「月刊少年ガンガン」にて連載されていた人気マンガ『助太刀09』。
この記事では、『助太刀09』の最終回・結末はどうなったのか？について分かりやすく簡潔にまとめていきます！
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そもそも『助太刀09』ってどんな話？あらすじ紹介！
助太刀人09って漫画面白いぞ… でも打ち切られたのかショック… pic.twitter.com/eherPKEvNS
— かっちゃま (@bdytlk) November 10, 2017
作品の舞台は少子化が進み、不安定な経済状況から殺人事件が増加する未来の日本。
政府は対策として、あらゆる犯罪の厳罰化を進めていきます。
しかし、今までの死刑制度は犯罪抑止にはつながらず、改善されるどころか遺族による報復や自殺などの二次被害が広がる一方でした。
政府はある事件をきっかけに今までの死刑制度に代わる新たな対策、明治初期まで存在した<仇討ち制度>を復活、合法化させるのです。
厳選された9人の特別司法警察特殊執行人、通称<助太刀人>が被害者遺族の代わりとなって、凶悪犯罪者に仇討ちを執行します。
被害者と遺族の心に強く共感し、仇討死刑で死闘を繰り広げる助太刀人の彼らもまた、事件の被害者、その遺族なのです。
『助太刀09』の主な登場人物紹介！
山岸優二(やまぎし ゆうじ)
本作の主人公。助太刀人No.7。
普段は至って普通のフリーター青年で、友人でジャーナリストの柳瀬春香に何かとこき使われていますが、助太刀人メンバーの1人。
犯罪を憎み、被害者・遺族に深く共感する若手の助太刀人です。
慎重で神経質、比べたがりな性格で普段はちょっとまぬけな青年ですが、助太刀人の時の優二は普段の温厚そうな人柄とは別人のように、躊躇なく仇討死刑を執行します。
優二は幼い頃、放火事件によって父と兄、更に自分の手足を失っています。
失った手足の代わりに他人の手足を移植された為か、痛みを感じなくなり、自分の手足を犠牲にした戦い方をします。
柳瀬春香(やなせ はるか)
ジャーナリストの彼女は、優二の大学からの友人で、腐れ縁なのかプライベートで頻繁に会う関係です。
気が強く口が悪いのですが、ジャーナリストとしては強い信念をもっています。
仇討死刑制度に疑問を抱いており、仇討死刑や助太刀人への取材に熱心です。
取材中事件に巻き込まれ、助太刀人の桜田に命を救ってもらいました。
織田カムイ(おだ かむい)
助太刀人No.0、隊長。
奥村警視監と仇討法成立直後に、特殊執行隊・助太刀人を組織したリーダー。
過去に傭兵としての経歴を持っていますが、詳しいことは明かされていません。
優二が被害者となった放火事件や優二が助太刀人になった経緯に深く関係している人物です。
隊長であることから、仇討死刑を執行している描写はありませんが、唯一作中で闘っている場面をみると、身体能力が高く、とても強いということがわかります。
堀部こまつ(ほりべ こまつ)
助太刀人No.1。
優に一世紀以上を生きている助太刀人の長老。
能力・経歴共に謎だらけですが、並々ならぬ人物であることは確かです。
自身を平和の使者だと言い、戦争に兵隊として行ったということが本人の証言でわかっています。
また、存在感を消すことに長けており、作中でもその能力が発揮されています。
桜田和成(さくらだ かずなり)
助太刀人No.2。
助太刀人の副長的存在で、寡黙で温厚な人物。
優二の良き理解者で、兄のように慕っていましたが、連続殺人事件の犯人として、仇討死刑囚となります。
連続殺人犯になった経緯には、幼い時に誘拐された過去が関係しています。
織田隊長の命令で、仇討死刑反対派の団体へ潜入捜査をしており、助太刀人内にいた裏切り者を特定しました。
手刀など自分の身体を使った体術を得意としており、人体にも知識があります。
萩原吉彦(はぎわら よしひこ)
助太刀人No.3。
“執刀の神”の名を持つ名医でしたが、行った移植手術で殺人容疑を受けて失脚しました。
以後、表の自分は死んだと言い、助太刀人となりました。
幼い頃から”切る”という行為が単純に好きで、己の高揚感のために仇討死刑を行なっているのだと言っています。
近松狂弦(ちかまつ きょうげん)
助太刀人No.4。
常に仮面を被り、いつも寝ている謎多き人物。
助太刀人たちでさえも素顔をみたことがないです。
唯一、素顔を一瞬見たゆうじが思わず赤面したことから、超絶なイケメンと予想されます。
自身の辛い過去から、仇討法を潰し仇討死刑以上の死刑制度、凶悪犯罪予備軍死刑制度を設立しようと企んでいます。
日野村のぼる(ひのむら のぼる)
助太刀人No.5。
心優しき純朴な青年で、怪力無双の助太刀人。
いつも2体の人形を所持していて、その人形は手作りだと思われる描写が作中にあります。
中谷雪(なかたに ゆき)
助太刀人No.6。
天真爛漫な全盲の助太刀人。
特殊能力で空間を把握、匂いで人物を認識できます。
両親の惨殺事件以来、赤のイメージにトラウマを持っていますが、功太によって払拭されました。
小泉涼子(こいずみ りょうこ)
助太刀人No.8。
首謀者が、汚れの浄化と天使降臨を求め、女子高生を大量虐殺した事件<AA事件>の唯一の生き残りです。
事件の経験から極度の男性嫌いで、暗闇への恐怖心も持っています。
全身の関節を外し、自在に曲げられる特殊な体術の使い手です。
優二からもらったペンダントを常に身につけていますが、優二も涼子もお互いが以前会ったことがあるということは作品の後半まではっきりわかっていません。
清寺功太(きよでら こうた)
助太刀人No.9。
恵まれた体格と、抜群の運動神経・動体視力を持ち、その能力はトップアスリート並みです。
幼い頃、両親の代わりに祖父に育てられましたが、祖父が自分を捨てて出て行った父に刺殺され、その仇討ちとして父をえんぴつで刺殺した過去を持っています。
感受性が強く直情型のため、時に優二以上に、他人へ共感しやすく、涙もろいです。
奥村健士(おくむら けんし)
警視庁警視監。
警察のトップキャリアですが、政府から煙たがれる存在の織田と交流し、仇討法の設立に尽力しました。
仇討刑により、犯罪抑止と人口減の改善されることを信じています。
恐らくビリヤードを趣味としているため、ビリヤードに例えた会話を盛り込んできます。
『助太刀09』最終回までのおさらい！
【新連載開始！】
「助太刀09」あと30分で連載開始！
法の名の下に、被害者が殺害された方法と全く同じ方法で仇討ちする＜仇討死刑＞。
執行するのは、特別司法警察 特殊執行隊、通称＜助太刀人＞！
９人の助太刀人が、“心”に助太刀する!!
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無免許飲酒ひき逃げ事件
主人公の山岸優二。
普段は至って普通のフリーター青年で、友人でジャーナリストの柳瀬春香に足として何かとこき使われています。
春香にこき使われている優二ですが、実は犯罪を憎み、被害者・遺族に深く共感する助太刀人の1人なのです。
10歳の少年、小山昇(こやま のぼる)くんが被害者となった、無免許飲酒ひき逃げ事件の誤田号(ごだ ごう)の仇討死刑を優二が執行することになりました。
昇くんは小さい頃から病気がちで、ようやく病気を克服し、新たな生活を始めようとしていた矢先の事件でした。
自分の侵した罪に全く反省の色を見せない誤田に対し、優二は誤田をトリモチに誘い込み躊躇なく刑を執行します。
仇討死刑後、昇くんのお墓に手を合わせる優二と昇くんの父。
昇くんの父は、仇討死刑を行ったことは自己満足だったのでは、何が正しかったのかわからないと後悔しているようでした。
昇くんの父に対し優二は、助太刀人の仕事は絆を”心を生かすための力”だと信じていますと伝えます。
優二の言葉を聞いた昇くんの父は、肩の荷が降りたかのように、目に涙を浮べました。
連続殺人事件
警察官の身内を狙った連続殺人事件の犯人、卑下獄夫(ひげ ごくお)に仇討死刑判決が下されました。
被害者が3人いる為、誰が仇討死刑の立会人に適任なのか選出するための遺族会談が行われます。
遺族会談によって、妻とお腹にいた子供を惨殺された京山宏士(きょうやま ひろし)が適任者として選ばれ、仇討死刑には優二が選ばれました。
仇討死刑の前に桜田から、助太刀人と遺族の違いがわかっていないと忠告を受ける優二でしたが、その忠告を理解できず、仇討死刑に望むのでした。
卑下に対する強い憎しみの感情で、被害を受けた以上の攻撃を促す京山。
仇討死刑は全く同じ方法で行わなければいけないため、被害以上の攻撃は法を犯す行為になってしまうのです。
被害者遺族に強く共感するあまり、さらなる攻撃を仕掛けようとする優二でしたが、寸前で手が止まったのです。
優二は今回の仇討死刑で、遺族に強く共感することだけがすべてではないと気づき、桜田の忠告の意味を理解することができました。
桜田は優二に対し、落とし穴に落ちずに済んだ、これで本当の助太刀人だと励ましの言葉をかけてくれました。
強姦殺人事件とAA事件
「助太刀09」4話（涼子ver）ガンガンONLINEにて限定公開開始！ 新人助太刀人・涼子が初の仇討ちに挑む。はたして、その先に待ち受ける結末はいかに!? 詳細→http://t.co/GtNkRWV0HF （テル）#少年ガンガン pic.twitter.com/Isp6ErHc44
— 少年ガンガン (@shonen_gangan) January 9, 2015
強姦殺人事件は事件の性質上、仇討死刑が申請された前例がありませんでした。
しかし今回の強姦殺人犯、返台奇吉(へんたい きよし)には仇討死刑が求刑されたのです。
極めて珍しい判決のため、メディアの注目度も高く、ジャーナリストの春香のところにも返台に対する取材の仕事が舞い込んできました。
面会で遺族の有無・申請の有無で裁きに差が出ることはおかしい、同じ罪を平等に裁くためには遺族感情を判決に入れるべきではないと主張する返台。
返台の主張に対し、春香は共感するのでした。
一方助太刀人には、新たに2人の新人が加入しました。
新人の1人小泉涼子(こいずみ りょうこ)は、暗闇と男性に対してのトラウマがあると、教育係を務めることになった優二に言い当てられ、自らの過去の事件について語り始めます。
涼子は仇討死刑制度が始まるきっかけになったAA(ダブルエー)事件唯一の生き残りだったのです。
天使降臨を求めた AA事件の犯人、神蜱悟(かんだに さとる)は女子高生を無差別に襲った上に、死刑判決の際被害者たちを冒涜し遺族感情を逆撫でしました。
神蜱の絞首刑に納得のいかない被害者遺族は、神蜱の葬儀に乗り込み、遺体をバラバラにした挙句、神蜱の母親を殺害してしまったのです。
受けた苦しみと同じ手で神蜱を死刑にしたかった、遺族以外のものに犯人の死に方を決める権利があるのかと訴えた遺族。
AA事件は涼子が助太刀人になるきっかけにもなった事件だったのです。
返台の仇討死刑に志願し、刑の執行に臨んだ涼子でしたが、返台に神蜱の姿を重ねてたじろいでしまいます。
しかし、高い柔軟性と関節を自在に外すことができる飛び抜けた身体能力を使い、返台の仇討死刑の執行を完了しました。
仇討死刑後、自らの手で人の命を奪った事実から逃げようと自殺を図ろうとする涼子。
止めに入った優二は涼子に対し、すべてから逃げずに受け止め、被害者・遺族に共感することこそが本当の助太刀人なのだと告げました。
優二の言葉に助太刀人としての心構えを理解することができた涼子なのでした。
顔はぎ殺人事件
遺族に対し涙ながらに土下座をし、謝罪する犯人の面影一亜希(おもかげ かずあき)は3人の命を奪い、遺体の顔の皮を剥ぎ取った凶悪かつ残忍な手口の事件を犯したのです。
木田カズキ(きだ かずき)は父と兄を殺害されました。
カズキと助太刀人たちが会話をしている最中、何者かによってカズキがボーガンで撃たれてしまいます。
“仇消し”が行われたのです。
仇討申請中の遺族が亡くなった場合、仇討ち死刑が無効になるため、加害者の関係者に命を狙われる、それが仇消しです。
入院するカズキの元へ親戚と名乗る男がやってきますが、彼の正体は死んだと思われていた、面影一亜希の弟でした。
面影一亜希は弟のために事件を起こしていたのです。
弟思いの兄とは異なり、面影弟は兄の顔の皮を手に入れるため、兄に絞首刑になってもらうために仇消しを行ったのだと暴露しました。
自分よがりな面影弟に対し、鉄槌を下す優二の姿にはカズキの兄の姿が重なって見えます。
カズキは面影一亜希が弟のために事件を犯していたと知り、仇討申請を取り下げました。
申請の取り下げにしっくりこない功太に対して、俺たちは仇討ちを実行するための存在かと問う優二。
功太は優二の問いに対し、助太刀人は被害者遺族の心の痛みに共感し、救うために存在するのだと理解するのでした。
家族のための復讐
家族である太郎の仇討ち(かたきうち)で2人の若者を刺殺したとして、犬塚次郎(いぬづか じろう)に仇討死刑が求刑されました。
犬塚は家族を殺された仇討ちだと証言していますが、太郎は実は犬なのです。
幼い頃祖父に育てられた助太刀人の清寺功太(きよでら こうた)は、自分を捨てた父に祖父を刺殺され、その仇討ちとして自らの手で父を鉛筆で刺殺したという過去があります。
祖父の影響で犯罪者以外のものに強く共感し、涙もろい功太は、今回の犬塚死刑囚の仇討ちを執行することになりました。
仇討死刑を執行する中で、犬塚にとって太郎が唯一の家族だったこと、犬塚を助けようとした太郎が若者たちに殺されたということを知ります。
人と犬を同じ命として扱わない司法に対しての憤り、唯一の家族を奪われた犬塚の悔しさを目の当たりにする功太。
形は違えど、犬塚のしたことと自分のしたことは同じなのだと共感し、刑の執行は自分にはできないと訴えます。
功太が持つ刃物を自ら刺した犬塚。
若者の遺族はこれは自殺だ、仇討ちは失敗なんだと訴えます。
家族が殺された恨みを、絆を断ち切られた苦しみを…
遺族が口にした言葉は、犬塚死刑囚が太郎を殺されて言っていた言葉と同じでした。
家政婦殺人事件
「助太刀０９」最新3巻は本日発売！表紙を飾るのは女性助太刀人の雪＆涼子。雪に秘められた凄惨な過去、離れて暮らす涼子と母親の関係性が描かれる最新刊です！岸本先生から功太＆雪のイラストが届きましたよ！（ナツオ）#少年ガンガン pic.twitter.com/ys5SjlW2Lm
— 少年ガンガン (@shonen_gangan) November 21, 2015
生まれつき全盲の中谷雪(なかたに ゆき)は優れた聴力と空間認識能力を活かし、助太刀人として活動をしています。
雪は幼い頃、家政婦によって両親を惨殺されたことにより、赤色=血の匂いという認識になっています。
色のイメージをつけるために功太と行った絵画展でも、功太が絵のイメージを赤色だと伝えると、暗い表情を浮かべます。
雪は家政婦を装い資産家婦人を殺害した桶走カリナ(おけばしり かりな)の仇討死刑を執行することになりました。
雪の両親が惨殺されたお屋敷を仇討場として使用したため、その匂いと辛い記憶にたじろいでしまいます。
駆けつけた功太の一言によって赤色のイメージを払拭した雪は、見事に仇討死刑を執行させました。
入れ替え猟奇殺人事件
快楽殺人者と助太刀人マッド・ドクター萩原の究極対決に決着が…!!さらにWEB限定公開の幻の2.5話『助太刀人』も収録の『助太刀09』第4巻、配信開始!!→https://t.co/trcmJ5ZXiv #sokuyomi pic.twitter.com/J42PenzM0f
— ソク読み@公式 (@sokuyomi) March 22, 2016
萩原吉彦(はぎわら よしひこ)は、執刀の神と称された天才外科医でしたが、偽装手術を行なったことで医療の現場からは退き、刺殺を専門とした助太刀人として能力を発揮しています。
快楽殺人者(サイコキラー)の羽葉倉亮(はばくら りょう)の仇討死刑執刀を嬉しそうに心待ちにする萩原に対し、優二は不信感を抱きます。
“切る”という行為が単純に好きで、己の高揚感のために仇討死刑を行う萩原。
今までの助太刀人は、被害者と遺族に共感し、遺族のために仇討ちをしていました。
しかし、萩原が助太刀をする理由は真逆で、どちらかというと殺人者側に近いような理由で、合法的に殺人をしているようです。
犯人の気持ちがわかる萩原だからこそ、真の屈辱を与えられるとして、遺族は自分たちに共感してくれる優二ではなく、萩原に仇討死刑を依頼します。
案の定、萩原は羽葉倉に屈辱や絶望を味合わせる仇討死刑を執行することができ、遺族も満足のいく結果となりました。
優二の過去
作中では少しずつ優二の過去についての描写がありますが、優二の家族や兄 優一のこと、助太刀人になった経緯が後半になって明らかになっていきます。
優二の父は、実の兄を死刑で亡くしたことから、「死刑廃止の会 人権団体”命”」を設立します。
父は日常的に優二だけに暴力を振るっており、優一は暴力を振るう父やいじめっ子から優二を守ってくれるヒーローでした。
母親は病気で亡くなってしまいますが、兄弟2人にハートのペンダントを半分に分けて、形見として残してくれます。
放火事件によって手足を失った優二は、事件で亡くなった優一の手足を移植され、同時に手足の痛覚を失いました。
織田の助けの元リハビリに励み、助太刀人になる決意を固めていきます。
犯罪者
犬塚の仇討死刑を機に仇討死刑反対デモが増えるなか、若者が闇助太刀人と称してリンチをする仇討死刑の模倣事件が起き、仇討死刑を反対する運動が過激化していきます。
時期法務大臣と言われている三度仏尊(みぼとけ みこと)が仇討死刑を潰すため、何者かと裏で動いているようです。
仇討死刑反対運動が過激化するなか、北区を中心に連続殺人事件が多発していました。
特殊な殺害方法から、凶器や犯人の特定に難航していましたが、ついに犯人が見つかり優二によって仇討死刑が執行されます。
目の前に現れたのはまさかの優二が自分のヒーローだと慕っていた桜田でした。
桜田は助太刀人として人を殺めるたびに、幸福感と充足感を得ていました。
桜田の攻撃になかなか反撃できない優二でしたが、血に映し出された自分の顔を見た後、人が変わったかのように桜田に対してとどめをさしたのです。
織田隊長の命令で、仇討反対組織に潜入捜査していた桜田のおかげで、助太刀人の中に裏切り者がいることがわかりました。
裏切り者
時期法務大臣として有力候補だった三度仏議員の死、死刑廃止の会会長 高田哲郎(たかだ てつろう)弁護士の妻の死によって、話が急展開を見せます。
三度仏議員と一緒になって仇討死刑を廃止しようとしていた助太刀人内の裏切り者は、近松狂弦(ちかまつ きょうげん)でした。
狂弦は現在の仇討死刑制度を廃止させ、犯罪者予備軍をも死刑にする【凶悪犯罪予備軍死刑制度】を立ち上げるために動いていたのです。
狂弦はまるで鏡のように織田隊長の攻撃を真似て攻撃してきます。
織田隊長は拳銃の弾丸を利用して狂弦に殴りかかり、勝利しました。
その数ヶ月後、高田弁護士の妻を殺害した頭星蛸哉(ずぼし たこや)に無罪判決が下りましたが、その後謎の死を遂げたのです。
兄、優一
優二に両手足を移植することが決まった時はたすかる見込みのなかった優一でしたが、生きながらえることができていました。
織田隊長から家族は死んだと伝えられた優一は義手と義足をつけ、自らの手で悪人を捌くための訓練をし、私的に仇討死刑を行なっていくのです。
優二が生きていると知り、師として尊敬していた織田隊長に裏切られたと思った優一は、自分を裏切った織田隊長を始末しにいきます。
また優二も織田隊長が放火事件や自分たち兄弟の過去に関係していると気づき、隊長の元へ駆け付けます。
優二がついた先にはビルの上から落ちてくる織田隊長の姿。
傷を負った織田隊長は、敵対していた優二たちの父をマークしていた時に放火現場に出くわしたこと、2人を救出したことを伝えました。
その際、優一は法なき私刑人として優二は法の下助太刀人として2人を交わらないように育てられていたのです。
謝罪をする織田隊長へ助太刀人になったことに後悔はない、育ててくれたことに感謝していると伝える優二。
兄が自分の歩んできた道を潰そうとしているのなら、それを守るために助太刀人として戦うと、優一の元へ向かっていくのでした。
漫画完結ラスト『助太刀09』最終回結末ネタバレ！その後の最後はどうなった？優二と春香の運命は
優二と春香
今まで優二の正体が助太刀人だとは知らなかった春香。
優二は春香を危険な目に合わせないために、好きな人ができたからもう会えないのだと突き放しました。
仇討場の壁の前で立ち尽くしていた春香は、爆発のため崩れてきた瓦礫の下敷きになりそうになります。
そこへ助太刀人の格好をした優二が瓦礫から春香を守ります。
まるで初めて会った大学の頃のように。
春香は優二が助太刀人だと知り、春香を危険な目に合わせないために離れていったのだとわかりました。
助太刀人と私刑人
「助太刀０９」最終5巻、本日発売！次々に明らかとなる、助太刀人の中に紛れた裏切り者達。そして、優二の前に姿を現した死んだはずの兄。貫くべき、正義の所在は――!?助太刀人の生き様を描き切った最終巻です!!（ナツオ）#少年ガンガン pic.twitter.com/p4CR99j8wN
— 少年ガンガン (@shonen_gangan) September 21, 2016
助太刀人として歩んできた優二と、私刑人として歩んできた優一が壮大な兄弟喧嘩を始めます。
優一は、復讐こそが全ての悪を裁くことができる、真の裁きは遺族が決める私刑によって成し遂げられるのだと主張します。
一方優二は、助太刀人として培ってきた今までの経験から、復讐は連鎖し挙げ句の果てには殺人者と同じ方向へ進ませてしまうのだと、法の下での正義がその連鎖を止められるのだと主張します。
己の力を出し合い、兄弟で戦う姿だけではなく、お互いの主張がぶつかり合う様子は、どちらにも共感して見入ってしまいます。
ヒーロー
激しい兄弟喧嘩をする中で、父の死の真実について優一が語り出します。
優一は父をヒーローだと慕い憧れていましたが、優二を傷付ける父の姿をこれ以上見たくないと、父を殺すという決断に出たのです。
憧れを抱く価値などないという言葉に、兄をヒーローとして慕っていた優二は、価値がないのなら自分が憧れられる存在になると言い放ちます。
ヒーローの存在をめぐり壮絶な闘いを繰り広げる2人。
お互いがぶつかり合う最中、爆発が起こり放火事件のシーンをイメージされる描写が出てきます。
落ちていきそうな優一を、兄さんは俺のヒーローなんだ、今度こそ助けるんだと、炎の中に手を伸ばす優二。
火傷を負いながらも今回は兄を救うことができました。
兄弟喧嘩は引き分けとなり、どちらが正しいのかという議論は次にあった時まで保留となりました。
どちらが正しいのかはわかりませんが、最後に出てくるハート型のペンダントが2人の思いを物語っているように感じ取られました。