罪と罰のスピカ最終回完結した?結末や最後ラストをネタバレ!どうなる?

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『罪と罰のスピカ』は、月刊少年マガジン系列のWEB漫画ポータルサイト「月マガ基地」で連載されているサスペンス作品です。

 

『親愛なる僕へ殺意をこめて』の原作・井龍一氏と、月マガ新人賞大賞を受賞した新鋭・瀬尾知汐氏によるタッグで描かれる、無垢と狂気が交錯するサイコサスペンスとして注目を集めています。

 

物語の主人公は、一見すると普通の女子高生・都麦澄光(つむぎ すぴか)。

 

しかし彼女には、触れた人の心の中や過去の風景が見えるという特殊な力があり、その能力を使って、法で裁かれなかった罪人たちに自らの手で冷徹な罰を与えていきます。

 

この記事では、『罪と罰のスピカ』は完結しているのか、そして最終章に向けた物語のネタバレについて詳しく紹介していきます。

『罪と罰のスピカ』は漫画アプリ『マガポケ』で無料で読める?

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「罪と罰のスピカ」は完結した?最終巻は何巻?

原作は完結した?

結論から言うと、『罪と罰のスピカ』の原作漫画は2026年3月現在、まだ完結していません。

 

本作は2024年8月16日に「月マガ基地」でWEB連載がスタートしたばかりの作品で、コミックスは現在5巻まで発売されています。

 

物語は進むにつれて、主人公・スピカ自身の過去や能力の謎に迫る展開になっており、次々と新たな真実や闇が明らかになっています。

 

まだ回収されていない伏線も多く残されているため、完結まではもう少し時間がかかりそうです。

最新巻は何巻まで発売されてる?

『罪と罰のスピカ』のコミックスは、2025年12月17日に第5巻が発売されています。

 

さらに、続く最新巻となる第6巻は2026年3月17日に発売予定です。

あと何巻で完結する?

『罪と罰のスピカ』があと何巻で完結するのかは、現時点では公式に発表されていません。

 

しかし物語では、主人公・スピカの能力や過去など、まだ明かされていない謎が多く残されています。

 

そのため、ストーリーは今後も続いていく可能性が高いと考えられます。

 

現在の展開や伏線の多さを踏まえると、完結まではまだ時間がかかる可能性があり、今後もあと5〜10巻ほどは続くのではないかと予想されます。

 

「罪と罰のスピカ」のそれぞれのエピソードをネタバレ解説!

罪と罰のスピカ編

物語は高校の教室から始まります。

 

担任教師の羽鳥(はとり)が出席を取る中、主人公・都麦澄光の机の上には菊の花が入った花瓶が置かれていました。

 

クラスの雰囲気から、羽鳥はスピカがいじめを受けているのではないかと心配します。

 

その帰り道、突然の雨で雨宿りすることになった羽鳥は、そこで偶然スピカと出会い、話をします。

 

いじめのことについて言及すると、「慣れてるので大丈夫です。」と言われてしまいます。

 

一見すると、生徒を心配する優しい教師の羽鳥。

 

しかし、この出会いをきっかけに彼の運命は大きく動き出していきます。

 

雨が止んだ帰り道、スピカは羽鳥に「どうして教師になったのか」と尋ねます。

 

羽鳥が「親も教師だったから自然と興味を持ったのかもしれない」と答えると、突然スピカは羽鳥の手を握り、「羽鳥先生って嘘つきですね。本当は教師なんて全く興味ないくせに」と言い放ちます。

 

スピカには、触れた相手の心や過去の罪が見える能力があり、羽鳥の本心を見抜いていたのでした。

 

翌日、クラスメイトでいじめの主犯の向井(むかい)から「スピカがパパ活をしている」という噂を聞いた羽鳥は、夜の繁華街で中年男性と歩くスピカを目撃します。

 

教師として止めようとした瞬間、スピカはその男を線路へ突き落とし、男は電車に轢かれて死亡してしまいます。

 

唯一の目撃者となった羽鳥は、自分の保身のために「事故だった」と嘘の証言をします。

 

しかし後に、死亡した男が20年前の未解決連続殺人事件の犯人だったことが判明します。

 

さらに、羽鳥には10年前にある秘密がありました。

 

教育実習生だった頃、教え子の留田アンを川に沈めて殺してしまっていたのです。

 

スピカはその事実を見抜き羽鳥を問い詰め、羽鳥は証拠がないと反論しますが、スピカは「顔に全部書いてある」と告げます。

 

追い詰められた羽鳥はコーヒーに除草剤を入れてスピカを殺そうとしますが、スピカは心を読んでコーヒーをすり替え、羽鳥自身が毒を飲んで死亡します。

 

その後、羽鳥は遺書を残して自殺したと処理され、そこには留田アンを殺したという告白が書かれていました。

 

さらには羽鳥は口論の末、向井を襲い、自宅に監禁していたことが発覚。

 

向井は一命を取り留めたものの、意識不明のまま入院していました。

 

こうしてスピカは、法では裁けない罪人に自ら罰を与える存在であることが示されるのでした。

 

最後の仕事編

このエピソードの軸となるのは、13年前に起きた「母子殺人放火事件」です。

 

昆虫採集に来ていた母親と子ども2人が刺殺され、遺体に火をつけられるという凄惨な事件で、第一発見者は夫の亜仁田守(あにた まもる)でした。

 

当時担当刑事だった大隈(おおくま)は亜仁田を疑っていましたが、証拠がなく事件は未解決のまま迷宮入りします。

 

それから年月が経ち、大隈は癌で警察を早期退職し、スピカがアルバイトしているドーナツ店に通うようになります。

 

大隈は今でも亜仁田が犯人だと考え、拉致して自白させようと計画しますが、その考えはスピカに心を読まれて止められます。

 

実はスピカはすでに亜仁田に接触しており、彼が犯人ではないこと、そして真犯人が別にいることも知っていました。

 

その真犯人は、スピカが熱心に応援していた歌い手の山口ネコでした。

 

スピカはツーショットチェキを撮った際に心を読み、彼女が犯人だと知ります。

 

山口ネコは当時亜仁田一家の下の階に住んでおり、騒音トラブルから衝動的に母子を殺害してしまっていたのです。

 

スピカは山口ネコに睡眠薬入りの酒を飲ませて意識を失わせ、タバコの火が燃え移った火事で死亡させます。

 

そして山口ネコのSNSには、13年前の事件の犯人が自分であるという告白が投稿されていました。

 

こうして事件は解決しますが、大隈はスピカが関わっているのではないかと疑い始めます。

 

後日、入院中の大隈のもとを訪れたスピカは、自分が迷宮入りした事件の犯人たちを裁いていることを告白します。

 

その後、大隈の病状は悪化し、最期の時が近づきます。

 

彼は元同僚を呼ぶよう看護師に頼み、一枚のメモを残します。

 

しかしその文字は「ツムギ」と書かれている以外の判読が難しく、真意を残したまま大隈は息を引き取るのでした。

 

やがて大隈が残したメモは警察官の南爪(なつめ)の手に渡り、後に事件とスピカとの関係性を疑われるのでした。

名も無き殺意編フォームの始まり

このエピソードで描かれる連続殺人犯は、タクシードライバーの矢崎吾郎(やざき ごろう)です。

 

矢崎は普段はごく普通の人物ですが、ハンドルを握ると人が変わったように強い殺人衝動に駆られるという異常な性質を持っていました。

 

実は矢崎の父親も同じように運転中に豹変する人物で、幼い頃の矢崎はその影響で虐待を受けていた過去があります。

 

矢崎はタクシードライバーという立場を利用し、身寄りのなさそうな客を乗せては人目のない廃工場へ連れて行き、そこで客を縛り上げます。

 

その後、被害者の首をタクシーに繋いで引きずり回して殺害し、遺体を埋めるという残忍な犯行を繰り返していました。

 

さらに矢崎は、自分が殺した遺体の写真をアルバムにまとめ、夜な夜な晩酌をしながら眺めるという歪んだ楽しみ方までしていました。

 

しかし偶然にも長年犯行が発覚することはなく、矢崎は50代半ばに差しかかります。

 

年齢とともに殺人衝動も次第に薄れ、「そろそろ潮時か」と思い始めていた矢先、矢崎が遺体を隠していた廃工場から複数の身元不明遺体が発見され、10年以上前から続く連続殺人事件の可能性があるとして捜査が始まりました。

 

それからさらに約10年の月日が流れ、矢崎は65歳となります。

 

タクシードライバーを定年退職し、免許も返納。

 

殺人衝動も完全に消えたまま、矢崎は逮捕されることなく子どもや孫に囲まれた穏やかな生活を送っていました。

 

やがて矢崎は認知症を発症し、街を徘徊するようになります。

 

そんな矢崎と偶然出会ったのがスピカでした。

 

家の情報すら思い出せない矢崎の心をスピカが覗いてみると、心の中まで記憶が曖昧になっていました。

 

しかしその奥で「バブルの時代はよかった、人も殺せたし」という言葉が浮かび上がります。

 

矢崎が過去に犯した罪を確信したスピカは、彼に近づくため老人ホームで介護ボランティアを始めます。

 

そして「人を殺したんですよね?」と直接問いかけますが、矢崎は認知症の影響で記憶が曖昧なままで、心の証言もはっきりしません。

 

スピカにとって、罪を自覚していない相手をただ殺すことは、自身の“罰”のルールに反するものでした。

 

そのため、まずは矢崎に自分の罪を思い出させる必要がありました。

 

当初スピカは、矢崎の殺人衝動の引き金は「ハンドルを握ること」だと考え、遊具やおもちゃの車に乗せてハンドルを握らせます。

 

しかし何も起こらず、手がかりは見つかりません。

 

そんな中、スピカはついに本当の殺人トリガーを見抜きます。

 

それはハンドルではなく「黒いコード」でした。

 

矢崎のトラウマは父親の虐待だけではありませんでした。

 

幼い頃、母親が近所の若い男と不倫しており、首締めセックスの最中に亡くなるという衝撃的な場面を目撃していたのです。

 

その際に使われていたのが黒電話のコードであり、それが矢崎の深層心理に強く刻まれていました。

 

黒いコードを見たことで、矢崎の中に抑え込まれていた殺人衝動が再び蘇ります。

 

そして矢崎はスピカをコードで殺そうと襲いかかります。

 

しかしその瞬間、スピカは枕で矢崎の顔を押さえつけ、そのまま命を奪いました。

 

その後、矢崎が隠していた被害者の遺体写真のアルバムは世間に公表され、長年発覚していなかった連続殺人事件の真相が明るみに出ることになります。

 

こうして、名も無き殺人事件はようやく世間に知られることになったのでした。

 

死の婚活編フォームの終わり

このエピソードの中心となるのは、スピカのクラスメイト・十秤天真(とはかり てんま)と、“毒姫”と呼ばれる連続殺人犯・野菅瑠姫愛(のすが るきあ)です。

 

瑠姫愛は10年前、3人の夫を遺産目的で自殺に見せかけて殺害したとして逮捕され、現在は無期懲役の判決を受けて服役しています。

 

しかしその可憐な外見から、彼女には「ルキメン」と呼ばれる熱狂的なファンが全国に存在しており、十秤もその一人でした。

 

さらに瑠姫愛は獄中でファンの男性と結婚していますが、その男性は結婚直後に練炭自殺をしたと報じられています。

 

そんな瑠姫愛と十秤は文通を続けており、ある日ついに面会が許可されます。

 

憧れの瑠姫愛と直接会った十秤は、ますます彼女に心酔していきました。

 

しかし、瑠姫愛は十秤のほかにも2人の男性と面会しており、その2人から求婚されていました。

 

そして数日後、瑠姫愛はそのうちの1人である渡(わたり)と結婚することになります。

 

ここから物語は、十秤とスピカによって大きく動き始めます。

 

まず明らかになるのは、瑠姫愛が過去に獄中結婚した男性の“練炭自殺”の真相でした。

 

実はこれは自殺ではなく他殺で、犯人は瑠姫愛の担当刑務官・花崎(はなざき)だったのです。

 

花崎は女性でありながら瑠姫愛に強く心酔しており、彼女が別の男性と結婚することに嫉妬して殺害していました。

 

さらに花崎は、新たに結婚する渡も殺そうと考えていましたが、その計画は十秤によって阻止され、花崎は逮捕されます。

 

一方で、瑠姫愛が過去に殺したとされる3人の夫の事件にも新たな事実が浮かび上がります。

 

実はその犯人は瑠姫愛ではなく、彼女の弟・風巳(かざみ)でした。

 

金に困っていた風巳は姉の夫を殺して遺産を奪っており、瑠姫愛はその事実を知りながら弟を守るため、自分が罪をかぶって無期懲役を受け入れていたのです。

 

そんな風巳に対し、スピカは自らの“罰”を与えます。

 

酒に酔っていた風巳に幻覚作用のある覚醒剤入りのお茶を飲ませた結果、風巳は幻覚に追い込まれ、そのまま飛び降り自殺してしまいます。

 

そして風巳の遺書には、「姉は自分をかばっていただけで、過去の犯行はすべて自分が行った」という内容が記されていました。

 

しかし瑠姫愛の罪が完全に消えたわけではありません。

 

事件には殺人教唆の疑いもあり、彼女は依然として刑務所に収監されたままとなります。

 

一方で十秤は、瑠姫愛が本当のシリアルキラーではなかったと知り、大きなショックを受けます。

 

それまで抱いていた憧れや狂信的な想いも次第に冷めていきました。

 

しかし十秤は、今後は友人として手紙のやり取りを続けたいと瑠姫愛に伝えるのでした。

 

夏休みのスピカ編

学校が夏休みに入ったスピカは、休暇を利用して山奥にある山荘で泊まり込みのアルバイトをすることになります。

 

その山荘は海外の富豪が投資用に購入した物件で、訪れる客はほとんどが顔なじみの常連ばかり。

 

山荘にはオーナーの猿賀(さるが)、従業員の佐浦(さうら)、そして客として羽三村(はみむら)、樹場(きば)、阿久(あく)、安房(あんぼう)の4人が滞在していました。

 

しかし実は、この山荘にいるスピカ以外の全員が同じ強盗グループの仲間でした。

 

スピカは、盗んだ金を運ばせる“運び屋”として利用する目的で雇われていたのです。

 

この強盗グループは、他の犯罪グループから金を奪うことを専門とする集団で、指示を出しているトップは「鼠(ねずみ)」と名乗る謎の人物でした。

 

メンバーの誰一人として鼠の姿を見たことはなく、やり取りはすべてメッセージのみ。

 

それでも計画は常に完璧で、これまで多くの金を盗み出してきました。

 

しかしその分け前は少なく、メンバーの間では不満が募っていました。

 

スピカが山荘に来た翌日、ついにその不満が爆発します。

 

分け前をめぐって猿賀と安房が言い争いになり、猿賀は崖から突き落とされて死亡。

 

さらに勘の鋭いスピカを危険視した阿久によって、彼女は地下室に閉じ込められてしまいます。

 

しかし地下室でスピカは、鼠が隠していた莫大な財産の存在に気づきます。

 

その額はおよそ10億円。

 

スピカがその情報を阿久に伝え、実際に金の隠し場所が見つかったことで、強盗たちの間で疑心暗鬼と欲望が爆発し、互いに殺し合いが始まります。

 

最初に金を持ち逃げしようとした阿久は、他の3人によって毒殺。

 

その後、金を分けて逃げようとする羽三村と、「鼠の金には手を出すべきではない」と主張する樹場、どちらにもつけない佐浦が対立します。

 

混乱の中で羽三村が佐浦を銃で撃ち、その羽三村も樹場によって射殺されました。

 

生き残った樹場は、その場を離れるよう鼠から指示を受けます。

 

しかし「自分も消されるのではないか」と疑念を抱いた樹場は、鼠の正体を突き止めようと動き始めます。

 

そこで彼は安房の死体を発見し、さらにその近くで一人の老婆と出会います。

 

その人物こそ、スピカの祖母・都麦珠恵(つむぎ たまえ)でした。

 

実は、強盗グループの指示役である“鼠”の正体は珠恵だったのです。

 

―――2年前、スピカの両親と兄、そして祖父(珠恵の夫)は、とある強盗グループによって殺害される事件が起きていました。

 

スピカもその場で重傷を負いましたが、奇跡的に一命を取り留めます。

 

スピカは襲われた際に犯人に触れていたため、心を読み取り犯人グループの正体を把握していました。

 

しかし警察は誰一人として犯人を検挙することができず、事件は未解決のまま。

 

そこで珠恵とスピカは、自分たちの手で犯人を追い詰めることを決意します。

 

そして立てた計画こそが、今回の山荘での作戦でした。

 

目的は犯人同士を疑心暗鬼に陥らせ、互いに殺し合わせることだったのです。

 

最後に残った樹場も、珠恵によって銃で撃たれ、家族を殺した犯人たちは命を落とします。

 

こうして珠恵の復讐は完遂されました。

 

さらに山荘に隠されていた10億円は、もともと強盗や詐欺によって奪われた金でした。

 

スピカと珠恵はその金を元の被害者たちへ匿名で送り返します。

 

差出人は「霞ヶ関観光協会」とされ、送り主の正体は不明のまま。

 

世間ではこの出来事が「令和の鼠小僧」として話題になりました。

 

こうして家族を失った復讐を果たした珠恵でしたが、実は彼女はスピカが単独で未解決事件の犯人を探し出し、独自の“罰”を与えていることにも気づいていました。

 

しかし、珠恵はスピカを止めることはなく、これからもスピカと共に地獄を歩んでいくことを告げるのでした。

 

「罪と罰のスピカ」最終回結末や最後ラストを予想ネタバレ!スピカの出生の謎とは?どうなる?

都麦澄光はなぜ殺人をするようになったのか?スピカの殺人を知る人間はどのくらいいる?

主人公・都麦澄光は、迷宮入りした殺人事件の犯人を自らの手で殺していくという、常識では考えられない行動を続けています。

 

では、そもそもなぜ彼女はそのような道を歩むようになったのでしょうか。

 

物語の序盤、連続殺人犯の男を線路に突き落として殺した際、羽鳥から「キミなりの“正義”だったのか」と問われたスピカは、それを否定し「ボタンの掛け違え」と答えています。

 

スピカいわく、目の前の人がシャツのボタンを一つ掛け間違えていたら、どこか気持ち悪く感じるもの。

 

だから掛け違えたボタンは直さないと落ち着かない――ただそれだけの理由だと語りました。

 

つまり彼女にとって殺人は“正義”でも“復讐”でもなく、単なる「歪みを直す作業」のような感覚だったのです。

 

この発言は、スピカの冷酷さやサイコパス的な一面を強く印象づけました。

 

しかし物語が進むにつれて、彼女の過去が少しずつ明らかになっていきます。

 

「夏休みのスピカ」編では、都麦家を襲った悲劇が語られました。

 

2年前、都麦一家は闇バイトで集められた強盗グループによって襲撃され、スピカとその日外出していた祖母・珠恵を除く家族全員が殺害される事件が起きていたのです。

 

スピカは被害者の中で唯一の生存者でした。

 

そして彼女は、自身の「心を読む能力」によって犯人の正体を把握していました。

 

しかし、その情報を警察に伝えたにもかかわらず、犯人グループは誰一人として検挙されませんでした。

 

結果として事件は未解決のまま迷宮入りしてしまいます。

 

この経験によって、スピカは「罪を犯しても裁かれない殺人犯」と「それを捕まえられない警察」に対して強い不信感を抱いた可能性があります。

 

さらに問題なのは、スピカの能力そのものです。

 

心を読む能力は客観的に証明することが非常に難しく、仮に能力を使って犯人を特定したとしても、その情報の出所が説明できません。

 

法的に見れば、相手の同意なしに心を読み取る行為は「盗聴」や「自白の強要」と解釈される可能性すらあります。

 

最悪の場合、その情報をもとに捜査が進めば、証拠能力が否定され犯人が無罪になる危険もあります。

 

つまり、どれほど確実に犯人がわかっていたとしても、スピカの能力で得た情報は法廷では証拠として使えないのです。

 

その結果、スピカは「警察が裁けないなら、自分が裁くしかない」と考えるようになったのではないでしょうか。

 

ただし、ここで一つ大きな疑問が残ります。

 

それは、なぜスピカが家族の仇だけでなく、すべての未解決事件の犯人まで殺しているのかという点です。

 

都麦一家強盗殺人事件に関わった犯罪グループへの復讐については、祖母の珠恵と共に計画し、実行していました。

 

しかし、それ以前に起きていた羽鳥や山口ネコ、野菅風巳などの事件には、珠恵は直接関わっていないようです。

 

珠恵はスピカの行動を把握していた様子ではあるものの、主導していたわけではありません。

 

つまり、未解決事件の犯人を裁くという行動は、スピカ自身の意思によって行われている可能性が高いのです。

 

さらに興味深いのは、スピカが自分の能力を必ずしも完全な秘密にしているわけではない点です。

 

これまでに羽鳥、山口ネコ、大隈などの人物に対して、心が読める能力を明かしていました。

 

ただし、その全員が死亡していることから、スピカは「いずれ死ぬ相手」にだけ真実を話している可能性も考えられます。

 

6巻時点で、スピカの能力や行動について知っている、あるいは関わりがあると考えている人物は次の通りです。

 

羽鳥:スピカが能力を持っていること、そして連続殺人犯を殺したことを知った人物。しかしその後、羽鳥自身も殺害されてしまいます。

 

山口ネコ:スピカに殺される直前、種明かしとして心が読める能力を明かされました。

 

大隈:スピカの能力と、未解決事件の犯人を殺している事実を知った人物。

 

しかし直後に病状が悪化し死亡します。

 

ただし死の直前、「ツムギ」と書かれたメモを警官時代の同僚に残しており、スピカが事件に関わっている可能性を示唆しました。

 

向井:スピカの能力や殺人については直接知りません。

 

しかし、スピカが関わっていた男性が連続殺人犯で電車に轢かれて死亡したことや、それを唯一目撃した羽鳥が自殺したことから、スピカが何かしら関わっているのではないかと疑っています。

 

ただし、羽鳥が死んでいなければ自分の命も危うかったため、スピカはある意味で命の恩人のため、それ以上追及していません。

 

南爪:未解決事件のデータ入力を担当している人物。

 

スピカが関わったと思われる事件の多くが「犯人が遺書を残して自殺する」という同じパターンで終わっていることから、強い違和感を抱いています。

 

さらに大隈のメモから「ツムギ=都麦」の可能性に気づき、スピカの調査を進めています。

 

佐浦:山荘で起きた強盗グループ殺人事件の生存者。

 

実は2年前の都麦一家強盗事件の際、まだ息があったスピカを見て「死んでいる」と嘘をつき、見逃した人物でした。

 

そして今回の山荘事件では、逆にスピカが重傷を負った佐浦を手当てしています。

 

現在は事件との関連を疑っている様子はないものの、スピカの過去を知る数少ない人物であり、今後の物語のキーパーソンになる可能性があります。

 

都麦澄光の出生の謎とは?

スピカは作中で、自分の「心を読む能力」は生まれつきのものだと語っています。

 

本人いわく、物心がついた頃にはすでに人の心が読めていたとのこと。

 

しかし、なぜそのような能力を持っているのかについては、作中でもまったく明かされておらず、大きな謎として残されています。

 

さらに物語の中で明らかになったのが、スピカは都麦家の実の子どもではなく、養子として迎えられていたという事実です。

 

しかも、赤ん坊の頃ではなく、ある程度成長してから引き取られたことが示唆されています。

 

通常であれば、子どもが欲しい夫婦が幼い子どもを養子に迎えるケースが多いものですが、都麦家の場合は少し事情が異なります。

 

というのも、都麦家にはもともと長男が存在していたため、「子どもが欲しかったから養子にした」という理由はやや考えにくいのです。

 

そのため、都麦家がスピカを迎え入れた背景には、何か特別な理由があったのではないかと考えられます。

 

たとえば、養父母がスピカの能力をすでに知っていた可能性や、彼女を引き取らなければならない事情があった可能性も否定できません。

 

また、スピカ自身の出生についてもまだほとんど情報がありません。

 

彼女の本当の両親は誰なのか、なぜ心を読む能力を持って生まれてきたのか、そして都麦家が彼女を養子として迎えた本当の目的は何だったのか――。

 

こうした点は、物語の核心に関わる重要な伏線であり、今後の展開や最終回に向けて明かされていく可能性が高い部分と言えるでしょう。

 

現時点ではまだ多くの謎が残されており、スピカの出生の秘密が物語の大きな鍵を握っていると考えられます。

 

「罪と罰のスピカ」主要キャラクター紹介

都麦澄光(つむぎ すぴか)

物語の主人公で、高校1年生の女の子。

 

スピカは触れた相手の心の声や記憶を読み取る能力を持っており、その力を使って過去に未解決のまま終わった事件の犯人を探し出し、自らの手で“罰”を与えています。

 

見た目はロングヘアーにハーフツインという特徴的な髪型をしています。

 

この髪型は、スピカが推している歌手・山口ネコを真似したもの。

 

スピカは山口ネコがまだ「歌い手」として活動していた頃からのファンで、メジャーデビューライブではグッズをたくさん購入するため、ドーナツ屋でアルバイトをして資金を貯めていました。

 

普段のスピカはおっとりしていて、どこか天然のような雰囲気を持っています。

 

一見すると普通の穏やかな女子高生ですが、その見た目とは裏腹に、人を殺すことにほとんど躊躇いを見せない冷酷な一面を持っています。

十秤天真(とはかり てんま)

スピカと同じクラスの男子生徒で、教室ではスピカの前の席に座っています。

 

初登場は第10話「シリアルキラーに自信ニキ」です。

 

天真は自分のことを、「生まれながらに頭がおかしい“ナチュラルボーンキラー”」だと思い込んでいる人物。

 

幼い頃から凶悪なシリアルキラーに強い憧れを抱いており、将来は自分も殺人鬼として名を残し、最終的には絞首台に登ることが夢だと語っています。

 

初登場時には、カッターをポケットに忍ばせて登校し、クラスメイトを無差別に切りつけようと考えていました。

 

しかし、いざ実行する直前で恐怖に負けてしまい、計画は未遂のまま終わっています。

 

その後、ある出来事をきっかけにスピカと関わるようになり、次第に距離を縮めていきます。

 

普段は少し変わった発言も多いものの、スピカがクラスメイトからいじめを受けている場面では助けに入るなど、彼女を気にかける様子も見せています。

 

また、天真は『実録・殺人鬼ドラマシリーズ』の熱心なファンで、特に『湖畔の絞殺魔(レイクサイド・ストラングラー)』編がお気に入り。

 

シリアルキラーに関する知識も豊富で、オタク的な視点から事件や犯罪心理を語ることがあり、その発言が結果的にスピカへヒントやアドバイスのような形で影響を与える場面もあります(本人にその自覚はありません)。

南爪久郎(なつめ くろう)

十秤天真の叔父で、天真の母の弟にあたる人物です。

 

G県天の川警察署の専従捜査室に所属する警察官で、未解決事件の再捜査や事件データの入力・整理を担当しています。

 

現在は裏方のような立場にいますが、もともとは警察本部の幹部候補として期待されていた優秀な刑事でした。

 

しかし過去の捜査で、証拠が十分にないまま独断で動いた結果、誤認逮捕をしてしまうという失態を犯してしまいます。

 

この一件によって出世コースから外され、現在の専従捜査室へと左遷されることになりました。

 

現在の業務では、作中で重要となる複数の未解決事件のデータ入力を担当しています。

 

具体的には、スピカが最初に関わったおじさんの連続殺人事件、羽鳥が関係した留田アン殺人事件、そして亜仁田母子殺人放火事件などの情報を扱っています。

 

また、癌で亡くなった元刑事・大隈が残したメモの解読も任されており、その内容から「ツムギ」という言葉に注目することになります。

 

南爪は左遷されたとはいえ、もともと優秀な刑事だったこともあり洞察力や勘の鋭さは健在です。

 

未解決事件の犯人たちが次々と死亡し、その多くが「犯行を告白する遺書を残して自殺する」という共通した形で終わっていることに違和感を抱き始めます。

 

そして調査を進める中で、スピカがこれまでの未解決事件の犯人死亡に関わっているのではないかと疑い、密かに彼女の身辺調査を進めていくことになります。

都麦珠恵(つむぎ たまえ)

スピカの祖母にあたる人物。

 

高齢ながら非常に行動力があり、バイクを乗り回すほどパワフルな性格の持ち主。

 

天の川市民民生委員会の会長も務めており、地域では頼れる存在として知られています。

 

若い頃は長年裁判所の書記官として働き、法の現場に深く関わってきました。

 

そのため法律や裁判の仕組みにも詳しく、冷静で理知的な判断力を持っています。

 

しかし彼女の人生は、ある事件によって大きく変わりました。

 

民生委員の慰安旅行で熱海へ出かけている最中、自宅に闇バイトで集められた強盗グループが押し入り、最愛の夫と息子一家が殺害されてしまったのです。

 

珠恵にとって、それは家族を一度に失うあまりにも残酷な出来事でした。

 

この事件の後、珠恵はスピカが持つ「心を読む能力」の存在を知ることになります。

 

そして家族を殺した犯人たちへの復讐を果たすため、スピカと協力して計画を進めていくことになります。

 

さらに珠恵は、スピカが未解決事件の犯人たちを独自に裁いていることも理解しています。

 

それでも彼女はその行動を止めることはなく、「地獄まで付き合う覚悟」を決めてスピカのそばに立ち続けています。

 

法の世界に長く関わってきた人物でありながら、最終的には法では裁けない罪を自らの手で清算する道を選んだ珠恵。

 

その存在は、スピカの行動を支える重要な人物であり、物語の大きな鍵を握るキャラクターでもあります。

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