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『九龍ジェネリックロマンス』2巻は漫画アプリ『ヤンジャン』で読める
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『九龍ジェネリックロマンス』2巻ネタバレ紹介!
「第9話」
工藤が九龍に移動して来た過去回想から第9話はスタートします。
現在工藤は34歳ですが、異動してきたこの頃は30歳だったよう。
そんな彼を迎え入れたのは、鯨井令子・32歳。
あれ?
現在、令子は工藤の二つ"年下"のはず…。
しかし、この回想では、令子は工藤の二つ"年上"の先輩として登場しているのです!!
どういうことなのでしょうか…。
そんな読者の困惑はお構いなしに回想は進みます。
工藤の挨拶もそこそこに、彼に九龍を案内したいと申し出る令子。
早速九龍の街に繰り出します。
歩きながら令子は、工藤の下の名前の「発」についての話をします。
8という数字は、日本でも香港でも縁起の良い数字だそうで、それは発財(財産が貯まる)の「発」と「8」の発音が似ているからだそう。
そして発といえばもうひとつ…と言って令子が向かったのは、二人が働く不動産店「旺来地產(おうらいちさん)公司」の管轄に住むおじいちゃんたちの集う広場。
そこで麻雀を楽しむ彼らの顔を見にいくことは、令子が大切にしている仕事の一つのようです。
令子は、麻雀は九龍でうまくやっていくためのコツだと言います。
腰の重いおじいちゃんたちの話を聴くことができるし、住人の悩みに寄り添うことができるからだそう。
その他にも、令子流・九龍でうまくやっていくためのコツを、工藤に色々と伝授していきます。
九龍にはエレベーターが二つしかないので、抜け道を覚えること。
毎日同じ店でプリプリの水餃子を食べること。(令子の大好物な様子)
極め付けは、
九龍に恋をすること。
なぜか無性になつかしく感じる九龍という場所。
その懐かしいという感情を、令子は恋と同じだと思っていると言います。
「私、九龍に恋してるのよ。」と誇らしげに微笑む令子を見て、顔を赤らめる工藤。
彼は、この日出会ったばかりの令子に恋をしてしまったようです。
しかし、令子が恋する九龍は、いつの日か取り壊される予定があるようで…。
「いつかなくなっちまうとしたら…恋なんかしたらつらいんじゃないすか?」と、工藤。
このセリフを最後に、回想は終了。
現在の、記憶のない鯨井令子と回想に登場した鯨井令子は同一人物なのでしょうか?
だとすれば、なぜ年齢に誤差が生じているのでしょうか?
謎は深まるばかりです。
また、一巻を読み返すと、今回の回想で令子が工藤に伝授した九龍でうまくやっていくためのコツは、現在の工藤がその全てを受け継ぐように大切に日々、こなしていることがわかります。
工藤にとって、四年前に出会った令子がどれほどに大切な存在だったかを感じ、胸が締め付けられる回です。
「第10話」
工藤と、自分(と思しき人物)の婚約祝いの写真を見つけ、その記憶が全くないことに悩みぼんやりと街を歩いていた令子に突然、声がかかります。
令子の肩をたたいて声をかけて来たのは、以前騒音事件で令子たちが訪れた部屋に住む女性でした。
声をかけられ気が緩んだのか、急にふらふらとへたりこむ令子。
その女性は、令子を自室に招き、一休みさせてくれました。
彼女の名前は楊明(ヨウメイ)。
令子は思い詰めており、ほとんど初対面の楊明に対し、職場の同僚の工藤と婚約をしていたらしいのに、そのこと以外も含めて過去の記憶が全くないことを打ち明けます。
すると、楊明は、過去のない人間は令子だけではなく、自分も同じだと告白します。
楊明は、あたまのてっぺんから爪先まで全身整形をして、自ら過去を捨てた経験があったのです。
彼女は、「どれが私で私じゃないかは私が決める」と、強い意志を感じる表情で言い放ちます。
その言葉は、令子の胸に静かに響いたようです。
楊明は、令子を励ますように、自分の好物であるエッグタルトをご馳走します。
整形後に初めて食べたので、生まれ変わった自分へのバースデーケーキみたいなものと思い、エッグタルトを大切にしているようです。
そんなエッグタルトを、自分と同じく過去のない令子にふるまえることが嬉しいと、令子の正面から真っ直ぐな笑顔で伝えてくれた楊明に、グッと心を掴まれた様子の令子。
令子の心境は、楊明との出会いで、どのように変化していくのでしょう。
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「第11話」
新しくオープンしたお店に食事に来た令子と楊明。
二人はさっそく仲良しになったようです。
さくらんぼの浮かぶライチ酒で乾杯する二人。
ぐびっと煽って満足そうな表情の楊明。
本当に美味しそう!
令子はすぐに、工藤との過去についてもっと知りたいのだと、楊明に相談します。
工藤に直接訊くといい、まさか恋してるわけじゃあるまいし、と即答する楊明。
彼女のその言葉に令子は顔を真っ赤にし黙り込みます。
楊明は、その顔を見てすぐに察してくれたようです。
過去に工藤と婚約をしていた令子そっくりの女性のことを、仮に鯨井Bとしよう、と楊明は提案します。
そして、仮説を立ててくれました。
単純に考えて鯨井Bは記憶喪失で、令子と鯨井Bは同一人物だという説。
…と、早速ここで大皿の「香港レモンチキン」が登場。
「香港レモンチキン」は、甘酸っぱいレモンソースのかかった唐揚げのような料理です。
一口食べた途端に二人はあまりの美味しさに衝撃を受け、話を続けながらも恍惚の表情でカリカリもぎゅもぎゅジャクジャクと食べ進めます。
この多彩なオノマトペが、またいいんです…!!
本当に美味しそうでたまりません!!!
話を戻して、さらに仮説を立てます。
もし本当に令子と鯨井Bが同一人物だとして、工藤は令子の記憶が戻るのを待っているのではないかという説。
だとすれば彼から真実を話そうとしないのも納得なので、彼を刺激してややこしくするよりも令子の自然な覚醒を待った方がいいと考えます。
でもそれでは、鯨井A(今の自分)の存在意義とはなんなのだろう、と令子は考え込みます。
「工藤さんにとって、今の私じゃだめなんだ…」
という令子の独白。
こちらもとても胸が苦しくなります。
ところかわって、次の日。
職場でお互いにパソコン作業をしながら、工藤と会話していた令子は、突然切り出します。
「…私以前『工藤さんになつかしさを感じる』って言いましたけど、工藤さんも私に感じますか?なつかしさ。」
間をおいて、感じると答えた工藤。
令子は、かけていた眼鏡を取り、言います。
「…工藤さん、見てください。私を。」
現在の令子は眼鏡をかけていますが、鯨井Bは写真の中で眼鏡をかけていませんでした。
そんな鯨井Bの姿で令子は工藤に向き合い、私自身を見てほしいと訴えます。
彼女を見つめてハッとした表情を浮かべた工藤。
何事かと思えば、以前買っていたシワ取りクリームが全然効いていないといつもの調子で指摘して来たのです。
そんなとぼけたやりとりで、この日は終了。
やはり、工藤は過去のことを話すのを回避している様子です。
「第12話」
お客さんのところ(ひよこ屋さん)へ、床修理に来た令子と工藤。
令子は、夢見が悪かったせいで、機嫌が良くないようです。
そんな彼女に、ヒヨコでも見て元気を出せとたくさんの可愛いヒヨコを見せてくれたのは、店主でしょうか、ヒヨ爺というおじいちゃん。
ヒヨコに癒されたちまち笑顔の令子がとてもかわいいです。
修理を済ませ、お昼を摂るための道すがら、工藤は令子が初めて通る抜け道を案内します。
そんな彼女に、「便利な道だから覚えておくといいぞ。九龍で生きるにゃ必須だぜ。」と、顔も見ずに語る工藤。
抜け道は、過去に鯨井Bから彼自身が教わったものでした。
実は工藤は、彼女との思い出にまつわることを現在の令子にそれとなく話しています。
楊明が立てた仮説のように、過去を思い出させるような発言をすることで、令子に記憶が戻るのを待っているのでしょうか?
歩き続けていた工藤は、急に立ち止まります。
このあいだまで普通に通れていた道が塞がれていたのです。
近くに大きな矢印で示された通路を発見した令子は、ここを通ろうと提案します。
工藤は嫌がっていましたが、令子に背中をグイグイ押され、渋々ながらも不気味な未知の通路で彼女を先導します。
サラッとかっこいい、憎めない男です。
歩き進めるごとに通路はどんどん狭くなり、心なしか酸素も薄いし、暑くなって来ました。
上気しながら密着する二人は、どことなくエロチック。
二人とも、その頬の赤らみは酸欠と暑さのせいだけではないように思えます。
やっとこさたどり着いた先には、一枚のドアが。
ガチャ、と開けるとそこは大きな建物の小さなベランダのような場所に続いていました。
二人のすぐ目の前には巨大な男の顔が待ち構えており、令子も工藤も呆然。
巨大な男の顔はゆっくりと上昇していきます。
…クレーンで。
それは、新しく取付けられようとしている看板でした。
看板には、「蛇沼総合 medical中心」とあります。
そのような施設が新しくオープンするようです。
どどんと看板を飾るその男は、院長の蛇沼みゆき。
呆然とする二人の頭上から、ヘリコプターがチラシを撒き散らしています。
手に取ると、蛇沼総合medical中心が行う無料の健康診断の案内でした。
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「第13話」
「旺来地產(おうらいちさん)公司」の面々が見ている情報番組では、蛇沼総合medical中心の特集が組まれています、番組によると、突如九龍に現れた蛇沼総合medical中心は、美容と健康の総合施設で、美容外科のカウンセリングと内科の診察が受けられるとのこと。
そして、新規開店に伴い、九龍の住人を対象に無料の健康診断を実施するそうです。
無料の診断など胡散臭いと吐き捨てる工藤をよそに、意外にも新しいもの好きの令子はノリノリの様子。
そして、蛇沼総合medical中心の物件は「旺来地產(おうらいちさん)公司」の李支店長が担当をしたことが発覚します。
自分の職場が今世間を賑わせている施設の担当をしていると知った令子と工藤はびっくり仰天。
しかも、診断の優待券までもらっており、令子は大喜びでそれを受け取ります。
ところかわって後日。
令子と楊明と小黒は女三人、ウキウキと診断にやってきました。
楊明なんかは、「蛇沼先生いらっしゃらないかなー♡」と目を輝かせています。
診断を終えると、また後日開催されるという美容外科の無料カウンセリングの受付ブースがありました。
美容に関心のある楊明は素早く飛びつきます。
令子も、工藤からシワ取りクリームが全然効いていないと指摘されたことを根に持っており、受付を済ませました。
小黒は興味のない様子で、お腹空いたなどと言いながら二人の受付を待っています。
診断を終え、休日ですが用があり職場に顔を出した令子。
職場には、工藤一人きりの様子です。
先に令子が給湯室に入ると工藤もお茶を淹れに来て、狭い給湯室で二人きりになりました。
ふと、至近距離で令子の耳に触れ、
「お前…ピアス穴開いてねーんだな…。」
とつぶやく工藤。
鯨井Bを思い出しているかの様な表情を浮かべています。
令子は顔を真っ赤にしていますが、工藤は何事もなかったかのように違う話に移ります。
そんな中、テレビから、政府による緊急会見が流れ始めました。
舞台では、豪奢な衣装を見にまとった女性たちがずらりと並び、踊っています。
彼女らを割るようにして後方から登場したのは、なんと、蛇沼グループ代表取締役の蛇沼みゆきでした。
彼の口から、蛇沼グループがジェネリックテラの建設にアドバイザーとして参加するということが発表されました。
不気味な笑顔を浮かべる蛇沼。
その裏には、どんな思惑があるのでしょうか。
「第14話」
休日、路地裏の喫茶店を訪れた工藤。
馴染みだった店員が、何も言わずに店を辞めたことを知って驚き、店を後にします。
その後、同じ店を訪れる令子と楊明の姿が。
同じく、その店員が辞めたことを知って落胆し、店を出ます。
彼女らは、工藤と令子の関係性について知っているようだった店員に話を聞きに来たのでした。
街に戻ると露店ではアクセサリーが売られています。
〇個は、先日工藤から言われた
「ピアス穴開いてねーんだな…。」の一言を思い出し、工藤と鯨井Bのツーショット写真で鯨井Bがつけていたピアスに一番似たイヤリングを購入しました。
ところかわって、次の朝。
職場で、喫茶店の店員の住むアパートの情報をパソコンで確認する工藤。
店員の住むアパートは彼が担当していたのです。
まさか引っ越したのでは、とページを開くと、今まで見たこともないエラーが出て、困惑。
そこに、令子が出社して来ました。
イヤリングをつけた令子の姿を見て、吸い寄せられる様に近づいてきた工藤は、「そのピアス…」と手を伸ばしかけます。
しかし令子は、ピアスではなくイヤリングだと返します。
ちょっと気分転換に…と頬を赤らめる令子に、工藤は無言で言い放ちます。
「くだらねーことしてんなよ。」
そんな絶望的なセリフを残し、立ち去る工藤。
令子は、心をなくしたかのように立ちすくむことしかできません。
その夜、令子は楊明の部屋を訪ねます。
「馬鹿なことした。あんな顔が見たかった訳じゃないし、こんなことで見てもらったって意味ないのに…!」と、玄関先で涙する令子。
楊明は、彼女を優しく迎え入れます。
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「第15話」
次の日、職場で顔を合わせた令子と工藤。
工藤は、昨日は悪かったと、令子に謝ります。
謝罪を受け、お詫びとしてランチ権を要求する令子。
工藤は頑として同じ店でしか昼食を取りませんが、そのランチ権を1日でも譲るというのは、彼の中ではかなり大きな打撃。
しかし、工藤は今回ばかりはそれを受け入れます。
ただし、条件付きで。
令子がどうしても工藤に食べさせたいのはレモンチキンなので、酒が飲みたくなりそうだから夜に行くこと。
そうして、仕事の後にレモンチキンを食べにきた二人。
一口食べた工藤をじーっと見つめる令子。
工藤は悔しそうに、レモンチキンが美味しいことを認めます。
にんまりと満足げに微笑む令子を見て、工藤はすこし頬を赤らめています。
店を出て、水溜りを踏んでしまった令子の手を自然にサッと握る工藤。
しかも握った令子の手の感触を味わう様に、ぎゅ、ぎゅ、と何度も優しく力を込めています。
「…また、誰かと間違えてます?」
と照れてうつむく令子に対して、工藤は言います。
「見てるんだよ。お前を。」
今後、何かが変わっていきそうな希望を感じさせるセリフです。
「第16話」
蛇沼総合medical中心の美容カウンセリングにやってきた令子と楊明。
楊明は、蛇沼みゆきに会えることが楽しみで仕方ないらしく、メイクにも気合が入っています。
カウンセリングは、先に令子が名前を呼ばれました。
広い部屋で待ち構えていた蛇沼は、手元のパソコンでカルテを確認しています。
蛇沼が開こうとしているテキストには「適合者カルテ」という文字が。
適合者とは、なんのことなのでしょうか?
そのテキストに目を通した蛇沼は、令子の顔に触れ、肌ツヤや手触りが素晴らしいことを褒めます。
しかし、
「体温もある。素晴らしい。」
というセリフが続き、不穏さが漂ってきます。
令子に家族構成などを尋ねる蛇沼に、わからないと答える令子。
過去の記憶がないことを告白すると、蛇沼は令子に背を向け、不気味な笑みを浮かべます。
蛇沼は、記憶に関しては専門外なのでわかりかねるが、令子のシワには歴史がないということを指摘。
シワはその人の生活の積み重ねでできるものなのに、令子のシワは、まるで初めからあったかのようなただの溝だと言います。
歴史のないシワを持つあなたの失った記憶は、そもそも初めから存在しないのかもしれないと言われ、絶句する令子。
そんな令子に、今あなたがここに存在しているという事実が何よりも素晴らしいと声をかける蛇沼。
その言葉にハッと顔を上げた令子を見ていたのは、やはり怪しく微笑み、蛇の様に先の割れたスプリットタンを覗かせる蛇沼でした。
「今の貴女のこと、もっと教えて戴けませんか?」と迫る蛇沼に恐怖を感じて部屋を後にした令子は、ウキウキで自分の番を待っていた楊明を連れてサッサと帰って行きます。
「第17話」
新しく買った口紅を試しながら、令子は蛇沼のことを思い出していました。
蛇沼はかなり不気味でしたが、令子が存在していることが素晴らしいと言ってくれたことは、彼女にとってとても励みとなっているようです。
ある日、蛇沼が「旺来地產(おうらいちさん)公司」を訪ねてきました。
突然のビッグな来客に全員が驚愕。
蛇沼は、お世話になった企業への挨拶回りでやってきたと言います。
令子をちらちらと目で追う蛇沼に、なぜか工藤はかなり苛立ちを見せています。
去り際、蛇沼は、
「どうやら彼(工藤)にとって鯨井令子さんはおても大切な方のようだ。」
「鯨井令子さんもまた、同じようで。」
という台詞とともに、突然令子にキスをします。
それを見て、工藤は怒り心頭。
令子は、冷静に、蛇沼のキスはリンゴの味がしたと呟きます。
その日蛇沼から「旺来地產(おうらいちさん)公司」に贈られたお礼の品は「アダムとイヴ」の複製原画。
何を暗示しているかは、その絵画における林檎が何を意味しているかということが物語っています。
ということで、ここまでが『九龍ジェネリックロマンス』第2巻に収録されているお話です。
いかがでしたでしょうか?
続きも「ヤンジャン!」で楽しめるので、ぜひ読んでみてください!
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