青春シンデレラ全巻無料で読む方法解説!漫画バンクzip,rarは危険|最終4巻完結までアプリでタダで読める?!

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悩んでいる人
『青春シンデレラ』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。

 

違法手段ではないので、安心してください。 

『青春シンデレラ』は漫画アプリ『マンガMee』で全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『青春シンデレラ』はこちらの集英社が運営する漫画アプリマンガMeeにて全巻無料読むことができます。

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『マンガMee』では、『青春シンデレラ』第1巻から最終4巻までを惜しげもなく無料で公開してくれています。

 

というのも、『青春シンデレラ』は漫画アプリ『マンガMee』にて連載されていたオリジナル作品だからです。

 

安心安全に、そしてタダで『青春シンデレラ』を最終巻まで読みたい方は『マンガMee』を使う方法が最もお得です。

 

『マンガMee』は、集英社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

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また他にも『マンガMee』では、以下のようなメディア化された有名マンガをタダで楽しむことができます。

  • この音とまれ!
  • ヒロイン失格
  • ハニーレモンソーダ
  • 美食探偵 明智五郎
  • ダメな私に恋してください
  • 雛鳥のワルツ
  • 虹色デイズ
  • 高校デビュー
  • ごくせん
  • 椿町ロンリープラネット
  • NANA
  • 青空エール
  • 素敵な彼氏
  • デカワンコ
  • G線上のあなたと私
  • センセイ君主
  • シュガーズ
  • 僕に花のメランコリー
  • ひるなかの流星
  • メイちゃんの執事
  • 初×婚(ういこん)

などなど…

 

半端ない量の有名マンガを随時、無料配信してくれるので、マンガ好きの私は、とても重宝しているアプリです!

 

ここまでのまとめ
  • 『青春シンデレラ』は漫画アプリ『マンガMee』にて全巻無料で読める
  • 『マンガMee』は集英社が運営する漫画アプリなので安心安全
  • マンガMee』をダウンロードする際にも一切お金はかからない

以上がここまでのまとめです。

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また漫画アプリに関して言うと、小学館が運営する公式漫画アプリサンデーうぇぶり』『マンガワンも特にオススメです。

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マンガワン-小学館のオリジナル漫画を毎日配信

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

サンデーうぇぶり
  • 名探偵コナン
  • YAIBA
  • MAJOR(MAJOR2nd)
  • switch(スイッチ)
  • からかい上手の高木さん
  • 銀の匙
  • ドロヘドロ
  • だがしかし
  • 犬夜叉
  • らんま1/2
  • 境界のRINNE
  • 今日から俺は
  • 今際の国のアリス
  • 焼きたて!!ジャぱん
  • うえきの法則
  • からくりサーカス
  • マギ
  • 烈火の炎
  • H2
  • タッチ
  • 信長協奏曲
  • 結界師
  • トニカクカワイイ
  • 魔王城でおやすみ

などなど…

 

マンガワン
  • 闇金ウシジマくん
  • 土竜の唄
  • アイアムアヒーロー
  • ケンガンアシュラ
  • ケンガンオメガ
  • 今際の国のアリス
  • アフロ田中
  • ブラックジャック
  • 火の鳥
  • 薬屋のひとりごと
  • からかい上手の(元)高木さん
  • ダンベル何キロ持てる?
  • めぞん一刻
  • 青のオーケストラ
  • おやすみプンプン
  • 灼熱カバディ
  • 送球ボーイズ
  • 出会って5秒でバトル
  • モブサイコ100

などなど…

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガMee』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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こちらの記事では、特にオススメする漫画アプリを厳選してランキング形式でご紹介しています「無料で多くの有名漫画を読みたい」と思っている方はぜひ一読してみてください。

完全無料!おすすめ漫画アプリをランキング形式で紹介!【お金がかからない読み放題のマンガアプリ!知らなきゃ大損!】

 

次に『マンガMee』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

 

『マンガMee』の基本的な使い方

『マンガMee』では、アプリ内アイテムであるチケットボーナスコインを使用して読むことになります。

 

簡潔に言うと、『チケット』『ポイント』などを使って1作品、1日に最大5話まで無料で読むことが可能です。

 

『青春シンデレラ』も1日に最大5話まで読み進められます。

 

ここでは『マンガMee』で使うアプリ内アイテムチケット』『ポイントのそれぞれの使い方を簡単に説明します。

『マンガMee』のチケットとは?

チケットはチケットアイコン(↓ピンク色の線で囲んである)が表示されている話に使うことが出来ます。

各作品ごと1日1枚使用することができ、チケット使用後23時間で、新たなチケットが配布され各作品をまた1話無料で読むことが出来るというシステムです。

つまり、ほとんどの作品を1日1話無料で読むことのできるシステムがこの『チケット』なのです

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『マンガMee』のボーナスコインとは?

『ボーナスコイン』は毎日、5~15秒程度の広告動画を視聴することで30ボーナスコイン(作品1話分に値する)を取得することが出来ます

 

マンガMeeに掲載されている作品は、すべてこの『ポイント』の対象です。(※ポイントを使って読むことができるという意味)

 

↓『マンガMee』アプリを起動すると「短い動画を見て30ボーナスコインをGET!」と書かれた以下の画面が表示されます。

「動画を見る」ボタンをタップし、短い広告動画を視聴することで、マンガ1話分を読むために必要な30ボーナスコインを獲得することができます。

 

1日1回必ずこのシステムが使えるので、活用しましょう。(※広告動画をしっかり見る必要はありません。適当に流しておくだけでOK!)

 

また、今なら『マンガMee』を新規ダウンロードした際の特典として500ボーナスコインが手に入ります!

1話につき、30ボーナスコインを消費するので、500ボーナスコインは、約16話分に値します。

 

単行本にすると1~2冊分です。

 

このお得な特典をゲットできる今のうちに『マンガMee』をダウンロードしてしまいましょう!

アプリのダウンロードは、もちろん無料です。安心してください。

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『チケット』『ボーナスコイン』以外で1日3話分の漫画を読む

『チケット』『ボーナスコイン』以外に1日3話分の漫画を無料で読める仕組みがあります

 

その仕組みがこれ、

 

見たいエピソードの漫画のページへ飛ぶと、「動画を見て無料で読む 残り3回」と表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで1話分のエピソードを新たに無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

ここまでのまとめ
  • チケットを使い1日1話無料で漫画を読む
  • 短い広告動画を見て毎日30ボーナスコインを獲得し1話分の漫画を無料で読む
  • 短い広告動画を毎日最大3本見て、3話分の漫画を無料で読む

以上の事から『マンガMee』は、1つの作品において、1日に最大で5話分のエピソードを無料で読むことができるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります。

 

遠慮なく無料で読ませていただきましょう!!(^^)/

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『青春シンデレラ』世間の評価は?

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『青春シンデレラ』の見どころ紹介!

見どころ① タイムスリップするという少し非現実的でファンタジーな設定のストーリー

目の前がぱっと白くなって・・・

 

1話目の終盤で主人公・萩野紫苑(はぎのしおん)は不思議な現象に出会います。

 

自分の部屋にいたのに、いきなり10年前、17歳の高校生の頃のシーンに出くわしてしまうのです。

 

まさか10年前にタイムスリップしただなんてすぐには認識できませんので、紫苑も最初は長い夢を見ているんだとすっかり思っています。

 

が、あまりにもリアルな上に、中身が10年後の紫苑には10年前の自分では気づけなかった事実や葛藤が降りかかってきます。

 

親友の美月(みづき)が、自分と同じ人のことを好きだったことや、美月が好きな人・長谷川(はせがわ)くんと両想いなんじゃないかと思うような二人の雰囲気など・・・

 

早くこの夢が覚めてほしいという思いから、死んだらさすがに夢から覚めるんじゃないか!?と思いついた紫苑が高い橋から川へ飛び降りようとしたとき、止めてくれたのも、これが現実なんだと教えてくれたのも長谷川くんでした。

 

そこから、紫苑はタイムスリップしたという事実を少しづつ受け入れながら物語は進んでいきます。

 

物語の途中で長谷川くんと両想いになった紫苑は、長谷川くんにタイムスリップをしたという事実を告白し、長谷川くんもそれを受け入れてくれます。

 

タイムスリップしてきただなんて普通はなかなか信じてあげられそうもないですが、紫苑と一緒にタイムスリップの問題に立ち向かってくれる長谷川くん。

 

終盤では、「タイムスリップしたおかげで長谷川くんと両想いになれたからこのまま現実に戻りたくない」という気持ちと、「元の10年後の世界に戻らないといけない」という気持ちの間で思い悩む紫苑。

 

タイムスリップするという少し珍しいストーリーだからこその、主人公の葛藤や切なさを感じるストーリーとなっております。

見どころ② 主人公の好きな人・長谷川くんに胸キュン!

第1話の1ページ目を見ると、「ひどいことをサラッと言う冷たい人」という印象の長谷川くん。

 

主人公の紫苑も、タイムスリップしてすぐは「なんで私こんな人が好きだったんだろう」と思うほどひどいセリフを言ったり、告白した女の子に対して「オバサンみたいな厚化粧嫌い」とハッキリ言ってしまうなど、読者から見ても毒舌だな・・・と一見思ってしまうシーンがかなりあります。

 

ですが、読み進めていくと本当は自分に自信がなくて不器用な人という本当の長谷川くんが垣間見えてきます。

 

そして、こんなセリフどこで覚えてきたんだ!と言いたくなるような胸キュンシーンが沢山!

 

一番のおすすめを一つに絞るのはとても難しいのですが、特におすすめなのは第25話の紫苑が長谷川くんにタイムスリップしてきたことを告白するシーンです。

 

お互い両想いなのに付き合っていない二人。

 

なぜ付き合えないかの理由を長谷川くんに説明しなければいけない紫苑は、自分がタイムスリップをして今ここにいること、タイムスリップが解けてしまう条件が紫苑と長谷川くんが付き合うことだと予想しているから両思いだけど付き合えないという話を長谷川くんに話します。

 

すると長谷川くんは、「俺と付き合いさえしなければいいんでしょ?」と言いながら紫苑を抱き寄せ、「俺はこれで充分。このままでいい」と言い、それに対して「もし元の世界に戻っちゃっても、たぶん一生長谷川くんのことが好きだよ」と言う紫苑に、「それはかわいすぎない?」と微笑みながら、紫苑の頬にキスをします。

 

なんとも切なくてキュンキュンしてしまうシーン・・・!

 

長谷川くん自身も本当は付き合いたいだろうに、付き合えないから申し訳ないと思っている紫苑を安心させようと優しく包んでくれる長谷川くんがなんとも切なくて、かっこいいなという感想でした。

 

男らしい長谷川くんと裏腹にクラスメイトの海野(うみの)くんに嫉妬したりと、あからさまに拗ねてしまうシーンもところどころあり、そちらもまた長谷川くんの魅力です。

見どころ③ 甘酸っぱい恋とほっこりする友情、青春真っ只中な物語に共感してしまう!

中身が27歳のまま17歳の頃にタイムスリップした紫苑ですが、もともと地味な上に人生で一度も彼氏ができたことがありません。

 

好きじゃない人からの口説き文句にはサラッと返せるようになりましたが、長谷川くんが相手となると相変わらずすぐに何も言えなくなってしまったり、顔を赤らめてしまう紫苑が高校生らしくて、読んでいて「もし自分が紫苑みたいにタイムスリップしたらどうするだろう・・・」などつい色んなことを想像しながら読んでしまいます。

 

そして、少女漫画といえば最初から主人公がとても可愛くてモテモテな設定の漫画が多々あるのですが、元々地味で好きな人からフラれてしまった経験を機に自分を変えてきた紫苑に女性の読者は共感してしまうこと間違いなしです。

 

また、紫苑と美月の友情にもほっこり。

 

地味な紫苑と明るい美月が仲良くなったのは、先生に罵声を浴びせられている美月を紫苑がかばったことがきっかけでした。

 

紫苑のことが大好きな美月は、自分も長谷川くんのことが好きでどうしても紫苑の恋を邪魔するようなシーンが途中で少しだけありますが、その気持ちを押し殺しながら最後まで全力で紫苑の恋を応援し、紫苑の強力な味方でいてくれます。

 

美月の心情が変化していくところや、それを見た美月の他の友達が紫苑と長谷川くんを引き離そうとするエピソードなど、高校生ならではの青春ストーリーも魅力の一つです。

『青春シンデレラ』の登場人物紹介!

萩野紫苑(はぎのしおん)

「青春シンデレラ」の主人公で、27歳。

 

10年前の高校生の頃の無残にフラれてしまった初恋の相手を見返そうと自分磨きを頑張り、現在はデパートの化粧品売り場で働いています。

 

ある日、10年前に撮った1枚の写真がきっかけで10年前にタイムスリップしてしまいます。

 

高校を卒業してから連絡先も知らなかった初恋の相手を再び目の前にし、最初はいろんなことに戸惑う紫苑ですが、10年前をやり直していく過程で沢山の幸せや悩み、葛藤を経験していきます。

 

地味な見た目を努力で変えてきたたくましさと、可愛くなったけど恋愛に関しては初心者のままの純粋な主人公です。

 

長谷川颯真(はせがわそうま)

主人公・紫苑の初恋の相手。

 

第1話の1ページ目の、紫苑を振るときのセリフがなんとも衝撃的です。

 

毒舌かと思いきや、いきなり可愛くなった紫苑に対して「もともと可愛いじゃん」とサラッと言ったり、やきもちをやいて拗ねてしまったり、甘いものが好きだったり、紫苑が赤面するような言葉を平然と言ってのけたり・・・

 

紫苑と両想いになってからは、呼び捨てしてと紫苑に言ったにも関わらずいざ呼び捨てされると照れたりと、クールに見えて色んな表情を持つ男の子です。

 

また、紫苑にだけ笑顔を見せたり、一途なところも彼の魅力です。

美月(みづき)

紫苑の親友。

 

明るい性格で、紫苑のことが大好き。

 

いつも彼氏とあまり長続きせず、でも途切れず常に彼氏がいます。

 

そんなイメージとは裏腹に、本当は紫苑の好きな人・長谷川くんのことが好きで、でも紫苑の恋を応援している恋のキューピッド。

 

どんなにつらい思いをしていても絶対に表には出さずいつも明るく振る舞い、必ず紫苑の味方をしてくれる頼もしい女の子です。

佐原(さはら)

長谷川くんの友達。

 

修学旅行の行きがけの新幹線で美月とUNOをしたのがきっかけで美月のことが好きになった男の子。

 

修学旅行の自由時間で美月と二人きりの時間を手に入れますが、なかなか美月に相手にされず、結局最後まで恋は実ることなく終わります。

伊藤香(いとうかおる)

美月の友達。

 

第1話の美月がセッティングした合コンで一人そそくさと帰ってしまう女の子です。

 

見た目は一言で言うと高校生の頃の紫苑と同じく「地味」。

 

第1話ではそんなに重要な人物だとは思えませんが、なんと紫苑がタイムスリップしたカギを握る重要人物です。

 

呪いとかの本を読むのが好きだという香は、紫苑がタイムスリップするきっかけとなった写真に「紫苑の告白が失敗する呪い」をかけたと言います。

 

紫苑的にはとても厄介な相手で、終盤では美月とも言い合いになりますが、美月思いの女の子です。

『青春シンデレラ』序盤ネタバレ紹介!

第1話「ハツコイの呪い」

「私っ長谷川くんのことがっすすすすきで・・・」

 

「告白するなら、外見くらい何とかしろよ」

 

物語は高校生の頃の思い出したくない告白シーンの回想から始まります。

 

高校生の頃の初めての恋、初めての告白。それを好きな人・長谷川(はせがわ)くんに無残に破り捨てられた主人公・萩野紫苑(はぎのしおん)27歳は、現在デパートの化粧品売り場で働いており、高校時代と比べるとだいぶ垢抜け、仕事中心で充実した生活を送っています。

 

彼氏はいないけど、恋愛は私には向いてないし、別にいらないかなと思っています。

 

「いやいや、作りなよ彼氏」

 

そう言うのは、高校時代からの親友・美月(みつき)。かの憎き初恋相手、長谷川くんのこともよく知っています。

 

美月は現在妊娠中で、これからは結婚式、出産・育児と忙しくなってきます。

 

紫苑の恋のお手伝いもできなくなってしまうからと、いつの間にか合コンをセッティングしていました。

 

「せっかくキレーになったんだから自信もて!」と美月から背中を押された紫苑ですが、【もし今、長谷川くんに会ったらなんて言われるんだろう・・・】と、未だに少しだけ長谷川くんのことが気になったままでいます。

 

そんな中、参加した合コン。

 

どうしても笑おうとすると営業スマイルになってしまう紫苑。

 

【もともとセンスがないのを努力とお金でカバーしてるから、どうしても物が増えるしお金もかかる。結婚には向いてないと思う。けど、ちゃんと恋愛してもいいのかな・・・】

 

「なんもしなくてキレーな子よりちゃんと努力してキレイにしてる子のほうがいいよね」そう言ってくれた男性と連絡先を交換していると、合コンに参加していた女性が一人、目の前でそそくさと帰っていきました。

 

するとそれを見て「・・・かわいそ。一人で帰っちゃうんすね。まー合コンにあんなカッコで来る時点でなんで来たんだってかんじですよねー」と言う男性。

 

「告白するなら外見くらい何とかしろよ」という長谷川くんの言葉を思い出してしまった紫苑・・・

 

「きれいなカッコしてないと恋愛しちゃいけないんですか。私だってあれでも髪はできる限りまとめたし制服はアイロンかけた。死ぬ程恥ずかしい思いして勇気振りしぼった相手になんでそんなこと言えるんですか!!!?」

 

思わずそう吐き捨てて、帰ってしまいました。

 

【地味だった高校生のときの初恋相手の、ひどいフり方したアイツを見返したかったのに、外見が変わっただけで中身は何も変わってない。私はあの告白から時が止まったまま・・・】

 

そんなことを考えながらコンタクトを外そうと立ち上がったそのとき、棚にぶつかってしまい、棚の上にたてかけていたコルクボードから1枚の写真がひらりと落ちました。

 

その写真はたまたま、まだ長谷川くんに告白するより前の片思いをしていたときに、美月と長谷川くんと撮った写真・・・

 

【なんでこのタイミングでこの写真が出てくんの!!?こんな写真、こんなやつ、あんな告白、10年も前の初恋なんて・・・忘れてやる!!!】

 

怒りに任せてその写真を破る紫苑。

 

すると、目の前がカッと光り・・・

 

ぱしゃ

 

美月「よし、撮れた♡ ありがと長谷川♡」

 

長谷川「俺いる必要あった?」

 

美月「あったあった」

 

なんとそこは、破った写真を撮った瞬間。そう、10年前の世界。

 

「み、美月・・・?なにそのカッコ・・・てかここって学校!?なんで!?あっ夢!?夢か!!!」

 

いきなりの展開に戸惑う紫苑。

 

忘れようと思ったのに、捨てようとしてたのに、どうして忘れさせてくれないの・・・。

 

目の前にいるのは、制服を着た美月と、憎き初恋相手・長谷川くんでした。

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第2話「今の私なら、できる」

写真を破った瞬間、その写真を撮った10年前の世界になぜか来てしまった紫苑。

 

紫苑・美月・長谷川くんの3ショットを撮った美月は、長谷川くんに「現像したら写真写メって送るね」と言いつつ、「ついでに紫苑も長谷川とケー番交換したら!?」と提案します。

 

それに対して長谷川くんは、「いーけど用のないムダな電話はやめてね」と言いながら連絡先を交換してきました。

 

紫苑が、なんであんな奴にしか恋したことないの自分ー!!!と思っていると、朝が来て目が覚めました。

 

やっぱり夢かと思い鏡を見るも、目の前に映っている10年前のダサい自分を見て、まだ夢から覚めていないことに気付きます。

 

お母さんから「あと30分で出る時間でしょ?」と言われ、お母さんからコスメと整髪料を借り、【今の私ならできる!!!】と急いで準備を始めます。

 

綺麗に身なりを整えて学校につくと、紫苑を見てざわつく校内。

 

昨日自分の鞄がかかっていた席に座ります。

 

それを見て、「席ちがうよ、そこ紫苑の席・・・」と言う美月をさえぎって、「間違ってなくね?本人じゃん」と言う長谷川くん。

 

美月も「えー紫苑なの!!?」と言いつつも超かわいい!と紫苑を携帯で撮りまくります。

 

「あれ、でもなんで長谷川は紫苑ってわかったの?」と聞く美月に対して、「わかるも何も別に変わってねぇじゃん。萩野さんもともと可愛いほうだろ」とサラッと言う長谷川くん。

 

紫苑の顔はもう真っ赤です。

 

チャイムが鳴り、授業が始まります。

 

10年前に習っていた授業の内容が全く分からない紫苑に、「課題大変だね。手伝おーか?」とクラスのチャラ男集団が話しかけます。

 

そして、いきなり可愛くなった紫苑と連絡先を交換したいチャラ男集団は、「連絡先交換しよーよ、ケータイかして」と無理やり携帯を奪います。

 

紫苑が戸惑っていると、いきなりやってきて紫苑の携帯を取り返す長谷川くん。

 

困っている紫苑をチャラ男から守ってくれたのです。

 

そのとき、紫苑は別のことで長谷川くんから助けてもらった記憶を思い出していました。

 

チャラ男集団と掃除当番が一緒なのに一人で掃除をしている紫苑を見て、「あと全部アイツらにやらせるから帰っちゃっていーよ」と助けてくれた長谷川くん。

 

【トラウマだけじゃない、あのときからずっとずっとずっと好きで、10年たった今でもその恋心にとらわれ続けてるんだ】

 

紫苑は自分自身の中の、10年たった今でも続いている長谷川くんへの思いに気づきます。

第3話「醒めない夢」

紫苑は、覚める気配のないタイムスリップみたいなこの夢は、トラウマとともにひきずり続けている初恋のせいだから、この恋を終わらせなきゃいけないんだと思いはじめます。

 

紫苑が本当の高校生活ではありえなかった異性からの告白を断り戻っていると、たまたま長谷川くんが女の子から告白されている場面に出くわし、隠れて見守ります。

 

「悪いけど俺オバサンみたいな厚化粧ムリ。厚塗りで肌荒れ隠すのやめたら?」

 

スパっとひどいことを言う長谷川くんにビンタし、「最っ低!!!」と言い放ち走っていく振られた女の子・・・。

 

紫苑は思わず長谷川くんの前に出て、「フるならごめんなさいでいいじゃん。なんであんな言い方して必要以上に人を傷つけるの・・・!?」と言ってしまいます。

 

長谷川くんはそれに対し、中学のときに同じ人から何回もしつこく告白されて、好きではないけど折れて付き合ったらちゃんと愛してくれないと逆にフられてしまったという経験を話し、「俺なんかよりずっといい奴いるんだから、俺のことなんかスパっと忘れてほかの男を探せたほうがいい」とひどい言い方をしてフる理由を話します。

 

そして、告白してきた相手に対しては、気持ちは普通に嬉しかったと話しました。

 

紫苑は、「私のときもそうだったの?」ととっさに言いますが、告白する前の世界にいることを思い出し、「私がもし告白したらどんな指摘されるのかな?」と聞きなおします。

 

すると長谷川くんは、「前のほうがよく笑ってた気がする。あれ可愛かったのに。せっかく綺麗になったんだからもっと笑えば?」と一度言ったあと、「これだと優しく言い過ぎだから、美人になって笑えなくなるとか整形。外見磨いて性格ブス化」と冗談を言います。

 

紫苑が照れているのを必死で隠しながら、「よく考えたら長谷川くんも人のこと言えなくない?笑わないじゃん」と言うと、「たしかに。人のこと言えなかった」と笑う長谷川くん。

 

長谷川くんのちゃんと笑った顔を一度も見たことがなかった紫苑は、【なんで今さら夢の中でそんな素敵な笑顔を見せるの】と、終わらせなきゃいけない恋に踏ん切りをつけきれないでいました。

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第4話「なぐさめてくれる?」

初めて笑っている長谷川くんを見た紫苑は、真っ赤な顔を隠しきれず「変なカオ」と長谷川くんにからかわれます。

 

そこに、男の子からの呼び出しを受けた紫苑を迎えに美月がやってきます。

 

長谷川くんと一緒にいる理由を説明しようと「長谷川くんも偶然別のコに・・・」と、長谷川くんが女の子に告白されたことを言いかけた紫苑の口を、長谷川くんが慌ててふさいで「偶然そこで会っただけ」と美月に説明しなおしました。

 

紫苑は、告白されたことを美月に隠す長谷川くんを見て、【長谷川くんってまさか美月のこと好きなんじゃ・・・?】と思いはじめます。

 

中身は27歳のままの紫苑は、長谷川くんの美月への思いになんとなく気付いてしまったことから、やけ酒をしようと大量のお酒をコンビニのレジに持っていきますが、もちろん見た目は高校生なのでお酒が買えるわけもなく、ジュースで我慢しながら「なんなのこのゆめ!!!」と嘆きます。

 

ふと、写真を撮ったときに長谷川くんと連絡先を交換したことを思い出し、美月のことが好きなのか聞いてみようと電話をかけました。

 

ワンコールですぐに出た長谷川くんに少しひるみながら、「好きな人いるなら告白断るとき、『好きなコいる』って言うべきだよ」とカマをかけると、あからさまに戸惑う長谷川くん。

 

長谷川くんに好きな人がいると確信した紫苑は、「恥ずかしいなら好きなコに告って『彼女いる』でいけば?」と言うと、「フラれるからヤダ」と言うので、好きな人が美月かどうか確認しようと紫苑が美月の名前を出そうとした瞬間、長谷川くんは追い打ちをかけるようにこう言います。

 

「じゃあ、フラれたらなぐさめてくれる?」

 

紫苑は照れながら、【相手高校生で夢の中なのに勝てる気がしない】と悟ります。

第5話「好きな人の好きなひと」

長谷川くんには好きな人がいて、それが美月なのかもしれない―。

 

覚めない夢が3日目に突入した紫苑は、廊下であいさつをしているときが営業スマイルだと長谷川くんに見破られてしまいます。

 

昨日の電話は、長谷川くんに寝落ちされてしまい結局好きな相手が美月なのか聞けないまま終わりました。

 

おはようと話しかけてくる美月を見て、【そういえば美月は長谷川くんのことどう思ってるんだろう?】とふと疑問に思います。

 

【今にして思えば、現実でも美月は長谷川くんの唯一仲いい女子だった気がする。現実の美月は私の恋を応援してくれてたはずだけど・・・】と、長谷川くんと仲良く話す美月を遠くから見ながら本当の10年前を思い出します。

 

そんなことを考えていると、チャラ男集団の一人が「長谷川が気になんの?」といきなり話しかけてきたので、「チャラ男3人のうちの一人!」ととっさに言ってしまい、「まさか名前覚えてないとか言わないよね!?」と聞かれてしまいます。

 

「覚えてる覚えてる」と言いつつも、中身が10年たっている紫苑は覚えているわけがありません。

 

チャラ男「昨日から相変わらずかわいいね♡ 長谷川なんかやめて俺と付き合お♡」

 

紫苑「ゴメンナサイ、名前すら忘れるレベルで興味ないです♡」

 

チャラ男「やっぱ名前覚えてないじゃん!」

 

そんなことを話していると、チャラ男をぐいっと誰かが引っ張りました。長谷川くんです。

 

「海野、次移動だって。あ、名前言っちゃったけど覚えなくていいよ」

 

そう言ってチャラ男を引っ張りながら去っていった長谷川くんを見て、【・・・今のはどういう意味?】と深読みしてしまう紫苑。

 

学校も終わり、美月と帰ろうと玄関に差し掛かったとき。

 

「あ、そーだ忘れてた!はい!」と言って美月が渡してきたのは、この前撮った写真でした。

 

タイムスリップした時に破いたあの写真です。

 

同じ写真を、大事そうにキラキラの写真入れに入れている美月を見て、紫苑は「そんなケース入れて持ち歩くって、なんか長谷川くんのこと好きみたい」と言います。

 

美月は、「えっ」といったあと、「なにいってんのー?そんなわけないじゃん」と言いますが、美月が写真を焼き増ししてくれたこと、キラキラの写真入れに入れていること、あまりにも本当の10年前と同じで過去に忠実な夢に、【もしこの夢が本当に過去の通りで2人が両想いだったら、実際の本当の過去でも2人は両想いだったってこと?】と、紫苑は複雑な心境になります。

第6話「神様・・・」

【もし美月と長谷川くんが現実でも両想いだったら私の立ち位置って邪魔者?】

 

美月から恋を応援してもらっている紫苑は、「はぐらかさないで本当のこと言って」と美月に長谷川くんのことが好きなのかもう一度聞きなおします。

 

「・・・あはー。ちょ、ちょっといーなって思ったことあるだけだよ~。ホラ、長谷川って芸能人の誰かに似てるでしょ?あの俳優の~。あはは、名前ド忘れ・・・」

 

紫苑は、普段こんなに歯切れの悪い話し方をしない美月が歯切れの悪い話し方をしているのを見て、ウソをついていると気付きつつ、「そっか」と言い話を終わらせました。

 

【なんで言ってくれなかったんだろう。私が長谷川くんのこと好きだったから気を使って身を引いたの?美月なら長谷川くんが美月を好きかもしれないこと気付いてたんじゃないの?地味女のくせして、両想いの2人に横恋慕する私を憐れんでたの?結果、無様にフラれた・・・】

 

ポロっと涙がこぼれた紫苑に気付いた美月。紫苑は、「ごめん、私今日は帰るね」と言い、呼び止める美月を無視して走り出しました。

 

さらにたまたま長谷川くんとぶつかってしまい、泣き顔を長谷川くんにも見られてしまった紫苑。

 

【こんな夢もう嫌だ。お願いだから目覚めさせてよ!】

 

紫苑は、夢の中で死んでしまえばさすがに目が覚めるんじゃないかと思いつき、高い橋の上から川へ飛び降りようとします。

第7話「タイムスリップ」

さよなら、不毛な初恋―。

 

「おい!」

 

飛び降りようとした紫苑を後ろから抱え込んだのは、長谷川くんでした。

 

ふと我に返った紫苑は、下を見てあまりにリアルすぎる光景に「こっっっわ!!!」と叫んで長谷川くんと一緒に後ろに倒れます。

 

「一体何のつもり・・・」と言いかける長谷川くんをさえぎって、「私の初恋はタッキーです!だからもう勘弁してください。現実に戻ってすべて忘れて今まで通り仕事に生きたいんです。もうこんな夢嫌だ~」と泣きながら言う紫苑を見て、少し呆れた顔をしながら紫苑の顔を両手で挟む長谷川くん。

 

「・・・夢じゃない、現実。美月とケンカしたんなら、ちゃんと仲直りしろ」そう言って紫苑に現実だということを言い聞かせます。

 

つめたい手の感触。かすかな制汗剤のにおい。肌にあたる外の空気。川の音。遠くに聞こえる電車の音。真近に感じる人の気配。

 

「・・・現、実?」

 

「・・・うん」

 

目の前でまっすぐにこちらを見つめる長谷川くんを見て、紫苑は改めて顔を赤らめます。

 

「・・・帰ります。ご迷惑おかけしてすみませんでした」そう言って一人で帰ろうとする紫苑を、自殺未遂だと思っている長谷川くんは自転車で送ると言って聞きません。

 

「敬語、なんか嫌。戻して」そう言いながら自転車を漕ぐ長谷川くんの顔を後ろから見上げながら、【今わかってることだけでまとめると、要するに私タイムスリップしちゃったんだ】と紫苑は今自分が置かれている状況を必死に整理していました。

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第8話「知らなかった恋心」

タイムスリップしてしまったという衝撃的な事実が判明した直後、お母さんから修学旅行の話をされて、来週の月曜日から修学旅行だということを知ります。

 

ダサい洋服しかもっていない紫苑は、美月に修学旅行用の洋服を一緒に選んでもらうことにしました。

 

昨日の帰りのことをあまり気にしていない様子の美月を見てホッとする紫苑。

 

お店の中で洋服を選んでいると、お店の前をたまたま部活途中の長谷川くんが通っています。

 

まさか長谷川くんと会うとは思っておらず、小学生の頃から着ているダサい洋服を着てきた紫苑は、美月が長谷川くんを呼びに行ったのを見てお店の洋服が並んでいる影に隠れます。

 

お店を見渡しても紫苑がいないことに気付いた美月は、紫苑が誘拐されたと慌ててお店の外を探しに行きますが、紫苑はあっさり長谷川くんに見つかってしまいます。

 

ダサい私服を見られ落ち込んでいる紫苑を見て、「あんま気にすんな。よかったじゃん俺で」と長谷川くんが言います。

 

「長谷川くんだから見られたくなかった」紫苑がそう言うと、「なにそれ、照れる」と平然とした顔で返す長谷川くん。

 

【全然照れてる表情じゃないじゃん・・・】そう思っていると美月が戻ってきて、長谷川くんは部活に戻っていきました。

 

買い物が終わり美月と歩いていると、「さっき何かあった?なんか長谷川が照れてるみたいに見えた」と美月が話します。

 

長谷川くんの細かい表情に気付いていて、少し悲しそうな表情をしている美月を見た紫苑が、「やっぱり長谷川くんのこと好きだよね」と美月に聞くと、美月はとうとう「・・・うん」と、自分も長谷川くんのことが好きだということを認めました。

第9話「いちばん好きなのは」

カフェに来た紫苑と美月。気まずい空気が流れる中、美月を見つけて近寄ってくる男性がいます。

 

「今日はごめんねー?デートドタキャンして」そう男性に話している美月は男性のことを彼氏のたくちゃんだと紫苑に紹介します。

 

紫苑は10年前なのですっかり忘れていましたが、美月はなかなか彼氏と長続きせず、でも途切れないタイプで彼氏がコロコロ変わるので、紫苑はいちいち新しい彼氏を覚えていませんでした。

 

思ったより長居する美月の彼氏・たくちゃん。

 

紫苑の洋服選びを優先してたくちゃんとのデートをドタキャンした美月に対して、平気でダメ女だと言うたくちゃんにいい気がしなかった紫苑は、可愛い子に逆ナンされたことを自慢しているたくちゃんに向かって「それってたぶん壺買わされそうになっただけじゃないですかー?」と言うと、「そうかも~」と言いながら笑う美月。

 

笑った美月に怒ったたくちゃんが美月の胸ぐらをつかんだ瞬間、とっさにたくちゃんに向かってコップに入っていた水をかけてしまった紫苑。

 

唖然とするたくちゃんに向かって、美月は「女のコに手あげる人ムリだから別れよ」とあっさり言い放ちます。

 

帰りの道中、謝る紫苑に対して美月は、「助けてくれたんでしょ、紫苑に助けられたの二度目だ~」と言いました。

 

そして、「美月ね、紫苑のことが世界でいちばん大好き!その次が~、たぶん長谷川なのかなぁ。でも紫苑を悲しませてまで付き合いたいって思わない。付き合ったってどーせ別れるし。だから美月のことは気にしないで、紫苑には長谷川とうまくいってほしい」と言います。

 

【そんな理由で告白しなかったの?そんな理由で他の人と結婚したの?】と心の中で10年後の美月に問いかける紫苑。

 

「ダメだよ、私は長谷川くんに告白してもフラれるから」

 

このあと告白をして自分がフラれることを分かっている紫苑は美月にそう言いますが、その言葉を部活帰りに通りかかった長谷川くんにたまたま聞かれてしまっていました。

第10話「2度目の修学旅行」

「私は長谷川くんに告白してもフラれるだけだから」と言う紫苑の言葉を聞いて、複雑な顔をしながら声をかけずに去っていく長谷川くん。

 

一方の美月は「それは紫苑の予想じゃん」と気にしていない様子で、修学旅行で恋のキューピッド大作戦を決行すると言います。

 

どちらにせよ告白同様大失敗するやつだ、と、この先の展開がわかっている紫苑は早速不安になっていました。

 

土日が終わり修学旅行の朝、紫苑たちは新幹線に乗っています。

 

「土日でもう5人に付き合おって言われたんだけど、誰となら付き合っていい?」と聞いてくる隣の席の美月に対して、全員ダメと言い張る紫苑。

 

紫苑は、美月は長谷川くんに告白するべきだし、その結果がどうなろうと今の私なら受け止められると思っていました。

 

「UNOやろ~」美月はそう言って、前の席にいる長谷川くんと長谷川くんの友達・佐原(さはら)くんをUNOに誘います。

 

長谷川くんが断ることを見越して、長谷川くんと席を替わり美月と佐原くんの2人でUNOをすることで長谷川くんと紫苑を隣の席にさせる、恋のキューピッド大作戦第1弾です。

 

この先の展開がわかっている紫苑は、「萩野さんの隣気まずいからヤダ」と長谷川くんに断られムダに傷つくことを2回も経験しなきゃいけないのか・・・と構えていると、「いーよ」とあっさり美月と席を変わり、隣に来る長谷川くん。

 

【本当の記憶と違う!】と戸惑っている紫苑にお構いなく、「眠いから肩貸してよ」と紫苑の腕を引き寄せる長谷川くん。

 

「なんちゃってー」とすぐに手を放す長谷川くんですが、すでに顔が真っ赤になって固まっている紫苑。それを長谷川くんはからかいます。

 

何かがおかしい二度目の修学旅行の始まりです。

第11話「好きです。」

修学旅行先の京都に到着しました。

 

美月が金閣寺を見て大はしゃぎする中、紫苑は長谷川くんから触れられたところが熱いままでした。

 

タイムスリップした実感はないままですが、もう2度と会わないと思っていた人が触れようと思えば触れられる距離にいることに少し嬉しさを感じていました。

 

紫苑が荷解き中そんなことを考えていると、宿泊先で同じ部屋の女の子たちからトランプをしないかと誘われます。

 

いつの間にか同じクラスの男の子たちも部屋に遊びに来ていました。

 

紫苑はトランプを断りましたが、男の子たちから連絡先を交換しようと言われ携帯を探します。が、携帯がありません。

 

現代のスマホと違ってあまり触らない携帯なので、最後に使ったのがいつなのか必死に思い出していると、なんと修学旅行の洋服を選びに行ったお店で、紫苑を探しに行った美月に戻ってくるように連絡したときでした。

 

長谷川くんが紫苑の携帯を使って代わりに連絡し、そのあと返してもらっていなかったので、携帯を持っているのは長谷川くんだったのです。

 

急いで長谷川くんのいる部屋へ向かう紫苑。

 

部屋には長谷川くん一人でした。

 

長谷川くんは、荷物の中から携帯を探さなければいけないからと紫苑に部屋に入るよう促します。

 

「ふつう、人のケータイどこにしまったか忘れる?」と聞く紫苑に対して、「母親が勝手にやったからわかんないんだよ」と言う長谷川くん。

 

中身が27歳の紫苑が思わず「・・・ママに荷造りしてもらったの?」と聞いてしまい、長谷川くんは拗ねて横になってしまいました。

 

まだ子供で可愛いなぁ、と思った紫苑は「高校生なら普通だと思うし・・・機嫌なおして」と笑いながら長谷川くんを見下ろします。

 

そんな紫苑の顔を見て少し驚いた表情をした長谷川くんは、「俺がなんか言うたび傷つきましたみたいなカオしてたから、萩野さんに嫌われてると思ってた」と言います。

 

「・・・嫌ってないよ」と紫苑が言うと、長谷川くんは「いいから携帯を探そう」と長谷川くんの裾を引っ張った紫苑の手を包みながら、「ふーん、そうなんだ」と何かを考えているような顔でつぶやきました。

第12話「かわいいって、言って」

携帯がまだ見つかっていないのに、長谷川くんから対戦ゲームをしようと誘われその場でゲームをすることになった紫苑。

 

そのころ、紫苑を探していた美月は、紫苑と同じ部屋の女の子たちから紫苑が長谷川くんのところに行ったことを聞かされ、「そーなんだ・・・」と、意味深な表情でつぶやきます。

 

2日目の自由行動の時間。自由行動のメンバーは、美月のおかげで長谷川くん・佐原くん・美月・紫苑の4人が同じ班です。

 

「着物着よーね!着物~♡」とはしゃいでいる美月の横でこの先の展開がわかっている紫苑は、【着物着替える間に長谷川くんと佐原くんが消えて結局美月と2人だったなぁ・・・】と、10年前の修学旅行を思い出します。

 

ですが、着物に着替え終えてもなぜかいる長谷川くんと佐原くん・・・やはり10年前の記憶と少し違いました。

 

紫苑が不思議に思っていると、 いつの間にか長谷川くんが隣に来て、「佐原ね、新幹線のUNOの一件で美月のこと好きになったらしーから応援したげて」と、少し先で話している美月と佐原くんを見ながら言います。

 

あの新幹線のときか・・・と紫苑が思っていると、ふと疑問がわいてきました。

 

【長谷川くんはそれでいいの・・・?】

 

すっかり長谷川くんの好きな人は美月だと予想していたからです。

 

【長谷川くんの好きな人は美月じゃないの?】と思った紫苑が、「美月、着物可愛いよね」と言います。

 

すると、長谷川くんから「そう?美月はいつでもかわいいじゃん」との一言が。

 

長谷川くんのことが好きな紫苑にとって、あまり聞きたくなかった言葉を聞いてしまいました。

 

【やば、すごいダメージきたかも、まずい、油断したら、涙でる・・・】

 

泣きそうになっている紫苑に、長谷川くんは続けてこう言います。

 

「それに、着物は萩野さんのほうが似合うんじゃね?黒髪だし雰囲気とかも」

 

思わず立ち止まってしまう紫苑。「可愛いって、言ってください。お世辞でいいんで・・・」と勇気を振り絞って言います。

 

が、長谷川くんは「言わない!」と言い、「萩野さんケータイ持ってないからはぐれたらマズいし」と言いながら紫苑の手を引っ張って歩き出しました。

 

【てか言わないって何。じゃあなんで手とかつなぐの】と、また期待してしまう紫苑でした。

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