活し、妻(LEL隊員)と娘を持つ家庭を築いています。また、保護犬活動にも参加しており、その活動を通じて島崎と遭遇することもありました。
彼の名前は作中で最後まで明かされませんが、非常に重要な役割を果たす人物として描かれています。
島崎に対して油断を誘い、自爆攻撃を試みましたが、あっさり返り討ちにされ、命を落とします。
彼が死に際に島崎に向けて呪いの言葉を吐くシーンは、物語の中でも屈指の名シーンと言えるでしょう。
おじさん(おじさん)
LELの幹部であり、島崎を粛清するための大規模なチーム編成します。
しかし、編成したチームの工作員たちが次々と殺されていく状況を受け、いち早く撤退を決断。その決断の速さは感情に流されることなく、冷静かつ合理的な判断を下せる人物として描写されています。
また、工作員養成機関「ピースフル・カレッジ」編では、カレッジの責任者として登場。
ここでも冷酷なまでに冷静で合理的な判断を下し、島崎と緒方の追跡を巧みにかわします。
本作品において、島崎が避けて通れない重要な存在であり、LEL幹部としても今後の動向が非常に気になるキャラクターです。
SATA(さた)
家庭に恵まれず、幼くして孤独な境遇に置かれた少年。
彼は、似た境遇の未成年たちが集まる「ピースフル・カレッジ」に通い、工作員としての訓練を受けます。
しかし対ヤクザのミッション中にミスを犯し、カレッジの責任者である「おじさん」に見捨てられました。
普段から少年たちに親身に接していた島崎によりカレッジから救出されますが、少年は自分がカレッジに見捨てられた現実を受け入れられず、島崎に対する復讐心を抱いて日々を過ごしています。