そうだ売国しよう全巻無料で読む方法紹介!天才王子の赤字国家再生術は漫画アプリでタダ?

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悩んでいる人
『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。違法手段ではないので、安心してください。

Contents

『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』は漫画アプリ『マンガUP!』で全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』はこちらのスクウェア・エニックスが運営する漫画アプリマンガUP!にて全巻無料で読むことができます。

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『マンガUP!』はスクウェア・エニックスが運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『マンガUP!』では『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』を惜しげもなく1巻から最新巻まで無料で公開してくれています

 

というのも『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』は、『マンガUP!』で独占連載されているオリジナル作品だからです。

 

安心安全に、そしてタダで『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』を全巻読破したい方は『マンガUP!』を使う方法が最もお得です。

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また漫画アプリに関していうと、小学館が運営する公式漫画アプリサンデーうぇぶりや集英社が運営するヤンジャンも特にオススメです!

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

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  • 名探偵コナン
  • YAIBA
  • MAJOR(MAJOR2nd)
  • switch(スイッチ)
  • からかい上手の高木さん
  • 銀の匙
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  • だがしかし
  • 犬夜叉
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  • うる星やつら
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  • 天使な小生意気
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  • 焼きたて!!ジャぱん
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  • からくりサーカス
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  • よふかしのうた
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などなど…

 

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  • かぐや様は告らせたい
  • テラフォーマーズ
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  • TIEMPO-ティエンポー
  • 干物妹!うまるちゃん
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  • 息子がかわいくて仕方がない魔族の母親
  • 群青戦記
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  • 地獄先生ぬ~べ~
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  • 明日ちゃんのセーラー服
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などなど…

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガUP!』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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次に『マンガUP!』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

 

『マンガUP!』の基本的な使い方

『マンガUP!』に掲載されているマンガを無料で楽しむには、アプリ内アイテムである『MP(マンガポイント)MP+(マンガポイントプラス)を使用して読むことになります。

 

簡潔に言うと『MP(マンガポイント)』『MP+(マンガポイントプラス)』などを使うことで、1日1作品において、12話分以上のマンガを無料で読むことが可能です。

 

要するに1日に最低でも単行本1冊分に値する量のマンガを『マンガUP!』にてタダで楽しむことができるということです!

 

『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』も1日に12話分以上、読み進めることができます。

 

『マンガUP!』で使うアプリ内アイテム『MP(マンガポイント)』『MP+(マンガポイントプラス)』のそれぞれの使い方を詳しくみていきましょう!

『マンガUP!』のMP(マンガポイント)とは?取得方法と使い方を解説

MP(マンガポイント)とは?
  • MPとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • 朝8時、夜8時に120MPずつ配布される(1日に計240MP)
  • 30MP消費で好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る

以上が簡単なMPの取得方法と使い方の説明です。

 

毎日、配布される計240MPを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムがMPです。

 

但し1点だけ注意があり、MPを120MP以上貯めこむことは出来ません

 

朝8時に120MPが配布され、その120MPを使わずに夜の8時を迎えたとしても新たに120MPが加算されることはありませんので注意が必要です。

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『マンガUP!』のMP+(マンガポイントプラス)とは?取得方法と使い方を解説

MP+(マンガポイントプラス)とは?
  • MP+とは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • MPがなくなってしまった場合でもMP+を使うことで好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る
  • 『マンガUP!』新規ダウンロード特典で750MP+(25話分)が付与される
  • 毎日、短い広告動画を1度見るだけで30MP+(1話分)が付与される

以上が簡単なMP+の取得方法と使い方の説明です。

 

下の画像のように『マンガUP!』新規ダウンロード特典では、750MP+25話分)が無料配布されます。

 

そして毎日、短い広告動画を視聴することで30MP+1話分を取得することが出来ます。

 

アプリを起動すると画面右下に「ヒヨコ?」のようなピーナップくんというキャラが鎮座しているので、タップしましょう!

すると「短い動画を見る」というボタンが表示されるので、タップして短い広告動画を視聴します。(広告を見ずに流してるだけでもOK!)

たったこれだけの労力で、30MP+(マンガ1話分)が手に入ります。

 

やらない手はありませんよね(^^)/

短い広告を見て30MP+を獲得できるシステムは毎日、夜0時に回復します。

他にもMP+を取得する方法があります。

 

ホーム画面上に表示される「クエスト」をクリアしていく方法です。

 

「クエスト」と言っても簡単なもので、例えば「マンガUP!に毎日ログインする」「~のマンガを3話まで読む」などの条件をクリアすることで、難易度に応じてMP+(マンガポイントプラス)が付与されます。

 

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『MP(マンガポイント』『MP+(マンガポイントプラス)』以外で1日3話分のマンガを読む

先ほど紹介した『MP』『MP+』が0ポイントになってしまった場合でも1日に3話分のマンガを無料で読むアプリ内システムがあります。

 

その仕組みがコチラ。

 

読みたい”話(はなし)”のページへ飛ぶと、「動画を再生して読むと表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで新たに1話分のマンガを無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

ここまでを簡単にまとめると

ここまでのまとめ
  • MPを利用して1日8話分のマンガを無料で読む
  • 広告視聴やクエストをクリアして獲得したMP+を利用してマンガを無料で読む
  • 短い広告動画を最大3本見て、3話分のマンガを無料で読む

以上の事から『マンガUP!』は、1つの作品において、1日に最低でも12話分のマンガを無料で読むことのできるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります!

 

ぜひ、この機会に遠慮なく無料で読ませていただきましょう!!(^^)/

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『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』の世間の評価は?

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『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』あらすじ

周辺を大国にはさまれ、地理的にも不利、経済的にも貧弱な弱小国家、ナトラ王国。

 

ナトラ国王陛下も病状が悪化し、国の再建を図るのも難しい状況になっています。

 

そんなナトラ王国の唯一の希望が、主人公のナトラ王国王子のウェイン・サレマ・アルバレストです。

 

ウェイン王子は容姿端麗(ようしたんれい)で頭脳明晰(ずのうめいせき)、民や臣下たちからの信用も厚く、周囲からは次代の賢君だと称されています。

 

ウェイン王子ならきっとナトラ王国を救ってくれる…。そんな希望を民や臣下たちは抱いています。

 

表面上は日常のナトラ王国をめぐる諸問題に的確に対処するウェイン王子ですが、一つだけ決して言えない願望がありました。

 

それは…「国売ってトンズラしてえええええええええええええええ‼」です。

 

そうです。ウェイン王子の夢は「国を売って悠々自適(ゆうゆうじてき)な隠居生活をおくりたい」なのです。

 

そんなウェイン王子の思惑とは別に、周辺の国々や内部から様々な問題が勃発します。

 

はたしてウェイン王子は諸問題を見事に解決し、売国に成功して悠々自適(ゆうゆうじてき)な隠居生活をおくることができるのか?

『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』面白いの?見どころ解説

見どころ①ウェイン王子の奇想天外な問題解決方法がおもしろい!

弱小国家のナトラ王国は常に様々な問題を対処しなくてはなりません。

 

隣の大国アースワルド帝国はナトラ王国に帝国駐留軍を置き、マーデン王国からは侵略の危機、さらにその背後には大国カバリヌ王国が存在します。

 

ウェイン王子は最終的にはナトラ王国を売国しようと目論んでいます。

 

しかし話が進むにつれて結果的にはナトラ王国の国力を高めてしまう行動をとってしまうのも見どころの一つです。

 

ナトラ王国に駐留している帝国軍を利用しナトラ国軍の兵力をあげ、初陣のマーデン軍との攻防では土地の利を利用し奇襲攻撃に成功、またその勢いで金鉱山を奪取成功してしまいます。

 

ウェイン王子は決してナトラ王国の国土を広げようとしたり、他国に大勝することを望んでいません。

 

むしろ、ほどほどに勝ってお金が入ってくればそれで良いと考えています。

 

そして適当な時期に他国に国を売ってしまいたいと思っています。

 

しかし、ウェイン王子が考えた計画は全て上手くいきすぎてしまい、また偶然もからんで結果的にナトラ王国の国力が上がっていく事になります。

 

ウェイン王子の売国計画だけが全然うまくいかないところも、見どころの一つです。

見どころ②登場人物が個性的でおもしろい!

「そうだ、売国しよう-~天才王子の赤字国家再生術」の見どころの一つに、登場人物が個性的でおもしろい点もあげられます。

 

主人公のウェイン王子は頭脳明晰(ずのうめいせき)で容姿端麗(ようしたんれい)です。

 

また単身で敵地に飛び込むなどの胆力もそなえ、臣下や民には厚く信頼されています。

 

しかし本当は売国したいし、面倒なことはやりたくない、と言う両極端な一面をもっています。

 

いつもウェイン王子と一緒に行動する白髪の少女のニニム・ラーレイ。

 

ウェイン王子の筆頭補佐官という立場です。

 

補佐官でありながらウェイン王子の幼馴染である彼女は、唯一ウェイン王子の売国の夢を知っています。

 

いつでもクールな彼女はウェイン王子にツッコミをいれられる唯一の存在です。

 

ニニム・ラーレイのいわゆるツンデレっぷりも見どころの一つです。

見どころ③ストーリーがテンポよく進む!

見どころの一つにテンポよく進むストーリー展開があげられます。

 

ナトラ王国に起こる様々な問題をウェイン王子がサクサク解決していくので、とてもストーリー展開が早く見ていて飽きません。

 

マーデン王国の侵略、金鉱山の奪取、アースワルド帝国からの縁談、周辺の国の反乱、カバリヌ王国への会議への出席・・・などなど、次から次へとストーリーが展開しています。

 

ウェイン王子は即断即決、なおかつこれから起こる事の裏の裏まで読んで行動するので、どんな危機的な状況下に置かれても、その状況もウェイン王子の想定内なのです。

 

ただ一つ、売国までの計画はいつも想定外の出来事で頓挫(とんざ)してしまいます。

見どころ④ウェイン王子とニニム補佐官は両想い?

また見どころの一つとしてウェイン王子とニニム補佐官の友達以上、恋人未満の関係もあります。

 

ウェイン王子とニニム補佐官はともに帝国へ留学していた時からの幼馴染の関係です。

 

現在は王子と補佐官という関係ですが、ウェイン王子が本心を打ち明けられるのはニニム補佐官だけです。

 

いつもクールで頼れるニニム補佐官ですが、実はウェイン王子に恋心をいだいていると思われるシーンがたびたび見られます。

 

しかし、ニニム補佐官にとってウェイン王子は幼馴染であると同時に主君でもあります。

 

しかもニニム補佐官は西側諸国では差別されているフラム人という人種です。

 

ウェイン王子に心が揺れるたびに、ニニム補佐官は自分の執務を全うしようとします。

 

では、ウェイン王子はニニム補佐官をどのように思っているのでしょうか?

 

ウェイン王子にとってニニム補佐官は唯一本心を話せる友達以上の存在です。

 

ウェイン王子はニニム補佐官の事を「俺の心臓だ」と言っています。

 

自分の心臓とニニム補佐官を表現するウェイン王子にとって、彼女の存在は友達や彼女以上なのかもしれません。

 

特にニニム補佐官を侮辱的に差別するような人間は、徹底的に排除します。

 

いつもどこか余裕の態度のウェイン王子も、ニニム補佐官が侮辱された時だけは本気です。

 

ウェイン王子とニニム補佐官の関係も見どころの一つです。

『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』登場人物紹介

ウェイン・サレマ・アルバレスト

ナトラ王国の王子。

 

容姿端麗(ようしたんれい)で頭脳明晰(ずのうめいせき)です。

 

臣下や民からの信頼も厚く、弱小国家のナトラ王国にとっては国を救ってくれる希望の星です。

 

だが、そんな期待とは裏腹に実は売国のチャンスを虎視眈々(こしたんたん)と狙っています。

 

国力を高めて適当な時期に他国へナトラ王国を売国して、そのお金で悠々自適の隠居生活を送るのが夢です。

 

しかし悲しい事にその優秀すぎる頭脳のおかげで、国力は予想以上に高まり逆に売国しづらい状況にいつも陥ってしまいます。

ニニム・ラーレイ

ウェイン王子の筆頭補佐官。

 

赤い瞳で長い白髪の女性。

 

いつも冷静でウェイン王子に唯一ツッコミを入れられる存在の彼女は、ウェイン王子の留学時代からの幼馴染です。

 

ウェイン王子が心を許す事が出来る唯一の存在でもあり、また彼の売国計画も知っています。

 

西側諸国では差別されているフラム人です。

 

基本的に補佐官なのでウェイン王子と常に一緒に行動しています。

 

いわゆるツンデレっぽい性格なので、いつもウェイン王子にからかわれています。

フラーニャ・エルク・アルバレスト

ナトラ王国の王女でウェイン王子の妹にあたります。

 

お兄ちゃん大好きっ子で、そんな妹にウェイン王子もデレデレです。

 

ゆるふわ系のお嬢様。

 

いつも兄のウェイン王子の事を心配しています。

 

ナトラ王国内では愛されキャラという感じです。

ラークルム

ナトラ王国軍の指揮官です。

 

真面目で実直でウェイン王子に心酔しています。

 

しかし、そのまっすぐすぎる性格からしばしば暴走してしまう事もあります。

ハガル

ナトラ王国の将軍です。

 

戦いの経験が乏しいナトラ王国にとって重要な重鎮。

 

戦争における経験と知識が豊富でウェイン王子も信頼している存在です。

フィシュ・ブランデル

ナトラ王国に駐留するアースワルド帝国大使です。

 

しかし、帝国大使からは失脚しアースワルド王女の臣下として仕える事になります。

 

アースワルド帝国においてはエリートですが、巨乳な事からウェイン王子は心の中で「おっぱい」と呼んでいます。

ロウェルミナ

アースワルド帝国の第二皇女です。

 

実はウェイン王子とロウェルミナ王女は、過去それぞれ身分を隠しながら帝国へと留学し、同級生でした。

 

アースワルド帝国内で覇権争いを押さえ自分が帝位につくためにウェイン王子に接近します。

グリナッヘ・アントガダル

アースワルド帝国への反乱を計画するガイラン州(アントガダル自治領)の2代目侯爵。

ゲラルト・アントガダル

グリナッヘ侯爵の息子。ロウェルミナ王女の事が好き。

『そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~』序盤ネタバレ紹介!

第1章

ナトラ王国の王宮にて家臣たちが陛下の病状について噂話をしています。

 

大陸全体で気候が荒れたおかげで、陛下の病状はあまりよくありません。

 

隣国の帝国でも皇帝が倒れたらしい、と噂話をしています。

 

また、王国に駐留している帝国の駐留軍と王国の軍隊との諍(いさか)いも心配しています。

 

そのような場面に、クールで優雅な雰囲気の若い男性と、白い髪に赤い瞳の女性が登場します。

 

ナトラ王国王子のウェイン・サレマ・アルバレストと王子筆頭補佐官のニニム・ラーレイです。

 

家臣たちが慌てて挨拶をすると、ウェイン王子は家臣たちが暗い顔をしている事に気が付きます。

 

家臣たちを気遣いウェイン王子は「一つ一つ問題を解消すれば必ず状況は変わる」と笑顔で労いの言葉をかけます。

 

家臣たちは「ウェイン殿下ならきっとナトラを救ってくださる」とウェイン王子の後ろ姿を見ながら希望をいだきます。

 

部屋へ戻ったウェイン王子とニニム補佐官は今日の予定を確認しています。

 

「なら午前中はこの部屋を訪れる者はいないな?」とウェイン王子はニニム補佐官に確認します。

 

「はい」とニニム補佐官が答えると、ウェイン王子は「国売ってトンズラしてええええええええええええええええ!!!」と自分の本心を表します。

 

ウェイン王子はニニム補佐官にナトラ王国がド貧国のおかげで立ちなおすことが出来ない、と愚痴をこぼします。

 

彼は売国して悠々自適に生活するのが目標なのです。

 

ウェイン王子をよそにニニム補佐官は「まずは小さな問題を解消すれば実現するんじゃない?」とウェイン王子の顔に報告書をぴしゃりと叩きつけます。

 

「読んだ読んだ超読んだ、ニニムの体重が増えたって書いて・・・・」とウェイン王子が適当にあしらおうとすると、ニニム補佐官がウェイン王子に関節技を決めます。

 

「私の体重はふえてないわ」とニニム補佐官が関節技を決めながら言うと「お前の足音の変化に気付かない俺だと思ったか?」とウェイン王子は言います。

 

そんなところへウェイン王子の妹でナトラ王国王女のフラーニャ・エルク・アルバレストが「お兄様とお話がしたくて」と部屋に入ってきます。

 

即座にクールで優雅な姿にもどるウェイン王子は「私の特等席はここだもの!」と膝の上に乗るフラーニャ王女にデレデレです。

 

「真面目にお仕事をしているお兄様の邪魔にならないか・・・会うまで不安だったの」とフラーニャ王女は兄のウェイン王子の体調を気遣います。

 

「心配するなこう見えて俺はしぶといんだ」ウェイン王子は言います。

 

フラーニャ王女に抱きつかれたウェイン王子は「これで乗り切れそうだ」と言います。

 

今日の午後には帝国大使との会談が控えているのです。

 

場面は変わり、ナトラ王国帝国大使館では髪が長く眼鏡をかけた巨乳の女性が資料を読んでいます。

 

アースワルド帝国大使のフィシュ・ブランデルです。

 

「噂通り次代の賢君ってところね」とフィシュ帝国大使は言います。

 

フィシュ帝国大使はウェイン王子が民からの人気が高い事に警戒しています。

 

ナトラ王国の国民の反発が高い駐留帝国軍について、話を触れてくるだろうと考えているからです。

 

帝国との関係性を重要視して駐留帝国軍を許可し続けるのか。

 

または国民の信頼を優先し帝国駐留帝国軍を撤退するよう話をするのか。

 

フィシュ帝国大使はウェイン王子がどちらを優先するのか見るつもりです。

 

またフィシュ帝国大使はニニム補佐官についても警戒しています。

 

フラム人であるニニム補佐官はナトラ王国では普通に暮らしています。

 

しかし大陸西部ではいまだに奴隷階級です。

 

アースワルド帝国は大陸の西側をも征服しようとたくらんでいます。

 

そのためには西側へ移動する中間の国のナトラ王国には、駐留帝国軍を維持しておきたいと考えています。

 

一方、ウェイン王子とニニム補佐官も会談へ向かう途中にフィシュ帝国大使の情報を確認しています。

 

フィシュ帝国大使は西の大国バンヘリオの大使だったが、本国での政争に巻き込まれてナトラ王国へ着任したようです。

 

やはり今回の会談の主題は駐留帝国軍の件になりそうです。

 

名目上、駐留帝国軍は軍事訓練という事になっていますが、事実上そうではないことでウェイン王子は頭を悩ませます。

 

アースワルド帝国は西側の大陸も征服するためにナトラ王国を押さえておきたいのです。

 

同時にナトラ国民やナトラ軍部は駐留帝国軍の撤退を望んでいます。

 

両者の思惑(おもわく)に頭を悩ませるウェイン王子です。

 

しかし、ウェイン王子の本心では「駐留代金結構貰えてるし、正直助かっているから、ぶっちゃけ帝国に媚(こび)を売りたい!」と思っています。

 

そのように考えているウェイン王子のもとに帝国の密偵(みってい)からの報(しら)せが届きます。

 

その報(しら)せをニニム補佐官から受け取り目を通すと、ウェイン王子は笑みを浮かべます。

 

「行くぞニニム。方針は決まった」とウェイン王子は足を進めます。

 

会談の席でウェイン王子とフィシュ帝国大使はお互いに挨拶を交(か)わします。

 

笑顔で挨拶を交(か)わすフィシュ帝国大使ですが、ウェイン王子の言葉や行動をチェックしています。

 

貫禄(かんろく)すら感じられるウェイン王子の風貌(ふうぼう)。

 

フィシュ帝国大使は「この器の大きさは本気でかからないともっていかれるわね」と気を引き締めます。

 

一方、ウェイン王子もさりげなくフィシュ帝国大使をチェックします。

 

「この人・・・・おっぱいでかいな」とウェイン王子はフィシュ帝国大使の胸を見ながら思います。

 

フィシュ帝国大使は話をはじめます。

 

軽い話題からウェイン王子とフィシュ帝国大使は話を進めていきます。

 

そこでウェイン王子は「内政も外政も考える事は山積みだ」と言います。

 

するとすかさずフィシュ帝国大使は「……その中に、駐留帝国軍については含まれておりますでしょうか」と本題に話を切り込みます。

 

ウェイン王子は「帝国との関係の維持を第一に考えている」と答えます。

 

しかし同時に駐留帝国軍に不安をいだいている国民がいる、ということも言います。

 

フィシュ帝国大使はここまでのウェイン王子の話は想定していました。

 

そのうえでウェイン王子が資金や物資を要求してくると予想していたのです。

 

しかしウェイン王子は「私はその懸念(けねん)も取り除くべきだと思っている」と言います。

 

予想外の答えにフィシュ帝国大使は困惑します。

 

ウェイン王子は帝国との関係を重視するためにナトラ王国軍を再編する計画を話します。

 

そしてウェイン王子はフィシュ帝国大使に「我が王国軍に、帝国軍のノウハウと資金を提供して貰えないだろうか?」と提案します。

 

その提案はつまり「うちの軍を帝国のノウハウで鍛えてよ、その為の金もそっち持ちね」という事です。

 

その意外な提案にフィシュ帝国大使は深く考えます。

 

一方、ウェイン王子はゆったりと構えてフィシュ帝国大使の答えを待っています。

 

そしてフィシュ帝国大使は「殿下の提案を受け入れましょう」と提案を受け入れます。

 

ウェイン王子は「お互いの発展を目指して尽力(じんりょく)致します」とフィシュ帝国大使と握手します。

 

会談が終わりウェイン王子は部屋でだらけています。

 

ニニム補佐官は「どうしてあんな要求を帝国大使が吞んだのか」とウェイン王子に疑問をぶつけます。

 

ウェイン王子はニニム補佐官に「会談前に届いた帝国からの報(しら)せを覚えているか?」と尋ねます。

 

ウェイン王子は「それが理由」と言います。

第2章

「会談前に届いた報せが理由って・・・どういう事?」とニニム補佐官は聞きます。

 

答えるのが面倒くさいウェイン王子は「語尾ににゃんを付けてくれたら話す」とニニム補佐官をからかいます。

 

いつもクールなニニム補佐官ですが、答えが聞きたいので「分かった……にゃん」と答えます。

 

ウェイン王子が説明をはじめます。

 

帝国からの報(しら)せの内容は「アースワルド帝国皇帝に回復の兆(きざ)しあり」でした。

 

皇帝が回復してるという事は、中止していた大陸統一の計画が進むという事です。

 

ナトラ王国はアースワルド帝国と西側の大陸を結ぶ重要な出入り口の一つです。

 

アースワルド帝国が大陸を制圧するときには大量の兵士が必要になります。

 

ウェイン王子はアースワルド帝国からの武力制圧を避けて、属国になることを想定して提案しました。

 

「未来の帝国兵がいるとなれば、外交で属国になるよう求める可能性が高くなる」とウェイン王子は言います。

 

時が来て帝国がナトラ王国を統治したら、お金をもらって隠居をしようとウェイン王子は考えています。

 

そんな考えを聞いてニニム補佐官はウェイン王子に関節技を決めます。

 

「それに民にとって国なんてものはただの器だ」と言うウェイン王子にニニム補佐官は不安げな表情をうかべます。

 

「ニニムが心配するような事は起きない」とウェイン王子はニニム補佐官を慰めます。

 

一方、フィシュ帝国大使も自分の部屋で部下に今日の会談について話しています。

 

帝国の資金でナトラ王国の軍を再編する、というウェイン王子の提案を受け入れた理由をです。

 

フィシュ帝国大使は「一見我々が損しているように見えるけど、これは先行投資よ」と言います。

 

つまりフィシュ帝国大使は、帝国が大陸統一を再開した時はナトラの兵士を未来の帝国兵として取り込もうと目論んでいるのです。

 

そしてウェイン王子はそこまで先を読んで今回の提案をしたことも分かっています。

 

しかし「本当の彼の狙いはこれだけなのかしら…」と怪しんでいます。

 

そして三か月後の時間が過ぎました。

 

ウェイン王子の目論見通り、ナトラ王国軍の強化は順調に進んでいます。

 

思い通りに行き過ぎて部屋でだらけているウェイン王子です。

 

そんな彼の元に密偵(みってい)からの緊急の報(しら)せが届きます。

 

「駐留帝国軍五千が東の国境へ移動中」という内容です。

 

急で予想外の内容にウェイン王子は驚きます。

 

さらにナトラ軍兵士たちが部屋に来てウェイン王子に告げます。

 

「ラークルム隊長が臨戦態勢に入るか否か判断を求めています!」

 

あまりにも急な帝国軍の動きにナトラ兵士たちは「これは帝国の宣戦布告では!?」と取り乱します。

 

そのような混乱のなか、次はフィシュ帝国大使が部屋に押し入ってきます。

 

「大至急お話しなければならない事が!」とフィシュ帝国大使はウェイン王子に言います。

 

冷静さを取り戻したウェイン王子は怒りを含む表情でフィシュ帝国大使に言います。

 

「駐留帝国軍が国境へ向かっている事は聞き及んでいる。しかしこちらに何も告げずに軍を動かすとはいかなる了見か」

 

フィシュ帝国大使はウェイン王子に言います。

 

「皇帝陛下が…お隠れになったゆえの事です…」

 

フィシュ帝国大使は皇帝陛下が亡くなるなど思いもよりませんでした。

 

しかし同時にウェイン王子はここまで予見していたことに気が付きます。

 

皇帝陛下になにかあれば、駐留帝国軍は他国より自国の問題を優先にします。

 

もし帝国国内で内乱が激化すればナトラ駐留軍は帝国へ撤退する可能性が高いのです。

 

つまりウェイン王子は余計なリスクを負わずに帝国駐留軍を撤退させ、かつ費用をかけずにナトラ王国軍を強くしたことになります。

 

フィシュ帝国大使はウェイン王子の先を見通す力を認め、完全に負けたと思います。

 

そして帝国軍はナトラ王国を侵犯するつもりはない、とフィシュ帝国大使は説明し謝罪します。

 

今回帝国軍が国境へ移動したのは、皇帝陛下の忠義の為だったのです。

 

それを聞いたウェイン王子は駐留軍が帝国へ帰還することに干渉しない、と言います。

 

ウェイン王子が自分の部屋へ戻る時に、兵士たちはウェイン王子の今回の提案について賞賛します。

 

結果的には駐留帝国軍が撤退し、ナトラ王国軍は強くなったからです。

 

しかしそんな賞賛の声を浴びてもウェイン王子の表情はすぐれません。

 

ウェイン王子とニニム補佐官は部屋に戻りましたが「ニニムも今日は休んでくれ」と言います。

 

心配するニニム補佐官をよそに、部屋でひとりになったウェイン王子は肩を落とし涙ぐみながら思います。

 

「何で…皇帝回復してきたって言ってたじゃん…死ぬなら大陸統一してからにしてくれよ。今死んだらまた余計な問題が増えるじゃん!俺の…俺の隠居生活が…また遠退(とおの)く…」

 

数か月後、アースワルド帝国皇宮にて謹慎中のフィシュ帝国大使は調べ物をしています。

 

ナトラの王太子、つまりウェイン王子についてです。

 

フィシュ帝国大使はウェイン王子がさらに跳進すると考えています。

 

その時の為に後れを取らないために、フィシュ帝国大使は謹慎中もウェイン王子について調べているのです。

 

一方その時ウェイン王子はというと、隠居生活を夢見ながらも自国の兵士の強兵具合をチェックしています。

 

強くなったナトラ王国軍を見て、ウェイン王子はナトラ国王軍指揮官のラークルムを誉めます。

 

ラークルム指揮官はウェイン王子に忠誠を誓っているので、「この結果は殿下の采配の賜物(たまもの)であり、私自身の功など砂の一粒ほどもありません」と謙虚な姿をウェイン王子に見せます。

 

そんな二人の会話を聞いていたフラーニャ王女は「ところでお兄様、最近ニニムの姿を見ないけどどうしたの?」と聞きます。

 

どうやらニニム補佐官は特別な任務のため、最近はウェイン王子のそばにいないようです。

 

「そのお仕事ってもしかして帝国についてかしら?」とフラーニャ王女はウェイン王子に尋ねます。

 

最近帝国の武器を大量に買っているからです。

 

しかしニニム補佐官はまた別件の任務についているようです。

 

そこでウェイン王子は「どうして俺が帝国から武器を買っているか分かるか?」とフラーニャ王女に問題を出します。

 

「…ナトラで作った武器より強いから?」とフラーニャ王女は答えますが、まだほかにも正解があるようです。

 

ウェイン王子は「あまり大きな声で言えないが、帝国に対する詫(わ)びだ」と言います。

 

今回の会談でのウェイン王子の提案は、一方的にナトラ王国が利益を得ました。

 

その件で帝国のような強国に余計な敵意を持たれるのは避けたいのです。

 

「あとはそれが…」とウェイン王子がフラーニャ王女に解説しているときに、自国の兵士がウェイン王子に伝令を言い渡しに来ます。

 

「マーデン王国が我が国(ナトラ)へ進軍を開始しました!」

 

そしてその言葉を知っていたかのように続きの言葉を言います。

 

「すぐに必要になるからだ」

第3章

マーデン進軍から一夜が明けた、ナトラ国境付近の砦でウェイン王子とナトラ王国軍が会議をしています。

 

ウェイン王子はマーデンが進軍してくることをすでに予想していました。

 

ナトラ王国に駐留していた帝国軍が撤退したからです。

 

ナトラ王国将軍のハガルはナトラ王国がマーデンに甘く見られていることを嘆いています。

 

マーデン軍は全戦力の半分ほどの7千程の兵力です。

 

迎え撃つナトラの兵力は6千。

 

兵力ではマーデン軍よりも少ないものの、ウェイン王子は自信がある表情です。

 

「準備に不足はない…時は満ちた…売国するチャンス!」とウェイン王子は一人思います。

 

帝国によって鍛えられたナトラ兵の強さと価値を証明し、ナトラ王国の価値を高め最終的には売国しようと目論んでいるのです。

 

ウェイン王子はすでにマーデン軍の情報も収集し、万が一にも負ける事はないと確信しています。

 

そしてマーデン軍を追い返した後は速やかに講和しようと考えています。

 

売国までの完璧なプランに一人満足しているウェイン王子。

 

そんなウェイン王子の落ち着きようを見て、ラークルム指揮官はナトラ軍を信じ勝利を確信していると勘違いします。

 

「この戦い…殿下に完全なる勝利を捧げよう」とラークルム指揮官は兵士たちを鼓舞します。

 

時が立ち、ナトラ・マーデン国境のポルタ荒原には、すでにマーデン王国将軍のウルギオを先頭に進軍が始まっています。

 

マーデン王国軍にとってはナトラ王国など取るに足らない存在だと侮っている様子です。

 

戦の経験ではマーデン王国軍の方が上回っています。

 

「相手がナトラじゃぁ全くもの足らんが功は功だ」

 

ウルギオ将軍は戦を知らない腑抜けを一網打尽にしてくれるわ、と意気込んでいます。

 

同じ時間、ナトラ王国軍も国境付近へ予定通り進軍しています。

 

ウェイン王子はナトラ王国将軍のハガルの手際の良さに感心しながらも、軍隊にかかるお金の心配をしています。

 

布陣もそろいあとはマーデン王国軍との開戦を待つばかりです。

 

ハガル将軍の進言を受け、ウェイン王子はナトラ王国軍を鼓舞する言葉を言います。

 

初陣に向けて緊張しているナトラ王国軍は緊張しています。

 

「…三列目中央トレイス、槍が逆だ」とウェイン王子は指摘し皆の緊張を解きます。

 

どうやらウェイン王子はナトラ王国軍の兵士の名前を憶えているようです。

 

そして「大陸に響かせよ!われらが地上最強の軍隊であると!今こそ歴史を塗り替える時だ!」とナトラ王国軍を鼓舞します。

 

一方、マーデン王国軍のウルギオ将軍も言います。

 

「全軍攻撃開始ぃー!!」

 

ついにナトラ王国軍とマーデン王国軍の戦いの火ぶたが切って落とされました。

 

勢いよく突撃していく両軍。

 

しかし、ウェイン王子はすぐに気が付きます。

 

「マーデン弱っぇぇぇぇ!!?」

 

予想以上にマーデン軍が弱いのです。

 

ハガル将軍は帝国軍によって鍛え上げられた戦術のためだと分析します。

 

戦っているナトラ王国軍は自分たちの強さを実感しているようです。

 

しかし、戦いに純粋な心を持っているラークルム指揮官は涙を流しながら雄たけびを上げます。

 

ウェイン王子の栄えある初陣のはずなのに、まるで雑草の駆除のように手ごたえがない事を嘆いているのです。

 

襲い掛かってくるマーデン王国軍の兵たちを難なく蹴散らしていきます。

 

「せめてこの塵芥(ちりあくた)共で亡骸(なきがら)の山を作りましょう」

 

ラークルム指揮官はそのように心に決めます。

 

ラークルム隊を先頭に戦況はナトラ軍有利に進んでいるかのごとくに見えます。

 

しかしハガル将軍は冷静に「懸念していた兆候が見え始めました」と言います。

 

ハガル将軍は事前にウェイン王子へ「ナトラ兵が長くは持たない」と自分の分析を話していたのです。

 

帝国からの訓練でナトラ兵は強くなりました。

 

しかし戦場を知らないものが大半のナトラ兵はすぐに判断力が鈍くなり、持っている力が半減するだろうと、ハガル将軍は予想していたのです。

 

戦場では当初優勢に見えたナトラ兵にも負傷兵が徐々に増え、限界が見え始めている状況です。

 

一方戦場に慣れているマーデン王国軍のウルギオ将軍は、敵の勢いが落ちたことを見逃しませんでした。

 

見るとナトラ兵の隊列の中央部分が手薄になっています。

 

ひそかにマーデン軍の陣列を立て直し中央突破する手配を整えます。

 

中央突破するその先の、敵の総大将ウェイン王子の首を狙いに行くのです。

 

「突撃ィ!」

 

ウルギオ将軍の声にマーデン軍はナトラ兵の布陣を中央突破します。

 

ウェイン王子はそ本陣から一度退却し、山間部へと逃げ込んでいきます。

 

逃げるウェイン王子をウルギオ将軍の騎馬部隊が追い込んでいきます。

 

「奴の首が取れるぞ…!!」とウルギオ将軍は確信します。

 

少し面倒そうな顔で逃げていくウェイン王子は言います。

 

「ああもう来るなって…!このままじゃ完勝しちまうだろうが…」

 

そして「弓隊放て」と言うニニム補佐官の声。

 

隠れていたニニム補佐官が率いる弓兵の大軍が、ウルギオ将軍の騎馬隊の頭上に無数の弓矢の雨を放ちます。

 

弓兵の奇襲作戦にウルギオ将軍の騎馬隊の被害は甚大です。

 

追い打ちをかけるようにニニム補佐官率いるナトラ兵の騎馬隊が、ウルギオ将軍に襲い掛かります。

 

ニニム補佐官はウェイン王子に任務を託された時の事を回想します。

 

ウェイン王子はマーデン軍が国境付近まで進軍することを事前に予想していました。

 

その事態に備え帝国から武器を買い、ニニム補佐官にポルタ荒原の丘に奇襲作戦のための兵を隠すように指示していたのです。

 

ウェイン王子は信頼出来て兵士を統率できる能力があるニニム補佐官に、この任務を任せていたのでした。

 

ニニム補佐官率いる騎馬隊がウルギオ将軍の目前に迫ります。

 

数名のマーデン軍の兵士がウルギオ将軍を守っていますが、ニニム補佐官の騎馬隊が蹴散らしていきます。

 

なおも抵抗するウルギオ将軍。

 

ニニム補佐官の刃が光り、ウルギオ将軍の右腕を切り落とします。

 

「あなたが大将ね?降伏しなさい、すぐに治療すれば助かる見込みはあるわよ」

 

ニニム補佐官はウルギオ将軍に降伏を促します。

 

「ふざけるなっ!俺はマーデンの将軍だ!」

 

残った左手で剣を握りニニム補佐官に襲い掛かるウルギオ将軍。

 

「フラム人の灰被りごときに…!降伏などできるかァ!」

 

ニニム補佐官はウルギオ将軍の首を一刀両断します。

 

敵将の首を打ち取り勝利に沸くナトラ軍。

 

自国の勝利に歓喜するナトラ軍を眺めながらウェイン王子は「ど~したもんかなぁぁあ!!」と内情では悩んでいます。

 

ナトラ軍が大勝しすぎると、隠居したいウェイン王子にとって余計な仕事が増えるからです。

 

同時刻アースワルド帝国にてフィシュ帝国大使はウェイン王子に関する資料を見つけます。

 

ウェイン王子は身分を偽って、帝国の士官学校に二年間在学していたという資料です。

 

しかも、どうやら首席だったようです。

 

時は経ちポルタ荒原での大勝から一週間後、ナトラ王国ではナトラ軍による会議を行っています。

 

マーデン軍に大勝し自信を得たナトラ軍は、この機会にマーデンの領土に攻め込もう意気込んで会議を進めています。

 

しかし、大勝するとこのような雰囲気になってしまうと初めから分かっていたウェイン王子は浮かない顔です。

 

前回マーデン軍に勝利したのは、ポルタ荒原がナトラ領で地形の利があったからです。

 

知らないマーデン領内まで進軍するのにはリスクがあります。

 

本来、ウェイン王子はマーデン軍を追い返した後、速やかに講和しようと目論んでいました。

 

しかし、予想外にナトラ軍が大勝してしまったおかげでそんなことは言えない空気になってしまっているのです。

 

ウェイン王子はラークルム指揮官に視線と合図を送ります。

 

この軍議の雰囲気をもっと冷静にさせるように指示を送ったのです。

 

意見を求められたラークルム指揮官は言います。

 

「ここは一気呵成(いっきかせい)に攻め込むほかあるまい!」

 

全く逆の意味のことを言ってしまったラークルム指揮官に、ウェイン王子は内心愚痴をこばしながらハガル将軍に意見を求めます。

 

ハガル将軍は「我が軍の勢いは長くは続きません」と冷静に意見を述べます。

 

「では撤退すべきだと思うか?」ウェイン王子がハガル将軍に尋ねます。

 

それには「明確に狙いを絞る事です」とハガル将軍は答えます。

 

そこでウェイン王子は「次はジラート金鉱山を攻め落とす」という提案をします。

 

ざわつく軍人たち。

 

防御も堅く、ろくに調査もしていない金鉱山を攻め込むというのは無謀に聞こえます。

 

ウェイン王子はわざと無理無駄無謀の提案をし、早く軍を撤収させようと思ったのです。

 

しかし返ってきた軍人たちの答えは違いました。

 

「我々が密かに練っていたジラート金鉱山奪取計画をご存じだったとは!」

 

全く予想外の言葉にウェイン王子は困惑します。

 

軍人たちは密かにジラート金鉱山を調査していました。

 

ジラート金鉱山は、マーデン王国の政治腐敗が原因で警備兵が千人にも満たないようです。

 

「このまま金鉱山に攻め入りましょう!」と意気込む軍人たち。

 

完全に予想外の展開にウェイン王子はニニム補佐官に助けを求めますが、笑顔で断られてしまいます。

 

こうしてナトラ軍によるジラート金鉱山侵攻が決定します。

 

後日、ウェイン王子はニニム補佐官に心境を打ち明けます。

 

「ほどほどの勝利だったらストップかけられたんだけどな…」

 

落ち込むウェイン王子。

 

しかし落ち込むウェイン王子をよそに、ナトラ軍はあっさりとジラート金鉱山の奪取に成功してしまいます。

 

ジラート金鉱山奪取計画決行日。

 

ウェイン王子は、万が一マーデン側の守りが想定よりも堅ければ無理せず撤退するように、とナトラ軍に入念に指示をだします。

 

しかし、いざジラート金鉱山へ突入すると見張りの数名しかマーデン兵はいません。

 

周囲を調べてマーデン兵の影はなく、あっさりとジラート金鉱山を制圧完了します。

 

ウェイン王子とニニム補佐官は奪取した金鉱山を稼働させる資金についても頭を悩ませます。

 

同時刻、マーデン王国の王宮ではマーデン国王のフィシュターレが怒号を上げていました。

 

ジラートの金鉱山が弱小国家だと思っていたナトラ王国に奪われてしまったからです。

 

家臣たちの言い訳にさらに激高するフィシュターレ国王。

 

そんな中マーデン国の財務大臣ホロヌィエはフィシュターレ国王に怪しい笑みを浮かべながら言います。

 

「このホロヌィエが必ずやマーデンを勝利に導きましょう」

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