二月の勝者 黒木先生の過去は？佐倉と恋愛で結婚？かっこいい裏の顔や倒れる指輪一橋大学？

テレビドラマ化もされ、大きな話題となった「二月の勝者」。

中学受験というテーマを通じて、生徒、講師、そして保護者の人間関係が描かれています。

そのなかでも今回は「二月の勝者」の主要人物である黒木蔵人（くろき　くろうど）の過去、裏の顔や大学などを紹介します。

『二月の勝者』は漫画アプリ『マンガワン』で全巻無料で読める？

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黒木蔵人（くろき　くろうど）の簡単なプロフィール

物語の舞台となる東京都武蔵野市吉祥寺にある桜花ゼミナール吉祥寺校の校舎長をしています。

冷静沈着で「学習塾は子どもの将来を売る場所」という発言をするなど、金銭至上主義的な考えを持っています。

冷徹である一方で保護者や生徒たちに対して現実的で熱のあるアドバイスを行う側面を持っています。

黒木の指導法は一般的な教育論とはことなっており、中学受験を通して親と子どもの人生を変え、生徒”全員”を合格させるための最適な戦略を提案します。

黒木蔵人（くろきくろうど）の壮絶な過去について解説・倒れる原因は？

黒木の学生時代は？

黒木は高校時代までサッカーをしていました。

将来のプロを育成するジュニアユースの選抜選手に選ばれるほど実力がありました。

しかしながら、高校時代に病気があることが判明するのです。

低血乏性貧血。

検査の結果深刻な可能性は低く、生まれつきのものであり薬で補いながら普通の生活を送ることは可能であると告げられました。

逆に言えばプロになることはできない、ということです。

黒木はプロのサッカー選手になることを諦め、友人のダイキに託しました。

別の夢を探すためにひとまず勉強をやり直すことにしたのです。

それから1年後。

友人のダイキの家庭状況が変化しました。

ひとり親の母が病気になってしまったため、代わりに働くことになってしまったのです。

黒木とダイキはプロのサッカー選手になるという夢を諦めるしかなかったのです。

しかしそこで2人は新しい夢を作ってお互いに語り合うことを誓ったのです。

そして「自分たちの手の届く範囲でいいからお金で進路を選べなくなっている子どもたちを、1人でもいいから減らそう」という理念のもと無料塾であるスターフィッシュを立ち上げ運営するのでした。

フェニックス時代の黒木について！犯した過ちとは？

黒木が桜花ゼミナールに転勤してくる2年前の話です。

当時の黒木は中学受験の最大手であるフェニックスで勤務をしており、当時請け負っていたクラスは最上位のサミット1でした。

そこで質問に来た生徒の1人が教育虐待を受けていることに気づいてしまったのです。

頭部に傷があることに気づいた黒木は、個人的に外で会ってしまいました。

彼を助けたいがためにした行動でしたが、生徒の帰宅が遅いことから母親にそのことがバレてしまいます。

しかしながら、子どもの成績を向上させたいという母親の思いから正式に家庭教師を頼まれたのです。

黒木の目的は生徒を母親の教育虐待から守るために、”親の望む”志望校へ受からせることだったのです。

入学することができたものの学校の授業について行くことができず、深海魚（成績を向上させることができずずっと下位に留まってしまう生徒のこと）になってしまいました。

母親が想像する”理想の息子”になることのできなかった生徒は不登校になってしまい、流血沙汰にまでなってしまいました。

この件から黒木は「志望校へ合格することが全てではない、その先の人生がある」ということを学んだのでした。

冷徹な黒木蔵人が島津順（しまづじゅん）に怒る理由とは？状況と理由について解説！

最終21巻、卒塾会2時間前の話です。

既に第一志望であった開成中に合格していた島津順。

ある一枚の入学許可書を黒木に見せたのです。

それは第一志望の開成中ではなく、都立大石山中の入学書でした。

当初は父親に言われて開成中を目指していましたが、教育虐待に耐えられなくなった島津順と母は家を出ることにしました。

家庭崩壊の結果、私立中へ進学することは難しいことは明らかでした。

しかし、奨学金の存在や伯母の資金援助など現実的に開成を目指すことができるようになったのです。

当の本人である順自身も桜花ゼミナール吉祥寺校の”トップ”として最難関中を目指したいと思っていたのです。

そのような経緯がある中で、奨学金や支援があるとはいえ経済的な不安を感じて大石山中を選んだと黒木は推測します。

黒木は進路を決めるのは順自身であるためそれを尊重したいとのこと。

「手に入れた宝物で、思いっきり戦っておいで。」

明日が素晴らしき旅立ちの日であることを願って。
受験生の健闘を祈ります。 pic.twitter.com/Hvg1yIE7KZ

— 高瀬志帆@二月の勝者21集（完結） (@hoshi1221) January 31, 2024

経済的事情で夢を諦めることがあってはならない、と考えている黒木にとって諦めるよう大人たちが動かせてしまったら自分自身に対しての無力さから怒りを感じるのでした。

昔話として黒木とダイキの過去の話が始まります。

黒木はもし”経済的な事情”で開成を諦めて大石山に進学するのであれば考え直して欲しいと順に願うのでした。

しかし、順が大石山を選んだ理由は、、、。

いい澱みながらも、、、

「女子がいる学校に行きたいな、って」

普段は冷静でポーカーフェイスな黒木が吹き出したのです。

男子校である開成ではなく、大石山を選んだのは経済的事情ではなかったのです。

黒木蔵人の裏の顔とは？桜花ゼミナール以外に何をやっている？

女性とお金に黒い噂がある？黒木の正体とは？

物語の序盤で黒木は同僚の橘と教育方針の違いで揉めてしまいます。

黒木は桜花ゼミナールの系列で吉祥寺校の上の階にある個別指導塾ノビールに成績の優れない生徒たちを勧誘します。

橘は個別指導塾に生徒をあっせんすると、売り上げのいくらかを受け取れるのではないかという疑いを持っていたのです。

過去の黒木の金銭に執着する発言や姿勢などから「金と女絡みで黒い噂がある」と黒木の古巣であるフェニックスで働いている知り合いから聞いていたのでした。

特に女性関係については特定の曜日に風俗街でうろついているとの噂がありました。

新人講師である佐倉麻衣（さくら まい）は風俗街へ確かめにいきました。

実際にキャバ嬢と若い男性、そして黒木の3人で話し、謎の封筒を若い男性に渡す黒木。

しかし、突然後ろからキャバ嬢の客と思われる暴漢が黒木へ殴りかかりました。

倒れた際にガラスで頭部を切ってしまい流血沙汰に。

空手の経験がある佐倉が暴漢を静止し解決しました。

怪我をした黒木を2階へ運ぶ手伝いをする佐倉。

扉を開けると小学生くらいの子どもと女子高生が出てきたのでした。

計算用紙や問題集と思われるものがありました。

しかし黒木は「入ってきたらお前を許さない！」と一蹴し返してしまうのでした。

後日、桜花ゼミナール吉祥寺校の問題児である石田王羅（いしだ おうら）が退塾し系列の個別指導塾へ行くこととなりました。

あっせん料の話があったため橘はこれに激怒。

怒りながら去っていくのでした。

別の日、橘が電話を受けます。

以前自習室で揉め事を起こした生徒の母親からです。

実際にはその生徒は被害者側であるにも関わらず、状況を把握できていなかった橘が怒ってしまったのでした。

その件について保護者から橘の管理不足ではないか？という指摘に対して生徒にも非がある旨を伝えてしまいます。

黒木は橘に対して正論だとしても最悪の対応だと叱責しました。

「今後の処遇についてはご覚悟を、、、」

橘の息子は小学校に入学したばかりで転勤は避けたいため、黒木の正体を探りに例の風俗街へ行くのでした。

ドアから出てきたのは桜花ゼミナールお茶の水校の新人、碧山でした。

黒木から助っ人1人呼んでいると碧山は聞いているようで、橘は半ば強引に部屋に連れ込まれます。

橘は中に入り「え…こりゃ一体…」

後日、辞令の件で橘は黒木に本部へ呼ばれました。

どうやらマイナスな提案ではなく、新規事業への参画の勧誘でした。

しかも拒否することもできるようです。

そのことに感謝する一方、橘は黒木に問います。

「黒木センセ、貴方、あそこでなぜあんなことを・・・？」

長男が最近、髪に気を遣うようになって
パタリロから黒木蔵人になった(←親バカ)

東京は高校受験も基本、二月だね。
都立の合格発表は三月一日だけど。#二月の勝者

出身県の県立高校受験は3月上旬、合否発表は3月中旬。
結構、遅いよね。 pic.twitter.com/E6kfoY0nuQ

— SK (@SK63709896) June 7, 2023

黒木の裏の顔・活動の背景とは？

話は飛んで12月25日。

例の部屋の女子高生と連絡先を交換していた佐倉はクリスマスパーティーに誘われます。

例の場所、スターフィッシュ主催のクリスマスパーティーでした。

スターフィッシュは黒木と親友のダイキが始めた無料塾で勉強を教えるだけでなく、広義の意味での教育を提供しているのです。

これは黒木の過去の経験に基づいています。

前職のフェニックス時代、スターフィッシュ以前にボランティアで教えていた生徒からクリスマスに連絡がありました。

母親は夜に仕事に行くので、いつもお世話になっているおばさんの家では預かれないとのことでした。

前にいつでも来ていいよ、と黒木に言われたことを思い出して電話をしたのです。

なけなしの1000円ではホールケーキが買えないことを知らなかったと黒木に謝る生徒。

その姿を見て黒木は親友のダイキを呼んで買い出しに行きます。

七面鳥やシャンメリー、プレゼントなど小さいながらもクリスマスパーティーが催されました。

「クリスマスにご馳走食べてプレゼント貰うとか、そういうのってテレビドラマの中の出来事だと思ってた」

黒木はクリスマスを楽しむ、ということが架空の出来事だと考える学生がいると考えもしなかったのです。

しかし、一方で親友のダイキは

「俺は知ってたよ。」

母子家庭で経済状況が厳しかったため、そのような事実を知っていたのです。

その一件があってから、クリスマスパーティーを主催するようになったのです。

黒木の裏の顔は女性やお金に対して強欲なのではなく、持たざるものに対する教育者だったのです。

黒木蔵人の出身大学は？一橋大学？どのくらいのレベル？

先天性の病気である低血乏性貧血であることが高校時代に判明しました。

そのためプロサッカー選手になるという夢を諦め、黒木は勉強の道へ。

無事大学へ合格し、通知書には○橋大学の名前があります。

現実の世界で考えるとおそらく一橋大学ではないでしょうか？

一橋大学は東京一工と称されるように、東京大学、京都大学、東京工業大学（現在の東京科学大学）と最難関国立大学として知られています。

国語、算数、理科、社会全ての科目を担当できることからも国立大学であることはほぼ間違いないでしょう。

一方で対照的に描かれているのが佐倉の学歴です。

具体的に明示されているわけではないですが、作中でMARCH（明治、青山学院、立教、中央、法政を指す首都圏私立難関大学）のどこかと述べられています。

また作中序盤で理科の質問に答えることができなかった点を考慮すると文系だと推測することができます。

塾講師としての実力や経験の差だけでなく、学力でも黒木のほうが大幅に優れていることがわかります。

黒木はかっこいい？佐倉とは恋愛関係？結婚したのか？指輪の真相とは

黒木は生徒の母親からも好評であるくらいかっこいいと言われています。

そこで気になるのが、女性関係です。

部下の佐倉とは恋愛関係になるのでしょうか？

物語の終盤には間違いなく黒木は指輪をはめています。

しかしながら、イギリスへ留学へ行っていた黒木が佐倉と再会するのはどうやらすごく久しぶりのようです。

そのため、もし女性と恋愛関係（結婚？）の可能性があるにしても佐倉ではないことはほとんど明らかでしょう。

作中を通して、佐倉と教育に対する意見交換や論争、指導などはある一方で男女の関係を匂わせる描写は全くと言っていいほどありませんでした。

佐倉以外の女性と恋愛関係、あるいは結婚したと考えるのが妥当でしょう。