ここは今から倫理です3巻無料ネタバレ!タダで漫画読む方法紹介!近藤陸・曽我涼馬・田村創・高崎由梨・南香緒里

おすすめスマホアプリ

 

悩んでいる人
『ここは今から倫理です。』3巻を無料で読む方法とネタバレが知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。

 

違法手段ではないので、安心してください。 

『ここは今から倫理です。』3巻は漫画アプリ『ヤンジャン!』で読める

いきなり、結論です。

 

漫画『ここは今から倫理です。』3巻は、こちらの集英社が運営する漫画アプリヤンジャン!にて無料読むことができます。

ヤンジャン!

ヤンジャン!

SHUEISHA Inc.無料posted withアプリーチ

 

『ヤンジャン!』は、集英社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『ここは今から倫理です。』3巻が『ヤンジャン!』にて無料で読めると言いましたが、この記事を執筆している現在では、第1巻から最新巻まで無料で読むことができます。

 

安心安全に、そしてタダで『ここは今から倫理です。』を最新巻まで読破したい方は『ヤンジャン!』を使う方法がベストです。

ヤンジャン!

ヤンジャン!

SHUEISHA Inc.無料posted withアプリーチ

 

また『ヤンジャン』では、『ここは今から倫理です。』以外にも

  • 東京グール:re(東京喰種:re)
  • キングダム
  • GANTZ
  • BUNGOーブンゴー
  • DINER ダイナー
  • 高校鉄拳伝タフ
  • TOUGH-タフー
  • かぐや様は告らせたい
  • テラフォーマーズ
  • リクドウ
  • 久保さんは僕を許さない
  • TIEMPO-ティエンポー
  • 干物妹!うまるちゃん
  • サラリーマン金太郎
  • 息子がかわいくて仕方がない魔族の母親
  • 群青戦記
  • 元ヤン
  • ハチワンダイバー
  • LIAR GAME
  • 地獄先生ぬ~べ~
  • ゴールデンカムイ

etc・・・

 

などなど、名作と呼び声高いマンガを数多く無料で読むこともできます。(配信期間が終わっている作品がある可能性があります。ご了承ください。)

半端ない量の有名マンガを随時、無料配信してくれるので、マンガ好きの私は、とても重宝しているアプリです!

ヤンジャン!

ヤンジャン!

SHUEISHA Inc.無料posted withアプリーチ

 

漫画アプリに関して言うと、集英社が運営する少女マンガに特化した漫画アプリマンガMeeやスクウェア・エニックスが運営するマンガUP!も特にオススメです。

マンガMee-人気の少女漫画が読めるマンガアプリ

マンガMee-人気の少女漫画が読めるマンガアプリ

SHUEISHA Inc.無料posted withアプリーチ

 

マンガUP!

マンガUP!

SQUARE ENIX無料posted withアプリーチ

 

以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

『マンガMee』で無料で読める主な作品一覧
  • この音とまれ!
  • 恋を知らない僕たちは
  • ハニーレモンソーダ
  • 古屋先生は杏ちゃんのモノ
  • みにあまる彼氏
  • テリトリーMの住人
  • 美食探偵 明智五郎
  • これは経費で落ちません!
  • 素敵な彼氏
  • 流れ星レンズ
  • 好きって言わせる方法
  • うそつきリリィ
  • アシガール
  • ひるなかの流星
  • ケダモノ彼氏
  • きらめきのライオンボーイ
  • 青空エール
  • アオハライド
  • きょうは会社休みます
  • 虹色デイズ
  • 君に届け
  • ダメな私に恋してください
  • 銀魂
  • ちびまる子ちゃん

などなど…

 

『マンガUP!』で無料で読める主な作品一覧
  • 無能なナナ
  • 遺書、公開。
  • 幸色のワンルーム
  • 薬屋のひとりごと
  • 俺ガイル
  • 渋谷金魚
  • ハイスコアガール
  • 咲-saki-
  • アカメが斬る!
  • ゴブリンスレイヤー
  • 魔王学院の不適合者
  • クズの本懐
  • 好きな子がめがね忘れた
  • 魔女の旅々
  • 神達に拾われた男
  • 裏世界ピクニック
  • 地縛少年 花子くん
  • 不器用な先輩。
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
  • ホリミヤ
  • 弱キャラ友崎くん

などなど…

 

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『ヤンジャン』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

マンガMee-人気の少女漫画が読めるマンガアプリ

マンガMee-人気の少女漫画が読めるマンガアプリ

SHUEISHA Inc.無料posted withアプリーチ

 

マンガUP!

マンガUP!

SQUARE ENIX無料posted withアプリーチ

 

こちらの記事では、特にオススメする漫画アプリを厳選してランキング形式でご紹介しています。「無料で多くの漫画を読みたい」と思っている方はぜひ一読してみてください。

完全無料!おすすめ漫画アプリをランキング形式で紹介!【お金がかからない読み放題のマンガアプリ!知らなきゃ大損!】

 

『ここは今から倫理です。』3巻ネタバレ紹介!

11話 善と悪

近藤陸(こんどうりく)は、柄の悪い男たちに追われていました。

 

ヤクの売買をしていた陸の兄が、商品を持ったまま失踪したのです。

 

陸は路地裏に呼び出され、兄を捜すようにと脅されます。

 

「そのコ、俺にちょうだい?」

 

そんな時に、突如現れたのがジュダという男でした。

 

陸は、ジュダが経営しているというショットバーに連れて行かれます。

 

そこで陸が言われたのは「兄のことはもう忘れろ」という内容。

 

兄は他のところでも悪さをしていたようで、色んな人から捜されているのだといいます。

 

ジュダはなぜ、陸を助けてくれたのでしょうか。

 

返ってきた答えは「高校生が好きだから」というものでした。

 

高校生はバカだから、騙しやすくて良い。

 

陸を助けたのも、当然その理由からでしたが――その時。

 

ジュダは陸が通っている高校を知ると、態度を豹変させ、焦ったように「今のは全部冗談だから!」と言い捨てます。

 

そしてどこかに電話をして、「早く迎えに来てくれ」と伝えるジュダ。

 

陸が通う高校に、何か縁があるようです。

 

しばらくしてやってきた、電話で呼ばれた相手。

 

それは、高柳(たかやなぎ)先生でした。

 

先生は陸をかばい、ジュダが悪者だと決めつけた対応をします。

 

2週間も行方がわからなかった生徒が、怪しげな風体の男といっしょにいるのですから、これは無理もないことでした。

 

けれど、そんな態度に腹を立てたのがジュダ。

 

倫理の先生なのに、最初から「悪」と決め付けるのはどうなのか

 

先生は自分の非を認め、素直に謝罪をします。

 

では、自分からジュダについていった陸こそが、悪なのか。

 

ジュダは、その場のノリに流されて悪に行くのは、人間として当然だと言います。

 

『人間はそもそも悪である』と言った、カント。

 

性悪説を唱えた、荀子。

 

『悪は陳腐、悪は月並み』と残した、アーレント。

 

けれど先生は教師として、「善」の心で生徒に接しなければなりません。

 

きっと誰よりも、先生は人間の悪性に自覚的であるにも関わらず。

 

ジュダは、陸を追いかけていた仲間たちに電話をかけます。

 

伝えたのは「陸は俺が預かるから手を出すな」という内容でした。

 

どうやら助かったらしいと、安堵のあまり泣き出す陸。

 

いまだ状況がわからず困惑する先生に、ジュダは言います。

 

「アンタとこうして口論する事だけが、俺がしてる唯一の倫理的なこと」

 

ようやく解放され、家路につく陸と先生。

 

助けてくれたお礼を言うと、先生は悲しげな表情で言います。

 

本当は、悪い人に助けてもらうのはダメなんですよ

 

先生は、ジュダと名乗る男――川村(かわむら)とは知り合いでした。

 

2年前。

 

何度も自殺未遂を起こした。女の教え子がいました。

 

その子を救おうと先生は向き合いましたが、結局学校に来なくなり。

 

しばらくして再開した彼女は、夜の繁華街でジュダの隣にいたのです。

 

彼女は、学校という「正しい場所」ではずっと死にたがっていたのに、正しくない世界で、ずっとよく生きられていた。

 

「悪」は憎むべきかもしれないけれど、彼女はその「悪」のおかげで生きている。

 

自分にとって何が「善」で、何が「悪」なのか。

 

それをよく考えなさいと、先生は陸に諭すのでした。

ヤンジャン!

ヤンジャン!

SHUEISHA Inc.無料posted withアプリーチ

 

12話 セミの声

曽我涼馬(そがりょうま)は、口数の少ない生徒で、誰も彼の声を聞いたことがありませんでした。

 

授業中に指名されても無反応で、なにも話さない。

 

友達との間でも、やはり話さない。

 

テストは全て90点以上の秀才で、小論文も素晴らしく、スポーツも万能、チームプレーだってお手の物。

 

孤立してるわけでもなく、なんとなくどこかのグループには入っている。

 

そんな優秀な生徒でしたが――とにかく喋らない。

 

高柳先生はたまに、その涼馬といっしょにお昼ご飯を食べていました。

 

いっしょにと言っても、やはり涼馬は喋らず、ただ横に座って、先生が一方的に話すだけの食事でした。

 

涼馬が喋らないことは先生たちの間でも問題として上がっていて、涼馬の親を交えた三者面談も行われていました。

 

けれど何を試しても、原因は分からずじまいです。

 

夏のある日。

 

先生は人気のない学校の廊下で、涼馬が気を失っているのを発見します。

 

この暑さだから、熱中症になってしまったのか。

 

そう思って涼馬の安否を確認する先生。

 

しかしその心配はあたらず、涼馬は寝ているだけでした。

 

そんなことがあっても、やはりなにも声をあげない涼馬。

 

「心から辛い時だけは、声をあげてほしい。気づきたいんです」

 

そう言って先生は、涼馬に語りかけます。

 

古代ギリシアで活躍し、哲学の祖とも言えるソクラテスという男がいます。

 

今でも重要人物として語り継がれる彼ですが、実はひとつも、文字や文章を残していません。

 

彼が残したのは、人との会話。

 

現代に残っているのは、彼の弟子が、対話をメモした記録なのです。

 

つまりその「対話」こそが哲学であり、その哲学があらゆる学問を生み、そして人間は「対話」によって成長してきた。

 

『我々は、他人と同じようになるために、きびしい自己放棄によって自身の4分の3を棄(す)てなければならない』

 

ショーペンハウアーはかつて、そんなことを言いました。

 

けれど涼馬は、決して他人と同じになろうとはしていない。

 

涼馬が棄てているのはきっと、4分の2くらい。

 

棄てすぎている人よりもずっといい、と先生は語ります。

 

と、その時――。

 

「2分の1」

 

それは、涼馬の声でした。

 

少しだけ笑って、4分の2のほうが伝わりやすいと思った、と説明する先生。

 

それっきりまた、涼馬はなにも喋らず、「やっぱり4分の1かもですね」なんてことを、先生は思うのでした。

 

昼休みの終わりを告げる、予鈴。

 

涼馬は先生に、押し付けるようにチョコを渡し、教室へ戻っていきます。

 

そのチョコはうだるような暑さで、溶けていました。

 

やはり言葉はなく、お礼のつもりなのか、もしかしたら溶けたチョコを処分しただけなのか、その意図を掴むことはできません。

 

そんな涼馬を見て、先生は思うのでした。

 

「本当に変な人」

ヤンジャン!

ヤンジャン!

SHUEISHA Inc.無料posted withアプリーチ

 

13話 自分の為の勉強

勉強しなくちゃ。

 

受験まで時間がない。

 

勉強しなくちゃ。

 

田村創(たむらはじめ)は、お母さんの期待に応えるため、ずっと勉強をしていました。

 

志望校に落ち、滑り止めとして入ったこの高校。

 

レベルは大したことないはずなのに、その中でもやっぱり、大したことない成績しか、取ることができませんでした。

 

けれどお母さんは創に期待を寄せ、支援をしてくれます。

 

家に帰ると「貴方でも行けそうな学校のパンフレットをもらってきた」と嬉しそうに話すお母さん。

 

創が行くべき大学、行ける大学を入念に下調べし、欲しい参考書があればすぐに買い与えてくれました。

 

お父さんは稼ぎが多くはなく、昼間は働きに出てるお母さん。

 

そして捻出したお金を、創に期待を寄せ、その教育費にあてています。

 

だから創はお母さんに感謝していて、絶対にその期待に応えなくてはいけない。

 

そう考えているのでした。

 

放課後の図書館。

 

創は毎日そこに通って、なかば取り憑かれたように、ずっと勉強を続けています。

 

期待に応えなきゃという、その一心で。

 

「疲れているなら、休みさない」

 

その時、創にそう声をかけたのは、高柳先生でした。

 

「お母さんが心配するし、休んでる時間はない」と一顧だにしない創。

 

でも気になって、先生はなんの勉強をしているのかと、先生が読んでいる本に目を向けます。

 

その本は『筆跡鑑定入門』というもの。

 

なんの役にも立たなさそうに思えるその勉強に、創はあっけにとられます。

 

そんな創に、先生は語りかけました。

 

「勉強はなにも、受験勉強の事だけを言うんじゃありません」

 

「これは何だろう。そう思ったものを調べることも勉強ですよ」

 

そして、勉強は本来楽しいことなのです、と付け加えました。

 

そんな先生の態度を、羨ましく思った創。

 

でもお母さんの期待に応えるため、受験勉強をしないといけない。

 

だってお母さんは、たくさん時間とお金をかけて応援してくれているんだから。

 

『おせっかいな人で、悪意を持たないものはいない』

 

『他者への没頭は、それが支援であれ、妨害であれ、愛情であれ、憎悪であれ、つまるところ自分から逃げる為の手段である』

 

フランシス・ベーコンと、エリック・ホッファーのその言葉を、先生は創に伝えました。

 

今はまだ、お母さんのためにしている勉強でも。

 

せめて大学にいったら、自分の為の勉強をして。

 

そんな自分を一番に愛して、自分のために生きて欲しい。

 

そう言って、先生は創と別れ、家路に着くのでした。

 

この性格はきっと、これからも変えられない。

 

さっきの先生の話も、ほとんど忘れた。

 

だけど。

 

受験が終わったら、何の勉強をしようか。

 

創は少しだけ、それが楽しみに思えたのでした。

ヤンジャン!

ヤンジャン!

SHUEISHA Inc.無料posted withアプリーチ

 

14話 主義探し    

南香緒里(みなみかおり)は、クラスのグループチャットにわずらわしさを感じていました。

 

そういう無駄な人間関係は無意味に思えるし、交友関係は狭く深くでいい。

 

そんな主義を持っている生徒なのです。

 

ある日の倫理で、「社会主義」と「資本主義」の授業がありました。

 

資本主義は、今の日本も採用している主義。

 

簡単にいえば、1人1人がやりたい仕事をして、自分の財産を持てる社会。

 

対する社会主義は、資本主義を批判する形で生まれました。

 

全員がまったく平等で、会社や工場は国のもの。

 

国民みんなの靴は国民みんなで作ろう、という考え方です。

 

1922年に初めて生まれた社会主義の国家が、ソビエト連邦。

 

社会主義は理想的にも思えましたが、みんな平等の環境で、人は努力することを辞めました。

 

計画通りに経済が回らず、暴走し、行き詰まり、破綻したのです。

 

けれど社会主義が悪く、資本主義が良いわけではなく、問題点だらけなのはどちらも同じ。

 

全ての国が、完全な国家を目指して今なお進化を続けているのです。

 

そんな話を聞いて、香緒里は自分の主義について考えます。

 

クラスチャットでくだらない話をしているのが、心底どうでもいい。

 

友達は、仲の良い友達が数人だけいればいい。

 

きっとこのクラスの人たちは、私とは主義が違うんだろう。

 

主義が違うのは、面倒だな――そんなことを、香緒里は思うのでした。

 

ある日の放課後。

 

香緒里はいち子に誘われ、高柳先生に会いに行きました。

 

今日やった「社会主義」の話になると、香緒里はさっき考えていたことを、先生に話しました。

 

それを聞いて、先生は語ります。

 

日本人はもともと農耕民族だから、集団になりたがる習性がある。

 

野菜を作るのは1人では難しく、みんなで協力しないといけないから。

 

その構造はまさしく社会主義そのもので、そして学校のクラスも、一種の社会主義だといえます。

 

そして集団の怖いところは、異分子がいれば徹底的に排除しようとするところ。

 

みんなが畑を耕しているのに、サボっている人がいたら、その人を村から排除する。

 

そうすることで、村はまた平和になります。

 

けれどそれは、わずかでも道を外すと、暴徒という怪物に姿を変えるのです。

 

自分と違う主義に同調はしなくていいけど、ある程度の「受容」はする必要がある、と先生は言います。

 

どうすればより多くの幸せが手に入るのかを考えることこそが、倫理です。

 

そんな先生の話を聞いて、香緒里といち子は、自分の幸せについて考えます。

 

いち子は自分の幸福のため、グループチャットを抜け。

 

香緒里はもう少し残って、考えてみることにしました。

 

自分が幸福になるためには、どんな選択をするのがいいのか。

 

自分の主義とは、何なのかを。

ヤンジャン!

ヤンジャン!

SHUEISHA Inc.無料posted withアプリーチ

 

15話 切っちゃおうかな(前編)

高崎由梨(たかさきゆり)は、悔しい時、辛い時に、リストカットをしていました。

 

友達には「自分を傷つけないで」「相談して」と言われたこともあるけど、それを受け入れる気にはなれません。

 

だって、理由を話してもどうせ「そんなことで」って怒られるだろうから。

 

友達は優しい自分に酔ってるだけの偽善者だ、というのが、由梨の素直な感想でした。

 

そんな由梨が唯一楽しみにしてる授業が、倫理。

 

それは、高柳先生がイケメンで、目の保養になるから。

 

由梨は授業に向かうと、同じく倫理を受けている幸人(ゆきと)がスマホをいじっているのを見かけます。

 

つい覗き込むと、幸人がやっていたのは、由梨もやっているスマホゲーム。

 

しかも幸人は、出たばかりのキャラを既にゲットしていたのです。

 

由梨は興奮して幸人に話しかけますが、相手が不登校の幸人であることに気付くと、すぐに話を切り上げて自分の席へ向かいました。

 

授業が終わると、今度は幸人のほうから、由梨のもとへとやってきます。

 

そして話しかけてきたのは、さっきのゲームのキャラの入手方法。

 

不登校なのに予想外にグイグイくる幸人に、由梨はどこか親近感を覚えていました。

 

夜。

 

由梨は自分の家が嫌いでした。

 

「早く風呂に入れ」「いつまでゲームしてるんだ」

 

何をやっていても、お母さんが起こってくるから。

 

お母さんに言われてお風呂に向かい、服を脱ぐ由梨。

 

そこにバスタオルを渡しにきたお母さんが見たものは、傷跡だらけの由梨の腕でした。

 

お母さんには知られていなかった、リストカット癖。

 

言い合いになって、やり場のないストレスを感じた由梨は、やはりまた、腕を切ったのでした。

 

もう、何が悲しいのかもわからない。

 

進路のこともよくわからないし、体育はマラソンだし、全部嫌だ。

 

生きてるって、めんどくさい。

 

そう思いながら、引きずられるようにして、由梨は日々を過ごしていたのです。

 

次の日の学校。

 

倫理の授業中に、由梨はふと思い立ちます。

 

「あーあ。切っちゃおうかな」

 

由梨は筆箱からハサミを取り出して、その刃を自分の手首に押し当てます。

 

それをスッと引くと、血管の切れる音。

 

「「うわあ~~~っっ!!!」」

 

突然、そんな大声をあげたのは、幸人でした。

 

由梨が自分を傷つけているのを見て、取り乱してしまったのです。

 

幸人は感情に任せて由梨に掴みかかり、そして押し倒します。

 

なんでそんなことをしているのか。

 

なんで血が出ているのか。

 

誰かにやられたわけでもないのに。

 

一体何が起きたのか、由梨にはわかりませんでした。

 

授業は中断し、幸人は保健室へ。

 

2人を見る先生の表情は、どこか寂しげでした。

ヤンジャン!

ヤンジャン!

SHUEISHA Inc.無料posted withアプリーチ

 

おすすめ記事