双亡亭壊すべし最終回結末ネタバレ【完結ラスト漫画アニメ】凧葉と青一その後の最後は?

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「週刊少年サンデー」にて連載された人気マンガ『双亡亭壊すべし』。

 

この記事では、そんな『双亡亭壊すべし』の最終回・結末はどうなったのか?について分かりやすく簡潔にまとめていきます!

『双亡亭壊すべし』を全巻無料で読む方法は?

『双亡亭壊すべし』は、こちらの小学館が運営する漫画アプリサンデーうぇぶりにて全巻無料で読むことができます。

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『双亡亭壊すべし』あらすじ紹介!

東京都豊島区の沼半井町(ぬまなからいちょう)に、ある幽霊屋敷がありました。双亡亭(そうぼうてい)と呼ばれるその屋敷は、行方不明者が多数出る屋敷として近所で知れ渡っていました。

 

双亡亭の隣のアパートに住む絵本作家志望の青年・凧葉務(たこは つとむ)は、出版社に作品を持ち込むも、その暗い作風から断られる毎日を過ごしていました。

 

落ち込む凧葉は、双亡亭近くに引っ越してきた少年・立木緑朗(たちき ろくろう)と知り合い、絵をほめられたことで元気を取り戻します。

 

凧葉は、何の気なしに双亡亭の探検を勧めましたが、そのことがきっかけで緑朗は双亡亭の怪異に巻き込まれ、父を亡くしてしまいました。

 

同晩、内閣総理大臣の斯波敦は、幼い頃幼馴染を失った双亡亭を破壊するため空爆を行いましたが、双亡亭は無傷でした。

 

なんと、空爆と同時に45年前に行方不明になった旅客機が現れ、そこから行方不明になっていた少年凧葉青一(たこは・せいいち)が現れます。

 

青一は体をドリルのように変形させる高い戦闘能力を持ち、双亡亭を壊すことに対する強い目的意識を持っていました。

 

緑朗は目の前で父を亡くした悲劇のせいで自失状態に陥って入院していましたが、それと同時に双亡亭への強い怒り、恨みを持っていました。緑朗を見舞いに来た凧葉はそれを見て自責の念にとらわれます。

 

緑朗は、政府に保護された青一との出会いで、双亡亭を破壊するため2人は病院を抜け出します。

 

同じころ、緑朗の姉である巫女の少女、柘植紅(つげ・くれない)が病院に現れます。家族の死を知って九州からやってきた紅は、緑朗を心配し凧葉と行動を共にします。

 

政府は、空爆でもどうにもならなかった双亡亭を破壊するべく、総理大臣の斯波のもと「双亡亭破壊プロジェクト」を敢行します。

 

凧葉、紅だけでなく、科学者、霊能者、超能力者など世界中から様々な思いを持って双亡亭の破壊に向かうのでした。

 

『双亡亭壊すべし』最終回までのおさらい!

双亡亭への突入

双亡亭の屋敷内に突入するメンバーたちは、そこで自身が描かれた肖像画に出会います。

 

肖像画の中に取り込まれるメンバーたち。そこで過去のトラウマを見せつけられていきます。

 

凧葉は、取り込まれて過去の父親との関係を突き付けられつつも、過去のものとして克服し、無事絵から脱出することに成功しました。

 

そして、同様に取り込まれた紅を救出し、屋敷内で生き残っている人たちと合流していきます。

青一の過去

一方、病院から逃亡した青一と緑朗は親交を深めながら双亡亭を目指していました。

 

学校でご飯を半分こしながら寝泊まりするなど親交を深めていた彼らでしたが、ついには捕まってしまいます。

 

彼らと話したがっていたのは内閣総理大臣・斯波、防衛大臣・桐生と歴代の内閣総理大臣経験者でした。

 

国会議事堂にある「溶ける絵の控え室」に通された2人は、歴代の総理大臣宛に送られてくる肖像画の話を聞きます。

 

その肖像画は、見ると人ならざるものに変貌し死んでしまうという双亡亭にあるものと同じ性質を持ったもので、歴代の総理大臣はその肖像画と双亡亭を恐れ続けていました。

 

そんな人々に、青一は自身の過去、旅客機が行方不明になってから何が起こったのかを伝えます。

 

45年前乗っていた旅客機が巻き込まれた事故によって、乗員は遠く離れた異星に飛ばされていました。

 

その星には1つの生命体、透明な水がいました。意識の集合体である彼らは、隣の黒い水があふれる星との戦いを繰り広げていました。

 

滅びの危機に瀕する透明な水に青一は怒りの感情を教えます。

 

青一たちは透明な水と同化し、その後45年間侵略者たちと戦いを続けていました。

 

多くの犠牲を出しながらもついには黒い星に乗り込む青一たちでしたが、そこで知ったのは、黒い星の侵略者たちは異空間を通して地球に逃げ支配しようとしていることでした。

 

侵略者の狙いを知った透明な水の意思「あのヒト」は、青一とそのキョウダイである真琴を地球に戻します。

 

真琴は戻る際の事故で離ればなれになってしまいましたが、青一は無事戻ってこれました。それが、行方不明だった旅客機から突如現れた青一の謎だったのです。

 

青一の過去と、双亡亭に潜む者の正体を知った総理大臣たちは、改めて青一に双亡亭の破壊を依頼したのでした。

 

液体窒素による爆発

一度撤退しようとする生き残ったメンバーでしたが、過去の傷を利用する双亡亭に対し凧葉は怒りがおさまらず、そのまま進むことを提案します。

 

その言葉に奮起したメンバーは一致団結しました。

 

それぞれの持つ情報を寄せ集めた結果、肖像画から飛び出す生物は水の中では生きられるが窒素に弱い、という特徴がわかりました。

 

地下を掘って水源を求める「人ならざるもの」たちの動きを阻止しようとしますが、操られた「人ならざるもの」たちの攻勢に全滅の危機に陥ります。

 

双亡亭をめざす青一と緑朗はフロルからのテレパシーで知ります。

 

緑朗は、大量の液体窒素を運んできたトラックの運転手を説得し、敷地内に運びこませます。

 

そして、その液体窒素をアポーツしたフロルは、自分諸共人ならざるものに突っ込み自爆するのでした。

さらに深部へ~緑朗~

液体窒素を使って人ならざるものを撃退した一行でしたが、爆発による全滅の危機を救ったのは帰黒という名の少女でした。

 

伸縮、硬軟自在な髪を使った能力で仲間たちを守った彼女と親交を深めた紅は、緑朗が双亡亭の中に入ってしまったことを知り、奧に向かいます。

 

その頃、緑朗は侵略者の意思が表面化した少女「しの」と出会っていました。

 

しのは、緑朗をだましてその体を乗っ取ろうとしていましたが、緑朗の方が一枚上手でした。緑朗は、持ってきていた液体窒素を飲んで自分ごとしのを殺そうとしていたのです。

 

間一髪で気づいた紅によって、その行為は阻止され緑朗は助かりました。

 

その隙をついてしのは逃げようとしますが、結局紅に切られてしまうのです。

 

さらに深部へ~凧葉~

凧葉は、爆発で死のうとするフロルをいち早く追いかけ、黒い腕を使って守っることに成功しました。

 

フロルを外に送り届けた凧葉でしたが、自身はその黒い腕があるため屋敷から出ることはできません。再度双亡亭に戻り、泥努と相対します。

 

2人は美術談義を重ね交流を深めていきます。

 

モデルの話を通して残花班に襲われる帰黒を見た凧葉は、黒い腕を使って駆けつけます。なんとか帰黒を助けたものの、自身は刀に刺され命の危機を迎えてしまうのでした。

 

黄ノ下残花と青一が合流したことで、残花班の攻勢からは脱したものの、依然として凧葉の命は危機に瀕しており、霊水を使用しようとしても侵略者がブロックして使えません。

 

その状況を打破したのが緑朗と紅でした。

 

緑朗が凧葉の体内に潜む侵略者の存在を感知し、紅がそれを刺すことに成功します。無事、凧葉は帰黒の持つ霊水の力で回復できました。

 

凧葉は、刺された後一時的に霊体となっており、その際に侵略者の星を見ました。

 

溢れるほどの黒い水を目の当たりにした凧葉は、青一たちを助けた透明な水の「あのヒト」から絵が完成すると黒い水の侵略者が地球になだれこむことを知ります。

 

その後、生き返った凧葉でしたが、同じタイミングで青一が肖像画の中に取り込まれてしまいました。

 

肖像画の中に緑朗、残花と共に乗り込んだ凧葉は青一を助けることに成功しますが、今度は泥努によって紅が連れ去られてしまったことを知ります。

 

紅の救出と絵の完成の阻止のため最深部へと向かうのでした。

帰黒の正体

奥に進む凧葉たちの前に、鬼離田姉妹の長姉・菊代が現れます。

 

さらに、かつて青一たちと共に異星で戦った仲間たちも操られて敵となってしまっていました。

 

危機の中、帰黒は失っていた記憶を思い出します。

 

凧葉真琴。地球に戻る際にはぐれた青一の妹。それが帰黒の正体でした。

 

敵を倒した2人は涙を流して再会を喜ぶのでした。

泥努の過去

泥努に連れ去られた紅は、泥努の過去を知ります。

 

かつて由太郎という名前だった泥努には姉がいました。

 

名前はしのぶ。絵が好きで、由太郎も姉を慕っていました。

 

そんな姉は絵の勉強をしに東京に行きましたが、流行画家・月橋詠座と出会い恋仲になったのです。

 

そんなしのぶに怒った両親はしのぶを連れ戻します。

 

別人のように病気になって帰ってきた姉を由太郎は必死で看病しました。

 

詠座のことばかり話す姉に対し由太郎は絵を描き続けますが、姉は詠座の絵のように「あったかい」とは言ってくれません。

 

悔しさのあまり家を飛び出した由太郎は、しのぶの容態を心配した月橋詠座に出会います。

 

激情にかられ詠座を刺した由太郎でしたが、自分が悪いと言い続ける詠座に対し感情のやりどころを失って去ってしまいます。

 

そんな折、しのぶの体調は急激に悪化します。死ぬ前に自分を描いてほしいというしのぶでしたが、由太郎の筆は一向に進みません。

 

しのぶは由太郎に自分を殺すように言い、絶望した由太郎はしのぶの首を絞め殺してしまうのでした。

 

そして、その場面はなんと幼馴染である残花にも見られていたのです。

 

再突入する仲間たち

凧葉は、霊体化した際に先に脱出していたアウグスト達に救援を呼び掛けていました。

 

再び双亡亭内に突入したアウグスト達は、残花と出会い共に奧に向かいます。

 

そこで、式神を使う男、五頭応尽(いず・おうじん)と出会います。

 

鬼離田姉妹の術の開祖にして90年修行したという男は、霊能や身体能力、全てにおいて無類の強さを誇っていました。

 

そして、その男こそ鬼離田姉妹の父だったのです。

 

双亡亭に味方するその男を倒すためには、鬼離田姉妹の長姉・菊代が持つ目を取り戻して弱点を探る術を使う必要がありました。一行はさらに奥へと向かうのでした。

合流する仲間たち 

鬼離田姉妹は、菊代を倒し無事目を取り戻しました。度重なる戦闘で疲労していた仲間たちは、一度休息を取ります。

 

緑朗は、侵略者の攻撃を受け霊体化していましたが、しのと応尽の会話から、凧葉であれば絵を描くことで侵略者の門を閉じることができるという情報を手にします。

 

2人は緑朗を捕まえようとしますが、泥努がかくまってくれたこともあり無事逃げ切り仲間に伝えることに成功します。

 

帰黒の霊水を使い、凧葉が絵を塗りつぶすこと。それによって侵略者の門を閉じること。

 

これからの方針を決めた後、凧葉の提案によって一つの約束が交わされました。

 

戦いが終わったらみんなでジンギスカンを食べる。皆、戦いの前の気が抜ける提案に呆れつつも否定はしません。

 

改めて最終決戦に挑むのでした。

泥努のアトリエ

アトリエでは、紅の絵ばかり描いて侵略者たちを呼ぼうとしない泥努に、しのと応尽は業を煮やします。

 

紅を人質にとることによって、応尽を無力化することに成功しました。

 

そのタイミングで、アウグストたち一行もアトリエに突入しようとしていました。一行は皆過去を利用されたことに対する怒りを泥努に向けています。

 

泥努が死ぬと門が開き侵略者の侵攻が止まらないことを知る紅は、なんとか泥努を助けようとするも一行は止まりません。

 

泥努にとどめを刺そうとする残花を止めたのは凧葉でした。怒りに満ちていた皆も凧葉の言葉に手を止め冷静になります。

 

凧葉は瀕死の泥努を助けて説得を試みようとするのでした。

 

五頭応尽の最後

凧葉は泥努の言葉を受けて天井に向かいます。

 

応尽は、自分の心臓を別のところに隠しており、その場所こそ天井なのでした。

 

応尽の式神、是光が阻止しようと追ってきますが、残花が死闘の末、是光を食いとどめます。

 

なんとか心臓を落とした緑朗でしたが、ギリギリで応尽自身に取られてしまい再び絶体絶命のピンチに陥ります。

 

しかし、緑朗は心臓がもう一つあることに気づき、それを命がけで鬼離田姉妹に渡します。

 

その心臓は是光の心臓でした。是光は応尽の父。心臓を使い、父を式神のように扱っていたのです。

 

心臓を戻したことによって是光は支配を逃れ、術者である応尽を喰い殺すのでした。

黄ノ下残花と坂巻泥努 幼き日の約束

無事助かった残花は泥努に対して、自分を肖像画に引きずり込んだときに笑ったことについて問い質します。

 

しかし、互いに冷静さを失って話が通じていません。凧葉は2人の間に入って話を仲介します。

 

泥努の笑いは幼い頃2人で竜宮城に行こうと約束したのをずっと忘れられず、一緒に竜宮城にきてくれる友達を待っていたことによる笑いだったのではないかと推測します。

 

残花も昔2人で竜宮城に行ったらいいと話したことを思い出し、改めて由太郎として向き合い謝罪しました。

 

残花は、侵略者を呼び込まないことを条件に双亡亭に残ることを泥努に提案し、泥努もそれを受け入れます。

 

無事解決したかに見えましたが、凧葉が話した自分の先祖についての一言によって、事態はさらに混迷します。

凧葉務 VS 坂巻泥努

なんと、凧葉の先祖は、泥努にとって不倶戴天の仇ともいうべき月橋詠座でした。

 

それを知った泥努は怒り狂い、侵略者の星との門をつなげてしまいます。

 

屋敷中の絵からあふれる黒い水。海を目指して勢いを増す侵略者を止めるため、凧葉たちは各自動き出すのでした。

 

凧葉は、透明な水で絵を描くことで空いてしまった門を閉じるのが可能であることに気づきます。

 

門を閉じるため、そして泥努自身との決着をつけるために絵描き対決を挑むことにしました。そして、緑朗もそこに残り2人の対決を見届けます。

 

時間の進み方を遅らせた泥努は、10年以上の時間をかけて絵描き対決を始めることにしました。

 

話をしながら絵を描き続ける凧葉と泥努。

 

自分と同等以上に描き続ける凧葉に対して泥努は脳を揺らされる感覚を覚えます。

 

全てを色で捉えられる泥努が、唯一色が見えない相手として凧葉を「バケモノ」と呼び、芸術と認めたのです。

 

そして、これまで凧葉に出会えなかったこと、脳を揺さぶる感覚を得られなかったことは、自分が双亡亭を建てて一人で籠ったことによるものだと自覚してしまいます。

 

自分が最も大事にしていた脳を揺らす感覚のために建てた双亡亭が、かえってその感覚から遠ざけていたことを知ったのです。

 

それがわかった泥努は、自身の負けを自覚し双亡亭を破壊することに決めました。

 

そして、万感の思いを込めて呟きます。

 

「双亡亭壊す可し」と。

 

海への侵攻を阻む

絵から飛び出た侵略者は、川伝いに海を目指していました。

 

仲間たちは、川にかかる橋に待機して、侵略者を阻んでいきます。

 

仲間の存在を自覚したアウグスト、娘を亡くした悲劇から前を向いたマーグ夫妻、父の存在を克服した鬼離田姉妹、凧葉のことを想う紅。

 

それぞれの攻撃によって侵略者の動きは少しずつ止まり、その隙に自衛隊の攻撃や青一による攻撃が加わります。

 

さらに、透明な水の「あのヒト」が海と川を凍らせることによって、侵略者は陸路に進路を変更せざるを得ません。

 

少なくなっていく水の中、侵略者はどんどん少なくなり勢いも落ちていきます。

 

それでも諦めない侵略者の思いはただ一つ、生きのびたい。それだけでした。

 

青一はそんな思いに哀れみを覚えてしまい、止めに行くことができません。

 

諦めない侵略者の生きたいという意思、それを止めたのは、斯波総理大臣と桐生防衛大臣。かつて幼馴染を守れず手を放してしまったことを後悔し続けていた2人でした。

 

ここまでやってかなわぬならしかたない。そう残して、侵略者は消滅します。

残花、帰黒との別れ

透明な水のおかげで回復した残花と帰黒。

 

残花は、かつての親友、泥努と共に元の時代に帰ろうとしますが、泥努は首を縦に振りません。

 

双亡亭という竜宮城を壊す決意。そして子供の頃聞いた黄ノ下家の家訓を告げ、残花の誘いを断ります。

 

泥努の目を見た残花は別れを告げ、双亡亭を後にすることを決意します。

 

残花が諦めたのは、その言葉を告げた泥努の目が、かつての親友・由太郎の目をしていたからのかもしれません。

 

帰黒にも別れを告げ元の時代に帰ろうとする残花を見て帰黒は迷います。

 

そこに侵略者を止めた青一が戻り、大好きな人ともう離れてはダメだと帰黒を促しました。

 

帰黒は兄の青一たちと別れを告げ、残花と共に元の時代に帰っていきました。

凧葉と青一の旅立ち

全ての終わりを見届けた凧葉は、ある決断をします。

 

双亡亭の中にある時の通路を通って由太郎が泥努になる前の過去に行くことでした。

 

由太郎や姉のしのぶを救う、そして黒い星の侵略者を倒す。そのために、凧葉は青一と共に過去へ旅立ちます。

 

残る泥努と緑朗に別れを告げ、2人はまた笑顔で歩いていくのでした。

 

漫画アニメ完結ラスト『双亡亭壊すべし』最終回結末ネタバレ!その後の最後は?

泥努の旅立ち

「双亡亭壊す可し」

 

凧葉との対決を通して、双亡亭を壊すことを決めた泥努は緑朗と最後の会話を行います。

 

以前、応尽から匿ってくれた理由を問う緑朗に対し、泥努は「鑑賞者が必要だった」と答えます。

 

自分にそんな価値なんてないと言う緑朗に対し、同じ弟であることによる共感を覚えた泥努は「自分を誇れ」と励まします。

 

同時に、完成された絵を見た泥努は、まだ補色が足りないことに気づき、塗りたそうとします。

 

しかし、すでに泥努の体は崩れ落ちており、最後の一筆ができないまま消え去ってしまいました。

 

過去に戻る凧葉と青一

双亡亭の通路を通って過去に戻った凧葉と青一。

 

凧葉は、由太郎が月橋詠座を刺した後に現れ、由太郎と交流を深めます。

 

また、帰黒の霊水を使い、刺された詠座やしのぶを治療します。

 

一方、青一は双亡亭が建つはずの場所を掘り返して、地下にあった水をすべて大気に触れさせ消滅させました。

 

この時空においては、双亡亭は絶対できないようにしたのです。

 

しかし、双亡亭ができないことで時空を超越した通路はできず、2人は過去に戻ったままとなります。

 

凧葉と青一は、そのままそこで生きていくことを決め、去っていきました。

再会 仲間たちとジンギスカンに

現代に戻ることができなくなった2人のことをフロルはまだ諦めていませんでした。

 

2人が過去に戻ったことによって無数の分岐、宇宙が生まれました。

 

フロルは、自分を助けてくれた背中のことを鮮明に覚えていました。

 

アポーツによって、無数の分岐の中から凧葉の背中を見つけ出し、2人を現代に連れ戻すことに成功するのです。

 

アウグスト、マーグ夫妻、鬼離田姉妹、宿木はその報を聞き、何よりも優先して駆けつけます。

 

かつての約束、みんなでジンギスカンを食べるために。

 

最後の侵略者

紅は大分の学校で日々の生活に戻っていました。

 

そして、その紅の中には侵略者の生き残りがいました。

 

泥努が、自身の記憶を見せる際に浴びせた液体が、一滴まだ残り虎視眈々と復活を狙っていたのです。

 

学校を出る紅に声をかける男が一人いました。

 

「オレの絵のモデルになってくんねーかなぁ」

 

凧葉の姿を見て凧葉に抱き着く紅の目からは涙があふれていました。

 

なんとその際、侵略者は紅の目に近い位置にいたため、涙として外界に出て大気で消滅してしまったのです。

 

侵略者は、消え去る瞬間に感じた紅の涙に対して「美しい」という「感情」を抱きます。

 

触れるだけであらゆる情報を理解しするものの、感情は理解できないものとしていた侵略者。

 

感情を抱き、その「理由」をわからない、と独白する最後に余韻を残し物語は幕を閉じるのでした。

 

『双亡亭壊すべし』主な登場人物紹介!

凧葉 務(たこは つとむ)

主人公。

 

美大を卒業して絵本作家を志す青年。作品の暗い雰囲気がたたり出版社からは何度もボツをくらっています。

 

軽率な発言のせいで緑朗が双亡亭に行ってしまったことを悔やんでおり、双亡亭破壊プロジェクトに参加を決意しました。

 

何の能力も持たず身体的にも普通の民間人。肖像画の中で絵を描く画家と交流した際に凧葉の意思で色々な場所に双亡亭内を移動できる黒い腕を授けてもらいましたが、戦闘能力などは皆無です。

 

飄々(ひょうひょう)とした性格をしていますが、精神的には非常に強く、肖像画の攻撃を受けた際は自身だけで過去のトラウマを克服し攻撃を凌ぐことに成功するほどです。

立木 緑朗(たちき・ろくろう)

双亡亭の敷地内の家に引っ越してきた小学6年生の男の子。絵を描くことが好きで優しく大人しい性格をしています。

 

双亡亭の中に探検に行った際に、探しに来た父が肖像画に取り込まれて人ならざるものとなり死んでしまったことで自失状態となってしまいました。

 

その後、双亡亭に強い怒りと憎しみを持つようになり、病院で凧葉青一と出会い意気投合したことでともに双亡亭に向かうことになります。

 

凧葉同様、特殊な能力を持たない一般人ながら、双亡亭への怒りと目的意識が非常に強く、柔軟な発想や強靭な精神力を見せます。

凧葉 青一(たこは せいいち)

行方不明となった旅客機に乗って現れた謎の少年。腰まで伸びた長い髪が特徴で行方不明時は小学6年生。

 

双亡亭への強い怒りを抱いているが、道中で食べた最中を好きになったり子供らしい一面も多い。

 

自分の手足をドリル状に変形させて攻撃する能力を持っている。

柘植 紅(つげ くれない)

立木緑朗の姉。母方が、代々続く巫女、刀巫覡(かたなふげき)の家系で、日本一の巫女という評判もあるほど才能溢れる少女です。

 

両親が離婚し、母の実家の大分県で暮らし修行に明け暮れていましたが家族の不幸を知り東京に来ます。

 

子供のころ自分のせいで火事が起こり、緑朗をやけどさせてしまったことを悔やんでおり、双亡亭ではそのトラウマから体を乗っ取られそうになるが、凧葉によって助けられました。

 

巫女としてのお祓いの力だけでなく、短刀による近接戦闘も随一の腕前です。

坂巻 泥努(さかまき でいど)

大正時代の画家。双亡亭を建設した主。

 

泥努はペンネームで、本名は由太郎。

 

非常に気難しく偏屈な性格をしており、自分の芸術の価値を認めない人類には興味を持っておりません。

 

観察眼に優れ、他人の感情や思いなどあらゆるものを色彩で捉えています。

 

侵略者に支配されそうになった際も、その観察眼で侵略者の情報を即座に把握し支配し返すほどの精神力を誇っています。

 

侵略者と同化、支配したことによって、その能力をほぼ無尽蔵に使えます。

帰黒(かえりくろ)

紅が双亡亭の中で出会った少女。

 

周囲の空気を舐め、近くの存在を把握する味知覚、治癒能力を持った体液(霊水)の使用、硬軟伸縮自在の髪を操り戦う力と様々な能力を持っています。

 

幼い頃の記憶を失っており、白城瑞祥に拾われ新興宗教の生き神として育てられました。

 

素顔は白髪の美少女ですが、養母から醜いと言い含められているため、素顔を隠しています。
昭和7年に、黄ノ下残花と共に双亡亭に乗り込みます。

黄ノ下 残花(きのした ざんか)

双亡亭の中で青一が出会った男。旧日本軍、東京憲兵隊・残花班の隊長。

 

昭和7年、双亡亭に乗り込み、幼馴染の坂巻由太郎(泥努)と再会します。

 

肖像画の中に取り込まれますが、間一髪で逃げ、帰黒の霊水による治療で戦えるまで回復しました。

 

対人戦闘では無類の強さを誇りますが、怪我の後遺症で長時間の戦闘が苦手です。

 

再び泥努に会うため、帰黒と共に双亡亭に再突入し、青一たちと出会います。

鬼離田の三姉妹(きりたのさんしまい)

心霊能力者。長女・菊代、次女・雪代(よきよ)、三女・琴代の三姉妹。

 

民間の霊能力者として最高峰の感知能力を持つとされ、姉妹の1人に瞳を集め相手の弱点を瞬時に見極める力を持ちます。

 

また、式神を召喚して使役する力を持つため戦闘能力も高いです。

 

母が双亡亭の近くで神隠しにあい、姉妹を出産してすぐに死亡したため父親は不明でバケモノの子と蔑まれ、厳しい修行を課されていました。

 

過酷な日々の中で精神を病んだ姉妹三人は、無理に笑顔を作ることで心を安定させる歪んだ人格を持つようになりました。

トラヴィス・アウグスト

アメリカの科学者。大柄で長いあごひげを蓄えた老人。効率を重視する性格で、無駄を嫌います。

 

研究テーマは心霊と磁気の関係。実験サンプルのために双亡亭破壊プロジェクトに参画するが、生物の仕業だと判断し、早々に撤退を決断します。

 

両腕の電磁放射装置「転換機(リバーサー)」から放たれる強力な電磁エネルギーは、霊体にも生物にも有効です。

フロル・ホロパイネン

アウグスト博士の養女でフィンランド出身の15歳。

 

物体を瞬間移動させる能力(アポーツ)と遠距離の能力者と交信可能なテレパシー能力を持っています。

 

フィンランド時代には、両親からも距離を取られていましたが、その能力に目を付けたアウグスト博士が実験体として研究に協力するため養女となりました。

 

肖像画に取り込まれそうになったところを凧葉と紅に助けられます。

マーグ夫妻

元社長の資産家の夫・バレットと車椅子に乗る妻・ジョセフィーンの老夫婦。

 

ジョセフィーンは炎を操るパイロキネシスの能力者で人形のパイロメアリーを通して能力を使用します。

 

娘を亡くした事件以来、精神に変調をきたしてしまい、人形のことを娘と思い話しかけたりしています。

 

夫のバレットは妻の傍らで車椅子を押しながらコミュニケーションをサポートしております。

 

戦闘時には、車椅子を押しながら俊敏に動き、戦闘の補助をします。

宿木(やどりぎ)

環境省の特殊災害対策室に所属する女性。

 

銃の扱いに長けており対人戦は非常に頼りになりますが、人ならざる者になった人間たちには銃弾が通じず、肖像画に取り込まれそうになりましたが、凧葉たちの協力でしのぐことができました。

 

リアリストで目的のためには手段を選びませんが、祖父が尊敬していた黄ノ下残花相手には緊張して憧れを露にする一面もあります。

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