ホタルの嫁入り さとこは病気で死亡？傷や父親・年齢を調査！紗都子が嫌い？

今回は、漫画『ホタルの嫁入り』に登場するキャラクター、桐ヶ谷 紗都子（きりがや さとこ）をご紹介します。

紗都子は名家・桐ヶ谷家の令嬢で、美貌と聡明さを兼ね備えた女性です。

紗都子の魅力はたくさんあります。

重い病を抱え、余命宣告を受けているにもかかわらず、自分にできることを精一杯こなし、周囲から次第に認められていきます。

「家のためになる結婚」を実現するため、紗都子は美貌や気品、所作を磨く努力を惜しみません。

父への恩返しと、進平（しんぺい）への恋心の間で揺れ動く姿も、彼女の魅力のひとつです。

今回は、儚くも凛とした魅力たっぷりの紗都子について紹介していきます。

『ホタルの嫁入り』は漫画アプリ『マンガワン』で全巻無料で読める？

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紗都子（さとこ）は綺麗？かわいい？年齢・身長や彼女を演じた声優紹介！

紗都子のプロフィール

桐ヶ谷 紗都子は、『ホタルの嫁入り』の主人公であり、物語の中心的なキャラクターです。

年齢は16歳、身長は157cm、色素の薄い長い髪と洗練された立ち居振る舞いを持つ女性で、花のような儚さと凛とした強さが同居した、美しい容姿が特徴です。

紗都子は華族・桐ヶ谷家の令嬢ですが、重い心臓の病を患っており、医者から余命を宣告されるほどの状態です。

性格は聡明で非常に芯が強く、身分に奢らない一方で、誇り高く気高い人物です。

彼女は桐ヶ谷家、そして父への恩返しのため、「家のためになる結婚をしたい」と強く願い、美貌や教養を磨き、自身の価値を高めようと日々努力を重ねています。

しかし策略により誘拐され、「天女島」へと連れ去られます。

紗都子は持ち前の機転を活かし、「広場で舞を披露する」ことで評判を得るなど、困難な状況でも柔軟に対応し、経験を積み重ねていきます。

進平とは当初「契約結婚」として関係を築きますが、共に過ごす時間を通じて徐々に心を開き、信頼と愛情を深めていきます。

ボイスコミックでは、石川 由依（いしかわ ゆい）さんが紗都子の声を担当しています。

石川 由依さんは他に「進撃の巨人」「崩壊:スターレイル」などさまざまな作品に出演されています。

橘オレコ先生こんばんは♪
ホタルの嫁入り5巻購入しました〜!!è ·̫ é )୨
紗都子ｻﾝの表情がほんとに可愛くて大好きで大号泣です😭😭♥️
そしてメタカの紗都子ｻﾝ美しくて大好きです(≡^.^≡)♪

✧ #ホタルの嫁入り pic.twitter.com/QDYnCaLZ6Z

— おんぷ (@o0S4li) August 19, 2024

紗都子のチャームポイント

紗都子の最大の魅力は、「儚さ」と「芯の強さ」という相反する要素が同時に存在していることです。

外見や体調の弱さは周囲に「守ってあげたい」と思わせますが、その一方で、内面にはしっかりとした意志と深い優しさが宿っています。

このギャップこそが、多くの人物を惹きつける要因となっています。

紗都子は「良家の子女」としての気品と美しさを兼ね備えており、儚げで控えめな笑顔や困惑した表情など、心の内面が外見にも繊細に反映されています。

その清楚で控えめな美しさは、彼女を際立たせる重要な要素となっています。

華やかな遊女の着物をまとっても、あるいは仕事用のシンプルな着物であっても、紗都子の美しさは陰ることなく、むしろ上品さを引き立てます。

また、彼女は家族や周囲の人々を思いやる優しさを持つ人物です。

自身の身体的な弱さにも負けず、他者の幸せを願い、自分にできることを見つけ出そうと健気に努力する姿が印象的です。

その献身的な態度は、進平や康太郎をはじめ、多くの人に影響を与えています。

体が弱く、世間を知らなかった紗都子ですが、「天女島」での生活を通して、少しずつ強さを身につけていきます。

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わぁ😲✨あっという間に読み終わった！夢中になって読んでた！
紗都子と康太郎のやりとりが、思ってもみない結果になってびっくりした。でも良いと思う✨6巻はへにょへにょ進平が多くて、かわいい(笑) pic.twitter.com/vWBuo0B2s1

— すみだはな/猫のちゃび (@sumida0hana) December 20, 2024

紗都子の生い立ちは？死亡した？病気や父親、抱えている傷を解説

紗都子の生い立ち

紗都子の生い立ちは、彼女の性格や物語での行動に深く影響を与える重要な要素です。

明治時代を舞台にした物語の中で、紗都子は名家・桐ヶ谷家の長女として生まれます。

桐ヶ谷家は社会的地位の高い家系であり、一見すると恵まれた環境に思えますが、家族内には複雑な人間関係が存在します。

父の再婚によって義母と義妹が家族に加わり、この新たな関係が紗都子に心理的な負担を与え、彼女の孤独感を深める一因となります。

また、幼少期から体が弱く病気がちであったため、同世代との交流は限られ、紗都子は孤立しがちでした。

そんな紗都子にとって、父の存在は心の支えでした。

父の優しさに応えるべく、紗都子は「家のためになる結婚」を目指し、美貌や教養を磨き続けます。

彼女の努力の原動力は、父への恩返しと桐ヶ谷家への誇りにあります。

幼少期の紗都子にとって、唯一の心の拠り所は幼なじみで護衛の小川 康太郎（おがわ こうたろう）です。

康太郎は紗都子の病弱な体を気遣い、支える存在であり、二人の関係は幼いながらも深く心を通わせる特別なものでした。

紗都子にとって康太郎は癒しであり心を許せる存在でしたが、身分の違いや時代のしがらみの中で、自由に交流することは難しい状況でした。

紗都子の生い立ちは、彼女の強さと脆さ、そして物語を通じての成長を形作る重要な要素となっています。

橘オレコ先生の『ホタルの嫁入り　第五巻』

毎巻ドキドキする💓

そして毎巻、進平の愛の重さにわくわくする(￣ー￣)ﾆﾔﾘ

新たに魅力的なキャラがでてきたなぁ(*´ω`*)

あ、表紙下を見るのも楽しみ🩷

紗都子にも進平にも康太郎にも幸せになって欲しい…(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ#ホタルの嫁入り第五巻 pic.twitter.com/Yu5CVMl5Ee

— 鈴灯ゆのか (@yunokarintou41) August 31, 2024

紗都子の傷とは？

紗都子の身体には、前面に大きな傷があります。

これはおそらく心臓の手術跡であり、手術を受けてもなお余命を宣告されるほど、彼女の病状は深刻です。

傷の大きさは、新渡戸（にとべ）に組み敷かれた際、「女として致命的だ」と心ない言葉を浴びせられるほどです。

しかし、進平は自らの身体の無数の傷を見せ、「俺と比べたら、紗都子の傷なんて気にならないよ」と笑顔で言います。

幼い頃から隠し続けてきたその傷を、進平は否定せず受け入れてくれました。

彼の言葉に喜びを感じた紗都子は「彼になら自分をさらけ出してしまいたくなる」と思うようになり、自らの傷を「かっこいいでしょう、私の勲章よ」と誇らしく語ります。

また、紗都子の傷は身体的なものだけでなく、心に刻まれた傷を象徴しているのかもしれません。

彼女は幼い頃から病弱で、他の子どもたちのように自由に遊ぶことができず、常に制約のある生活を送ってきました。

この経験が彼女の心に深い傷を残し、自己犠牲的な一面を育んだのでしょう。

しかし、「天女島」での生活を通じて、紗都子は自らの力で困難に立ち向かい、多くの親しい人々と過ごせるようになります。

彼女の傷は、強さと脆さの両面を象徴し、物語の中で彼女の行動や決断に深く影響を与えているのかもしれません。

「死亡した」とはどういうことか

『ホタルの嫁入り』では、「生死」や「命の危機」に関わる描写が物語の重要な要素として描かれています。

紗都子の「死亡した」という表現は、彼女が命の危険に晒される場面や、死を覚悟せざるを得ない状況を象徴しているのではないでしょうか。

紗都子は重い心臓病を患い、余命を宣告されるほど深刻な状態です。

手術後も薬が欠かせず、時には吐血することもあります。

「天女島」では強い胸の痛みや吐血で倒れ、3日間意識を失ったこともありました。

また、紗都子が進平と共に「天女島」から脱出を試みた際、三枝率いる追っ手に追跡されます。

天女島には「島を出られるのは身請けされた遊女か死体のみ」という厳しい掟があり、脱出は命がけです。

紗都子たちは命の危険と常に隣り合わせの状況にあり、誘拐の背後にある黒幕の目的が不明な段階では、さらなる危機に直面する可能性も秘めています。

彼女たちは幾度となく死の淵に立たされながらも、必死に運命を切り開こうとしています。

嫌い？それとも友情？さとこを取り巻く女性たち。葵（あおい）と朝霧（あさぎり）を紹介！

葵（あおい）

葵（あおい）は、漫画『ホタルの嫁入り』に登場する「天女島」の遊郭「いせ吉」で働く遊女であり、紗都子の指南役として物語に関わるキャラクターです。

紗都子よりも小柄で、黒髪をきっちりと結い上げた髪型が特徴的です。

ふくよかで柔らかく、優しそうな顔立ちをしており、穏やかで優しい性格の持ち主です。

しかし、その優しさゆえに気弱な一面もあり、「いせ吉」で2番目の売れっ子である紫（ゆかり）から嫌がらせを受けることがあります。

葵は面倒見がよく、特に紗都子に対しては遊女としての立場を超えた親しみを持ち、助言を与える場面が多く見られます。

恋愛話が大好きで、紗都子と進平の関係や、康太郎を含めた彼らの恋の行方にも強い関心を寄せています。

また、葵自身も常連客である水谷（みずたに）という男性に恋をしており、彼と添い遂げることを夢見ています。

過去には紫が葵への嫌がらせとして水谷を誘惑するという出来事がありました。

このことが葵の心に深い傷を残し、彼女は「最後に大切な人を奪われる苦しみを味わわせたい」という復讐心を抱くようになります。

紗都子を利用し、彼女と進平が親密になることで紫が悔しがる姿を見たいと考えていたのです。

しかし、仲の良い紗都子を巻き込むことへの後ろめたさや、水谷を失った絶望感から、一度は死を考えるほど自暴自棄になります。

そんな中で、紗都子と本気でぶつかり合うことで、葵は自らの心の整理をつけ、最終的には紗都子と本当の友達となれたのです。

朝霧（あさぎり）

朝霧（あさぎり）は、漫画『ホタルの嫁入り』に登場するキャラクターで、葵と同じく「天女島」の遊郭「いせ吉」で働く遊女です。

彼女は前髪をふんわりと後ろに流してアップにした髪型で、おでこを出したスタイルが特徴的です。

現代風に言うとポンパドゥールのような髪型をしています。

太めの眉や大きな瞳、愛らしい顔立ちを持つ美女で、その魅力は年齢を重ねても衰えることはありません。

36歳という年齢ながら、「いせ吉」で圧倒的な人気を誇るベテラン遊女です。

しかし朝霧は客を取らず、身請けの話もすべて断っています。

それにもかかわらず、なおも「いせ吉」のトップに君臨し続けており、後進に人気の座を譲る気配も見せません。

この状況を憂いた殺し屋集団の親玉・三枝（みつえだ）は、「朝霧に身請け話を受けさせてほしい」と紗都子に依頼します。

朝霧は奔放で自由を愛し、紗都子に対して「楽しいことをして暮らそうよ」「決まった男の嫁になるなんて不自由じゃないか」と語るなど、自身の生き方を示唆します。

身請けについても、「考えてもいいが条件付きだ」と課題を出し、紗都子を試すかのような言動を見せます。

彼女はまるで猫のように気まぐれで、人を振り回す一面が目立ちます。

しかし、その奔放さの裏には冷静で知的な側面があり、島の出来事や裏事情をすべて把握しているかのように、驚くほど物事に通じています。

三枝に対しても何か思うところがあるようですが、朝霧が心に秘めた真意は何なのでしょうか。

ぜひ確かめてみてください。

二人の関係がどう積み重なっていったか。キスシーンなど、紗都子と進平の印象深いシーン集！

契約のキス

「契約のキス」のシーンは、『ホタルの嫁入り』第1巻で描かれる、紗都子が進平に結婚を提案する場面で登場します。

どこかも知れない場所に攫われた紗都子は、自らの苦境を脱するため、進平に大胆にも結婚を申し込みます。

そんな彼女に興味を抱いた進平は、追っ手を排除する代わりに「契り」として口づけを求めます。

紗都子は、結婚までは貞操を守るべきだと考え、口づけをためらいます。

しかし進平は「貞操って命より大事？」と問いかけ、「断れば約束の時間に殺すだけだ」と、血まみれのまま追っ手との戦いを続けます。

最終的に紗都子が覚悟を決めたのは、進平の「先の未来に不安なんてないんだろうな」という皮肉交じりの言葉がきっかけでした。

彼の血に染まった口元を白いハンカチで拭い、静かに口づけを交わします。

二人の道が交わり始めたこの瞬間は、それまでまったく異なる価値観のもとに生きてきた二人が、少しずつ歩み寄る契機となったと言えるでしょう。

橘オレコ「ホタルの嫁入り」既刊本読了。

設定が大好物過ぎて、ずっと気になっていた作品。

主人公紗都子の凛とした美しさと強さ、進平のオンオフの落差と優しさ。
進平の重すぎる愛が紗都子を少しずつ変えていく。

こういうのをヤンデレっていうのか？
進平が可愛すぎるぞーーー！ pic.twitter.com/HU75SILmDz

— しばはな (@shibahana9827) September 8, 2024

必死の看病

『ホタルの嫁入り』第3巻で描かれる、紗都子が重傷を負った進平を必死に看病するシーンは、彼女の献身的な愛情や成長を感じさせる重要な場面です。

この出来事は、進平と紗都子が「天女島」を脱出しようとする最中に起こります。

進平は紗都子を守るため全力で戦いますが、相手も手練れであり、紗都子の「誰一人殺さないでほしい」という願いを守りながらの戦いは非常に困難を極めます。

普段は鬼のように強い進平ですが、この時ばかりは倒れ伏し、昏睡状態に陥ります。

これまで進平に守られるばかりだった紗都子は、彼を救うために懸命に行動します。

進平のそばを片時も離れず、彼の傷の手当てをしたり身体を温めるために添い寝をしたりするなど、献身的に看病を続けます。

進平は7日以上も目を覚まさず、紗都子は「どちらが死にそうなのかわからない顔色だね」と他の遊女に評されるほど疲弊します。

それでも彼女は諦めず、ただ進平の回復を信じて寄り添い続けました。

進平がようやく目を覚ました時、紗都子の献身に気づき、彼女への感謝の気持ちと絆がさらに深まります。

この出来事をきっかけに、二人の間の関係は「契約の絆」から「本物の絆」へと変わっていきます。

このシーンでは、紗都子の強い意志と愛情が丁寧に描かれ、彼女が進平をどれだけ大切に思っているかが伝わります。

進平の回復を通じて、二人の心の距離が一層縮まり、物語の中でも印象的な場面の一つとなっています。

「ホタルの嫁入り」3巻
余命わずかな華族令嬢の紗都子と誘拐された紗都子を助けた殺し屋の進平の愛(!?)の話。
進平が紗都子に重すぎる愛を伝え続けているように見えるけども紗都子も進平に対して強い絆のようなものが感じられます。#ホタルの嫁入り pic.twitter.com/xBnKycTsEC

— せしあ (@cesia_1122) January 4, 2024

初めてのデート

『ホタルの嫁入り』第5巻に描かれる紗都子と進平の初めてのデートは、二人の関係が大きく進展する微笑ましいエピソードです。

初々しく、不器用ながらも互いを思いやる姿が丁寧に描かれています。

デートのきっかけは、「遊女・朝霧の身請け話を受けさせる」という三枝からの依頼でした。

朝霧が身請けを考える条件として出したのは、「進平と二人きりでお使いに行くこと」。

頼まれた櫛はすぐに見つかりますが、「早く戻りましょう」と促す紗都子に対し、進平はせっかく一緒にいる機会だから、と彼女をさまざまな場所へ連れ出します。

進平が初めて梅干しを口にしたり、紗都子が初めて立ち食いで団子を食べたり、進平が紅を買ってくれたりと、二人の間には穏やかな時間が流れます。

進平にとっては、紗都子と外を歩くことだけでなく、買い物や散歩すらも初めての経験。

だからこそ、「楽しまなきゃもったいない」と心から楽しんでいる様子が印象的です。

紗都子もまた、このひとときが楽しく、進平をもっと知りたいと思うようになります。

朝霧に頼まれものを渡した際、アドバイスを受けた紗都子は、進平へのお礼の手紙を書くことにします。

家を通さずに個人的にもらった初めての贈り物である紅がとても嬉しかったことや、彼のことをもっと知りたいと思うようになったことなど、「進平を驚かせたい、喜ばせたい」という気持ちが膨らみます。

そうして紗都子は、自分がどれほど進平を愛おしく思っているかに気づくのでした。

進平（しんぺい）や康太郎（こうたろう）、新渡戸（にとべ）など、個性的なキャラクター達を紹介！

進平（しんぺい）

後藤 進平（ごとう しんぺい）は、漫画『ホタルの嫁入り』の主要キャラクターであり、物語の中心人物の一人です。

生まれ育った「天女島」で用心棒や殺し屋として生きており、光のない瞳と端正な容姿が特徴的な、細身で長身の男性です。

進平は一見冷淡で感情を表に出さない殺し屋ですが、剣術の腕前は圧倒的で、鬼のような強さを誇ります。

しかし、紗都子との出会いによって彼の人生は大きく変わります。

自分の過去や立場を否定せず受け入れてくれた紗都子に対して、進平は非常に深い愛情を抱くようになります。

彼の愛は過激なほど強く、紗都子を守ることに全てを懸けます。

進平の愛情は時に執着とも取れる激しさを見せ、ヤンデレ的な側面が垣間見えることもありますが、それでも一途で純粋です。

その純粋さが紗都子に新たな価値観や生き方をもたらしていきます。

冷酷な殺し屋としての顔と、紗都子に対して見せる無邪気で子どもっぽい一面とのギャップが、進平の大きな魅力です。

物語は、契約結婚から始まる二人の関係がどのように変化し、深まっていくのかが見どころとなっています。

小川 康太郎（おがわ こうたろう）

小川 康太郎（おがわ こうたろう）は、物語の中で紗都子の安全を守る重要な存在です。

幼い頃から桐ヶ谷家に仕え、紗都子の従者（護衛）として鍛え抜かれた身体を持ちます。

柔らかな顔立ちと、真面目で冷静沈着な性格が特徴で、桐ヶ谷家への忠誠心は人一倍強い人物です。

特に紗都子に対しては深い敬意と強い責任感を抱き、常に彼女を陰から支え続けています。

護衛としての役割を超え、紗都子への特別な想いを秘めていますが、その気持ちを表に出すことはなく、彼女を宝物のように大切に見守っています。

進平に対しては、身だしなみや言葉遣いを正すなど時に厳しく接するものの、紗都子の幸せを最優先に考えています。

紗都子の想いを尊重し、時には進平と協力して彼女の願いを叶える場面も見られます。

康太郎は、多くの苦難を乗り越えてきた紗都子が心から幸せになれるよう願い、彼女の目標や夢が実現するために献身的に尽くします。

新渡戸 栄進（にとべ えいしん）

新渡戸栄進（にとべ えいしん）は、『ホタルの嫁入り』に登場するキャラクターの一人です。

彼は「天女島」に出入りする顧客の一人で、警視総監の息子でもあります。

洋装に丸メガネが特徴で、穏やかで知的な雰囲気を持つ優しげな男性です。

普段は制約の多い仕事に就いているようですが、島の多くの遊女屋からは出入り禁止扱いを受けています。

その理由は、彼が酒を飲むと別人格が現れ、まるで別人のような振る舞いをするためです。

栄進は厳格な親のもとで育った影響で、大人になっても酒や女性を知らず、欲望の発散方法が分からずにいました。

その結果、自ら別の人格を生み出してしまったのです。

「栄進」のストレスが抑えきれなくなると、別人格が「天女島」まで彼を誘導し、欲望を発散させているようです。

遊女屋での問題行動はすべてこの別人格によるものです。

表の人格である栄進自身は、それらの出来事を一切知りませんでした。

後に彼は一連の出来事を知り、紗都子に謝罪の意を示すため、桐ヶ谷家に伝言をしに行くことになります。