『デッドマウント・デスプレイ』は、成田良悟が原作、藤本新太が作画を担当し、2017年から連載が続く注目の漫画作品です。
異世界で死霊術士として恐れられていた屍神殿（かばねしんでん）が、現代日本の少年・四乃山ポルカの体へ転生するという「逆異世界転生」の設定が斬新な物語です。
異世界と現代が交差する独自の世界観、複雑に絡み合うキャラクターたちの人間模様――これらが織りなすストーリーは多くのファンを魅了してやみません。
主人公・屍神殿の冷静な頭脳と圧倒的な力、そして彼を取り巻く人々の葛藤や成長が物語をより奥深いものにしています。
しかし、最も気になるのはやはり物語の結末――。
屍神殿は念願の「平穏な暮らし」を手に入れることができるのか？
新宿の闇に潜む厄ネタや謎多きキャラクターたちとの戦いはどんな終幕を迎えるのか？
そして異世界と現代、二つの世界の交錯がもたらす「最後の選択」とは？
今回は、『デッドマウントデスプレイ』の最終回や結末の予想についてご紹介します。
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『デッドマウントデスプレイ』は完結した？最新巻は何巻？
原作は完結した？
デッドマウント・デスプレイの原作は、2024年11月25日時点でまだ完結していません。
原作の進行に合わせ、今後の展開に期待が高まる状況です。
また、本作はアニメ化もされており、現在2クール（全24話）が放送されました。
このアニメ版では、原作漫画の第10巻（第83話）までのエピソードが描かれており、原作の世界観やキャラクターを忠実に再現していると高く評価されています。
今後のアニメ続編の可能性とともに、原作の結末がどのように描かれるのか、引き続き注目を集める作品です。
最新巻は何巻まで出ている？
デッドマウント・デスプレイの最新巻は第14巻で、2024年11月25日に発売されました。
この巻はシリーズの物語がさらに深みを増し、読者を惹きつける展開が満載です。
発売からわずか3日でAmazonのレビューが100件を超えるなど、その人気ぶりは衰えることを知りません。
あと何巻で完結する？
現時点では、デッドマウント・デスプレイの最終巻の巻数や完結時期について、公式からの発表はありません。
一部では「打ち切り」や「完結」の噂がささやかれたこともありますが、これはアニメ版が2クールで終了したことや、連載中に休載があったことが原因と見られます。
しかし、原作の物語は依然として進行しており、新たな展開や伏線の回収が描かれ続けています。
『デッドマウントデスプレイ』最終章に至るまでのネタバレまとめ
異世界の死霊使い、現代日本へ転生！その目的とは？
異世界の死霊使い（ネクロマンサー）である屍神殿が、現代日本の新宿に転生する物語です。
彼は異世界で英雄シャグルアとの戦いに敗れ、転生の術を用いて現代日本の少年・四乃山ポルカの身体に宿ります。
屍神殿の目的は、異世界での戦いから逃れることでした。
しかし、現代日本で目覚めた彼は、全く異なる世界の様子に戸惑いながらも、平穏な生活を望むようになります。
彼は「子供が大事にされる平穏な世界」で生きることを誓い、占い師として生計を立てながら、現代社会に適応していきます。
一方、彼の転生により、現代日本では様々な事件や陰謀が巻き起こります。
屍神殿はその圧倒的な力でこれらの問題に立ち向かいながら、自身の存在意義や新たな目的を見出していきます。
この物語は、異世界の魔術と現代日本のリアルが交錯する独特の世界観で展開され、読者を引き込む魅力的なストーリーとなっています。
仲間か敵か？ 四乃山ポルカを取り巻くキャラクターたち
四乃山ポルカを取り巻くキャラクターたちは、敵か味方かを簡単に判断できない複雑な関係性を持っています。
元々敵対していたキャラクターがポルカや屍神殿と共闘するようになり、一方で信頼していた存在が突如裏切り者となることもあります。
この揺れ動く人間関係が、物語の魅力をさらに引き立てています。
例えば、かつてポルカを殺害したミサキは現在、重要な仲間として活躍していますが、彼女が再び敵対する可能性を完全に否定することはできません。
彼女の行動にはポルカへの恩義や罪悪感が影響しているものの、彼女自身の過去や心情が揺らぐ瞬間が物語の大きな転機となる可能性があります。
物語が進むにつれて、それぞれ内面的な成長や葛藤を抱えています。
この成長は、単なる仲間としての役割を超えて、彼ら自身が独立した存在として物語を動かす重要な原動力となります。
例えば、元敵だったシヴィルは屍神殿との戦いを通じて新たな価値観を得ており、今では仲間として行動していますが、彼の動機や最終的な目的は依然として謎めいています。
厄ネタである「レミングス」「怪盗ソリティア」「火吹き蟲」なども依然と敵か味方かわからないどっちつかずの関係性を保たれており、最終的にどう展開されていくのか注目です。
現代の「厄ネタ」たちとの対峙
レミングス
新宿の裏社会には、誰もが恐れる存在がいる。
その名は「レミングス」。
「レミングス」は、どこにでも湧く「ネズミの集団」からきており、新宿の都市伝説として一般認知度の高い通り名である。
顔を包帯で覆い隠し、黒ずくめの姿で現れる彼は、まるで死神が街を歩いているかのよう。
だが、彼が実際に何者なのかを知る者はほとんどいません。
レミングスは普通の人間とはかけ離れた身体能力を持ちます。
銃弾や刃物をも寄せ付けない耐久力、そして圧倒的な戦闘力。
魔力や特殊な装備といった超常的なものではなく、純粋に人間の肉体が持つ限界を極めたものです。
その強さは物語の中でも屈指の強者である阿牙倉マジリから「人間の極致」と評されるほどした。
魔力や異能が渦巻く世界で、純粋な人間としてこれほどの強さを発揮する存在は極めて異例です。
そんなレミングスは、新宿の闇を牛耳る四乃山尊（しのやま たける）のもとで、「四乃山警備」の一員として活動しています。
彼の指揮下には多くの有能な人材が集っていますが、その中でもレミングスは特別な存在です。
圧倒的な戦闘能力と異常な耐久力を持つ彼は、まさに「最後の切り札」として尊から重用されています。
とはいえ、尊はレミングスに完全な指揮権を持っているわけではありません。
レミングスは、あくまで「自分の本業を優先する」という契約条件を提示しており、それを尊も了承しているため、命令を強制することはできません。
彼が四乃山警備に協力している理由はまだ明確には語られていませんが、彼自身の目的を達成するために四乃山警備を利用している節があります。
レミングスは一体何者なのか？彼の驚異的な能力はどこから来たのか？そして、彼が「本業」として守り続けるものとは？その全てが、暗い霧の中に包まれています。
怪人ソリティア
新宿の夜に広がる噂話の中に、「奇術師を名乗る異常な犯罪者」が登場します。
その人物こそ「怪人ソリティア」
ソリティアは、無許可で大規模な奇術を複数回行い、総理大臣や与野党の党首全員を誘拐するなどの大胆な行動で一躍有名になりました。
その後、自ら出頭し逮捕されています。
彼は、「世界には本物の魔法が存在する」という信念を抱いており、それを奇術を通して表現しようとしています。
また、「夢見る人々を救いたい」と語る彼の行動には混乱だけでなく独特の哲学も含まれています。
ただし、その理想のために巻き起こす混乱は、社会に計り知れない影響を与えています。
物語が始まる時点で、ソリティアはすでに獄中にいました。
しかし、ある映像を目にしたことがきっかけで再び動き出します。
ソリティアは物語の狂言回し的役割を担い、愉快犯として周囲を巻き込みます。
彼の行動は、他のキャラクターや「厄ネタ」と呼ばれる要注意人物たちに影響を与え、物語の展開に大きく関与しています。
火吹き蟲
「火吹き蟲」は、物語の中で異質な存在感を放つ厄ネタの一人です。
火吹き蟲は、炎を自在に操る暗殺者として知られる一方、その存在の実態は特殊な技術によって支えられています。
彼らの本質は、個人ではなく「集団」であり、多くの一般市民の心に特殊な催眠術を施し、疑似的な人格を形成しているのが特徴です。
この疑似人格は、宿主の本来の人格には影響を与えず、一時的に表層に現れるのみで、必要がなくなれば痕跡を残さず消失します。
そのため、火吹き蟲は長年にわたる活動にもかかわらず、実態を特定されることがありませんでした。
しかし、物語の中盤、火吹き蟲は追跡者の一人である岩野目との対話を通じて、一般市民を巻き込む手法に限界を感じるようになります。
その後、自らの存在を維持するための新たな方法を模索しつつ、組織の裏切者である氷黒の身体を利用して共存する形へと転換します。
最終的に、彼らは「サバラモンドの落とし子」の本拠地があるとされるルグニサス共和国を目指して旅立ちます。
雑貨殿
雑貨殿は、一風変わった形で商売を営む人物で、物語において特異な存在感を持っています。
彼の「店」は、一般的な市場や街中ではなく、刑務所の中に構えられています。
しかし、この場所であらゆるものを取引する雑貨殿の真の正体は、単なる囚人ではありません。
雑貨殿の提供する品は多岐にわたり、情報から飛行船といった大型の物品まで揃っており、その対価は取引相手に応じて異なります。
面白いのは、支払うべき代価が「その人物が人生を通じて稼ぐ可能性のある金額」に基づいて決定されるという点です。
そのため、人物によって高額な取引になる場合もあれば、比較的安価で済む場合もあるという特性を持っています。
一見すると、雑貨殿は収監されながらも刑務所内で事業を行う異端の囚人に見えますが、実はそうではありません。
彼は実際には捕まっておらず、警視総監である鷹巣次郎太郎との裏取引により、刑務所内での活動を許可されています。
この特別な関係の一環として、雑貨殿は警視総監と直接連絡を取るための専用通信機を与えられています。
この通信機の存在は、雑貨殿が刑務所内での安全を確保し、同時に影響力を広げる重要な道具となっています。
他にも厄ネタであるソリティアなど幅広い人物と取引を行っています。
漫画アニメ『デッドマウントデスプレイ』最終回完結した？結末や最後ラストを予想ネタバレ！
屍神殿の最終的な選択とその結末
新宿で築く「平穏」の可能性
異世界から現代の新宿に転生した屍神殿。
その願いは激動の運命から解放され、静かで平和な日常を手に入れることです。
しかし、現代の新宿には犯罪組織や超常現象など、彼の望む「平穏」とは程遠い世界が広がっています。
物語が進むにつれて、彼がどのように新宿の中で「独自の平穏」を築いていくのか、その道筋が描かれる可能性は高いでしょう。
ただし、その平穏は周囲の複雑な勢力によって脅かされることも予想されます。
彼がどのように逆境に立ち向かい、自らの居場所を守るのかが注目されます。
異世界への帰還という選択肢
屍神殿が元の異世界へ戻る可能性も見逃せません。
彼の持つ能力や転生時に持ち込んだアイテムが、異世界との繋がりを示唆しています。
この先、彼が現代と異世界を行き来する術を発見する展開や、異世界に戻ることで物語が新たな局面を迎える展開もあり得るでしょう。
果たして彼は現代に留まり、ポルカやミサキ、匠過ごすのか。
それとも異世界への帰還を選び、さらなる挑戦に立ち向かうのか。
この選択は、彼自身の運命だけでなく、物語全体の方向性を大きく左右することになるでしょう。
四乃山ポルカの運命と未来
ポルカ自身の葛藤と屍神殿との関係
もし四乃山ポルカが元の姿に戻ることができた場合、最初に直面するのは自身のアイデンティティの問題です。
彼は一度命を落とし、屍神殿の憑依によって「新たな生」を得た存在です。
屍神殿と分離した後のポルカには、自分が「一度死んだ」という事実と、そこから生まれた新しい経験が重くのしかかるでしょう。
さらに、屍神殿との関係が完全に断たれるのか、それとも何らかの形で影響が残るのかも鍵となります。
もし屍神殿がポルカを手放したとしても、彼の中に残る異能の力や記憶が新たな運命を左右する可能性があります。
また。彼の周囲にいるミサキや匠たちの反応も物語の大きな焦点となるでしょう。
特にミサキにとっては、自分が殺害した相手が元に戻るという出来事が精神的に大きな負担となるはずです。
その一方で、屍神殿を宿していた期間に築かれた仲間たちとの絆は、ポルカ自身にとっても重要な拠り所となるでしょう。
最後の敵は誰だ？ 屍神殿が対峙する真の脅威
シヴィルとの因縁を超えて
シヴィル・A・サバラモンドはかつて屍神殿にとって大きな脅威の一つでしたが、今では仲間として共に行動する関係になりました。
この展開から、屍神殿が直面する「最後の敵」は、シヴィル以上に深い因縁や、屍神殿そのものに対する根源的な挑戦を孕んだ存在である可能性が高まっています。
物語のテーマを鑑みると、「最後の敵」となる相手は屍神殿自身の過去、彼の持つ力や転生の秘密に深く関わる存在であることが予想されます。
特に、彼が異世界で背負ってきた「屍神殿」という称号そのものに挑む存在が登場する可能性が考えられるでしょう。
屍神殿の力を狙う者
屍神殿の圧倒的な魔力と支配力は、異世界でも現代でも特異な存在であり、その力を奪おうとする勢力が現れることは自然な展開です。
その「最後の敵」は、屍神殿の力そのものを標的とする敵であるかもしれません。
例えば、かつて屍神殿を封じようとした異世界の強大な存在が再び現れる、あるいは現代の科学や異能の力を利用して屍神殿の魔力を解析しようとする組織が暗躍するなど、異世界と現代のどちらの要素をも取り込んだ脅威となる可能性があります。
現代と異世界の交錯、物語の終着点
現代と異世界が交わる運命
物語の根幹にある「異世界」と「現代」の二重構造。
この両世界は、屍神殿の転生によって繋がれましたが、その結びつきは強まる一方で不安定さも増しています。
物語が進む中で、異世界と現代がより深く交錯する事態が訪れることは避けられないでしょう。
例えば、異世界の勢力が現代に介入してくる、もしくは現代の技術や異能が異世界に影響を与えることで、両者が融合または衝突する可能性があります。
この交錯がどのような形を取るのかが、物語の終着点に大きな影響を与えると考えられます。
世界の存続を賭けた戦い
異世界と現代の交錯が進む中で、両世界の存在そのものが危機に瀕する可能性もあります。
異世界の魔力が現代に流れ込み、世界のバランスを崩す。
または、現代の科学や人間の欲望が異世界を蝕むような展開です。
このような事態に対し、屍神殿がどのように行動するかが焦点となります。
彼が異世界の覇者としての力を使って危機を封じ込めるのか、それとも現代の仲間たちの力と知恵を借りるのか。
屍神殿自身が両世界の守護者として立つなら、物語は「異世界と現代の融合」という壮大な結末を迎える可能性があります。
主要キャラクターを紹介！
屍神殿（かばねしんでん）
漫画 デッドマウント・デスプレイ（成田良悟、藤本新太）既刊第13巻まで読了 。アニメが良かったので。異世界から現代の少年の体に転移してきた死霊使いの主人公。舞台になる新宿は殺し屋や情報屋、怪人、謎の組織が跋扈する世界だった。 pic.twitter.com/Y12j5SvKDq
— さきち (@sakichin66) May 16, 2024
かつて異世界で恐れられた死霊術士（ネクロマンサー）。
生まれながらにして「死霊」を視認できる特殊な能力を持ち、その力を使いこなしていた人物です。
かつては世界を滅ぼしかねない存在とされ、最後には同じ能力を持つ「厄災潰し」シャグルアに討たれますが、転生の秘術を完成させ、現代日本にポルカの体を借りて復活します。
転生後の彼は、戦いのない平穏な日々を求め、占い師としての生活を始めます。
一方で、かつての壮絶な経験から「守りたいもの」のために力を尽くす姿勢を持ち、争いを避けつつも必要なときには圧倒的な能力で行動を起こします。
四乃山ポルカ（しのやま ポルカ）
四乃山家の次男で、物語の発端で屍神殿の宿主となる16歳の少年。
殺し屋に暗殺された後も、屍神殿の転生術によって肉体を維持し、魂はサメのぬいぐるみを依り代に生活しています。
驚くほどのお人好しで、周囲の人々に心を開く性格の持ち主です。
実は屍神殿とは血縁関係があり、同じ母親から生まれた兄弟にあたります。
この血縁が屍神殿の転生を可能にした秘密でもあります。
純粋で優しい性格と、周囲の状況を受け入れる器の広さが、物語の中で多くのキャラクターに影響を与えています。
崎宮ミサキ（さきみや ミサキ）
新宿で暗躍する若き殺し屋。
ポルカの命を狙い、その暗殺に成功しますが、屍神殿の力によって返り討ちに遭い、死亡後にゾンビとして蘇ります。
その後は屍神殿の仲間として行動を共にし、戦闘や作戦で活躍します。
明るく振る舞っていますが、内面では自身の罪と向き合う繊細な一面も持っています。
徐々に仲間との関係を築き、物語の進行と共に吸血鬼へと進化し、さらなる力を得ていきます。
繰屋匠（くるや たくみ）
新宿を拠点とする情報屋。
常にヘッドマウントディスプレイを装着しており、ネットやドローンを駆使した情報収集やナビゲートを得意とし、屍神殿たちをサポートします。
過去にソフトウェア会社を立ち上げたものの、大人に乗っ取られたことをきっかけに家族を失い、裏社会へと堕ちていきます。
後に半グレ集団に所属するも壊滅を経験し、その後は屍神殿と出会い生活を支える重要な仲間となります。
過去の罪悪感と向き合いながら、屍神殿の「平穏を願う心」に共鳴していきます。
最初は臆病で逃げ腰だった彼ですが、仲間を守るための行動を通じて成長し、屍神殿の信頼を得る重要な存在へと変わっていきます。
細呂木雅（ほそろぎ みやび）
ポルカたちが住む廃ビルの地下で彷徨っていた人間の霊で、ミサキのシャーペンに憑依して登場します。
彼は生前警察の監察官という立場で、ツバキの尊敬する上司でもありました。
しかし、ある事件を追う中で命を落とした過去を持ち、未だ行方不明扱いとなっています。
その未練を晴らすために、ポルカに協力します。
四乃山小夜（しのやま さよ）
ポルカの遠い親戚にあたるキャラクターで、兄の四乃山岳の次女。
自由奔放でだらしない生活を送りながらも、驚異的な推理力を持ち、状況を見抜く洞察力で活躍します。
事件を独自の視点から捉え、その一言が周囲の人物に大きな影響を与える存在です。
また、サメ好きという個性的な趣味を持ち、その視点から話を広げるコミカルな一面も魅力です。
雷 小幽（レイ シャオユウ）
幼いころから暗殺者の一族として育てられ、わずか9歳で初任務を経験しました。
しかし、その際に阿牙倉マジリに目をつけられ、「養子にする」という異常な理由で四肢を奪われるという壮絶な体験をしています。
さらに、父親からは「庭壺（ティン・フー）」として扱われ、毒を培養する実験体のように酷使される運命にありました。
この最悪の状況から救い出したのが、ポルカの父親である呂算です。
彼女は命の恩人である呂算を実の父以上に敬愛し、その忠誠心は屍神殿やポルカへの行動にも影響を与えています。
当初、小幽は屍神殿の存在に強い反発を示していました。
呂算への敬愛がゆえに、屍神殿がポルカの体を借りていることに不信感と敵意を持っていたのです。
しかし、呂算からの助言を受け、屍神殿と対話を重ねる中で和解に至ります。
この過程を経て、小幽はポルカや屍神殿の忠実な護衛として、物語の中で活躍を見せるようになります。
四乃山 呂算（しのやま ろざん）
四乃山グループの総帥であり、ポルカとその兄・四乃山岳の実父です。
壮年期を過ぎた後の息子であるポルカを特別に思う一方、ビジネス界では冷徹なリーダーとして知られる人物。
ポルカが帰省した際に、息子の「中身」が別人であることを直感的に見抜き、屍神殿から事情を聞き出すという洞察力を持っています。
その後、屍神殿に息子の命を守る役割を託し、冷静かつ柔軟な対応を取ります。
さらに、妻カノンが屍神殿の「母親」であるという事実を知った際にも、それを受け入れ、屍神殿を「家族」として認める度量を示します。
四乃山 尊（しのやま たける）
四乃山岳の長男であり、ポルカの甥にあたる青年。
26歳の若さで四乃山警備会社の社長を務めていますが、実態は家族の暗部組織「龍宮機関」を指揮する裏社会の存在でもあります。
部下には「レミングス」と呼ばれるメンバーがいるなど、謀略と行動力に長けたリーダーです。
岩野目ツバキ（いわのめ ツバキ）
新宿署生活安全課第三資料編纂係（通称「三纂」）の係長。
表沙汰にできない不思議な事件を扱う部署に所属しています。
ホストのような外見ですが、実際は真面目な警察官で、屍神殿たちの動向を追っています。
荒瀬耿三郎（あらせ こうざぶろう）
岩野目の部下で、元々は組織犯罪対策部に所属していました。
上品な見た目とは裏腹に、過激で喧嘩の強い人物です。
屍神殿たちの事件に関わり、捜査を進める中で彼らと対峙します。
倉木リサ（くらき リサ）
新宿の裏社会で暗躍する仲介屋であり、表向きはバーの経営者。
屍神殿や彼の仲間たちと深く関わり、非合法な依頼の取り次ぎや情報提供を行っています。
その洗練されたビジネス手腕と柔軟な対応力で、裏社会でも信頼を集めています。
シヴィル・A・サバラモンド
シヴィルは、異世界の宮廷魔術師アリウス・サバラモンドのクローンとして生み出された少年です。
彼は生まれてすぐに異世界から現代に渡り、100年以上を現代日本で過ごしています。
自身を作り出したアリウスに対して深い憎しみを抱きつつも、その天才的な魔術の才能を受け継いでおり、短時間で複雑な魔術を再現できるほどの学習能力を持っています。
屍神殿を自らの仲間に引き入れようとするも失敗し、戦闘に敗北します。
しかし、その後の展開でさらに魔術を極めるために屍神殿やポルカたちと協力関係を結びました。
阿牙倉マジリ（あがくら まじり）
一見すると普通の女子高生のような風貌を持つ彼女ですが、その正体は異世界の吸血鬼であり、「神祖返り」と呼ばれる最強クラスの存在です。
彼女はただ強力なだけではなく、他者を養子に迎え入れることに執着する独特な性格を持っています。
その執着心ゆえ、過去には小幽の四肢を奪い、自分の養子にしようと試みました。
マジリは、異世界と現代をまたぐ壮大な背景を持ち、物語の中で屍神殿たちと複雑な関係を築いています。