本記事はこんな疑問を解決します。
ご紹介する方法は、登録不要でもちろん合法です。
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『バトゥーキ』は漫画アプリ『ヤンジャン!』にて全巻無料で読める?
漫画『バトゥーキ』はこちらの集英社が運営する漫画アプリ『ヤンジャン』にて全巻無料で読むことができます。
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『ヤンジャン』では『バトゥーキ』を惜しげもなく1巻から最終巻まで全巻無料で公開してくれています。
『バトゥーキ』を安心安全にそして無料で読みたい方は、『ヤンジャン!』を活用することをオススメします。
また『ヤンジャン』では、『バトゥーキ』以外にも
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「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『ヤンジャン!』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?
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次に『ヤンジャン』の使い方(システム)を簡単にご説明します。
『ヤンジャン』の基本的な使い方
無料で試し読み
漫画アプリ『ヤンジャン』では、多くの人気マンガがすべてではないですが、大方無料で読むことができます。
以下の画像のような「無料」と記載されたアイコンが表示されているエピソードは、いつでも時間制限なく無料で読むことができます。
気になる漫画を見つけたら、まずは、このシステムで無料で1話目を読んでんみてください。
「無料」アイコンは、すべての漫画作品の1話~3話程度に表示されています。
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チケットを使って無料で読む
次にアプリ内アイテムである「チケット」を使って1日に1話ずつ漫画を無料で読みましょう。
読みたい漫画作品をタップすると、以下の画像のように「無料で読む」と表示されます。
ここをタップすることでお好きな漫画作品を1日1話無料で読むことができます。
この「チケット」使用後、23時間で「チケットチャージ」が回復し、次のエピソードを無料で読めるようになります。
この「チケット」は、各作品ごとに1日に1回使用できるアイテムです。
広告動画を見て1話無料で読む
「チケット」を使用してしまった場合でも、以下の画像の↓「動画を見て無料で読む」をタップし、数十秒の広告動画を視聴することで新たに漫画作品を1話無料で読むことができます。
この「動画を見て無料で読む」は、各作品ごと1日1回利用でき、翌日の0時にリセットされ、再び利用することができます。
『ヤンジャン』で多くの漫画を無料で読むには、気になる漫画を複数選択し、同時に読み進めることをオススメします。
以上のシステムを使うことで1日に2話ずつ漫画作品を読み進めることができるため、ゆっくりでもいいから、タダで読みたい。という方に特にオススメです。
私は、1日に読める話数に制限がある方が生活にメリハリがつくので『ヤンジャン』を愛用させてもらっています。
何より有名な新作&旧作漫画を合法的に完全無料で読める『ヤンジャン』をダウンロードしないのは、もったいなさすぎます。
これから、もっと無料で読める漫画作品が増えると思いますので、今のうちにダウンロードしておくことをオススメします。
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『バトゥーキ』の世間の評価は?
いま個人的に1番面白いと思う漫画
『バトゥーキ』
ヤングジャンプで連載されてた『嘘喰い』の作者 迫稔雄先生の新作
1巻2巻で挫折する人多いけど3巻からの勢いが凄い
是非一度読んでほしい、バトル漫画好きなら絶対ハマる!(ギャグ面白すぎるから電車で読むの注意) pic.twitter.com/kYLxIJlvYB— 藤 翔 (@fuji0821fuji) February 20, 2021
バトゥーキいつも面白いけど今回面白さの天井知らずだな
— 8月 (@shinitawake) May 13, 2022
バトゥーキ凄い面白い
なんで今までスルーしてたんだろう— けるける (@kerukerudazei) May 13, 2022
そんなバカな…この世に噓喰いより面白い漫画なんて存在しないと思っていたのに…まさかバトゥーキって世界一面白いのでは…?
— ピエ郎Vtuber (@PielowVT) February 18, 2022
バトゥーキほんと面白い
— マックスコーヒーは水 (@konachiku) May 13, 2022
バトゥーキ面白いなぁ。
迫先生の心理描写も画力も半端ねぇ
孟・炎があんないいキャラになるとは・・— ひさ@ぬるげーまー (@hisa521) March 21, 2021
バトゥーキ面白いです pic.twitter.com/IGNedPXh5M
— (@banoshin) February 22, 2022
俺は
『バトゥーキ面白い!』
ってずっと言い続けて来たんだよ!(謎のマウント
— マーシオ“ヅェット”川島 (@kawashima_killy) April 24, 2022
バトゥーキ面白いなぁ。美人が多くて好みだ。
— へーちん (@syakudouiro) August 19, 2021
『バトゥーキ』序盤ネタバレ紹介!
第1話 「月の記憶」
本作は、両親に見守られてすくすくと育つ豊かな表情の赤子を持つ、平和で幸せな家庭のワンシーンから始まります。
この子の人生はきっと幸せな人生になると確信出来る、物語の始まり。
しかし、幸せな時間は長くは続きませんでした。
両親の姿が見当たらない真っ暗な部屋。生気のない顔で指をしゃぶる赤子。部屋の床に散らばる食器と料理。誰も処理をする人がおらず、外に浸み出る程の汚物で膨らむ赤子のおむつ。
赤子の目の前には、父がしていたらしきネックレスが落ちています。
そして、横たわる赤子の傍に突如として謎の部族らしき人影が現れ、窓の外の満月を指差します。
赤子はもぞもぞと立ち上がり、満月をじっと見つめます…。
……時は流れ、赤子は立派な中学生の少女に育ちました。
その名前は、三條 一里(さんじょう いちり)。本作の主人公です。
一里は快活な性格に育ち、赤子の頃から変わらない豊かな表情と、少し目立つ素敵なおでこを持っています。
彼女の趣味はスケボーで、その日も学校に内緒でスケボーで登校していました。
一里は学校帰りに立ち寄ったコンビニで、過去に同じ小学校だった佐伯 英子(さえき えいこ)と、その兄の佐伯 悠人(さえき ゆうと)と再会します。
英子は一里の事を「いっち」と呼び、公園でスケボーをする一里と雑談を始めますが、ドレッドヘアーのホームレスに絡まれてしまい、公園から一緒に逃げ出します。
自宅に帰った一里は両親に「ただいま」を言い、晩御飯を作る母に「私って満月の日に生まれた?」と尋ねました。「満月を見ると不思議な気持ちになる」という理由からでした。
そのまま両親と夕飯を食べ、一里は今日あった事を話し始めました。
帰りがけに英子に部活に誘われた事を話す一里。
しかし…。
「ダメじゃ!!!」
父は非常に険しい顔で却下しました。
一里は呆然とした、そして悲しい顔で「なんで。お願い、やらせて。」と懇願(こんがん)します。
ですが、父はそれを許さず、遂には玄関に立てかけてあった一里のスケボーを叩き折ってしまいます。
落ち込んだ一里は、部活を却下された事を謝る為に、英子と再会したあのコンビニへ行きました。
しかし、店内はコンビニ強盗に襲われているという最悪のタイミングでした。
一里は、コンビニ強盗のナイフに刺されてしまいそうという所で、公園で出会ったドレッドヘアーのホームレスに助けてもらいます。
ホームレスは異国の言葉を話しながら、不思議な足運びでコンビニ強盗を翻弄(ほんろう)し、そして…。
「ハボジアハイア」
綺麗な軌跡を描いたホームレスの蹴りで、強盗は失神してしまいました。
ホームレスのその技を見た一里は、不思議な感覚に包まれ、本当の自分を知るきっかけとなるのでした。
第2話 「”はい”…そして」
柔道部、バスケットボール部、吹奏楽部…。
キラキラした眼差し、真剣な眼差し、様々な表情で一里は部活見学をしています。
しかし、父に強く却下された事を思い出し、彼女は部活に入る事はありませんでした。
学校が終わり、一里はホームレスと出会ったあの公園へと走り、そこでホームレスを探しに来たという英子と悠人と合流しました。
どうやら英子も悠人も、ホームレスのやっていた動きが気になり、公園にきたと言いました。
3人で手分けしてホームレスを探そう、となったいた所へ、ペットの子ヤギを探しにきたという兄妹と出会います。
妹の方が言うには、子ヤギは首に鈴がついているとの事でした。
「おじさん探すついでだよ!」と、3人は一緒に子ヤギを探し始めます。
悠人が草むらの近くを歩いていると、「チリーンチリーン」と鈴の音のが聞こえます。
悠人は鈴の音を聞いた事により、ヤギを発見したと思い、みんなを呼びます。が。
…ガサガサガサッ…バサッ!…モグモグモグ…。
出てきたのは、手に弓矢らしき物とヤギの鈴を持ち、何やら食べ物を咀嚼(そしゃく)しているあのドレッドヘアーのホームレスでした。
「ヤギを…食ったのか…?」
悠人はたまらず聞いてしまいます。
それを聞いて泣き叫ぶ飼い主の妹。逃走するホームレス。追いかけるしかありません。
ホームレスは公園の藪(やぶ)へと入り、ウネウネと蛇行しながら駆け抜けます。
それを追っていた一里も同じように藪へと入り、凄いバランスで蛇行しながら猛スピードで追いかけますが、結局ホームレスを見失ってしまいました。
また、ホームレスに何かを期待してしまっていた一里は気持ちが沈んでしまいます。
(私はお父さんに従った…。”はい”。そう言ったくせに私は…。)
すると、いつの間にか目の前に先程のホームレスが立っていました。
ホームレスは弓矢らしき物を使い、不思議な音色を奏(かな)で始めます。
トォ~ン…トトト~ン…。
どうやらミュージカルボウという楽器で、武器ではないようでした。
その不思議な音色を聴いていると、無事だった子ヤギがひょっこりと現れ、飼い主の元へと帰りました。
ホームレスはミュージカルボウで演奏しながら、異国の歌を歌い始めます。
「おじさんがやっているのは”何”?」
一里はホームレスに尋ねました。
「Batuque(バトゥーキ)。」
ホームレスはそう答えます。
「私もバトゥーキやりたい。」
一里は言葉では父に従いました。しかし心の中では抗っていたのです。
第3話 「マイコー」
一里は夢の中で謎の人影に出会い、「バトゥーキって何?おじさんは何なの?」と問います。
謎の人影は「自由」とだけ答え、そこで彼女の夢は覚めてしまいました。
一里は「自由」について考えながらも、いつも通り学校に通い、帰りに英子と悠人と合流してあの公園へと向かいます。
勿論、3人の目的はあのドレッドヘアーのホームレス。
今日は子供達からレッスン料を集め、みんなとレッスンを始める所の様でした。
ドキドキしながらも、一里達はホームレスに声を掛けようと近付きます。すると…。
「ちょっと待ったぁ!!」
目付きの鋭い、褐色肌の少年が間に入ってきました。
少年の名前は双刃 純悟(ふたば じゅんご)。彼は小学校6年生で、10歳までチリに住んでいた経験からスペイン語が話せます。
ホームレスの話す異国の言葉は実はポルトガル語だと言い、ポルトガル語はスペイン語とよく似ているそうで、ホームレスと意思の疎通が出来るようでした。
またドレッドヘアーのおじさんはホームレスではなく、自分たちのメストレ(ポルトガル語で達人や師匠という意味)であると言います。
「さあ始めるぞ!」
純悟は子供達と一里達を連れ、メストレと一緒に公園の広場へと移動します。
タンバリンのような打楽器の音色が広場に鳴り響き、純悟と子供達は音に合わせて各々自由に踊り始めました。
「パオッ!!!!」
メストレが突然力強く踏み込み、見えない衝撃波によって純悟が吹き飛ばされます。
あわや倒れてしまう、という所でギリギリ踏みとどまる事に成功する純悟。
どうやらこれは「パオゲーム」という遊びで、”パオ”をする側は相手を吹き飛ばすつもりで踏み込み、”パオ”を受ける側は本当にやられたように体全体で表現するというゲームだと純悟は説明します。
最初は恥ずかしがる英子達でしたが、一里は勇気を出して踏み込んでいき、率先してレッスンを受けていくのでした。
第4話 「Alegria」
パオゲームで純悟に意図せず下着を見せてしまった一里は、英子と一緒にトイレに着替えに行きました。
英子は、一里と何かやりたかったから一緒にいると楽しいと嬉しそうに言います。それを聞いた一里も、楽しいという気持ちと、感謝の気持ちを伝えました。
着替えから戻ったらパオゲームの続きです。恥ずかしがっていた悠人も段々慣れてきていて、パオゲームの難しさに気付き始めます。
すると今度は各々が誰かの”スキ間”をくぐり始めました。
足の間、お腹の下、腕の間、楽しく自由にくぐります。
一里は感動しました。こんな風に頬が痛くなるほど笑ったり、地面で汚れた身体も、人とこんなに顔を近づけたのも初めての経験でした。
レッスンを受けているうちに、メストレがあるネックレスをしている事に気付きます。
それは一里が赤子だった頃、父がしていたネックレスと同じ形の物でした。
一方その頃の父は、職場でヤンチャな雰囲気の若者に絡まれていました。
若者は一里の父が持っていた家族写真を見て娘がいる事を知り、「娘に俺たちが楽しい事教えてやろうか?」と一里の父に喧嘩を売ります。
しかし、一里の父は鬼のような表情で「楽しい事…?そんなもん、要らん。」と怒りを込めて一蹴するのでした。
第5話 「Jogo」
時間は17時45分。
子供達は母親達に連れられてそれぞれ帰っていきました。
一里達の顔も地面で汚れて真っ黒でしたが、レッスンが終わってしまってどこか寂しそうな、満足げな顔をしています。
すると純悟が「ここからは大人の時間だ」と含みのある表情で言いました。
どうやらここからの時間の為の先程までの”レッスン”だった様で、メストレと悠人、純悟と一里と英子の2組に分かれる事になりました。
メストレはレッスン料の入った小銭入れを地面に落とし、何やらゴニョゴニョと悠人に向かって言います。
「ワシより先に取れたら金返す。何してもいいよ。ってさ」
純悟は代弁しながらニヤリと笑いました。メストレは悠人を挑発したのです。
一方の純悟グループは何をするのかと一里が聞くと、「Jogo(ジョーゴ)だよ」と純悟は答え、舞うようなステップを始めながらこう続けます。
「ジョーゴとは、自らを表現する事。ジョーゴとは、格闘(ルータ)!!」
舞うようなステップから純悟は緩やかな回し蹴りを一里に見せ、これはメイア・ルーア・ジ・フレンチという蹴り技だと説明します。
そして一里は、メイア・ルーア・ジ・フレンチの前動作が”パオ”にそっくりな事に気が付きます。
“パオゲーム”は相手の蹴りを察知する目慣らしだった事、”パオ”の勢いを蹴りに繋げる事が出来る事、一里は徐々に理解をしていきます。
そして純悟は”スキ間”をくぐる意味も教えてくれました。
相手の蹴りをくぐり抜け、その反動で足を蹴り上げ、刺す。
その蹴りはまるでコンビニ強盗にメストレが放った蹴りにそっくりでした。
メストレvs悠人の方では、メストレの顔面に悠人の回し蹴りが炸裂した…様に見えた次の瞬間、悠人の蹴りをくぐり抜けたメストレの踵(かかと)が悠人の顔面スレスレを捉えていました。
その蹴りの名前は「Rabo de Arraia(ハボ・ジ・アハイア)」
エイの尾棘という意味の蹴りでした。
第6話 「Escrava(奴隷)」
母が汚れた一里の制服を見て、一里にイジメにあっていないかと心配して聞きました。しかしその目は心配だけではなく、どこか観察するような目でした。
一里は自分の部屋に戻って今日のジョーゴを思い出します。
その日を境に一里の生活は少しずつ変わりました。親に内緒の不思議で奇妙なあの場所で、何かが始まったのだと、一里は感じました。
後日、一里はメストレがしていたネックレスの事を思い出し、夕ご飯の準備をする母に「昔お父さんはそういう形のネックレスをしていなかったかな?」と尋ねます。
母は答えをはぐらかしますが、それを聞いた一里は「おじさんはパトゥアーって言ってたな…」とボヤいてしまいます。
すると、先程まで背中を見せて料理をしていた母は急にこちらを向き、「言ってた?誰が何て?」と問い詰めてきました。
一里は咄嗟に誤魔化してしまいますが、それを見る母の目は、また観察するような目でした。
一方、父は帰宅途中で、先日のヤンチャな若者に後ろから殴り掛かられていました。
「ワシに構うな」
父は頭から流血しつつ、仁王立ちで背を向けたまま、淡々と若者達に言いました。
ひるまない一里の父に若者は悪態をつきますが、仲間に引き留められて逃げていってしまいます。
シーンは一里の部屋に移り、一里は自分の写真が赤子の頃の物しかない事を疑問に思い、あの満月の日の出来事を”妄想”していました。
「違う、ただの妄想でしょ、あんなの!!」
暗い気持ちになってきた一里は明るい気持ちになるべく、窓から隣のマンションに飛び移ってメストレ達のいる公園に向かおうとします。
しかし、母が心配するだろうと考え直し、すぐに自宅の方へと向きを変えました。
その時、自宅で料理をしている母のスマホに、父からの着信がありました。
母は自宅から外に出て、顔面蒼白になりながら状況の情報交換をします。
「一里が”パトゥアー”の事も言い出したの。”あの日”の満月の事も聞いてきた。あの出来事思い出したりするんじゃ…。」
その会話内容は不穏な空気で、ただの一般家庭の夫婦がするような物ではありませんでした。そして…。
「気付いてるのかも。私達の事、本当の家族じゃない事…。」
そう言いながら母は自宅へと入っていきました。すぐ傍に一里が居た事にも気付かずに…。
一里は、偶然にも両親が本当の家族ではない事を知ってしまうのでした。
傷心の一里は一人で夜の公園へと行きましたが、不審者兄弟二人組に頭を殴られ、彼女は気絶してしまいます。
不審者(弟)は一里の服を脱がし始め、行為に及ぼうとします。
そこへメストレが立ち塞がり、一里を守るのでした。
第7話 「神髄(エッセンス)」
ゴッ
鈍い音と共に、不審者(弟)の顔面にメストレの頭突きがめり込み、相手はズルリと崩れ落ちました。
不審者(兄)はメストレを警戒して特殊警棒を取り出し、威嚇で周りの木をズタボロにしていきますが、メストレは動じることなく、不審者(兄)の間合いへと踏み込みます。
反射で特殊警棒でメストレの横顔を殴りつける不審者(兄)。
しかしメストレは流れるような動きでそれを躱(かわ)し、不審者(兄)の足元へと潜り込みます。
メストレは特殊警棒を蹴り飛ばし、”その格闘技”のルーツを話し始めます。
“その格闘技”は禁断の格闘技と呼ばれた。
1538年から1890年の300年以上の間に売られた数百万人の黒人奴隷達の間で、各地の習慣と文化、それぞれの神髄(エッセンス)が交わり産まれた。
“その格闘技”の名前は”カポエイラ”と呼ばれ、歴史を歌を尊(たっと)ぶ者を”カポエイリスタ”と呼んだ。
そう話すと、メストレの蹴りが不審者(兄)に炸裂し、不審者兄弟を撃退する事に成功したメストレは優しい顔で一里を抱き上げました。
一里はぼんやりとした意識の中、メストレに運ばれていきます。
その頃、メストレがコンビニ強盗を撃退した動画がネット上に上がり、どこかの部屋でその動画を見つめる目付きの鋭い男がいます。
男は言いました。
「見つけた」
ここで1巻は終わりです。