今回考察していくのは漫画『無能なナナ』で度々話題とされている疑惑、「中島ナナオは生きているのか？」です。
中島ナナオは一話でナナに崖から落とされた衝撃回から現在に至る6巻まで作中に登場していません。
生存は確認されておらず、行方不明ゆえの死亡扱いとなっています。
この時点で中島ナナオの生存率は極めて低いといえますが、もしナナオが生きていたら極めて珍しく、衝撃的な展開となります。
そこで今回、中島ナナオ生存説を考察していきたいと思います。
本題に入る前に『無能なナナ』を全巻無料で読む方法をご紹介します。
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無能なナナ1話無料動画見逃しをフル視聴方法！【全話】ネタバレ感想考察！ネットフリックス（Netflix）配信？【アニメ全話】原作漫画はアプリでタダ？｜ナナオは死んだ？人類の敵とは？
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それでは、本記事の本題に移ります！
『無能なナナ』中島ナナオはどんな能力で過去を持っている？おさらい！
おさらい① 中島ナナオの学校での様子
まずは中島ナナオについて、簡単におさらいしていきます。
彼は本編が始まる半年前に都会から孤島の学園に転校してきました。
物を浮かせたり瞬間移動で登校してきたりと、とんでもない能力者ばかりのクラスで自分の能力に自信がなく、大人しい性格のナナオは孤立していました。
またナナオは、自分の能力に自信がなかったことから、周囲に自分の能力を明かさずにいたところ一部の心無いクラスメイトから「無能」呼ばわりされていました。
そんな時に転校生・柊ナナと関わりを持つことで自分の能力に自信を持つことができ、クラスのリーダーになるという転校当初の目標にも前向きな姿勢を見せるようになります。
おさらい② 中島ナナオの過去
ナナオは裕福な家庭に生まれ、父からは常にトップになることを望まれてきました。
しかし人に好かれたり、人をまとめられたりできるような力がないナナオは孤島へと召集された時も父親からは「我が家で一番無能なお前にもついに活躍の機会が訪れた」と言われてしまうのです。
しかしナナオ自身はナナに「父親のことは怖いが憧れている」と胸の内を明かし、父親にもらった時計も大事に身につけていました。
また入学当初の自己紹介で「人類の敵と戦うために来ました。リーダーになってみんなを守りたいです」と熱弁したことをクラスメイトたちに馬鹿にされ笑われてしまったことで自信と尊厳を失い、より消極的な性格になってしまいます。
おさらい③ 中島ナナオの能力
クラスメイトから「無能クン」と呼ばれて馬鹿にされていたり、教師の持っている名簿にも『無能？』と書かれていたりと、長らく無能力者と認識されていました。
しかし実際は「人の能力を無効にできる能力」を持っていたのです。
クラスのリーダーを決めるために「炎を自在に操る能力」を持つ飯島モグオと「氷を自在に操る能力」を持つ郡セイヤが対決した際に、誤って観客席にいたナナたちに炎の攻撃を打ち放ってしまったモグオ。
その時、ナナオは、モグオの炎の攻撃から「無効化能力」を使いナナたちを助けたことでクラスのみんなからも無効化能力と認識を改められ、孤立状態から一転しクラスのリーダーとなりました。
おさらい④ 中島ナナオの死因
ナナオは、「人類の敵」である能力者を排除しに来たナナに崖から突き落とされ、死んでしまいます。
ただし死体の描写はなく、クラスでもしばらくは行方不明者という扱いになっていました。
ちなみに、↓こちらが問題の死亡？シーン。
崖下の岩に当たり血が噴き出たのか、ただ単に海に落ちた際の水しぶきなのか不明です。
また、ナナの持つスマホ画面には「中島ナナオ 推定殺害人数 百万人以上。」と書かれた謎のメッセージが。
ナナオは、能力者の能力を無効にするというナナの言う「人類の敵」に対抗しうる能力を持っていますが、ナナはナナオも殺してしまいます。
どうやら、将来的に能力者を従えるリーダー的な存在になる可能性を秘めているからなのだとか。
中島ナナオは生きているのか？考察！
ナナオ生存説の鍵はずばりナナオの能力にあると考えられます。
ナナオが崖に落とされた後、作中ではっきりと描かれた唯一の手がかりは父親からのプレゼントの腕時計です。
崖下の岩場に残っていた腕時計を小野寺キョウヤが発見しました。
キョウヤはこの時計を見て「この時計の価値を知っている誰かに自分の死を知らせたかったのでは」と推察しています。
この事実は実はナナオ生存説をかなり有力なものにします。
6巻39話で、三島コハルはナナオが落ちた崖を「潮の流れが強くて、もし身投げでもしたら死体はまずあがってこない」と評していました。
つまり、岩場に時計が偶然打ち上げられる可能性は低く、ナナオが生きていたからこそ腕時計を残すことができたと考えられます。
では、ナナオはどうやって生き残ったのでしょうか。
ナナに落とされた崖は断崖絶壁と言っていいほど険しいものです。
3巻15話に横から描かれている崖を参考に、ナナの身長と比較して崖の高さを割り出すと少なくとも50m以上の高さだと考えられます。
何の訓練も受けていない人間が何の能力も使わず生き残ることはほぼ不可能です。
よって自動的に「誰かに助けられた」か「能力を使って自力で生き延びた」かの二択になります。
中島ナナオは、誰かに助けられた？
「助けられた」説を考えるならば候補としては怪我を治せる『犬飼ミチル』、重力を操って人も浮かせられる『大地ヒカル』、それら全ての能力を使うことができる『橘ジン』でしょうか。
しかしながらこの可能性は低いと思われます。
まずミチルならばナナオの生存を隠すはずがありません。
ヒカルも同様に隠す動機がなく、6巻37話でナナがナナオの名前を出しても反応がなかったことから、違うと言えるでしょう。
最も可能性が高いのはジンですが、ジンがナナオを匿ってもメリットがない上に、6巻ではナナと協力関係ができかけている状態でナナにナナオのことを隠したままでいる可能性は低いです。
よってここでは「能力を使って自力で生き延びた」説を考えていこうと思います。
中島ナナオは、能力を使って自力で生き延びた？
ナナオの能力は「人の能力の無効化」です。
しかしこれは、ナナオ自らの「人の能力を無効にできるんだ」という発言から来たものです。
しかしナナいわく能力の詳細は本人もわからないことが多いとされており、ナナオ自身も自分の能力を役に立たないと決めつけ、進んで検証などはしていなかったようです。
また、作中では「能力者はその能力を成長させる」ゆえに「島に徴募した時点でのデータはあてにならない」と語られており、崖からの落下と言う非常事態で火事場の馬鹿力的にナナオの能力が進化していたことも十分あり得ます。
ここから考えると、ナナオが落下した時に「自分にかかる重力を無効化すること」ができ、落下を回避、もしくは落下スピードを軽減できたという仮説が立てられます。
つまり、無効化できる範囲が『人の能力』から『自分にかかる力』に進化したのでは？ということです。
この説を採用するとナナオ生存説がかなり現実味を帯びたものになるのではないでしょうか。
先ほど、「ナナオを助けるメリットがないからジンは助けなかった」と述べましたが、ナナオの能力は稀な上に能力者同士の対戦では有能です。
他人の能力をコピーできる能力を持つジンなら、ナナオの能力欲しさにナナオを助けている可能性も捨てきれません！
中島ナナオの謎！
中島ナナオの謎①
ナナオの父親が5巻34話に出てきた野党の政治家であるという説がファンの中でまことしやかに噂されています。
これは個人的には大いにあり得ると思います。
この政治家は今のところシルエットでの登場のみですが、髪の毛の分け目や恰幅の良い体など外見上の特徴がナナオの父親と一致します。
また新時代の首相を狙っているのもナナオの父親のトップ志向と一致します。
中島ナナオの謎②
おさらい③で少し言及しましたが、キョウヤが1話目で職員室を調べていた時に眺めていた名簿のナナオの能力欄には『無能？』と記載されていました。
なぜわざわざクエスチョンマークがつけられたのでしょうか。
確かにナナオの能力は他の能力者がいないとわかりにくい能力ですが、クエスチョンマークをつけるほど能力が不明であったのであればそもそも島に呼ばれないのではと思います。
わざわざクエスチョンマークがつけられているからには、能力の発現は確定されているが能力の内容は不確定であるという他の生徒とは違った状態であるということのはずです。
この違和感を説明するものとして、私は「ナナオの能力は人為的に発現させられたものである」という説を推したいと思います。
1話目のナナオの回想には小さい頃、誕生日に何かを与えようとしている父親の姿が描かれていました。
その後、腕時計の描写が増え、誕生日に与えられたものは腕時計であったかのように描かれていますが、実は誕生日に与えられたものが腕時計だとは明言されてないのです。
腕時計はミスリードで、実際は「無効化」の能力を与えた可能性もあるのではないでしょうか。
ナナオの父親が政治家か、少なくとも能力者に関わりのある仕事をしているならば、能力者に対抗するための実験として無効化能力者を生み出す理由も島へ送る理由も説明できます。
もしもナナオ本人の自覚なくとも対能力者のために島に送られたとするのならば、ジン達の他に本土で能力者対策をしているお偉いさんという選択肢が増えるため「助けられた」説も濃厚になり、ナナオ生存の確率も上がると言えるでしょう。
まとめ
・岩場に残した時計から、ナナオは生きていると考えられる
・ナナオは能力を使い自力で生き残った可能性がある
・ナナオの父親は政治家の可能性がある
お読み頂きありがとうございました！
↓こちらの記事では『無能なナナ』は面白いのか？についてまとめいます！