黒伯爵は星を愛でる全巻無料で読む方法紹介!漫画アプリでタダ?作者:音久無

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悩んでいる人
『黒伯爵は星を愛でる』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。違法手段ではないので、安心してください。 

『黒伯爵は星を愛でる』は漫画アプリ『マンガPark』で全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『黒伯爵は星を愛でる』はこちらの白泉社が運営する漫画アプリマンガParkにて全巻無料で読むことができます。

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『マンガPark』は、大手出版社の白泉社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『マンガPark 』では『黒伯爵は星を愛でる』1巻から最終巻に収録されているすべてのエピソードを無料で配信してくれています。

 

安心安全に、そしてタダで『黒伯爵は星を愛でる』を全巻読破したい方は『マンガPark』を使う方法が最もお得です。

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『マンガPark』は課金してもお得に読める!

『マンガPark』では基本的に無料で読める作品が多いですが、最新刊が発売されたばかりの作品などはアプリ内で購入できる『コイン』が必要です。

 

↓『コイン』が必要な作品。

 

実は、この『コイン』はアプリ内でお得に、そして簡単に購入することができます!

 

例えば、1100円分の『コイン』を購入した場合、1100円分の『コイン』に加えて、アプリ内で使用できるボーナスコインが200円分付与されます

 

つまり課金しても、お得に漫画を読めるのです!

 

購入方法もキャリア決済で簡単に購入できるため、わざわざ書店に行って漫画本を購入する手間が省けます。

 

『マンガPark』では1日に無料で読める話数に限りがあるので、うまく『コイン』を購入して読む方がストレスなく読み進められますよ!

 


 

漫画アプリに関して言うと、集英社が運営する少女マンガに特化した漫画アプリマンガMeeやスクウェア・エニックスが運営するマンガUP!も特にオススメです。

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

『マンガMee』で無料で読める主な作品一覧
  • この音とまれ!
  • 恋を知らない僕たちは
  • ハニーレモンソーダ
  • 古屋先生は杏ちゃんのモノ
  • みにあまる彼氏
  • テリトリーMの住人
  • 美食探偵 明智五郎
  • これは経費で落ちません!
  • 素敵な彼氏
  • 流れ星レンズ
  • 好きって言わせる方法
  • うそつきリリィ
  • アシガール
  • ひるなかの流星
  • ケダモノ彼氏
  • きらめきのライオンボーイ
  • 青空エール
  • アオハライド
  • きょうは会社休みます
  • 虹色デイズ
  • 君に届け
  • ダメな私に恋してください
  • 銀魂
  • ちびまる子ちゃん

などなど…

 

『マンガUP!』で無料で読める主な作品一覧
  • 無能なナナ
  • 遺書、公開。
  • 幸色のワンルーム
  • 薬屋のひとりごと
  • 俺ガイル
  • 渋谷金魚
  • ハイスコアガール
  • 咲-saki-
  • アカメが斬る!
  • ゴブリンスレイヤー
  • 魔王学院の不適合者
  • クズの本懐
  • 好きな子がめがね忘れた
  • 魔女の旅々
  • 神達に拾われた男
  • 裏世界ピクニック
  • 地縛少年 花子くん
  • 不器用な先輩。
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
  • ホリミヤ
  • 弱キャラ友崎くん

などなど…

 

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガPark』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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次に『マンガPark』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

 

『マンガPark』の基本的な使い方

『マンガPark』に掲載されているマンガを無料で読むには、アプリ内アイテムである『FREEコインボーナスコインを活用することになります。

 

(左がFREEコイン、右がボーナスコイン)

 

簡潔に言うと『FREEコイン』『ボーナスコイン』などを使うことで、1日1作品において、13話分以上のマンガを無料で読むことが可能です。

 

『黒伯爵は星を愛でる』も例外なく1日に13話分以上の話数を読み進めることができます。

 

以下では『マンガPark』で使うアプリ内アイテム『FREEコイン』『ボーナスコイン』のそれぞれの使い方、取得方法を詳しく説明していきます。

『マンガPark』のFREEコインとは?取得方法と使い方を解説

FREEコインとは?
  • FREEコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • 朝6時、夜9時に120FREEコインずつ配布される(1日に計240FREEコイン)
  • 30FREEコイン消費で好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る

以上が簡単なFREEコインの取得方法と使い方の説明です。

 

1話につき30FREEコインが消費されるということは、

1日に配布される240FREEコイン÷1話につき消費される30FREEコイン=8話分

つまり毎日、配布される計240FREEコインを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムがFREEコインです。

 

但し1点だけ注意があり、FREEコインを120以上貯めこむことは出来ません

 

朝6時に120FREEコインが配布され、その120FREEコインを使わずに夜9時を迎えたとしても新たに120FREEコインが加算されることはありませんので注意が必要です。

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『マンガPark』のボーナスコインとは?取得方法と使い方を解説

MP+(マンガポイントプラス)とは?
  • ボーナスコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • FREEコインがなくなってしまった場合でもボーナスコインを使うことで好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る
  • 『マンガPark』新規ダウンロード特典で900ボーナスコイン(30話分)が付与される
  • 毎日、短い広告動画を見るだけで30ボーナスコイン(1話分)が付与される(1日に2回このシステムが使える)

以上が簡単なボーナスコインの取得方法と使い方の説明です。

 

下の画像のように『マンガPark』新規ダウンロード特典では、900ボーナスコイン30話分)が無料配布されます。

 

そして毎日、短い広告動画を視聴することで30ボーナスコイン1話分を取得することが出来ます。

毎日0時と12時の2回、広告動画を見てボーナスコインを獲得できます。つまり毎日、60ボーナスコインを取得できるということです。

短い広告動画の見方は、アプリを起動すると画面右下にピンク色のプレゼントマークが出てくるので、それをタップします。

するとCMを見てコインをGETというボタンが表示されるので、タップして短い広告動画を視聴します。(広告を見ずに流してるだけでもOK!)

たったこれだけの労力で、30ボーナスコイン(マンガ1話分)が手に入ります。

 

やらない手はありませんよね(^^)/

短い広告を見てボーナスコインを獲得できるシステムは毎日、夜0時と昼12時に回復します。

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『FREEコイン』『ボーナスコイン』以外で1日3話分のマンガを読む方法

先ほど紹介した『FREEコイン』『ボーナスコイン』が0ポイントになってしまった場合でも1日に3話分のマンガを無料で読むアプリ内システムがあります。

 

その仕組みがコチラ。

 

読みたい”話(はなし)”のページへ飛ぶと、「CMを見て無料で読むと表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで新たに1話分のマンガを無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

以上の事から『マンガPark』は、1つの作品において、1日に最低でも13話分以上ののマンガを無料で読むことのできるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります!

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『黒伯爵は星を愛でる』読者の評価や感想は?

『黒伯爵は星を愛でる』あらすじ紹介!

舞台は19世紀のロンドンです。

 

本作の主人公、エスター・メイフィールドは町で花を売っている平民の少女(16歳)です。

 

幼いころから幽霊(吸血鬼)が見える体質で、その日も幽霊(吸血鬼)を見つけ、悟られないように全力で家に帰りました。

 

現在は一人暮らしですが、1ヶ月前までは、幽霊が見える双子の兄エスター・アルジャーノンと母親と3人で暮らしていました。

 

1ヶ月後に母親が他界し、そしてその一か月後に、兄のアルジャーノンは貴族の養子になると言って家を出て行ってしまいます。

 

次の日、町で花を売っているときにふと、この町でいつまでも暮らしていくのかをぼーっと考えていると、人とぶつかってしまい、商売の花を落としてしまいます。

 

落ちたの拾うと、「頂けますか」と声がします。

 

エスターが花を買ってくれることを感謝しようとすると、「ミスエスター・メイフィールド。あなたごと貰いましょう」と突然金髪の麗しい男性が声をかけてきます。

 

彼こそこの作品のもう一人の主人公、レオン・J・ウィンターソン、ヴァレンタイン伯爵です。

 

伯爵は自己紹介をするといきなりエスターに「あなたは今日から私の花嫁です」と伝え、エスターが驚いているうちに馬車に乗せて自身の屋敷へ連れていきます。

 

屋敷に到着するとあまりに素敵なお城を見て大興奮のエスター。

 

挨拶を済ませると早速エスターは入浴と着替えを行います。

 

エスターはドレスもおもてなしも何もかも初めてで戸惑ってしまい、レオンに「結婚とかそういうのはもう少し待ってもらえませんかっ」と話します。

 

その話をした途端に「それはできない相談だな。逃がさんぞ。ダンピール」と先ほどから一転し、いきなりレオンがエスターに剣を向けます。

 

いきなり剣を向けられ混乱するエスター。

 

「申し遅れたが、我がウィンターソン家は伝統である吸血鬼ハンターの一族である。ダンピエールがこの邸から逃げ果せるなどと努々思うなよ」と冷たく話します。

 

そう、レオンの目的はエスターのダンピールの力を手に入れるためでした。

 

エスターは「あ、あの…ダンピール…ってなんですか?」と訳が分からず質問します。

 

レオンは剣を下ろしダンピールの説明をします。

 

人間と吸血鬼の混血を東欧ではダンピールと呼ぶのだと説明されますが、突然の話にエスターはついていけません。

 

エスターは幽霊が見えるだけで普通の人間だと主張しますが、昨晩エスターが見た男性の生首を見せられて、「あなたが昨夜見て逃げ出した男だ。幽霊に見えるか?」とレオンが問い、ようやく今まで見てきた幽霊たちが吸血鬼だということが分かったのです。

 

そしてエスターに妻として同行してもらい、狩に協力して貰うと話しました。

 

社交界に出るため、様々なレッスンを行い、伯爵夫人にふさわしい淑女にするというのです。

 

エスターは無理だと思いますが、そこで貴族の養子になった双子の兄アルジャーノンの事を思い出します。

 

アルと一生のお別れは嫌だと思い、立派なレディになりアルジャーノンを捜すとエスターは決めます。

 

そして、最後にエスターは自身の半分が吸血鬼であることを心配しますが、「あなたが吸血鬼の本能に目醒めるようなことがあれば、その首は当主の俺が直々に刎ねてやろう」と、レオンが伝えます。

 

その顔を怖がりながらも、エスターの淑女になるためのレッスンと兄を捜す物語が始まるのです。

『黒伯爵は星を愛でる』登場人物紹介!

エスター・アルジャーノン

本作の主人公です。

 

周りにとてもやさしいく明るく前向きな性格。

 

どんなに絶望の淵でも常に笑顔でいることを忘れないようにという母の教えを守っています。

 

後先考えずに行動してしまうこともありますが、怯えることもなく敵にもはっきり自分の意思を伝えることができます。

 

恋愛ごとにはとても鈍感ですが、様々な人たちと関わりながら成長しようと努力ができる人です。

エスター・アルジャーノン

エスターの双子の兄。

 

はっきりものをいう性格で、少々あたりはきついが、エスターの事をとても大切にしています。

 

とある目的のために一人でクリスがいる邸に行き、養子にするように頼みます。

 

とても賢く、察しもいいので、幼い頃にはエスターがほかの男性に連れていかれないように「エスターは僕と違って美しくないから男の言うことなんて信じちゃだめだ」と洗脳し、エスターが恋愛ごとに鈍感になった原因の張本人です。

ポール

平民の男子です。

 

幼い頃からエスターと仲が良く、片思いをしていますが、レオンにエスターを連れ去られてしまい、その後一度だけエスターと再会しますが、再びレオンによって邪魔されてしまい、それ以降は出てこないいい当て馬になってしまう男の子です。

レオン・J・ウィンターソン(ヴァレンタイン伯爵)

由緒正しき吸血鬼ハンターの一族です。

 

幼い頃とある事件がきっかけでエスターたちに助けてもらいます。

 

そのことを恩返ししようとエスターたちを捜し、見つけます。

 

エスターの事はダンピールを理由にさらいますが、エスターベタ惚れで、ストーカ並みです。

 

一度手に入れると決めたものはどんな手を使ってでも手に入れようとします。(基本エスター関連の事ばかり)

 

エスターの事を溺愛しすぎて暴走することもありますが、普段は当主として毅然とした態度を見せます。

 

ハンターとしての実力も確かで、銀の剣を使って吸血鬼達を圧倒します。

 

女性からもとてもモテる為エスターを見つける前は相当な遊び人でしたが、エスターを見つけた後はエスター一筋になります。

 

女性慣れをしていてS気質ですが、一途でもあるため使用人から時々冷ややかな目を向けられることもあります。

ノア・フェリス

レオンが幼い頃からウィンターソン家で仕えている執事です。

 

クールで仕事も素早くこなします。

 

客観的にものを見ているので時に辛辣な一言を話すこともあります。

 

レオンがとても信頼を置いている執事です。

リチャード・ウィンターソン

レオンの叔父にあたる人物で、ダンピールのエスターをかくまっていることをよく思いません。

 

一族の血を重んじる頭が固い人物でもあります。

 

ダンピールのエスターの吸血鬼の力がないのかが本当かどうかを確かめるため強引な手を使ったり、己の保身のためにエスターを出て行かせようとしたりします。

 

最終的には認めてくれますが一癖ある人物です。

レニー卿

レオンからは昔からの知り合いで、アルジャーノンの行方を捜してくれた人物です。

コドブリー・ハドソン

レオンとは寄宿学校時代の同級生で、レオンとは犬猿の仲ですが、ハドソンが一方的に勝負を挑んで負けています。

 

レオンからは鬱陶しいと思われています。

 

エスターに一目ぼれして、アプローチをしますがすべて失敗に終わってしまいます。

ジョン

レオンの飼い犬です。

 

レオンが幼い頃から飼っており、現在は老犬です。

ゲイリー(ルーク男爵)

リチャードの息子で、レオンの従兄弟にあたります。

 

冒険心があり、国外へよく旅行へ行きます。

 

とてもモテる為、女性の口説き文句はとても上手ですが、レベッカを一途に愛しており、レベッカに近づく貴族たちを裏で排除したりなど、レオンと同じく一度手に入れると決めたものはどんな手を使っても手に入れます。

 

社交界でもかなり顔が知られていますが、吸血鬼ハンターとしての実力も確かで、レオンと一緒に仕事を卒なくこなしてしまいます。

クリスティアン・V・A・ギルバート(ギルバート侯爵)

吸血鬼の王様です。

 

レオンが小さい時から交流があり、人間と吸血鬼の共存を目指しています。

 

規律を守らなかった吸血鬼に対しては容赦なく制裁を加えるなど、容赦が無いです。

 

ですが、少年のように無邪気で好き勝手やったりとお本人は自由な一面もあります。

クライヴ

クリスの専属執事です。

 

冷静に物事をこなし、主人には絶対の忠誠を誓っています。

 

クリスの自由さにあきれながらもいざとなれば、クリスを真っ先に守りに行きます。

 

厳しいですが、嫌なものを見せたくないときは違う頃へ移動させるなど優しい一面もあります。

レベッカ・ウィンターソン

レオンの遠縁であり、社交界では「青薔薇」と称されるほど、男性よりも女性からモテます。

 

レオンやゲイリーとは小さい頃から仲が良く、お互いの性格もよく知っています。

 

レオンの婚約者として登場しますが、本人は一切興味がなく、むしろエスターのよき姉のような存在となります。

 

男役としてエスターにダンスや所作も教えてくれる姉御肌です。

 

本人曰く恋愛をしたことが無いとのことですが、ゲイリーを前にするとあからさまに顔が赤くなり挙動不審になるなどかわいらしい一面も持っております。

ギルモア侯爵

エスターとアルジャーノンの実の父親で、吸血鬼のもう一人の王です。

 

吸血鬼と人間の共存に最初は反対していましたが、人間の女性メグ(エスターとアルジャーノンの母親)と出会ったことで考え方が変わります。

 

しかし、メグが出て行ってしまったことで生きることをあきらめかけますが、エスターに出会い、事件がきっかけで再び生きることを決意します。

エヴァ

吸血鬼でクリスに恋をしている吸血鬼です。

 

クリスの事を思うあまり一人で突っ走ることもありますが、クリスの側近として動いています。

 

口調も強めでお転婆なところもありますが、協定を無視して人を襲う吸血鬼に対しては「野蛮」と嫌っています。

 

クリスの為なら命を懸けるほど慕っており、最初はエスターを襲いますが徐々に仲良くなっていきます。

イオン

エヴァと同じく吸血鬼でクリスの側近の一人です。

 

エヴァに恋をしており、クリス一途で全く見向きもされませんが、エヴァにアプローチを続けています。

 

側近としての働きやエヴァの暴走を止めたりとしますが、最終的にはエヴァが良ければいいという感じです。

アーサー・マクドナルド

ギルモアの秘書です。

 

己の野望の為にはどんな手を使ってでも成し遂げようとします。

 

卑怯な手ばかり使うため、ほかの吸血鬼からも嫌われています。

 

基本礼儀正しい言葉使いますが、時折見せる残忍な表情が隠せないです。

ユアン

ギルモアの専属の使用人です。

 

幼い頃両親に捨てられてオオカミに食べられそうになったところをギルモアに助けてもらいます。

 

恩を返すためにギルモアにずっと仕えています。

サリンジャー博士

元外科医で、ダンピールの生態を研究している人です。

 

アルジャーノンの研究に手を貸してくれた人物です。

モニカ

サリンジャーの妻でダンピールです。

 

現在は吸血鬼として生活をしています。

『黒伯爵は星を愛でる』見どころ紹介!

見どころ① エスターとレオンのすれ違い恋物語!

エスターは労働者階級でレオンは伯爵という身分差からすれ違いが始まります。

 

そもそも一番最初レオンが邸に連れて来たのはエスターがダンピールだからです。

 

もちろんそれだけでは無く、レオンは本当にエスターを心から愛しています。

 

後半の巻数になればレオンの想いなどの裏話は明らかになるため、2人の距離はどんどん近くなりますが、レオンが邸に連れて来た時にエスターにした対応を見ればエスターが勘違いしてしまうのも無理はないです。

 

誤解を解こうと、レオンは何度もエスターに愛の言葉をささやきますが、全く伝わりません。

 

何よりエスター自身は、自分の事は美しいと思っていなかったり、ダンピールだからおいてもらっているなどの先入観があるのと、そもそもレオンを男性として最初は意識していません。

 

契約結婚と思い込んでいるのもあります。

 

レオンは上級者階級なので自分を愛することはあり得ない、レオンの愛の言葉は全て普段からいろんな女性に話しているので、からかってると思うのです。

 

エスターもまた、幼少期からの考え方やアルからの過保護によって守られていたこともあるため、恋愛事においては自身が無いのもあります。

 

様々な出会いを経て成長していくじれきゅんが見どころになっています。

見どころ② 吸血鬼と人間の葛藤

レオンは吸血鬼ハンターですが、吸血鬼側もむやみに人を襲ってはいけません。

 

クリスティアン・V・A・ギルバート(クリス)という吸血鬼王とその昔、人間が交わした「吸血鬼は無暗に人間を襲わないこと」「人間は吸血鬼に血液を提供すること」という規定の元、成り立っているのです。

 

レオンたちが狩っているのはその規定からはみ出て、無差別に人間を襲っている吸血鬼を退治するのです。

 

レオンが幼い頃はクリスとも仲が良く、クリスマスにはパーティを開いて交流をしていたほど、強固な絆ができていましたが、ある事件をきっかけにレオンとクリスには溝ができてしまいます。

 

もちろん、最後には解決となってくるのですが、レオンの葛藤とクリスの葛藤、人間と吸血鬼が共存していくためのそれぞれの想いや、信念も見ることができます。

 

過去との決着をつける為、真実を追っていくストーリがおうどうでとても見やすいです。

見どころ③ それぞれの恋愛の物語

本作はエスターとレオンだけではなく、そのほかのキャラクターたちの恋愛模様もとても魅力です。

 

レオンの幼馴染のレベッカとゲイリーの恋愛や、エスターの両親たちの恋愛模様など、胸キュン満載となっています。

見どころ④ ダンピールについて

本作ではエスターとアルがダンピールであることからストーリが始まります。

 

ダンピールとは人間なのか吸血鬼なのかということや、吸血鬼になってしまう可能性があるのかなど…、様々な疑問や思惑が交差し、全てを知ったエスターは最後にどのような決断をするのか…というところを見ていくのがお勧めです。

 

もし自分の立場だったら…?と考えさせられるのもあります。

『黒伯爵は星を愛でる』序盤ネタバレ紹介!

Episode1

舞台は19世紀のロンドンです。

 

本作の主人公、エスター・メイフィールドは町で花を売っている平民の少女(16歳)です。

 

幼いころから幽霊(吸血鬼)が見える体質で、その日も幽霊(吸血鬼)を見つけ、悟られないように全力で家に帰りました。

 

母親に「いい?エスター、その人たちを見つけたら、気付いたことを悟られないように距離をとって、相手の死角に入ったら、振り返らずに全速力で走ること!」と母親に言われたことを守っています。

 

現在は一人暮らしですが、1ヶ月前までは、幽霊が見える双子の兄エスター・アルジャーノンと母親と3人で暮らしていました。

 

1ヶ月後に母親が他界します。

 

そしてその一か月後に、兄のアルジャーノンは貴族の養子になると言って家を出て行ってしまいます。

 

1人での生活ですが幼いころに母親から「たくさん笑ったらいいことがある。エスターには金色の髪の素敵な王子様が現れるかもね」といわれ、最近はその夢ばかり見ていました。

 

次の日、いつものように街に花を売りに行くと同じ平民のポールと出会います。

 

ポールとたわいもない話をし、ふと、この町でいつまでも暮らしていくのかをぼーっと考えていると、人とぶつかってしまい、商売の花を落としてしまいます。

 

落ちたのをポールと拾っていると、「頂けますか」と声がします。

 

エスターが花を拾ったことを感謝しようとすると「ミスエスター・メイフィールド。あなたごと貰いましょう」と突然金髪の麗しい男性が声をかけてきます。

 

彼こそこの作品のもう一人の主人公、レオン・J・ウィンターソン、ヴァレンタイン伯爵です。

 

伯爵は自己紹介をするといきなりエスターに「あなたは今日から私の花嫁です」と伝え、エスターが驚いているうちに馬車に乗せて自身の屋敷へ連れていきます。

 

屋敷に向かう道中でエスターが「なんで私なんですか?私みたいな貧乏人、とても伯爵様には釣り合わないです。」と理由を尋ねると、「笑っていたからですよこの町は東と西で天と地ほどの貧富の差がある。しかし、エスター、あなただけは雨の日も風の日も笑顔で街角に立っていた。その姿はまるで、闇夜に輝く星(エスター)のようでした。だからあなたは私を選んだのですよ。」と何ともロマンチックな告白をしました。

 

エスターは夢みたいなことが起こっていると驚きが隠せません。

 

屋敷に到着するとあまりに素敵なお城を見て「ここはバッキンガム宮殿?!」と大興奮のエスター。

 

そこにレオンの執事のノア・フェリスが挨拶をします。

 

挨拶を済ませると早速エスターは入浴と着替えを行います。

 

すべて終わり、ドレスコードをしたエスターを見て「お似合いですよ。エスター。」とレオンが微笑みます。

 

エスターはドレスもおもてなしも何もかも初めてで戸惑ってしまい、レオンに「結婚とかそういうのはもう少し待ってもらえませんかっ」と話します。

 

一度家に帰って整理しようと思ったのですが…、「それはできない相談だな。逃がさんぞ。ダンピール」と先ほどの優しい様子から一転。

 

いきなりレオンがエスターに剣を向けます。

 

いきなり剣を向けられ混乱するエスター。

 

伯爵は剣の平をエスターのほほに触れさせ「この銀製の剣に触れても平気か。目醒めたりはしてないようだ。」と話を続けます。

 

「申し遅れたが、我がウィンターソン家は伝統である吸血鬼ハンターの一族である。ダンピエールがこの邸から逃げ果せるなどと努々思うなよ」と冷たく話します。

 

その話を聞いてエスターは「あ、あの…ダンピール…ってなんですか?」と質問します。

 

「ああ…あなたは何も聞かされていないのだったか」とレオンは剣を下ろします。

 

「人間と吸血鬼の混血を東欧ではダンピールと呼ぶのだ。父を吸血鬼に母を人間に持つ、あなた達のような生物の事だ」と説明しますが、突然の話にエスターはついていけません。

 

「違いますそんな…たまに幽霊が見えたりするだけで…、私たちはフツーの人間ですっ」と話しますが、「はっ「幽霊」か母親にそう言われて育ったのか」とレオンは鼻で笑います。

 

「遥か古からこの世には人の形をした人ならざる化物が存在している。我がウィンターソン家は代々奴らと対峙してきたのだ。ノア見せてやれ。」とノアに命じると、「レオン様が狩られた吸血鬼です。」と吸血鬼の生首を見せました。

 

「あなたが昨夜見て逃げ出した男だ。幽霊に見えるか?」とレオン。

 

そこでようやく今まで見てきた幽霊たちが吸血鬼だということに気が付きました。

 

レオンはそんな吸血鬼を探知できるダンピールを捜していたのです。

 

そしてエスターに妻として同行してもらい、狩に協力して貰うと話しました。

 

社交界に出るための言葉使い、立ち振る舞い、教養、マナーまでみっちり叩き込み、伯爵夫人にふさわしい淑女にするというのです。

 

エスターは無理だと思いますが、そこで貴族の養子になった双子の兄アルジャーノンの事を思い出します。

 

本当はアルに会いたい。一生のお別れは嫌だと思い「立派なレディになってそうしたらアルをこの手で探し出すことはできますか!?」とレオンに力強く問いました。

 

「結構」とレオンは満足げに答えます。

 

そして、最後にエスターは自身の半分が吸血鬼であることを心配しますが、「あなたが吸血鬼の本能に目醒めるようなことがあれば、その首は当主の俺が直々に刎ねてやろう」と、レオンが怖い顔で伝えました。

 

さあ、王子様ではなく黒伯爵が迎えに来てしまいました。

 

エスターの淑女になるためのレッスンが始まります。

Episode2

エスターが邸に来てから一週間がたちました。

 

美容、食事、刺繡、言葉使いと淑女になるためのレッスンに取り組んでいます。

 

なかなか身につきませんが、アルを見つけるため、ダンピールとしてレオンに役に立つためと頑張ります。

 

レオンは最初の王子様顔はなくなり、仕事の合間を縫ってはエスターの様子を見に来ます。

 

特に言語の矯正が難しく、姿勢改善と短文やシェイクスピアの朗読を行います。

 

そこにノアがやってきて「リチャード様がお見えです」

 

リチャードはレオンの叔父で後見人です。

 

リチャードはダンピールがレオンの屋敷にいることが許せません。

 

「今すぐ忌まわしい血の娘を連れてくるんだ!」とエスターを連れてこさせます。

 

初めて見るエスターの姿を見てリチャードの想像していたダンピールとは違うため、最初は驚きを見せたものの、信用なりません。

 

そこでレオンはエスターに十字架、銀製短剣をエスターに触れさせ、聖水を飲ませます。もちろん、エスターは何ともありません。

 

それを見てもリチャードは信用なりません。そこで、エスターとメイド(ジニー)を一晩地下牢に閉じ込め、メイドが無事なら一族の説得にあたろうと提案します。

 

レオンは何の罪もない女性たちを地下牢に放り込むことに嫌悪の表情を見せますが、提案に乗ることにします。

 

エスターたちを地下牢にいれてリチャードと今夜の晩酌の話をしているレオンに向かって「サディスト伯爵め~~!」とエスターは心で思いました。

 

夜になり、地下牢は冷えます。

 

エスターはジニーに一緒に暖を取るように提案します。

 

ジニーは使用人のため、隣に並ぶのはおこがましいと思い断りますが、エスターが「ジニーがあっためてくれないと寒くて倒れそうです…。」と説得し、隣同士で座ります。

 

ジニーが「いけませんわ。こんな風に使用人を甘やかしては…」と話しますが、エスターは「あら、立場の事を言うのなら自分はただの花売りでジニーは客間メイドを務められるほどの立派なレディだわ」と伝えます。

 

「それに、どんな身分でも風邪を引いたら辛いもの。」と笑顔で話すと、ジニーが「レオンは幼い頃に両親を亡くして若くして家督を継いで以来、冷静に淡々と仕事をこなしているだけであったが、ここ一週間は毎日のように声を上げて笑っている理由がわからなかった」と話します。

 

それは、エスターの珍しい反応が愉しくてしょうがないのだからと納得します。

 

エスターは「ああ…なるほど、それで笑って…」と落ち込むエスター。

 

ジニーは出すぎたことを話したと謝罪しますが、エスターは「ううん。その通りよ。私は珍種だからここに置いて貰っているんだもの…」と話すと「え?あっ、いえそういう意味ではなく」とジニーが話そうとしたときに
エスターのお腹がなりました。

 

それが面白くて二人で笑っていると

 

「おや、女ふたり、縮こまって震えていると思ったが」と声が「元気そうで何よりだ」とレオンが夕食を持ってきてくれました。

 

リチャードを酔いつぶさせるのに時間がかかったとのこと。

 

レオンはジニーにこの後は変わるため戻って良いと伝え、牢の中にはエスターとレオンのみになりました。

 

エスターは心配しますが、レオンは人間が一晩過ごせばいいのだから問題ないと伝えます。

 

エスターはリチャードから食事は抜きだと伝えると、「これは俺の食事だ」と伝えます。

 

がっかりするエスターに「だから、それを誰に食べさせようと俺の自由だ」と伝え、エスターを膝にのせて食事をします。

 

エスターは屁理屈だと伝えますが、空腹には勝てません。

 

そのままレオンの膝の上で食べさせてもらいました。

 

食事後、エスターとレオンは並んで座ります。

 

「一族の説得は何れ通らねばならん道だったからな。これも役目の一つと思って耐えてくれ。」とエスターに伝えます。

 

エスターはなぜそこまで自分のことを信じてくれるのか伯爵に尋ねます。

 

レオンはここ数ヶ月の間仕事の間にエスターを見つめていた(監視していた)ことを伝えます。

 

エスターはそんなことで信用するのはどうなのかと聞きますが、レオンは「心配しなくとも、本能に目醒目た時は俺が首を刎ねるだけだ。」とエスターを抱き寄せて毛布をかぶせます。

 

エスターはレオンが武器を今持っていないことや、冷たかったり、優しかったりとレオンの事がよくわかりません。

 

でも、ぬくもりを感じて安心します。

 

「この状況で安心されると、男としては複雑なのだが?」と笑います。

 

エスターは何のことかわからず、冬の日にアルと一緒に毛布で包まっていたことを思い出したと伝えます。

 

「俺は兄の身代わりか」と不満を口にします。

 

「いえっそういう意味では」とエスターは弁解します。

 

「冗談だ。気にせずくっついていろ。妻を温めるのは夫の役目だからな。」と笑って自身に抱き寄せます。

 

エスターは久しぶりにぬくもりを感じながら人じゃない夜に涙しながら安堵します。

 

そうして夜が明けていきました。

 

次の日、地下牢の様子を見に来たリチャードは、レオンが牢に入ったことにお怒りの様子。

 

だが、レオンはそんなことにを気にも留めず、エスターが一晩人間と過ごしても何もなかったことを証明したため、エスターを受け入れることを聞きます。

 

これにはリチャードも何も言えませんでしたが、「まだ信用したわけではないからな!帰る!」と怒りながら帰っていきました。

 

リチャードが帰った直後にエスターは起きました。

 

エスターはリチャードに膝枕してもらったことに驚き、許しを請いますが「許さん。仕置きとして、あなたには語学の課外授業を受けてもらう。来週ふたりでオペラを見に行くぞ」と伝えます。

 

まだレディとしての振る舞いが充分でないエスターは断りますが、レオンはエスターに当日までに覚える言葉の一覧を渡し、オペラの前日まで仕事で家を留守にすることを伝え、リチャードの見送りに行きました。

 

レオンが向かった後に、エスターも見送りに行こうと後を追います。

 

入り口前ではレオンとリチャードが話をしていました。

 

リチャードは結婚を考え直すように伝えます。伯爵家が労働階級の娘を断るのは言語道断、遊びではないことを伝えますが、レオンは大真面目だと伝えます。

 

「夫婦として生活を共にすることでダンピールの生態を把握し、必ずやウィンターソン家の為に使いこなしてご覧に入れますよ。」とリチャードに伝えます。もちろん、リチャードを黙らせるための嘘です。

 

その話を聞いていたエスターは人を者扱いしたことに腹を立て、自分もアルを捜すために利用してやると意気込みます。

 

「そうよ。私たちは初めから利害関係だけの仮初めの夫婦だもの」とわかってはいますが、求婚された言葉がとても嬉しかった。

 

「うそつき」エスターは涙を流しました。

 

そのころ、支度を終えこれから家を空けるレオン。

 

「ノア、俺は一週間留守にすると言った筈なのだが…。なぜエスターは見送りに来ない」とお怒りの様子。

 

「レオン様の無理難題でお忙しいそうです。」とノアが言います。

 

その一言で自分のせいだとわかっていながらも、見送りに来てくれないことで拗ねていたレオンでした。

Episode3

レオンが邸を空けている間の一週間、エスターは観劇に行くための最低限のレッスンを続けます。

 

レオンの「使いこなしてご覧に入れますよ」という言葉に負けず、「あんな人最っ低だけど、これは契約!立派なレディを演じきって見せるわ!!!」意気込み、あっという間に当日になりました。

 

当日、美しいドレスを身にまといヒールを履きます。いつもヒールが高く、動きがぎこちなくなりますが、後ろからレオンが歩き方の基礎を思い出す瀬戸後ろから抱き着き腰を支えました。

 

エスターは腰をつかまにようにレオンに言いますが、レオンはそんなことはお構いなしに、仕事が遅くなってしまったことを謝罪しながらも「そのドレスよく似合っているな」とキスをしようと顔を近づけます。

 

エスターはレオンの背中を押してそれをかわして、準備を促します。

 

エスターはレオンにからかわれた為、調子が狂います。気を許してはならないと誓ったからです。

 

いよいよオペラの会場に到着しました。

 

緊張で手が震えているエスターにレオンは手を取り、「そう固くなるな。今宵はゆっくり楽しめば良い」と伝えます。

 

エスターは手を放して「そういうわけにはいきません!頑張りますっ」と話します。

 

周りを見るとレオンの美しさに見惚れている女性が沢山いました。

 

「外見はとてもお綺麗だし…。でも中身は真っ黒だから性質が悪いわ!」と心で思うエスターでした。

 

席に到着するとあまりにも美しい眺めに大興奮のエスター。

 

その様子を見てレオンは笑います。

 

と、そこにレニー侯爵がやってきます。

 

レオンがエスターを紹介します。

 

そしてついに妻として挨拶をします。

 

「はじめましてレニー侯爵。エスターと申します。お目にかかれて光栄です。」訛りもなくきれいな挨拶をすることができました。

 

レニー侯爵はエスターに挨拶をしたあとレオンに向かって「数々の浮名を流した男がついに結婚とは。次の舞踏会ではどれだけのご婦人が倒れるか見物だな。」とレオンをからかいます。

 

レオンは笑ってやり過ごしていますが、エスターは何のことかさっぱりです。

 

レオンはエスターにレニー侯爵と話があるからと、別の席に移させました。

 

席に座ると訛っていなかったかドキドキのエスターでしたがその時、吸血鬼の気配を感じ取りました。

 

すぐにレオンに伝えようとしますが、話の途中で話しかけられません。

 

困ったエスターは1人で吸血鬼を追います。

 

気づかれないように尾行しながら母親に言われたことを思い出します。

 

「いい?「幽霊」を見たらとにかく全力で逃げるのよ!」ですが、レオンと約束し、役に立つと決めたのだと自分に言い聞かせているうちに見失ってしまいました。

 

人気のない場所へ角を曲がると、吸血鬼が血を吸っている最中でした。

 

あまりにの恐怖に腰を抜かしてしまったエスター。

 

気が付いた吸血鬼が迫ってきます。あともう少しで牙が立てられるところで、

 

「失礼」と、ナイフが飛んできて吸血鬼の顎をかすめました。

 

レオンが助けに来てくれたのです。

 

エスターは震えながら襲ってきた人物が「幽霊」だと伝えます。

 

レオンが確信すると同時に吸血鬼の顎が焼けただれていきます。

 

吸血鬼が吸血鬼ハンターと気が付いた時にはレオンは銃口を頭に向けていました。

 

「吸血鬼ハンターの花嫁を組み敷いてくれた勇敢なる吸血鬼に、銀段の褒美をくれてやろう。」そういうとエスターの目をふさぎ銃を眉間に撃ちました。

 

吸血鬼を倒すときに銃声がなった為、警察が来てしまいます。

 

レオンはエスターの手を引いてノアと一緒に会場から一刻も早く立ち去ろうと帰路へ急ぎます。

 

エスターは自分の不甲斐なさにレオンに謝罪をします。

 

「最低な夜だ。」とレオンは怒っています。

 

エスターは自分が不甲斐ないばかりに怒っているのだと思っているとノアが、「エスター様あまりお気になさらず。レオン様は拗ねているだけです。」と。

 

「当然だ」とレオン。

 

レオンは妻との初めてのお出かけを吸血鬼によって台無しにされたことと、

 

エスターが一人で下級とはいえ吸血鬼に近づいたことに腹を立てていました。

 

エスターが「え…。でも、それが私の役目じゃ…」言いかけると「頼むから、あまり心配を掛けてくれるな」とレオンは前を向いたまま言います。

 

エスターはレオンの優しい言葉の意味が分からなくなり、手を放してレオンに質問します。

 

「私は伯爵にとって、ただの吸血鬼を狩るための道具ではなかったのですか!?」リチャードに話していたことを聞きます。

 

エスターは自分が単なる道具だからそばにいるのだと思っていたため、なおさらレオンがなぜ気にかけてくれるのかがわかりません。

 

その発言を聞いてレオンは「誰がそんな世迷いごとを!?」と聞きます。

 

エスターがリチャードにそう話していたことを伝えると「あんなものは、あの人を黙らせる為の詭弁だ。忘れろ。」といわれます。

 

そのことを聞いてエスターは一週間自分は何に怒っていたのだろうと言葉を失います。

 

レオンが「まさか、期限が悪かったのはそのせいか?」と聞きます。

 

「あんなものより、あなた自身への言葉を信じてほしいものだな。」とエスターを邸に連れてきたときに伝えた言葉を思い出させます。

 

エスターはその言葉は自分を騙して連れてくるための嘘だったと思っていました。

 

ですがレオンは、「あなたのダンピールとしての能力を必要としているのも確かだが、俺はそれ以上に、あの街でひとり朝から晩まで、頼りない姿で必死立って笑っていた。そんなあなたが欲しいと思った。この手で守ってやりたくなった。そんなあなただからだ。エスター」とエスターに思いを伝え抱きしめました。

 

エスターはそんなことは意地悪されていたらわからないと伝えますが、レオンは精一杯可愛がってるつもりでした。2人はすれ違っていたのです。

 

(王子様なんて一生現れないと思っていたのに)とエスターは涙を浮かべました。

 

帰りの馬車でレオンは、レニー侯爵から最近養子を迎えた貴族のリストの封筒をエスターに渡します。

 

レオンはこの一週間の間でアルの事を調べてくれたのです。

 

一週間のよく頑張った褒美だとエスターを誉めます。「今宵は実に愛らしいレディであった」「ほんとですか!?やったー」と嬉しそうなエスターそんなエスターにキスをしようとレオンが近づきますが…寸前のところでエスターが封筒で遮ります。

 

レオンは「こら。なんだこれは?」と尋ねると「ダッダメです!にせもの夫婦がこんなことっ」とまさかの発言をするエスター。

 

「は!?何がにせものだ!」レオンが反対します。

 

「だって、私達は契約上の仮初の夫婦ですよね?」とエスターが質問をします。

 

何のことかわからず「俺は先ほどあなたへの想いを伝えたのだが?」と聞きます。

 

「え…あ、はい。私なんかを気に掛けて頂けてたなんてとても嬉しいです。」と素っ気ない返事をするエスター。

 

「なんだその素っ気ない返事は!?」とレオンがエスターに聞きますが、エスターは何のことかわからない様子です。

 

見かねたノアが「レオン様。先程の言葉の、エスター様には全く伝わっていないかと。」

 

そう、先程のレオンの告白ですが、エスターはレオンが自分のことが本当に好きで結婚したのだと一ミリも思っていないのです。

 

レオンはそのことが分かり「つまり俺は、あなたに欠片もそういう目では見られていないと…。だが、残念だったな。あなたはもう俺の花嫁だ。一生手放してなどとやらんから覚悟しとけ。」とエスターに宣言します。

 

何のことかわからないエスターをよそにロンドンの夜は過ぎていくのでした。

 

後日、語学の勉強の時に、オペラはお仕置きなどではなく、レオンが元気のないエスターのために手配したものだったと講師の先生からエスターは知りました。

Episode4

再びエスターはレッスンの日々に戻ります。

 

この日レオンはほかの貴族たちとお茶会をしていました。

 

魔物の館と呼ばれるサリヴァン子爵の情報を探るため、隣接する領のお茶会に参加していました。

 

そんなことは知らず、領の主は娘をレオンにくっつけさせようとしており、娘もわかりやすくレオンに迫ってきます。必要な情報が集まるとレオンは、必死に引き留めようとする娘の夕食の誘いを断り「可愛い妻が、待っていますので。」と帰りました。
馬車の中でノアが「よろしかったのですか?」と質問します。

 

レオンは領の主が娘を伯爵夫人にしようとしていた魂胆を見抜いていました。「構わん。うんざりしていた。あの狸め、あわよくば娘を伯爵夫人にとの魂胆が見え見えだ。恥を知れ!」と怒りをあらわにします。

 

「まったく無駄なことを。俺の妻はこの世でただひとりだ」そう呟いて邸に戻ります。

 

ちょうどそのころ、エスターは発音のレッスンを受けていました。

 

なかなか下町訛りが治らないため、何度も繰り返し練習をしていました。

 

先生たちに早く社交界デビューをしなければならないと伝えられているときに、レオンが戻ってきました。

 

「伯爵っ。おかえりなさいませ。」とエスターが出迎えます。

 

レオンはお帰りのキスをねだりますが「そういうのはちゃんと好きな女性となさってください!」とエスターは離れます。

 

(他の女としてもあなたは全然構わないと…?)レオンはもやもやします。

 

さらに、ノアと飼い犬のジョンは名前で呼んでいるのを見て、エスターにジョンとノアの名前を呼ばせます。

 

最後にレオンの名前を呼ばせると「?ヴァレンタイン伯爵です」と笑顔で答え、「あっ、私書斎を片付けてきます」とエスターは行ってしまいました。

 

そう、レオンの事はいまだに「ヴァレンタイン伯爵」と呼ぶのです。

 

「何故エスターはいつまで経っても俺を名前で呼んでくれない…。執事や犬は親しげに呼ぶくせに…」わかりやすく落ち込んでいるレオンにノアが、「そんなことよりもレオン様、サリヴァン子爵の晩餐会はご出席で宜しいですね?」と質問します。

 

(そんなこととはなんだ)と怒りながらも、「当然だ」とレオン。

 

サリヴァン子爵の噂を探るために今回のお茶会に参加したのです。

 

「招かれてやろうではないか」とレオンはやる気満々です。

 

そのころ、エスターは書斎の片づけを行っていました。

 

エスターはまだ自分が何不自由無い生活を与えられているのに、何の役に立てていないことに不甲斐なさを感じています。

 

もっと頑張らければと考えながら片づけをしているとよろめいてしまいます。

 

するとそこにレオンがやってきて受け止めてくれました。

 

もっと頑張らなくてはならないのにまた手を借りてはいけないと、エスターはすぐに離れようとします。

 

ですが「あなたはもう少し、俺に寄りかかって来て欲しいのだが?」とレオンは伝えます。

 

「?こうですか?」と言葉通りにレオンに寄りかかるエスター。

 

レオンは物理的なことではないが、これはこれで大歓迎とエスターを抱きしめます。

 

そして、来週末にサリヴァン子爵の家の晩餐会に行くことを伝えます。

 

エスターは「お仕事ですね!?」(お役に立てるチャンスだ!)と張り切ります。

 

レオンは笑って「ああ。「魔物の館」で晩餐会だ。」と話し、いよいよ当日になりました。

 

馬車に向かう途中に、サリヴァン子爵には以前から不穏な噂があったのです。人が消えるや、真夜中に断末魔が聞こえるなどです。

 

吸血鬼ハンターとしてレオンも目をつけていましたが、貴族であったため迂闊に手出しができなかったのです。

 

ですが今回はサリヴァン子爵側から晩餐会の招待状が届いたとのことでした。

 

「宣戦布告じゃないですかっ」とエスターは叫びます。

 

そんなエスターを見て「まぁ、あちら側も迂闊に手出しできないのは同じだよ。今回はお互い挨拶みたいなものだろう。震えているのか?怖かったら帰ってもいいのだぞ?」とにやにやしながら聞きます。

 

エスターは「ふっ震えてなんか…っ大丈夫ですもん」と強がります。絶対に役に立って見せると決めたのでここで引くわけにはいきません。

 

そんな話をしていると次第に日が落ちてきました。

 

夜になり魔物の館に到着しました。

 

部屋へ案内されるとレオンの知り合いの伯爵たちが4人そろっていました。

 

レオンが来ると貴族たちが挨拶をしに来ます。

 

その中にはコドフリー・ハドソンという寄宿学校時代の同級生も来ていました。

 

父親に「(レオンは)その年で立派に伯爵家を回していらっしゃる!うちの愚息にも見習ってほしいです。なぁコドブリー。」と話しかけると「勘弁してくださいよ父上。そんな奴に倣うくらいなら犬の尻尾の振り方でも真似していた方がまだましです。」と挑発するハドソン。

 

エスターが「お知合いですか?」と質問すると「ん?ああ…うん…そうだなー。彼は一体誰だっただろうかと、記憶の糸を手繰り寄せているところだ。」レオンも言い返します。

 

「相っ変わらずいけ好かない奴だなウィンターソン!」とハドソンは怒ります。

 

「ははは冗談だ。久しぶりに会ええて嬉しいよ。コドブリー・ハドソン」とレオンは笑顔で返します。

 

「僕は微塵も嬉しくないからなっ」とハドソンも言い返しました。

 

エスターはその様子をポカーンと見つめていました。

 

ハドソンの説明をエスターにしていると、一人の貴族がエスターの事を聞きます。

 

レオンは自分の妻と伝えます。

 

エスターもしっかりと「初めまして。エスターと申します。皆様にお会いできて光栄です。」としっかりとあいさつができました。

 

他の人たちが愛らしいなどと話しているとハドソンが「へー、女なんて選り取りみどりなレオン様が選んだにしては、随分地味な…」と言いかけてエスターを見ましたが、あまりにもエスターがかわいかったので見惚れてしまいます。

 

その瞬間ガッとレオンがハドソンの口をつかんで「この口を潰されたいかハドソン」と恐ろしい形相でにらみました。

 

これをされたハドソンはすぐに謝罪します。

 

その時、部屋の扉が開き、サリヴァン子爵の妻であるミラが入ってきました。

 

その瞬間エスターはミラが吸血鬼だと見抜き、レオンに伝えます。

 

レオンはミラと挨拶をしますが両者はとても険悪な雰囲気です。

 

レオンがサリヴァン子爵の事を質問すると、体調がすぐれなくて起き上がれないとのこと。

 

今回はミラがおもてなしをするとのことです。

 

レオンはミラのほうが病弱で邸から出られないと聞いていたので、いよいよ怪しいです。

 

部屋に行こうとしたときエスターの目の前に小さな金髪の髪の男の子が現れます。

 

「たす…けて…」そういわれた瞬間に小さい時のアルに似ているとエスターは思いました。

 

その時レオンに肩を叩かれ、男の子がいようと話そうと振り返ると、もう一度振り向くと男の子は消えていました。

 

そして食事中、ぼんやりしていたから幻覚が見えたのだと気合を入れ直しますが、貴族の人たちの話が分からず、レオンにフォローしてもらってばかりです。

 

労働者階級の自分と会話が成り立たず、レオンが遠くに行ってしまったように思うエスター。

 

何の役にも立てないとどんどん落ち込みます。

 

それとともにお酒も回ってきて気分が悪くなってしまいます。

 

そんな様子を見てレオンは顔色を心配しますが、エスターはこれ以上迷惑を掛けたくないと大丈夫と言い張ります。

 

レオンは見かねてエスターを抱きかかえると、ミラに休めるところを貸してもらいます。

 

部屋の中で休むエスターは、「もういいからレオンに休んでろ!」と言われ、飽きられてしまった、迷惑をかけてしまった、(こんなんじゃ、伯爵のお傍にいる資格ないわ)と涙を浮かべます。

 

少し休んだ後、雷の音に驚いたエスターは、落ち込んでも仕方がないと、髪型とドレスを整えて部屋を出ます。

 

食事のあと女性はお茶をして歓談をすると教わっていたので、女性達を捜しに行こうとしたとき、

 

偶然ハドソンに会いました。ハドソンは「おや?もう体調は良いのですか?」と声を掛けられます。

 

「ハドソン様」とエスターが声をかけると、「コドブリーで結構ですよ。私もエスターとお呼びしても?」と少し照れた顔で言います。

 

何しに来たのかをエスターが尋ねると、ビリヤードでレオンが涼しい顔で一人勝ちをして、腹が立ったから出てきたとのこと。

 

昔からそうだったと話すハドソンにエスターは「いつも余裕たっぷりで?」と質問します。

 

「長い付き合いだが、取り乱したところなんて見たことない。完璧人間ってやつですよ。」それを聞いてエスターは「そう…ですか…。きっとそんな人に付いて行こうなんて、無謀なんでしょうね」と残念な顔をします。

 

そんな様子をみてハドソンはいつかレオンに吠え面を書かせてやると、ともに勝とうとエスターに伝えます。

 

すぐに何を言っているんだと落ち込みますが、エスターは笑って「ありがとうコドブリー。ちょっと元気が出ました。」とくすくす笑います。

 

そんな反応をされて照れつつも、なんと話していいかわからずに声にならない声を上げるハドソン。

 

そこへ「随分楽しそうだなエスター。部屋で休んでいろと言った筈だが?」とレオンがやってきました。

 

エスターは「あのっ良くなったので戻ろうかと…。そうしたら偶然コドブリーに会って少しお話を…。」と説明をすると、「コドブリー?」とレオンがつぶやき、エスターを再び部屋へ連れていきます。

 

そして「ハドソン、父君がお呼びだったぞ。」とハドソンをにらみつけてレオンも部屋に入りました。

 

ハドソンはレオンににらまれた理由がわからず、疑問に思いながら戻っていきました。

 

部屋に入るなり、エスターを壁に追いやると、ハドソンは常日頃うっとおしいと思っていたが、殺意を抱いたのは初めてだとつぶやきます。

 

何のことかわからず「伯爵しゃ…」と言いかけたエスターに「あなたはっ俺の妻としてここへ来た自覚があるのか!?他の男と親しげに呼んで笑いかけるとなど冗談じゃない!」と怒りをあらわにします。

 

妻としての役割を果たせなかったと思っているエスターは謝罪します。

 

「何故だ。エスター、何故、あなたは…」と悲しいような、くやしいような顔をします。

 

何のことかわからずに「伯…しゃ…?」と困惑するエスターに「やめてくれ。このつれない唇をムリヤリ塞いでしまいたくなる」とキスをしようとした時に「コンコン」と扉を叩く音が聞こえ、サリヴァン子爵の使者が部屋に来て土砂崩れで帰りの帰路が塞がってしまったので一泊していってほしいと通達されました。

 

レオンたちは邸に閉じ込められてしまいました。

Episode5

夜遅くなってきたのでレオンは寝る準備を始めます。

 

エスターは一緒に寝ると思っていなかったので戸惑いますが、「夫婦なのだから当然だろう」とレオンから言われると先程失敗してしまったので、挽回したいのと「わかりました!それが妻の役目ならば!」と意気込みます。

 

「役目…」エスターにはレオンがただ愛する妻と一緒に寝たいからと言うことが伝わりません。

 

怒ったレオンはエスターのドレスを脱がせるとエスターを抱きしめます。

 

着替えは自分で出きるとエスターは伝えますが、コルセットは自分ではずせないだろうと、強引に脱がせ始めます。
少し脱がせるとエスターの背中にキスをするレオン。

 

くすぐったいというエスターですが、「罰だ。俺を差し置いてハドソンを___」「え…コドブリーが何か…」

 

分からないエスターに対して「これくらいでやめてやろうかと思っていたが、もう押し倒すぞ」とお怒りモードです。

 

何のことかわからずに混乱していると、外で大きな雷が鳴り、エスターが驚きます。

 

「ああ、あなたは雷が苦手なのだったか」とレオンが話しました。

 

知っていることに驚くエスターですが、レオンは全部調べたとサラッと話します。

 

エスターは子供のころは怖かったが今は大丈夫だと強がった瞬間に、また雷が鳴ったので、驚き固まってしまいます。

 

そんな姿を見て怒りも薄れたレオンは笑いながら「いいだろう。その愛らしさに免じて許してやる。」と洗面台を使うのでゆっくり着替えるようにと伝え、部屋を出て行きました。

 

着替え終わったエスターはレオンが戻ってくるまでベッドに潜っていようと、ベッドに入ろうとすると「…たす…けて…」と、先ほど現れた小さな金髪の少年が目の前に現れて、部屋の外へ出て行こうとします。

 

エスターは幻覚ではなかったのだと、少年を追いかけます。

 

そのころ、洗面台から出てきたレオンは部屋にエスターがいないことに気が付きました。

 

エスターは少年を追って階段を下ります。

 

「ちょっと待って、話を聞かせて。助けてって何…」とエスターが問いかけると、少年はある一つの扉の前で止まり、仕掛けを外すと、なんと地下牢へ通じる階段が現れました。

 

地下牢に入る少年を追うエスター。

 

地下牢に入ると目の前に棺が三つ置いてあります。

 

少年がいないことに気が付き、棺に隠れているのではないのかと、棺を空けると、棺の中には白骨死体が入っていました。

 

このことを早くレオンに伝えようと来た道を振り向くと、いつの間にかミラが来ていました。

 

「まぁ、お行儀の悪い伯爵夫人様ですこと。どうやってここを見つけたのかしら」と問いかけるミラに男の子が連れてきてくれたと、酷いことしているなら開放して欲しいと伝えますが、ミラはそんなことは知りません。

 

それよりもエスター自身の心配をしたほうがいいと、エスターがダンピールであることも気が付いていました。

 

エスターの口封じなどたやすいというミラに対して「でもっ、私が死ねば、伯爵は堂々とあなた達を斬ることができますよ」とエスターも負けじと言います。

 

ミラはかわいらしいだけかと思ったら肝が据わっていると笑いながら、剣を構え「その生意気な口ごと切り刻んで、滴る鮮血を啜って差し上げましょう」と、エスターに切りかかった瞬間です。

 

「口は困るな。私はまだこの愛らしい人から欲しい言葉を、貰えていないのでね。」間一髪、レオンが剣を止めて助けてくれました。

 

レオンはエスターの無事を確認した後、棺の死体を見てサリヴァン子爵の物だと確信します。

 

ミラは「ご名答よ」と余裕です。

 

レオンは社交場に現れる子爵を見て、誰もが噂は嘘だと思ったが、真実は魔物の館の主はミラで、サリヴァン子爵はただの「常備食」だったのです。

 

これにはレオンも勘違いさせられました。

 

「ええ、ルイス・バートン、愚かな男だわ。何十年と従順だったくせに、急に逆らうものだからつい…」その話を聞いた時、エスターはルイス・バートンという名前に聞き覚えがありました。

 

「その「急に」というのは養子を迎えてからですね?」とレオンが話すと、(養子?あー!オペラの夜の最近養子を迎えた貴族のリスト!あの中の一人がルイス・バートン!伯爵はわかってて私をここに連れてきたの!?)とエスターは思います。

 

「ええ。常備食を増やそうと養子をとったのに、ルイスったら、かわいそうだからってあの子を逃がそうとしたのよ。」そこで先ほどの金髪の少年が養子だとエスターは気が付きます。

 

「最後は、ルイスの体の血を残らず貪って、殺してあげたのよ」とミラが髪をほどきます。

 

「この私たちの寝室を見られたからには生かしておけない…。あなたの若くて美味しそうな血も貪りつくしてあげるわ。ヴァレンタイン伯爵」ミラが本性を現しました。

 

「申し訳ないが、私の首筋に歯を立てていいのも、エスターだけなのですよ」とレオンも剣を構えます。

 

「私は吸血鬼じゃありません!」とエスターは怒ります。

 

「そういう意味ではない…。」と少しがっかりするレオン。

 

エスターを後ろに下げさせ、ミラとの戦闘が始まります。ミラは身体能力が高い吸血鬼に人間が勝てるなど不可能だと余裕をかまして飛び上がり、上から攻撃をします。

 

レオンは冷静に見て、ミラの右腕を切り落とします。

 

「非力な人間でもなんとかなるものだな。」とレオンは油断しません。

 

「おのれ…っこうなれば…」とミラは体を霧に変化させます。

 

高位の吸血鬼は体を霧に変えることができるのです。

 

(少々厄介だな)とレオンが思うと、霧の状態で攻撃されます。

 

近くに来れば見えないこともありませんが、どこから来るのか分からないため、傷を浅く身をすので精一杯です。
(せめてくる方向が分かれば…)と思ったその時、エスターがレオンの近くに来ました。

 

「エスター!?何を…」「私はダンピールです。私が伯爵の目になります!」とエスターは恐怖で震える体を押さえてレオンの横に立ちます。

 

守ってもらうばかりは嫌だと、伯爵の役に立ちたい、その思いで吸血鬼を感じる感覚に集中します。

 

(もっとお傍に 背の後ろではなく 私は あなたの隣にいきたいのです)「レオン。左後ろ8時の方向です」エスターの合図とともにレオンが剣を後ろに刺しました。

 

見事、剣はミラの体を貫きました。

 

ミラは倒れますが、首を落とさなければ立ち上がります。

 

レオンはエスターに目を閉じているように伝えますが、「いいえ。閉じません。」「私は、吸血鬼ハンターの花嫁ですから!」と、吸血鬼の最後を見届けました。

 

ゴキンッ!!!と生々しい音が鳴りました。首を斬り落したのです。

 

驚いたエスターエスターでしたが、吸血鬼が砂みたいになったことに驚きます。

 

吸血鬼は滅びれば灰になります。

 

以前オペラでもそうだったとレオンは説明しますが、エスターは見ていなかったとのこと。

 

ですが、一番最初、邸に来た時、吸血鬼の生首を見せられたことをレオンに質問すると、それはノアが作ったレプリカだと聞かされました。

 

騙されたと怒るエスターですが、「酷いのはどっちだ。よりによってあのタイミングで呼ぶ人があるか。あの後の指示を実行できたのは奇跡に近い。」とレオンが反論します。

 

何のことかわからずはてなだらけのエスター。

 

「呼んだだろう。さっき!」と、言われようやくエスターは自分がレオンと名前で呼んだことを思い出します。

 

それがいけないことと思ったエスターは「あっ、つい…、すみません。以後気を付けま…」謝罪しようとすると、
「そうじゃない」とレオンの顔を見ると、真っ赤になっています。

 

「もう一度、呼んでくれないか」「え……レオン?」「もう一度」「レオン…」エスターは名前を呼んでいくうちに自分の胸がドキドキすることに気が付きます。

 

「もういっかい、呼んでエスター」「レ…レオン」「…ああ、腰が砕けてしまいそうだよ」とエスターを抱きしめます。

 

抱きしめながら再び名前を呼ぶように伝えるレオン。

 

恥ずかしいからは話してほしいとエスターはレオンを叩きながら話しますが、レオンは離しません。

 

こうして魔物の館の夜が明けていきました。

 

次の日の朝、天気も良くなり道も通れるようになったので帰ることになりました。

 

レオンたちも外に出ますがレオンは傷だらけで、エスターは寝不足です。

 

ハドソンは何かあったのか聞きますが、もちろん秘密です。

 

ハドソンに別れを告げ、エスターたちは後処理の為、馬車内で待機です。

 

馬車内で、エスターは「教えてくれても良かったと思います。」とレオンに言います。

 

「何を?」とレオンが聞き返すと「サリヴァン子爵がリストの一人だったってことです。秘密は酷いです。」とエスターはむくれます。

 

もちろんエスターは自分の為、自分の兄を見つけるために連れてきてくれたこともわかっています。

 

レオンは「教えたらあなたは何をしでかすかわからないだろ。今回もっ、ひとりでうろうろして危険な目に、反省しているのか」と、鼻を摘まれ、逆に注意されます。

 

「~~~~はい、ごめんなさい」とエスターは素直に謝ります

 

そして、レオンはエスターに何故地下牢に行ったのかと質問します。

 

エスターは養子の男の子を追いかけてったことを伝えます。

 

養子の男の子が見つかったと聞いた安心するエスターですが、ここでレオンが恐ろしいことを言います。

 

「確かに養子は見つかった。あの地下牢の3つ目の棺から。子爵と同じく、死後2か月は経っているということだ。」と聞かされ「………へ?じゃあ、私が見たのは……?」と恐怖で震えるエスター。

 

果たしてエスターが見たものは何だったのでしょう。

 

「なかなか貴重な体験ができたようで何よりだ」と意地悪に笑うレオン「ああ、そうだ。昨晩はソファで少し仮眠しただけだろう。俺の膝枕で寝てもいいぞ。」といいますが「眠れません!!!」(いじわるーー)と普段のやり取りに戻ることができました。

 

その後、魔物の館の噂は静まりましたが、まだまだ伯爵との暮らしは平穏とはほど遠いようです。

 

と、エスターのモノローグで一巻が終わります。

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