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『これは経費で落ちません』は漫画アプリ『マンガMee』で全巻無料で読める？
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『これは経費で落ちません』は、実写ドラマ化されており、ドラマも大好評です。
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次に『マンガMee』の使い方（システム）を簡単にご説明します。
『マンガMee』の基本的な使い方
『マンガMee』では、アプリ内アイテムである『チケット』と『ボーナスコイン』を使用して読むことになります。
簡潔に言うと、『チケット』『ポイント』などを使って1作品、1日に最大5話まで無料で読むことが可能です。
『これは経費で落ちません』も1日に最大5話まで読み進められます。
ここでは『マンガMee』で使うアプリ内アイテム『チケット』『ポイント』のそれぞれの使い方を簡単に説明します。
『マンガMee』のチケットとは？
『チケット』はチケットアイコン（↓ピンク色の線で囲んである）が表示されている話に使うことが出来ます。
各作品ごとに1日1枚使用することができ、チケット使用後23時間で、新たなチケットが配布され各作品をまた1話無料で読むことが出来るというシステムです。
つまり、ほとんどの作品を1日1話無料で読むことのできるシステムがこの『チケット』なのです。
『マンガMee』のボーナスコインとは？
『ボーナスコイン』は毎日、5～15秒程度の広告動画を視聴することで30ボーナスコイン（作品1話分に値する）を取得することが出来ます。
マンガMeeに掲載されている作品は、すべてこの『ポイント』の対象です。（※ポイントを使って読むことができるという意味）
↓『マンガMee』アプリを起動すると「短い動画を見て30ボーナスコインをGET！」と書かれた以下の画面が表示されます。
「動画を見る」ボタンをタップし、短い広告動画を視聴することで、マンガ1話分を読むために必要な30ボーナスコインを獲得することができます。
1日1回必ずこのシステムが使えるので、活用しましょう。（※広告動画をしっかり見る必要はありません。適当に流しておくだけでOK！）
また、今なら『マンガMee』を新規ダウンロードした際の特典として500ボーナスコインが手に入ります！
1話につき、30ボーナスコインを消費するので、500ボーナスコインは、約16話分に値します。
単行本にすると1～2冊分です。
このお得な特典をゲットできる今のうちに『マンガMee』をダウンロードしてしまいましょう！
アプリのダウンロードは、もちろん無料です。安心してください。
『チケット』『ボーナスコイン』以外で1日3話分の漫画を読む
『チケット』『ボーナスコイン』以外に1日3話分の漫画を無料で読める仕組みがあります。
その仕組みがこれ、
見たいエピソードの漫画のページへ飛ぶと、「動画を見て無料で読む 残り3回」と表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで1話分のエピソードを新たに無料で読むことが可能となります。
3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。
- チケットを使い1日1話無料で漫画を読む
- 短い広告動画を見て毎日30ボーナスコインを獲得し1話分の漫画を無料で読む
- 短い広告動画を毎日最大3本見て、3話分の漫画を無料で読む
以上の事から『マンガMee』は、1つの作品において、1日に最大で5話分のエピソードを無料で読むことができるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります。
遠慮なく無料で読ませていただきましょう！！(^^)/
『これは経費で落ちません』の読者の反応や評価は？
久しぶりにこれは経費で落ちません
観てるけどやっぱり面白いw— まいやん (@greenKmf2Jw7) February 5, 2022
これは経費で落ちません
バイト前に、読んだけど やっぱり面白い！色々追われてたから、息抜きに読んで良かった。森若さん 最高ー— あまね (@a06n11_amane) January 29, 2022
これは経費で落ちません！面白い
— あーにゃ@うさお幻想中 (@Ah_Game_) January 27, 2022
これは経費で落ちません！
すごい面白い。ゲラゲラ笑いながら経理の勉強なる— Sayaka Ichiki (@sayakaichiki) January 21, 2022
#今もう一度見たいNHKドラマ
これは経費で落ちません最高に面白い🤣
ドラマだった！ pic.twitter.com/o7bzkcgfyC— 九州の翔🥦🐟 (@sho19980220) January 16, 2022
アマプラで「これは経費で落ちません」見てる。そもそも内容が面白いしなんせ可愛い。。太陽くん。。✨
— aaa☺︎2y (@2axmy_9) January 14, 2022
これは経費で落ちません、何回も見てるのにやっぱり面白い。森若さんも山田太陽も好きすぎる。続編やって欲しい。 pic.twitter.com/oeyUosqhSs
— RRR (@200607dream) January 8, 2022
これは経費で落ちません！/青木祐子
仕事もプライベートも自分のペースを完璧に決めている経理部の森若さん。色んな部署の領収書から人間模様が見えて面白い。歳下の男の子に振り回されるクールな森若さんが可愛い。色々な20代女性が出てきて人によって色んな価値観があるなと思った pic.twitter.com/NXUjjgslnP— はちこ@趣味垢 (@damekumiko_book) January 4, 2022
『これは経費で落ちません』あらすじ紹介！
森若沙名子（もりわかさなこ）は天天コーポレーション経理部に勤めるOLです。
フェアではなくプラマイゼロの『イーブン』をモットーに仕事もプライベートも完璧な日々。
個性豊かな天天コーポレーションの社員達が巻き起こす小さなトラブルを処理していきます。
しかし営業部の山田太陽（やまだたいよう）の突然のアプローチにより、その日々が崩されていくのでした。
「沙名子さん…オレ…ずっとーーー」
イレギュラーの許容範囲を超えた沙名子はどうなる？！
アラサー経理女子の恋と日常が全く新しい目線で描れています！
『これは経費で落ちません』登場人物紹介！
森若沙名子
天天コーポレーション経理部に勤める27歳。
何事においてもイーブンをモットーにしています。
真面目できっちり、「怒ると怖い」と言われることも。
イーブンに見合わない余計な事はしない沙名子ですが、公私混同を許さず、領収書や請求書の綻びを見逃しません。
数字の裏に隠された問題をいかに「イーブン」にしていくか、日々奮闘しています。
私生活では毎週末綿密に練られたルーティンをこなし、そんな生活に充分満足していました。
しかし一生このままでいいのかと不安も抱く日々です。
太陽との関係がそんな日々を変えていきます。
山田太陽
営業部のエース。
天性のポジティブと優しさでいつも周りを明るくする憎めない人柄です。
ひょんな事から沙名子のことが気になりだすのですが、なかなか距離を縮められずにヤキモキする日々を過ごしていました。
沙名子にはその調子の良さを警戒されていましたが、少しずつ信用を得て食事をする仲に。
仕事では見せない沙名子の別の表情を見るたびに、キュンキュンと愛しさを募らせていきます。
ついつい応援したくなる子犬系男子です。
有本マリナ（ありもと）
総務部秘書課。
傲慢な性格で、毎回領収書を秘書室まで取りに来るよう沙名子に命令していました。
マリナの夢はタワーマンションの最上階に住み人生の勝ち組になること。
着服を沙名子に指摘され一時は大人しくなりますが、やがて天天コーポレーション買収に手を貸します。
皆瀬織子（みなせおりこ）
広報課所属。
広報一筋15年で女性社員からの人気もある人物です。
しかし広報のため、と番組出演用に数万円のシャツを購入したり、高額なお菓子を手土産代として購入したりと金遣いの荒さが目立ちます。
経費をごまかしている社員の方が堂々としている、と沙名子に怪しまれることになります。
山崎柊一（やまざきしゅういち）
営業部主任。
出かけ先でついでに商談を成立させてしまう、社内トップの営業マンです。
しかし本当は研究職志望で太陽を早く成長させようと見守ってくれています。
麻吹美華
中途採用で経理部に配属された社員。
曲がったことが大嫌いで、自分の正しいと思うことを貫き通します。
そのため周囲と衝突することも多く、色々な企業を転々としていました。
秘書課のマリナの担当になったことで会社を揺るがす重要な問題に気づきます。
ドラマ版見どころ
2019年７月よりNHKで放送されたドラマ版「これは経費で落ちません！」
全10話で基本的に１話完結なので気を楽にして鑑賞できます。
主演は演技力の評価が高く女性からの支持も厚い多部未華子（たべみかこ）さん。
クールな印象のなかにかわいらしさがあり、まさに沙名子のイメージにぴったりの女優さんです。
淡々としたセリフ回しもかっこよくてしびれますよ！
山田太陽役はジャニーズWESTの重岡大毅（しげおかだいき）さんです。
今大人気で演技力の評価も高い俳優さんです。
くしゃっと笑った顔はこちらまで笑顔になってしまいます。
ポカポカと周囲の人達を暖める山田太陽役にこちらもぴったり。
その他脇を固める俳優陣もとても豪華です。
ベッキーさん、片瀬那奈（かたせなな）さんなど、個性豊かなキャスト陣。
経理部部長役の吹越満（ふきこしみつる）さんの絶妙な影の薄さも必見ですよ。
『これは経費で落ちません』見どころ紹介！
見どころ① 普段スポットが当たらない経理部が主役
天天コーポレーションは石鹸や入浴剤を手掛けるメーカーです。
そんな中小企業に勤める主人公、森若沙名子。
彼女は主人公でありながら花形の営業部や秘書課ではなく経理部に所属しています。
仕事も領収書や伝票処理が主で見た目も地味。
しかしとても優秀な経理部員なのです。
そんな彼女のモットーは『イーブン』
『ウィンウィン』や『フェア』ではなく、プラマイゼロを愛するのです。
正に根っからの経理気質で、イレギュラーは元の状態に戻す。
それは必ずしも悪を罰することではないのです。
「森若さんは怒ると怖い」と噂されつつも頼られる経理部員、沙名子。
領収書や請求書から、人の油断・驕り・心の綻びを読み解きます。
見どころ② 経理女子の初恋と太陽さん
スキがなくきっちり！な沙名子ですが、プライベートはというと…。
休日に一週間分の食材を買い込み数日分のレシピを決めつつ料理をし、週末用のネイルを選んでDVD鑑賞をしつつビール…と全てが完璧。
よって男性とのお付き合いを組み込む隙間も必要もなく27年間彼氏もいません。
そんな沙名子ですが、少しずつ営業部の山田太陽と心を通わせていきます。
天性のポジティブ陽キャな太陽は、イレギュラーが嫌いな沙名子の決まりに従いつつも、急に抱きついたり、会社で名前呼びしたりと沙名子を振り回します。
ルーティンを崩される度に疲弊する沙名子ですが、優しい太陽に臆病な心を開いていくのです。
仕事とプライベートをきっちり分ける沙名子は自分が抱える仕事の悩みは太陽に話そうとしません。
社員の横領を告発した際、沙名子は人の人生を狂わせてしまった罪悪感から太陽を遠ざけます。
置いてきぼりを食らい疎外感を感じる太陽ですが、沙名子の心のピンチに駆けつけ寄り添うのでした。
他人に心を開く怖さから一歩踏み出していく沙名子の成長がいじらしくて応援したくなります。
「太陽さん」呼びも可愛らしいです。
一方の太陽も「沙名子さん」から「沙名子」と親しくなるにつれ呼び方が変わり、一喜一憂する姿がたまりません。
奥手な歳上女子×子犬系年下男子の恋愛模様に目が離せませんよ！
見どころ③ 小狡い天天メンバー
真面目な沙名子を振り回すのが天天コーポレーションの小狡い社員達です。
領収書を毎回取りに来させ、特別扱いを強要する秘書課のマリナ。
彼女は社内で信頼されている沙名子に敢えて誤送メールを送ることで、着服したお金を誤魔化そうとします。
宣伝のためと、高い差し入れの領収書を提出する広報の織子（おりこ）。
年下の若い夫の心を繋ぎ止めるために、経費で購入した備品を私的に使用します。
そして、親友の善意に漬け込む製造部員などなど。
こういう人、もしかしてらうちの会社にもいるかも…と社会人の読者なら思わず考えてしまうでしょう。
日々の仕事をつつがなく平和にこなしたいだけなのに、沙名子はその数字の綻びに気づいてしまうのです。
悪を成敗！とは一味違った沙名子らしい采配はやっぱり『イーブン』
それは不正を追求し辞めさせるのではなく、元のあるべき状態に戻すことなのです。
リアリティーがありつつも痛快な展開は読み進めるほど面白い！
必見です！
見どころ④ 会社の危機に立ち上がる？！
途中入社の社員、麻吹美華（あさぶきみか）が経理部メンバーに加わったことで新たな風が吹きます。
「ダメなものはダメ」「フェアじゃない」と、とにかく現体制に噛み付く美華。
自分の信条は意地でも曲げない美華のスタイルを受け入れつつも、沙名子は美華を問題社員マリナの担当経理とすることで現状を打破できないかと模索します。
イーブンが信条の沙名子とは違い、美華は真面目な人が損をしてゴネた方が得をするのはフェアじゃないと正面からぶつかっていきます。
美華は自分の信念を通そうとするあまり周囲と軋轢ができてしまいますが決して間違ったことは言っていないのです。
しかし美華と沙名子が掴んだ情報は想像を超える大きな問題でした。
キャバクラで副業をしていたマリナは、その店で天天コーポレーションの上役達の空接待に協力している疑いが。
しかも、ただの空接待ではなく社長を差し置いて水面化で買収の相談が行われていたのです。
天天コーポレーションが大手サンライフプロダクトに買収されれば多くの社員がリストラされ路頭に迷うことになります。
動揺し自分のすべきことは何かと迷う沙名子。
「もし今からサンライフプロダクトに入れるってなったら…入る？」と沙名子は太陽に尋ねます。
すると太陽は「俺は天天コーポレーションのエースですから！」と答えるのでした。
いつの間にか天天コーポレーションがただお給料をもらうだけの場所ではなくなっていた沙名子は、イレギュラーを元に戻すべく立ち上がります。
果たして天天コーポレーションの行く末は？！
見応え満点です。
『これは経費で落ちません』序盤ネタバレ紹介！
第1話
『イーブン』
それは森若沙名子（もりわかさなこ）が1番好きな言葉。
石鹸や入浴剤を手掛ける天天コーポレーションに務める沙名子は一切スキのない経理女子です。
プラマイゼロの「イーブン」をモットーに自分の仕事を淡々とこなします。
今日も彼女の打つ電卓の数字はピッタリ。
そんな締め日の定時ギリギリに現れたのは営業部エースの山田太陽（やまだたいよう）です。
オンライン入力の終わっていない領収書の処理を軽いノリでお願いしてくる太陽に沙名子は苛立ちます。
しかも内容は「たこ焼き代」だと言うのです。
が、来月分に処理を回した結果起こる面倒なアレコレと数分の処理時間を秤にかけ、沙名子は引き受ける事に。
太陽に限ったことではありませんが、大体の社員は入社すると少しずつずるくなって行き、その人なりのズルが完成するもの。
太陽もそういう時期なのだと自分を納得させつつも、沙名子はどこか腑に落ちないところがあるのでした。
更に週明け、太陽はテーマパークのチケット代の領収書を経理部に提出します。
彼は今、3社合同の大きな企画であるパラダイスカフェ、通称パラカフェを担当しています。
領収書の相手であるプライムプランニングSの曽根崎メリー（そねざき）は気難しい人物ですが、太陽のことを気に入っている様子。
パラカフェの内装の参考のためとはいえ、2人でテーマパーク…
太陽がやけに沙名子に弁明する所も不信感を煽るのでした。
そんな時、営業部企画課の中島希梨香（なかじまきりか）に呼び止められます。
身構える沙名子。
キリカは噂好きのゴシップガールのため敬遠しているのです。
キリカは太陽がメリーにハニートラップをかけられているのでは、と疑っていました。
しかも「山田さん彼女いるんですよ！？」と。
沙名子はキリカと仲が良い経理部の後輩、佐々木真夕（ささきまゆ）に探りを入れることにしました。
真夕は先週の土曜にキリカから送られてきたという写メを沙名子に見せました。
なんとそこにはテーマパークでの太陽とキリカのツーショットが。
太陽とキリカは付き合っていて、経費を私的に使っているのでは…？
週末の土曜日、沙名子は太陽の社用車ノートの記入を調べてスーパー銭湯藍の湯に来ていました。
果たして太陽は誰と来ているのか？
メリーとなら“仕事”で、キリカとなら“私的”です。
しかし沙名子の想いは裏切られます。
そこには言い争う太陽とキリカの姿があったのです。
沙名子はガッカリ。
たこ焼きもテーマパークもキリカとだったのか！
帰ろうとした沙名子でしたが、太陽に見つかり「誤解です」と叫ばれ修羅場に。
そこになんとメリーが現れます。
メリーはここへは太陽と来ていて、キリカと会ったのは偶然だと沙名子に弁解します。
そして、“たこ焼き”はメリーの息子の好物なのでした。
今までの太陽の領収書のたこ焼きはメリーの息子のためだったのです。
「先週の土曜日も…」と言いかけたメリーを遮り沙名子は「なんの問題もありません！」と伝えます。
テーマパークはおそらくメリーと息子と3人で行ったのでしょう。
しかし、領収書には子どもの分のチケット代は入っていなかった。
太陽は経費を私的に落としてはいませんでした。
その後、キリカと太陽が付き合っているというのはキリカの嘘だったとわかります。
写真は営業部全員で行った慰労会の時のものでした。
キリカは噂を広めて外堀を埋めれば太陽が自分と付き合ってくれるのでは、と望みをかけたのです。
キリカに泣きつかれた真夕は、キリカになびかないなんて太陽さん好きな人でもいるのかな？と考えますが、それはまた少し後の話…
すっかり振り回されてしまった沙名子。
他人に関わったり誰かに振り回されるのは苦手だけれど、イレギュラーは元に戻せばいい…。
今日も完璧、イーブンな沙名子なのでした。
第2話
沙名子は総務・庶務の田中秋子（たなかあきこ）に呼び止められ、天天コーポレーション研究所の受付に来ていました。
売店の売上金が160円多いというのです。
そこには受付嬢の砂川ゆいみ（すなかわ）と使用期間中の大谷咲（おおたにさき）が。
反省しているゆいみ、一方の咲は「損はしてないんだし別にいーと思うんですけど？」と悪びれる様子もありません。
最近受付で売っている物販の数字が合わない事が続いていると秋子から相談を受けていた沙名子。
売店に並べられた石鹸や入浴剤を眺めながらある可能性を考えます。
もしや咲が社割で買った石鹸を売上をつけずにコッソリ売ってピンハネしている？
しかし咲は、石鹸はドラックストアで買った方が安いし、入浴剤は入浴剤研究員の鏡美月（かがみみつき）からサンプルをもらえるから社割で商品を買ったことはないと言うのです。
「160円募金箱に入れましょっ！そうしたらお金合うんでしょ？」とドヤ顔で提案する咲に沙名子は拳を握り、怒りを必死に抑えるのでした。
悪い子ではないんですよ？と秋子はフォローしますが、沙名子は咲がこの仕事に向いていないと感じていました。
さらに、多かった売上を咲が自分のポケットに入れる姿をゆいみが目撃していると言うのです。
人事に報告すれば、使用期間中の咲は契約打ち切りになるでしょう。
しかし自分のせいで誰かが職を失うのは嫌すぎる…！と沙名子はしばらく様子を見ることにしたのでした。
そもそもどうして咲は受付嬢になろうと思ったのか、秋子に尋ねると前任の由香（ゆか）に憧れたとのこと。
咲は由香に憧れるあまり、彼女が付けていたペンダントと同じものを身につけていました。
どうやら咲はいわゆる憧れた人の“マネをする女”のようです。
鏡美月と沙名子は同期で気の知れた仲です。
美月に咲の話を聞いてみると後日「この子？」と美月からメールが。
そこには研究員である美月の白衣を着てご満悦な咲の姿が写っていました。
更に咲は頻繁に美月に入浴剤のサンプルを強請っているとのこと。
沙名子はだんだん咲の目的がわかってきます。
ある時再び秋子から相談を受けた沙名子。
咲がドラックストアで箱買いした天天の石鹸を私物としてロッカーにしまっていたと言うのです。
「売ってない」と言い張る咲に秋子も困惑していました。
沙名子は「サンプルを配りたかったんじゃないですか？」と秋子に話します。
“マネしたい人”の咲は由香に憧れて受付嬢になり、次は美月に憧れた…
サンプルをもらう側ではなく、あげる側の研究員になりたくなったのです。
元々、研究所の近所にあるお弁当屋の看板娘だった咲。
受付嬢になると、そのお店の常連客が顔を見に来るようになっていました。
その常連客に、咲は‘サンプル“と言って石鹸を配っていたのです。
しかし常連客の1人が、咲がサンプルのとこで怒られていたと聞き申し訳なく思い、こっそりお金を置いていった。
それが合わなかった売上金の真相だったのです。
自分の承認欲求を満たしたいだけの呆れた行為に、沙名子は咲と2人で話をする決意をします。
誰が告げ口したのかと逆上し、自分のしたことを全く悪いことだと思っていない様子の咲。
「今後このような行動は禁止ですーーーいいですね？」
と諭しますが、尚反論しようとする咲に「いいですね！？」と沙名子は圧をかけます。
これが沙名子ができるギリギリの譲歩でした。
秋子に事の報告をし、人事には言いませんと伝えるとホッとした様子の秋子。
秋子もゆいみも「いい人」なのです。
一方の沙名子は先程の咲への物言いを反省していました。
しかしそこに咲が飛び込んできます。
「許してください！！」と沙名子の前で土下座し泣き喚く咲に周りもざわつきます。
まるで沙名子が虐めたかのような状況。
（なんで今！！謝りたいならさっき言えば済んだものを…大体泣き声は上手いけど涙は出てないぞ！？）
石鹸と一緒にドラックストアで目薬も買っておけよ！とワナワナ震える沙名子。
少なくとも自分は「いい人」ではない。それでちっともかまいません！と沙名子は「受付は受付の仕事をして下さいね」とその場を去るのでした。
その後社内では「森若さんがレジのお金が160円合わなかっただけで土下座をさせた」と囁かれます。
太陽は「そんな性格悪い人じゃないけどなぁ」と不思議そうに聞き流すのでした。
第3話
『字のキレイな人』
これが山田太陽が沙名子に感じた第一印象でした。
パソコンの電源ボタンに付箋をテープで止める徹底さ。
入社当初、沙名子のメールを２日放置してしまっていた太陽は、沙名子が残した付箋に慌てて経理部に足を運びます。
実際に会った沙名子は字のままの人でした。
スキがなくきっちり、まじめで堅実で…地味。
しかし噂されていた怖いというイメージはなく、つい太陽は本人に「癒し系ですね！」と笑いかけ、沙名子に訝しがられるのでした。
それから4年、太陽は経験を積み新事業パラダイスカフェを1人で任せられるまでになっていました。
そんな時、気づいてしまったのです。
沙名子がツメの色に合わせて口紅も変えていることに！
「今日のツメかわいいですね！」と言う太陽の声に顔を赤らめツメを隠す沙名子。
かわいいかも…
太陽が沙名子に興味を持った瞬間でした。
しかし、いくら太陽が接点を持とうとしても仕事中は全くスキがなく飲み会にもほとんど参加しない沙名子とはゆっくり会話をすることもできないのでした。
何とか沙名子の連絡先を知りたい太陽は経理部の真夕に助けを求めますが真夕は本人の許可なく連絡先を教えるようなことはしません。
「教えてあげよーか？森若さんの連絡先」
キリカは沙名子の連絡先を知っていたのです。
飛びついた太陽。
お酒の勢いで仕事のメールを沙名子に送ってみたのでした。
しかし「お酒の勢いで仕事のメールをしたんですか？」「できれば携帯には連絡しないでくださいね」「私の連絡先どこで聞いたんですか？」と玉砕…
空回りしてばかりの太陽はデスクで盛大なため息をつくのでした。
そこに営業部の先輩鎌本（かまもと）が現れます。
内覧会を間近に控えたパラカフェがうまくいってないのかとからかう鎌本は「俺が手伝ってやろうか？」と先輩風を吹かせますが太陽は拒否。
パラカフェの準備はバッチリです。
鎌本はそんな太陽を面白くなさそうに見つめるのでした。
沙名子は先日の咲の件を思い出していました。
と言うのも、“沙名子が研究所の女の子を土下座させた”と噂になっていると聞いてしまったのです。
鎌本に尋ねられた沙名子は「本当です」と弁明しませんでした。
「森若さんって怒ると怖いんですね」
鎌本の言葉に「私って性格が悪いんだろうか」と傷つく沙名子でしたが、いやいや私は会社の務めをしっかり果たしているし料理もするしゴミの日だって守る！
週末のルーティンに向け、心を整えるのでした。
週末、太陽はパラカフェの内覧会のため現場に向かっていました。
しかし途中に立ち寄った道の駅でピンチに見舞われます。
内覧会に使用する目玉の新作入浴剤「下呂」が「ゆず」にすり替わっていたのです。
どうやら鎌本の現場で使用する入浴剤と入れ替わってしまったようです。
慌てて鎌本と連絡を取ろうとする太陽でしたが、スマホがありません。
真っ白の手帳を捲りながら太陽は何とか連絡が取れる相手を探します。
そこにはキリカからもらった沙名子の連絡先が書かれていました。
沙名子は休日の会社に出社。
太陽からの連絡を受け、鎌本の連絡先を調べるため営業部に来ていました。
そこでゴミ箱に入っている太陽のスマホを見つけます。
届けるためにパラカフェに向かうとそこには美月の姿がありました。
念のため下呂入浴剤のサンプルを持っている美月にも連絡しておいたのです。
そこに太陽が現れます。
「本っっ当にありがとうございました！！」
深々と頭を下げる太陽。
人にはしっかりとものを頼みそのことに対しての礼や謝罪を言えるところは気持ちが良いのです。
沙名子はほっと一安心。
しかし太陽に自分の連絡先を消すように伝えます。
イレギュラーは元に戻したいのです。
そんな沙名子に「怒ってますよ…ね？」と太陽。
「やっぱり怒っているように見えますか？」
悲しそうに微笑むと沙名子はその場を離れるのでした。
後日、沙名子は真夕とキリカと食事に来ていました。
キリカが結婚を決めたというのです。
しかも相手は太陽ではなく地元の同級生。
「タイミングって不思議ですよね」と笑う真夕の言葉に沙名子は考えます。
「時」が「流れの早い川」だとしたら「タイミング」は「急な曲がり角」ということ。
そのせいで「流れ」が変わるのだとしたら、なるべくなめらかにイーブンにまっすぐな川にしようと努めてきた自分の生活は間違っているのだろうか？
“イレギュラーなことが起こっても元に戻さない方がいいの…！？”
そんな帰り道、太陽に遭遇した沙名子。
内覧会のお礼にと太陽はカフェに沙名子を誘います。
断ろうと口を開いた沙名子の言葉を遮り、太陽はまっすぐに沙名子を見つめて言います。
「オレこう見えて勇気出してるんですけど…こういうの迷惑ですか？」
固まる沙名子。太陽はジリジリと沙名子に迫ります。
「沙名子さん…オレ…ずっとーーー」
「やめてーーー！！！」
しかしイレギュラーの許容範囲を超えた沙名子はその場から走り去ってしまいます。
激しい胸の鼓動に耐えきれず、こんなことになる位ならタイミングなんていらないと切に思う沙名子なのでした。