「光が死んだ夏」の主人公であるよしき。
彼は親友の死を受け入れることができず、偽物の親友を親友として受け入れることで自分の心の平穏を保とうとしました。
今回はリアルな葛藤が魅力の主人公よしきについて解説していきます。
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よしきについてのキャラクター紹介！家族構成は？
よしきのフルネームは辻中佳紀（つじなか よしき）。
クビタチ村という田舎の村に住む高校生です。
彼には妹と両親がいます。
顔立ちは中性的で長い前髪と、泣きぼくろが特徴です。
性格は内向的で、感情的になることはあまりなく、しぐさで感情を表すことが多いキャラクターです。
彼は物語序盤で親友を亡くしますが、その後親友に似た偽物が現れたことで悪いことだと認識しつつも、偽物を受け入れてしまいます。
この現実を直視できない部分は普段生活している私達にも共通するものがあります。
例を出すと、身近な人が亡くなった時、前向きに生きようとする人もいれば、それを受け入れられず宗教などに傾倒する人もいます。
こういったリアルな面を持つ人物は感情移入しやすい為、それが彼の最大の魅力です。
複雑な家庭環境…。父と母は家庭内別居？
よしきの家庭は中々複雑な事情を抱えています。
まず、よしきの母親は東京出身でしたが、村に引っ越してきたことで余所者のような疎外感のある扱いを受けています。
これは閉鎖的な田舎によくあることなのですが、近所内でのつながりが強い分、外から入ってきた人間には敵対心を持ちやすい傾向があるのです。
よしきの母もその田舎の風習の被害を受けてしまったのです。
一方よしきの父親は村育ちの人間でした。
彼には幼馴染がおり、それは光の父でした。
しかし光の父は早くに亡くなってしまい、よしきの父はそのショックで引きこもりになってしまいました。
そのことが村でもすぐに噂になり、世間体を気にしてからかよしきの母は父と仲が一気に悪くなり、家庭内別居状態でした。
また、よしきには妹がいます。
いつも母に懐いている妹ですが、その妹は不登校なのです。
これも村の話題のタネになっているようで、よしきはスーパーで働いている村の人間からそのことでねちねちと余計なことを言われていたのです。
よしきはこのように家族が言われるのも、家の雰囲気が悪いこともずっと気がかりなのでした。
以上のように彼の家庭環境はあまりよくなく、村の息苦しさを感じていたよしきはいつか村を出たいと考えていました。
よしきは光が好きだった？光が死亡した後に打ち明けた彼の想い…
よしきと光はいつも一緒に行動しており、二人はとても仲がいいことがわかります。
しかし、よしきからしたらただ仲がいいというわけではないようで…？
光が死んだ夏のよしき。ほくろ、メロ pic.twitter.com/v6vdMXWvbT
— ましろ@継続以外新規❌ (@takita_mashi818) August 28, 2025
幼馴染の光
よしきと光は家が近所というだけでなく、父親の代から付き合いがあったので小さい頃からよく二人は遊んでいました。
内向的なよしきと比較して、光はとても外向的な性格で真反対ともいえる二人ですが、愛称はとてもよかったのです。
物語では光はよしきのことをどう思っていたかはわかりませんが、よしきは光をただの友達とは思っていませんでした。
というのも光のことをよしきは恋愛対象として見ていました。
それがわかるシーンは単行本1巻で初めから描かれているのですが、よしきが自分から心情を説明するように吐露したのは物語中盤からです。
よしきはヒカルを偽物でも受け入れてしまった理由はここにあります。
ただの友達ならどうだったかわかりませんが、恋愛対象として見ていた人間が死んで、その後にでてきたそっくりさん。
光への想いが人一倍大きいよしきが彼の死から目をそらすために偽物を受け入れても仕方ないのかもしれません。
そして今のヒカルは…
物語序盤では光は登場しますが、それは冒頭の一瞬のみでそれ以外はほとんど偽物のヒカルが登場します。
それはなぜかというと、光は天気の悪い日に一人山へ入り行方不明になってしまい、そこで命を落としてしまうのです。
ですのでその後光が出てくるのは回想シーンの中のみで、生きた光が出てくることはもうありません。
では偽物はどうして出てきたのでしょうか？
物語第一話で光は山で遭難したが、奇跡的に生きて帰ってきた、と村ではそう認識されています。
ですがこの帰ってきたタイミングで偽物とすり替わっているのです。
この偽物の正体については後ほど解説いたしますが、簡単に説明すると「超常的な神様のような存在」というものです。
さて、この偽物とすり替わった経緯ですが、物語冒頭で山に入った光は怪我をしてしまい瀕死の状態でした。
光は自身の死を予感していましたが、残された親友のよしきが心残りでした。
ですので光は「よしきを一人にしないでほしい」と願いそれを聞き入れた偽物のヒカルが成り代わって山へ下りてきたのです。
このヒカルはいつも一緒にいたよしきには見破れらてしまいましたが、他の人には偽物だとばれない程よく似ていました。
そんな「よしきを一人にしないでほしい」という願いを聞き届けたヒカルは願望がありました。
それは「人として生きること」です。
これまでヒカルは超常的な存在として人のようにはっきりと意識があるわけでもなく、ずっと山の中にいました。
このまま山にいるのかと思いきや光が現れたことで山から下りるチャンスがやってきたのです。
ヒカルはできればこのチャンスを無駄にしたくないと思い、時には自分の正体がばれそうになると口封じをしてきます。
よしきに関しては光の願いの影響もあってか、彼を殺すことはしませんでしたが、単行本1巻に登場した「松浦（まつうら）」という老婆がヒカルの正体に勘付き、狼狽していました。
他にも山岸朝子（やまぎしあさこ）というよしきのクラスメイトの女子がヒカルは偽物であると勘付き、焦ったヒカルは朝子を襲いますが、大事になる前によしきに止められました。
正体を隠しながら生きるヒカルとそれを黙認しているよしきですが、ヒカルが山から下りたことで周囲に影響が及び始めます。
『光が死んだ夏』
…「あなたは一体、誰ですか？」
最近観たアニメの中でかなり面白かったアニメ。
『サマータイムレンダ』も大好きだけど、
それに似た村に伝わる”伝承・怪異系”のお話
もう居ない”側だけの親友”と”主人公”
とのやり取りが心に沁みる😢😢おやすみなさい🛏𓈒 𓂂𓏸 pic.twitter.com/UcsHIxjL5R
— はがん (@RHK_1227) October 7, 2025
よしき達に近づく怪しい人物、田中の正体とは？
よしきがヒカルの正体を隠しながら村についてや、ヒカルについて調べている中村ではある人物を招きます。
その人物の名前は田中（たなか）。
妖怪的な人の目に見えない存在の対処をする会社に所属している人間です。
見た目は金髪でサングラスという、チャラチャラしている見た目が特徴で、いつもハムスターを一緒に連れています。
このハムスターは田中の個人的な趣味で連れている…、というわけではなくちゃんと理由があって連れています。
このハムスターは霊感があるらしく、それが田中の支えになっているのです。
その田中は視力が悪い為、妖怪を見ることができないのでハムスターに頼って仕事をしているというわけです。
この田中という人物はよしき達からしたら厄介な存在ですが、田中は会社に対して思うところがあるようで、村の要請に対して対応が遅いことが目立ちます。
田中の真の目的とは…？
今どハマりしてる光が死んだ夏の田中というキャラ見てって！
✔ 身長190cm近くでハムスターが相棒
✔ サングラスから見える目がやばい。サングラス取るともっとやばい
✔ 自分をぞんざいに扱うし傷つくことに無頓着
✔ 飄々としてるけど死ぬほど重い過去がある多分(過去はよ)
軽くでこれだけってｽｷｰ pic.twitter.com/2zH8ckWd3d— くたくたN (@kutakuta02) July 14, 2025
よしきは結局どうなるのか？腕のあざは？ヒカルと混ざるのか？最新のネタバレ紹介！
ここではよしきがどのような結末を迎えるのかを説明していきます。
物語はまだ完結しておりませんので現段階までの流れと今後の予想を立てていきます。
村に訪れる数々の災害！
よしき達が暮らすクビタチ村。
この村はヒカルが山から下りてきてから不審な出来事が起こり始めましたが、元々村で何も起こらない平和な村というわけではありませんでした。
というのも元々は村では穢れ（不審な出来事の総称）が集まりやすく、それを鎮める為に首を山に捧げていました。
作中ではそういった信仰行為をすることでヒカルが生まれたといわれています。
以上のことから穢れが集まりやすい村で、山からヒカルがいなくなったことでそれが表面化したのです。
実際に起きた出来事と言えば、学校に侵入した後自殺した不審者や小林という男性の不審死、穢れの影響によるヒカルの体調不良が挙げられます。
村は一体どうなってしまうのでしょうか？
村の闇に立ち向かえ！
クビタチ村は穢れが集まりやすいと記述しましたが、これは村で行った過去の過ちが影響しています。
というのもこの村は首を捧げる前は口減らしで赤子を山に捨てており、その後は首を捧げるのですが、用意できなかったら旅人を殺して首を用意していました。
その怨念から穢れが通る穴を形成してしまったようで、それが今日まで続くことになります。
よしきやヒカルはこの村の闇に迫る中で多くの危険に晒されるのですが、よしきはある時妖怪に腕を噛まれ、それがあざとして残ってしまいます。
その後あざの影響なのか、よしきは怪異的なものにためらうことなく近づこうとしていることが増え、危険を顧みない状態に。
周りからは「混じる」と言われ人とかけ離れた存在になりかねないと注意もされます。
今後の展開としてはよしきが危険な目に遭う可能性はありますが、穢れと混ざってバットエンド…、ということにはならないかと思われます。
よく読者の間で考察されているのは「ヒカルは消えてよしきの腕のあざはなくなり、よしきが光の死を受け入れる」という結末なのですが、その線が可能性が高いと思われます。
今後のよしき達の行動に注目です。
TVアニメ「光が死んだ夏」で放送した範囲は5巻までで、原作は現在7巻まで出ています。（10巻程度で終わる予定です）
解決に向かって色んなキャラが動き出していますので、原作もよろしくお願いします！#ひかなつアニメ pic.twitter.com/4mED5slS0B
— モクモクれん (@mokmok_len) October 4, 2025