今回紹介するキャラクターはベルセルクのメインヒロイン、キャスカです。
彼女は男勝りで剣の腕も立ち、所属していた傭兵団では紅一点であったと同時に主人公ガッツの恋人でもありました。
そんな彼女に何が起きたのか？
最新話ではどうなっているのか？
彼女の魅力について解説していきます。
また漫画『ベルセルク』を1巻から最新巻まで無料で読みたい！という方に『ベルセルク』を合法的に全巻無料で読む方法も併せてご紹介していきます。
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キャスカってどんな人物？ガッツとの関係について解説！
プロフィール紹介
キャスカは褐色で黒のショートヘアが特徴的な女性剣士です。
鷹の団という傭兵団の千人長(千人の部下を持つ小隊長)、団長であるグリフィスの副官のような立場でした。
ロングソードを主に扱い、剣の実力はグリフィスやガッツに次いでNo.3。
指導力もあり部下から信頼も厚かったようです。
貧しい農村に生まれ、六人兄弟の末娘。
その貧しさから貴族に身請けされたものの、その貴族から乱暴されかけます。
そこから逃げだしたところをグリフィスに救われ、そのまま鷹の団に入団します。
ガッツ、グリフィスとの関係
ガッツに対しては、考え方の違いやグリフィスをめぐる嫉妬心から当初は衝突が多かったです。
しかし、徐々にお互い惹かれあい、ついには恋人同士となります。
ベルセルクは歴史を繰り返すので
これは恐らく伏線ですね烙印2人×ゴッドハンドの効果で
ファルコニア蝕を起こすためかと思いますね〜グリ的には満月の度にキャスカに会いに行っちゃうと
無防備すぎてやられかねないから近くで管理したいんでしょう
近くグリとキャスカの対話が起こると追います pic.twitter.com/I7DZBidh0Y
— ベルセルク深読み考察チャンネル (@berserk_deeply) January 12, 2023
グリフィスに対しては出会った経緯の事もあり、崇拝にも近い信頼を寄せているようです。
彼女はグリフィスとガッツの二人に対して、心が揺れ動いている描写がいくつかあります。
ガッツと恋仲になって体を重ね合う関係になった一方で、拷問でボロボロになったグリフィスを見てガッツと離れて彼の介護をすることを決めるなど、二人ともかけがえのない存在と思っているようです。
過去の記憶を失った原因「蝕」の結末とは？グリフィスに×××されたって何話？
突然の逃亡生活
キャスカはグリフィスの信奉者であると同時に、ある意味で被害者とも言えます。
彼女はグリフィスのおかげで「逃亡生活」「仲間の全滅」「凌辱」「精神崩壊」「記憶喪失」と散々な目にあっています…。
グリフィスは鷹の団の団長でしたが、ガッツが退団してしまい、心のよりどころを失って自暴自棄に陥ります。
そこでとある事件を引き起こし、ミッドランド国王の逆鱗に触れて虜囚(りょしゅう)となり、1年もの間、拷問を受ける事になります。
もちろん、鷹の団もただではすみません。
王の命により逆賊として追われる立場となってしまい、グリフィス不在の中、やむなくキャスカが団長代理として指揮をとり、1年間の逃亡生活を送る事となってしまいます。
「蝕」との遭遇、グリフィスの裏切り…衝撃のシーンは〇〇話！
逃亡生活の中、合流したガッツと共に幽閉されていたグリフィスを救出します。
しかし、彼は長期の拷問で既に立って歩くことも困難な状態になっていました。
グリフィスはその絶望に耐えかね、ベヘリット「覇王の卵」というアイテムを使って「蝕」という転生の儀式を発生させてしまいます。
この「蝕」という儀式は「ゴッドハンド」と呼ばれる超常的な存在を召喚し、自分にとって大切な者を生贄として差し出すことで超常的な存在に転生できる儀式です。
中でも「覇王の卵」は特別製で「ゴッドハンド」への転生が可能となるアイテムです。
グリフィスは自身のボロボロとなった肉体を捨て強大な力を得るべく、キャスカやガッツら鷹の団を生贄として差し出す決断をしてしまいます。
その後、巨大で禍々しい姿をした「使徒」という怪物たちに取り囲まれ、鷹の団への一方的な虐殺が始まってしまいます。
キャスカも例外ではなく、果敢に戦いますが捕らわれてしまいます。
そして恋人であるガッツの目の前で、ゴッドハンドとなったグリフィスに凌辱を受けてしまいます。
グリフィスとしては、人間だった頃の感情を断ち切れているか確認したかったとのことですが…あまりの出来事にキャスカも正気ではいられませんでした。
ちなみにこのシーン、作中でも屈指の衝撃的なシーンでファンの間でも語り草になっているシーンです。
単行本13巻、第80話から第87話で描かれていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください！
記憶喪失と幼児退行
グリフィスからの仕打ちの後、謎の人物「骸骨の騎士」が「蝕」の異空間に乱入、ガッツとキャスカは「蝕」から救い出されます。
しかし、キャスカは既に正気ではありませんでした。
仲間たちの死やグリフィスからの凌辱により、キャスカは精神が破綻、記憶喪失・幼児退行を引き起こしてしまいます。
それ以降、キャスカはまともに言葉も話せず、記憶力も学習能力もない赤子同然となってしまいます。
この状態は約2年もの間(現実では22年！)続く事となります。
ベルセルクって「発狂した母親」がしばしば出てくるんだよね
ガッツを育てたシス、キャスカ、そしてセルピコの母親もそう
そしてその母親から生まれた（育てられた）子もけっこう呪われた人生を歩んでいるガッツはあの通りだし、キャスカが生んだ子は幼魔になったし、セルピコは母を殺すことになった pic.twitter.com/zT0OP4kbSm
— 白夜魔(ｼﾛﾔﾏ)@ベルセルク (@shiroyamayama) June 5, 2020
キャスカは出産したことがある？「フェムト」のせいで子供は死亡？
「蝕」から救い出されてから、キャスカは何とガッツとの子供を出産しています！
しかし、その子供は普通の子供ではありませんでした…。
ゴッドハンドに転生したグリフィス「フェムト」がキャスカを凌辱した時には、既にキャスカのお腹にはガッツとの子供が宿っていました。
そこに「フェムト」の魔が宿り、異形の姿をした胎児となってしまいます。
この胎児は「幼魔」と呼ばれ、魔が宿っているために幽界(あの世)にずれた存在となっています。
産み落とされて以降、朝日と共に消えてしまいますが、時折ガッツの前に現れ、母親であるキャスカを守ろうとガッツへ警告をしたり、魔の力でキャスカを守ろうとします。
正気を失ったキャスカとの絆…ファルネーゼとの関係について！
まるで子供の様になってしまったキャスカは、勝手気ままに行動するようになります。
また、ガッツが一時的に狂気的になってしまったことがあり、傷つけられて以降はガッツに警戒するようになってしまいます。
そんなキャスカですが、ファルネーゼという人物の言う事はきちんと聞きます。
ファルネーゼは大富豪で名門貴族の末娘なのですが、ひょんな事からガッツと出会い、旅に同行するようになります。
お嬢様育ちの為に最初は何もできない人物でしたが、旅の道中でキャスカをトロールから守り抜いた事を切っ掛けに、キャスカは彼女に懐くようになります。
以降、キャスカはファルネーゼの言う事には素直に従うようになり、ガッツも信頼してキャスカの身を任せるようになります。
#ベルセルク の作者 #三浦健太郎 先生が急逝された…
先生の細か過ぎる仕事の困難さにベルセルクが完結するのか心配でしたが未完の大作となってしまった…
せめてガッツと正気に戻ったキャスカが再開した所まで読めて良かったです。
本当に大好きで大ファンでした。
ご冥福をお祈りします。 pic.twitter.com/DgflBFL9fh— 或布理萬(R-FREEMAN) (@R_FREEMAN1974) May 20, 2021
キャスカは復活する？「エレーン」って誰？最新話についてネタバレ解説！
ここからは単行本最新41巻(2021/12発売)までのネタバレを含みますのでご注意ください。
キャスカ復活までの年月と作者コメント
キャスカは作中において約2年間、精神を病んだままの状態でしたが、2019年のヤングアニマル9/13号掲載の355話にて、見事復活を遂げました！
現実世界では実に22年にも及ぶ長期間であっただけに、当時は作者の三浦健太郎先生も雑誌の巻末コメントで「しゃべった。２２年ぶりにヒロインがしゃべった(°▽°)」と自虐するほど。
実際、キャスカが初めて登場したのは1992年の第4巻、最後に言葉を発したのは1997年に発刊された第18巻、そこから2018年発刊の第40巻で復活する訳ですから、登場してからの半分以上は自我を失った状態であったことになります。
そんなヒロインはきっと他にいない事でしょう…
月下の少年はベヘリットを使って自分を生贄として捧げ、グリフィスを倒す。その後、ガッツとキャスカは正式に子どもを授かる。 #ベルセルク #berserk #anime #仮説 #hypothesis pic.twitter.com/gaLEMoWrBj
— ベヘゴッチ (@behegotchi) February 5, 2021
復活までのあらすじ…時折現れる謎の「月下の少年」は何者？
ガッツ一行が妖精島を目指す途中、満月の夜に不思議な少年が現れました。
黒髪で腰まである長髪。
年齢は5歳くらい、全裸。
言葉を発しない。
キャスカには懐いているようでしたが、唐突に消えてしまうなど、つかみどころのない存在でした。
旅の道中、狂戦士と化したガッツを静めたり、正しい道に導いたりと、味方であるような振る舞いをしています。
旅の同行者の一人、魔女のシールケは、妖精島からガッツ一行の様子を探りに来た「花吹雪く王」の化身ではないか、と推測します。
記憶の欠片を集め、ついに…
妖精島に着いたガッツ一行は「花吹雪く王」と出会い、キャスカの心を取り戻すためには「夢の回廊」を使えば何とかなる、と言われます。
そこで彼女の助けを借り、ファルネーゼとシールケの二人がキャスカの夢の中へと潜ります。
キャスカの深層世界にてガッツの象徴である黒い犬と出会い、一緒にキャスカの記憶の欠片を拾い集めていきます。
そして最後の欠片を手に入れ、二人が現実世界に帰ってくると見事キャスカが目覚めます！
彼女は「長い間 ”エレーン”が世話になった」と言います。
「エレーン」とは記憶を失っていた頃のキャスカの事。
昔、世話を焼いてもらった娼婦のルカという女性に名付けてもらった名前です。
キャスカは今までの事はエレーンという娘を通し、これまでの事を理解しているようでした。
復活後のキャスカと衝撃の展開！
復活後のキャスカはガッツとの再会を果たそうとするも、突然悲鳴を上げてしまいます。
キャスカの記憶は完全には戻っておらず、ガッツを目の当たりにすると、あの忌まわしい「蝕」の記憶がフラッシュバックし、気絶してしまうようになりました。
それ以外は元のキャスカそのもの、髪を切り、ファルネーゼ達とも仲間としてすっかり打ち解け、身のこなしや剣の技術も昔のままでした。
ガッツもキャスカを気遣い、顔を合わせるのを避けるようになります。
そんなある夜、あの「月下の少年」がガッツの前に現れます。
無表情なままガッツにじゃれつく少年、少々戸惑っていながらもガッツもまんざらではない様子…。
復活したキャスカにも懐き、二人で一緒に眠ります。
しかし突然、キャスカの寝床から少年がいなくなります。
慌てて少年を探すキャスカ。
外に出ると、そこにはガッツと少年が二人でたたずんでいました。
少年の髪は黒から銀色へ、体つきも少しずつ大きく…変化していきます。
「夢を見ていた」
「満月の夜に幼子になって懐かしい温もりに抱かれるんだ」
「だが 夢から覚めると 微かな寂寥感(せきりょうかん)が残るだけ…」
「微かな寂寥感 それもすぐ消える 一筋の涙と共に 朝露の様に」
ガッツに背を向けていた「月下の少年」だった「青年」が振り返ると、その顔はなんとグリフィスでした！
グリフィスが満月の夜に見る夢の中の姿、それが「月下の少年」の正体だったのです！
こうしてガッツ、グリフィス、そして復活を遂げたキャスカの三人が再会を果たす事となりました。
最新刊にして最終巻。
蝕を生き延び、ガッツに守られ、妖精の島で記憶と自我を取り戻すキャスカ。
時折彼らの前に現れた不思議な子供の正体が判明。
一応ここで終わりでも成り立つ話だが、できれば真の完結が見たかった#読了 #漫画 #漫画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/IRfSmeGKLe— たるたる＠読書垢 (@MiyabiTale) December 26, 2021
まとめ
今回はキャスカについて解説しましたが、いかがだったでしょうか？
この衝撃のラストで第41巻、三浦健太郎先生が描いた最後の物語となりました。
続きは森恒二先生が中心となって、ヤングアニマルにて連載が続いています。
この衝撃のラストから物語はどのように展開していくのか、これからも注目していきます！