沈黙の艦隊 海江田四郎は死亡？狙撃のその後の最後は？名言や目的紹介！妻や息子は登場した？階級や演説も

先日、実写映画も決定した海軍漫画の傑作、沈黙の艦隊。

世界を相手に戦いを挑む原子力潜水艦〈やまと〉の艦長であり主人公の海江田四郎。

彼は世界を変えるために、たった一隻の原子力潜水艦でアメリカやソ連に戦いを挑みます。

世界は海江田を核テロリストとして沈めようとしましたが、彼の言動は単なるテロではないとわかっていきます。

今回はそんな海江田四郎の目的や最後はどうなるのか、などを紹介していきます。

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海江田四郎に妻や息子はいる？階級や年齢は？プロフィール紹介！

まず主人公の海江田四郎（かいえだ　しろう）は最初、海上自衛隊のディーゼル潜水艦〈やまなみ〉の艦長でした。

当時の階級はいわゆる中佐と同等の二等海佐です。

そしてシーバットの乗組員になるため表向きに、ソ連原潜との衝突事故で事故死したことにより、二階級特進を果たし、海将補（少将）になります。

年齢は公表されていませんが、実際の二等海佐の年齢が30代後半〜40代であることが多いので、海江田もそれくらいの年齢であると考えられます。

また、海江田は海上自衛隊の立役者と呼ばれた海上自衛官である父がいます。

その父がいたからこそ、海江田にとって海上自衛官という職業が身近にあったのでしょう。

海江田には妻と、息子がいます。

名前などは登場しませんが、最終回のラストシーンに、手紙を受け取る場面で登場します。

妻子はとある離島にひっそりと生活していることが描写されます。

妻は海江田の手紙を受け取り、身勝手で全てを放り出して言ってしまう四郎を「好きですよ」と独白で語る様子が描かれています。

また、息子も最終回の最後のシーンにのみ登場します。

海を泳いでいる姿から、四郎譲りの活発な少年であることが窺えます。

また、海江田四郎自身の少年時代を描いたスピンオフ「瑠璃の波風―沈黙の艦隊~海江田四郎青春譜」という漫画作品（こちらも、かわぐちかいじ先生作）では、離島に住む中学生の海江田が描かれています。

そこでは、少年の海江田がイカダを自作し、海に出ようとするなど、チャレンジ精神旺盛な姿が描かれています。

そんか海江田四郎の息子ですから、父親譲りの芯の強い少年だと連想させます。

もうすぐ世界も知るだろう。最終兵器を突きつけあって初めて国家間の対等な会話が成立するという、この世界の真実を – 海江田四郎 (沈黙の艦隊) #11156 pic.twitter.com/FBnBz0DAdo

— 🇺🇦 漫画/アニメ名言bot 🇺🇦 (@anime_quote_bot) January 11, 2023

海江田四郎の目的は？世界を相手に戦った理由を紹介！

なぜ日米から独立しようとしたのか？

海江田四郎は海上自衛隊のディーゼル潜水艦〈やまなみ〉の艦長を務めていました。

そして、日米が極秘に開発した原子力潜水艦〈シーバット〉計画の艦長として任命されます。

表向きは、海江田を含む〈やまなみ〉の乗員を事故死したことに見せかけ、〈シーバット〉の乗員として訓練を積みます。

そんな海江田は、潜水艦の艦長である自分が、潜水艦という国の国家元首になるように感じていました。

そして海江田は、核兵器が睨み合い、その間でのみ平和が維持される世界を疑問に思います。

海江田は、真の核が無い、そして第二次世界大戦以後に構築されてもなお戦争が途絶えない世界を実現すべく、世界を相手に戦います。

海江田と戦った相手を紹介！

海江田と戦ったのは、アメリカの原子力潜水艦艦隊、ソ連原潜、最新鋭の米海軍イージス艦、〈やまと〉と同性能の原子力潜水艦シーウルフ、最後にアメリカ最強の第三艦隊です。

アメリカの原子力潜水艦艦隊は、最初にシーバットとして就役した〈やまと〉をエスコートしますが、海江田は独立宣言をし、離反した海江田を反逆者と見なして攻撃します。

たった一隻の〈やまと〉は海江田の天才的な操艦技術で他を圧倒し、自身は無傷でありながら全ての潜水艦から戦闘能力を奪います。

次にソ連原潜スコーピオンは、海江田が資本主義に反旗を翻した革命戦士として、共に行こうと自陣へ引き込もうとします。

しかし海江田はイデオロギーの戦いではないとこれを拒否し、スコーピオンとの戦いに入ります。

スコーピオンとの深海での激しい戦いを制したのは、海江田でした。

そして米海軍、ソ連艦隊が睨む中、両艦隊を退ける〈やまと〉ですが、アメリカは最新鋭のイージス艦を向かわせます。

しかしイージス艦の圧倒的なミサイル攻撃を掻い潜り、見せつけるように戦闘能力を奪い、完全な勝利を海江田は勝ち取ります。

連敗のアメリカはついにシーバットと同型で最強の戦闘能力を誇る原子力潜水艦シーウルフで向かい撃ちます。

北極圏で苦戦する〈やまと〉ですが、シーウルフが二隻おり、挟み撃ちにされていることに気がついた海江田は冷静に戦局を判断します。

アメリカにとっては戦いを静観する方の指揮官を損失する方がダメージは大きいと判断します。

そして後方で積極的に戦いに参加しないシーウルフ級キングを撃沈させ、さらにシーウルフ級アレキサンダーを強制浮上させ、勝利します。

最後のアメリカ最強の第三艦隊ですが、原子力空母二隻を中心とした四十隻の大艦隊がニューヨーク湾で待ち構えます。

海江田は海域が狭いことに着眼し、艦隊を混乱させ、事故やフレンドリーファイアを誘発し、戦力を奪っていきます。

そして、最強の空母、ジョン・F・ケネディとの戦いを制し、ニューヨークに到達します。

海江田四郎の最後は死亡？その後はどうなった？狙撃された後の反応とは？

ニューヨークにたどり着いた海江田は、ついに国連の会議に出席します。

そこで平和のために自らの沈黙の艦隊構想を発表します。

沈黙の艦隊は、核戦力を持つ原子力潜水艦が同盟を組み、核兵器の使用があった場合に、報復として深海に展開する沈黙の艦隊からの核報復を行うというものです。

そのため、核兵器を使う国は反撃の難しい深海から核報復のリスクが付き纏い、核兵器の使用ができなくなる、というものです。

また、海江田は戦争をなくす手段として、国境をなくし、地球を一つの国家とした超越国家とすると打ち出します。

こうすることで全ての戦争は地域間の紛争となり、人類から戦争を永久的に根絶する、というものです。

もちろんこの主張には、反対意見もありました。

そして、そんな海江田をよく思わない一派がスナイパーを雇い、演説中の海江田を狙撃します。

海江田は死亡したのか？

世界中が見ている前で海江田は、アメリカの大統領ニコラス・Ｊ・ベネットと討論している最中、カメラマンに扮したスナイパーによって頭部を狙撃されてしまいます。

会場は驚愕に包まれますが、すぐさまスナイパーはセキュリティに射殺されます。

海江田は倒れますが、頭部から出血しながらもなんとか立ちます。

そして、ベネットに「議会を止めるな」「問題は海から解決するといい」と、言い残し気を失います。

緊急搬送される海江田を見送った後、ベネットは海江田の発言を発表します。

しかしながら当事国として議会の休止を求めます。

彼は海江田の再起を待つべきだと主張し、それが議長に認められ、一時休止となります。

ですが、海江田の搬送先がわからなくなります。

本来であれば隣接している国連病院に搬送されますが、違う病院に搬送されます。

そして、海江田の搬送先は、脳科学のスペシャリストが医師を務める病院に搬送されたことがわかります。

しかし、海江田の意識は戻りません。

医師はできる処置を全て施しますが、エレクトリック・フラット（脳死状態）と判断します。

世界に響く海江田の心拍音！

世界に真の平和をもたらそうとした海江田が倒れ、世界中に暗雲が立ち込めます。

そんな中、海江田の友人である深町は、〈やまと〉のクルーに海江田の見舞いに行くように指示します。

選ばれたのは耳のいい〈やまと〉のソナーマン溝口でした。

彼は海江田がいる病院に向かいます。

病室では、死んだように眠る海江田、その姿は同時に中継されます。

しかし、溝口は悲観してはいませんでした。

彼の耳は、海江田の心臓の鼓動を聞き取ったのです。

「おれの艦長は生きている！」と声をあげると、海江田の心拍音が世界に届きます。

海江田は、生きているのです。

それから、海江田は国連での演説の前に、二通の手紙を出していることが判明します。

一つは日本にいる妻の元へ、もう一つは友人である深町のもとに届きます。

深町は不意打ちで撃沈した〈やまと〉の乗員と共に、沈黙の艦隊に参加し、旗艦となった英原潜タービュレントに保護されていました。

その深町の元に届いた手紙を、彼は公表します。

「独立せよ」

その言葉は、瞬く間に広がっていきます。

そして、海江田の提唱した沈黙の艦隊は、その思想と機能を英原潜タービュレントが引き継ぎ、深海へ広がっていくことになります。

また、戦争無き世界のため、ベネットも海江田の意思を受け継ぎ、アメリカが率先して軍縮を行い、世界規模で広めていくと宣言します。

そうして、新たな世界秩序を予感させたところで、沈黙の艦隊は幕を閉じます。

海江田四郎の戦術は？米ソ両国と戦い抜いた手腕を解説！

海江田は、その戦闘センスなどから、深海の魔王や、モビーディック（白鯨）として恐れられます。

そんな海江田の手腕を発揮した戦いを紹介します。

ソ連原潜スコーピオン、米原潜シーウルフ、深海の戦い！

まず、海江田は米原潜を倒す際、あえてモーツアルトのシンフォニーを流しながら、自分の位置を知らしめ、その上で全ての潜水艦を倒す偉業を成し遂げます。

それを受け、スコーピオンの艦長は〈やまと〉の性能を丸裸にすべく、戦闘ができる深さよりもっと深い、深海での戦いを挑みます。

スコーピオンはワイヤー状のアンテナを〈やまと〉のスクリューに絡ませ、深海へひきづり込みます。

あまりにも深いと、魚雷の発射はできません。

しかし海江田はあえて、スコーピオンの戦術にハマります。

自らも深海へ沈んでいき、互いの艦内は水圧に押しつぶされそうになります。

その性能比べを制したのは〈やまと〉でした。

スコーピオンは先に根を上げ、浮上、〈やまと〉からの攻撃を回避できず、戦闘能力を奪われます。

続いて二隻のシーウルフ級原子力潜水艦との戦いです。

北極海で、〈やまと〉を待ち受けるシーウルフ、海江田は冷静に対処しようとしますが、シーウルフは一瞬の隙に〈やまと〉の後方へ移動します。

クルーはシーウルフがあり得ない速度で海中を移動していると驚愕しますが、海江田は戦いを通して一つの仮説に至ります。

シーウルフは二隻おり、〈やまと〉を挟み撃ちにしようとしていると判断します。

そして二隻のシーウルフは〈やまと〉へ敗北を意味する強制浮上を要求します。

しかし海江田は攻撃的なシーウルフAを無視し、後方で静かに動くべつのシーウルフを狙います。

アメリカにとっては後方のシーウルフBが失いたくないはずだ、と考え、無数の魚雷を、海中の氷の裂け目を通ることで回避します。

そして、狙ったシーウルフBを攻撃し、撃沈させます。

さらにシーウルフＡに魚雷をわざと撃たせ、隙を〈やまと〉がつく形で戦闘能力を奪います。

北極海の戦いを制したのは海江田でした。

アメリカの真の力、第三艦隊の激戦！

国連会議に出席するため、海江田はニューヨークを目指します。

しかしニューヨーク湾には、２隻の超大型空母を中心とした第三艦隊、４０隻の軍艦が〈やまと〉を待ち構えます。

圧倒的な物量で〈やまと〉を押しつぶそうとしますが、海江田は実弾を使わず、相手の位置を音で測るピンガーを鳴らします。

米海軍艦艇は、驚きますが、こけおどしだと、攻撃をし続けます。

艦隊司令は、海江田のこの行為を自分たちの相手は演習だと、彼が我々を舐めきっていると判断します。

そんな中、ある巡洋艦が〈やまと〉からの魚雷を受け、大破炎上します。

海江田は、一度目のピンガーを警告とし、二度目を実弾で攻撃したのです。

そして、狭いニューヨーク湾でこんらんを起こし、軍艦たちは誤射や衝突を起こし、どんどん戦闘不能になります。

そんなか、大量のヘリと魚雷を使ったオペレーション・ナイアガラフォールズで〈やまと〉を確実に仕留めようとします。

海の中にいる限り、魚雷の爆圧から逃れることはできません。

一斉に魚雷が放たれる中、〈やまと〉は急浮上します。

しかし魚雷の特性上、浅い海域だろうが魚雷から逃れることはできません。

勝利を確信するアメリカ海軍ですが、海江田は魚雷が爆発する瞬間に、海面に浮上します。

そして、急浮上の勢いと、爆圧を利用して、９０００トンもある〈やまと〉を海上へジャンプさせます。

その瞬間に、敵の位置を把握しつつ、海中の爆圧から身を守ることに成功したのです。

そして、正確に把握した情報から攻撃を再開し、ほとんどの艦艇を戦闘不能にします。

１対４０の圧倒的物量差を覆したのです。

海江田四郎の演説は？たどり着いた国連から世界への呼びかけ！

海江田の主張は、世界を巻き込む大きなものであり、人類が抱く永遠のテーマである戦争根絶が根底にありました。

国連の演説で主張したことを紹介します。

戦争を無くす、世界政府構想！

海江田は、戦争が国と国による政治の結果であるものとしました。

そして２０世紀になってなお、戦争がなくならないのは人間が構築したシステムが原因と指摘します。

そこで、世界から国境を取り除き、国連を政府とする世界政府を提唱します。

これにより地球を一つの国家とし、これまで行われていた戦争は地域間の紛争になります。

そして、世界中の軍事力を国連に集結させ、紛争に対してのみ実力を行使することで、戦争の根絶ができると表明したのです。

しかし、当然国連加盟国からは、賛否の声が上がります。

現実的ではないと言われますが、中継を見ている世界中の視聴者たちは、海江田の言葉を食い入るように聞きました。

捨てるも拾うもない！地球を……一つの国家とするのだ – 海江田四郎 (沈黙の艦隊) #11112 pic.twitter.com/p2KhVx0JLV

— 🇺🇦 漫画/アニメ名言bot 🇺🇦 (@anime_quote_bot) June 19, 2020

核なき世界を！始動、沈黙の艦隊計画！

海江田は核兵器無き世界も実現しようとしています。

それは、現状の核兵器を保有する国は、一方的に核兵器が使えることが問題だといいます。

核兵器を持っている国は、持っていない国に対して一方的に攻撃を加えることができます。

また、核兵器を持っている国同士は、互いに核の報復を恐れ拮抗状態が維持されている現状もあると指摘します。

しかしそれでも互いの破滅覚悟で核兵器の使用される可能性もあります。

そう言った時のために、深海にひそみ、核兵器での報復ができる原子力潜水艦を中心とした沈黙の艦隊、という考えを海江田は発表します。

沈黙の艦隊は、核報復能力をもつ原子力潜水艦が、それぞれの軍を離れ、独立したチームであり、どの国からも離れた独自の能力だとしています。

海江田は英原潜タービュレントのストリンガー艦長と世界中に公開される中で、この沈黙の艦隊構想を話します。

最初は誰もが海江田の言葉に意を唱えますが、タービュレントをはじめ、ニューヨーク湾に集結した各国の原子力潜水艦たちは海江田に同調し、沈黙の艦隊が結成されます。

そして、海江田が撃たれた後、沈黙の艦隊の潜水艦達は、一斉に国連の方を向きます。

これは世界に対し、反撃能力を持つ沈黙の艦隊が機能していることを示しました。

『沈黙の艦隊』が実写映画化！海江田四郎の声優と俳優は誰？

沈黙の艦隊は、二度映像化しています。

一度目は１９９５年から１９９８年にO V Aになりました。

そして、２０２３年にAmazonプライムによって映画化されます。

こちらは全国劇場公開される予定です。

アニメ版、ダンディで渋い演技！津嘉山正種さん！

まずはＯＶＡ版の声優、津嘉山正種さんです。

カイジの兵頭、アカギの鷲巣、Fate/stay nightの間桐臓硯など、幅広いキャラを演じられています。

津嘉山さんの海江田は、ラスボスのような重厚感を持ちながらも、人間を魅了する魔性さも兼ね備えた素晴らしい演技を見せます。

深海でクラシックをかけるシーンや、自衛隊の防戦に介入するシーンなど、どこか全てを俯瞰したような、登場人物を超えた演技を見せています。

２０２３年２月現在、ＯＶＡの沈黙の艦隊は各種配信サイトで見ることができますので、是非チェックしてください。

海江田四郎が好きというよりも津嘉山 正種さんボイスの海江田四郎が好きなんですよ。 pic.twitter.com/xQjG8KwnTC

— 因幡のよっちゃん（Yoshihiro Inaba）（CV 茅野愛衣） (@japanesepatrio6) January 21, 2021

令和に蘇る沈黙の艦隊！実写版の大沢たかおさん！

令和5年1月、突如として沈黙の艦隊が実写映画化されることが発表されました。

公開は２０２３年の秋頃、主演は、大沢たかおさんです。

大沢さんは、沈黙の艦隊の熱烈ファンであることを公言しています。

そして、自らもプロデューサーを務めるほどの熱意を見せています。

まだ特報の映像しか公開されていませんが、海上自衛隊の制服に、アメリカ海軍の帽子を被り、静かに聳え立つ姿は、まさに海江田四郎そのものでした。

また、〈やまと〉の艦内と思しき背景も登場していました。

原作は１９８０年代でしたが、特報では最新の液晶ディスプレイが見えたことから現代に設定を変えているものかと思います。

さらに撮影には海上自衛隊完全協力と発表しています。

新しいアレンジが加えられた新生沈黙の艦隊がどんなものになるか、非常に楽しみです。

海江田四郎の沈黙の艦隊での名言を４つ紹介！

名言①

「牢獄の庭を歩く自由より嵐の海だがどこまでも歩ける自由を私なら選ぶ！！」

沈黙の艦隊、ひいては海江田四郎というキャラクターを象徴するセリフです。

海江田は、戦争を世界から無くし、核無き世界を目指し、米ソが構築する世界に立ち向かいます。

核兵器が睨み合う現状を、牢獄の庭となぞらえ、自らが理想とする世界を嵐の海だがどこまで行ける自由と表現した、非常に秀逸なセリフです。

何かに挑戦する時、筆者は必ずこの言葉を思い浮かべます。

挑戦する前はできなかったり、不自由だったり、今の自分という牢獄の庭を歩く自由しかありません。

しかしながら挑戦し、新しい世界を見るのは未知に触れることであり、それこそ嵐の海だがどこまでも行ける自由そのものだと思います。

海江田艦長の言葉は、漫画を超え、人生にも影響を与える強大な存在感を持ちます。

牢獄の庭を歩く自由より、嵐の海だがどこまでも泳げる自由を私なら選ぶ – 海江田四郎 (沈黙の艦隊) #11135 pic.twitter.com/WAbWlNZuZu

— 🇺🇦 漫画/アニメ名言bot 🇺🇦 (@anime_quote_bot) May 23, 2022

名言②

「熟慮されたし」

ニューヨーク湾に結集した各国の原子力潜水艦達に対し、〈やまと〉は全世界に中継している中で更新を求めます。

そんな中、英原潜タービュレントのストリンガー艦長が、原潜を代表して名乗りをあげようとします。

その際に海江田は「熟慮されたし」と一言付け加えました。

これは、従来の海軍軍人の枠組みを超え、核なき世界を目指す沈黙の艦隊としての覚悟を問う言葉でした。

ストリンガー艦長はこの一言で腹を括り、潜水艦艦長としては異例の、艦名と所属、さらに個人名を名乗り、世界中に沈黙の艦隊としても第一歩を示したのです。

名言③

「おお……！　熱い風を……感じる」

国連に入場した海江田を待っているのは、各国大使からの賛否両論の嵐でした。

様々な国の人間が、議論を加速させることに、生きている世界の中心を感じて溢れたセリフです。

海江田は変革を訴える革命家でありながら、真の平和を実現するための理想家でもあります。

その二面性を象徴するセリフです。

名言④

「不完全なＹＥＳで充分なのだ」

最後の国連会議での際、ベネット大統領とのやりとりで海江田は「アメリカは負けたのか？」「軍事力は完全放棄できるのか？」「沈黙の艦隊を承認？」「私を信じますか？」と質問を投げかけます。

しかしベネットは「ＮＯ！」と答えます。

続いて海江田は「人間は悪意より善意が上回っている？」と訊くとベネットは唯一「ＹＥＳ」と答えます。

そして、海江田は「不完全なＹＥＳで充分なのだ」と言うと、二人は握手します。

ベネットが海江田に応じたと、会場が一気に湧きます。

決して、完全に意見が合わなくとも、少しの合意で話し合えるのだと、希望を切り拓いたのです。

ノーの人と言うと、沈黙の艦隊のベネット大統領
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— 寄星蟲 (@kisei64) December 1, 2020