ダンジョン飯 最終回結末ネタバレ【アニメ完結ラスト】ライオスその後の最後はどうなる?

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人気マンガ『ダンジョン飯』。

 

この記事では、そんな『ダンジョン飯』の最終回・結末はどうなったのか?について分かりやすく簡潔にまとめていきます!

『ダンジョン飯』をお得に読む方法はあるの?

昨今、各出版社が漫画アプリに力を入れており、連載中のマンガでも漫画アプリを通して無料で読むことができます。

 

例えば、小学館が運営する漫画アプリ『サンデーうぇぶり』では、サンデー系列で連載中のマンガや過去の名作マンガに至るまで幅広く無料で読むことができます。(←1番オススメの漫画アプリ

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しかし、『ダンジョン飯』に関しては今現在、無料で読める漫画アプリはありません

 

見つけ次第、追記いたします。

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『ダンジョン飯』ってどんな話?あらすじを紹介!

突如、ある島の地下に巨大な空洞が現れました。

 

そこから干からびた男が這い出てきて、とうの昔に消滅したはずの王国の話を始めます。

 

王を名乗るその男はその王国が地中にあることを明かし、「狂乱の魔術師(きょうらんのまじゅつし)」によって地中に閉じ込められていると言いました。

 

その魔術師を倒し、王国を解放したものに全てを与えると告げた途端、男は塵(ちり)となって消えてしまいました。

 

それ以来、その空洞には数々の冒険者が夢を見ながら吸い込まれていくことになりました。

 

ライオスたちは6人のパーティを組んでダンジョンに挑み、探索途中で食料を失った状態でレッドドラゴンと対峙していました。

 

空腹のまま立ち向かったせいで力を十分に発揮できず、パーティの魔法使いでもあるライオスの妹、ファリンが食べられてしまいます。

 

危機に瀕し、彼女が最後の力を振り絞って魔法で仲間全員を地上に転送したおかげで、ファリン以外は九死に一生を得ました。

 

意識が朦朧(もうろう)としながらも危機を脱したことに胸を撫で下ろした直後、ダンジョンでの最後の記憶が蘇ります。

 

ドラゴンが消化する前にファリンを助け出し蘇生するため、ライオスはもう一度ダンジョンに入ることを提案しますが、ドワーフ族のナマリ、刀使いのシュローがパーティを離脱し、解散の危機に瀕します。

 

諦めて単身で乗り込もうとしたとき、彼を見かねたもう一人の魔法使いであるマルシル、小柄で頭の切れるチルチャックが協力を申し出てくれました。

 

ただお金も食料もないのは事実で、そんな状況でファリンを救出するには、食料問題を解決する必要がありました。

 

そこでライオスは常々考えていたことを告白し、ダンジョンにいる魔物を調理することで食料を現地調達することを提案します。

 

突飛な案だとわかりつつもそれ以外に方法がないため、3人は魔物を倒した後それを料理しようとします。

 

ただ、誰も経験がないため適切な調理法を知りません。

 

そこで通りかかったセンシというヘルメットを被った男が、手助けを申し出てくれます。

 

彼は魔物料理に精通しており、3人はなんとか空腹を凌げました。

 

センシはライオスたちの話を聞くと、レッドドラゴンの調理という個人的な興味に惹かれ、同行することになります。

 

こうして彼らは、ファリンを助けるために、魔物を食べながらダンジョン探検へと乗り出していきます。

 

『ダンジョン飯』の主な登場人物を紹介!

ライオス

本作の主人公のトールマン族。

 

パーティのリーダーとして冷静に皆を指揮しますが、魔物への興味を抑えきれず、ときどき人の感情を度外視した発言をすることもあります。

 

北方の村で生まれ育ち、妹のファリンと一緒に肩身の狭い思いをしてきた経験があるため、人間よりも魔物に惹かれるようになっていきます。

 

愛用の剣には「ケン助(すけ)」という名前をつけていて、魔物に反応する性質を活かしてセンサーのようにも使っています。

ファリン

ライオスの妹で、パーティの魔法使い。

 

温厚な性格で人当たりのいい人柄ながら、血は争えないのか魔物食に関心を示します。

 

魔法学校には馴染めず、よく抜け出しては兄と手紙のやり取りをしていました。

 

マルシルとは同級生で、学校の最終課題の発表では彼女を上回る才能を発揮しました。

マルシル

ハーフエルフの魔法使い。

 

宮廷魔術師であるエルフの母とトールマンの父の間に生まれました。

 

古代魔術やダンジョンの成り立ちに強い関心を持ち、その謎に迫るためライオスたちと共にダンジョンへ潜っています。

 

身なりに気を使って髪型を頻繁に変えたり、魔物料理には抵抗を示したり、一般的な少女に近い振る舞いをする事が多いです。

 

しかし仲間のためなら危険もかえりみない思いやりと度胸のあるキャラクターでもあります。

 

チルチャック

ハーフフットという種族で、背が低く童顔ながらすでに3人の娘を持つ父でもあります。

 

後方支援やトラップの解除など、パーティのサポート役を務める事が多いです。

 

冷静に物事を捉えられるため、飛躍した発想をするメンバーにアドバイスをすることもあります。

 

ダンジョン探索を無事に終えられたら鍵屋に転身する予定で、すでに準備を始めているようです。

シュロー

ファリンを失うまではライオスたちと行動を共にしていたトールマン族の刀使い。

 

結いた黒髪に、和装を思わせる装いが特徴的です。

 

戦いの腕は見事で、ライオスたちも一目置いて前衛を任せていました。

 

ファリンに好意を抱いており、求婚をして返事を待っていたところでした。

ナマリ

シュローと同じく、ファリン救出まではライオスたちと同じパーティに属していたドワーフ族。

 

自分の意見をはっきり言える姉御肌気質を持っています。

 

武器に強いこだわりがあり、ライオスたちと組むまではドワーフが生産する武具の流通を取り仕切っていました。

 

ライオスたちと分かれたあとはタンス夫妻というノーム族の学者たちと行動を共にし、傭兵(ようへい)として活動します。

センシ

ヘルメットをかぶった、立派な髭を蓄えたドワーフ。

 

小さい頃からダンジョンで暮らしており、中で自給自足の生活を営んでいたところでライオスたちと出会いました。

 

センシの食料基盤はかなり整えられており、ゴーレムの背中を畑のように使うなど、ダンジョン生活を上手に乗り切っている様子が窺えます。

 

鉱夫団の一員としてダンジョンに入ってからしばらく経ち、仲間をグリフィンによって一人、また一人と失い、孤独になってしまったという過去を持っています。

イヅツミ

ライオスたちと途中から行動を共にする半人半獣のトールマン。

 

もともとシュローのもとで働いており、一緒にダンジョンへ潜入しました。

 

途中で一人抜け出し、ライオスたちを見つけると魔法使いのマルシルを人質に取り、体を猫に変えた呪いを解くよう要求しました。

 

しかしあまりに呪いが複雑でマルシルには解けないため、狂乱の魔術師を倒せば手掛かりが得られるかもしれないということでライオスたちと行動を共にします。

 

自分の好きなことしかせず、ライオスたちが作ったご飯にも野菜があれば食べないなど、自分を最優先します。

シスル

狂乱の魔術師としてダンジョンの主となった、白髪に褐色肌のエルフ。

 

かつての黄金郷の王、デルガルに忠誠を誓っており、彼が治める王国をよりよくするために力を使います。

 

しかし彼の未来像と国民の願いにすれ違いが生じてくると、彼は自分の望みを叶えるためだけに力を使うようになってしまいます。

カブルー

ライオスたちとは別でダンジョン探索を進めるパーティのリーダー。

 

ウタヤという町で生まれ育ちましたが、ある時迷宮から溢れ出した魔物により壊滅させられてしまいました。

 

この経験により、ライオスとは正反対で、魔物に対しての強い憎悪を抱いています。

 

目的のためなら簡単に意見を曲げられる性格で、ライオスたちと近づくために嫌いな魔物料理も口にするほどです。

ミスルン

カナリア隊の隊長を務めるエルフ。

 

物を転移させる魔法を得意としていて、自身を瞬間移動させるだけでなく、物を別の物の間に転移させることで切断させる使い方もします。

 

とても無口で冷徹な印象を見せる一方、欲望を食らう悪魔である翼獅子(よくじし)を討伐するために必死になる一面もあります。

 

『ダンジョン飯』最終回までのおさらい!

ファリンの蘇生

数々の試練を潜り抜け、魔物を倒しては調理してを繰り返しながら、やっとの思いでレッドドラゴンとの再会を果たします。

 

かつての雪辱(せつじょく)を晴らし、ファリンの様子を確かめると、すでに白骨化してしまっていました。

 

頼みの綱であったマルシルの蘇生魔法では生き返らせられないとわかると、彼女は禁忌とされる「古代魔法」を使用し、レッドドラゴンの肉体でファリンを再生します。

 

苦難を乗り越えついにファリンとの再会を果たし、レッドドラゴン料理を囲んで再会を祝い、すべてが丸く収まったように思われました。

 

しかし、皆が寝静まった頃、白髪に褐色肌を持つ狂乱の魔術師・シスルが現れ、古代魔術を使ってレッドドラゴンの魂から肉体を再生したため、ファリンもその一部に取り込まれてしまいます。

 

態勢を立て直すために地上へ戻ろうとしますが、ダンジョンを支配し自由に操る力を持ったシスルが行く手を阻みます。

 

途中でかつてのメンバーだったシュローの一行や、彼らに救われたカブルーのパーティと出会ったところへ、ドラゴンと一体化しシスルに操られるファリンが現れました。

 

抜群の連携と力量で圧倒したかに見えましたが、ドラゴンの力とファリンの魔法の前に甚大な被害を受けました。

 

ファリンの蘇生に古代魔術を使ったことを打ち明けたライオスたちは、蘇生されたシュローやカブルーたちが地上へ戻った際にエルフたちへ報告したため、地上へも戻れなくなってしまいました。

 

あらためて腹を括り、狂乱の魔術師を倒し、ファリンを救出するという目的に立ち返りますが、ファリンの部分だけをどう助け出すかに頭を悩ませました。

 

そこで思い出したのが、ファリンを蘇生しレッドドラゴン料理で祝宴を開いた時のことです。

 

レッドドラゴンの肉体で復活したファリン以外にも、保存用に調理した食料も消えていた一方で、料理を食べたライオスたちには何の影響もなかったことに気付きます。

 

そこでセンシは、ファリンの体のドラゴン部分だけを食べ尽くす事で、ファリンをドラゴンから切り離すことを提案しました。

 

また道中、ライオスたちは亡霊の導きでかつての王国「黄金郷」にたどり着きました。

 

そこで守り神とされている「翼獅子」の話を聞き、ライオスは夢の中で翼獅子と対話します。

 

この経験が、ライオスを狂乱の魔術師討伐へと強く傾かせることになりました。

 

そうして、ライオスたち一行は狂乱の魔術師を倒し、そしてドラゴンと一体化させられたファリンを救い出すため、ダンジョンのさらに奥へ潜っていきます。

 

狂乱の魔術師との戦い

ライオスたちが地下へ潜っていく一方、地上付近にはカブルーが呼んだエルフのダンジョン探索隊、カナリア隊が到着していました。

 

彼らはダンジョンを制圧するため、地上付近の人を煽って魔物を集めます。

 

それを察知したシスルも現れ、あわや一触即発というところでしたが、カブルーがそれを阻止し、結果として隊長のミスルンと一緒に地下へ落ちてしまいます。

 

その時カブルーはミスルンから、ダンジョンの実質的な力を支配する「悪魔」である翼獅子の話を聞きます。

 

そして魔物に好意的なライオスが翼獅子と接近したら…と想像したカブルーは、ライオスたちを止めに行くために動き出します。

 

一方でライオスたちは順調に歩みを進め、最下層まで到達します。

 

そこにはシスルの家がありました。

 

食堂の椅子にはかつての黄金郷で暮らしていた人たちの体だけが残され、魂は抜けてしまっていました。

 

ライオスたちはそこで二冊ある魔導書のうち一冊の封印を解き、翼獅子との対話に成功します。

 

ライオスは翼獅子の協力を得ながら、狂乱の魔術師をこのシスルの家で倒すことを決めます。

 

翼獅子がシスルの持つもう一冊の魔導書を封印し続けることで、シスルを倒そうという作戦でした。

 

そのためには彼が操るファリンを止める必要があるため、大皿のカレーで誘い出し、酒を飲ませて眠ったところを、ライオス自身の手で一度窒息させます。

 

ただ家の中ではシスルが魔導書の封印をあっさり破り、強大な力を操れるようになってしまいました。

 

魔物を料理していたライオスたちが、今度はシスルの呼び出した魔物によって料理されてしまいます。

 

知恵を働かせ、魔物の性質を利用したライオスが間一髪で魔導書を封じ、シスルを抑え込みました。

 

しかし対話を試みたライオスを裏切り、隙を見て魔導書を奪い返してライオスを拘束します。

 

ただ魔導書が揃い、ライオスたちも倒せたことで満足したシスルの懐へ悪魔である翼獅子が入り込み、彼の欲望を食い尽くしてしまいました。

迷宮の主になったマルシル

彼は意識を失う寸前にマルシルを復活させていたため、彼女の力でなんとか態勢を立て直します。

 

そこへ、ライオスたちを追っていたカブルーとカナリア隊が到着しました。

 

彼らは話を聞くためライオスたちに催眠術をかけます。

 

術に気付いたマルシルだけは正気を保って逃げ出し、ミスルンとの戦闘に突入してしまいます。

 

窮地に立たされたマルシルは、魔導書の封印を解き、翼獅子の力で迷宮の主になりました。

 

ダンジョンを操る力を得たマルシルは、まずファリンの亡骸を保存することから始めました。

 

次に、ファリンのドラゴン部分だけを食べるには膨大な数の人手がいることを思い出し、ダンジョンの構造を変えました。

 

地上付近にいたシュローやナマリ、オーク族や島の長などは困惑します。

 

異変に気づき、ライオスたちの噂が耳に入ったことで、シュローとナマリも地下へ入っていきました。

 

一緒にいたカナリア隊も、ライオスたちを止めるために地下へ降りていきました。

 

『ダンジョン飯』最終回結末ネタバレ【アニメ完結ラスト映画】ライオスその後の最後はどうなる?

翼獅子を討伐する

催眠が解けたライオスたちも異変に気づき、マルシルとの対話を試みました。

 

しかし聞く耳を持ってもらえず、追い出されてしまいました。

 

マルシルは迫り来るカナリア隊の猛攻に備え、魔物の軍隊を配備していきました。

 

ライオスたちは地下に降りてきたカブルーやシュローたちと合流し、事の顛末を共有し合います。

 

そして迷宮の主となり、翼獅子とは悪魔であり、その力に触れる事が危険だと分かった時、あらためてマルシルとの話し合いに向かいます。

 

カブルーは悪魔に絆(ほだ)されたマルシルを倒すしかないと考えますが、ライオスはマルシルが対話でなんとかなると信じているため、送り出すことにしました。

 

マルシルは悪魔の力に完全に飲み込まれ、溢れ出る欲望を止められなくなってしまいました。

 

迷宮の主となった彼女の一番の望みは、皆に自分と同じくらい長生きをしてもらうことでした。

 

そのためには今のダンジョンでは不十分で、世界中を飲み込まなければなりません。

 

その惨事を阻止するため、ライオスたちはマルシルと対話を重ね、なんとか落ち着かせました。

 

悪魔の狙いがわかり、人の欲望を叶えずにはいられないという性質に気付いたものの、マルシルはそう簡単に迷宮の主の座を降りることはできませんでした。

 

迷宮の主を辞めるには、死ぬか迷宮を離れるかの二択です。

 

ただ迷宮を思うがままに組み替えてしまったため、地上にも魔物が姿を現してしまうなど悪影響が及んでおり、迷宮は離れられません。

 

当然ライオスに前者の選択肢はないため、第三の選択肢として悪魔の討伐を提案します。

 

皆に悪魔の討伐を宣言し、成功した暁には「食事を振る舞う」と約束しました。

 

その場にいた多くの人はライオスのいう「食事」に想像がつきましたが、それを知らないで悪魔の討伐を最優先したいミスルンが許諾しました。

 

しかし悪魔とは無限に魔力の供給を受け続ける存在で、普通の魔物とは一線を画します。

 

そこで人類の救出を最優先に考えて、ライオスは代わりに自身が迷宮の主になることを宣言し、魔物が人間に手出ししない世界を望むことでその欲望を叶えてもらおうとしました。

 

しかし悪魔はライオスが心からそんなことを願っているわけではないと見抜きました。

 

本当は人間が好きではなく、人間を危ぶめる魔物の方に惹かれるのがライオスでした。

 

そこで悪魔はライオスと取り引きをします。

 

ライオスを魔物にする代わりに、体を悪魔に差し出せというのです。

 

ライオスの体で仲間に平和が訪れたと告げ、彼らの安全も保証すると悪魔は言いました。

 

話し合いを終えて仲間のもとへ向かおうとすると、作戦に失敗したことに気付いたイヅツミは、事前の打ち合わせ通りライオスの首を落としました。

 

しかし彼の体は悪魔が操っているため、簡単に再生してしまいます。

 

一方でライオスは、魔物料理を記録していたノートの最後のページに描いていた「俺が考えたかっこいいモンスター」というキメラのような魔物になっていました。

 

意識のコントロールが効かなくなっており、迷宮と地上の境目や悪魔が操る自分の体を食べようとしますが、悪魔は体を増殖させて我慢比べを始めました。

 

その間に悪魔は異界から腕を伸ばし、欲望をたらふく貪るために人類を連れ去ってしまいます。

 

大量の悪魔の分身によって魔物化したライオスは倒されてしまいます。

 

絶体絶命かと思ったところで、窮地を脱するきっかけはやはり、ライオスの「食欲」でした。

 

ライオスが悪魔の「欲望を食べたい」という欲望を食べてしまうことで、悪魔を退けることに成功しました。

 

直前に、ライオスが考えた魔物に「欲望を消化できる」という設定を追加していたのです。

 

悪魔退治はうまくいったものの、地上への被害も大きく、さらにダンジョンが崩れ始めてしまいました。

 

ライオスの行方

悪魔を倒し、ダンジョンも消滅し、戦いの結果迷宮と地上の境目は曖昧になっていました。

 

マルシルやチルチャック、センシ、イヅツミは、イヅツミが持っていた人形に魂を移されたヤアドという黄金郷の住人の案内で地上に出ていました。

 

シスルの家の食堂にあった体のうち、ヤアド自身のものは戦いで被害を受けていたため、デルガルの体にヤアドの魂が入ります。

 

眠っていたシスルは、デルガルの姿を見て笑みを浮かべ、また眠りにつきました。

 

地上に帰ってきたマルシルたちは、ライオスを探します。

 

あちこちを探し回った末、ライオスを見つけたのは冷凍保存されたファリンの近くでした。

 

カブルーや、かつての仲間であるシュローやナマリとの再会を果たすと、ヤアドは塵になった王の言い伝え通り、狂乱の魔術師を倒したライオスにこそ王位を継いでほしいと申し出ます。

 

他にも人が集まり、カナリア隊へのスカウトや妃(きさき)にしてほしいなどの申し込みが殺到しました。

 

すぐに答えが出せないライオスは、とりあえず悪魔討伐宣言の時の約束を果たそうとします。

 

「食事を振る舞う」という約束です。

ファリンの二度目の復活

彼はファリンのドラゴン部分、通称ファリゴンの料理を振る舞うことで、目的を一挙に達成します。

 

ただ激しい戦禍(せんか)により、食料も、土地も、道具も、人手も全て不足していました。

 

ましてや魔物料理を、ファリンの一部を食べることに抵抗を覚える人も少なくありません。

 

しかし、狂乱の魔術師を倒し、悪魔も倒し、多くの人の苦悩を取り除いたこともまた事実です。

 

その功績に対して報いたい、そしてファリンを助けたいという人は多く、食料や資材を皆でかき集め、協力してご馳走を作っていきました。

 

ミートパイやソーセージ、煮込み料理にグラタンなど、料理を豪勢に作ったにもかかわらず、勝利の祝宴(しゅくえん)は7日続きました。

 

カブルーらのアドバイスを受け、この土地や地下に埋まった迷宮の調査などを進めるには王位に就くのがベストだと考え、その宴の最初に、ライオスは王となることを宣言しました。

 

ここに誕生した新たな王に、尊敬を込めて「悪食王(あくじきおう)」という異名を与えました。

 

タダでご飯を振舞ってもらえると聞いた島中の人も加わってファリゴン料理を食べ尽くし、ライオスが最後のシチューを飲み干すと、ライオスたちはファリンの蘇生に向かいました。

 

成功するのか不安はありましたが、足に少し名残があるものの、無事にファリンを復活させることに成功しました。

 

王になったライオス

大昔に消滅した国の新たな王としての業務は忙しく、有能な人材を従えながらも多忙な日々を送っていました。

 

しかし、中でも食料問題には力を入れて、魔術や魔物を利用した食料生産を熱心に研究しました。

 

ある日、子供が王になぜそんなに食にこだわるのかを尋ねました。

 

王は「食は生の特権だ」と答え、この物語は幕を閉じました。

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