本記事はこんな疑問を解決します。
ご紹介する方法は、登録不要でもちろん合法です。違法手段ではないので、安心してくださいね。
『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』は漫画アプリ『マンガBANG!』にて全巻無料で読める?
いきなり、結論です。
『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』はこちらの株式会社Amaziaが運営する漫画アプリ『マンガBANG!』にて全巻無料で読むことができます。
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『マンガBANG!』は株式会社Amaziaが運営する国内最大級の漫画アプリです。
『マンガBANG!』は公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。
このようにマンガBANG!では『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』第1巻から最終32巻までを惜しげもなく無料で公開してくれています。
安心安全に、そしてタダで『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』を第1巻から最終32巻まで読破したい方は『マンガBANG!』を使う方法が最もお得です。
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『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』は、2022年9月30日まで『マンガBANG』にて配信されます。配信期限が延長させることもあるので、ダウンロードして確かめてみてください。
『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』の続編『CUFFS 〜傷だらけの街〜』は、こちらの漫画アプリ『マンガTOP』にて最新巻まで無料で読むことができます!
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『マンガTOP』も無料で読める漫画アプリですので、安心してください。
追記:こちらの漫画アプリ『ゼロコミ(マンガZERO)』『ヤンジャン』でも『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』が無料で読めることが判明しました!『マンガBANG』『ゼロコミ(マンガZERO)』『ヤンジャン』共に1日に読める話数に制限がありますので、3つのアプリをダウンロードして読みすすめることをオススメします!
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また漫画アプリに関して言えば、小学館が運営する公式漫画アプリ『サンデーうぇぶり』『マンガワン』も特にオススメです!
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次に『マンガBANG!』の使い方(システム)を簡単にご説明します。
『マンガBANG!』の基本的な使い方
『マンガBANG!』の基本的な使い方を簡潔に説明します。
「メダルで読む」と「チャージで読む」の違い
『マンガBANG!』で掲載されている漫画は、アプリ内アイテムであるフリーメダルやSPメダルを使用して読む「メダルで読む」対象作品と、フリーメダルやSPメダルを使用せずに各マンガを1日1話無料で読める「チャージで読む」対象作品の2種類があります。
『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』は、「メダルで読む」対象作品です。
「メダルで読む」とは?
下記の画像を見てください。人気サッカー漫画『エリアの騎士』を読む画面です。
黄色い線で囲ってある中に「無料メダルで読む」と記載されていますよね。
これが記載された漫画は「メダルで読む」対象作品です。
フリーメダルやSPメダルなどを活用することで、1日で最大14話もの漫画をタダで読むことが可能なんです。
つまり『エリアの騎士』は、1日14話=約2巻分を読むことができます。
次に「メダルで読む」対象作品に使える『フリーメダル』と『SPメダル』について簡単に紹介します。
フリーメダルとは?取得方法と使い方を解説
- フリーメダルとは、アプリ内で漫画を読むために必要なアイテム
- 毎日7時と19時にフリーメダルが4枚ずつ配布される(1日に計8枚のフリーメダルが貰える)
- 1枚のフリーメダル消費で好きなマンガを1話無料で読むことが出来る
以上がフリーメダルの取得方法と使い方の説明です。
つまり毎日、計8枚配布されるフリーメダルを使って1日に8話分の漫画をタダで読めるシステムです。
但し2点だけ注意があります。それが以下の点です。
- フリーメダルを4つ以上貯めこむことは出来ない
- 「メダルで読む」対象作品でしかフリーメダルを使えない
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『マンガBANG!』のSPメダルとは?取得方法と使い方を解説
- SPメダルとは、アプリ内で漫画を読むために必要なアイテム
- 1枚のSPメダル消費で好きなマンガを1話無料で読むことができる
- 新規ダウンロード特典でSPメダルが10枚付与される
- 毎日、短い広告動画を1度見るだけでSPメダルが1枚付与される
以上がSPメダルの取得方法と使い方の説明です。
毎日2回、アプリを開くと「毎日ボーナス CMを見てSPメダルGET!」という画面が表示されるので「CMを見る」をタップし、広告動画を見ましょう。(流して見なくても勿論OK!)
そうすると、『SPメダル』が1枚付与されます。(SPメダルはフリーメダルとは違い貯めることができます)
『フリーメダル』をすべて消費してしまっても、この『SPメダル』を使用することで「メダルで読む」対象作品を読み進めることができます。
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『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』の世間の評価は?
ファブルもそうだけど、最近読んだCUFFS とか夜王とか 大人の男性向けみたいな作品面白い 絵柄が自分の好みとかけ離れてるから、純粋にキャラクター性やストーリーを楽しめる感じある
— 花郷 (@hanasat0) November 7, 2021
正直おっぱいでけぇなとか思いながらツイートしました。お詫びにCUFFS面白いんで宣伝します https://t.co/aNR435qRdo pic.twitter.com/jslHVwwPXx
— 89DK@17公認の配信主をフォローしろ (@HakudakuKING) November 2, 2021
最近LINE漫画でCUFFS 傷だらけの地図っていう漫画読んでるんだけど、めっちゃ面白い。アクションがすごい爽快。
— 鰊🔞 (@sakana_did) October 29, 2021
去年の6月くらいにマンガBANGで『CUFFS 〜傷だらけの地図〜 』全32巻も読んだ。こういうアプリで全話読むのは初めてだった。不良漫画はやっぱり面白い。
今年の6月には『静かなるドン』60巻あたりまで読む。ギャグとシリアスがテンポよく混ざってて名作。— まぎあじゆ (@Maguillage1010) October 23, 2021
CUFFS ~傷だらけの地図~を3周目
面白い不良漫画やぁ— いちのせ (@guts_1514) October 12, 2021
CUFFSの男死利祭りで長瀬達が憂作囲むシーン、あれを越した激アツシーンを他に知らないから是非読んで、マジで面白いから pic.twitter.com/SPMFKjH0jS
— うぇるにき (@Maxwell_Foxy403) October 8, 2021
CUFFS久しぶりに読んでるけどめちゃくちゃ面白いな
— はるさめ(23) (@harusame_1190) October 7, 2021
そういえばcuffs 傷だらけの地図 DX版全巻購入しました。不良漫画ってやっぱり面白いな
— YOSHIKI@ (@super199_pearce) September 27, 2021
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『CUFFSカフスー傷だらけの地図ー』序盤ネタバレ紹介!
第一話 俺は誰だ!!
物語の主人公は、若いころから喧嘩にあけくれ、素手の喧嘩では負けなし最強のチンピラと恐れられた九宝 龍二(くぼう りゅうじ)。しかし、今回ばかりは相手が悪かった。
繁華街でヤクザと喧嘩していた龍二。喧嘩は龍二の勝ちで終わろうとしていたその時。
「死ねぇ 龍二っ!!」相手は、ピストルを撃ったのです。さすがの龍二でもピストルには勝てません頭を撃ち抜かれ、龍二の人生は終了しました…。
しかし、次に龍二が目覚めた場所はなんと病院だったのです。一命を取り留めたと安心した龍二。洗面台で顔を洗い顔を上げふと鏡に映っている自分の姿を見ると「誰なんだこのガキは!?」そこに映っていたのは龍二ではなくまだ10代の子供の姿でした。
「あ、おはよう憂作(ゆうさく)」35歳の九宝 龍二は16歳の沢渡憂作(さわたり ゆうさく)の体に乗り移ってしまったのです。
病院も退院し見慣れない家に帰った龍二。
「今、朝ごはんできるから あなたは歯を磨いて学校行く支度をしなさい」
母に言われて洗面所に向かいます。
改めて龍二は自分の体容姿を見て。
「うわっ貧相なカラダ 俺はつかまった宇宙人か!!」
自分の容姿が気にいらなかった龍二は近くにあった剃刀と整髪料を使い長い髪はオールバックに、眉は細く短くしました。
「憂作ご飯できたわよ あら?」
今まで雰囲気と全く違う雰囲気の息子に驚く母親。
龍二は母親の作った朝ごはんを食べながら不思議なことに初めて訪れたはずの家になぜか懐かしいにおいを感じていました。
龍二は新聞を読んでいると「繁華街で男性射殺」という記事が載っており、そこで改めて自分が死んでしまったことを確認しました。
「ガキからやりなおしてマジメに生きるってのもありかもな」
そう龍二は思いながら笑顔を浮かべていると、母親がこちらをじっと見ていました。
「な、なんだよ俺のカオ変か?」
「ううんとっても素敵よにあってるわ」
「ただ久しぶりだから 憂作が笑顔を見せるのって」
「一体どういうガキなんだよ」と龍二が思っていると
「もう一人で勝手に死のうとしないでね…」
何を言われたか全然わからない龍二ですが、学校に行こうと家を出て周りの態度で気付くことになります。
「おい、憂作っ!!」
後ろから三人組の男子から声をかけられました。
「お前自殺しようとしたんだって?」
「遺書に俺たちの名前書かなかったろーな」
「手首なんか切らずに首つれ 首っ!」
龍二は自分の手首を見て憂作が自殺しようとしてつけた傷だと知りました。
「シカトしてんじゃねーぞコラッ!!」
「また女の前でパンツ脱がして校庭一周させるぞ!」
と威圧的に龍二に向けて言葉を放つ三人組に龍二が。
「うるせぇなあ いつまでも絡んでっとブチ殺すぞ クソガキが!」
怒る三人組の男たちは。
「なんだとコラ!!」
「偉そうな口きくじゃねぇか いっぺん死にかけて強くなったつもりか?」
今にも殴りかかりそうな三人組を見ながら龍二は。
「俺は今16年分ケンカに強くなってんだよ」
龍二は三人組に殴りかかります。龍二は三人をあっという間に倒し自分の強さを周りに見せつけた後。
「ほかに悪ガキはいねーか 俺がしつけてやるぜ」
周りは後ろに後ずさりしながら「い、いません…」といい離れていきました。
学校を終え家に帰った龍二。
母に服のほつれなどからいじめを疑われつつも龍二はごまかしながら自分の部屋に戻りベットに転がりながらふと前に「料理も上手くてお人好しな女 そんな奴がいたな~」ということを思い出していました。
龍二は退屈で自分の部屋を眺めていると本棚に憂作のアルバムがあるのを見つけました。
「しょうがねぇ憂作の過去でものぞいてみるか」
アルバムを眺めていると龍二の見覚えがある人物が映っていました。
「これは涼子(りょうこ)!! なんで涼子がこのアルバムに」
まさかと思い自分の部屋を出て母親ののもとに向かう龍二、母親を見て再認識しました
「間違いねぇ16年前に別れた妻の涼子だ」
ここで龍二は自分が別れたのも16年前、憂作の年齢も16歳であることに気付きます。
「まさか憂作は俺の子供なのか!?」
「憂作?」
心配そうにこちらを眺める母親、その母親は16年前に別れた涼子でした。少し動揺した龍二は涼子に父親のことについて聞きました。
「俺の父親ってどんなヤツだった?」
「そうね…一言でいえば男らしい人かな」
「強くて決断力もあって大きな夢を持ってた でもその夢に母さんついて行けなくて別れちゃったんだけどね」
涼子は少し悲しそうに答えました。しかし、当時の龍二は仕事もせず涼子の稼ぎで生活しているチンピラ。涼子に子供が出来たと知り新しい女性と逃げていました。
それなのに涼子は龍二のせいにせず自分が悪いと言ったのです。龍二はその言葉を聞き自分のしてたことに後悔を感じながら、朝感じた懐かしさに納得していました。
「もし、親父にもう一度会ったらどうする?」
「きっと気づかないわ、だってあの人けっこうドンカンなとこあるから」
「でも、どうしたの? 急に父さんの事聞くなんて」
「あのよ、驚かないで聞いてくれ 実は…」
龍二は自分の正体、憂作の中身が龍二であることを涼子に明かそうとしたその時。
「ガシャン!」窓ガラスが割れて破片が涼子に当たり頭から血を流してしまいました。
龍二は割れた窓ガラスの外を見ると、朝の三人組がいました。三人組は龍二に向かい。
「テメー よくも俺たちをこんな目に合わせたな!!」
「明日の朝駅のウラに来い!!」「逃げやがったらテメーん家に火ィつけるぞ わかったかコラ!!」
今すぐ三人組に飛びかかろうとする龍二を涼子は止めました。
「憂作!! 母さんは大丈夫だから」
「大丈夫ですむかよ!!」
「もしあなたにまた何かあったら母さんもう生きていけない…だからお願い我慢して..」
龍二は静かに涼子のお願いを受け止めました。
朝、龍二はリビングで寝ている涼子に毛布を掛けてあげ、この家庭を不幸にしてしまったことを後悔し、その償いをするため静かに家を出た。
「この家は父親(オレ)が守る!!」
公園へ行くと三人組が待ち構えていました。
「今度は昨日のようにいかねーからなかくごしろよ!」
「テメーらバカガキはいっぺんおしおきしたぐれーじゃあわかんねぇようだな」
龍二がそう伝えると。
「おい、そのチビをやればいいのか?」
「新藤(しんどう)さん来てくれたんスね!」
後ろから明らかに高校生より歳をとった男性がやってきました。
「またこぎたねぇのがわいて来やがったな」
龍二が新藤を挑発すると。
「テメーぶっ殺すぞ!!」
新藤の拳を片手で受け止め反撃する龍二だが本来の体格と憂作の体格と感覚が違うため思うように新藤に拳が届かず一方的に殴られてしまいます。
「テメーのような弱い奴ははいつくばって生きてりゃいいんだよ!!」
新藤に蹴り上げられてしまう龍二。
「おい、オメーらまたこいつがナマイキな口聞いたら俺を呼べ いつでもぶちのめしてやる」
新藤は龍二の体に腕回し、逆さに抱え上げました。
「もっとも、この技をくらって刃向かう気になればの話だがな!」
新藤は逆さに抱え上げた龍二を地面に叩きつけようとしています。
「うわっ、やる気だパワーボム! 殺せーー」
「脳ミソぶちまけて死ねや!」
しかし、龍二は頭が地面に叩きつけられるよりも先に上半身を起こし新藤の頭を掴むと顔に向かって肘打ちをしました。
「テメーがな!」
そのまま新藤の頭を足で挟みハンドスプリングのように体を倒し頭を地面に叩きつけました。
「テメーが地べたをはってろ!」
叩きつけられた新藤はそのまま起き上がらなくなってしまいました。
「し、新藤さん..」
「死んだのか?」
勢いよく頭から叩きつけられた新藤を見て死んでしまったのではないかと三人組が心配しています。
「心配すんな死んじゃいねーぜ だが! テメーらは殺しちゃうかもしれねーぞ」
怯える三人組を痛めつけた龍二。無事家につき日常が戻ってきます。
「ほんじゃ行ってくるぜ」
「行ってらっしゃい気をつけて」
結局自分が何で憂作と入れ替わったのか父親失格の龍二に天罰をい与えたのかわからないが、龍二はせっかくもらった第二の人生を楽しんでいきることを決めました。
ここで第一話が終了です。
第二話 理想の父親
「ここか」
学校につきつぶやく龍二。自分の教室に向かうためノートに書いてあるクラスを見ながら向かいます。
「ここでいいんだな、ちゃんと名前も書いてあるし」
龍二が教室に入った途端周りがとても静かになり、龍二は不思議に思いながらも自分の机につきます。
「なんだこりゃ!?」
なんと机には落書きや花瓶などが置かれていました。すると近くにいた男達から声をかけられました。
「オメーのだよ憂作 この前自殺したんだってなんで生き返ってんだよ」
「なんならおれらが手伝ってやろうか?」
男たちが龍二にそう言ったら周りが大きな声で笑い始めました。すると龍二は男たちの方に歩いていきました。
「場所が違うぜ 花瓶はここさテメーが死ぬんだからな」
そう言い男の顔面を殴りました。
「オメーらこの俺をいじめて楽しい学園生活を送ってたみてーだな でもそれも今日でおしまい これからは俺がこのクラスをいじめてやる」
龍二はクラスの人たちに向かって言いました。クラス全員生唾を飲み後ろに少し後ずさりました。
お昼になり学食では朝龍二に殴られた男が何人かの仲間と龍二に復讐する作戦を話し合っていました。
「飼い主に逆らった飼い犬がどんな目にあうか たっぷり思い知らせてやる」
その会話を聞いていた一人に女子生徒が机から立ち上がり「憂作が危ない!」と思い危険を知らせに行きました。
女子生徒は憂作を探し屋上へと向かいました。
「あっいた! 憂作探したわよ あんた新井(あらい)たちにねらわれてるよ 今すぐ逃げて先生には私から言っておくから」
女子高生は焦った様子で朝殴った男、新井が復讐しようとしていることを憂作に伝えます。しかし中身は現在、龍二なので今憂作に危険を知らせてくれている女子高生を誰だか知りません。
「お前、誰だ?」
「ちょっとナニよそれー 人がこんなにも心配してるのにーー!!」
女子高生は龍二の胸ぐらを掴み揺さぶります。
「実は自殺する以前の事は何も覚えていねーんだ」
「ホント? ホントにそんな事ってあるの?」
「ああ 医学的に見てもきわめてめずらしいケースらしいぜ」
龍二はとぼけながら自分の正体は明かさず、女子高生に自分が憂作の記憶がないことを伝えます。
「お前憂作の..いや俺の過去に詳しそうだな 俺とはどういう関係で名前はなんだ?」
「黒田有美(くろだ ゆみ)あんたとは小学校からのおさななじみよ」
「教えてくれ今朝の一件でだいたい想像はつくが俺はいじめられてたのか」
「うん…」
「原因はなんだ? いくら何でも何か理由があるだろう」
「原因はあんたのお父さんよ」
龍二はいじめの原因が自分であることにとても衝撃を受けました。
「小学校4年生の時あんたのお父さんが事件を起こして警察につかまったのそれでテレビが家に取材に来て..あんたのお父さんが犯罪者だってことがみんなにバレたの」
龍二は事件について少し考えていると、何年か前に事件があったのを思い出しました。
(確か酔ってヤクザとケンカになってそいつら全員を半殺しにしたあとすっ裸にひんむいて橋の下にぶら下げたやつだ)
その事件はニュースにも取り上げられたので龍二も覚えていました。
「で..でも強いお父さんてステキだと思うな..ボク」
少しふざけたように龍二が言いました。
「そうじゃないの あんたはみんなに自分の父親は冒険家だってみんなに話してたのよ」
「冒険家あーーっ!? なんでまたそんなウソを」
「わかんないでもお母さんがよく言ってたんだって」
龍二は憂作が自分の職業を冒険家だといったことに驚いていましたが、涼子が憂作が傷つかないためにそう言ったのだと思い納得しました。
「チッ! 俺はまた知らない所で自分の家族を不幸にしていたのかよ…」
「え? あ..どこ行くの憂作っ!」
龍二は小声で呟くと、有美に何も言わずに屋上を出ました。
(理想の父親になんて一生かかってもなれねぇが憂作の名誉だけは守ってやる 俺流のやり方でよ!)
龍二は憂作の名誉を守るため新井たちのもとに行きました。
「オイオイ信じられねー自分から来たぜあの負け犬憂作がよ」
「じゃあおのぞみ通りいじめてやるぜ どーしたコエーか? じゃあ呼べよ冒険家のオヤジをよ」
新井たちは笑いながら龍二に向かって言いました。
「違うぜ俺のオヤジはただのチンピラさ とことんワルでどこまでもダーティーな 街で一番恐れられたチンピラなんだよ」
龍二がそういうと新井たちは少しひるみました。
「な..なめた口ききやがって テメーを必殺フルコースで血まつりにあげてやるぜ!」
新井たちは一斉に龍二のもとに襲い掛かっていき一人が龍二の背後から押さえつけ、新井は龍二にドロップキックをしようとしました。
龍二は押さえつけている男の指を折りしゃがむと、新井のドロップキックは後ろの男に決まりました。龍二が急にしゃがみ自分のドロップキックが決まらなかったことに動揺した新井は着地に失敗し、床に頭から落ちてしまいました。
遅れてやってきたもう一人の男は龍二にお尻から体当たりをしようとしましたが、龍二はそのまま掴み床に叩きつけました。
新井たちが全員床に倒れました、後ろから足音がし、心配になったのか有美が走って龍二を追いかけていました。
「憂作っ! 大丈…!?」
心配して追いかけた有美だが、憂作ではなく新井たちが倒れている光景に驚いています。
「..エヘ わ..悪かったよ もういじめるのやめるからカンベンしてくれ」
新井が龍二を怖がりながらも軽く謝罪をしました。
「言ったろ これからは俺がテメーらをいじめる番なんだよ」
龍二は許す様子もなく静かに言いました。
新井たちの悲鳴が学校中に広がりました。こうして龍二は学校で一目置かれる存在となり同時に町中の不良に狙われることになり真面目に生きる事が困難になりました。
ここで2話が終了です。
第三話 現れた男
ある日曜日、家で涼子は鏡の前で服を選んでいました。
龍二はその様子を隠れて見ながら男性とデートをするのではないかと疑っています。
「じゃあ行ってくるわ夕方には帰るから」
「お..おう」
涼子は服が決まり龍二に帰る時間を伝えて出かけると、龍二はバレないようにその後ろをついていきました。
(クッソーいったいどこのどいつだ? 涼子の新しい男ってのは)
龍二は涼子を見ていることに集中しているがあまり後ろから近づいてくる人に気付きませんでした。
「わっ!」
「きゃあ」
驚かしてきたのは有美でした、龍二は突然驚かされてしまって女の子のような声を出してしまいました。
「有美テメーなんでここに!?」
「何よぉあたしだってショッピングぐらいするわよ あんたこそ何やってんの?」
「え?..いや..ボクもショッピング..」
「ガードレールの下のぞいていったい何を買う気だったのよ..」
とぼけた様子で龍二は答えました。すると、涼子のもとに一人の男がやって来ました。
「あれ? あの人おばさんじゃない何やってんだろう男の人と話してる」
有美が涼子に気付いてしまい龍二は焦ります。
「あ~あんたひょっとしておばさんと男の人と会うからつけてきたの? このマザコン」
「ち..違うわい 俺は..」
龍二は自分の正体を明かせないもどかしさ、涼子が他の男と会うことに複雑な気持ちを持つなど多くの考えがや感情が頭の中を回ります。
「それよりあんたまだ記憶喪失治んないの? 今のあんたもちょっとカッコイイけどさぁやっぱ元の憂作にもどってくれた方が…」
有美は恥ずかしそうに龍二に言いましたが龍二は涼子に会っている男に夢中で話を聞いていません。
「あ..そうだ! 有美ちょっと手ェ貸せ!」
龍二は有美と一緒に涼子のいるお店に入ることを思いつきました。
龍二と有美はお店に入ると涼子と男が座っているテーブルに座りました。
龍二が男の顔をこっそり見るとその顔に見覚えがありましたその男の名前は大崎健也(おおざき けんや)通称コマケン 街で
ナンパした人妻を言葉みにホテルへ連れ込み無理やりAVに出演させるとんでもない奴だったのです。
龍二は後ろで涼子とコマケンの話に聞き耳を立てます。
「龍二さんの居場所はわかりましたか?」
「ええ..あなたの話をしたら奴もとても会いたがってましたよ」
なんと涼子がコマケンにあっている目的は龍二だったのです。しかし涼子の知っている龍二はすでに死んでおり、龍二はコマケンの嘘にとても腹を立てています。
「でも運が良かったたまたま声をかけた人が龍二の奥さんだったなんて」
「御迷惑じゃなかったでしょうかわざわざ探してもらってしまって..」
「いえ奴には借りがありますからこれくらいお安い御用ですじゃあそろそろ行きましょう奴もまってます」
そういって涼子とコマケンはお店を出ました。龍二と有美もついていくためお店を出ます。
街中で有美にコマケンの危なさを伝えながら歩いていると二人を見失ってしまいます。龍二は慌てて走り涼子を探します。
一方で涼子の方はコマケンに龍二が待っているといわれているホテルに案内されました。
「ここにいるんですか?」
「ええ..その奥です」
そこにいたのは龍二ではなくニット帽をかぶり眼鏡をかけた全く知らない中年男性でした。その直後後ろで鍵が閉まる音がしました。
「大崎さん!?」
「言ったろ奴には借りがあると」
涼子はベッドに両手を押さえつけられ押し倒されてしまいます。
「いやああーっ! やめておねがい!!」
「ほらもっと騒げよ!! 抵抗している方が客にウケがいいんだ!」
「こいつが龍二の女かよ あのバカにはもったいなねー上玉だぜ!」
「あの野郎もあの世で悔しがっているだろうぜ」
涼子はコマケンの言った龍二があの世にいるということに疑問を持ちました。
「龍二は死んだのさピストルで頭を撃たれてよ だから叫んでも龍二は来ねぇんだよ!」
涼子は抵抗しコマケンのシャツを掴むとシャツが破けてしまいました。するとコマケンの胸には十字の切り傷がありました。
「こいつが龍二にうけた借りなんだよ どーせなら俺がこの手で殺してやりたかったがな」
すると突然部屋のドアが吹き飛びました。
「間に合ったか..」
龍二がドアを蹴り飛ばして入ってきたのです。
「なんだあのガキはつまみ出せ!」
「憂作っ!!」
「何!まさかこのガキオメーの息子か..? 予定変更だそのガキを縛り上げろ」
龍二は後ろから頭をカメラで殴られてしまいます。
気を失った龍二をテープで縛ろうとしたその時。
「憂作に何すんだバカヤローー!」
有美が縛ろうとしてた男に後ろから飛びかかりました。しかしすぐに中年男性に捕まってしまいます。
「ちょうどいいじゃねーかこの女が終わったら次はそこのガキだ」
「はなせこのヘンタイ!」
すると気を失ってたはず龍二が後ろから中年男性を殴り倒しました。
「汚ねー手で触んなこのエロガッパがあっ!」
「ヤロウ殺すぞコラ!」
中年男性が倒されてしまいコマケンも焦りナイフを取り出し龍二の方へ向けます。
「前にもこんな場面あったな覚えているだろ街でナンパした女を俺の女と知らずにAVに出そうとしたときの話だよ」
「で..その後どうなったかはテメーのムネの傷がよく覚えてんだろ」
「き..きさまなんでその事を..俺と龍二しか知らねーはずなのに」
「あの時言ったよな今度俺の女に手ェ出したらその時は必ず殺すってよ」
この場にいる龍二以外の全員が驚いています。
「そのとーりにしてやるテメーは死刑だ!!」
「そーかわかったぞ テメー龍二と会ったんだなそれで昔の話を奴から聞いたんだろ!」
龍二は面倒なのでとりあえずそういうことにしました。
「おいガキテメーのオヤジがどんな男だったか知ってるか テメーと母親を捨てて女と逃げたクソヤローなんだぜ」
「知ってるよ バカで身勝手でまわりをさんざん不幸にしたあげくささいなケンカでゴミのように死んでいった救いようのないクズ野郎さ」
龍二は自分の過去を後悔するように言いました。
「テメーはそのクズのガキなんだろーが!」
コマケンは龍二にナイフを持って襲い掛かってきました。
龍二はコマケンの振るうナイフを片手で受け止めました。
「俺が龍二に受けた痛みをテメーに味わわせてやる 死ねオラァ!!」
コマケンは隠し持ってたナイフで龍二を刺します、しかしナイフは龍二の腹ではなく龍二の手の甲に刺さっていました。
「テメーに言われるまでもねぇ俺は一度死んでんだよ」
龍二はナイフの刺さった拳に力を込めナイフを折りそのままコマケンの腕を折りました。
「だからテメーもいっぺん死んでこい!」
龍二はコマケンを殴りコマケンを倒しました。
龍二は涼子のもとに寄ります。
「そんなに忘れられねーのかよあのろくでなしの事が16年もたってるのによ」
「忘れられないよ だって初恋の人だったんだものずっと彼につくそうと思ったんだもの」
涼子は辛そうに龍二に言いました。
「おふくろは奴の妻である前に憂作の母親でもあるんだ早く自分の人生を見つけ出して幸せになってくれ奴もきっとそれを願っている」
「そうよね過去にばかりしがみついて生きちゃダメよねあたしって母親失格ね」
涼子は少し気持ちに区切りがついたように言いました。
「おう..すまなかったな有美 ゴタゴタに巻き込んじまって」
龍二が有美にそう言うと有美は近くにあった棒で龍二に殴り掛かってきました。
「何よお父さん会ったて事は記憶あるって事じゃないあんたあたしにウソついてたな」
有美が棒を持ちながら龍二を追いかけます。
ここで3話は終了です。
第四話 ムカツクぜ!
朝学校はいつもとは違うざわつきをしています。
「おいまてまて! お前忘れたのかここに金を入れるんだよ!」
バットを持った男が龍二にそう言いました。
「なんでだ? 赤い羽根でももらえるのか?」
「なんだとコラ!」
龍二の言ったことに腹を立てたバットを持った男が龍二に襲い掛かろうとしました。
「まあまてお前この学校の仕組みがまだわかってねーようだな教えてやろう」
隣でお金の入った箱を持っていた男が言いました。
「ここじゃ毎月1年から2年へ上納金を渡すしきたりがあるんだよだからと言って一人から何百万も脅し取っちゃかわいそうってもんだろそこでこうやって1年全員から五百円ずつ集金してるわけだ 言わば税金みたいなもんだ」
「つーわけで話がわかったらお前もこの箱の中にチャリンと..」
龍二は差し出してきた箱を下から叩きお金をばらまきました。
「何が税金だよ住民税も払ってねーガキのくせしやがって」
龍二はそのまま教室に帰ろうとしました。すると後ろからバットを持った男が殴り掛かってきました。
しかし龍二はバットを片手で受け止めそのまま殴って来た男の顔を突き飛ばしました。
「ちょっとお前そこに座れ! テメーの頭だけフェンスの向こうまで吹っ飛ばしてやる」
龍二はバットを箱を持ってた男に突き出すと男は走って逃げていきました。
憂作は朝の一件でイライラしたので新井たちに八つ当たりをし正座させていると後ろから足をすくわれこけてしまいました。
「てえ~誰だコラ!」
「なーにやってんだ憂作」
その男は憂作の知り合いのようですが憂作の記憶のない龍二には誰だかわかりません。イライラしていた龍二はその男に殴り掛かりました。
男は龍二の拳をよけ龍二を蹴り床に倒し、かかと落しをしたのですが、龍二はそれを避け再び殴り掛かりました。しかし、またその拳は止められ今度は握りこまれました。
「あいててて..放せコラ!」
男と揉めていると登校してきた有美が二人を止めました。
「やめて二人とも 宇田川(うだがわ)くんも」
「有美このバカと知り合いか?」
朝龍二の足をすくって倒したのは宇田川という男で、その宇田川と有美と憂作の三人は小学校からの幼馴染だったのです。
「おい有美こいついったいどうしたんだ?」
「ホラ..あの一件以来ちょっとおかしくなっちゃって」
「ああ自殺未遂の..フン バカな奴だ」
「いつまでも人の手ェーにぎりしめてんじゃねーよ」
龍二は宇田川の股の間から通り抜け宇田川を殴りました。
「きゃああ大丈夫?宇田川くん」
「オイどけ有美!」
「やめてよ二人とも どーしたの?あんた彼の事忘れたの?」
「知らねぇなあ俺はいっぺん死んでヤな野郎の事は全部忘れたんだよ!」
「フン そのまま死んじまえばよかったんだよ」
「あんだと コラ!」
宇田川は舌打ちをしながら教室から去り、それを有美が追いかけました。
一方朝逃げた男は煙草を吸って鼻にピアスの空いた男のもとに朝の報告をしていました。
「それでそこに現れたチビがメチャクチャ強くて俺は何とか助かりましたがありゃーそーとー」
「長瀬(ながせ)さんそのチビにこころあたりあります」
煙草を吸っていた男長瀬の近くにいた男は耳打ちをしました。
「きっと3組の沢渡憂作ってやつですようちの学校で上級生のモンにケンカ売るバカあいつぐらいしか」
話している途中で長瀬はその男の胸ぐらを掴みました。
「さらってこい今すぐだ」
ここで4話は終了です。
第五話 宇田川の過去
「宇田川くんまって」
有美は追いかけた宇田川に言いました。
「おこる気持ちもわかるけどさぁ憂作を許してあげてあいつ最近いろいろあってちょっと変なの」
「あいつは憂作じゃねえ..」
宇田川の言ったことに意味が分からなった有美でした。
「確かに肉体は憂作だけど中身は別人だ 誰かが憂作に乗り移ってんだよ」
「誰かが乗り移ってる!?」
驚いた有美ですが、そういわれれば納得できることが多いと思いました、しかしとても信じられない様子です。
「でもさぁ自殺未遂した人が人生変わって別人のようになるってよく聞く話じゃない?」
「あいつはそんなレベルじゃねえよ」
宇田川はさっきの憂作のケンカの動きを見てとても自殺してから1週間そこらの人がやる動きではないと思い別の人が乗り移ってると思いました。
「とにかく誰が乗り移ってんのか知らねーが俺がこの手で奴のバケの皮はいでやる」
「あ..宇田川くんムチャはやめてよ憂作がかわいそうよ」
「お前は憂作にいつもやさしいな」
宇田川は少し悲しそうに言いました。
「そんな事ないよだってあたしたちおさななじみじゃん」
「でもあいつは“憂作”で俺は“宇田川くん”か..」
宇田川はそう言って去っていきました。
一方龍二は教室を出て廊下を歩いていると一番最初に絡んできた三人組に会いました。
「久しぶりだなぁ憂作」
龍二は三人を見るや否やすぐに殴りました。
「あれ? お前誰だっけ」
「殴る前に聞けっ!」
しかし三人組は笑みを浮かべていました。
「ついに借りを返す時が来た、この学校で一番おそれられている長瀬さんがお前に呼び出しをかけたんだよ化学室でまってる早く行きなこれ以上おこらすとオメー本当に殺されちまうぞ!」
余裕の三人組でしたが龍二は一人の胸ぐらを掴みました。
「非常識な奴だ人と話がしたい時は自分から会いに来いそう伝えろ!」
そう言って三人組を殴りました。
お昼になり有美は憂作を探して屋上にやって来ました。
「あれ?いないや おかしいないつもここにいるのに」
「こっちだ」
屋上へと上がる階段の屋根の上で煙草を吸っていた龍二でした。
「あーまたタバコ吸ってる ホントに宇田川くんの言う通りね」
「彼ねあんたが別人のようだって 誰かが憂作の体に乗り移ってるって言ってたよ」
龍二は宇田川の推理に驚きました。そして有美に宇田川の事を聞くと宇田川もかつて憂作と一緒にいじめられていていることが分かりました。
しかし、宇田川は憂作と違いいろいろな格闘技を習い始めてからいじめがなくなり、その分ひどくなった憂作へのいじめを気にかけ、助けていたのです。
龍二は憂作と宇田川は一番近い環境で育ったため憂作の異変に気付いたのだと納得しました。
「どこ行くの?」
「パチンコだよ」
有美は宇田川と仲直りして欲しいのに龍二は仲直りするのは面倒だと思い校門の方へ歩いていきました。
「ちょっとまってよ帰んないでまだ授業残ってるよ」
「こんなイラついた気持じゃ勉強に身が入んねーよ」
「フダンから勉強なんかしてないクセに」
有美と龍二が校門付近を歩いていると学校のほうから声がかかりました。
「コラァ憂作うーっ! 長瀬さんがおまちかねなんだよさっさと上がって来い」
龍二にそう言ったのはさっきからんできた三人組でした。その隣で長瀬が龍二の方を見ています。
「ちっ つきあってらんねーよ」
そういって学校を出ていく龍二でした。
「すぐに憂作をつれてきます」
三人組がそういうと。
「バカ 呼んですんなり来るようなタマじゃねぇだろそう言う時はおびき出すんだよ」
と長瀬は有美を見ながら言いました。
パチンコを終え、厄日だと龍二が文句を言っていると原付に乗ったあの三人組が何か投げてきました。
それはなんと有美のカチューシャでした。
「どー言うことかわかるよな 返してほしければ三丁目にあるツブれた病院に来いっ!」
そう言いながら原付で走り去ろうとする三人組を追いかけようと龍二も走ると小道から宇田川に足を引っかけれて転んでしまいます。
「お前のバケの皮をはがしに来たぜ」
有美の方は廃病院に連れ込まれ男たちに囲まれています。そして長瀬から服を脱ぐように強要されています。
ここで5話は終了です。
第六話 こんなモンだ
「お前のバケの皮をはがしに来たぜ」
「おいウダ! 今テメーと遊んでるヒマはねえどけ!」
「まあそう言わずに遊ぼうぜ昔のようによっ!」
そう言って宇田川は龍二に蹴りかかりましたしかし龍二はそれを避け宇多川をおいて走り抜けました。
「憂作っ 逃げる気か!」
「るせぇーこのトンチキヤロー有美がさらわれたんだよ」
「何!!」
龍二は近くのバイクを乗ろうとしている人を蹴り飛ばしバイクを奪いました。しかし、今の龍二は憂作の体で龍二の時とは違い全然足が届かず転んでしまいます。
そこに宇田川がやってきて龍二からバイクを奪い取ります。
「場所はどこだ!? 言え」
「フザけんな言ったら俺をおいて一人で行く気だろオメーだけにいいカッコウさせられるか!」
「そんな事言ってる場合じゃねーだろ」
「だからとっととバイク出せ! 場所は走りながら教えてやる!」
「クソォ..ちゃんとつかまってい憂作っ!」
宇田川は悔しそうにしながらバイクを走り出しました。
一方三人組は長瀬のもとに帰り長瀬に報告しようとしています。
「長瀬さん今帰りましたちゃんと憂作に伝えましたから奴はすぐにとんで..」
報告は途中で遮られてしまいました。
「騒ぐんじゃねーよ今いいところだからよ」
長瀬は拒絶する有美の服を脱がそうと周りに置いてある椅子などを蹴り壊し脅しています。
そして龍二たちは廃病院に向かうためバイクを走らせています。
「何 長瀬?」
「知ってんのかウダ」
「まあ噂だけはななんでも入学式当日に式には出ずたった一人で2年と3年の教室に乗り込んでかたっぱしから殴り倒して式が終わる頃には芝田学園は奴のモノになっちまったてよ」
龍二は宇田川の話を静かに聞いていました。そして龍二は宇田川に最後の道を案内しました。
すると突然宇田川はバイクにブレーキをかけました。龍二は焦って宇田川から手を放すと宇田川はアクセルを全開にし、龍二を振り落としました。
「てんめえーウダー!」
「お前がいたんじゃ足手まといになるそこでまってろ!」
「あんだとぉふざけやがって誰が足手まといだ!」
叫ぶ龍二を無視し宇田川は走り去って行きました。
廃病院では有美が複数の男に四肢を押さえつけられ服を脱がされようとしています。
そこにバイクでガラスを突き破り宇田川が入ってきました。
「テメェ誰だ?」
「有美を放せクズヤロー!」
「長瀬さんが聞いてんだちゃんと質問に..」
宇田川は後ろから肩を掴んできた来た男に回し蹴りをしました。
「有美を放せっつってんだよ!」
「テメー空手やってんのかだが大した事ねーな」
「そいつはどーかためしてみろ!」
宇田川は長瀬に蹴りかかりました。しかし宇田川の蹴りは届くことなく長瀬に蹴り返されてしまいました。
「ためさなくてもわかるこの程度なんだよお前は」
ここで第6話は終了です。
第七話 宇田川特攻隊!
「やっぱりなテメーは見かけだおしだ」
「なんだと!」
「相手はオメーらで充分だ俺は女に用がある」
長瀬は有美の方へ行きました。
「オメーの相手は俺たちなんだよ!」
宇田川のもとに長瀬の手下たちが襲い掛かります。しかし宇田川は巧な足技で次々と手下たちを倒し、あっという間に全員倒してしまいました。
「これでわかったろ長瀬っ! 有美を放せ」
「わかんねぇなあそんなカス倒したぐらいでいい気になんなよ」
そう言って長瀬は三人組に有美を預けました。
「どーしたビビってんのか? 早くしねーと女があいつらにやられちまうぞ」
「クソヤロウが..うおおおおっ!」
宇田川は長瀬に蹴りこみますがあっさりと足を掴まれてしまいます。
「だからテメーはこの程度なんだよ」
長瀬は掴んだ宇田川の足に肘打ちをします。骨が折れたのか「バキッ」という音をたて宇田川は床を転がります。
「ナメた口ききやがってテメーはハナから俺の相手じゃねーんだよ」
床で転がる宇田川を長瀬は蹴り続けます。
有美が三人組を振り払い宇田川のもとへ駆け寄ります。
「やめて下さいおねがいします! もう気がすんだでしょ」
「どけテメーも蹴り殺すぞ」
「いやですどきません!」
「俺に刃向かったらどうなるかテメーの体に教えてやる」
長瀬が有美ごと蹴ろうとしたとき空き缶が長瀬のもとに飛んできました。長瀬はその空き缶を叩き返しました。
空き缶を投げた先にいたのはなんと宇田川に置いて行かれた龍二でした。
「テメーコラァ!!」
龍二は長瀬のもとを通り抜け宇田川を蹴りは始めました。
「さっきはよくもバイクから振り落としてくれたな」
「遅かったじゃねーかその間にテメーのダチは..」
「あれ? なんでボロボロになってんの?」
「蹴る前に気付け!!」
長瀬が喋っているのを無視して龍二は宇田川たちと話し始めました。
「俺が喋ってんだこっち向けカスがぁっ!」
長瀬が龍二に無視され怒ってしまいます。
「うるせーなテメーなんざ眼中にねーんだよあっち行ってろバカ」
龍二が長瀬の方を向くと後ろから宇田川が肩を掴んできました。
「どけ..そいつは俺が倒すんだよ」
「なにカッコつけてんだよボロボロのクセに」
長瀬がこちらの方に歩いてきます。
「憂作よく見ろこいつが今のお前だ」
龍二は宇田川の言っている意味が分からない様子で聞きました。
「誰に向かって言ってんだコラァ!」
宇田川は長瀬に殴られ龍二が宇田川のもとに助けに入ろうとします。
「来るな!! 憂作今のお前はこの男と同じだって言ってんだよ」
ここで第7話は終了です。
第八話 痛みを知る者
「俺がこの長瀬(クソ)と同じだと!?」
龍二は宇田川の言ったことに納得いかない様子です。
宇田川と龍二が話している時、長瀬は自分の上着を脱ぎました。宇多川は長瀬の鉄人のような体を見て一歩後ろに後ずさりしました。
「オメー カゼひくぞ真冬にそんなカッコウで」
龍二は長瀬の体を見ても全く怖気づく様子もなく言いました。
「まあサルはカゼひかないって言うし..ああバカかどっちでも同じだよテメーの場合は」
龍二は長瀬を挑発しました。しかし、サルと言うキーワード長瀬が自分でも気にしている言葉、長瀬の怒りは頂点に達しました。
「やめろこいつは俺の相手だ!!」
宇田川が龍二と長瀬の間を割って入ります。
「どけっザコに用はねえぇ!」
「フザけんじゃねぇ誰がザコだっ!」
宇田川が長瀬に殴り掛かりますしかし、宇田川の拳は避けられ殴り返されてしまいます。
有美が焦りながら龍二に言います。
「憂作! ねえ彼を止めておねがい!!」
「ちっ しょーがねぇなあ」
「来るんじゃねぇっ!」
止めようとする龍二に宇田川言いました。宇田川はボロボロになりながらも立ち上がりましたそして、もう一度長瀬に向かっていきました。
しかし、またも宇田川の蹴りは避けられ長瀬に蹴り返されてしまいます。
「もうやめて宇田川くん!」
有美もたまらず宇田川を止めます。龍二も確実に宇田川じゃ長瀬に勝てないと思い、なぜ立ち向かって行くのか理解できません。
「わかるか憂作..どうしてお前とこいつが同じか」
龍二は宇田川が言っている意味が全然わかりません。
「ただムカついたから人をなぐるなぐられる者の痛みを気にもせず..ただ自分の気分がはれりゃいい」
宇田川は長瀬に掴み立ち上ろうとしながら話しています。
「今のお前はそう言う男だどうしようもないクズヤローだ..!」
「オイオイ俺に言ってんのかよ どうなんだコラ!」
長瀬は捕まっている宇田川の頭を掴み膝蹴りをしました。
「俺は..俺たちはそんな人間になっちゃいけねーんだ傷つける者の痛みを知っている俺たちは弱い者を守る立場になんなきゃいけねーんだ」
「そうじゃなきゃ! 俺たちが地獄を見てきた事が全部無意味になっちまうんだよっ!」
宇田川は立ち上がり長瀬の胸ぐらを掴みました。
「そーかテメーいじめられっ子かじゃあこれからは俺がもっとコエー地獄を見せてやるぜ!」
長瀬がそういうと。
「だからこいつは俺が倒すんだよっ!」
宇田川は隙をついて長瀬を蹴り倒しました。
まともに蹴りが入りましたが長瀬は倒れることなく少しひるんだだけでした。
「言っただろーが テメーは俺の相手じゃねーんだよ!」
長瀬が宇田川を踏みつぶそうとし誰もが終わったと思ったその時。龍二が長瀬に飛び蹴りをしました。
長瀬を蹴り飛ばした後、龍二は宇田川を心配し近寄りました。宇田川が生きているか確認し軽く挑発しました。
「なーんだ生きてたのかてっきり死んだかと思ったぜ」
「宇田川くんやだ..ヒドいケガ..ダメじっとして!」
「まだだ..まだ終わっちゃいねえどいてろ有美!」
まだ立とうとする宇田川を有美は引き止めました。
「いいから寝てなゴクローだったな」
龍二は宇田川に言いました。
「前座が負けた方がメインイベントがもり上がるからな初めからお前が勝つとは思っちゃいねえよもう用はないぜ」
ボロボロの宇田川に龍二は冗談っぽく言いました。
初めて吹っ飛ばされた長瀬をを見た三人組は心配そうにしています。
長瀬は不気味に笑いながら立ち上がりました。
「こんなに頭に来たのは初めてだぜもうキレちまいそうだ 俺ぁ頭おかしいからよキレちまうと何するかわからねーぜ」
「マジでテメーを殺しちまうかもしんねー」
鬼の形相で言う長瀬を龍二は鼻で笑いました。
ここで第8話は終了です。
第九話 貸し借りナシ
怒りの頂点を越した様子の長瀬が言いました。
「俺ぁ頭おかしいからマジでテメーを殺しちまうかもしんねーつってんだよ」
龍二はその長瀬を挑発するように言いました。
「頭がおかしいのはわかるけどよテメーの顔の方がもっとおかしいぜサルのまんまじゃねーか」
龍二が言ったことに長瀬は怒りの限界を完全に越したようで近くにあったバットを持ち龍二の方に向けました。
「テメーもうゆるさねえ 殺すマジで殺す! 絶対殺す!!」
「おぉーサルが道具を持った!進化だ! いいよ使えよじゃなきゃおサルさんは人に勝てねー」
バットを持った長瀬を見て龍二は追い打ちをかけるように挑発しました。
「やめろそれ以上挑発するな!!」
長瀬が放つ雰囲気がさすがにやばいのを気付いたのか宇田川が龍二に言いました。
バットを持って龍二に襲い掛かる長瀬ですが、龍二はその攻撃をすべてかわします。
龍二の戦い方を見て宇田川は、龍二はわざと長瀬を挑発し、そして冷静さを失わせ自分のペースで戦っていることに気付きます。驚きと同時に熟年の経験でしか得られないテクニックを見て憂作の中身が違うことにより確信を持ちます。
長瀬はバットで殴っても当たらないことが分かったのか、そのバットを龍二に投げつけかわした一瞬の隙をついて龍二を拳で殴ります。
しかし龍二はその長瀬の拳もかわしました。かわした拳は龍二の後ろのコンクリートの柱に鈍い音を立てぶつけました。
「おサルにしてはいいパンチだ だが今のでテメーのコブシはつぶれちまったぜ!」
龍二が長瀬に言うと怒りで痛みを感じていないのか拳の骨がむき出しにもかかわらず龍二を殴りに行きます。しかしすべて避けられ拳はコンクリートの柱にぶつけています。
少し考えたのか長瀬は自分の拳から出た血を龍二の顔にめがけて飛ばします。血は龍二の目に入りそのまま椅子につまずき転んでしまいます。
転んだ龍二を長瀬は渾身の力を込め蹴りました。
「俺の蹴りを腕ぐれーでカバーできると思うなよ腕の骨ごとアバラもブチ折ってやったぜ」
長瀬は龍二が腕でガードし完全に骨を折って倒したと思いました。しかし龍二は近くにあった椅子の背もたれでガードしていたのです。
「骨は折れてもイスの背もたれは折れねーようだな」
龍二がそう言うと長瀬は頭に血が上り大振りな蹴りをします。龍二はその蹴りを避け長瀬の足を掴み背負い投げをしました。
長瀬は肩から床に落ち肩の骨が折れてしまいました。
三人組は長瀬が痛みでうずくまっている姿を見て龍二に勝てないと思い走って逃げてしまいました。
床に転がっている長瀬のもとに龍二は歩み寄りました。
「俺は骨が折れる音って大好きなんだ だからもう一度聞かせてくれ今度はアゴの骨でよ..」
龍二がそう言い動けない長瀬のあごにめがけて足を振り下ろしました。
「やめろっ憂作!」
龍二の足が長瀬に当たるギリギリのところで宇田川が止めました。
「そいつにもう戦意はねぇ それ以上やったら完全にクズの仲間になっちまうぞ! 俺たちが地獄を見せられたいじめっ子にお前自身がなっちまうんだぞ」
宇田川は龍二に必死に訴えかけました。
龍二は足を長瀬から下ろしました。
「こんなゴミムシ踏みつぶす価値もねぇ」
龍二の一言に宇田川は安心しました。
「まさか憂作に助けられちまうとわな」
「気にするな弱ェー奴を助けるのは当然の事さ」
龍二に挑発される宇田川ですが体がボロボロなので何もできません。宇田川の歩けない足をみて龍二は外にあるバイクで帰ることを提案し廃病院から出ていきます。
廃病院から出るとき宇田川は長瀬の胸に刻まれた「龍」という入れ墨をみて何か引っかかりましたが、気のせいだと思いそのまま出ていきました。
龍二は外にあったバイクにまたがりながら、第二の人生でもまたチンピラに戻ってしまいそうだったことを反省し最後止めてくれた宇田川に心の中で感謝しました。
宇田川と有美が廃病院から出てきて宇田川が龍二の後ろに乗りました。
「礼は言わねーぞお前にはクサるほど貸しがあるこれでチャラだ」
と宇田川が言うと龍二は、いきなりアクセルを全開にし宇田川が龍二をバイクで落とした時のように落とし返しました。
「おーっとすまねえ落としちまったちゃんとつかまれよな足手まといな奴め!」
龍二はわざとらしく言いました。宇田川は龍二を片足で追いかけます。
ここで第9話終了し、1巻の終了です。