沈黙の艦隊 深町洋や竹上・ニコラスJベネットは最終回の最後でどうなった?結末をネタバレ考察

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漫画「沈黙の艦隊」では、主人公の海江田四郎が世界を変えるために動きますが、その海江田と対立した男たちがいます。

 

まず、独立国家〈やまと〉を認め、孤立を防ぐために海江田に向かった日本の総理大臣、竹上登志雄。

 

次に、海江田と同じ潜水艦乗りであり、友人でありながら、海江田の行動に違を唱えた深町洋。

 

最後に、海江田最大の敵として、アメリカ合衆国の大統領として立ちはだかる、ニコラス・J・ベネット。

 

この3人を、今回は紹介していきます。

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総理大臣・竹上登志雄は最終回の最後でどうなった?結末をネタバレ考察

竹上登志雄とは?海江田との接触!

竹上登志雄は、海江田が起こした〈やまと〉事件の際、日米が秘密で、しかも非核三原則がありながら原子力潜水艦を作るという大スキャンダルを追求されます。

 

当時竹上は、本命の政権まで繋ぎ、中継ぎ政権と国民から見做され、ボケガミなど散々な言われようでした。

 

実際に登場初期はパッとしない人物でした。

 

しかし、総理大臣という立場をフルで使っていきます。

 

海江田の提唱した思想に触れ、世界が平和という共通の目的があるならナショナリズムを超えて、実現できると強い信念を持ちます。

竹上の決断!やまととの友好条約

まず、海江田が率いる〈やまと〉が日本と友好条約を結びたいと発表します。

 

世界中は、原子力潜水艦に乗り、核兵器を搭載している可能性を仄めかす海江田を描くテロリストとして反発し、アメリカとソ連は艦隊を太平洋に派遣し、〈やまと〉撃沈を狙います。

 

しかし竹上は、日本が〈やまと〉と友好条約を締結することを発表します。

 

竹上は、このままでは〈やまと〉が孤立し、核兵器を使用する可能性を防ぐため、日本が保護すると主張します。

 

そして、米ソ艦隊を退けた〈やまと〉は東京湾に入ります。

 

上陸した海江田と条約を締結する際、海江田に〈やまと〉が核兵器を搭載しているか確認します。

 

そして海江田は所持していないことを公表します。

 

海江田は、日本との友好条約を締結することで、補給を得る代わりに最強の戦闘能力を日本のために提供すると言います。

 

さらに竹上は、条約の締結条件に、〈やまと〉が自衛隊の指揮下に入ることを要求し、海江田は了承します。

 

条約が締結し、〈やまと〉が自衛隊の指揮下に入るのと同時に、自衛隊の指揮権を国連に委ねると発表します。

 

これにより、〈やまと〉を含めた自衛隊は国連軍となる、と打ち出したのです。

 

その発表を聞いた国連事務総長のジョージアダムスは、日本国民の支持を得れば受け入れるとします。

 

そして、竹上は内閣を総解散し、国民に是非を問います。

 

先進国首脳との会談!貫く信念は?

国民投票の結果、竹上は再選し、晴れて自衛隊の指揮権を国連へ委ねることへなります。

 

そして、国連会議開催のため、ニューヨークに赴きます。

 

ニューヨークでは、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国の首脳と会談を行います。

 

しかし、それぞれの立場の主張しか出てこず、会談は平行線に陥ります。

 

そこで、全員が通訳を介さず、ポーカールームに篭り、本心で語り始めます。

 

それぞれは50年後の未来を語るなか、竹上は日本は最も責任を負う国であると語ります。

 

そして、海江田が提唱する世界平和のため、旧体制を変えるべきだと言います。

 

ですが竹上の説得虚しくベネット大統領は率いる〈やまと〉への攻撃を決定します。

 

竹上は、各国首脳の前で、〈やまと〉への攻撃を止めるように「プリーズ!」と叫び、土下座します。

 

他の首脳たちが竹上の行為を一国の首脳がやるべきではないと制止しようとします。

 

しかし平和への信念を捻じ曲げぬ竹上はベネットへの「プリーズ!」と続けます。

 

するとベネットは「歴史に残るプリーズを吐くではない」と言い、密室の会談から立ち去ります。

竹上、最後の立ち回り!

アメリカの〈やまと〉への総攻撃が始まりますが竹上は攻撃を止める様にベネットに連絡し続けます。

 

そして、停戦を国連経由で呼びかけ、海江田の戦いを見守ります。

 

〈やまと〉がアメリカの空母との正面衝突にも耐え、海江田の生還にニューヨーク市民は喜びます。

 

そのなかに竹上も混じり、喜びを分かち合います。

 

その後、各国の潜水艦が艦隊行動に入り、沈黙の艦隊が始動し始めると、ベネットは〈やまと〉との戦闘を中止し、海江田の掲げた永久軍備追放に向けて、アメリカとして沈黙の艦隊の承認を宣言します。

 

竹上はベネットの決断に涙を流し、真の平和への一歩を踏み出したとし、ベネットに日本はベネットを支持し、あらゆる支援を惜しまないと連絡します。

 

そしてベネットは、日本を軽率な国だとしつつ、人間を信じる単純さと、世界に貢献できる軍事思想を生み出した二点を学ぶべきだとし、竹上を認めた言葉を伝えます。

 

そして、竹上はベネットへの礼を述べます。

 

その後竹上は、国連総会に出席し、海江田が凶弾に倒れる姿を目撃します。

 

「海江田……〈やまと〉は、この古い名前を持つ艦は沈むべくして沈んだのだな」と言い、海江田が真の核なき平和な世界に自身は不要で、システムがそれを実現させることを予感させます。

 

最後に、核廃絶に向けて動き出した沈黙の艦隊のサポートに向けて「日本はこれからが大変だぞ」と部下と共に決意を固めました。

 

海江田の親友・深町洋は最終回の最後でどうなった?結末をネタバレ考察

暴いたシーバット計画!大胆不敵な深町!

沈黙の艦隊の冒頭、潜水艦乗りの深町洋(ふかまち ひろし)は、太平洋で発生したソ連原潜と、海上自衛隊の潜水艦、やまなみの沈没事故を懐疑的に捉えていました。

 

海江田は深町と同期であり、優秀な潜水艦乗りです。

 

その深町は、海江田が簡単に死ぬはずはないと思い、部下に事故発生時の録音テープを調査させます。

 

そして、事故が偶発ではなく、故意のもので、海江田たちは脱出に成功していることを確信します。

 

そして、部下共々、艦隊司令の命令で拘束され、深町は司令官に呼び出されます。

 

そこで、司令から秘密裏に日米が原潜を開発するシーバット計画を明かされます。

 

そこで深町は、艦を沈めて原潜に飛びつくなどもってのほかだ、と怒りを露わにします。

サブマリナーの矜持!初めて〈やまと〉に乗り込んだ男!

それから海江田率いる〈やまと〉が日本との条約を結びたいと発表すると、深町は解放され、〈やまと〉護衛の任務を与えられます。

 

米ソの艦隊が睨み、〈やまと〉を囲むなか、深町は単身、〈やまと〉に乗り込みます。

 

海江田は、深町に、〈やまと〉は最も優れた国家だとし、自分達にこないか、と呼びかけます。

 

しかし深町は男しかいねえむさくるしいところはごめんだね、と言いつつ、海江田に海上自衛隊の命令を違反し、艦を沈めたことを叱責します。

 

深町はあくまで潜水艦乗りとして動きますが、海江田は国家元首として振る舞います。

 

海江田のその部分が、深町は気に入らず、止める様に再三言いますが、米ソの威嚇が激化し、〈やまと〉から離艦します。

 

そして深町が指揮を執るディーゼル潜水艦たつなみは、〈やまと〉の退路を確保しつつ、海底へ誘導します。

 

激闘!東京湾での米原潜との戦い!

〈やまと〉が海底に逃げて、東京湾に進出します。

 

その場を狙って、アメリカの原子力潜水艦たちは、東京湾の閉鎖をし、〈やまと〉を外洋に出さず、浅い東京湾で沈めようと言うのです。

 

一方日本政府は、一般の港で補給等をするとミサイル攻撃を受ける懸念があるため、タンカー船に偽装した自走式浮きドック船サザンクロスを使って、洋上で〈やまと〉の補給を実施します。

 

アメリカ海軍はサザンクロスが〈やまと〉補給のためのドック船であると見抜き、魚雷で攻撃を仕掛けます。

 

そこで深町はアメリカの行為に、「日本の艦船を沈めて平気ならば、貴様らのドテッ腹に魚雷をぶち込んでも文句を言いませんってことだな!」と激昂します。

 

単騎で6隻のアメリカの原子力潜水艦を相手にサザンクロスを防衛しながら戦い抜きます。

 

それでもサザンクロスに魚雷が命中し、爆発します。

 

これは海江田が指示し、サザンクロスが被弾しながらも左右に攻撃を受けバランスをとっていたのです。

 

そして深町が魚雷で反撃する最中、サザンクロスが爆発炎上します。

 

その瞬間、〈やまと〉は爆発音と共にサザンクロスから脱出し、海上閉鎖をすり抜けて外洋に逃げ切ります。

 

しかし、アメリカの原子力潜水艦は、たつなみが無傷で逃げることを許さず、海底にいる時に上からのしかかり、たつなみを東京湾のヘドロに押し込みます。

 

ディーゼル艦ゆえ、艦内の酸素には限度があります。

 

ぎりぎりのところで、浮上することに成功し、乗員の緊急脱出を始めます。

 

しかしたつなみのエンジンは停止し、沈下を開始します。

 

深町は沈みゆく艦内で、逃げ遅れたクルーを助け、沈む潜水艦たつなみから脱出することに成功します。

 

深町、最後の使命!国連特使!そして沈黙の艦隊へ…

たつなみが海底から引き上げられたあと、艦の修理が開始されます。

 

深町は責任者として修理にあたりますが、ニューヨークに飛ぶ様に命令されます。

 

これは、海江田の上陸に合わせて、不測の事態があった際に深町が〈やまと〉に乗艦して対応できる様に、とのことでした。

 

一方、ニューヨークでは海江田率いる〈やまと〉はアメリカの第三艦隊との戦闘中で、空に向けてミサイルを発射します。

 

現場にいる人たちは、これは核兵器だとし、海江田が自分を巻き込んだ自爆テロをするんだ、と報じます。

 

これに対応するためアメリカ海軍は全力でミサイル迎撃にあたります。

 

生中継されたその映像は、全世界に衝撃を与えます。

 

しかし、一人だけは動じませんでした。

 

それは深町洋だったのです。

 

深町は、海江田はそんなことをしないと断言したのです。

 

その後、ニューヨークに渡った深町は、彼の経歴を聞いた国連事務総長ジョージアダムスが、深町を特別国連大使に任命し、自衛隊を経由し国連の指揮下となった〈やまと〉に国連旗を翻らせ流ように命令します。

 

そして深町は〈やまと〉に乗り込みます。

 

彼が唯一立場を変えつつ〈やまと〉に乗艦する人物となったのです。

 

深町は核兵器が搭載していないことを確認し、海江田が離れた〈やまと〉の指揮を執り、国連旗を〈やまと〉に旗めかせたのです。

 

最後に、深町は沈黙の艦隊の構成する他の潜水艦艦長たちをまとめ、海江田が抜けた穴を埋めました。

 

また、海江田が送った手紙を受け取った深町は「独立せよ」という海江田の言葉を世界中に発信しました。

 

幹事の様に艦長をまとめた後、イギリス海軍原子力潜水艦タービュレントの艦長、クリス・ストリンガー大佐が沈黙の艦隊のリーダーとして任命し、潜水艦を離れます。

 

学生時代に海江田が深町に偉そうに講義したことを思い出しました。

 

「ギリシアやローマにおいて軍人とは哲学者であり、政治家であり、科学者であったと。多量殺人兵器を持つ時代の軍人もまた然りというわけだ。哲学者、科学者はガラじゃねえ。政治家にでもなってみるか……?」と深町は思い、自身の新しい道を切り開く覚悟を決めました。

 

アメリカ合衆国大統領ニコラス・J・ベネットは最終回の最後でどうなった?結末をネタバレ考察

ベネット大統領とは?

海江田最大の敵は、アメリカ合衆国第43代大統領のニコラス・J・ベネットです。

 

ベネット大統領は登場当初、海江田が起こした〈やまと〉事件を核テロリストの暴挙とし、それを擁護する日本に強行な姿勢を見せます。

 

ベネットはギリシア系移民の子孫であり、終盤に息子のマルスが登場します。

 

作中では海江田に強気の姿勢を見せますが、実は当選当時、議会では軍縮を掲げるハト派の派閥で、軍事大企業から煙たがられている描写がありました。

 

しかし、〈やまと〉事件をきっかけに、冷戦で疲弊したアメリカのリーダーシップを取り戻すべく、アメリカを体現するように強い姿勢を取ります。

驚愕の日本再占領計画!竹上との政戦!

最初にハワイで竹上と会談した際、ベネットは日本が従わぬ場合、日本再占領プログラムを実行しようと考えていました。

 

核テロリストである海江田と、それを擁護する日本を再占領して早期解決を図ろうとします。

 

そして、竹上は〈やまと〉を産んだ母として父親の子殺しは見過ごせないとし、決裂します。

 

次にソ連艦隊が出てきた沖縄沖で、ベネットも艦隊を派遣し、〈やまと〉撃沈を命令します。

 

しかし米ソの誤射による被弾や、海江田の圧倒的な戦術を前に艦隊は敗北し、東京湾入港を許してしまいます。

 

それ以来、ベネットは海江田を、〈やまと〉を沈めることに固執して行きます。

 

海江田との戦い!アメリカのプライド!

東京湾の戦いでも、深町の戦闘により原子力潜水艦を失うことになり、あまつさえ〈やまと〉の外洋進出も許してしまいます。

 

海江田が国連出席を宣言したために、有言実行の彼は必ず国連のあるニューヨークに現れると睨みます。

 

そのため、最短ルートを通る海江田は、太平洋を北上し、オホーツク海から北極海を抜けて、大西洋を南下し、ニューヨークに来ると予測します。

 

最も攻撃の影響が少なく、完全なアメリカの勝利が望めるのは北極海しかないと判断しますが、当時はソ連との核の睨みあいの最前線でした。

 

この海域は、潜水艦発射型弾道ミサイル(S L B M)を大量に抱えた米露の潜水艦が互いに睨みあっている場所でした。

 

アメリカは、そこに〈やまと〉と同時に開発したアメリカ最強の攻撃型原子力潜水艦シーウルフ級を出撃させたいと思いますが、ソ連が潜水艦の性能を知ることを避けたいと考えます。

 

そこでモスクワのクレムリンにホットラインで連絡を取ります。

 

必ず〈やまと〉を撃沈するため、北極海での偶発的核戦争を防ぎたい、両国のS L B Mを抱えた潜水艦を一斉に浮上させ、一時停戦しないか、と呼びかけます。

 

アメリカに貸しを作りたいソ連はこれを承諾し、〈やまと〉が北極圏に進出するタイミングで、米ソ両国の潜水艦を一気に浮上させます。

 

海江田はこれを見て、いがみ合うものでも一つの目標のために協調できると可能性を感じました。

 

そしてベネット大統領は、シーウルフ級攻撃型原子力潜水艦キングに次期大統領候補のノーマン・キング・ベイツ少将を、シーウルフ級攻撃型原子力潜水艦アレキサンダーにジョン・アレキサンダー・ベイツ大佐を艦長に任命し、出撃させます。

 

二人のコンビネーションで〈やまと〉を追い詰めますが、海江田はトリックを破り、キングを優先して沈めます。

 

そしてアレキサンダーから戦闘能力を奪い、強制浮上させます。

 

これにはベネットも敗北した怒り、キングを失った悲しみから執務室で声を上げます。

 

北極海で敗れたベネットは、日本の政治家である滝がイギリス最大の保険会社ロイズを巻き込んで、〈やまと〉のシステムに保険金をかけ、平和を金で買うやまと保険を提唱し、滝と海江田が北極海で接触することを知ります。

 

そこでベネットは長射程のトマホークミサイルが発射できるイージス巡洋艦を安全な海域に配置し、一方的に〈やまと〉撃沈を狙います。

 

しかし浮上した〈やまと〉には、一般の報道ヘリも飛んでおり、部下にプレスを巻き込まずに〈やまと〉を攻撃できるか、と尋ねますが、それはできないと回答します。

 

世界中が見ている中、一般の報道を巻き込んで〈やまと〉を撃沈すれば戦後世論に影響が出ると判断したベネットは攻撃中止を命令します。

 

最後のチャンスを逃したベネットは、アメリカ合衆国最強の第三艦隊の全戦力を持ってして、〈やまと〉をニューヨーク湾の手前で撃破するように命令します。

 

1対40の圧倒的な物量、狭いニューヨーク湾で逃げ道のない波状攻撃で〈やまと〉を追い詰めますが、魚雷の爆圧で空中へジャンプし、魚雷を回避したり、誤射からのフレンドリーファイアを誘発し、徐々に追い詰められます。

 

そして、〈やまと〉は第三艦隊の全戦力を退け、ニューヨーク湾に侵入します。

 

それから各国の原子力潜水艦が浮上し、核廃絶の沈黙の艦隊構想を発表する海江田に煮湯を飲まされる結果となりました。

直接対決!国連会議への登壇!

ニューヨーク湾での戦闘の後、ベネットは今までとは違う決断を下します。

 

それは海江田の提唱する沈黙の艦隊を了承に向けたものでした。

 

核兵器を使えば反撃不可能な深海から核の報復があり、必ず破滅が訪れる、というのが沈黙の艦隊のシステムでした。

 

そして、圧倒的な武力を持っていても、より強い抑止力の前では無意味という、沈黙の艦隊の抑止力を敗北という形で実証してしまったのです。

 

しかし、ベネットに立ちはだかるのは海江田だけではありません。

 

いくらベネットが大統領で、大統領令で沈黙の艦隊を了承しても、合衆国上下院の承認がなければ、時間の経過と共に拒否され、無駄になると考えたのです。

 

そこでベネットが議会に、〈やまと〉の戦争犯罪を追及せず、発生した戦闘の一才を大統領の責任にすると発表します。

 

しかし議会は、いたずらに戦闘を発生させ、数多くの艦艇を沈め、戦死者を出したベネットを弾劾させると打ち出します。

 

議会はベネットを否定しますが、真の世界平和の実現を信じる市民は、ベネットを支持して行きます。

 

議会のシュルツ議長たちは、ベネットの行いを世界政府という途方もない新たなフロンティアをアメリカ国民に与える気なのだ、と危険視します。

 

そしてベネットは議会で、兵器の売買を平和のために憎むべきなのだ、と声明を出します。

 

世界政府を実現させるために、アメリカは率先して核を含めた全ての軍縮をするという発表をします。

 

このベネット・ドクトリンは、各国首脳はもちろんのこと、世界中の市民を熱狂させます。

 

そして、海江田がニューヨークに上陸し、国連総会で直接対面します。

 

海江田はベネットに問いを投げかけますが、全てNOと答えます。

 

「アメリカは負けた?」「ノー!」

「軍事力は完全放棄できる?」「ノー!」

「沈黙の艦隊、承認?」「ノー!」

「私を信じますか?」「ノー!」

 

しかし、人間は悪意より善意が上回っているのか?という問いに唯一イエスと答えます。

 

不完全なイエスでいいのだ、という海江田の言葉ののち、二人は握手を交わします。

 

会場が沸く中、海江田はスナイパーの凶弾に倒れてしまいます。

 

海江田は頭から出血しながらも「我々は、新しい時代に入ることができます!」と言い、倒れてしまいます。

 

介抱するベネットに海江田は「議事を止めるな、世界が動いている」と言い残し、気を失います。

 

搬送される海江田を見送ったベネットは、海江田の残した言葉を発表しつつも、あえて海江田の復帰を待つべきだと議会の休止を申し込みます。

 

「彼のために世界が1日待つことを希望する!」

 

しかし議会は即時採決だと大使たちの反発に会います。

 

「アメリカはいかなる決議であれ国連決議を尊重する!」とベネットは言います。

 

初めてアメリカがイニシアチブを国連に預ける発表をしたのです。

 

しかし海江田は目覚めませんでした。

 

ですがベネットは新たに世界に向けて発言します。

 

「核を行使する力は国境で生まれるのだ!!」

 

ベネットは国境が、区切られた世界が争いの原因だと主張します。

 

世界が自由に人間の行き来ができれば、隣の国が隣の州に行くようになるとも言います。

 

「21世紀とは隣国とは戦争をしない世紀なのだ!隣国とは地続きの国だけではあるまい、地球のことは海から解決すべきだ。これは海江田の行動で示された部分的心理であるが、それは沈黙の艦隊というような海に監視を置くシステムではない!」

 

「アメリカは東と西に大きな海を持っており、海でつながる全ての国を隣国と感じることができる。人類史における最も新しい実験国家アメリカは自らの精神を守りつつアメリカという名前の国がなくなることがあっても、その未来を受け入れる力に満ちている!」

 

ベネットの演説ののち、国連採決に移ります。

 

一つは海江田の沈黙の艦隊の承認、もう一つは世界政府準備委員会の発足です。

 

沈黙の艦隊は否決されましたが、世界政府準備委員会は可決され、ベネットが先導し、人類は新しい時代へ向かって行きます。

 

それでも、既に集う沈黙の艦隊は、独自に行動を始めます。

 

それは希望する世界各地の港への寄港でした。

 

今までのベネットであれば、力でこれをねじ伏せようとしますが、ベネットは目を伏せます。

 

これは、海江田が提唱した深海からの沈黙の艦隊は、何よりも独立し、機能する存在であるという主張に沿ったものでした。

 

「海江田、お前が生きている人間から生きている存在となったのだ。そして生きて呼吸する限り、物言わずとも理想は根付き達成されるだろう。それが今、私が抱いた確信だ」

 

ベネットは海江田の行動から、世界が動き出すことを感じつつ、最後の出番を終えるのでした。

 

まとめ

沈黙の艦隊で、主人公の海江田四郎と対立した人物は最終的には海江田に影響され、理想を実現するために奮闘する竹上、友として潜水艦乗りとして海江田の意志を継ぐ深町、そして海江田の提唱を受け入れ自らが世界を変えるフロンティアとなったベネットと、三者三様の姿を見せます。

 

本作では徹底して戦争を否定しています。

 

ですがその結論に至るまでは、まるで人類史をなぞるように数々の戦いが繰り広げられます。

 

それは、海江田のロマンを叶えるための冒険譚で、手に汗握る熱いものであり、政治という国家の動きの犠牲としての戦争が描かれ、力を持った海江田自身がそれを否定するものでありました。

 

今、現実の世界では戦争は絶えず続いています。

 

大きく、力を持った国家が覇権を握るために血を流させたり、弾圧される者たちが異を唱え形成された世界に楔を打つために戦いを選んでいます。

 

本編でベネットが提唱した国家でなければ戦争根絶ができる、というものは創作物の詭弁に過ぎないかもしれません。

 

また、海江田は世界政府の樹立により戦争は紛争となり根絶するという言葉遊びのような主張であったりします。

 

いずれにせよ共通しているのは力による現状変化は、憎むべきであるということです。

 

海江田は〈やまと〉で戦いを何度も行いましたが、一貫して他国からの攻撃に反応する、防衛権の行使にとどめました。

 

沈黙の艦隊は、作中世界では世界規模の変革が動き出したところが本編のゴールです。

 

ですが、本作があるからといって、現実の世界は簡単には変わりません。

 

私たち、読者にできることは、本作を通じ、生きた彼らの動きを見て、考えることではないでしょうか。

 

一介の漫画作品が、誰かに影響を与えれば、これほどすごいことはないでしょう。

 

登場人物に感化され、誰かの人生の刺激になることを祈っています。

 

『沈黙の艦隊』世間の感想は?

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