素敵な彼氏を全巻無料で読む方法を紹介!漫画バンクzip,rarは危険|小桜ののかと桐山直也の出会い!

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悩んでいる人
『素敵な彼氏』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。

 

違法手段ではないので、安心してください。 

『素敵な彼氏』は漫画アプリ『マンガMee』で全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『素敵な彼氏』はこちらの集英社が運営する漫画アプリマンガMeeにて全巻無料読むことができます。

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『マンガMee』では、このように『素敵な彼氏』第1巻から第13巻までを惜しげもなく無料で公開してくれています。

 

安心安全に、そしてタダで『素敵な彼氏』を読みたい方は『マンガMee』を使う方法が最もお得です。

 

『マンガMee』は、集英社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

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また他にも、以下のようなメディア化された有名マンガをタダで楽しむことができます。

  • この音とまれ!
  • ヒロイン失格
  • ハニーレモンソーダ
  • 美食探偵 明智五郎
  • ダメな私に恋してください
  • 雛鳥のワルツ
  • 虹色デイズ
  • 高校デビュー
  • ごくせん
  • 椿町ロンリープラネット
  • NANA
  • 青空エール
  • メイちゃんの執事
  • デカワンコ
  • G線上のあなたと私
  • センセイ君主
  • シュガーズ
  • 僕に花のメランコリー
  • ひるなかの流星

などなど…

 

半端ない量の有名マンガを随時、無料配信してくれるので、マンガ好きの私は、とても重宝しているアプリです!

 

ここまでのまとめ
  • 『素敵な彼氏』は漫画アプリ『マンガMee』にて全巻無料で読める
  • 『マンガMee』は集英社が運営する漫画アプリなので安心安全
  • マンガMee』をダウンロードする際にも一切お金はかからない
  • 『マンガMee』は『素敵な彼氏』以外にも多くの人気有名マンガを無料で読める

以上がここまでのまとめです。

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また小学館が運営する公式漫画アプリサンデーうぇぶり』『マンガワンも特にオススメです。

 

以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

サンデーうぇぶり
  • 名探偵コナン
  • YAIBA
  • MAJOR(MAJOR2nd)
  • switch(スイッチ)
  • からかい上手の高木さん
  • 銀の匙
  • ドロヘドロ
  • だがしかし
  • 犬夜叉
  • らんま1/2
  • 境界のRINNE
  • 今日から俺は
  • 今際の国のアリス
  • 焼きたて!!ジャぱん
  • うえきの法則
  • からくりサーカス
  • マギ
  • 烈火の炎
  • H2
  • タッチ
  • 信長協奏曲
  • 結界師
  • トニカクカワイイ
  • 魔王城でおやすみ

などなど…

 

マンガワン
  • 闇金ウシジマくん
  • 土竜の唄
  • アイアムアヒーロー
  • ケンガンアシュラ
  • ケンガンオメガ
  • 今際の国のアリス
  • アフロ田中
  • ブラックジャック
  • 火の鳥
  • 薬屋のひとりごと
  • からかい上手の(元)高木さん
  • ダンベル何キロ持てる?
  • めぞん一刻
  • 青のオーケストラ
  • おやすみプンプン
  • 灼熱カバディ
  • 送球ボーイズ
  • 出会って5秒でバトル
  • モブサイコ100

などなど…

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガMee』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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次に『マンガMee』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

 

『マンガMee』の基本的な使い方

『マンガMee』では、アプリ内アイテムであるチケットボーナスコインを使用して読むことになります。

 

簡潔に言うと、『チケット』『ポイント』などを使って1作品、1日に最大5話まで無料で読むことが可能です。

 

『素敵な彼氏』も1日に最大5話まで読み進められます。

 

ここでは『マンガMee』で使うアプリ内アイテムチケット』『ポイントのそれぞれの使い方を簡単に説明します。

『マンガMee』のチケットとは?

チケットはチケットアイコン(↓ピンク色の線で囲んである)が表示されている話に使うことが出来ます。

各作品ごと1日1枚使用することができ、チケット使用後23時間で、新たなチケットが配布され各作品をまた1話無料で読むことが出来るというシステムです。

つまり、ほとんどの作品を1日1話無料で読むことのできるシステムがこの『チケット』なのです

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『マンガMee』のボーナスコインとは?

『ボーナスコイン』は毎日、5~15秒程度の広告動画を視聴することで30ボーナスコイン(作品1話分に値する)を取得することが出来ます

 

マンガMeeに掲載されている作品は、すべてこの『ポイント』の対象です。(※ポイントを使って読むことができるという意味)

 

↓『マンガMee』アプリを起動すると「短い動画を見て30ボーナスコインをGET!」と書かれた以下の画面が表示されます。

「動画を見る」ボタンをタップし、短い広告動画を視聴することで、マンガ1話分を読むために必要な30ボーナスコインを獲得することができます。

 

1日1回必ずこのシステムが使えるので、活用しましょう。(※広告動画をしっかり見る必要はありません。適当に流しておくだけでOK!)

 

また、今なら『マンガMee』を新規ダウンロードした際の特典として500ボーナスコインが手に入ります!

1話につき、30ボーナスコインを消費するので、500ボーナスコインは、約16話分に値します。

 

単行本にすると1~2冊分です。

 

このお得な特典をゲットできる今のうちに『マンガMee』をダウンロードしてしまいましょう!

アプリのダウンロードは、もちろん無料です。安心してください。

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『チケット』『ボーナスコイン』以外で1日3話分の漫画を読む

『チケット』『ボーナスコイン』以外に1日3話分の漫画を無料で読める仕組みがあります

 

その仕組みがこれ、

 

見たいエピソードの漫画のページへ飛ぶと、「動画を見て無料で読む 残り3回」と表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで1話分のエピソードを新たに無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

ここまでのまとめ
  • チケットを使い1日1話無料で漫画を読む
  • 短い広告動画を見て毎日30ボーナスコインを獲得し1話分の漫画を無料で読む
  • 短い広告動画を毎日最大3本見て、3話分の漫画を無料で読む

以上の事から『マンガMee』は、1つの作品において、1日に最大で5話分のエピソードを無料で読むことができるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります。

 

遠慮なく無料で読ませていただきましょう!!(^^)/

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『素敵な彼氏』の世間の評価は?

桐山くん最高です!この漫画大好き!桐山くんは、ののかみたいなまっすぐな女の子ととってもお似合い。いつまでも見てたいカップルの話です。最終話まで読んで下さい。キュンキュンがとまりません!

 

試しに「素敵な彼氏」を1巻だけ読んでみたのですが、あまりハマりませんでした。しかし2巻以降を読み進めてみると、どんどんハマっていき気が付けば単行本を全巻揃えていました(笑)本当に毎巻キュンキュンが止まらなく、ぜひたくさんの方に読んで欲しい!そんな作品です。

 

もともと河原和音先生の「高校デビュー」や「青空エール」が好きで、「素敵な彼氏」もずーっと読みたいなと思ってましたが、ようやく漫画meeで読むことができました!何度も読み返したくなる漫画です。購入しても損は絶対しません!おすすめです!桐山くんと、ののかの、いちゃらぶが読めます!桐山くんがまさに「素敵な彼氏」すぎてキュンキュンですわ!!

 

主人公の、ののかと桐山君の恋愛エピソード!!いい意味で読んでいて、ハラハラとかもせず、純粋に二人の応援がしたくなります!読んで後悔なしです(^^)/

 

彼氏の桐山君がマジで素敵すぎて気が狂うよ。みんな読んでくれ~

 

「素敵な彼氏」は何度読んでも新鮮で面白い漫画です。桐山君は、今流行のドSだったり金持ちだったりする設定ではないがまたイイ!本当に最高に素敵な彼氏です。主人公の、ののかも純粋で良い子で素直に応援できます。彼氏ができない自分を卑下するシーンは本当に切ない。何気ない日常をこんなに面白く描ける少女漫画って少ないと思います。少女マンガ史上最高の傑作です。

 

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『素敵な彼氏』の見どころ紹介!

見どころ①ミステリアスだか実は優しいイケメン、桐山直也

素敵な彼氏の主人公は女子高校生小桜ののか(こざくらののか)。

 

ののかは小さい頃からずっと彼氏と一緒にカウントダウンのイルミネーションを見に行くことに憧れていました。

 

元々は自然と彼氏が出来ると思っていましたが、高校生になってようやくある日突然彼氏が出来ることはないと気付きました。

 

友達たちの協力のもと合コンに参加し同じ学校に通う今作のもう1人の主人公・桐山直也(きりやまなおや)に出会います。

 

桐山は初めて会ったののかに「一生彼氏できなさそう」と発言しののかを意気消沈させます。

 

しかし、これがきっかけとなり2人は仲良くなっていきます。

 

桐山と仲良くなり、ののかは自分の周りにいる男子たちを意識していなかったことや誰かを好きになって恋に走る大切さなど恋愛が何なのかに気付きます。

 

そして少しずつ桐山に想いを寄せていきます。

 

桐山はクールで落ち着いているため何を考えているか分かりづらいと思われがちですが、いつもヒマだからという理由でののかに対して何かと話しかけたり誘ったりとかまうことが増えていきます。

 

桐山はののかの天然で爆弾が投下されるような発言も優しく受け止めてくれます。

 

また、ののかが合コンに参加し他の男子に取られたくない気持ちから、「もし何かあったら笑いに行くから、連絡よこせよ、彼氏できるといいな」とさりげなくののかを守るカッコよさに引き込まれてしまいます。

 

「ハハハ」と笑いながらちょっかいを出す桐山にもドキドキしてしまいます。

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見どころ②彼氏を作るためにひたむきに頑張るヒロインののか

最初は「彼氏がほしい彼氏がほしい」とグイグイくるののかにちょっと、、、と思うかもしれませんが、そのひたむきな姿にどんどんと共感させられます。

 

出会いの機会を増やすためにコンビニでバイトを始めますが、偶然にも桐山と同じコンビニでバイトをすることになります。

 

ののかは一見何も出来なさそうですが、真面目にスピーディーに効率よくバイトをこなしていきます。

 

結局彼氏ができないまま年末を迎えることになり落ち込むののか。

 

そんな姿を見た桐山がののかをカウントダウンのイルミネーションに誘ってくれます。

 

しかも優しく「彼氏になろうか」と言う桐山。

 

そんな言葉を聞いたののかはずっと憧れていたのはカップルの何だったのか思い出します。

 

付き合うことによってどんな幸福感を得られるのか、どういう感覚になるのか改めて彼氏を作りたい気持ちにののかは燃えます。

 

そんな可愛いくて努力家のののかに気持ちが入り応援したくなります。

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見どころ③人生は愛情プラス友情

ののかの周りにはいつも応援してくれる友達たちがいます。

 

この漫画の始めのように、ののかが1日中彼氏を作りたいと騒いでも嫌がらずそばで見守ってくれます。

 

また彼氏を作るために合コンをセッティングしたり、桐山を意識するよう仕向けたり手助けしてくれます。

 

そして桐山の元カノ生駒恵里葉(いこまえりは)。

 

はじめこそはののかに対して敵意がありましたが、ののかの天然で個性的な性格に影響され自分の素を出せるようになります。

 

周りの男子によく思われるために自分を作っていましたがそれもやめます。

 

素を出せるようになるにつれののかと一緒に行動するようになります。

 

ののかと桐山が付き合い始めの頃は、ののかが頼りないと心配しデートについて行ったり、テストの点数が悪ければ教えてあげたりと姉のようにののかに接します。

 

恵里葉もののかと出会ったことによって自分をさらけ出せるようになりお互いが成長し合える仲になります。

 

そんな友情ストーリーもあり常にワクワクさせられます。

見どころ④共感ポイント多し

どこか抜けているののかの天然の発言は可愛いく面白く、つい笑ってしまい気軽に読める漫画です。

 

またののかと桐山のやり取りは常にキュンキュンさせられ楽しめます。

 

これからののかと桐山はどうなっていくのか、ますます目が離せなくなります。

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『素敵な彼氏』序盤ネタバレ紹介!

1話

年末のカウントダウンイルミネーション。

 

キラキラと輝くイルミネーションに溶け込みようにカップルが手をつなぎ合う後ろ姿が見えます。

 

「私も彼氏が欲しい!!」

 

小さい女の子はイルミネーションの幻想的な世界に引き込まれて「彼氏が欲しい」という憧れを抱きました。

 

主人公の名前は小桜ののか

 

あの頃の憧れを持ったまま高校生になりました。

 

しかし、入学しても彼氏ができずに気づいたら12月。

 

12月といえば、夢にみたカウントダウンイルミネーションの時期です。

 

ののかは仲のいい友達に彼氏が欲しいことを相談します。

 

「彼氏なんてそのうちできるよ」と彼氏持ちの友達、佳菜にはあっさりと言われ「彼氏は流れに任せているからゆっくりでいいかな」とリホは言い、「部活が忙しいから彼氏はいらない」と加恋は言います。

 

友達は彼氏がいなくても気にしていないようですが、ののかは彼氏が欲しくてたまりませんでした。

 

ののかは昔から恋愛話が大好きで、女子はみんなそうなのだと思っていたら意外とそうでもない人も多かったのです。

 

しかし、彼氏が欲しいと思っていてもののかは特に何かをしていたわけでもなくぼんやりと16年間過ごしてきました。

 

何か自分から行動を起こさないと彼氏はできない、と気づいたのです。

 

彼氏持ちの佳菜が見かねて「彼氏に頼んであげるから」と男女で遊びに行くことを提案してくれました。

 

ののかも大喜びで承諾し、仲のいい女友達と男の子4人、合計8人で遊びに行くことになります。

 

待ち合わせの当日。

 

現れた男の子達はキラキラとしていて、ののかは緊張してしまいます。

 

緊張している場合ではない「彼氏をつくるんだ!」と心の中で意気込みます。

 

そこに「年末のカウントダウンまでに彼氏が欲しい人って誰?」

 

そう言って現れたのが桐山直也でした。

 

桐山はののかに「どんな人がいいの?」と理想の彼氏像を尋ねます。

 

しかし、すぐに即答できないののか。

 

高校生になれば自然と付き合うものだと思っていたため、具体的にどんな人と付き合いたいのか考えていなかったのです。

 

すると桐山は「一生彼氏ができなさそうだな。頑張って」と一言残し去っていきます。

 

あまりにも酷い言葉にののかは頭が真っ白になります。

 

何も言い返すことができずに頭の中で「一生彼氏ができなさそう」という言葉だけを繰り返して魂が抜けたように元気を失くしてしまいました。

 

そして後日。落ち込んでいるののかを元気づけようと、友達がまた同じメンバーで遊園地に行こう、と誘ってくれました。

 

そこに前回彼氏ができなさそう、と言った桐山が現れます。

 

「なんか謝ってこいってみんなに言われたんだけど?俺なんかしたっけ?」

 

「・・・私には・・彼氏ができないって・・」と元気のないまま答えるののか。

 

「あぁ、そんな事言ったね。ははは、ごめん」と笑いながら言う桐山。

 

ののかにはその言葉が信じられませんでした。

 

ののかにとってはダメージが大きい一言でしたが、桐山本人にとってはその程度だったのです。

 

切実な顔で「私彼氏が欲しいのに・・」と言うと、唐突に「観覧車好き?」と桐山が尋ねます。

 

こうして二人は観覧車に乗り、桐山の過去の恋愛遍歴について話をします。

 

桐山は幼馴染と中学時代に付き合った事を明かし、今でも友達だといいます。

 

高校生になっても彼氏ができないののかに対し、中学時代にすでに彼女がいた桐山を羨ましく思います。

 

そしてなぜ、ののかには彼氏が一生できなさそうと言ったのか、桐山に聞いてみました。

 

すると「カウントダウンで彼氏がいるところが想像できない」と言われ、自分自身も想像できていないことに気づきます。

 

「どうしたら私に彼氏がいるところ想像できるようになる?」

 

すると「知らない」と冷たく返す桐山。

 

こうして2回目に会った時も桐山の印象はののかにとって酷いままでした。少しムカついたののかは「絶対彼氏とカウントダウンするんだから!」と桐山に宣言します。

 

遊園地の後日。友達のリホが遊園地デートをきっかけに彼氏ができた事を報告してくれました。

 

幸せそうなリホの顔をみてののかも喜びます。

 

ののか本人も、どうしたら彼氏ができるかと考えて「出会いの場」を増やすためにアルバイトをすることにしました。

 

コンビニのアルバイトに就いたののかは驚きました。

 

あの桐山が働いていたからです。

 

「カウントダウンまでに彼氏作るんじゃなかったの?バイトしてていいの?」

 

「バイトで出会いが増えると思って」

 

「バイトは出会いの場ではないからな」と桐山に嫌味を言われ、ののかは仕事を張り切ります。

 

バイトが終わった帰り道。

 

出会い欲しさにバイトを始めたのにも関わらず、しっかりと働いたののかを桐山は褒めました。

 

そこでののかは、なぜ桐山が最初に出会ったあの日、集まりに参加したのか聞きます。

 

すると「ヒマで気が向いたから。気が向かないことは俺はしないから」と言い、無理をせず自然体でいる桐山に少し興味が出始めます。

 

「彼女はいないの?」

 

「いたらああいう集まりには行かないよ」と真剣な眼差しでいう桐山。

 

こうして二人は会話が尽きる事なく、桐山がののかの家まで届けてくれたことに気づきます。

 

ののかが帰宅すると年末カウントダウンのカップルシートのチケットが発売されているのを知り、勢いでチケットを購入します。

 

チケットを買う事は意気込みの表れなのです。

 

後日学校でカップルシートを購入したことを友達に話すと「応援するから!」とののかに男の子を紹介してくれる事になりました。

 

カウントダウンまであと少し。しかし友達に紹介してもらった新たな出会いもうまくいきませんでした。

 

バイト先でののかは桐山にカップルチケットのことを話すと、尊敬されます。

 

桐山は無理をしない主義の自然体のため、ののかのことを「ある意味凄い」と感じたからです。

 

そしてクリスマスイブの日。年末まであと7日です。

 

二人はバイト先のコンビニでケーキを配り、店長からケーキが余ったから食べていいぞ、ともらいます。

 

すると「一緒にケーキを食わね?」と桐山からお誘いがあります。

 

驚くののかに対し「ヒマなんだよね」と一言付け加えます。

 

バイトが終わり二人でケーキを食べながら、なぜ彼氏が欲しいのか桐山はののかに尋ねました。

 

「それは私の夢だから」と小さい頃に見たカウントダウンでの出来事を桐山に話します。頑張ったら彼氏ができるという思いとは裏腹に全くできない現状に、ののかは話しながら涙を流してしまいました。

 

いつもは茶化す桐山もこの時は真剣な表情でののかの話を聞き「彼氏できなさそうといって、悪かったな」と謝ります。

 

「合コンで変な人がいたら連絡よこせよ。笑いに行くから」そう言いながら桐山は携帯を差し出し、二人は連絡先を交換します。

 

ののかはいつでも呼んでいい男の人が初めて出来たので、少し嬉しくなったのでした。

 

後日。ののかは再度合コンに参加しましたが全くうまくいきません。

 

しかし友達の加恋には彼氏ができたと報告をもらいます。

 

加恋の幸せそうな顔をみたののかは、年末のカウントダウンのペアチケットをプレゼントします。

 

二人は受け取れないと返すものの「私幸せな人をみるのが好きなの!」と満面の笑みでプレゼントを渡します。

 

チケットが無くなった事で年末までにカップルになる目標もなくなり、仕事に精を出すののか。

 

特段彼氏が欲しくなくてもできる友人に対し、ののかが彼氏ができないのは不向きだからだ、と思ったからです。

 

「私は仕事に生きることにする!!」とバイト先で桐山にも宣言します。

 

しかしののかの顔は以前とは違いスッキリとしていました。周りの幸せに自分を重ねることで、ののか自身が幸せになれるからです。

 

そんな表情を桐山もしっかりと隣で見ていました。

 

そして年末のカウントダウンがやってきました。家で一人ぼーっと過ごすののか。

 

そこに来客があり「カウントダウン見に行こーぜ」と桐山が家に来たのです。

 

ののかは驚きますが、カウントダウンに来ていた幸せそうなカップルを見てののかも幸せな気持ちになります。

 

すると「なろうか?彼氏に。俺が今ここで彼氏になれば夢が叶うんじゃない?」

 

そう言われ桐山の顔を見てののかは夢が叶う事ことに一瞬嬉しくなりますが、瞬時にそれは違うと気づきます。

 

「それは違う。だって桐山君は私のこと好きじゃないじゃない。彼氏と彼女の間には大好きっていう気持ちがなきゃだめだよ」

 

そこで初めて、ののかは彼氏というカタチではなくカップルの幸せそうな気持ちに憧れていたのだ、と小さい頃に感じた感情を思い出します。

 

自分には不向きでも、それでも彼氏が欲しいと桐山の前で涙を流しながら自分の思いを伝えます。

 

「一生に一回くらい、私だけの男の子に愛されてみたい!」

 

それを聞いた桐山は「来年までに彼氏ができたらカップルシートをプレゼントしてやるよ」と約束をします。

 

カウントダウンを待ちながら、ののかは桐山がなぜこうして誘ってくれたのかを考えました。

 

”今まで会った男の子の中で、この人はちゃんと私に話しかけてかまってくれた人だな・・”新年まで 3.2.1・・の瞬間、桐山はののかにキスをしました。

 

そして一言「今年もよろしく」と涼しい顔で言うのです。

 

ファーストキスを奪われたののかは慌てますが「なんとなくした」と不敵な笑みを浮かべる桐山。

 

ののかは「この人が何を考えているのか一生わかる気がしない!」と心の中で叫んだのでした。

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2話

カウントダウンを桐山と過ごしてファーストキスを交わした後。

 

相変わらずののかは仕事に精を出して働いていました。

 

コンビニでは次のイベントのバレンタインデーのチョコの陳列を行います。

 

キスをしたのにも関わらず、桐山はいつも通りでののかは不思議に思います。

 

“すっごい普通なんだけど。私のファーストキスは夢だったんだろうか“

 

ののかは少し頭を抱えながら考えます。

 

コンビニにはチョコレートを買うお客さんが沢山いました。

 

嬉しそうにチョコを選ぶ女の子を見て、ののかも幸せな気持ちになります。

 

そしてののかはバレンタインデーにチョコを渡したことがない事にも気づき落ち込みます。

 

今まで誰にも義理チョコさえも渡したことがなかったのです。

 

「今まで一回も好きはやつがいなかったの?」と桐山がののかに聞きます。

 

「・・・うん」

 

「ははは、そんな感じだもんな・・・くれよ、初チョコ」と相変わらずクールな面持ちで桐山がののかに言います。

 

すこし戸惑い返答に困るののかですが、「義理チョコでもいいから、楽しみしてる」と言葉を残しコンビニの仕事を始めました。

 

学校でもバレンタインデーについて友達と話をします。

 

みんな同じ学校に彼氏がいて自由に話しかけたり、少し甘えんぼうだったりする姿を見てののかも一段と彼氏が欲しくなります。

 

加恋の彼氏がそこに現れ「カウントダウン、桐山と行ったって聞いたけど」と聞かれ「桐山君、ほかに何か言ってた・・?」と探りをいれます。

 

しかし、他に何も言っていないことがわかり桐山とキスした事は夢だったのかもしれない、とまた謎に包まれます。

 

すると後ろから桐山が現れてののかに話しかけました。

 

「え?同じ学校だったの?」桐山と同じ学校だと思っていなかったののかは驚きます。

 

「小桜さん、A組でしょ?俺はF組だよ。初めて会った時から思ってたけど、彼氏欲しいわりには周りをみていないよな」と茶化しました。

 

ののかはこの時同じ学校にたくさんの男子がいるのにも関わらず、周りをあまり見ておらず話しかけていないことに気づきました。

 

「私これからは生きてる男子と会ったら、とりあえずしゃべってみることにする!」

 

「なんかたいそうなこと言ってる風だけど、それ普通のことだからな」と桐山はののかをからかいます。

 

「がんばれ小桜さん」そう言って去る桐山の後ろ姿を見て、ののかは桐山が過去に彼女がいた事実に納得します。ののかに沢山話しかけてくれて、女の人の扱い方もわかっていて、余裕があるように見えたからです。

 

“私も慣れて、彼氏をつくるんだ!”と再度心に誓います。

 

学校が終わりバイトに行くと、ののかは見慣れない人を見つけました。

 

「今日からバイトで働く事になった堺です!よろしくお願いします!」と笑顔でののかに挨拶する新人君。その爽やかさに圧倒されてののかは視界がキラキラとします。

 

すでに出勤していた桐山に「ははは、好きになっちゃった?」と言われ「なってない!いい感じの人だとは思ったけど!」頬を赤らめながらつい本音を漏らすののか。

 

「話しかけてみろよ、今度他の男子に会ったら話してみるんだろ?」

 

ののかは学校で桐山に言った言葉を思い出しました。

 

彼氏を作るためには、まずは話してみないと始まらない!と積極的に新人の堺に話しかけます。

 

しかし、男子と話すことに慣れていないののかは、業務説明を一生懸命説明するのみで、これは何かが違うとへこみます。

 

しかし、帰り際に「今日は仕事教えてくれてありがとう!」と爽やかに去っていく堺をみてののかは心がキラキラと輝きます。

 

その様子を見ていた桐山は「彼女いるかどうか聞いてみれば?バレンタインも近いんだし、とりあえずチョコあげて反応みてみたら?」

 

ののかにとってバレンタインは好きな人にチョコを渡すもの、という感覚だったために、桐山の言うように気軽にあげる場合もある事を知りませんでした。

 

恋ってなんだろう?好きって何だろう?と恋を知らないののかはほわんと考えました。

 

後日、バイトに出勤すると桐山がさらっと新人の堺に彼女がいるかどうか聞いていました。

 

「もうすぐバレンタインなのに、彼女がいなくて寂しいっす」と返答を聞いて少し安堵するののか。

 

気を利かしてののかにも彼氏がいないことを桐山は新人の堺に伝えます。

 

それを聞いた堺は「小桜さんかわいいのに、彼氏いないんだ!」と驚きます。

 

生まれて初めて男子に「かわいい」と言われたののかは天にも昇る気持ちで舞い上がりました。

 

舞い上がるののかをみて、桐山はののかに耳元に近づき囁きます。

 

「ののか、かわいい」

 

またもや顔を赤くしてびっくりするののかをみて、桐山は楽しんでいました。

 

桐山が本気でそう言ったわけではないとわかるのに、少しでも浮かれてしまったののかは悔しくなったのでした。

 

バイト場以外でも堺はののかを見つけては声をかけてくれます。

 

その気さくな姿を見てののかはチョコを渡してみようと思ったのです。

 

初めて誰かのために買うチョコレートを選ぶのが楽しいと感じるののか。

 

新人の堺のためにチョコを選びますが、ふと桐山が脳裏に浮かび少しどんよりとしてしまいます。

 

“一人に買ったら本気っぽくなってしまうから、桐山くんにも買おう“と自分自身を納得させて二人分のチョコレートを買ったのでした。

 

チョコレート二人分を持ち、ドキドキしながらバイト先に向かいます。

 

すると、そこには美人の新人アルバイトがいて余裕の笑顔で挨拶をします。

 

この時ののかは予感を感じました。このまま新人の堺と新人の美女がくっつく姿を瞬時に想像してしまったのです。

 

そして案の定二人はすごい速さで付き合うことになりました。

 

「いいな、と思ったんで速攻かけちゃいました!」と笑顔で言う新人美女。

 

チョコレートを買うことさえも戸惑ったののかにとっては驚きの展開でした。

 

少しふてくされるののかをみて桐山が声を掛けます。

 

「俺は小桜さんのほうがすきだけどね」とフォローをします。

 

スマートにフォローする桐山を見て、これはモテるはずだ、と気持ちが揺らぎながらののかは思ったのでした。

 

帰宅し、新人の堺のために買ったチョコをどうするか悩み、結局ののかは自分で食べることにしました。

 

後日アルバイトに行くと、付き合った二人は仕事そっちのけでイチャイチャしていました。

 

それを見たののかは、何か思うことがあるけれど特に注意するわけでもなく、一人で忙しく仕事をこなすのでした。

 

今はやむを得ないか、と付き合いたての二人の気持ちを汲み取ったのです。

 

別の日、桐山がののかが一人で仕事を頑張っている状況を見て、付き合いたてのカップル二人に長時間の除雪掃除を命令しました。

 

他人に興味なさそうな桐山が、嫌悪感を抱くことにののかは驚きます。

 

桐山君でも嫌いな人や嫌いな物があるんだ、人の心の中はわからないものなのだな、と感じます。

 

しかし桐山は悪いことを考えているわけではない、ということは今までの桐山の姿を見てののかはわかるのでした。

 

後日、少し緊張しながら桐山の教室に行くののか。

 

教室のドアから顔をだすののかに気づき、桐山も席を立ち話しかけに行きます。

 

「あの二人、バイト辞めたんだって。俺がいじめたからかな」

 

「えーー!!」それをきいて驚くののか。

 

ののかはモジモジとして、続きの会話を切り出すのを恥ずかしそうにためらっています。

 

じっと見守る桐山を前にして、勇気をだしてののかはチョコを差し出しました。

 

義理チョコではあるものの、ののかは緊張して顔が真っ赤になり、桐山の顔も見れずに下を向いています。

 

桐山は少し驚いた表情をしながらも、今まで見たことないような柔らかい表情で「ありがとう」と言います。

 

その笑顔をみてののかは“今の笑い方すきかも”と少しときめきます。

 

しかし「初キス、初チョコもらっちゃって、なんか悪いなぁ」といつもの桐山に戻りました。

 

「初キスって夢じゃなかった?」と改めてののかは桐山にキスした事実を確認します。

 

「これからすっごく好きな人ができたら、キスもこのチョコも思い出してしまうのでは!?」ととんでもない事をしているのではないかと気づくののか。

 

すると「これから一生できないかもしれないじゃん」といつも通り桐山はののかを茶化します。

 

家に帰ると、桐山からチョコのお礼のメッセージが届き、桐山のおかげで楽しいバレンタインになったなとこの日の出来事を実感します。

 

これが本当の彼氏だったら、どれだけ楽しいものなのだろう?

 

いつか大好きな彼氏とバレンタインデーを過ごしたい、と願いを込めてバレンタインの日を終えたのでした。

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3話

今までバイト先でした会わなかった桐山が学校にいることに少し違和感を感じながらののかは桐山を見つめます。

 

廊下ですれ違う時も桐山に声を掛けられて少しドキッとしてしまいます。

 

ある日友達に「桐山くんと付き合ってるの?」と聞かれ一瞬固まります。

 

友達から見る二人は、よく話していて同じバイト先でもあります。

 

バレンタインにチョコも渡してそれを受け取ったということは付き合っているように見えるからです。

 

カウントダウンイルミネーションにも一緒に行っているのに何で付き合っていないのかと友達に聞かれ「ヒマで気が向いたからって言ってたよ」と桐山との関係を説明すると、桐山の雰囲気や性格を思い浮かべて友達たちは納得します。

 

清々した顔で「なんっにもないよ!」と答えるののか。

 

バレンタインデーの次はホワイトデーがあります。

 

ののかは桐山は女の子の扱い方が上手だから何かお返しをくれるのではないか、いや自然体のまま過ごしている桐山はくれないのではないか、とホワイトデーが近づくにつれて意識したくなくても意識してしまいます。

 

ある日ののかがバイト先のコンビニで働いていると、桐山がお客さんとしてやってきました。

 

ホワイトデーのお返しのクッキーを買うかもしれないとののかは注視しますが、手に取らずに別の商品を持ってレジに来ました。

 

少し落ち込むののかですが、桐山がホワイトデーに事について切り出します。

 

「ホワイトデーの前日が日曜日だから一緒に遊びに行こう。チョコのお礼」

 

それを聞いてののかは驚きます。

 

クッキーのようにお返しは何か物を貰えると思っていたため、口があんぐりとしてしまいます。

 

喜びも束の間、一言「ヒマだからさ」と桐山はいつも通り付け加えるので、ののかは開いた口を閉じます。

 

しかしすぐに映画でも見に行く?と聞かれてののかは目が輝きます。

 

ホワイトデーに映画を観に行く事はののかが夢見ていたカップルデートそのものだからです。

 

小桜さんはヒマなの?と聞かれて「朝からヒマですーーーー!」とののかは元気に答えました。

 

後日、“ヒマで気が向いたから行く・・”という言葉を反芻し悔しくなるのですが、それ以上に楽しみな気持ちが上回り、待ち合わせ場所にも早めに向います。

 

ついつい浮かれた顔つきになってしまうので、何でもないふりをして顔を作りののかは桐山を待ちます。

 

桐山が待ち合わせ場所に現れて二人は映画館に向かいます。

 

映画館ではカップル割引がありました。ののかはカップルではないから、と断ろうとしますが桐山がそのままチケットを買います。

 

「いーじゃん別にいちいち説明するのもめんどくさいし。今日は一日付き合ってる設定でいこうよ。初デートってことで」

 

彼氏が欲しいという夢をもっていたののかは一瞬時が止まったかのように目が点になります。

 

そのまま映画何にする?と話し続ける桐山の姿を見て“楽しい!!”と実感しながらこうして一日お試しデートが始まりました。

 

映画を予約し、上映まで時間があるため買い物に行くことになりました。

 

桐山がどの帽子にするか悩みののかに助言を求めます。ののかの好みを伝えると桐山はそれを選び、レジでは彼女さんとお買い物いいですね、と言われて舞い上がり、ののかはデートを堪能します。

 

次にののかの髪留めを買うことになり、桐山がいろいろと頭につけてののかに似合うものを選んでくれます。

 

桐山が選んでくれた髪留めを購入して、ののかは楽しさが抑えきれず思わずスキップしてしまいます。

 

映画が始まる直前にポップコーンを買い、ののかは桐山に美味しいよと勧めます。

 

しかし桐山も飲み物とポップコーンを両手に持っていたために、ののかのポップコーンに直接口をつけて食べました。

 

その瞬間ののかは友達ではやらないようなことにほほを赤らめて動揺してしまいます。

 

映画ではののかのチョイスで恋愛ものを観て、その後桐山がヒマでしょ?とカフェに誘ってくれました。

 

映画の感想をお互いに話し、楽しく浮かれるののか。それと同時に不安もよぎります。

 

まるで本物のカップルのような一日を過ごすけれども、自分たちはカップルではありません。

 

彼氏彼女になるって何なのだろう?と考え「恋ってなんだろう?」とつい桐山に漏らします。

 

映画館では主人公も彼氏役もメインで登場するのに対して、現実では自分の周りには沢山男の子がいます。

 

私の相手はいったい誰なのだろう、と恋をしたことがないののかはわからなくなったのです。

 

桐山の過去の恋愛はどうだったのか、ののかは聞いてみました。

 

なぜ付き合うことにあったのか、告白はしたのかどうか。好きだと当時の彼女にいったのか。桐山の恋愛は成り行きで成立していたために告白で好きだといったことはない。しかし好きという言葉は言ったことはある、と聞きののかは羨ましくなるのです。

 

そして桐山自身も「映画のシーンのように溢れる気持ちで好きと言ってみたい」とののかに話します。ののかはそれを話す桐山の顔をじっと見つめ、何かを感じます。

 

映画のあと、映画のチケットの半券で展望台にのぼれる事がわかり、二人は向かいます。

 

外も暗くなり、展望台からみる景色は夜景でキラキラとしていて、ののかは今日一日の出来事を振り返りました。

 

一緒に買い物をして映画を見て、カフェで映画の話をして展望台で夜景を見る。ののかにとって最高に一日になったのですが、それはすべて桐山が誘って決めてくれたからであり、ののかは自分が何もしてないと気づきました。

 

何もできない自分のことをこの先好きになってくれる人がいるのかどうか不安になり、思わず泣いてしまいました。

 

すると桐山は「チョコレートをもらったのも小桜さんだけだし、気が向かないとこういうところはこないから。俺が楽しいから誘ってんだけど」とののかの顔を覗き込みながら伝えます。

 

それを聞いたののかは一瞬涙が止まり聞き返します。「私といて楽しいってこと・・?」「楽しくなかったら来ないよ」と桐山は微笑みながら言いました。

 

その一言は買い物よりも映画よりもカフェよりも、

 

ののかにとって一番うれしい出来事になり、次はうれし涙でののかはまた泣いてしまったのです。

 

展望台を後にして、桐山は夜ご飯にも誘ってくれました。今日一日の充実感を表したように二人は微笑み合いました。

 

ののかはカップルじゃなくても、本来なら恋がうまれそうな二人でも、それでも桐山君が楽しいならそれでいいか、と一日を振り返ったのでした。

 

デートの帰り道。外は豪雪で吹雪でした。

 

そんな中ののかは桐山の事を少しでも知ろうと色んな質問をします。

 

「桐山君はどんな映画が好きなの?」

 

「誕生日はいつなの?」

 

「血液型は?」

 

桐山は質問に答えつつも、いきなりどうしたの?とほっぺを赤くしてののかの方を振り向きます。

 

ほっぺが赤い事さえもののかは愛しく思い、“この人一生ヒマならいいのになぁ”と雪の中での桐山の事を見つめながら思うのでした。

 

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4話

4月になりました。ののかは今日から高校2年生になります。

 

“新しいクラスで新しく出会っちゃったりするのかな”とウキウキとした足取りで学校に向かい、クラス替えの表を確認しに行きます。

 

クラス名簿を見て、桐山の名前が無いか即座に探してしまうののか。

 

しかしののかは文系で桐山は理系のため、同じクラスになることはありません。

 

そりゃそうだよな、とののかは落ち込みます。

 

クラスは同じになれなくても、バイト先で会うことはできます。“バイトはいつまでいるのかな”とののかは気になりはじめます。

 

1年の時に仲が良かった友達4人は、2人2人に分かれてしまい、彼氏持ちの佳菜と同じクラスになりました。二人でほっとしながら教室に向かいます。

 

そして、ののかは辞書を忘れたことに気づき大きな声を出してしまいます。初日から忘れ物をして初印象が悪くなってしまうのではないかと不安になってしまいます。

 

するとすれ違いざまに桐山が辞書を貸してくれました。

 

「ありがとう!今年何組なの?」「G組」と会話をして、ののかは桐山の組を忘れないように心に刻みます。

 

すると、桐山の友達が「ののかと友達なの?」と話しかけます。

 

「うん」と桐山が答えてののかは驚きます。

 

男友達がいなかったののかは、友達認定してもらえたことが嬉しかったからです。

 

「生まれて初めて男子の友達ができて嬉しい!」

 

「ははは、俺も小桜さんの初男友達になれてうれしーわ、これからもよろしくー」と桐山が言い、大きな声でののかは「こちらこそ!」と答えます。

 

教室に入り、見慣れない男子が沢山いてののかは視界がキラキラとします。

 

この中の誰かと恋が始まったり・・しないしない。とすぐに現実に戻るののか。

 

1時間目は桐山が貸してくれた電子辞書を使います。

 

その間桐山の事を考えます。去年は端と端のクラスだったけれど、今年は隣のクラスになれたことを嬉しく思いました。

 

授業が終わり、桐山に辞書を返しに行こうとすると、一人の女の子とぶつかってしまいました。

 

ごめん、と謝り顔を見ると黒髪の綺麗な女子がそこにいました。

 

「うちのクラスの誰か?呼ぶ?」

 

「あ、桐山君いる?」とののかは答えます。

 

するとその女子は代わりに返してあげると手を差し出しました。

 

ののかは躊躇しましたが、断るのも変だと迷いお願いすることにしました。

 

そして、ののかは教室に戻る途中でふと気づきます。

 

“私、自分で返したかったんだ!”

 

すると辞書を受け取った桐山がののかを追いかけてくれました。

 

桐山が辞書を受け取りわざわざ追いかけることに何かを感じる黒髪の女子。

 

桐山の後ろ姿を見つめます。

 

ののかを追いかけてきた桐山が話しかけます。

 

「辞書つかえた?」

 

「うん、ありがとう!」

 

微笑みながら問いかける桐山を見つめながら、ののかはこうして来てくれたことを嬉しく思います。

 

「クラスにはイケメンはいた?」

 

「まだよく見てない」とののかは答えます。

 

「彼氏できるといーな」と言葉を残し、桐山は去っていきました。

 

桐山の一言でののかはカウントダウンまでに彼氏を作ると桐山に宣言したことをハッと思い出しました。

 

教室に戻り、怪しい視線で男子を見つめるののか。

 

頭の中で「男子男子、イケメンイケメン・・」と呟きます。

 

すると、一人のイケメンがののかを見つめて近づいてくることに気づきました。

 

「直也と友達?」「え、桐山君?」

 

ののかが見つめていたから話しかけられたのではなく、桐山の事で話しかけてくれたのか、と納得するののか。

 

すると突然「ねぇ、直也と付き合わないの?いいやつだよ」と近寄られ言われます。

 

「いい人なのは知ってるけど、無理だよ。桐山君私の事好きじゃないもん」

 

するとイケメンはこう答えます。

 

「直也って来るもの拒まず去るもの追わずじゃん、大丈夫だよ」と言いました。

 

ののかは桐山の過去を知らないので、桐山の姿を思い浮かべながら、そうなのかと考えます。

 

しかし「彼氏と彼女はお互い大好きで付き合うっていうのが、私の夢なんだよね!」と力を込めてののかは答えました。

 

じゃあダメか、と落ち込むイケメン。

 

どうやらそのイケメンは桐山と小学校からの幼馴染でした。

 

ののかは桐山の過去を知りたくなり、その人に桐山の過去の彼女のことを尋ねます。

 

「桐山君の幼馴染の彼女の事知ってる?」

 

「うん、さっぱりしてて初対面から誰とでも仲がよくて、あんまり女子っぽくないかもね」ののかはイケメンが言う女の子を想像しますが、直接会った事がないために結局よくわからないな、と考えこんでしまいました。

 

そしてイケメンが最後にこう付け加えます。

 

「今はその子俺の彼女」

 

その一言を聞いてののかは絶句してしまいました。

 

どんよりとした空気が一瞬流れ、イケメンは冷や汗を流します。

 

「3人とも幼馴染で、中一の時直也と付き合ったんだけど、なんつーの?なんかねいろいろあって」とイケメンが濁し、ののかはますますよくわからなくなってしまいました。

 

でも今でも3人でも仲はいいとイケメンは話します。

 

「今は直也と同じクラスなんだよね」

 

するとののかはひらめきます。

 

「それってもしかして、こんな感じの人?」

 

さっき電子辞書を返す時にぶつかった黒髪の綺麗な女の子の似顔絵をののかは書きました。

 

「あ、そうだよ」と聞き、さっきわからなかった想像の女の子が頭の中で一致して“あの人かーーー!”と心の中でののかは叫びます。

 

すると「細谷―」と呼ばれてイケメンは去っていきます。

 

ののかは“細谷くんっていうのか”と間接的に名前を覚えます。

 

細谷から聞いた話をののかは頭の中で整理します。

 

“なんていうか、私とは無縁なドラマチックな人生だな・・。話だけではなく、実際の本人を見るとリアルにくるものがあるな・・”

 

するとののかは気持ちがどんよりとしてしまいました。なぜ桐山の元カノを知るとどんよりするのか、ののかにはわかりません。

 

とぼとぼと帰宅していると、いきなり後ろから桐山が話しかけてきてびっくりします。

 

「どーした?ぼんやりして」

 

「いや・・なんかこうわからない気持ちになって、なんでそういう気持ちになったのか理由がわからなくて。めっちゃ考えてたとこ」

 

ののかは落ち込む事があっても基本的に元気なのです。しかし、今回は元気もでません。

 

すると桐山が聞きます。

 

「イケメンいた?」

 

「めっちゃ見てくるイケメンはいた」そうののかがいうと、桐山は少し目線が鋭くなります。「そしたら桐山君の友達だった」

 

「ははは、誰?」

 

「・・・細谷くんて人」ののかは少し気まずそうに答えます。

 

幼馴染3人での恋愛事情があったために言いづらかったからです。

 

「俺の幼馴染の前カノと、今付き合ってるって言ってた?」

 

あっけらかんと桐山は答えたので、ののかは少し驚きます。

 

「・・言ってた」

 

そして桐山は付け加えます。

 

「言っとくけど、ドロドロのドラマとかないからね。流れで1年くらい付き合って、付き合ってからも3人で遊んでて彼女が細谷の事好きかもしれないっていうから、そういうことなら俺とは別に友達でいいじゃんって。で、そっからは友達」ののかが想像していたような修羅場はなく、ののかは驚いた様子で桐山が話すことを聞きます。

 

そして、さっきまでののかが抱えていたどんよりとした気持ちを思い出し、桐山に尋ねます。

 

「ねー・・今は同じクラスなんだよね?またやっぱり桐山君の事・・好きになったり・・とか・・」ののかは暗い表情を隠せません。

 

すると桐山は「ないな。あってもオレがない」それを聞くと、どんよりとしていた気持ちが晴れてののかは嬉しくなります。

 

ちょうど赤信号になり、桐山がののかの腕も持って引き留めます。その時近くで桐山の顔を正面から見てののかはつい見とれてしましました。“今更だけど、桐山くんて・・イケメン”目が点になって桐山を見つめました。

 

それからののかは気持ちが軽くなり、バイトでも「よし働こう!」とやる気がみなぎります。“なんだろう今。なんで私ほっとしてるんだろう”その理由もわからないまま、ののかは笑顔でバイトの接客をします。

 

すると桐山の前カノの黒髪の女子がお店にやってきました。「あ、こんにちは。直也と友達の人だよね?」そう一言残し、桐山を探しに店内に消えていきました。

 

ののかがレジ対応をしていると、並んでいた先ほどの黒髪女子の番がやってきました。しかし、桐山のレジに行くためにわざと順番をずらしたのです。

 

「これ直也にさし入れ バイトおつかれ」キラキラしたオーラと満面の笑みで桐山に水を差し出します。それを隣のレジで見ていたののかは一気に不安になりました。

 

“どうしよう 桐山くんヒマじゃなくなったら”

 

再びよくわからない不安な気持ちが立ちこみ、ののかはまた笑顔を失くしてしまったのでした。

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