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ご紹介する方法は、登録不要でもちろん合法です。
違法手段ではないので、安心してください。
『古屋先生は杏ちゃんのモノ』は漫画アプリ『マンガMee』で全巻無料で読める?
いきなり、結論です。
『古屋先生は杏ちゃんのモノ』はこちらの集英社が運営する漫画アプリ『マンガMee』にて全巻無料で読むことができます。
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『マンガMee』では、『古屋先生は杏ちゃんのモノ』第1巻から最終12巻までを惜しげもなく無料で公開してくれています。
安心安全に、そしてタダで『古屋先生は杏ちゃんのモノ』を最終12巻まで読みたい方は『マンガMee』を使う方法が最もお得です。
『マンガMee』は、集英社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。
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また他にも『マンガMee』では、以下のようなメディア化された有名マンガをタダで楽しむことができます。
- この音とまれ!
- ヒロイン失格
- ハニーレモンソーダ
- 美食探偵 明智五郎
- ダメな私に恋してください
- 雛鳥のワルツ
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- 高校デビュー
- ごくせん
- 椿町ロンリープラネット
- NANA
- 青空エール
- 素敵な彼氏
- デカワンコ
- G線上のあなたと私
- センセイ君主
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半端ない量の有名マンガを随時、無料配信してくれるので、マンガ好きの私は、とても重宝しているアプリです!
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また漫画アプリに関して言うと、小学館が運営する公式漫画アプリ『サンデーうぇぶり』『マンガワン』も特にオススメです。
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「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガMee』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?
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こちらの記事では、特にオススメする漫画アプリを厳選してランキング形式でご紹介しています。「無料で多くの有名漫画を読みたい」と思っている方はぜひ一読してみてください。
次に『マンガMee』の使い方(システム)を簡単にご説明します。
『マンガMee』の基本的な使い方
『マンガMee』では、アプリ内アイテムである『チケット』と『ボーナスコイン』を使用して読むことになります。
簡潔に言うと、『チケット』『ポイント』などを使って1作品、1日に最大5話まで無料で読むことが可能です。
『古屋先生は杏ちゃんのモノ』も1日に最大5話まで読み進められます。
ここでは『マンガMee』で使うアプリ内アイテム『チケット』『ポイント』のそれぞれの使い方を簡単に説明します。
『マンガMee』のチケットとは?
『チケット』はチケットアイコン(↓ピンク色の線で囲んである)が表示されている話に使うことが出来ます。
各作品ごとに1日1枚使用することができ、チケット使用後23時間で、新たなチケットが配布され各作品をまた1話無料で読むことが出来るというシステムです。
つまり、ほとんどの作品を1日1話無料で読むことのできるシステムがこの『チケット』なのです。
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『マンガMee』のボーナスコインとは?
『ボーナスコイン』は毎日、5~15秒程度の広告動画を視聴することで30ボーナスコイン(作品1話分に値する)を取得することが出来ます。
マンガMeeに掲載されている作品は、すべてこの『ポイント』の対象です。(※ポイントを使って読むことができるという意味)
↓『マンガMee』アプリを起動すると「短い動画を見て30ボーナスコインをGET!」と書かれた以下の画面が表示されます。
「動画を見る」ボタンをタップし、短い広告動画を視聴することで、マンガ1話分を読むために必要な30ボーナスコインを獲得することができます。
1日1回必ずこのシステムが使えるので、活用しましょう。(※広告動画をしっかり見る必要はありません。適当に流しておくだけでOK!)
また、今なら『マンガMee』を新規ダウンロードした際の特典として500ボーナスコインが手に入ります!
1話につき、30ボーナスコインを消費するので、500ボーナスコインは、約16話分に値します。
単行本にすると1~2冊分です。
このお得な特典をゲットできる今のうちに『マンガMee』をダウンロードしてしまいましょう!
アプリのダウンロードは、もちろん無料です。安心してください。
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『チケット』『ボーナスコイン』以外で1日3話分の漫画を読む
『チケット』『ボーナスコイン』以外に1日3話分の漫画を無料で読める仕組みがあります。
その仕組みがこれ、
見たいエピソードの漫画のページへ飛ぶと、「動画を見て無料で読む 残り3回」と表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで1話分のエピソードを新たに無料で読むことが可能となります。
3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。
- チケットを使い1日1話無料で漫画を読む
- 短い広告動画を見て毎日30ボーナスコインを獲得し1話分の漫画を無料で読む
- 短い広告動画を毎日最大3本見て、3話分の漫画を無料で読む
以上の事から『マンガMee』は、1つの作品において、1日に最大で5話分のエピソードを無料で読むことができるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります。
遠慮なく無料で読ませていただきましょう!!(^^)/
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『古屋先生は杏ちゃんのモノ』世間の評価は?
眠れなくて試し読みで古屋先生は杏ちゃんのモノを読んだら面白い…!
え、最初こうだったのか!!衝撃的な始まり!🥳— 佐野。 (@saigono1page) September 24, 2020
古屋先生は杏ちゃんのモノて漫画を読んでいるんだけど、私やっぱり関西弁好きなんだなぁ🙊
しかも設定京都なのよねこれ(笑)
絵も可愛くて面白い!早く最後まで読みたいなぁ— るぅ (@ruuuuu_pi) June 13, 2020
「古屋先生は杏ちゃんのモノ」っていうマンガ、『杏ちゃん』につられて読み始めたけど面白い!可愛い!😳🌈
— Kano,@杏’s (@GQR2B9a0fBXqO2f) May 28, 2020
古屋先生は杏ちゃんのモノ面白い!
実写化した時のキャスト勝手に考えてみよ。笑— にしし (@v8n5LAAC7lxw2rd) March 28, 2020
古屋先生は杏ちゃんのモノ
略してふるあん
面白いです 癒し
杏ちゃんが超絶可愛いので妹にしたいくらいです
わたしは先生派です!!!(大声)
今楽しみにしてる漫画の一つです
でも25歳はオッサンじゃないと思います… pic.twitter.com/3l9UQOysiZ— わたっこ@BOOTH通販 (@wata_kko) March 8, 2020
みんな…ぜひ「古屋先生は杏ちゃんのモノ」見てくれ…主人公めっちゃ可愛いし面白いし、なにより絵柄がよい…
わたしがドストライクな絵柄だし
イケメンの絵柄もほんとドストライク…— 🍢はるこは万年病み期🍙 (@haru_abc_0429) February 27, 2020
古屋先生は杏ちゃんのモノっていう少女マンガをアプリで読んでるんだけど、先生よりキミシマンかっこよすぎてライバル応援しちゃう……
少女マンガ普段買わないから新鮮で面白い
— えんで(旧EndRoll) 2.8&0.5 (@endroll) December 18, 2019
古屋先生は杏ちゃんのモノ
マジで面白い— みそら (@MaJ2lQoM27DnwUB) December 16, 2019
なーこ先生お墨付きの「古屋先生は杏ちゃんのモノ」読んでるけど面白いな😂
関西弁なのがなお良き!— 🐢ゆーな🦔 (@keyaki_the) November 30, 2019
やることなさすぎてひたすら少女漫画読み腐ってる。この、古屋先生は杏ちゃんのモノって漫画めっちゃ面白い!ちょーキュンキュンするし古屋先生カッコよすぎる😂❤️なんだろう、最近恋愛系のばっかハマりすぎて飢えてんのかな← pic.twitter.com/vRfu61ZftK
— れあさん@J(・゚∀゚)👑 (@j_axxxx74) October 12, 2019
古屋先生は杏ちゃんのモノが面白いよー😭
— 烈火@アメ (@retsu_ars421) July 30, 2019
古屋先生は杏ちゃんのモノって漫画面白い🐥全員関西弁で喋る漫画珍しい
— てぃん (@ka_n1) February 3, 2019
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『古屋先生は杏ちゃんのモノ』見どころ紹介!
見どころ① 教師に恋する女子高生の胸キュンラブストーリー
ちょっとへたれで一見、残念教師に見える古屋先生。
4年間恋人だと思っていた女性にプロポーズで玉砕してしまいます。
しかもプロポーズ相手には彼氏とすら思われていなかった…。
ヒロイン 宇佐美杏がバイトする目の前で号泣してしまう先生。
キスすらしていなかったのに勘違いしたままプロポーズする不器用な男。
公衆の面前で振られてしまい、情けないところを見てしまった杏でしたが…。
それでも女性を大事に思う先生の純粋な一面を見た杏。
そんな真面目で誠実なイケメン教師に恋に落ちてしまいます。
杏の裏表のない先生に対するストレートな感情と一途なところがとにかく爽快で応援したくなる、そんな物語です。
見どころ② ヒロインを取り合う教師とイケメン男子の三角関係
ヒロイン 宇佐美杏を巡り、教師の古屋遼平、同級生の君嶋悠人の二人が取り合い!?
いつも一生懸命で古屋先生に一途な杏。
あるとき、杏の古屋先生に対する気持ちが君嶋に気づかれてしまいます。
「付き合えてもバレたらどうする気?」という君嶋と、「好きな人と一緒にいれるなら…。うちが先生を幸せにしてあげたいもん」という杏。
最初はそんな杏の気持ちに疑問を持っていた君嶋。
人を本当に好きになったことがないんやな、と杏に言われ、癇に障った君嶋は、自分に惚れさせてバッサリ捨ててやろうと画策します。
イケメンの君嶋がどんな態度を仕掛けても、まったく反応がない、先生への一途な気持ちが全くぶれない杏。
そんな杏のまっすぐな気持ちと純粋さに段々と惹かれていきます。
最初は乗り気ではなかった体育祭の実行委員も杏と二人で全力の君嶋。
冷めた嫌な奴だった彼は、杏を想い変わっていきます。
そして、いつも全力で気持ちをぶつけてくる杏に、意外とガードが固く、真面目な古屋先生。
杏の勢いと気持ちに負け、最初はお試しで始めたお付き合いでした。
最初のデートであきらめてもらおうと思ったことも。
そんな先生も、杏との関係が続いていくにつれてお互いに大事な存在となっていきます。
最初の頃は「めっちゃ面倒くさい奴で見てて放っとけへん」と言っていた先生が、巻を重ねるごとに杏に対する気持ちが増していきます。
君嶋と二人でいるところを寂しそうに見つめたり、嫉妬したり。
不器用でも優しくて男らしさを持っている自分とは正反対の君嶋に、落ち込んだりすることもありました。
君嶋と杏の関係にもやもやしていた時には、「オレ以外見んな!」と思い切り杏に感情をぶつけることも。
普段は優しく、温厚な古屋先生が時折見せる男の顔。
「あいつには負けへんから」
杏の存在がどんどん大きくなる先生と、杏をまっすぐに見続ける君嶋。
そんな二人に大事にされ、愛されている杏。
愛情表現が全く違う、でも誠実なイケメン二人。
古屋先生と、君嶋のライバル関係も見ごたえありです。
見どころ③ テンポのいい爽快ラブコメディ
この物語の舞台は京都です。
本作品の作者である、香純裕子先生の地元だそうです。
京都といえば、祇園祭、鴨川、河原町など。
この作品では京都の有名どころの風景が登場します。
京都を知っている人はもちろん、知らない人もこの漫画で色んな場所を知れたり、リアル京都を感じさせてくれます。
祇園祭デートの場面も。
そしてこの漫画の会話のノリとテンポの良さ。
漫画の関西弁は違和感を感じることもありますが、この漫画は自然な関西弁です。
ボケもツッコミもノリが良くて、新鮮に楽しく読むことができます。
この京都弁がキャラクターの魅力をより一層感じさせてくれます。
毎回ドキドキする場面もあれば、クスっと笑えてしまう場面も。
香純裕子先生のギャグセンス抜群の、笑いあり、涙あり、そして切なさもあり。
読み終わったあと、心が癒されるような幸せな気持ちにしてくれます。
先生と生徒という関係なのに、禁断の恋といったものを感じないラブコメディ感の要素がたっぷりです。
とにかく爽快で飽きずに読み続けられる、心満たされるストーリー。
天然で可愛い杏と先生、教師と生徒でもこんな可愛い恋愛なら…と思えてしまいます。
『古屋先生は杏ちゃんのモノ』登場人物紹介!
宇佐美 杏(うさみ あん)
本作品のメインヒロイン。
古屋先生に想いを寄せる一途で一生懸命な女の子。
嫌味がなく素直、いつもまっすぐな彼女に周りも好感を持っています。
明るく元気で天然なキャラクター。
先生を想うがゆえの行動や言動には彼女の純粋さが詰まっています。
とにかく爽快で見ているこちらも元気にしてくれような女の子です。
古屋 遼平(ふるや りょうへい)
産休に入った教師の代わりに杏のクラスの新担任になった教師。
担当科目は国語。
杏のバイト先で女性にプロポーズし、振られてしまいます。
4年間も彼女と勘違いしていた女性に指輪まで用意していましたが、彼氏とすら思われていなかった残念な男性。
振られてもその女性と女性への気持ちを大事にする、ピュアな男。
高校生の生徒よりも純粋な心を持っていて、生徒からも人気のイケメン教師。
優しくて、ちょっとへたれに見えるが実は空手黒帯。
君嶋 悠人(きみしま ゆうと)
杏のクラスメイト。
女子から圧倒的にモテるイケメン。
背も高く王子様のような容姿で頭脳明晰。
落ち着いていて色気があり、周りを見る洞察力もあります。
女子からはモテるが恋愛なんて所詮お遊びといい、人を本気で好きになったことがありません。
最初は杏の先生を想う気持ちが理解できなかったが、一途でいつも全力な彼女にやがて惹かれていきます。
友達には歪んでいると言われていたが、杏への気持ちや仲間達と過ごす高校生活で彼にも段々と変化が表れていきます。
いつもはクールだが、優しくて頼りがいがあり、彼もまたまっすぐに杏を想い大事にしています。
杏にキミシマンというあだ名で呼ばれています。
我妻 いのり(あづま いのり)
杏のクラスに転校してきた女子。
才色兼備なクール美女。
転校してきた当初は少し近寄りがたい雰囲気があり、クラスの輪に入ろうとしませんでした。
教師の存在が嫌いと言っていた彼女。
「好きな先生は一生古屋先生だけだと思う」
彼女もまた古屋先生の優しさや純粋さを知っていきます。
杏とは静かに火花を散らす場面も。
杏にいのりんというあだ名で呼ばれています。
成瀬 茅乃(なるせ かやの)
杏が2年生に進級し、同じクラスになった女子。
ラーメン屋でアルバイトをしており、杏、古屋先生、君嶋の3人が一緒に食べに来たことがあります。
バイト中に店長に怒られているところを君嶋に助けてもらいます。
そんな君嶋に感動し、尊敬するようになりました。
また、杏のことを明るくて優しくて理想の女の子だと言っており、君嶋と杏が固い絆で結ばれたカップルだと勘違いし、二人に憧れています。
アルバイトでは髪を三つ編み、眼鏡をかけて地味な容姿をしていましたが、学校では男子に人気の美少女に変貌しています。
杏に「なるる」とあだ名をつけられ、本人も気に入っています。
城ヶ崎 陸(じょうがさき りく)
杏が2年生になり、同じクラスになった男子。
爽やかかわいい系男子で読モをやっています。
明るく、フレンドリーな性格。
愛称は「ジョー」
中学まで勉強もスポーツもトップでしたが、高校では君嶋が現れたことによっていつも2番になってしまいます。
読モでモテていたジョーでしたが、モテ度でも君嶋には敵わずライバル視するようになります。
そんなとき、杏と君嶋が付き合っていると勘違いし、「君嶋の彼女を落としたらおれのが上になるやん」と思いつき奪おうとします。
憎いと言いつつも、意識している君嶋と本当は友達になりたいような素振りを見せます。
『古屋先生は杏ちゃんのモノ』序盤ネタバレ紹介!
第1話
「オ…オレと結婚してください!」
京都の街中にあるカフェで男性がプロポーズをする場面から始まります。
そのカフェでバイトをしている女子高生の宇佐美 杏(16)
お店の照明が暗くなり、男のサプライズ演出とともに杏が二人を祝うケーキを運んできます。
プロポーズを受けた女性が、「えっ、何なん!?」と、驚いた表情を見せます。
「どうしても今日を特別な日にしたかった、これ…受け取ってください。」と男が笑顔で指輪ケースを開けて女性に指輪を見せます。
そんな二人を、いいなあと杏が微笑ましく見ています。
「…何言ってんの?」と、どこか冷めた笑顔で女性が反応します。
その反応に男と杏がきょとんとしてしまいます。
男がもしかして指輪でお金のこと気にしてる?と聞き返します。
そこで女性に、彼氏がいることを告げられてしまいます。
男性は二人で食事に行ったり、映画を観たり、恋人としてデートを重ねていたと勘違いしていたようです。
「そんなん友達やし当たり前やろ?」「キスすらしていないのに結婚とか冗談キツイわー」と笑顔で女性が答えます。
女性は彼氏と待ち合わせの時間と言い残してお店を去っていきました。
青ざめる男性に同情するような空気が杏と店内から出ています。
杏が気遣いながら「お会計致しましょうか?」と声をかけましたが、男性はショックで泣いていました。
「大丈夫ですか!?」と杏が慌ててハンカチを渡します。
「ありがとう。」と少し落ち着いた男性はそのまま店を出ていきます。
去っていく男を「残念すぎるやろ…」と悲しそうな目で見送っています。
日は変わって、学校内の教室で杏と友達二人が色恋話をしています。
杏が友達二人の彼氏の話を聞かされ、冷めた空返事で返します。
そんな杏に「ごめんやで、杏」「杏ちゃん無理せんといて」と二人に憐れんだ声をかけられます。
夏休みに彼氏作るとか、もうキスしてるとか、二人の話題に杏はついていけないようです。
友達の会話を聞きながら杏は、(人を好きになるってどんな感じなんやろ…)と考えます。
その時、教室に教員が入ってきて、担任の先生が産休に入られたので2学期から担任が代わります、と告げられます。
杏が頬杖をついて、(へぇー)と考えているところに新しい先生が呼ばれます。
「古屋先生」と呼ばれた新しい先生は「はい」と答え、入ろうとしますがいきなりドアに顔をぶつけてしまいます。
ドジなところを見せてしまい、生徒たちがざわついている前で「担任の古屋です」とあいさつします。
新しい先生を見て、杏が(は!?あの人昨日の…!?)と驚いた表情になります。
その新しい先生は、昨日杏のバイト先でプロポーズに玉砕し、泣いていた男性だったのです。
古屋先生が「担任を持つのは初めてでみんなと同じ1年生や、よろしくな!」と爽やかにあいさつします。
それを見た杏は(昨日とキャラ違くない!?)と思っています。
そこである女子生徒に「はいはーい先生、彼女いますかー?」と質問されてしまいます。
その質問が出て杏は(地雷ちゃうん…)と考えています。
少し余裕を見せた表情をしながら古屋先生は「先生の顔見て物言いや?」と返します。
教室内で先生かっこいい、彼女いんのー!?という大半の女子生徒の反応の中、杏は一人冷めた反応をしています。
杏が(昨日フラれたくせに何かっこつけてんねんコイツ…)と思いながら、プッと笑い出してしまいます。
その笑い声を聞いて、古屋先生が「誰やー?今笑った奴は…」と振り返ります。
そこで杏と古屋先生の目が合い、古屋先生が昨日のバイトの子だと気づきます。
慌ててホームルームを終わりますと古屋先生が焦っています。
それを見た杏が(気づいたな…)と考えています。
古屋先生が、目をそらしながら杏を指さし、「そこの女子、後でプリント取りに来るように」と言います。
杏が(え…うち?)とめんどくさそうにしています。
場面は変わって資料室で杏に古屋先生が土下座しています。
「いくら払えばよろしいでしょうか」と聞く古屋先生に杏が「何の話をしてるんですか」と聞き返しました。
昨日フラれているところを見られたので、みんなに言いふらされてしまうんじゃないかと心配しているようです。
「そんなことしませんよ」と杏が言います。
キスもせずに付き合っていた気でいたとか、公衆の面前でフラれて泣いたとか、かわいそうすぎて誰にも言えませんしと、続けざまに言われ古屋先生が昨日と同じように落ち込んでいます。
そんな先生に杏が、向こうも思わせぶりなとこがあったんだろうし、このままいいように使われるかよりはフラれて正解ですよと言いました。
そんな杏に「そういう言い方はやめてくれるか」と古屋先生が反応します。
少し驚いた表情の杏に、あの人は誤解されやすいけどほんまは優しい人、一方的に舞い上がっていた自分が悪いだけと言います。
「…何、急にまじになって」と杏が返します。
そんな杏に「誰だって好きな人の悪口は言われたないやろ」と言います。
(なんやそれ、かっこつけすぎやろ)と、杏が少し悲しそうな顔をしている古屋先生を見ながら思っています。
「すみません、うちがアホでした。先生を励まそうと思ったんですけど…っ」と、今度は杏が泣きそうになっています。
それを見た古屋先生が「そうやったんか、俺もきつく言い過ぎた」と焦りながらフォローします。
しかしその杏の顔をのぞき込むと、べーっと杏が変顔をこっちに向けてきて古屋先生がびっくりします。
嘘泣きかいっ、と焦る先生に「こんなしょーもないのに騙されるからあかんのですよー」と杏が少し笑いながら答えます。
でも、昨日のことは2人の秘密にしといてあげます、と杏が言います。
学校で泣いたら知りませんよー、と言って出ていく杏に、「泣かへんわ!」とツッコミながら少し動揺しています。
(ただのヘタレの先生やと思ってたけどちょっとはマシなとこあるやんか)と杏は思います。
そして別の日になり、なにか荷物を持った古屋先生がフラフラと廊下を歩いています。
そんな古屋先生に先生何やってるの?と、二人の女子生徒から声をかけられているのを杏が少し離れて見ています。
「ちょっと荷物運んでくれって頼まれてな」と、古屋先生がどっさりとある荷物を見ながら言います。
うちらも手伝おうか?と、言う女子生徒にこれくらいは余裕やから君らは部活行きなさい。と爽やかにキャラを作りながら古屋先生が言います。
「はーい、先生めっちゃイケメン」と嬉しそうな二人の女子生徒と先生の様子を、杏が(あーあ、またかっこつけて)と見ています。
フラフラになりながらも荷物を運ぶ先生を見て、杏が(運んでくれって頼まれたのもどうせ断れへんかったんやろな)と思っています。
「どこに持っていけばいいんですか?」と、杏が(この人あほみたいにお人よしやから)と考えながら荷物を持ち運び始めます。
少し怪訝(けげん)な視線で杏を見る古屋先生ですが、「私の前で今さらかっこつけてもしゃーないでしょ」と言う杏に「助かったわ、ありがとうな」と微笑みます。
作業が終わり、二人は資料室でコーヒーを飲みながら休憩しています。
コーヒーを杏に渡した先生が、「宇佐美は彼氏とかおらんの?」と聞きます。
杏がそれを聞いて思わずコーヒーを吹き出してしまいます。
「い…いませんよ、何ですか急に!!」と焦りながら杏が答えます。
人を好きになるのっていうのはいいぞ、幸せな気持ちになれるし、と先生が杏に話します。
杏が、「先生は彼女のどこが好きだったんですか?」と聞き返します。
今度は先生がコーヒーを吹き出します。
急にこっちにフるなよ、という先生に杏が教えてくださいとじっと見つめます。
少しためらった先生ですが、「彼女な、めっちゃ字が汚いねん」と語り始めました。
大学の時に風邪で休んで彼女にノートを借りたことがあるそうです。
汚い字だけども何度も書き直してくれた跡があって、すごくいい子だなと思ったと語ります。
「そんなに好きならキスくらいしとけばよかったのに」と杏が言います。
キスという単語に古屋先生が焦っています。
だって付き合ってるつもりやったんでしょ?と言う杏に、「どう言ったらええかわからんけど、大事にせなあかんって思ったんや」と先生が答えます。
「宇佐美も好きな人できたら後悔せんようがんばりや」と先生が杏の頭を撫でます。
杏が(先生はアホやけど、こんなええ人を振った彼女も相当アホやなぁ…)と思っているところでもう外は暗くなっています。
送っていくわ、という古屋先生と杏が夜の街中を一緒に歩きます。
「こんな街中生徒と歩いてていいんですか?問題になっても知らないですよ?」と杏が聞きます。
そんな杏に「こんな夜道を生徒ひとりで歩かすほうが大問題やろ」と答える先生を見て、杏が少し嬉しそうに微笑んでいます。
そんな二人が歩いているところで、「古屋くん?」と男と手を組んでいる女性に声をかけられます。
その女性はなんと古屋先生がプロポーズした相手だったのです。
(あかーん!!)と動揺している杏と、震えて平静を保てない古屋先生に「偶然やねぇー」と何事もなかったのように声をかける女性。
女性の彼氏らしき男が「誰そいつ」と尋ね、「前に言ってた大学の友達」と女性が答えます。
「あー!いきなりプロポーズしてきた奴や!」と彼氏が言います。
こんばんは、由紀の彼氏ですと握手をしながら、「腹抱えてわろたで、キスもしたことないくせにプロポーズって頭おかしいんとちゃう?」と古屋先生に男が言います。
「ちょっとやめたげーや」という女性と「えーやんおもろいしw」と男性が、杏の目の前で話しています。
そんな二人を杏が不快な目で見ています。
杏が「先生行こっ」と言い出したところで、先生は「ははっ、ですよねー。ほんま僕あほですわー。」と自虐的な態度をとります。
(大事にせなあかんって思ったんや)という資料室での先生の言葉を思い浮かべて我慢できなくなった杏が、女性の彼氏めがけて持っていたかばんを投げつけます。
「先生を笑うな」
「キスをしなかったのはあなたのことを大事に思っていたからです」「一緒にいてそんなこともわからんかったんですか!?」と杏が声を荒げます。
ひどいフラれ方をしても、あなたの悪口なんて言ったこともない。それどころか誰も気づかないようなあなたのいいところを嬉しそうに話してくれた。と、必死に杏が女性に話します。
「めっちゃ純粋でやさしくてあなたのこと大好きやったのに、なんで笑ったりできるんですか!?」と杏が続けて訴えかけています。
そんな杏を見て「宇佐美、もうええから。」と先生が声をかけます。
「なんでお前が泣くねん…」と、杏が悔しそうに泣いています。
(だって悔しいやん、先生の気持ち1%も伝わってないみたいで…)と杏が思っています。
聞いていた彼氏が「このクソガキ腹立つわ、オレの女に文句あんのか?」と杏に掴みかかります。
その男の手を古屋先生が掴み「俺の大事な生徒に触らんといてください」と言います。
古屋先生が掴んだ手を強く握り、彼氏が痛がっています。
そんな彼氏に向かって女性が「やめとき!古屋くんは空手黒帯やで!?敵うわけないから!」と彼女が言います。
それを聞いた彼氏は「ホンマかいな!?先言えや!」と焦っています。
それから少し落ち着いた彼女が、「こんなうちのこと好きになってくれてありがとう…うれしかったよ」と古屋先生に言いました。
「うん…」と古屋先生が答えます。
その後、川沿いで杏と古屋先生が並んで座っています。
「先生にしては珍しくかっこよかったですよ」と杏が言います。
それを聞いた古屋先生が「慰めてくれてありがとう、宇佐美はやさしいな」と答えます。
「先生このままやったら一生独身っぽいですね」という杏に、「オレのこと舐めすぎ、恋もしたことないようなガキにうるさく言われたないわ」と古屋先生が言います。
「ひどい…、先生のこと心配したのに…」と泣きそうな素振りを見せる杏を見て、「えっえっごめん!冗談のつもりやったんやけど…」と古屋先生が焦っています。
また嘘泣きか、と感じた古屋先生は手で顔を隠している杏に「ほら手を外しなさい」と言います。
手を外した杏はそのまま先生の唇にキスをしました。
不意打ちでキスされて呆然とする古屋先生に杏が、「先生が言ったんですよ。好きな人ができたら後悔せんようがんばりやって」と言います。
びっくりししすぎて言葉にならない先生と、お腹へったし帰りましょーとあっけらかんとしている杏でした。
第2話
(…来た!)廊下の角から隠れて杏が先生を待ち伏せしています。
「先ー生♡」と笑顔で声を掛けます。
杏を見てびっくりした古屋先生は、背中を向けて逃げてしまいます。
二人は廊下で鬼ごっこのように走り回っています。
「…もう逃げられませんよ」と杏が古屋先生を追い詰めて壁ドンしました。
授業中に目も合わせてくれないので避けられていると思った杏と、そんなことない気のせいやろという古屋先生。
杏が「キスしたこと気にしてるんですか?」と聞きました。
古屋先生が「わぁーーっ」と雄叫びをあげ、誰かに聞かれたらどうすんねんと杏の口を塞ぎます。
「あんな不意打ちはキスとは言わへん。キスってのはほんまに好き同士がするもんや!」と先生が言います。
口を塞がれながらも、私は本気ですと杏は言います。
「悪いけどガキには興味ない」という先生と、「もう16歳です!」と杏が言い合っているところに女性の教頭先生が現れます。
「あなたたち、もうとっくに予鈴のチャイム鳴ってますよ?」と怒っています。
杏はその場を去りますが、古屋先生は教頭先生に捕まり、説教されてしまいます。
その様子を遠くから見て、(ほんまどんくさいんやから。キスはしたものの、いまいち距離のつめ方がわからんのよな)と杏は思っています。
場所は変わって、杏は女友達二人とお茶しています。
どうやら彼氏のいる友達からどうやって付き合ったか話を聞きたいみたいです。
友達の一人は、部活の先輩やから帰りとか学校外で会うこと多くて仲良くなったといいます。
もう一人の友達は別の学校の人と付き合っていて、カラオケ行ってキスしてそのままの流れで付き合ったといいました。
「男なんてみんな二人きりの部屋にいたら襲ってくる生き物やって」と言います。
二人の話に杏は興味津々になっています。
(うちもがんばってみよっかな)と思っている杏は、尾行して先生の家行くとか?と考えています。
そして、杏はさっそく行動に移します。
学校帰りに本当に先生を尾行してマンションまで来てしまいました。
先生の部屋の前で、(勢いで来ちゃったけどどーしよ…)と迷いつつも、(えぇい、いっちゃえー!)と意を決してチャイムを押しました。
「はい」と言って出てきた先生に杏が笑顔で、「こんばんはー突然☆お宅訪問でー…」と言葉の途中でドアを閉められます。
「なんで閉めるんですかっ!!」とドアを開けて抗議します。
そんな杏に古屋先生は「いい加減にしなほんま怒るで?はよ帰りなさい、迷惑や。」と言われます。
「…すみません、私そんなつもりじゃ…」という杏に、嘘泣きと思いつつも先生は「なっ何べんも同じ手に…」と焦ってしまいます。
その様子を隣の住人の女性がドアを開けて見ていたので、とりあえず中に入りなさい、と仕方なく古屋先生が言いました。
杏はにやりと嬉しそうにしました。
部屋に入れてもらい、「いいか?これ飲んだらすぐ帰るんやで」と先生が言います。
「はーい」と返事しながら先生に背を向け、杏は本棚を物色しています。
そんな杏に先生は「好きって言ってくれるのは嬉しいけど、俺とお前は教師と生徒やねん。こういうのはあかんことやし、付き合うなんて論外ってわかってるか?」と言います。
あまり話を真剣に聞いていないような杏が、背を向けたまま「そんなことないですよ。いまどき教師と生徒なんてよくある話でしょ」と言います。
「あほか!ドラマや漫画じゃあるまいし、オレは人生棒に振りたくない!」と先生が言います。
続けて先生が「お前のそれは恋愛やない。」「宇佐美くらいの年齢は年上の男に憧れがちなんや、それただの勘違いやから。」と言いました。
むっとした杏は「別に先生が大人やとは思いませんけど」と返します。
まだ家宅捜索を続けている杏に、先生がさっきから人の話も聞かずに何を探してるんやと聞きます。
「AV」と答える杏に、先生はコーヒーを吹き出してしまいました。
「あほか!!ないわそんなもん」と焦っている古屋先生。
なーんや、と先生の好みを知ろうとしていた杏が残念がっています。
そんな杏に先生は「お前ほんまにわかってんの?そーいう年頃の男の家に一人で来るってどういうことか」と真剣な顔で言います。
「なっ…。」と少し焦る杏。「先生がそんなことするワケ…」と少したじろいでいます。
「オレも男なんやけど」といい、先生が本棚の前に座る杏に壁ドンします。
顔を赤くする杏が、(男なんてみんな二人きりの部屋にいたら襲ってくる生き物やって)という友達の言葉を思い出します。
先生から顔を逸らし、「ちょ、まっ…待って…」と言い、顔を真っ赤にしています。
そんな杏の顔をつねり、「分かったやろ?お前がお子ちゃまやってこと」と言います。
分かったらはよコーヒー飲んで帰れ、駅まで送っていくから、と先生が立ち上がります。
顔をさらに赤くした杏が(最悪、めっちゃ恥ずかしい)と思っています。
杏も立ち上がり、「うちは先生が近づくだけでドキドキするし、さっきも心の準備ができてないのにどーしよって、でも拒んだら嫌われるかなって本気で悩んだんです」と言います。
今度は本気で泣いている杏が「キスだって初めてやったし…」「この気持ちが恋じゃないんやったら何なんですか…」と先生に言いました。
そんな杏の言葉を聞いて、少し困ったような顔で「冷静になって考えたらわかるから」と言います。
それを聞いた杏は「教師と生徒の恋愛はダメとか、お前の恋愛はカン違いやとか、そんな常識が聞きたいんやないんです」と強く言います。
また少し泣きそうになった杏が、失礼します。と言って部屋を出ていきました。
帰りの電車の中で(やっぱり先生と付き合うなんてムリなんかな。でもほんまに好きなんやもん。)と苦しそうな表情で涙を浮かべています。
部屋の中で先生が(そんな常識が聞きたいんやないんです)という杏の言葉を思い返していました。
次の日になり、古屋先生が教室で授業をしています。
杏は(先生は昨日のことどう思ったんやろ)と気まずそうにしています。
「舞姫」という作品の授業をしている先生が、この作品を例にとり、主人公は常識や世間体を気にするあまり、後悔する羽目になったと言います。
常識や道徳っていうのは人間が作ったものだから絶対正しいわけじゃない、と続けます。
「常識やと思ってたことがほんまに正しいんか、実は何の根拠もなく間違ってることもある」「最近改めてそう気づかされることがあったんや」と言いました。
それを聞いた杏は(えっえ!?待って今のって…。うちに向けて言ってくれた…?)と驚き、嬉しそうな表情を浮かべています。
そして放課後、古屋先生に声をかけ、「さっきの授業何やったんですか」と聞きます。
少し間があり、「オレは建前や常識に頼ってちゃんと考えてなかった。生徒やからフるのは失礼やって反省したんや」と言います。
「だからと言ってお前のこと好きになったわけやないからな!」と言いました。
(それでもいい、うれしい。先生がこの気持ちを恋と認めてくれたんやから)と、杏が嬉しそうな表情と涙を浮かべています。
第3話
「待ってよ、急に帰るって何なん─…」と言いながらある女の子が、男子の背中を追いかけます。
振り返り「俺言ったよな?面倒くさいLINE嫌いやって」というイケメンの男子。
少し重苦しいような雰囲気の恋人同士のやり取り。
好きで送ってるだけやから返信はいらない、と言う女の子に対し、「構ってほしいならハッキリ言えや。俺、バカは嫌いやねん」と冷たい表情で言います。
そしてショックを受けている女の子を置いてそのまま立ち去ります。
ある日の学校で、いつもの資料室に入る古屋先生。
そんな古屋先生を「おかえりなさーい♡」と出迎える杏。
古屋先生にコーヒーを淹れ、向かい合わせに座って二人はくつろいでいます。
古屋先生にコーヒーを淹れたり、資料室にぬいぐるみなどを置いて模様替えしたりと、杏は「ここは2人の愛の巣ですし」と言い、居座っているようです。
「俺の唯一の憩いの場が…」という先生を見て、(それでも出ていけって言わへんのはうちに気ぃ遣ってんのかな?生徒やからフるのは失礼とか言ってたし…)と先生を見ながら杏は思っています。
「そういえば宇佐美さん。もうすぐ体育祭でうちのクラスだけ実行委員が決まってないんやけど…」と言う先生に対し、杏が即答で「嫌です」と返します。
実行委員やれって言うんでしょ、嫌ですよ、めんどいし、と言う杏。
「みんなそう言うわ…オレの指導力不足なんかなぁ…」と言い、しゅんと落ち込む様子の古屋先生。
そんな先生を見て「わかりました、やりますよ」と言う杏。やると言いつつも頭では(ズルイ…)と思っています。
「えっほんま!?」と表情が晴れる古屋先生。「宇佐美はええ子やなぁ」と杏の頭を撫でます。
あんま子供扱いせんといてください、と言いながら顔を赤く染めています。
その後の教室で、女子は宇佐美に決まったから、男子はくじ引きするぞと生徒の前で古屋先生が言います。
くじを引いた先生が、「えーと出席番号6番、君嶋。」
杏と同じクラスの男子、君嶋 悠人(きみしま ゆうと)
くじで当たってしまった男子は、冒頭で女の子に冷たい態度をとっていた彼でした。
スマホを見ながら「は?」と、あまり反応がない君嶋。そんなイケメンの指名に周りの女子がきみしー(君嶋の愛称)やるならうちもやればよかった~、と言っています。
先生に前来て二人とも挨拶と言われ、「…だっる」と気だるそうにする君嶋。それを見て杏が(なんか感じわるっ)と思っています。
その後、廊下で杏が「君嶋くん、今日の委員会3-1でやるんやって」と君嶋に声を掛けます。
「…あぁ。めんどくさ…」と反応する君嶋。そんな二人を見て「さっそく二人で話し合いか、感心感心」と古屋先生が言います。
二人とも頑張れよ、と立ち去る先生を、「はーい」と見送り嬉しそうな表情をしている杏。
そんな杏を見て君嶋は「宇佐美って先生のこと好きなん?」と聞きます。
聞かれた杏は「えっな…なんでわかんの!?」と顔を真っ赤にします。
やっぱそうなんや、という君嶋。
「まあ誰にも言わへんけど」と聞いてほっとする杏に対し、続けて「そのかわり委員の仕事全部やってな」と言いました。
「だって俺はよ帰りたいし」
内緒にしてほしい宇佐美と委員会に出ないかわりに俺は黙っておく、利害の一致やん、と言います。
「は!?ちょっ…」と驚いている杏に、「じゃそーいうことで」と言って君嶋は立ち去っていきました。
(ほんまに帰りやがった…。めっちゃ腹立つんやけど)と思いながら、杏は一人で委員会に出ていました。
その夜、委員会の後、バイトにも入っていた杏。疲れて帰っている街中で君嶋と偶然鉢合わせします。
そんな遊んでいた君嶋に、「こっちはめっちゃ大変やってんけど!!」と訴える杏。
そんな杏に対し、「弱み握られるそっちが悪いやろ」と君嶋は言います。
「ほんまに先生と付き合えるとか思ってんの?世間にバレたら下手したら退学やし、先生はクビやで?」と続けました。
それを聞いて杏は「先生がもしクビになったら…駆け落ちしよかな」という杏。
先生と一緒やったらどこに行っても楽しそうと、嬉しそうに語る杏に「…あほらし」と冷めた感じの君嶋。
杏は「…君嶋くんって本気で人を好きになったことないんやな」と言い「…は?」と答える君嶋。
「好きな人と一緒にいれるならそれくらい何でもなくない?うちが先生を幸せにしてあげたいもん」
それを聞いた君嶋は「…バカと話してると疲れる。発情期の猿かよ」と言って帰っていきました。
杏は「なんやねんもうっ。自分から聞いたくせにーっ」と嘆いています。
日は変わって、実行委員の杏は教室で荷物を運んでいます。
「実行委員って意外と大変やな…」
手伝ってくれない君嶋と、女子に囲まれている古屋先生。それを見て腹を立てている杏が看板の釘を打っていると、指をとんかちで打ってしまいます。
痛みでうずくまっている杏を見て、みんながざわついているところに古屋先生が来て、杏の手を見て保健室に連れていきます。
保健室の先生に内出血やね、と手当をしてもらった杏。湿布をしてもらいもう大丈夫のようです。
そんな杏に古屋先生が、「あんな大仕事男子に任せとけばええのに」と言います。
「…だってその男子がやってくれへんねんもん」とむすっとしながら答える杏。
「君嶋が?オレからも注意しとく」という先生に、「そ…それはいいです」と杏が焦ります。
(先生が好きってバレたから脅されてるなんて言えねー)と思っている杏。
「まあええけど。もう遅いし送ったるわ、今日車やし」と先生が言ってくれました。
嬉しそうな杏は「すぐカバン取ってくるんで!!」と言い、その場を一旦離れます。
そこにちょうど歩いている君嶋を見つけ、古屋先生が声を掛けました。
「お前も実行委員なんやから宇佐美のこと手伝ってやってや、あいつ困ってたぞ」と言います。
君嶋は「先生が手伝ってやればいいんじゃないっすか?そのほうが宇佐美も喜びますよ。あいつ先生のこと好きなんでしょ?」と返します。
「なっ…」と動揺している古屋先生。
その反応を見た君嶋が、「先生も案外、満更でもなかったりして」と言います。
「何やお前…ヤキモチ焼いてんのか?」と言う先生。
一瞬唖然とした君嶋は、すぐに「はぁ!?今の流れで何でそーなんねん」と大きな声でつっこみます。
そこに走って現れた杏。君嶋は「…アホ同士勝手にやってろや」と言って去っていきます。
「放っときましょ。君嶋くんすねてるだけですから。うちらのことがうらやましいんですよー。案外子どもですよねー」と言う杏。
それが聞こえ、癇に障った(かんにさわった)様子の君嶋は、杏の背後で怒りの表情をしています。
ある日の夜、君嶋は彼女と一緒にカフェのテラスでお茶しています。
機嫌が悪そうな君嶋は彼女に向かって、「俺のために死ねる?」と聞きます。
びっくりした彼女は「もちろんやん」と少し動揺しながらも答えます。
「嘘つくな。誰だって自分が一番かわいいもんやろ」と呟く君嶋。
そのまま「別れよか」と席を立ち、「恋愛なんて所詮お遊びやし」と彼女に告げました。
「嫌やぁああああ」と叫び、本当に死んでしまいそうな彼女。
そして、次の日の朝。古屋先生に車で送ってもらったことを思い出しながら、ご機嫌な杏が登校しています。
そんな杏に後ろから君嶋が声を掛けます。
カバン貸せ、と杏のカバンを持ち、「…昨日は悪かった」と謝りました。
「は!?」と驚く杏。「考えてみたらお前の言うとおりかなって。拗ねてるのもカッコ悪いし素直になろうと思ったんや」と杏に言います。
杏は「なんや、根はいい奴やったんや。これからは仲良くしよな!」と感心したような顔で言いました。
「うん、よろしく」と笑顔で応える君嶋。その後すぐに何か企んでいるような不敵な笑みを浮かべます。
第4話
待ち合わせしていた君嶋に、「悠人、久しぶりー」と声を掛ける男子二人。
その友達が「あの彼女と別れたらしいやん、合コンしよーや」と言います。
「…パス」と答える君嶋。「なんで?もう次の女でもいるとか!?」と聞かれました。
少し間を置いて、「落としたい女ならいるな」と君嶋が答えます。
それを聞いて「!?」びっくりする男友達の二人。「悠人が落としたい女なんて初めて聞いた」と驚いています。
「うちの学校のバカ女。」と言う君嶋。見透かしたようなことをいう杏が気に入らないようです。
「俺に惚れさせてバッサリ捨ててやろうと思って。自分がいかにバカで軽い女やったか痛感するやろ」
そして、ある日の放課後。杏が古屋先生に「今日も手が痛くて仕方ないので一緒に帰ってください」と話しかけています。
先生は「あれは特別に大事をとったんや、もう大丈夫やろ?」と言います。
気ぃつけて帰りや、と言って立ち去る古屋先生。
「えー」と残念そうにしている杏に、「…宇佐美」と君嶋が声を掛けてきました。
「手大丈夫?カバン持つし一緒に帰ろうや」と爽やかに振る舞う君嶋。
そんな君嶋に杏は「いや 一人で帰れるよー」と笑顔で返します。
全く反応のない杏に「俺でよければ先生の話聞くけど」と言います。
俺ならもうバレてるし気楽やん、と提案します。
「…ほんまにいいの!?」と嬉しそうな杏。
二人でファミレスに向かいます。
「せやねん、そこも好きなんやけどな」ファミレスで5時間も先生の話をしている杏。君嶋に話を聞いてもらい、スッキリしたと笑顔で言います。
笑顔で杏の話を聞きながら、(女ってのは肯定してほしがる生き物。恋愛相談してるうちに相手を好きになるのはその典型やろ)と内面では黒い顔をしています。
「つらくなったりせぇへんの?…なんか宇佐美頑張ってんのにかわいそうやなって…」と優しい態度を見せる君嶋。
「…まあちょっとさみしいけど」と答える杏に、(よし、ここで殺し文句)とタイミングを計らう君嶋。
「おれやったらそんな思いさせへんのに」
そんな君嶋の言葉に、
「…君嶋くん」
「デザート追加していい?」と言い、全く君嶋の意図と色気が通じない杏。
(全然聞いてへんやんこのアマァ!!)と思う君嶋と、「学校で先生に会えるだけで幸せなんよね」と本当に幸せそうな笑みを浮かべる杏。
時刻は21時を過ぎていて、そろそろ出よっかと言います。
(次の作戦いくか…)と何やらまだ考えのある君嶋が、「はい、外寒いからこれ着とき」と上着を杏にかけます。
杏「君嶋くん…」
君嶋(女はこーいうの好きなんやろ)
「いや うちもセーター持ってんねん」と相変わらずの杏の反応に、君嶋は(何やねんこの女)と思っています。
「あーでも見て見て」という杏に、君嶋が振り返ると、
「萌え袖ニャン♡」
ぶかぶかの君嶋のセーターを着て楽しそうに見せる杏。
そんな杏を見て顔を赤らめる君嶋が少しの間呆然としています。
外に出て、「じゃあまた明日な」と言って帰っていく君嶋に、杏は「今日はほんまにありがとー!」と満面の笑みを見せます。
そのまま去っていく君嶋をいつまでも手を振って見送っている杏。
「いつまで手振ってんねん、気になって帰られへんやろ!」と君嶋が戻ってきました。
気にせんでいいのにという杏に、「んなワケいくか!」と君嶋が言います。
「せーの」でお互い背中向けたら振り返らずに帰るんやで?
君嶋の提案に「はーい」と杏が答えます。
「なんかさ!こーいうのって恋人っぽくない!?別れを惜しむ2人って感じ?」と言う杏。
「何やそれ…」と君嶋が言います。
笑顔で「なんか ほんまに別れづらくなるな」と言う杏に、「なっ…」と君嶋は少し動揺しています。
「ほなね、キミシマン!」と言い、杏は背を向けて帰っていきました。
「…キミシマンって誰やねん」と呟く君嶋。
そして、別の日。教室で体育委員の作業をしている生徒たち。
杏に「立て看板に使うペンキが足りひんねんけど」と女子生徒が言います。
「ごめーん、クラス費用で買ってくるわ」という杏に、
「俺も行く」と君嶋が言いました。
「キミシマン!ありがと、重いし助かるー!」という杏と、
「その呼び方やめぇや」と言う君嶋。
そんな二人のやり取りを見ている女子が、
「…なんか君嶋くん最近変わったな」「丸くなった感じがするかも」と言っています。
その女子の後ろから「そーなん?」と古屋先生が声を掛けます。
実行委員の二人がちゃんとやってるか気になって様子を見に来た古屋先生。
「ちゃんとどころかめっちゃ仲いいですよ~」と女子が答えます。
杏が君嶋と楽しそうにしている様子を見て、先生は少し寂しそうな表情で二人を見ています。
買出しに行っていた杏と君嶋が買い物帰りに二人で歩いています。
そこでたい焼きの屋台を見つけ、杏が買いに行きました。
一人残った君嶋の前で、走っていた小さな男の子が転んでしまい泣き出してしまいます。
その男の子に「大丈夫か?ほら泣くなよ。かっこ悪いぞ」と声を掛け、起こしてあげました。
それを見ていた杏が「転んだ子、助けてあげたんや。君嶋くんやさしいなー」と言います。
君嶋は「見て見ぬフリすんのはなんか目覚め悪いやろ。別に優しいわけとちゃうし」と答えます。
それを聞いた杏は「ぷはっ」と吹き出して笑い始めます。
「転んでる子助けるのにもいちいち理屈つけたり、ひねくれた言い方しちゃって。どんだけシャイボーイやねん」と杏が笑いかけます。
「…誰が…っ」と君嶋は顔を赤くして反応します。
顔を赤くした君嶋を見て杏は、
「君嶋くんはもっと自分に素直になったほうがかわええよ」と言いました。
「ほらほら肩の力ぬいて~」と君嶋の肩を揉む杏と、「やめろ!!」と言いながら顔が赤いままの君嶋。
放課後。
下駄箱の前で帰ろうとしている君嶋に古屋先生が声を掛けます。
「よっ、体育祭の準備はうまくいってるか?」
「…はい。宇佐美がいろいろと頑張ってくれるんで」と君嶋が答えます。
「な…なんかお前雰囲気変わったな。なんかあったんか…?」と先生が聞きます。
(もっと自分に素直になったほうがかわええよ)という杏の言葉を思い出す君嶋。
「先生は宇佐美のこと何とも思ってないですよね?」
「あっ…当たり前やろ。何やねん急に…」
君嶋は「いえ…一応確かめておきたくて」と言います。
「お前もしかして宇佐美のこと…」と聞く古屋先生。
「だったら何か?」と強気な表情を見せる君嶋。
「…いや。別に何もない」と言う先生。
帰っていく君嶋の後ろ姿をうつろな表情で見ています。