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『MAO(マオ)』7巻 ネタバレ紹介!
摩緒は、人が土になる現象をみて、ある人物を思い出しました。
摩緒の昔の回想から7巻は始まります。
第1話
900年前、摩緒がまだ屋敷に来たばかりの頃まで話は遡ります。
摩緒の屋敷の仲間は、「千獄太夫(せんごくだゆう)」が憎くて呪い殺そうとしました。
しかし、呪いは失敗し、自らが呪い返しにあった後に死んでしまったのです。
摩緒とその仲間は、呪い返しにあった者を捨てることにしました。
そのことを千獄太夫に伝えた時、摩緒はある人物に会ったのです。
それは大五(だいご)という人物でした。
大五と摩緒は、元々捨童子(すてどうじ)の家という両親や親戚から捨てられた子どもが集まる家で暮らしていました。
捨童子に暮らしている子どもは、6つか7つになると、夜中の荒地に連れ出されます。
そこで妖が見えるか見えないかの試験を試されるのです。
摩緒は、不思議な力を持っていたため、妖をみることができました。
そして、大五も不思議な力を持っていましたが、摩緒より年上だったため、先に屋敷に入っていたのです。
妖がみえない子ども達は、どこかに売られていきます。
屋敷に入った子どもは、少しいい着物を与えられ、食事も増えました。
そして、毎日呪符の書き方や印の結び方などの修行が始まったのです。
先に屋敷に入った大五は、すでに色々な術を会得していました。
色々な術を会得していった大五は、御降家(ごこうけ)の存在を摩緒に伝えます。
御降家に行けば、立派な館でいい暮らしができて、すごい術を教えてもらえるというのです。
大五は、御降家に入るために修行を頑張ると摩緒に伝えたました。
それから数年後、その言葉通り大五は御降家に入ることに。
そして、また数年が経ち、大五は摩緒を御降家に迎えに来たのです。
大五は御降家に入った摩緒を、館の主と紗那様に紹介します。
紗那様が飼っている猫・灰丸(はいまる)に気に入られる摩緒。
初めて猫をみた摩緒は、少し戸惑います。
摩緒の御降家での生活はお師匠様につき従い、木火土金水(もくかどごんすい)、それぞれの修行をみてまわるものでした。
そして、大五が操る土の術の修行も見学をすることになるのです。
大五が行なっている修行は、式神を倒すという修行でした。
数人いる修行僧の中から、一番に手をあげる大五。
みんなからは捨童子の家の出身のくせにと、ののしられます。
しかし、大五の立派な術は、式神を瞬時に倒すほどの威力でした。
それをみた館の主は、他のみんなに大五を見習うよう伝えます。
ここで、摩緒の回想は終わり、場面は大正時代に。
「大五様が、土門というお医者かもしれないの」と摩緒に聞く菜花。
しかし摩緒は、その答えを否定します。
そして、土門と言う人物をおびき出す術を使ったのでした。
一方、土門という医者は、どこかに移動をしている最中だったのです。
ここで1話は終わります。
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2話
土門先生の元に1人の親子が駆けつけます。
息子が木から落ちて、怪我をしたというのです。
無料で治療を施す土門先生。
土の術を使い、男の子の足を治療します。
「明日にはよくなる」という土門先生の治療の速さと無料で治療をする姿に、村のみんなは関心します。
治療を受けた男の子のところに摩緒たちがやってきます。
治療を受けた足がなぜか動かない様子の男の子。
それをみた摩緒は、男の子の足を診ます。
すると、土が肌を食べていることに気がついたのです。
呪いを解くため、摩緒は急いで男の子の足に呪符を1枚貼り付けます。
しかし、呪いが強すぎて呪符が効きません。
摩緒は男の子の足に何枚もの呪符を貼り付けました。
すると、男の子の足についていた呪いは解かれたのです。
男の子の足についていた呪いを見ると、そこには土薬がありました。
その土薬の調合は、陰陽師の仕事とは思えないもので、まるで素人のものだったのです。
摩緒たちは、土門先生の場所がわかったため、尋ねることに。
摩緒は、土門先生の姿をみるなり、「術は、誰かに教わったものではないか」と尋ねます。
土門先生は、摩緒に「あの人を知っているのか」と尋ねます。
あの人の正体がわからない菜花。
するとそこに1人の女性が話に入ってきました。
女性の名前は八重(やえ)という人物で、土門先生の妻でした。
八重は、病気を患っていて、奥の部屋で寝ていたのです。
八重の姿に違和感を感じた摩緒。
一度、八重の状態を診たいと土門先生に頼みます。
そして、陰陽師ということを告げるのです。
陰陽師という言葉を聞いた土門先生は、自分が医者になったことと、八重が病気になった経緯を話してくれました。
30年ほど前、土門先生は医者を目指して勉強をしていました。
妻の八重は、土門先生の学費を払うために働いて支えていたのです。
しかし、八重が働いていた酒場にタチの悪い客がいて、八重をストーカーしていました。
そして、タチの悪い客は、八重を襲ったのです。
土門先生が八重の倒れている場所に向かうと、八重は瀕死の重傷を負っていました。
その時に、陰陽師を名乗る謎の人物が現れ、八重の傷に土を塗ったおかげで八重は回復したのです。
そして、具合が悪くなったら塗るようにと、土門先生はその謎の人物から土が入った壺を渡されていました。
土門先生は、その人物から土の選び方や練り方も教わっていましたが、うまく治療することができなかったのです。
そして、ここ数年八重の具合は悪くなる一方でした。
土門先生は、今まで治療した患者のことを話し始めました。
最初は、よくなるが、何日経つと悪くなってしまう。
そう話す口ぶりに、悪げはありません。
摩緒は、土門先生に診てもらった患者が土に食われてしまっているという現状を話しました。
そして、誰がこの術を教えたのか、土門先生に問い詰めます。
その時、女性の声が摩緒の言葉を遮ります。
摩緒と菜花が声の方を振り向くとそこには女性が立っていました。
3話
女性は、摩緒を知っている様子でした。
そして、摩緒が土門をおびき出す術を使っていたことを知っていたのです。
土門先生は、女性の姿をみるなり、前に土薬をくれた人物だと気づきました。
そして、女性に妻の具合を診るようにお願いします。
妻の様子を診た女性は、土門先生にこう告げました。
「死んでるね、何年も前に」と。
その言葉を聞いて、目を丸くする土門先生。
摩緒は、八重が亡くなっている状態だったことをことを知っていました。
そして、女性は八重にかかっていた呪符を解いたのです。
呪符が解かれた瞬間、八重の首がポキリと折れました。
その姿をみて、叫び声をあげる菜花。
土門先生は、八重の名前を叫び続けます。
女性は、摩緒に対し八重に何もしてあげられないことを告げ、その場を後にしました。
女性の姿を追いかけた摩緒。
そして摩緒は、女性に土門先生になぜ土薬を与えたのか、問います。
一方、菜花は土門先生のこの先を心配しました。
女性は、土門先生は八重の首の土に触れたため、一緒に土になるのではないかと話します。
その言葉通り、土門先生は八重と一緒に土になっていました。
ここで場面は変わります。
900年前、大五はすごい術がみれると摩緒に伝え、森に連れていきます。
森の中に入ると、怪我をした子鹿がいました。
土術で子鹿の足を治す女性。
この女性は、夏野(なつの)という名前でした。
夏野という人物が、大正時代、土門先生に土壺を渡した女性だったのです。
土の術者は館の中でも実力揃いの者ばかり。
特に大五と夏野は、すごい力をもっていたのです。
ここで、場面は大正時代に戻ります。
摩緒は、夏野に五色堂に呼ばれたのか、確認します。
夏野は、本当なら大五が呼ばれるはずだったが、紗那さまと関係をもってしまったことによって選ばれなかったと伝えます。
そう。
紗那さまの思い人とは大五だったのです。
菜花は、夏野が去った後、摩緒に大五がその後どうなったかを問います。
兄弟子たちが五色堂に呼ばれたあと、実力者の兄弟子が次々と怪死した事件が起こります。
その最初の犠牲者が大五だったことを菜花に告げました。
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4話
場面は900年前。
摩緒は、館の主から秘伝書を受け継いでいました。
秘伝書を受け継いだものは紗那の夫になるというしきたりがあったのです。
それを知った紗那は、摩緒の妻になることを受け入れました。
摩緒は、紗那さまと大五が愛し合っていることを知っていたので、複雑な気持ちだったのです。
そして、周りからは捨童子の家の者がなぜ秘伝書を受け継ぐことができたのか、ふさわしくないと摩緒は、嫌味をいわれていました。
摩緒は、大五が今どんな気持ちなのか知りたくなっていました。
ある時、摩緒は大五と偶然会う機会がありました。
その時、大五は摩緒に向かい、「お前を(御降家に)呼ばなければよかったとおれは後悔している」と伝えたのです。
しかし、それは摩緒を嫌ってのことではありませんでした。
摩緒を御降家という地獄のようなところに連れてこなければよかったという後悔だったのです。
そしてその言葉を伝えた翌朝、大五は館の庭で亡くなっていたのです。
死因は何者かによる呪殺でした。
大五というすごい力をもった陰陽師が殺されたことで、屋敷内はざわつきます。
紗那さまは、大五が殺されたことにかなりのショックを受けていました。
そして、大五の死を皮切りに木火土金水の術の実力者たちがが相次いで怪死したのです。
摩緒の過去の話はここで終わり、場面は大正時代に戻ります。
摩緒は、大五は間違って呪殺されたのだと考えていました。
菜花は、摩緒に「今でも紗那さまのことを好きか」聞きます。
しかし、摩緒は菜花の質問を否定。
そして、なぜ紗那さまが生きているのか、そして、不知火(しらぬい)の手先になっているのか真実が知りたいだけと菜花に伝えます。
ここで場面は変わります。
海の上に1つの船が浮かんでいました。
船の上には、漁師と華紋が乗っています。
華紋は、調査のために船に乗っている様子でした。
そして、海の底をみて、何かを発見しました。
それは、敵である不知火の社だったのです。
不知火の社を発見した華紋。
その様子をみた式神の紅子(べにこ)は、華紋に尋ねます。
不知火を殺すつもりか、と。
場合によっては殺すと言う華紋、しかし華紋は不知火に色々と聞きたいことがあるようでした。
5話
摩緒たちは、華紋が住んでいる屋敷にいました。
そして、不知火のことについて話し合いをしていたのです。
華紋は、不知火が住んでいる社から湧き出た髪を屋敷に持ってきていました。
しかし、髪は不知火のものではなく、他の誰かの髪でした。
その髪の正体を知るため、華紋と摩緒は魂(たま)おろしという術を使います。
すると、そこには900年前に館で一緒に過ごした真砂という女性が現れたのです。
髪の毛の正体は、真砂(まさご)という女性のものでした。
真砂の姿をみた華紋は一瞬、悲しい表情をします。
しばらくして真砂の姿は消えてしまいました。
魂おろしが終わったあと、菜花はさっき現れた女性が幽霊か質問します。
生き霊には見えなかったと答える摩緒。
そして、華紋は900年前のことを話し始めます。
館が焼け落ちた夜、華紋は館にいませんでした。
その理由は、逢引のため屋敷の外に出ていたからです。
そして、その逢引の相手がさっき魂おろしで、出てきた真砂だったのです。
しかし、真砂は館が焼けた日、華紋との約束の場にいませんでした。
それから真砂は、姿を消したのです。
この話を聞いて、菜花はなぜ真砂が姿を消したのか疑問をもちます。
その質問に、華紋は「真砂は御降家から逃げたがっていた」と答えました。
真砂は御降家の屋敷にいた時から、ここは恐ろしい所と言っていたのです。
御降家が滅びたあと、真砂はどこかに逃げて平凡に生きていると信じていたのです。
しかし、その真砂の髪が不知火の社から出てきたため、華紋は不知火に怒りを感じていました。
ここで場面は、不知火の社に変わります。
不知火の社には、なんと真砂がいたのです。
6話
不知火の社の調査に必死になる華紋。
しかし、社には結界が貼っており、中々調べることができません。
すると、そこに夏野が現れました。
夏野がなぜここに来たのかというと、摩緒が術を使って呼んでいたのです。
摩緒は、夏野に海の底の社に行きたいということを相談しました。
夏野は摩緒の相談を快く承諾。
そして、くじらの形の式神をだしたのです。
しかし、この式神を海の中で操るには、夏野の他にも土属性の人物が必要というのです。
土属性の菜花は、この誘いにのることに。
そして、摩緒、華紋、夏野、菜花、乙弥の5人はくじらの口の中に入ることになりました。
夏野と菜花は式神を動かすために、数珠をもち、呪文を唱えます。
式神は、社の結界に阻まれ、中に入ることができません。
夏野と菜花が必死に呪文を唱えると、社の結界は破られました。
社の中に入るくじら。
摩緒と華紋は不知火を探しに社の中にある館に潜入しました。
その時、黒い邪気が2人を襲います。
7話
黒い邪気が摩緒と華紋を襲います。
邪気をなぎ払う2人。
そして、2人は不知火のところまで辿り着きます。
不知火の姿をみて、華紋は真砂になにをしたか質問をします。
不知火は、真砂の髪は真砂の気持ちから出たものだと説明します。
真砂の髪は罠ではなく、華紋を思って出てきたものでした。
華紋は、真砂がどうなったか、不知火に質問をします。
すると、不知火は900年前に真砂が死んだということを告げるのです。
そして、真相を話し始めました。
900年前、不知火は屋敷の館から真砂を見張るように命令されます。
なんと真砂は、館を脱走しようとしていたのです。
それをみた不知火は、真砂を止めました。
しかし、館に戻るつもりはないと告げる真砂。
そして、真砂は五色堂に呼ばれたことを不知火に伝えます。
五色堂に呼ばれたものは、呼ばれた者同士で殺し合わなければいけません。
真砂にはそれが耐えられなかったのです。
真砂と不知火が話をしている時、妖が2人を囲みます。
そして、妖は真砂の命を奪ってしまったのです。
真砂の絶命と同時に妖が不知火に群がってきました。
しかし、不知火は妖に殺されずに済んだのです。
その後、不知火が五色堂に組み込まれました。
900年前、館で火事が起こったあの夜、華紋は館にいませんでした。
そう、真砂は華紋と駆け落ちをするつもりだったのです。
不知火は華紋に向かって、真砂が死んだのはお前のせいやと華紋を責めます。
そして、不知火は水の術で摩緒と華紋を攻撃しはじめました。
8話
辺りが水に包まれ、黒い邪気が不知火の後ろからでていました。
華紋は、不知火に向かい鎌を一振り。
しかし、硬いサンゴを盾にして、華紋の攻撃を阻みます。
そして、サンゴは華紋の体を包んでしまいました。
硬いサンゴのせいで身動きが取れない状態の華紋。
薄れゆく意識の中、華紋は真砂のことを思います。
そして、もっと早く真砂に五色堂に呼ばれた者の意味を伝えていればと悔やんだのです。
摩緒は、華紋の体を包んでいるサンゴめがけ刀を一振りしました。
しかし、サンゴは硬く傷もつきません。
そして、自分を狙っている黒い邪気の中に妖がいることに気づきました。
摩緒は、先に妖を片付けることに。
しかし、妖は次から次に湧いてきます。
摩緒と華紋が不知火に手こずっている間、菜花と夏野は2人を心配していました。
そして、夏野が用意したくじらの式神が耐えきれなくなり、崩れてしまったのです。
急いで逃げる菜花、夏野、乙弥。
しかし、3人が行く先には紗那さまにそっくりの人物、ゆら子がいたのです。
9話
サンゴの中に閉じ込められた華紋。
本来なら息ができないはずですが、なぜか息ができることに華紋は気づきます。
その理由は、亡くなったはずの真砂が華紋を助けようとしたためでした。
真砂のおかげで力もでてきた華紋は、サンゴから抜け出す事に成功します。
一方、菜花と夏野、乙弥の前にはゆら子がいました。
そして、本殿から水が流れていることに初めて気づくのです。
水を止める術を使う夏野。
術のおかげで、摩緒と華紋は息ができる状態になりました。
華紋が持っている鎌に、真砂の髪がついている事に不知火は気づきます。
そして、真砂の加護で華紋が守られた事を悟ったのです。
華紋は、不知火が真砂を呼び捨てにしたことに腹をたて、不知火を一発殴りつけます。
館の水が引いたため、菜花と夏野、乙弥は摩緒と華紋の元に向かうことができました。
そして、菜花は摩緒にゆら子がいることを伝えます。
華紋は、不知火に真砂の髪がなぜこの社にあるのか尋ねました。
しかし、不知火はその答えには応えることはなく、邪気で華紋を攻撃。
その邪気をみた夏野は、紗那さまが死んだ夜、館で同じ邪気をみたことを告げます。
10話
それを聞いた摩緒は、夏野に紗那さまが死んだ900年前の邪気と同じ邪気か確認をします。
間違いないという夏野。
すると、邪気は夏野を攻撃し始めました。
邪気の攻撃を受けて倒れる夏野。
そして、邪気の元からゆら子が現れました。
摩緒の名前を何度も呼ぶゆら子。
その声につられて、ゆら子の側に行こうとする摩緒。
しかし、菜花が摩緒を制します。
華紋は、不知火めがけて鎌を一振りしました。
攻撃が届く前に逃げる不知火。
逃しまいと華紋は不知火のあとを追います。
不知火の姿を見つけた、華紋は信じられない姿を目撃しました。
なんと、真砂が不知火の腕に抱かれていたのです。
しかし、真砂が絶命しているのは、一瞬でわかりました。
ここで、菜花は一つの疑問を持ちます。
真砂の亡骸はなぜ綺麗なままなのか。
その理由は、五色堂に呼ばれたものが死なないように、同じく五色堂に呼ばれたあとに亡くなった亡骸は朽ちないようになっているのです。
死んでもなお五色堂の因果から逃れられない真砂の姿をみて、華紋は不憫に思います。
そして、たとえ亡骸でも真砂を取り返すと決意をしたのです。
その時、夏野と乙弥が陸に逃げてきました。
夏野は、摩緒に邪気を出してた女はなんだと質問します。
摩緒は無言のままでした。
夏野は、女からでていた邪気が900年前に、紗那さまの心臓を掴み出したということを告げたのです。
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