殺人の追憶 結末ラスト映画ネタバレ！犯人は誰？その後の最後は？【解説考察感想評価は？】

2004年に公開した映画『殺人の追憶』

今回は、そんな『殺人の追憶』の結末はどうなったのか？について分かりやすく簡潔にまとめていきます！

また『殺人の追憶』を無料で視聴する方法も併せてご紹介していきます。

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『殺人の追憶』あらすじ概要

#みんなで選ぶオールタイム外国映画ベスト100

23位

『殺人の追憶』 269pt

公開年度: 2003
製作国: 韓国
監督: ポン・ジュノ

韓国で実際に起きた連続殺人事件をテーマにしたサスペンスの傑作。綿密な脚本と緊迫感あふれる映像が素晴らしい。韓国映画のバイオレンスな魅力を世界中に知らしめた。 pic.twitter.com/kWdCkhIzWd

— マカロニ大聖堂 (@makaroni_seidou) January 23, 2022

1980年代後半、軍事政権下にあった韓国のソウル郊外の比較的治安の良い小さな村で若い女性の無残な遺体が発見されました。

事件から二か月後、同様な事件が多発していくなかで地元警察の特別捜査本部としてパク・トゥマン刑事と、ソウル市警から来たソ・テユン刑事は互いに異なった目線でそれぞれ捜査を進めていきます。

雨の降る夕方に、赤い服を着た女性が狙われている──。

捜査を続ける中で有力な容疑者としてある男を捕らえることができましたが、証拠不十分だったため逮捕することができず、当初韓国にはなかったDNA鑑定をアメリカですることになりましたが……。

『殺人の追憶』主な登場人物紹介！

パク・トゥマン/ソン・ガンホ

昔気質の地元警察の刑事です。感と暴力で犯人に対して強制的に自白を迫るような捜査をします。

ソ・テユン/キム・サンギョン

ソウル市警から派遣されてきた知性的な刑事です。

感や暴力に頼らず、冷静に物事を見て判断をして科学捜査を重視するような捜査をします。

チョ・ヨング/キム・レハ

地元警察のパク刑事の相棒で、暴力刑事です。

ク・ヒボン/ピョン・ヒボン

地元警察の課長です。

シン・ドンチョル/ソン・ジェホ

新任の係長です。

ソク・ソリョン/チョン・ミソン

パク刑事の恋人の女性です。

ペク・グァンホ/パク・ノシク

焼き肉屋の息子で、知的障害を持つことから容疑者の一人として捜査される。

容疑者のうちの一人です。

チョ・ビョンスン/リュ・テホ

容疑者の一人で、知的障害をもつ中年の男です。

被害女性に付きまとっていた証言により捜査を受けます。

パク・ヒョンギュ/パク・ヘイル

テリョン村の工場近くに住む青年男性です。

FMラジオ局にある曲をリクエストをしていたことで容疑者に挙げられます。

『殺人の追憶』最終章に至るまでのネタバレ紹介！

捜査方法の異なる２人の刑事

#SilverScreenBlack In Quotes:
‘Memories of Murder / 살인의 추억’ (🇰🇷2003)
🥇Best quote:
“I may know nothing else, but my eyes can read people.
That’s how I survive as a detective, and why people say I have shaman’s eyes.” (1/3)#BongJoonHo#Crime #noir #filmkorea #kcinema #joon pic.twitter.com/mPXgcy1PXw

— 🇺🇦 🖋️Mario Dhingsa /\ SilverScreenBlack🍿 🇺🇦 (@MarioDhingsa) July 24, 2021

パク・トゥマン刑事含む地元警察は、容疑者に対し殴ったり蹴ったりと暴力もいとわず自白を強要するようなスタイルでした。

見かねたソウル市警のソ・テユン刑事は容疑者が犯人ではない証拠を集めていきます。

２人の刑事は互いにぶつかり合いながらも、犯人を許すことはできないという気持ちが一致し互いに助け合いながら捜査を続けていきます。

次々に判明していく犯人の犯行時の行動

捜査していく中で犯人像や、犯人が犯行を犯す際にどんな行動をとっているかなど次々に明らかになっていきます。

ソ刑事は女性刑事のギオクの手助けもあり、犯行は雨が降っている時に行われていることや赤い服を着ている女性が狙われているということや、ラジオで「憂鬱な手紙」という曲がリクエストされている日などが捜査の中で分かっていきます。

唯一生き残った被害者の女子高生を見つけ出した際に、犯人の手が柔らかかったことが分かります。

パク刑事とソ刑事が捜査方法を巡って争いケンカに発展してしまいますが、その日の夜に「憂鬱な手紙」のリクエストが入り再び事件が起きてしまうのです。

容疑者として捕まった男、パク・ヒョンギュ

ラジオ局に送られたリクエストのハガキからソ刑事は、犯行現場近隣に住むパク・ヒョンギュという男が真犯人として突き止めます。

最有力な犯人として挙げていましたが、決定的な証拠は見つけられないまま逮捕に至りません。

なんとか逮捕をしたいソ刑事は、パク刑事が以前犯人として捕らえた男に暴行を加え自白させようとした際に語っていたことが、犯行の目撃情報だったということに気が付くのです。

その男を探すため、ソ刑事がパク刑事とともに自宅まで向かいます。

その男を取り調べしようとした際に、乱闘が起きてしまいその隙を見て男が飛び出して逃げ出すのです。

パク刑事とソ刑事は追いかけ男にヒョンギュの写真を見せたところ、まともに答えることなく男は線路に飛び出して電車に轢かれ亡くなってしまうのです。

証拠不十分でヒョンギュは釈放となってしまうのですが、犯行現場から犯人の証拠となるものを見つけたのです。

その当時韓国にはDNA鑑定が出来る設備がなかった為、アメリカでDNA鑑定を行うことになります。

DNA鑑定の結果は…？

アメリカでのDNA鑑定の結果を待つ間、ソ刑事はヒョンギュを監視していましたが、ソ刑事がふと眠ってしまった隙にヒョンギュの姿を見失ってしまいます。

その夜に、ソ刑事に「手が柔らかかった」と証言をしてくれた女子高生が犯人の手で殺されてしまいます。

間違いなくヒョンギュの犯行だと確信したソ刑事が、怒りに任せ暴行をして彼に自白を迫るのです。

しかしそこに駆けつけたパク刑事が、容疑者のヒョンギュとDNAが一致しないという鑑定結果を見せてきます。

ヒョンギュは暗い暗いトンネルの中に逃げていきます。

パク刑事とソ刑事はどうすることに出来ずにその様子を見つめて立ち尽くしました。

２人の刑事はまた真実から遠のいてしまうのでした。

映画『殺人の追憶』の結末ネタバレ！犯人は誰？その後の最後ラストはどうなった？解説考察

あれから１０年が経ち、真実は…？

#終わり方が最高に好きな映画
ベタだけど『殺人の追憶』。このシーンから受けた衝撃は自分の映画体験のなかでも指折り pic.twitter.com/FsD8CPvMm4

— pika (@bokonon_ist) November 12, 2021

事件から10年が経ったパク・トゥマンは、刑事を辞めセールスマンとして仕事をしていました。

仕事の流れで最初に遺体が見つかり事件に発展していった場所に立ち寄った時に、用水路を覗き込んでいると、とある少女が現れてこう言います。

「少し前にもそうやって覗き込んでいた人がいたよ」と言うのです。

パク・トゥマンはどんな人だったか少女に詳細を聞きました。

すると少女は普通のよくある顔の人が「昔自分がここでした事を思い出して、久しぶりに来たんだ」と言っていたと少女は言うのです。

パク・トゥマンは今もなお、どこかに犯人が潜んでいることを知り、目を見開き、犯人に訴えかけるように強い目線でこちらを見つめるのでした。

映画「殺人の追憶」の感想と評価

memories of murder / 살인의 추억 (2003)
finally !! got around to watching this n im honestly amazed at how it was executed so well & made me once again realize 봉준호 is such a good storyteller esp w how he purposely sets elements up and manages the flow of the story so well pic.twitter.com/QlTz82I5EO

— 🧼 (@BORlCHA) September 5, 2020

今作品の面白い点のひとつに、最初の事件が起きた当初はパク刑事が暴力的で自白を強要するような捜査をしているのに反してソ刑事は冷静に事件を捜査していたのですが、事件が重なり捜査を続けていくにつれその人間性が真逆になっていく様子です。

ソ刑事が気にかけていた証言者の女子高生が被害にあってから冷静さを失い、自身がパク刑事に対し良くないと思っていた暴力的で自白を迫るような捜査方法に変わっていくのです。

それに反し、パク刑事は刑事を辞めたことにあると思いますが一般的な普通のサラリーマンとして温厚な父親に変わっている、という目線がポン・ジュノ監督の映画として面白い見せ方だと思いました。

なかなか事件が解決しないことのいらだちからか、偏見や暴力による自白、証拠の捏造など当時の韓国の社会の露見されるような描き方や、最終的に解決に至らず公開当初も捕まることのなかった犯人に向けたようなラストシーンのパク刑事の目線などポン・ジュノ監督らしい映画の構成だと感じました。