人間消失 最終回結末ネタバレ考察【完結ラスト漫画】松岡や田畑その後の最後はどうなる?

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この記事では、そんな『人間消失』の最終回・結末はどうなったのか?について分かりやすく簡潔にまとめていきます!

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『人間消失』あらすじ紹介!

『人間消失』は、江戸川エドガワ先生により制作された、コロナ禍の日本を舞台にしたサスペンス漫画です。

 

”コロナ禍に贈る問題作”ということで、2022年5月15日に配信され、瞬く間に話題を呼びました。

 

『人間消失』は、全5巻で完結しており、各巻で物語が発展し、登場人物たちの心理や関係性が深まっていきます。

あらすじ

『人間消失』は、鬱屈した高校生活を送る浜田誠(はまだ まこと)が心の中で叫んだ「お前ら全員、消えてなくなれよ!」という言葉が現実となり、街から人が消えるところから始まります。

 

教室に残ったクラスメイト3人とともに、無人の世界で自由を謳歌します。

 

しかし、電気や水道が止まり、食料も尽き始める中で楽園は崩壊します。

 

無力感と不安が忍び寄り、仲間同士の関係も壊れていきます。

 

静寂の中で「生きる」ために戦う彼らは、果たしてどんな「答え」を見つけるのでしょうか。

 

『人間消失』主な登場人物紹介!

『人間消失』の登場人物を解説します。

浜田誠(はまだ まこと)

コロナ禍で閉塞感に押しつぶされそうになっている普通の高校生です。

 

自粛生活に嫌気が差し、鬱屈とした毎日を送る中で「お前ら全員、消えてなくなれよ!」と心の中で叫びます。

 

その結果かどうかは分からないものの、街から人々が消えた現実に直面し、想定外のサバイバル生活を余儀なくされます。

 

最初は大して目立たない主人公でしたが、物語が進むにつれて頼れるリーダー的存在に成長していきます。

安井輝夫(やすい てるお)

何かと目立ちたがりで、自分の考えを周囲に押し付けがちな性格です。

 

無人になった街では自分がリーダーだと言わんばかりの振る舞いを見せますが、状況が悪化するにつれてその行動がメンバーと対立を引き起こします。

 

松岡綾香に対して恋心を抱いて執着を見せることもあります。

田畑靖(たばた やすし)

柔道部員で責任感が強く、努力家です。

 

努力の末に悲願のレギュラーを勝ち取り、仲間や親からも応援されて春の柔道大会に出場する予定でした。

 

しかし、自身がコロナに感染したことにより大会に出場できませんでした。

 

応援してくれた仲間には軽蔑をされ、コーチである親に秋の大会で良い成績を残すことを決意します。

松岡綾香(まつおか あやか)

明るく前向きな性格で、作中唯一の女性です。

 

他のメンバーとの関係性に影響を受けながらも、自身の感情や考えを持っています。

 

また、仲間に対しておおらかで思いやり深く、ギスギスしがちな状況の中でも穏やかな態度で接するため、他のメンバーにとって心の安らぎとなる存在です。

 

『人間消失』最終回までのおさらい!

突然の“人類消失”と孤独なサバイバルの始まり

物語の始まりは、コロナが蔓延する日本で幕を開けます。

 

浜田誠たち高校生4人は、いつもの日常を送る中で突然すべての人類が姿を消すという不可解な状況に直面します。

 

4人は人がいない街を自由に動き回り、ショッピングモールやカラオケなどを巡りながら、最初は「誰もいない」という事実を楽しんでいるようにも見えました。

 

しかし、すぐに現実は彼らに冷たく迫ってきます。

 

食べ物が腐敗し始め、電気や水道といったライフラインが止まり、極限状態の生活が始まるのです。

 

最初は「新しい世界」を探検しているかのように見えた4人も、次第にその孤独と恐怖を実感していきます。

 

時間が経つにつれ、4人の間には微妙な緊張感が漂い始めます。

 

安井はリーダーとしてグループをまとめようとしますが、そのリーダーシップには次第に独善的な色が強まっていきます。

 

彼は自分が正しいと信じ込み、他のメンバーの意見を軽視するようになります。

 

その背景には「自分がこの状況を打開しなければ」という強い責任感と、それに押しつぶされそうな不安がありました。

 

特に松岡に対する過剰な執着は、安井自身の孤独と「誰かに認められたい」という切実な欲求の表れだったのでしょう。

 

その姿は危うくもどこか痛々しく、彼の葛藤が伝わってきます。

 

人間が消失して3日目。

 

安井は街の様子を記録しながら、4人は無人の街を探索します。

 

誰もいない家々には食べかけの食事がそのまま残され、異様な静けさが漂っていました。

 

それを見て田畑は「和佐雄・・・」と悲しげに呟きます。

 

浜田も「俺の家族は大丈夫かな」と不安を漏らします。

 

松岡はこの世界をどこか楽しんでいて、現実の世界に帰りたくない様子でした。

 

そんな3人を見た安井は、「この世界の現状を確認しよう」と提案しますが、松岡は「どうせどこも変わらない」と反論し、続けるなら浜田と二人で行ってきてと冷たく返します。

 

「私は田畑君と学校に戻る」と告げると、安井は「一緒に行こうよ!」と叫びますが、浜田と田畑に静止され、その日の探索は終了となりました。

 

どんどん4人の間に少しずつ亀裂が生じていきます。

 

探索を終えて学校に戻ると、田畑が持ち帰った食材で焼きそばを作り始めます。

 

浜田と松岡もそれを手伝いました。

 

焼きそばが完成し、皆が食べようとする中、安井は「男が作った料理は食えない」と言い放ち、松岡が「文句ばかりで自分は何もしないくせに」と反論します。

 

またもや二人の間に緊張が走ります。

 

その時、突然教室の照明が消え、街全体が闇に包まれました。

 

生活の安定が崩れ、4人は不安と緊張の中に立ち尽くします。

 

絶望に囚われた夢の果て

田畑は未来への希望を完全に失い、自暴自棄に陥っていました。

 

柔道に全てを捧げてきた彼にとって、この世界は夢を奪い去る悪夢そのものでした。

 

弟の和佐雄も、家族も消えてしまいました。

 

そして、目指していた秋の大会の会場に向かっても、そこには誰一人いませんでした。

 

すべてが無意味に感じられ、田畑の心は絶望に押しつぶされていきます。

 

田畑の中には「この世界に残されたのは自分たちだけ」という歪んだ確信が芽生えます。

 

そして、「自分たちが消えることで元の世界に戻れるのではないか」という狂気じみた考えに取り憑かれるようになりました。

 

この考えが彼をさらに追い詰め、理性を失わせていきます。

 

そして、取り返しのつかない惨劇を引き起こしてしまうのです・・・。

その夜、悲劇が始まった

その夜・・・浜田は田畑の様子がおかしいと感じていました。

 

いつも以上に落ち着きがなく、どこか焦燥感に駆られているような仕草が目に付きました。

 

その違和感を深く考える余裕もなく、浜田も同じように自分の家族のことが心配になりました。

 

家族も突然消えてしまった人々の一部であり、その現実に押しつぶされそうな不安が胸を締めつけます。

 

これ以上考えることをやめて浜田はそのまま横になって寝ようとしました。

 

その時、悲鳴が聞こえてきました。

 

飛び起きた浜田は、廊下に駆け出します。

 

途中、同じ悲鳴を聞きつけた安井と鉢合わせました。

 

二人で音のする方へ向かうと、廊下に倒れている松岡を発見します。

 

なんと松岡は、床に血を流しており、苦しそうに息をしていました。

 

驚愕の中で松岡に駆け寄った浜田と安井に、松岡は震える手で廊下の先を指し示します。

 

柔道部、田畑の暴走

その先に立っていたのは、包丁を握り締めた田畑でした。

 

彼の顔はどこか虚ろで悲しみの目をしており、狂気が入り混じった表情が浮かんでいます。

 

田畑の異常な姿を目の当たりにした後、緊迫した状況の中で安井はゆっくりと語り始めます。

 

安井が「なんでこんなことをしたんだ」と問い詰めると、田畑は虚ろな目で「僕らは取り残されたんだ。この何もない世界に」とつぶやきました。

 

その言葉に安井は憤りを隠せません。

 

「そんな話、ナンセンスだ!お前が何らかの理由でそう確信しているのだとしても、だったらお前一人で死ぬべきだ!」と鋭く言い放ちます。

 

その直後、田畑の目が鋭さを帯びます。

 

彼はゆっくりと安井に近づきながら、抑えた声で「駄目だよ……みんなで行くんだ」と言い放ちました。

 

その言葉と共に、田畑の「せあああ!」という声が廊下に響きます。

 

その迫力に安井は怯み、体が動かなくなってしまいました。

 

浜田は田畑の異常な行動に震えながらも、「ふざけんな……」と絞り出すように言いました。

 

そして、抑えた怒りを込めて松岡を刺した理由を問いただします。

 

田畑は一瞬だけ考え込むような素振りを見せると、虚ろな目のまま、こう答えました。

 

「松岡さんはいい人だから……一番最初に新しい世界に行ってほしかったんだよ。」

 

その言葉に浜田の中で何かが切れそうになりました。

 

「ふざけるな!」と声を荒げる浜田。

 

その直後、田畑が笑顔を浮かべながら「浜田くんも一緒だよ」と言い、突如として浜田に襲いかかります。

 

浜田は咄嗟にその攻撃をかわしましたが、鋭い刃が頬をかすり、浅い傷を負ってしまいます。

 

頬を抑えつつ倒れた松岡を見た浜田の脳裏には、かつての日常がフラッシュバックのようによみがえります。

 

両親、電車の中、学校での何気ない会話、バイト、穏やかな時間——今までの日常が一瞬のうちに消え去ってしまった現実が胸を締めつけます。

 

「俺も……戻りたいよ……」と浜田は涙をこらえながら呟きました。

 

その言葉を聞いた田畑の表情が一瞬だけ柔らかくなり、「大丈夫だよ、一緒に行こう」と優しい声で応じます。

 

しかし、その言葉に安堵する暇もなく、浜田は近くに落ちていた懐中電灯に手を伸ばしました。

 

次の瞬間、浜田はそのライトを田畑の顔に向けて光を放ちました。

 

「うっ!」と叫び、思わず目を塞いだ田畑。

 

その隙に浜田は田畑が握り締めていたナイフを叩き落とし、必死に説得を試みます。

 

「俺も戻りたいよ!でも……これが現実なんだ。ここで生きていくしかないんだよ、俺たちは!」浜田の言葉に、田畑の動きがピタリと止まりました。

 

涙を流しながらその場に立ち尽くす浜田を見て、田畑の表情が少しずつ変わります。

 

そして、まるで何かを悟ったように静かに浜田に手を差し出しました。

 

その手を握り返そうとする浜田。

 

しかし、それは握手ではありませんでした。

 

柔道技と共に浜田は宙を舞い、地面に叩きつけられました。

 

倒れた浜田を見下ろし、田畑は再びナイフを拾い上げます。

 

そして、浜田にトドメを刺そうと刃を振り下ろしました。

絶望と後悔の狭間で

その瞬間、田畑の動きがピタリと止まりました。

 

松岡が浜田をかばう形で間に入ったのです。

 

松岡は田畑が振り上げたナイフの前に立ちふさがり、震える声で「もうやめて……」と呟きました。

 

その声には恐怖だけではなく、田畑を止めたいという強い意志が込められていました。

 

田畑は一瞬驚き、動きを止めます。

 

松岡はその隙に、必死に言葉を紡ぎました。「辛かったね……」松岡の目から涙が溢れます。

 

「あんなに努力したのに、大会がダメになって、大切な人もみんないなくなって……どれだけ苦しかっただろうね。

 

「でも……私たちがいるよ。」

 

「もう、私たちしかいないんだよ?」

 

その言葉は、田畑の心に静かに届きました。

 

ナイフを握る手が震え、田畑の瞳には後悔の色が浮かび始めます。

 

彼は呆然とした表情で、松岡の言葉を噛み締めるように聞いていました。

 

「僕が……みんなの努力を、父さんの夢をダメにしちゃったんだ……」田畑は語り始めました。

 

「挽回しなくちゃいけなかった。この大会しかなかったんだ。それなのに、みんな僕の前から消えてしまった。

 

「僕が悪いんだ、僕のせいでこんな世界になってしまったんだ……きっと罰なんだ……僕のせいで……僕が……」

 

その言葉には、田畑が抱え続けてきた絶望と罪悪感のすべてが込められていました。

 

自分一人の力ではどうにもならない現実を前に、ずっと苦しみ、もがき続けていたのです。

 

松岡は力強い声で言い切りました。

 

「全部田畑君のせいじゃない!誰のせいでもなかったんだから……!」その一言には、田畑の孤独と絶望を断ち切りたいという強い意志が込められていました。

 

田畑はその言葉を聞き、全身から力が抜けていくのを感じました。

 

手に持っていたナイフが床に落ちる音が静かに響き渡ります。

 

「僕は……なんてことを……」田畑は呆然と呟き、その場に崩れ落ちました。

 

彼の表情には、ようやく正気を取り戻した安堵と、それまでに犯した過ちへの深い後悔が入り混じっていました。

 

田畑が松岡の言葉で改心し、床にナイフを落とした瞬間、その場に一筋の安堵感が広がりました。

 

しかし、その束の間の平穏は、次の瞬間に壊されました。

 

崩れゆく希望と広がる血痕

廊下の奥から「きえええええ!」という奇声が響き、振り向くと消火器を噴射しながら安井が突進してきます。

 

「松岡はあ”僕が守るうううう!」と叫びながら勢いよく田畑に迫ります。

 

その瞳は完全に恐怖と混乱に支配されており、理性のかけらも残っていませんでした。

 

その瞬間、「ゴッ!」という鈍い音が廊下に響きます。

 

なんと、安井は田畑の頭を消火器で殴りつけたのです。

 

「やめろ!」と浜田が叫び、田畑を庇おうとしましたが、安井は止まりません。

 

さらに消火器を振り上げ、「僕が守るんだあああああ!」と繰り返し田畑に打ち下ろしました。

 

「グシャ……」という生々しい音が響き、浜田は必死に安井を抑え込みます。

 

「もうやめろ!田畑は正気に戻ったんだ!」と絶叫する浜田。

 

しかし安井は、恐怖と混乱に囚われたまま、「でも……でも……」と呟きながら抵抗します。

 

何度も浜田に静止され、ようやく安井は動きを止めます。

 

消火器を握りしめる手を緩め、倒れていく田畑を見つめました。

 

大量の血を流しながらふらつく田畑の姿を目にした瞬間、安井の表情は恐怖と後悔に染まります。

 

「田畑は……もう正気に戻ってたんだ……」と浜田が改めて伝えると、安井はその言葉に体を震わせます。

 

一方で松岡は、極限まで緊張が続いた体と、刺された傷の痛みに耐えきれず、ゆっくりと倒れ込みます。

 

廊下には田畑が流した血が広がり、沈黙が支配します。

 

4人の運命は、これからどこへ向かうのでしょうか——

浜田の奮闘、安井の後悔

浜田たちは倒れた松岡を保健室まで運び、ベッドの上に横たえました。

 

田畑に刺された傷口から血が溢れている松岡を前に、浜田は治療を試みようとしますが、医療知識がまったくありません。

 

その間、安井はネットも病院もない、そもそも誰もいない状況に絶望し、田畑を傷つけてしまった罪悪感で錯乱状態に陥っていました。

 

「もうどうしようもない……」と座り込む安井に、浜田は苛立ちを露わにします。

 

「松岡を助けなきゃ危ないんだ!」と怒鳴りますが、安井はその場から動けません。

 

浜田は自らの力でなんとかするしかないと腹を括り、過去に映画で見た手術のシーンを思い出します。

 

「俺がなんとかするから」と松岡に決意を伝えた浜田は、無謀ともいえる応急処置を開始しました。

 

まず、出血を止めるため、ナイフを熱して傷口を焼き、止血を試みます。

 

漂う焦げた臭いに安井が「臭いよ〜!」と叫びますが、浜田は「うるさい!」と一喝し、処置を続けました。

 

次に縫合へ進もうとしましたが、保健室には裁縫キットしかありません。

 

浜田は一瞬ためらいながらも、「なんで俺がこんなことをしなきゃならないんだ」と心の中で葛藤します。

 

それでも、「俺がやらなきゃ松岡は助からない」と自分に言い聞かせ、覚悟を決めました。

 

浜田は縫合の練習をするため、なんと自分の腕に針を通しました。

 

痛みを堪えながら、「お前の痛みも俺が全部引き受ける」と松岡に語りかけ、震える手で縫合を始めます。

 

その浜田の必死な姿を見つめていた安井の脳裏には、幼い頃の記憶が蘇っていました。

 

祖母と過ごしていたある日、安井は映画の裏側について熱弁し、「将来はハリウッドの映画監督になるんだ」と語りました。

 

祖母は優しく微笑みながら励ましてくれました。

 

「おばあちゃん、僕、全米を泣かせてみせるよ」と誓ったのです。

 

やがて安井は成長し、映画研究会で奮闘するようになります。

 

しかし、家庭では兄から「家族で役立たずなのはお前だけだ」と冷たく言い放たれ、「父さんの病院のために少しは役に立て」と責められていました。

 

安井は家族の期待に応えるため、映画コンクールで結果を出すことを決意します。

 

ところが、コロナ禍の影響でその映画コンクールは中止に。

 

さらに、祖母に会いに行こうとしたものの、感染症対策で面会が叶わず、彼が手にしたのは祖母からの手紙だけでした。

 

「コロナさえなければ、僕だって……」と安井は悔しさを胸に抱えながら、それでも自分を信じて前に進もうと誓っていたのです。

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『人間消失』最終回結末ネタバレ考察【完結ラスト漫画】松岡や田畑その後の最後はどうなった?

責任と後悔の狭間で

そこから安井は現実に戻ります。

 

なんとか松岡の傷口を塞いだ浜田は、安井に田畑のもとへ行こうと提案しました。

 

「もしかして、あれは夢だったんじゃないか。あるいは、打ちどころが良くて軽症だったのではないか。ひょっこり起き上がってくれるんじゃないか……」浜田はそんな淡い期待を抱いていました。

 

しかし、現実は無慈悲でした。

 

そこには、絶命した田畑が横たわっていました。

 

その姿を目の当たりにした浜田と安井の心には、重苦しい沈黙だけが広がります。

 

朝になり、松岡が目を覚まします。

 

「田畑くんは?」と松岡が浜田に問いかけました。

 

浜田は一瞬言葉を詰まらせながらも、「アイツは死んだよ。校舎の屋上から飛び降りて……」と嘘を口にしました。

 

松岡はそれを聞き、「嘘!田畑くんは安井が・・・」と言いましたが、浜田は「田畑が死んだのは安井のせいじゃない」と彼を庇いました。

 

浜田は、残された3人で生きていくためには、この嘘をつくしかないと考えていたのです。

 

その後、浜田は安井に「一緒におかゆを食べよう」と声をかけました。

 

安井は「そのままだと栄養バランスが悪いだろう。ネギを入れたほうがいい」と提案します。

 

しかし、浜田が「ネギなんてどこにもない」と答えると、ならば調達してくればいいだろうと言います。

 

松岡は「だったら、あんたが調達してきなよ」と返しました。

 

安井は反論しようと「調達なんて下等な仕事、俺には……」と言いかけますが、浜田と松岡の冷たい視線に気づき、浜田から「いつまでそんなことを言ってるんだよ」と叱られます。

 

安井は叫びながら、しぶしぶ調達に出かけていきました。

 

安井が向かった先は、廃墟と化したスーパーマーケットでした。

 

しかし、そこは大量のネズミやゴキブリが湧き、物資を調達できる状態ではありませんでした。

 

恐怖に駆られた安井は、何も得られないまま学校へ戻ります。

 

学校に戻った安井は田畑の遺体の前に座り込んでいました。

 

「あれは不可抗力だった。正当防衛だったんだ……」と、寄ってきた浜田に繰り返し弁解します。

 

しかし、浜田は「いつまでもこのままにはしておけない」と田畑の遺体を運び、埋葬する準備を始めます。

 

浜田が土を掘り、田畑を埋めようとする中、安井は一切手を貸そうとしません。

 

「お前がやるべきだ」と浜田が促しても、安井は「俺が助けてやったんだ!正当防衛だったんだ!」と声を荒らげるだけでした。

 

浜田はその言葉に目を伏せ、静かに言いました。

 

「でも、お前が殺したんだ。」

 

その言葉を聞いた安井は顔を歪め、「違う、違う!」と叫びながら走り去ってしまいました。

 

残された浜田は、田畑を埋めながらぽつりと呟きます。

 

「俺は……もうだめかもしれない。」

 

しばらくして、安井は埋葬された田畑のもとへ一人で戻ります。

 

彼はその場で膝をつき、震えた声で「ごめんな、許してくれ……許してくれ……」と涙ながらに謝りました。

 

「僕はいつもこうなんだ。本当はもっとうまくやれるはずなのに、どうしていいかわからない。僕は……いつもひとりだ。この世界で、ひとりは辛すぎる……」と、胸の内を打ち明けるように呟きます。

 

冷たい風が吹き抜ける中、安井の嗚咽だけが静かに響いていました。

 

炎に飲まれる友情と狂気

その後、安井が保健室に戻ってきました。

 

戻ってきた安井の様子はどこかおかしく、「ひとりは辛すぎるんだよぉ、松岡・・・」と松岡に襲いかかりました。

 

彼の迫る手を耳にかけて押し返そうとしますが、彼女の力では抗いきれません。

 

安井の動きが激しくなるにつれて彼女の腹部の傷が再び開き、激痛が襲います。

 

彼女の苦悶に満ちた顔を目にした安井は、ふと現実に引き戻されます。

 

その瞬間、浜田が部屋に駆け込んできて安井を力づくで制止します。

 

松岡はベッドで痛みに震え、安井は床に崩れ落ち、嗚咽を漏らしています。

 

部屋の中の空気が重く沈む中、窓の外に黒い煙が立ち上るのが見えます。

 

浜田はその異変を目にし、安井を拘束すると、煙の正体を確かめるために一人外へ飛び出しました。

 

「もしかして、ほかに生存者がいるのか?」と、浜田は淡い期待を胸に煙の方へ急ぎますが、想像以上の火の勢いに息を呑みます。

 

炎は瞬く間に周囲に広がり、彼の近くまで迫ってきます。

 

急いで学校に戻ると、松岡たちに火災を知らせ、荷物をまとめて脱出を指示します。

 

「このままじゃ煙でやられる! まだ安全なルートから高台を目指すぞ!」と、3人は高台にある公園を目指して進みます。

 

しかし途中、安井が燃え盛る炎によって崩れた建物の下敷きになってしまいます。

 

浜田と松岡は懸命に助けようとしますが、瓦礫は重くびくともしません。

 

そこで松岡が決意の表情を浮かべます。

 

「私なら狭い隙間に入れるわ!」と、松岡は瓦礫の中に身を滑り込ませ、必死に腕を伸ばして安井の手を掴みます。

 

しかし、彼の足が挟まっており、無理に引っ張ると激痛が走ります。

 

汗と涙でぐしゃぐしゃになった安井は、力なく呟きます。

 

「なんで僕だけ、いつもこんな目に遭うんだよ……」と。

 

安井は浜田と松岡の親密さを妬んでおり、その感情が溢れ出します。

 

「ここで一緒に死んでくれよ!」と、突然、安井は松岡を自分の方に引き寄せ、狂気に満ちた表情で彼女を巻き添えにしようとします。

 

その恐ろしい様子に松岡は咄嗟に近くの石を手に取り、安井の顔を殴りつけます。

 

隙を突いて脱出した松岡は恐怖で動けなくなってしまいます。

 

浜田は最後まで安井を救おうとしますが、炎が目前に迫り、断念せざるを得ません。

 

「ひとりは嫌だよ・・・」

 

そう言って、安井は息絶えてしまいました。

 

生きる理由を探して

なんとか公園に避難した浜田と松岡は、廃墟となった街を抜け、雨の降る中バイクで繁華街へと向かいます。

 

店内で体を休めますが、彼女の腹部の傷は悪化の一途を辿っています。

 

浜田は不安に押し潰されそうになりながらも、彼女を励まそうと振る舞います。

 

「こんな状況でも俺たちは生きている。それだけで希望はあるさ!」と言います。

 

しかし、浜田の心中は焦りと恐怖でいっぱいです。

 

病院は機能せず、手当の知識も不十分です。

 

彼は雨の中、感情を抑えきれずに外へ飛び出します。

 

それを追ってきた松岡が彼を引き止めます。

 

「浜田、知ってる? あんた、クラスじゃ“アクリル板”って呼ばれてたんだよ」と、彼女は浜田に伝えます。

 

彼はその呼び名を知っていました。

 

クラスメイトとの適度な距離感を保つ自分にとって、それは心地よい生き方だったのです。

 

「それなりでいいなんて、今は通用しないよ!」と、彼女は浜田を叱咤します。

 

生きるためにはどんなにみっともなくても全力を尽くす必要があるのです。

 

彼女の言葉に浜田は気持ちを奮い立たせます。

 

しかし、無理をして追ってきた彼女はその場で倒れてしまいます。

 

浜田は決意を固め、松岡のために独学で得た知識を総動員します。

 

慎重に薬剤を投与し、傷の手当を続けました。

 

懸命な看護が功を奏し、松岡は命を繋ぎ留めます。

 

その後、二人は松岡の願いで実家を訪れます。

 

家で見つけた母の残した日記に、「あの子がいなければ楽だったのに」との言葉を見つけた彼女は深く傷つきますが、浜田はそれを母の愛の一部だと考えます。

 

そして松岡の提案で、浜田の家にも足を運ぶことにした二人は、何年も空き家だった家で過去の記憶に浸ります。

 

彼もまた、現実と向き合いました。

 

両親2人と松岡と4人で楽しく食事をした…。

 

それは浜田が見た幻でした。

 

夢の中で、家族に別れを告げたのです。

 

そして、松岡と二人で生き抜こうと誓ったのでした。

消えた世界で見つけた新たな芽

インフラが途絶えた世界で、浜田は川のほとりで洗濯をしながら、保存食を工夫してなんとか料理を作っていました。

 

限られた資源の中での生活に息苦しさを覚えつつ、彼は「この生活を続けるだけでは限界が来る」と薄々感じていました。

 

生きるための知恵を得ようと、時間があるたびに古びた参考書や医学書に目を通し、手探りで知識を積み重ねていきます。

 

そして、ついには自家発電機を動かし、水道と電気を復旧させることに成功したのです。

 

久しぶりに灯りの下で料理を楽しむ余裕ができた浜田は、保存していた食材を工夫して豪華な食事を作り、彼女とワインで乾杯します。

 

長い時間を共に乗り越えた2人は、食卓を囲みながらささやかな幸福を味わいました。

 

その食事の途中、松岡はふと1台のスマートフォンを浜田に差し出しました。

 

浜田がそのスマートフォンをパソコンに接続して中身を確認すると、懐かしい映像が映し出されます。

 

そこには浜田、松岡、安井、田畑の4人が楽しそうに花火をしたり、カラオケを歌ったり、街を散策している様子が記録されていました。

 

「あの頃は楽しかったね」と松岡が呟くと、浜田も頷き、2人で懐かしい日々に想いを馳せました。

 

その後、時は流れ――。

 

成長した浜田の姿が描かれます。

 

彼は高台から街を見下ろし、かつての生活を思い返していました。

 

一方で、少しふくよかになった松岡は、膨らんだお腹を抱えながら布団の中で穏やかに眠っています。

 

浜田の胸には、松岡がかつて語った言葉が深く刻まれていました。

 

「どんなにみっともなくてもいい、情けなくてもいいから、全力で生き抜いてほしい。私はそんなあなたを笑ったりしないから。」

 

その言葉を思い返しながら、浜田は静かに、しかし力強く誓います。

 

「生きる。何があっても、生き抜く。逃げたりしないで。」

 

場面はさらに過去に戻り、浜田と松岡が共に田植えをしている様子が映し出されます。

 

2人が過ごしたその場所の足元に、ぽつりと芽が顔を出しました。

 

そして、そこから芽生える命の力強さを象徴するように、物語は幕を下ろします。

 

「人間消失」は、希望とともに静かに終幕を迎えます。

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