本記事はこんな疑問を解決します。
ご紹介する方法は、登録不要でもちろん合法です。
違法手段ではないので、安心してください。
『天使なんかじゃない』は漫画アプリ『マンガMee』で全巻無料で読める？
いきなり、結論です。
『天使なんかじゃない』はこちらの集英社が運営する漫画アプリ『マンガMee』にて全巻無料で読むことができます。
『マンガMee』では、『天使なんかじゃない』第1巻から最終巻までを惜しげもなく無料で公開してくれています。
安心安全に、そしてタダで『天使なんかじゃない』を最終巻まで読みたい方は『マンガMee』を使う方法が最もお得です。
『マンガMee』は、集英社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。
また他にも『マンガMee』では、以下のようなメディア化された有名マンガをタダで楽しむことができます。
- この音とまれ！
- ヒロイン失格
- ハニーレモンソーダ
- 美食探偵 明智五郎
- ダメな私に恋してください
- 雛鳥のワルツ
- 虹色デイズ
- 高校デビュー
- 俺物語
- 青空エール
- 素敵な彼氏
- ごくせん
- アシガール
- 椿町ロンリープラネット
- NANA
- G線上のあなたと私
- センセイ君主
- シュガーズ
- 僕に花のメランコリー
- ひるなかの流星
- メイちゃんの執事
- 初×婚（ういこん）
- ハル×キヨ
などなど…
半端ない量の有名マンガを随時、無料配信してくれるので、マンガ好きの私は、とても重宝しているアプリです！
また漫画アプリに関して言うと、小学館が運営する公式漫画アプリ『サンデーうぇぶり』や白泉社が運営する『マンガPark』も特にオススメです。
- 名探偵コナン
- YAIBA
- MAJOR（MAJOR2nd)
- switch(スイッチ)
- からかい上手の高木さん
- 銀の匙
- ドロヘドロ
- だがしかし
- 犬夜叉
- らんま1/2
- 境界のRINNE
- うる星やつら
- MAO
- 今日から俺は
- お茶にごす
- 天使な小生意気
- 今際の国のアリス
- 焼きたて!!ジャぱん
- うえきの法則
- からくりサーカス
- マギ
- 烈火の炎
- H2
- タッチ
- 信長協奏曲
- 結界師
- トニカクカワイイ
- 魔王城でおやすみ
- よふかしのうた
- 葬送のフリーレン
- BE BLUES（ビーブルーズ）
などなど…
- ベルセルク
- ウロボロス
- フルーツバスケット
- あそびあそばせ
- 高嶺と花
- 桜蘭高校ホスト部
- 自殺島
- 無法島
- ホーリーランド
- 暁のヨナ
- ハチミツとクローバー
- ギャルごはん
- ふたりエッチ
- 神様はじめました
- 学園アリス
- 狼陛下の花嫁
- 赤髪の白雪姫
- 覆面系ノイズ
- それでも世界は美しい
- 当て屋の椿
- 鬼門街
- 3月のライオン
などなど…
「無料でマンガを楽しみたい！」という方は『マンガMee』と併せて使ってみてはいかがでしょうか？
こちらの記事では、特にオススメする漫画アプリを厳選してランキング形式でご紹介しています。「無料で多くの有名漫画を読みたい」と思っている方はぜひ一読してみてください。
次に『マンガMee』の使い方（システム）を簡単にご説明します。
『マンガMee』の基本的な使い方
『マンガMee』では、アプリ内アイテムである『チケット』と『ボーナスコイン』を使用して読むことになります。
簡潔に言うと、『チケット』『ポイント』などを使って1作品、1日に最大5話まで無料で読むことが可能です。
『天使なんかじゃない』も1日に最大5話まで読み進められます。
ここでは『マンガMee』で使うアプリ内アイテム『チケット』『ポイント』のそれぞれの使い方を簡単に説明します。
『マンガMee』のチケットとは？
『チケット』はチケットアイコン（↓ピンク色の線で囲んである）が表示されている話に使うことが出来ます。
各作品ごとに1日1枚使用することができ、チケット使用後23時間で、新たなチケットが配布され各作品をまた1話無料で読むことが出来るというシステムです。
つまり、ほとんどの作品を1日1話無料で読むことのできるシステムがこの『チケット』なのです。
『マンガMee』のボーナスコインとは？
『ボーナスコイン』は毎日、5～15秒程度の広告動画を視聴することで30ボーナスコイン（作品1話分に値する）を取得することが出来ます。
マンガMeeに掲載されている作品は、すべてこの『ポイント』の対象です。（※ポイントを使って読むことができるという意味）
↓『マンガMee』アプリを起動すると「短い動画を見て30ボーナスコインをGET！」と書かれた以下の画面が表示されます。
「動画を見る」ボタンをタップし、短い広告動画を視聴することで、マンガ1話分を読むために必要な30ボーナスコインを獲得することができます。
1日1回必ずこのシステムが使えるので、活用しましょう。（※広告動画をしっかり見る必要はありません。適当に流しておくだけでOK！）
また、今なら『マンガMee』を新規ダウンロードした際の特典として500ボーナスコインが手に入ります！
1話につき、30ボーナスコインを消費するので、500ボーナスコインは、約16話分に値します。
単行本にすると1～2冊分です。
このお得な特典をゲットできる今のうちに『マンガMee』をダウンロードしてしまいましょう！
アプリのダウンロードは、もちろん無料です。安心してください。
『チケット』『ボーナスコイン』以外で1日3話分の漫画を読む
『チケット』『ボーナスコイン』以外に1日3話分の漫画を無料で読める仕組みがあります。
その仕組みがこれ、
見たいエピソードの漫画のページへ飛ぶと、「動画を見て無料で読む 残り3回」と表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで1話分のエピソードを新たに無料で読むことが可能となります。
3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。
- チケットを使い1日1話無料で漫画を読む
- 短い広告動画を見て毎日30ボーナスコインを獲得し1話分の漫画を無料で読む
- 短い広告動画を毎日最大3本見て、3話分の漫画を無料で読む
以上の事から『マンガMee』は、1つの作品において、1日に最大で5話分のエピソードを無料で読むことができるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります。
遠慮なく無料で読ませていただきましょう！！(^^)/
『天使なんかじゃない』世間の評価は？
天使なんかじゃない
初めて読んだけど面白いな。
矢沢あい作品は恋にのめり込む女の心情がわかりやすくていい。— LEON (@yaitatomato) July 31, 2021
10代で 意味もよく分からず見てた「天使なんかじゃない」を20代前半ぐらいに漫喫で読み直し、今 また 無料アプリで1日1日コツコツ見進めているけど、30代の今見てるのが1番面白い気がする〜
— さおり (@stokys5) July 27, 2021
4連休前なので天使なんかじゃない一気読みして情緒ぐちゃぐちゃにしてました何万回読んでも面白いの何…全ての感情がぐしゃぐしゃになるわ…
— teto (@merutoteto) July 21, 2021
この間借りた、天使なんかじゃない、とても面白い〜。90年代が1番やー
— 🌻みずき🌻 (@mizuki_supra) July 15, 2021
まあでも「天使なんかじゃない」は普通におすすめ、面白い。推しカプが絶対にいる。
— アキヲユメジョシゴロシ (@mmzk00amt) July 9, 2021
天使なんかじゃない、面白い
矢沢あい先生すごい— ひなちゃんマン🍓 (@hinanonano_) June 19, 2021
平成の作品ではあるけど、最近矢沢あい先生の履修しようと思って読んだ「天使なんかじゃない」がかなり良かったし、一昔前の少女漫画読み直すのは結構面白い＞RT
— ヤウツロ (@yautsuro) June 7, 2021
「天使なんかじゃない」
もちろん、読んだことあるけどもよ！
矢沢先生の中ではこれが一番好きかな。久々に読みたくなって。いい時代だなー昔の漫画が手軽に読めて。
もう1話からめちゃくちゃ面白いんだな。— kaju (@kaju8) May 5, 2021
矢沢あい 天使なんかじゃない 読了
ベタ展開の青春群像劇 ベタで王道でめちゃくちゃ面白い 最後はしっかりハッピーエンド いい物語でした— うさみ (@mpva03) April 17, 2021
久しぶりに天使なんかじゃないとハンサムな彼女読むとめっちゃ面白い。昔の少女漫画ってホント良い。
— みっちゃん（でっかいチワワとポメラニアン） (@SoHugeChihuahua) April 14, 2021
矢沢あい「天使なんかじゃない」
初めて読んだ。面白い。高校生特有の思考を言語化するのが上手い。これぞ少女漫画か。絵も綺麗だし、キャラのバランスも良い。半目の名言製造機マミリン、かなり良い。#天使なんかじゃない— 高橋けんた (@takahashi_kenta) March 16, 2021
『天使なんかじゃない』は面白い？見どころ紹介！
見どころ① とにかく主人公のヒロインがピュアで可愛らしい
主人公・冴島 翠（さえじま みどり）がとにかく素直で元気いっぱいの女の子。
ここまで王道のクラスで人気者タイプは、少女漫画でもなかなか珍しいのではないでしょうか？
翠の前向きで真っ直ぐな性格は、見ているだけで元気になります。
しかしそれでいて、好きな男の子に素直に気持ちを伝えられなかったり、友人関係に悩んだりする様子が可愛らしくて、親近感を持てるんですよね。
好きな男子といいかんじなのにイマイチ自信を持てなかったり、ちょっとした出来事に一喜一憂する様子は10代の初恋というピュアな要素満載で、読んでいても甘酸っぱい気持ちになります。
ティーンエイジャーの方々にはもちろん、純粋に人を好きになって泣いたり笑ったりする恋のドキドキ感を忘れてしまった大人にもおすすめな作品です。
見どころ② 少女漫画の王道、ちょいワルの晃がイケメンすぎる
翠の片想いの相手、晃（あきら）は、ちょっとヤンチャで不良みたいなところもあるけれど、なんだかんだでみんなのことを良く見ていてさりげない優しさがあったり、ギャップがたまらない青年。
不良そうに見えて実は子犬を拾っちゃったりする少年って、女子が憧れる男子の鉄板ですよね。
実際、晃は複雑な家庭環境にありながら、アルバイトをして一人暮らしし、妹の面倒を見ている一面もあります。
翠に対しても、元気がないときはさりげなく慰めたりフォローする場面が何回か登場します。
そのフォローの仕方もわざとらしくなく自然で、女心を分かってるなあと思います。
ただ、晃は好きな女の子にだけ優しくするというよりも、常に周りを見ていて誰に対しても平等に接する男子というイメージです。
そこが格好良いところでもあり、翠からすると優しくしてくれているのは自分だけではないのだなという切ない気持ちにもなるのです。
見どころ③ 高校生活に戻りたくなること間違いなし
文化祭から始まり、キャンプ、運動会、クリスマスイベントなどなど。
翠たちが進学した聖高校は新設の高校ということもあり、上下関係もなく、活気に溢れた学校生活が伝わってきます。
先輩のいない高校に翠たちが一期生として入学し、先輩になり、卒業する三年間。
単なる恋愛漫画ではなく、一生ものの友人と出会ったり、高校生活を通じて自分の殻を打ち破って成長していく様子が描かれています。
特に生徒会のメンバーは和気藹々としていて、学校生活を全力で楽しんでいるんですよね。
こんな高校生活だったらよかったのになと思わずにはいられません。
見どころ④ 恋が上手くいかないことの切なさ
物語が進むにつれ、翠は晃と仲を深め、恋人関係に一度はなります。
しかし、晃にどうしても忘れられない人がいることを知っている上でのお付き合い・・・
しかもそれは翠も大好きな美術部顧問、マキちゃん（牧博子）でした。
せっかく片想いからお付き合いにまでたどり着いたものの結局はうまくいかずに晃とは一度破局し、翠自身も晃を忘れられないまま自分を好きになってくれた他の男の子と付き合ったりします。
でも、忘れられない一番好きな人がいると、無理矢理他の人と付き合っても上手くいかないものですよね。
また、そんな気持ちで他の相手と付き合ったところで、相手もなんとなく上の空なことを感じ取ったりします。
結局翠自身も付き合った彼とは破局し、もう一度晃のことを諦めない決意をします。
その間、晃も報われない片想いの相手、博子先生（ひろこせんせい）とその恋人、将志（まさし）への気持ちの決着をつけるためにインドへと旅立ちます。
そんな恋のトライアングルを経て、翠たちはすっかり大人になっていきます。
見どころ⑤ 恋を諦めない見大切さ
あっという間に迎える高校最後の一年間と卒業式。
結局、夢を追う自由人、将志に長年辛い恋をしてきた博子先生は将志と結ばれ、結婚します。
一時は恋のライバルでもあった博子先生の幸せを心から祝福する翠。
気持ちにケリをつけた晃と翠もまた、恋人として将来を共に歩いていく決意をします。
漫画でははっきり結婚とまでは描かれてはいないですが、最終巻の翠の誕生日、晃はシルバーリングを渡します。
インドに行き、将志としっかり決着を付けたことにより、もう迷いなく翠のことを見てくれている晃。
翠にとってはこのシーンが、ようやく完全に恋が報われたという気持ちではないでしょうか。
大好きな相手に他に好きな人がいたり、遠距離恋愛などのハードルのある一筋縄ではいかない恋愛。
多くの人は、縁が無かったのだと諦めてしまうことも多いでしょう。
しかし、この漫画の登場人物たちから、好きな気持ちを貫くことの大切さを改めて学ぶことができます。
どんな状況でも未来を信じることの大切さを教えてくれる漫画でした。
『天使なんかじゃない』登場人物紹介！
冴島翠（さえじまみどり）
主人公であり、第一気生徒副会長。
持ち前の明るくひょうきんな性格でクラスの人気者です。。
基本的には誰からも好かれ、人気者タイプだが、晃との恋愛においては考えすぎてナイーブになる一面もあります。
絵を描くのが得意で、卒業後は美大に進学します。
須藤晃（すどうあきら）
翠の初恋相手であり、生徒会長。
教師に物おじせず意見を言えるような一面もあり、リーダータイプです。
生徒会ではボスというニックネームを付けられ、基本彼中心で進行していきます。
ぶっきらぼうに見えるが人の心に敏感で誰よりも周りを見ています。
美術教師、博子先生に長年片想いをしていました。
また、複雑な家庭環境にあるためアルバイトをして一人暮らしをしています。
牧博子（まきひろこ）
美術の教師。
年齢が若くおおらかなせいか、翠を始め生徒からもマキちゃんと呼ばれて親しまれています。
また、抜群に美しく女性らしい性格で翠の憧れの女性です。
芸術家として気ままに海外に飛び立ってしまうことも多々ある将志を一途に思い続け、長年恋人関係にあります。
麻宮裕子（まみやゆうこ）
書記として生徒会な加入してきた優等生。
成績優秀で筋金入りのお嬢様でもあります。
自分の感情を素直に表に出すことが苦手で、瀧川（たきがわ）に片想いをしていました。
翠が無神経にも文化祭でちょっとした恋のキューピッドをしたことにより、瀧川と急接近します。
彼女がいる瀧川に片想いをすることにより、苦しい思いをすることもあるが、翠との仲が深まるにつれて段々と自分を出せるようになっていきます。
瀧川秀一（たきがわしゅういち）
生徒会のメンバー。
サラサラヘアの王子様タイプで女子に優しく、女の子から大人気です。
人畜無害で穏やかな性格をしています。
中学時代から志乃（しの）と付き合っていましたが、彼女と性格の不一致を徐々に感じるようになり、最終的には別れて麻宮裕子に段々惹かれるようになってきます。
原田志乃（はらだしの）
翠たちより1学年下に入学してきた、学校きっての美少女。
中学時代は麻宮の後輩でした。
その圧倒的なルックスから男子の憧れの存在です。
しかし、恋人である瀧川にわがまますぎる一面があるなど、女子として意地悪な一面も目立ちます。
河野文太（こうのぶんた）
生徒会メンバー。
翠とは中学からの同級生で幼馴染的存在です。
ひょうきんな性格で、生徒会のムードメーカー。
中川ケン（ナカガワケン）
翠、文太と中学生時代同級生で、翠に片想いしています。
バンドのボーカルとして夢に向かって精力的にライブ活動に励むバンドマン少年。
高校生になってから翠と一度は付き合うが、晃のことを忘れられず自分を恋人として見てくれないことから感情を抑えられなくなり、結局は破局してしまいます。
『天使なんかじゃない』序盤ネタバレ紹介！
第1章 生徒会結成
「気づいたらなんか気になるあいつ。。。」
主人公・冴島 翠（さえじま みどり）は明るくてしっかり者な絵を描くのが大好きな女の子。
出来立てほやほやな為まだ1年生しか生徒のいない高校、「聖学園」（ひじりがくえん）の1年生です。
翠は終業式ですれ違って以来、ちょっとやんちゃで学園の人気者、須藤 晃（すどう あきら）に恋心を抱いています。
「会いたいな。。」そんな気持ちを抱きながら過ごした夏休み。
物語冒頭はそんな翠の夏休み明け登校シーンからスタートします。
風邪でみんなよりも登校が3日ほど遅れた翠。
学校でも明るい性格で友達の多いタイプの翠は、元気に新学期の挨拶をします。
そんな翠に学友たちは内緒でちょっとした計画をしている様子。
しかしそんな友人たちの企みには気づかず、翠は真っ先に美術部室を訪れます。
美術室にいるのは美術教師であり、翠の憧れの女性でもあるマキ。
「先生、いつもながら綺麗。」
女ながらマキの女らしさに惚れ惚れする翠は、自分もいつかマキのようにロングヘアまで髪の毛を伸ばそうと密かに決意します。
ところが、マキから思いがけないことを知らされ驚く翠。
実はクラスメイトたちが翠に無断で生徒会役員に翠を推薦していたのです。
急遽午後から演説会があるため全校生徒の前で演説せざるを得ない状況になった翠。
全校生徒の見ている前でトップバッターの演説、もちろん片想い相手の須藤 晃も見ています。
緊張しながらもクラスメートの推薦にやる気が出た翠は、見事演説をやり遂げます。
「みんなで最高の学園を作っていきたい！」
そんなかっこいい締めくくりで歓声を浴びた翠ですが、まさかの壇上でずっ転げてしまい、全校生徒に赤いチェック柄パンツを晒してしまいます。
ドッと笑いが沸く全校生徒に、恥ずかしくて慌ててステージから逃げ帰る翠。
「派手な演出。」
憧れの晃に舞台袖でそんなことを言われなおさらショックを受けます。
「ごめん。悪かった。」
傷ついて泣いていることに気づいた晃は翠を庇い、自分の演説で翠のことを面白いおかしくフォローします。
そんな機転の効いた晃のフォローもあり、翠は学園の笑い者からチャーミングな人気者となり、無事演説会は終了します。
ちょっとやんちゃだけど誰よりも思いやりと優しさを持っている晃。
そんな晃に翠はより恋心を強く感じるようになります。
演説会から数日後。
いよいよ生徒会役員の発表です。
精一杯やり遂げた演説会の結果。
なんと、生徒会会長には晃、副会長には翠が当選しました。
翠は片想いの相手、晃と共に生徒会を運営していくことになったのです。
幼馴染の文太（ぶんた）、学園のプレイボーイ瀧川 秀一（たきがわ しゅういち）、秀才の麻宮 裕子（まみや ゆうこ）も加わり、翠の生徒会生活がスタートします。
生徒会初顔合わせに集まった翠たち。
急遽1ヶ月後、学園祭を開催しようと晃が提案します。
急な計画に驚く翠たち。
しかし、最初だからこそ大仕事をやり遂げようという晃の提案に、徐々にやる気を出していきます。
初仕事を通じて生徒会役員の関係性も深まっていくある日のこと。
翠は晃のバイクに乗せてもらって一緒に帰ります。
ちょっと荒々しいところもあるけれどなんだかんだで優しい晃。
翠は仲が深まるにつれて、晃の特別な存在になりたいという気持ちがどんどん強くなっていきます。
ところが学園祭の企画アイディアもまとまってきたある日、翠は晃の鞄から「HIROKO」宛てのプレゼントを見つけてしまいます。
「HIROKO」というのは誰なのか？
少しずつ距離を縮めていたつもりでも、晃に彼女がいるかどうかすら自分は何も知らないことを思い知らされます。
そっと鞄にプレゼントを戻す翠。
複雑な思いにどこか上の空になりながらも、空元気で生徒会の仕事に没頭します。
考えないようにしても「HIROKO」の存在が頭から離れない翠。
ふとした瞬間にぼーっと物思いにふけることが多くなった翠は、美術の時間に思わず泣き出してしまいます。
「好きな人に彼女がいるかもしれない」
マキちゃんに打ち明けたら思いが止まらなくなってしまった翠。
いつも明るく元気な翠が授業中突然泣き出したことは、クラスでのちょっとした噂になります。
マキちゃんに慰められ、少し気持ちを落ち着かせて帰宅しようとした翠。
下駄箱に晃から生徒会室に来るようにというメモが置かれていることに気づき、急いで生徒会室に駆けつけます。
コピーの用事を口実に呼び出した晃は、翠が美術の時間泣き出したという噂を聞いて翠のことを心配してくれていました。
ぶっきらぼうではあるけど、大好きな晃に気にかけてもらって少し元気を取り戻す翠。
結局「HIROKO」の存在が誰なのかすら聞くことはできなかったけれども、大好きな人や大切な仲間と過ごしているキラキラした学園生活の時間を、もっと楽しんで大切にしていこうと決意します。
そして学園祭のアイディアも大詰めを迎えた聖学園。
学園祭の企画は、縁日などで盛り上がったあと、くじ引きで決まるペアでのダンスパーティーで締めくくるという内容にまとまります。
しかし生徒会長であり総合責任者の晃はダンスパーティーには参加しないかもしれないと聞かされる翠。
晃とペアになることに淡い期待を寄せていた翠は露骨にがっかりします。
翠の晃への恋心に気づいていた滝川は、晃もダンスパーティーくらい出ればいいと説得してくれます。
「ヒマがあったらな」とそこまで乗り気ではない晃ですが、学園祭でペアになる楽しみが可能性ゼロではなくなった翠は、密かに期待しながら当日を迎えます。
第2章 スタンド・バイ・ミー
いよいよやってきた文化祭当日。
思い思いに運営の仕事に没頭する中、翠は瀧川くんのペア相手のカードを自分が持っていることに気づきます。
麻宮さんが瀧川くんに恋心を抱いていることに気づいている翠。
自分のカードをわざと麻宮さんと交換し、二人が学園祭でのペアを通じて近づくようにと恋のキューピッドをします。
その甲斐があって急接近した瀧川くんと麻宮さん。
しかし、晃からお節介で調子に乗りすぎだと注意を受けてしまいます。
瀧川くんはモテるから、もしかしたら校外に彼女がいるんじゃないかと指摘する晃。
お節介を焼いても麻宮さんの瀧川くんへの好意は虚しく、逆に傷つけるだけなのではないかと諭されてしまいます。
「HIROKO」の存在を思い出し、まさに晃に対しての自分の状況と重なって見えてしまった翠。
「分かってないのは晃の方だよ！」と、感情的に反論し、生徒会テントを飛び出してしまいます。
晃と担当していた持ち場を飛び出した翠はマキちゃんに会い、事情を話します。
様子のおかしい翠を心配したマキちゃんは、恋愛は自分も得意分野じゃないと言いつつも翠のことを慰めます。
「自分からダメだって思ったらうまくいかないから悲観的にはならないようにしている」
人生の先輩で、おあり憧れの女性でもあるマキちゃんからアドバイスを得た翠は、何とか気持ちを落ち着かせ、学園祭に戻ります。
そしていよいよダンスパーティーの時間。
晃の姿が見当たらない翠は、思わず学校中を探し回ります。
生徒会室に一人でいた晃。
先程取り乱したところを見せてしまった翠は気まずそうにします。
そんな時にダンスパーティーの音楽が流れます。
「スタンド・バイ・ミー、この曲すっげー好き」
晃はそう言いながら、翠に踊ろうと誘います。
結果的に生徒会室で二人きりで学園祭のクライマックスを迎えた二人。
翠は幸せな気持ちで学園祭を終えます。
学園祭も終わり平常運転に戻った学校生活。
学園祭後もすっかり仲が深まった翠と晃は、放課さりげなく一緒に帰る仲になっていました。
今日も一緒に帰り道を歩くある日。
ついに「HIROKO」の正体が明らかになります。
「HIROKO」は実は晃の年の離れた妹、広子でした。
帰り道ばったりと遭遇した広子。
ずっと「HIROKO」が誰なのか気になっていた翠は、晃の彼女ではなく妹だったことに喜び浮かれます。
可愛らしい広子とすぐに仲良くなった翠。
広子は実は両親の離婚で晃とは別々に生活していると聞かされます。
幼いながらに寂しい思いをしている広子を気遣い、頼れる兄として妹を守っている晃の一面を聞かされ、より好きだなどいう気持ちを実感します。
それと同時に、こんなに側にいるのに自分の気持ちに気づいてくれないこの状況に、翠は少し切ない気持ちになります。
ある日のこと、自宅で試験勉強をしている緑に、晃から着信があります。
日本史のノートを貸してくれないかという晃のもとへ、雨の中駆けつける翠。
「試験終わったらどっか行かないか？」
ついに晃からデートに誘われます。
バイクで日帰りデートに行くことを約束した翠はデート当日を楽しみに試験を乗り越えます。
デートを楽しみに過ごす翠。
ある日クラスメートからマキちゃんの下の名前は実は博子（ひろこ）というのだと世間話をされます。
デートに誘われて浮かれている翠。
もうすでに自分は晃の彼女一歩前まで来ていると、幸せな気持ちでいます。
あれだけ「HIROKO」という名前を気にしていたのに、「HIROKO」は妹の広子だと解釈したため何もピンと来ていません。
デート当日、結局二人きりではなく急遽広子もついてきました。
3人で海デートを楽しむ翠たち。
しかし、広子は翠のいないところで「HIROKO」の真実を晃に問いただします。
「翠ちゃんが彼女だよね？広子と同じ名前のあの人はお兄ちゃんを取られてしまいそうで怖い」
晃の驚きながらも複雑な表情が全てを物語ります。
翠はまだこのことを知らずにいます。
第一巻は、ここで終わります。