webコミックで連載されていた人気マンガ『ぼくらのQ』。
この記事では、『ぼくらのQ』の最終回・結末はどうなったのか?について分かりやすく簡潔にまとめていきます!
また『ぼくらのQ』を1巻から最終巻まで無料で読みたい!という方に『ぼくらのQ』を合法的に全巻無料で読む方法も併せてご紹介していきます。
最終回のネタバレの前に『ぼくらのQ』を全巻無料で読む方法です。
『ぼくらのQ』は漫画アプリ『マンガワン』で全巻無料で読める?
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『ぼくらのQ』ってどんな話?あらすじ紹介!
ある日突然、主人公の井口正奈(いぐちしょうな)は謎の球体によって、傷ついた体を再生する力を手に入れます。
どうやらその能力は、球体の出す問いに正解することでレベルアップするようです。
どこに行っても自分についてくる球体を、不気味に思いながらも少し慣れ始めたとき、正奈は同じ球体持ちである十彈一靜(とだんいっせい)に遭遇します。
そこで、シリアルキラーである十彈による風化の攻撃に、正奈はなすすべもなく、敗北してしまいます。
しかし、正奈は十彈が人類の滅亡を企てていることを知り、星龍院茉莉花(せいりゅういんまつりか)とともに、十彈を倒す旅に出ます。
謎の問いと球体をめぐる、哲学バトルサスペンス。
果たして、旅の過程で成長した正奈は、十彈を倒すことができるのか?
『ぼくらのQ』登場人物紹介!
井口正奈(いぐちしょうな)
この物語の主人公。
ある日突然、謎の黒い球体にとりつかれて、不死身の力を手に入れます。
自身の失態で、幼馴染の佑香に怪我をさせてしまった過去があり、その罪悪感から自己犠牲を顧みずに人助けを行うことのある少年です。
感情が高ぶると情緒不安定になることがあり、漫画の役回りで言うとツッコミを行うことが多く、たまにボケた時は基本的にスベリます。
自分の信念は絶対に曲げないという強い正義感を持っている点や、哲学に関する議論の中で知性ある会話を行う点などがかっこよく、非常に魅力的な人物です。
星龍院茉莉花(せいりゅういんまつりか)
十彈を倒すための旅に正奈を連れ出した女性であり、非常に優秀な警察官。
「正義のQ」の球体に取りつかれ、エネルギーの向きや強さを操る力を持ちます。
後先を考えない強硬手段をとり、正奈を不安にさせることもありますが、その反面で洞察力や推理力には目を見張るものがあり、その時はさすが優秀な警察官と思わされます。
凄惨な過去を持っていますが、明るく豪快な性格で、正奈を戸惑わせながらも元気づけるという非常に素敵な人物です。
十彈一靜(とだんいっせい)
正奈の通う学校を襲い、多数の従業員や教員を虐殺し、自分に親切にしてくれた人や何の罪もない人をも、無感情で一切ためらわずに殺すという凶悪殺人鬼です。
全国で通り魔的殺人を繰り返し、警察に追われていたところ、球体による風化の力を手にしたことで、警視庁を襲撃して大虐殺を行い、警察組織を制圧します。
常に冷静に物事をとらえており、自身の価値観に基づいて、球体の力を使うことで、全人類の滅亡を企てます。
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『ぼくらのQ』最終章までのネタバレ紹介!
地球を壊そうとする十彈
ある街での球体をめぐる殺人事件を無事に解決した正奈と茉莉花は、そこで得た十彈への手掛かりをもとに北海道へ向かいます。
街で得た情報によると、十彈は白獏山という山で、ある実験を行うようなのです。
白獏山に着いた2人は、十彈のいる可能性が高いであろう山頂を目指します。
「何があっても、必ずこの手で終わらせてやる…。」
猛吹雪の中で山頂に向かいながら、正奈は心の中で静かに誓います。
無事に山頂付近に着き、正奈と茉莉花は事前に立てた作戦通りにそこから別行動をとろうとした時、正奈はふと茉莉花を心配します。
定位置に向かう茉莉花を呼び止めて、「勝手に…死んだりしないでくださいよ?」と言うと、一瞬の沈黙の後、茉莉花は数多の漫画の死亡フラグを連発するボケを繰り出して、正奈を安心させます。
「お前も、急にどっかいなくなったりしないでくれよ?」
そう頭上の球体に正奈が言いますが、球体はそれを無視します。
次の瞬間、正奈は山頂に着き、とんでもないものを目にします。
そこには十彈がいて、十彈の頭上の球体の口から出た「何か」が、超巨大で禍々しい球を形作っていたのです。
十彈が正奈の足音に気づき、正奈の方を振り向きます。
「何をするつもりだ?」
正奈が聞くと、十彈は「この惑星を殺す。」と答えます。
禍々しいそれは、十彈の風化の力を蓄積させ巨大化させた塊であって、その塊を火口から下に落とすと十彈は言います。
そして、地球の核を風化させ、自転を止めるというのです。
そうすることで、地球上のあらゆる全てが吹き飛び、地球も人類も死ねば、十彈の理想である世界の本物の自由を体現できると。
意味が理解できない正奈に、十彈が話します。
地球という奇跡の星は、生命を生み出し進化させるのに適しすぎていて、そこには何者かの意思を感じると。
あらゆる人間は生まれ生きることを神に義務付けられていて、その義務から逃れる方法は再生不能な人類絶滅しかなく、それこそが神へできる唯一の抗いであり本物の自由への道であると言います。
正奈はそれを聞き「そうか、まったく同情しないが理解はした。」と言います。
十彈は「そう、なら有意義で無意味な会話だったね。」と返します。
茉莉花との共闘の結果は
「僕はお前を認めない。ここで死んでもらう。」
正奈はそう言い、戦闘を始めようとします。
ふいに十彈に茉莉花のことを聞かれ、茉莉花は死んだと正奈は噓をつきます。
戦いに備えた事前の作戦で、茉莉花は球体の能力について分析していました。
十彈の風化の力は、十彈自身による近距離の風化と球体から出る触手のようなものによる遠距離の風化であるため、それに気をつけろと茉莉花が言います。
そして、自分や正奈の力と同様に、球体の能力には「イメージの重要さ」を感じていて、イメージの枠外からの攻撃で、かつ「自分の死を感じるという第六感のようなもの」を感じさせないものであれば通用するのではないかと考えます。
その結果、不意打ちで麻酔銃を使うことで十彈に死の気配を感じ取らせずに、眠らせて捕らえるという作戦を立てます。
正奈はまず、再生能力を生かした全身と脳のリミッター解除により、十彈に攻撃を仕掛けます。
しかし、顔面をとらえたはずの左手は粉砕してしまいます。
その時、茉莉花が十彈を倒すための準備ができたという合図を感じます。
茉莉花がバレずに十彈に近づけるように、正奈は大声を出して十彈の気を引きます。
茉莉花は昔、母を殺された時、そして大事な後輩や同僚を殺された時に感じた、得体のしれない黒く巨大な力の塊を「悪」と名付け、それに立ち向かう気持ちに「正義」と名付けました。
十彈に立ち向かう瞬間、その「悪」を全身に感じながら茉莉花は意を決して麻酔銃を放ちます。
しかし、十彈に当たる寸前で麻酔銃の弾は動きを止め、異変に気付いた十彈は振り向きざま、手を茉莉花の方にかざします。
茉莉花の動きは空中で止まり、次の瞬間、顔から血を吹き出して倒れます。
正奈はそれを見て悲痛な顔で「茉莉花さん‼」と叫びますが、返事はありません。
しかし、茉莉花はニヤッと笑います。
自身の攻撃が破られた瞬間、十彈の能力を把握して、その打開方法を思いついたのです。
ただ、茉莉花にはそれを実行する力は残っておらず、正奈にそれを託します。
「…ふたつ、ニュース、、最後、つくね、、ソヘー…」
そう言った後、振り絞った最期の力で「ありがとな」とつぶやき、茉莉花は息を引き取ります。
最後の報酬
作戦が失敗したこと、茉莉花が死んでしまったことに正奈は酷く動揺し、悲しみにくれます。
涙を流し立ちつくす正奈に対し、十彈は作戦の浅はかさを指摘して、正奈をあおります。
十彈の言葉に切れた正奈は、怒りに任せて殴りかかりますが、当然それが通用するはずもなく、右手足を粉々に吹き飛ばされて地面に倒れます。
そんな正奈を見て、十彈は「ただの無謀な死にたがりに戻ってしまったね。」と言います。
以前会ったときに、十彈は正奈から死にたいという気配を感じていたらしく「死にたいと願っている人を殺しても、それは流されているだけで、自由とは言えない。」と続けます。
そして、「キミが死にたいと願い続ける限りオレはキミを殺さないし、キミが生きたいと願えば本物の自由(死)を与えよう。」と言います。
作戦の失敗と茉莉花の死による絶望から、何も考えたくないと正奈は思いますが、ふと、自分は生きているから何も考えないということは無理なんだと気づきます。
そして、自分が生きているのは、生きているからなんだと。
おそらくいつか何かの拍子に死ぬかもしれないけれど、それまでは生きている。
親に生かされて、佑香に生かされて、茉莉花に生かされて、そして今、自分の球体に生かされていて、自分は自分と周りにあるすべてによって生かされているのだと。
つまり、世界に。
「僕は世界に抗わない。僕は世界に感謝する。」
正奈がつぶやきます。
「第1問、なぜ人は生きる?」
球体の問いに、正奈が答えます。
「僕が生きているのは、そこに世界があるからだ。」
「大正解。全問正解おめでとう。報酬を与える。」
球体がそう言ったかと思うと、正奈の体が段違いの速度で再生します。
十彈は、正奈に向けてナイフを投げますが、正奈はそれを見ずに指でつかみ取ります。
今この瞬間、どこに何があり、どこで何が起きているのか見なくても分かる。感じる。
最期の報酬により正奈は「世界を感覚として感じる力」である、「世界覚」を手に入れます。
十彈は正奈を見て、球体の謎を把握します。
「この世界を認め、心の底から受け入れること、それが第1問の共通の答えであり、最期の報酬を与えられる条件と言ったところか。」
十彈はそう言った後、「オレに解けないわけだ。」と言い、にやりと笑います。
十彈がおぞましい表情を浮かべ、「それじゃあ世界の奴隷となってしまったキミを殺すことで解放してやろう」正奈に向かいますが、世界覚を手にした正奈は頭の中で1秒を永遠にすることができるため、冷静に対抗策を考えます。
まず正奈は、茉莉花の攻撃が失敗した理由を考え、最後に言い残した言葉を思い出します。
そして、ダイイングメッセージを読み解きます。
十彈が自身の周りにまとわせている風化の力は、エネルギーを風化させるものであり、風化の対象は明確にイメージしないと発動しないこと、2種類以上の物の風化は同時にできないこと、そして足元には力をまとわせていないことを推察します。
正奈は十彈を倒すために必要なものを即席で用意し、最後の戦いを挑みます。
正奈は十彈の方へ全速力で走りながら、十彈の足元をめがけて石を詰め込んだ自分の靴を投げます。
そして、その靴が当たるタイミングで、十彈のみぞおちをめがけて殴りかかります。
十彈は物体を風化させることをイメージし、正奈の手と石の詰め込まれた靴を同時に風化させますが、その結果、正奈が腕に仕込んでいた鉄パイプと、殴りかかったことによる運動エネルギーが風化されずに残り、十彈のみぞおちを鉄パイプが貫通します。
「まさか、キミに殺されることになるとはね。」
そう言った十彈に対して、「お前を殺すのは僕1人だけの力じゃない。お前を殺すのはこの世界だ。」と正奈が言います。
十彈は、自分が結局運命に流されて死んでしまうことをやるせないと感じ、とても受け入れられないと絶望します。
それを見た正奈が「お前の苦しみを感じることはできないし、僕は死ぬまでお前を許さないけど、僕は死ぬまでお前のことは忘れない。」と言います。
すると十彈は、一瞬衝撃を受けたような表情を浮かべ、「ハハ、それは気の抜ける話だ。」とつぶやきます。
そして、十彈は倒れたまま手を天にかざし「神、あるいは世界の意思、、もし死の先に続きのようなものがあるのならどうか虚無へ。」と言い、自ら命を絶ちます。
第0問
ブツンッ
暗闇から目を開けると、正奈は十彈といた白獏山ではない別の場所に立っていました。
「え…?どこだ?ここ…」
世界覚で自らの場所を感じたところ、どうやらそこは月面のようです。
すると突然「やあ」と声をかけられ、正奈が驚いて振り向くと、そこには頭上に球体を浮かべ少女のような見た目をした何かがいました。
正奈が「君は…?」とたずねると、何かは「私は始まりの観測者。この宇宙と共に生まれた自我だ。」と答えます。
それは地球を作り球体たちを送りこんだ存在ですが、神ではなく「世界そのもの」であり、「例えるなら宇宙全体が私の体で、今君の目の前にいるのが私の脳だ。」と言います。
初めは戸惑った正奈でしたが、世界覚により理解をして、「世界」との会話を始めます。
突然、正奈の頭上の球体が「ヴァッ」と言い、ゆらゆらと「世界」の上に浮かぶ球体の方に向かっていき、それに対して「世界」が「お前もよくやったな、もう戻っていいぞ。」と言います。
正奈が球体を呼び止めて「ありがとう。」と言うと、球体は初めて「ヴァッ!」と少し嬉しそうに返事をして、消えていきます。
「さて!お茶でもしないか?井口正奈」
「世界」がそう言うと、一瞬にしてテーブルと紅茶が現れます。
「世界」は正奈に話し始めます。
ほぼ全知全能の「世界」ですが、一つだけ分からないことがあると。
それを知るために何度も繰り返し地球を作ったが、今回の地球が最高傑作だと言います。
第1問の答えは全て、「世界があるから」でしたが、ではその先は?
「世界」が正奈に問います。
「第0問、なぜ世界(わたし)は存在する?」
正奈は「それが君がずっと知りたかったことなんだね。」と言います。
世界は二つ存在していて、その一つ目は「自分に見えている世界」であって、それが存在するのは自分がいるからだと正奈が言います。
そして二つ目は「自分の頭の外にある世界」であって、ただただ現実にあるこの世界のことだと続けます。
「完全なる始まり、完全なる無からなぜこの世界が生まれたのか、それを知りたいんだ」
「世界」がそう言います。
それを聞いて正奈は、「この世界が生まれる前は何も無かったけど、無から世界が生まれたのは、無が無であり続けることができなかったからであって、つまり世界があるのは世界があるからだ。」と答えます。
しかし、それを聞いた「世界」は酷く失望します。
その結論に至ったのは、もう既に6千兆人以上で、その答えは聞き飽きたと言うのです。
そして、もう地球を作るようなエネルギーは尽きてしまったから、優秀な回答は永遠に得られないのだと言います。
「で、でもこれが正解なんじゃ、」そう言いかけた正奈に「世界」が憤りをぶつけます。
今までにずっと探してきた、生まれてきた理由、生き続ける理由、そして何のために自分自身を観測し続けてきたのか。
それらに意味がないという事実には納得ができないと言います。
しかし、正奈は「きっと、理由なんかないよ。ただ、生まれてきたんだ。」と穏やかな表情で言います。
そして、「生まれてきた理由なんか無い方が良いよ。世界も人も。」と言います。
その言葉に「世界」は衝撃を受けます。
更に「理由なんかがあったらそれこそ不自由で、でもきっと僕らは沢山の不自由の中から好きな不自由を選ぶくらいの自由しか無いのだろうな。」と言います。
そのような答えを聞いたのは正奈が初めてで、「世界」は正奈を気に入り、一つだけ願いをかなえてくれると言います。
ただ、人を生き返らせるとかだと、莫大なエネルギーが必要なためにギリギリ一人分くらいしか不可能で、できることは限られてはいるそうです。
そこで正奈は、世界覚を無くして、その上で正奈を地球に帰してほしいと頼みます。
それを聞いた「世界」はまたもや驚きますが、「世界覚を持っているのはフェアじゃないからつまらないよ。」と正奈が言ったことで、妙に納得をします。
「そうか、私はずっと、退屈だったのか。」
世界はそう言って、正奈の願いを聞きます。
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漫画原作完結『ぼくらのQ』最終回結末ネタバレ!その後の最後は?球体の正体とは?
手にした自由で
目を覚ますと、正奈は見覚えのある公園のベンチに一人座っていました。
家に帰ると、黒スーツの女性が玄関で正座をして出迎えたかと思うと、十彈の事件に関する重要参考人として、警察に来てほしいと言われます。
正奈は取り調べに対して、球体のことなども全てを包み隠さず話しますが、意外にも疑ったり否定されることなく聞き入れられます。
取り調べを終えて、先程の黒スーツの女性に運転してもらい、正奈は帰路に着きます。
独断で十彈を追いかけて殺すという行為は「犯罪」であり、それを負い目に感じていた正奈でしたが、女性は「警察と国に責任があり、断じて罪などではないです。」と言い切り、正奈は少し安心します。
その後、正奈は幼馴染の佑香に会いに行きます。
正奈が佑香に声をかけると、意外にも佑香は冷静に返事をします。
正奈は勇気を振り絞って、長い間会えなかった理由を少しだけ話します。
そして、佑香に怪我をさせてしまった事故のことを改めて謝ります。
それを聞いた佑香は、少し険しい表情を浮かべます。
しかし、正奈が「あと、ありがとう。僕を守ってくれてありがとう。」と言うと、佑香は目を丸くして驚き、涙を流しながらその言葉を受け入れます。
数日後、正奈は茉莉花の葬式に出席し、また、旅の途中で訪れた街でお世話になった人のお墓参りをします。
正奈が帰ろうと、階段の下を見たその時、妊婦らしき女性が道路で倒れてうずくまっている姿が目に入ります。
助けようと思い、駆け出した瞬間、そこにトラックが来ていることに気づきます。
今までは佑香のために、自己犠牲を伴うような人助けをしていた正奈でしたが、自分の自由な意思で、女性を助けるために走り出します。
神様のいない世界
トラックが来る前に女性のところまでたどり着き、女性を無事に助けます。
しかし、自分がよける時間は無く、正奈はそのままトラックに轢かれます。
頭と脇腹から大量の血を流し、正奈は自分の死を悟ります。
正奈は自分は自由に生きることができたこと、自由に死ねたこと、そして人を助けられたことを喜びながら、一切の後悔無く穏やかな表情で目を閉じます。
すると、倒れた正奈の前に「世界」が現れます。
「やれやれ、君ってやつは、なんて自由なやつなんだ。そんな死に様、とてもじゃないけどさ、眩しくって観測していられないよ。」
「世界」は笑顔でそう言うと、正奈を生き返らせるために、残されたすべてのエネルギーを使って、消えてしまいます。
正奈が目を覚ますと、そこは病院のベッドの上で、隣には佑香がいます。
佑香は正奈の自己犠牲に呆れ、友達をやめると言います。
驚いた正奈に、佑香は遠回しな告白をして、正奈がそれを受け入れたことで、2人はお互いを不自由で自由にして生きていく道を選びます。
『ぼくらのQ』の見どころは!?
「第1問、なぜ人は生きる?」
球体に問われたことで、正奈は自身が生きる理由を深く考えます。
人が死ぬ理由や、正義が存在する理由など、普段あまり考えないようなことをキャラクターたちが議論することで、哲学という分野を深く扱っているところが斬新であり、この物語の大きな魅力です。
更に、正奈が手に入れる不死身の力や、十彈の触れたものを粉々にする力などチート級の能力を駆使した戦いは、人気バトル漫画のような迫力があります。
また、十彈を倒すための旅に出た正奈たちは、不可解な連続殺人事件の起きている街で十彈への手掛かりを探しますが、犯人の持つ球体の能力が強力であったため、事件の解決に苦悩します。
犯人は誰なのか?どんな能力を持っているのか?事件に十彈は関係しているのか?
深まる謎と鮮やかな伏線回収など、サスペンス的展開は読み応え抜群です。
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