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次に『マンガUP!』の使い方(システム)を簡単にご説明します。
『マンガUP!』の基本的な使い方
『マンガUP!』に掲載されているマンガを無料で楽しむには、アプリ内アイテムである『MP(マンガポイント)』『MP+(マンガポイントプラス)』を使用して読むことになります。
簡潔に言うと『MP(マンガポイント)』『MP+(マンガポイントプラス)』などを使うことで、1日1作品において、12話分以上のマンガを無料で読むことが可能です。
要するに1日に最低でも単行本1冊分に値する量のマンガを『マンガUP!』にてタダで楽しむことができるということです!
『地獄の教頭』も1日に12話分以上、読み進めることができます。
『マンガUP!』で使うアプリ内アイテム『MP(マンガポイント)』『MP+(マンガポイントプラス)』のそれぞれの使い方を詳しくみていきましょう!
『マンガUP!』のMP(マンガポイント)とは?取得方法と使い方を解説
- MPとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
- 朝8時、夜8時に120MPずつ配布される(1日に計240MP)
- 30MP消費で好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る
以上が簡単なMPの取得方法と使い方の説明です。
毎日、配布される計240MPを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムがMPです。
但し1点だけ注意があり、MPを120MP以上貯めこむことは出来ません。
朝8時に120MPが配布され、その120MPを使わずに夜の8時を迎えたとしても新たに120MPが加算されることはありませんので注意が必要です。
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『マンガUP!』のMP+(マンガポイントプラス)とは?取得方法と使い方を解説
- MP+とは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
- MPがなくなってしまった場合でもMP+を使うことで好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る
- 『マンガUP!』新規ダウンロード特典で750MP+(25話分)が付与される
- 毎日、短い広告動画を1度見るだけで30MP+(1話分)が付与される
以上が簡単なMP+の取得方法と使い方の説明です。
下の画像のように『マンガUP!』新規ダウンロード特典では、750MP+(25話分)が無料配布されます。
そして毎日、短い広告動画を視聴することで30MP+(1話分)を取得することが出来ます。
アプリを起動すると画面右下に「ヒヨコ?」のような「ピーナップくん」というキャラが鎮座しているので、タップしましょう!
すると「短い動画を見る」というボタンが表示されるので、タップして短い広告動画を視聴します。(広告を見ずに流してるだけでもOK!)
たったこれだけの労力で、30MP+(マンガ1話分)が手に入ります。
やらない手はありませんよね(^^)/
短い広告を見て30MP+を獲得できるシステムは毎日、夜0時に回復します。
他にもMP+を取得する方法があります。
ホーム画面上に表示される「クエスト」をクリアしていく方法です。
「クエスト」と言っても簡単なもので、例えば「マンガUP!に毎日ログインする」や「~のマンガを3話まで読む」などの条件をクリアすることで、難易度に応じてMP+(マンガポイントプラス)が付与されます。
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『MP(マンガポイント』『MP+(マンガポイントプラス)』以外で1日3話分のマンガを読む
先ほど紹介した『MP』『MP+』が0ポイントになってしまった場合でも1日に3話分のマンガを無料で読むアプリ内システムがあります。
その仕組みがコチラ。
読みたい”話(はなし)”のページへ飛ぶと、「動画を再生して読む」と表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで新たに1話分のマンガを無料で読むことが可能となります。
3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。
ここまでを簡単にまとめると
- MPを利用して1日8話分のマンガを無料で読む
- 広告視聴やクエストをクリアして獲得したMP+を利用してマンガを無料で読む
- 短い広告動画を最大3本見て、3話分のマンガを無料で読む
以上の事から『マンガUP!』は、1つの作品において、1日に最低でも12話分のマンガを無料で読むことのできるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります!
ぜひ、この機会に遠慮なく無料で読ませていただきましょう!!(^^)/
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ぜひ、課金システムを有効にお使いください!
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『地獄の教頭』あらすじ紹介!
朱地高校に今年から赴任してきた教頭の近衛修文(このえ おさふみ)がこの物語の主人公になります。
教頭の仕事は多岐にわたり、雑草むしりといった雑務もこなさなければなりません。
こういった仕事内容であるため、とある学会では「教頭は地獄」と言われるほどです。
そんな周りから見たら印象にも残らない近衛ですが、実は裏の顔があります・・・。
どんな手段を使っても、生徒や職員などあらゆる教育対象者を更生させていくのです。
その異常なほどの行動をさせる原動力は何なんでしょうか。
それは物語が進むにつれて、少しずつ明らかになっていきます。
『地獄の教頭』は面白い?見どころ紹介!
見どころ1:教頭である近衛の表と裏でまるで違うギャップ
近衛の仕事は、職員の管理を行ったり、校門の戸締りをしたり、雑草むしりをしたりするといった「なんでも屋」のような仕事なのです。
そのため、生徒からは「校務員さん」と呼ばれてしまうほどです。
そんな業務内容であるため、職員は誰も教頭になりたがりません。
生徒も教頭の顔を覚えていない始末です。
しかし、それは裏の顔を隠すためのものであり、近衛には独自のゆるぎのない教育方針があります。
ただ、それを実現するために表の顔を演じているだけに過ぎないのです。
教育の対象は生徒だけに限らず、職員、PTA会長といった多岐にわたります。
表の顔では生徒や職員に更生を促すように注意をしたりするのですが、中には全く響かない人もいるのです。
そんなとき、裏の顔をのぞかせます。
「地獄に堕ちないと教育にならない人が・・・」
近衛はどんな手段を使っても、教育対象を更生させるように働きかけます。
レイプをしようと計画した職員には、その職員をレイプの罠にはめたり、二重人格で人の笑顔を見たら突発的に暴力をふるってしまう生徒には、近衛が暴力をふるって自分のやっていることを認識させたりといった、完全に教頭の枠を越えており、犯罪にも躊躇なく手をかけます。
「自分が刑務所に行くようなことがあっても、ためらいなく止める」という言葉を言うほどです。
普段の顔からでは想像のできない近衛のギャップが癖になると思います。
見どころ2:絶対的悪を近衛が一刀両断!
基本的に近衛が教育する対象は犯罪を犯そうとする加害者だったり、親からのDVを受けている被害者だったりします。
親からDVを受けている生徒を教育する際は、DVをしている親にも教育が行われます。
そういった絶対的な悪の存在である加害者の腕や指を折ったり、監禁部屋に閉じ込めたりといったことを躊躇なくやります。
その近衛の思いっきりの良さがとても爽快感を味合わせてくれます。
見どころ3:話が進むにつれて明らかになる登場人物たちの過去や裏の姿!
異常なほどの教育をしている近衛ですが、そのようなことを始めたきっかけがあるようです。
詳しくは明かされていませんが、物語が進むにつれて近衛の過去が少しずつ明かされていきます。
また近衛以外の何気なく登場していた人物たちも、物語が進むにつれて正体が明らかになっていきます。
最初は何気なく読んでいたら、後からこういうことだったのかと繋がっていくので、読んでいて驚かされるのではないでしょうか。
見どころ4:緊張感や臨場感の伝わる絵の描写
話の内容はとても緊張感のあるものなんですが、絵の描写がより際立たせています。
普段は穏やかな顔をしている近衛ですが、裏の顔になったときの近衛はものすごく恐ろしい顔に豹変します。
近衛の姿はどす黒い影に覆われており、眼鏡のレンズ越しから見える目は一切笑っていません。
そういった表現がより緊張感や臨場感を味あわせてくれており、話にどんどん吸い込まれていきます。
『地獄の教頭』wiki的登場人物紹介!
近衛修文(このえ おさふみ)
主人公は教頭の近衛修文になります。
表向きは優しい教頭で、裏では教育のために手段を選ばないといった異常な一面があります。
生徒が学校生活を送れるように教育することに並々ならぬ信念を持っており、不良や親など例外なく教育していきます。
なぜそこまでするようになったのかは詳しく明かされてはいません。
ただある生徒が近衛の噂を聞きつけ、学校新聞の記事にしようと近衛の教育場面(暴力)を撮影して、いつからこんなことをしているのか聞いたときに、近衛はこう答えます。
「28歳のときでしょうか、私が教師として未熟なことを教えてくれた子がいましてね」
その子については詳しく明かされていませんが、これから少しずつ明らかになってくるのでは・・・。
新藤加代(しんどう かよ)
朱地高校で一番若い26歳の女性教師です。
生徒のことを大事に思い、一生懸命に仕事をする先生です。
近衛の表の顔しか知らなかったときは好印象を持っていましたが、裏の顔を見てしまってからは近衛の教育の仕方に恐怖や怒りを抱くようになります。
後から登場する副校長の椎名から近衛の過去を教えられ、余計に近衛に対して疑問を抱き始めます。
近衛と対峙していくことで、彼女はどう成長していくのか・・・。
椎名正興(しいな)
椎名は副校長で、9月1日付けで朱地高校に異動してきました。
近衛に対して、並々ならぬ怒りや憎しみを抱いています。
二人とも副校長や教頭でもない一般職員だった頃、椎名が自身の教育方針を実現させようと、権力者の一人に睡眠薬を飲ませ、未成年淫行を捏造させようとしたとき、近衛に阻止されたことがきっかけで、近衛を恨んでいます。
それ以降ずっと近衛のことを追っており、近衛のありとあらゆる情報を手にしており、近衛への復讐のタイミングをずっと待っています。
椎名も異常性を持ち合わせており、自分の目的を実行するためには他を利用するだけ利用して切り捨てるといった非道性も持ち合わせています。
椎名によると、近衛は「学校」「教師」「生徒」の三つに害を与えると嫌がると分析しています。
そのため、近衛が更生させていった生徒や先生の情報を流し、退学や退職に追い込むっといった徹底ぶりです。
様々な手を使って近衛を追い込み、近衛に立ちふさがります。
近衛を落とし入れるために、ヤクザである矢薙と手を組むほどです。
それによって、椎名は思ってもない方向に人生が変わるとも知らずに・・・。
矢薙(やなぎ)
矢薙はヤクザであり、近衛が矢薙と一緒に働いていた生徒を助けたことがきっかけで近衛と出会います。
矢薙は残虐性があり、躊躇なく部下をガラスのコップで殴ったり、ナイフを突き刺したりします。
そんな矢薙に対して、全く動じない近衛に興味を抱き始めます。
近衛がどんな死に方をするのかを見たいようで、近衛の監視を終始続けています。
「あんたとあまり揉め事を起こしたくない。エネルギーをつかいそうだから」と近衛に言っていましたが、前述したように副校長の椎名と手を組み、ときどきちょっかいを出してきます。
これからもどのような場面で登場してくるか、そしてどのようなやりとりを近衛とするのか見どころです。
溝口隆(みぞぐち)
溝口は親のコネで朱地高校に赴任してきた非常勤講師です。
過去に一回レイプ事件を起こしており、再び起こそうとしたときに近衛から教育を受けます。
更生してからは、生徒と一緒に麻雀などをして仲良く話しており、近衛が教育しようとしている生徒の裏話などを近衛に教えたりしています。
少しはまともになった溝口ですが、副校長の椎名の登場により、また人生が変わっていきます・・・。
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『地獄の教頭』序盤ネタバレ紹介!
第1話
物語は、次のような言葉から始まります。
とある学会でこんな言葉があった―「教頭は地獄と・・・」
主人公の近衛修文(このえ おさふみ)は教頭として県立朱地(あけち)高等学校に今年赴任しました。
教頭の仕事は多岐に渡ります。
毎朝、校門の開け閉めをしたり、校舎のラクガキを消したりしています。
職員の指導やメンタルヘルスへの配慮などをするために、積極的に色んな人に話しかけたりもしています。
雑草むしりもしています。
その姿をみた、生徒からは「校務員さん こんにちは!」と声を掛けられるほどです。
要は、教頭の仕事とはなんでも屋なのです。
こういった仕事内容から、職員は誰も教頭にはなりたくないようです。
生徒に教頭について聞いてみると、名前や顔も知らない有り様です。
これが教頭の置かれている状況なのです。
ある日、近衛は校長から呼び出されます。
「明日から非常勤として、溝口(ミゾグチ)先生が来るので、よろしくお願いしますね」と言われます。
近衛は急に非常勤が来ることに違和感を抱き、「急な話ですね。もう五月もすぎているのに・・・」と言いました。
すると、校長は汗をだらだら流しながら、「そこは気にせずに指導をしてください」と近衛に伝えます。
校長は何か隠しているようです。
次の日、溝口が職員室で挨拶をしています。
溝口はひげ面に、ピアスやネックレスをつけており、言葉遣いも汚く、いかにも問題児でした。
溝口は体育の担当であり、さっそく授業が始まりました。
開始早々、「自由に試合(サッカー)やっといて」と言って、女子がいるテニスコートにまっすぐ向かいます。
体操服姿の女子生徒を見て興奮しています。
そこに近衛が現れて「授業はどうしましたか?」と注意をしましたが、全く聞く耳をもたずにその場を立ち去りました。
溝口は授業の帰り道に、朱地高校で一番若い女性教師で眼鏡をかけている新藤加代(しんどう かよ)とすれ違い挨拶をされます。
そして、溝口が居酒屋の個室で後輩たちと飲んでいる場面に移ります。
溝口は「新藤とやりたい」と後輩たちに伝えます。
それを聞いた後輩の一人が止めます。
どうやら、溝口は過去にレイプ沙汰を起こしており、元教育委員会の父親の力を借りて、朱地高校に来たようです。
溝口は、止められたことに腹を立てて、後輩を殴ります。
その溝口たちの真後ろで、近衛は一人静かに飲んでいました・・・。
なにかを考えているような顔をしています。
その後、居酒屋を出て一人で電車を待っている後輩に後ろから声を掛けます。
「少し協力してもらえませんか?」
場面は、溝口が学校で新藤を誘っているところに移ります。
しかし、用事があるということで断られてしまいます。
その後、何度も誘いましたが、同じように断られてしまいます。
それに腹を立てた溝口は、レイプすることを実行しようかを女子生徒のテニスを見ながら、考えていました。
その後ろから、近衛が突然現れ、警告をします。
「新藤先生を襲うなんて考えはやめてください」と。
溝口は「そんなことするわけないじゃないですか」と言いながらも、全く響いてないようです。
ある日の夜、溝口は後輩たちと車に乗っています。
どうやら新藤を呼び出しており、スタンガンで気絶させてレイプをする計画のようです。
新藤がこちらに向かっているのをミラー越しに確認した溝口が車を出ようと「行くぞ!!」と声を掛けたと同時に、首元に後輩たちからスタンガンを浴びせられます。
その車の近くにきた新藤は「えっ?」と声を出します。
近衛が目の前に立っているのです。
近衛は学校周辺の巡回をしており、「溝口先生は見ていない」と伝え、新藤に帰るように促して、すぐにその場を立ち去らせました。
近衛は、帰っていく新藤の後ろ姿を見送りながら小さくこうつぶやきます。
「そう・・・何も気にせず 帰っていいですよ・・・ 私が教頭として教育しておきますから」
溝口はうっすらと意識を取り戻し、後輩たちに裏切られたことを思い出した途端、怒りで急に起き上がりました。
その姿は全身裸になっています。
すると、目の前には、男か女かもわからない巨体で、肌はボロボロ、歯もところどころ抜けており、ロン毛で裸の人物が溝口を襲おうと左手を溝口に伸ばしています。
驚いて開いた口がふさがらない溝口の後ろには、近衛が立っています。
溝口は、近衛に助けを求めますが、近衛はなぜこのようになったかを説明を始めます。
「私はずっと見ていました。問題を起こさないようにフォローしたつもりです。」
「でもたまにいるんですよ。地獄に堕ちないと教育にならない人が・・・」
眼鏡の奥から見える目は、真っすぐと溝口を見下ろしており、近衛の姿には影がかかっています。
そして、「私は教頭であり、職員も教育対象である」ということを伝え、ドアをゆっくりと閉めます。
溝口が外に出ようとするが、内側のドアノブは壊されており、外からしか開けられないようになっています。
気付いたら、溝口の視界がどんどん狭くなります。
先ほどのロン毛の人物の髪の毛が溝口の上に被さっているのです。
「ごめんなさいっ 出してくださいよぉおお!!」という言葉を最後にその場面は終わります。
次の日、頭を刈り上げジャージ姿の溝口が、職員にお茶をいれています。
周りの教員も急な更生に驚いているようですが、声を掛けやすくなったのか、女性教員から声を掛けられています。
溝口は、後ろから「お茶もらえる? 溝口先生」と声を掛けられます。
そして、「この調子で頼みますね」と耳元でボソッと伝えられます。
その声を聞いた瞬間、背筋が凍った溝口は「はい」と言います。
その声は近衛の声でした。
そして、席に戻った近衛は、うっすらとした微笑みを浮かべながら資料を見ているのです・・・。
「どんな手段を使っても私が必ず教育しましょう。私は・・・教頭なのですから」
ここまでが第一話です。
第2話
なにやら、生徒たちが多目的ホールの前に向かって慌てて行っています。
近衛は気になって見に行ってみると、巨体の男子生徒が別の男子生徒の胸ぐらをつかみ持ち上げ、無心で殴っています。
近衛はそれを止めに入り、なぜこのような状況になったかを聞こうとした瞬間、殴っていた生徒の態度が豹変して、涙を流し始め、こう言います。
「また僕は・・・ こんな事を・・・」
「ごめんなさい 本当にごめんなさい」
そして、近衛がその生徒の担任にどんな生徒なのかを聞いている場面に移ります。
その生徒の名前は田島拓海(たじま たくみ)で、小学生のときに周りからいじめられており、その時の笑っていたいじめっ子たちの笑顔がトラウマのようです。
それ以来、気付いたら笑顔だった相手の顔が血だらけになっているようです。
放課後、田島が帰ろうとしていると加藤(かとう)というクラスメイトの男子がカラオケに誘ってくれます。
その加藤の笑顔も田島はかつてのいじめっ子と同じ顔に見え、嘲笑っているように感じているようです。
その瞬間豹変して、「笑うなよ・・・」と言い、加藤の首を掴み殴ろうとした瞬間、近衛が止めに入ります。
田島は冷静に戻り、「ごめ・・・んなさい」と謝り始めます。
近衛はそのまま田島を別の部屋に呼び出し、田島を煽る(あおる)ような話をして豹変させ自分のことを殴らせました。
どうやら田島は一定のストレス負荷をかけられると、ストレスに耐え切れず豹変してしまうようです。
田島はもう一度殴りかかりましたが、自分の拳がしびれているのに気付きます。
その時、冷静にもどった田島は再度謝り、「自分が暴れた際はどんな手を使っても止めて欲しい」と土下座をして頼みこみます。
田島は「本当は自分で抑えられればいいのですが、今は他人から逃げるか止められるぐらいしか解決法が見つからないんです」と言い、近衛は「私なりの解決法を試してみましょう」と快諾します。
その日の夜、田島を誰も来ないような森の中に連れ出します。
田島は「何をするつもりですか?」と言い、近衛はこう答えます。
「植え付けてあげますよ。完璧な暴力の痛みを」
そこでいきなり殴りかかり、薄ら笑みを浮かべながら倒れた田島を見ています。
それを見た田島は再び豹変して、近衛に殴りかかりますが、近衛にかわされ思いっきり腹を殴られ、嘔吐してしまいます。
近衛はどうやら以前、田島が男子生徒を殴ったときと同じ事を再現しているようです。
近衛は田島に謝ります。
「ごめんなさい田島くん・・・教育のためとはいえこんな事をしてしまって・・・」
近衛の目からは涙が流れています。
もう一人の田島が「教頭も同じように殴ってしまえよ」と心の中で声を掛けてきます。
近衛は「自分のした暴力を知った今、これまでの自分を許すことが出来ますか?」と田島に問い掛けます。
そして、「あなたが管理しているはずの自分の体で勝手なことをされ、望まない結果を押し付けられているのは悔しくないですか?」と続けます。
先ほどの田島が言った「どんな手を使っても止めてほしいという言葉は他人まかせのいいセリフ」だったと言います。
そして、「もし田島が望むのであれば、自分が刑務所に行くようなことがあっても、ためらいなく田島を止める」と言いました。
その目は真っすぐと田島を見つめており、どうやら本気のようです。
そこでその日の教育は終わりました。
帰り際に近衛は「もう一人のあなた(田島)が自分を殺しに来るときは再教育をします」と言いましたが、田島がこう言い切ります。
「させません。 止めてみせます。 自分の力で。」
その目には固い意志を感じさせます。
次の日の学校、田島は教室の自分の机で携帯を触っています。
そこに以前カラオケに誘ってくれた加藤が田島に声を掛けてくれます。
その時、もう一人の自分がまた「殴れよ」と声を掛けてきます。
田島は「嫌だ」と言い右手を握り、教室内に「バキッ」という音が響き渡ります。
田島は自分の顔面を殴って、「どうだクソ野郎」とつぶやきます。
そして、加藤に向かってこう続けます。
「まだまだうまく抑えられないみたい。 でも今は、こんな自分がいなくまで闘い続けるしかないや」
それを見た加藤は、笑みを浮かべ、「パンクなやつだな。 気に入ったよ」と言いました。
その教室横の廊下を近衛が歩いています。
そこに担任が来て、田島の怪我がひどいことを心配して、誰にやられたか心当たりがないかを近衛に聞いています。
近衛は笑顔でこう答えます。
「誰でしょうかね・・・ そんなひどい事できる人は・・・」
ここで第二話が終わります。
第3話
第三話は、保護者説明会の場面から始まります。
説明会のあと、PTA会長の日高美代子(ひだか みよこ)と副会長の園山のり子(そのやま のり子)が校長室に挨拶に来ています。
そこに近衛も校長の横に座っています。
日高は問題児だった溝口に「会わせろ」と言ってきます。
どうやら、溝口の話はPTAの耳にも届いていたようです。
そして、溝口が校長室に来ます。
報告にあった外見との違いに少し驚きながらも、女子生徒のセクハラ報告があったことを問題視します。
すると、校長が急に慌てだして、必死に溝口をフォローし始めます。
日高は校長のフォローも「もういいですわよ」と言って、こう続けます。
「不安を抱かせる教師は退職させればいいのですから」
しかし、副会長の園山が当初聞いていた溝口がヒゲ面やピアスをしていた姿とは全く異なっていることから改善が考えられるため様子を見る方がいいと促します。
日高はその意見を聞き入れました。
日高は、教頭の近衛を少し見て「使えなさそうな教頭ね・・・ まあ、召使いぐらいにはなってくれるでしょう」と心の中で思います。
そして、日高たちは校長室を退室していきます。
どうやら日高が会長になってからPTAの権力は強くなったようです。
校長室を後にした日高と園山はカフェにいます。
日高は「なぜ私があげた15万円のスーツを着ていないのか」と園山に聞きます。
園山は「返品をした」と答えます。
どうやら会長が着ているスーツもPTAの会費で買っているようです。
日高は何も悪びれるそぶりを見せません。
「学校や生徒のためになってるでしょ」と言う始末です。
そして、日高がスーパーで買い物をしている場面に移ります。
今日は奮発しようと黒毛和牛の肉に手を伸ばそうとしたとき、誰か男性の手と接触してしまい、「あっ、すみません」と顔を赤らめて相手の方を見ると、そこには近衛がいました。
教頭だとわかった瞬間、顔の赤みは引いていきます。
近衛は地域親交会のバーベキューの買い出しに来ており、日高をバーベキューに誘います。
日高は黒毛和牛に惹かれて、そして近衛の人柄を見るついでに行くことにします。
そこで、近衛が周りを気遣っている立ち振る舞いを見て、日高は感心をして再び顔を赤らめます。
近衛と日高はビールを片手にベンチで二人語り合います。
日高は子供の教育について熱く語っています。
そして、「今日は飲みましょう」と日高が言い、「それもお願いですか?」と近衛が聞き返し、「ええ、まだまだお願いしますからね」と日高が答えます。
場面は、あるホテルの一室で近衛と日高が話しているところに移ります。
「これもお願いですか?」と近衛は言い、「はい」と日高は言います。
近衛と日高が二人とも裸になっており、日高は仰向けになっており、近衛が日高の股を広げています。
その後、二人がホテルから出てきたときに、日高が気づかないところから写真を撮っている人物の後ろ姿が映ります。
次の日、PTAの集まりがあり、園山が日高にある写真を見せます。
その写真は日高が近衛らしき人とラブホテルから一緒に出てくる写真です。
男の部分は顔が映っておらず、半身だけ映っています。
日高はその写真データを消し、しらを切ります。
家に帰った日高は夫に呼び出されます。
どうやらあの写真を見たようです。
次の場面では、電話が鳴り響き、日高が倒れこみながら電話を取ります。
その電話の声は近衛でした。
近衛は「渡し忘れた資料があるから自宅に行ってもいいか」と聞きますが、日高は断ります。
そして、「総会も出ないので副会長に一任する」と言い、最後にこう言います。
「教頭先生・・・ 最後のお願いです。 もう電話しないでください・・・」
夫は血だらけでソファーに倒れており、日高は家族写真を見つめて床に倒れこんでいます。
「わかりました。」と言い、電話を切った近衛の横には園山がいます。
浮かない顔をしている園山に、近衛は「後悔しているのですか?」と問います。
どうやら近衛と日高の不倫現場の写真を撮ったのは、園山だったようです。
「いえ、清々しています」と言い、教室を出ようとしたときに振り返りながら「本当になんでもやりそうですね」と少し汗ばみながら言います。
近衛は「・・・お望みならば」とひとこと言います。
後日のPTA総会、園山は会長として就任しました。
そして同時に、近衛が副会長として就任しました・・・。
ここで第三話は終わります。
第4話
女子生徒の羽山(はやま)が男性教員の本郷(ほんごう)に突然キスをする場面から始まります。
そこに近衛は出くわしてしまい、ポカーンとしてしまいます・・・。
そして、後で来るように本郷に伝えます。
呼び出された以降、本郷は羽山と目を合わそうとしません。
本郷が近衛から勘違いされたのではないかと思い、近衛に会いに行きます。
近衛に「私が一方的にからかってキスをしていただけなので、本郷を許してほしい」と頼みます。
近衛は、「許すも何もありません。ただ事情を聞いただけですよ」と答え、別に怒っていないようです。
「ただ・・・あまり教師をからかわないでくださいね。」と言うだけでした。
その姿を見て、羽山は「近衛は意外といい先生ではないか」と感じています。
ここで場面は変わり、週末の12時25分の駅前に羽山が一人立っています。
そこに、本郷が慌てた様子で走ってきます。
羽山から送られてきた「助けて」というメールを見て、心配して急いできたようです。
羽山は本郷とデートをしたくて、嘘をついただけでした。
それに安心した本郷はすぐに帰ろうとします。
羽山がごねていると、本郷から衝撃の事実を聞かされます。
「これから婚約者と式場を見に行かないといかなくて・・・」
羽山は「ウソ・・・先生結婚するの?」と言い、本郷は「うん。そうだよ」と答えます。
それを聞いた羽山は、すぐに本郷に帰るように促して、本郷の後ろ姿を見ながら「幸せになってね・・・」と小さくつぶやきます。
時は流れ、夜の10時5分ごろ、雨の降るなか羽山はまだ駅前にいます。
そこに近衛が通りかかり、「どうしたんですか?」と声を掛けます。
そこで羽山は「家に泊めてほしい」と頼み、近衛は快諾しました。
近衛の玄関には近衛、奥さん、子供とみられる3人の家族写真があります。
それを見た羽山は、生徒を泊めることで奥さんとかに怒られないかを心配します。
すると、近衛は「もういないので大丈夫ですよ」とひとこと言いました。
雨で濡れていた羽山はすぐにシャワーに浴びに行きます。
その裸の体にはところどころ傷があります。
そして、お風呂から出た羽山は、近衛から用意された半袖のTシャツを着ます。
腕の傷を見た近衛は家庭内暴力を疑い、「早急に対応する」と羽山に伝えます。
羽山は「高校卒業まであと少しなので、我慢する」と断ります。
すると、近衛はTシャツのお腹部分だけ少しめくり、羽山に見せます。
「こんな風に壊れてからでは・・・遅いんですよ」
そこには無数の傷跡が残っています。
その傷を見た羽山は、驚きを隠せず小刻みに震えています。
それでも「私は大丈夫です・・・」と言って断ります。
次の日、羽山は近衛にお礼を言って、家に帰ります。
そして玄関を開けると、酒の瓶を振り上げている父の姿が目に入ります。
その瓶の口の部分を羽山の頭にぶつけ、羽山は血を流して倒れこみます。
もう一度、羽山を殴ろうとしたとき、少し開いたドアの隙間から近衛の手が父親の方に伸びます。
父親の右手を掴み、右手だけをドアに挟むように固定をして、挟み込んだまま腕を「メキメキメキッ」と下に動かします。
父親の叫び声が響き渡ります。
そしてドアを開け、中に入った近衛はそのまま父親の右手を「ボキッ」と、本来曲がらない方向に90度曲げてしまいます。
父親は羽山に助けを求めるが、羽山は何もしません。
そして、近衛が左手も折ろうとしたとき、羽山は叫びます。
「やめてよっ」
人の家庭の問題に首を突っ込むなと近衛に言います。
近衛は羽山の目の前に来てこういいます。
「重症化するんです・・・ あなたの認識の甘さで」
そして、とりあえず家族と話し合いなさいと言ってその場を去ります。
次の日の学校、校舎裏で近衛と羽山が二人でいます。
どうやら父親と母親は離婚をして、父親とは決別したようです。
羽山の近衛の暴力に対して、「父と同じ野蛮な行為」と非難します。
そして、自分の認識の甘さを認めながらも助けてくれたお礼はいいません。
「そんな暴力で救われたなんて認めたくないので」
そう言っている羽山の顔はどこか先を見ていて、いい表情に見えます。
そして、羽山が去ったあと近衛は笑顔でこう言います。
「なるほど・・・ いい答えですね・・・」
ここで第四話が終わりです。
第5話
新藤が担任をしている2-1組の出欠確認の場面から始まります。
男子生徒の真壁悟(まかべ さとる)が無断欠席をしているようです。
真壁の席の前にいる女子生徒の樋口夢乃(ひぐち ゆめの)は何かを考えている表情で真壁の席を見つめています。
職員室に戻った新藤は近衛に相談します。
すると、そこに溝口が真壁の噂について知っていると二人の会話に入ってきました。
溝口によると、一年生のとき真壁はお金の欲しそうな女子高校生を集めて、デート商法をさせており、そのまとめ役をしていたようです。
それがバレてしまい、それ以降クラスで孤立してしまったようです。
近衛はとりあえず情報収集をして、家庭訪問をするようにすることにしました。
場面は移り、新藤が樋口にテストの補修になったことを伝えています。
同じクラスで補修なのは、樋口と真壁だけです。
樋口はそのことを真壁にメールしようとします。
どうやら樋口は真壁と仲良くなりたいようです。
そして、今日久しぶりに真壁からメールが来ていたことを新藤に伝えます。
「夜会って欲しい」と。
その話をしている二人を遠目に見ている近衛の背中がわずかに映りこみます。
そして場面は移り、樋口が夜に真壁との約束の場所に向かっています。
樋口は「夢乃!」と呼んでいる真壁の声が聞こえ、振り向くと坊主頭の眉なしの男が右手をあげて、こっちを見ています。
「本当に真壁くん・・・?」
樋口は長髪の爽やかな顔をしていた頃の真壁の写真を見せて、同一人物かを確認します。
真壁は「そうだよ」と答え、樋口は「私はおもしろいと思うよ」と言います。
そして、呼び出した理由を真壁に聞きます。
真壁は樋口の両肩に手を乗せて、顔を近づけて「仕事を手伝って欲しい」と伝えます。
仕事内容は女の子を紹介する仲介役をすることです。
しかし、樋口は「興味ないかな」とあっさり断り、「学校に来なよ」と笑顔で言います。
真壁は樋口の肩を持っている手の力を強め、「早く金作らないと・・・ヤバいんだよ・・・」と再度頼み込みます。
そこに新藤が現れて、真壁を止めます。
どうやら見張っていたようです。
真壁は樋口を誘うのをあきらめて、その場を去ります。
その帰り道、女子高校生らしき二人が座って喋っていたので、「仕事をしないか」と誘います。
その内の一人が真壁のことを「変なやつが来たんだけど~」と馬鹿にし始めました。
その瞬間、真壁はその女の顔を思いっきり蹴り、「断るなら金をくれよ」と顔を掴みながら言います。
そこに近衛が現れ、止めます。
真壁は「誰だあんた?」と言い、近衛のことを覚えていないようです。
近衛が教頭だと知った真壁は、「自分を退学にしてくれ」と言いました。
近衛は断ります。
「私が教頭をやっていて退学者が出るなんておかしいですから・・・」
真壁はその言葉を気にもとめず、その場を立ち去ります。
真壁はあるアパートの505号室に戻ります。
部屋の中には複数の男がおり、一人血だらけの男が倒れています。
そして、リーダーらしき矢薙(やなぎ)にノルマを達成したのかを聞かれ、達成していないことを伝えます。
すると矢薙は、持っていた氷の入ったガラスのコップを持ち、真壁を殴ろうとしています。
その頃一方で近衛は、そのアパートの近くの道をあるいており、真壁たちがいるであろう5階付近を睨みながら歩いています。
ここで、第五話が終わります。
第6話
真壁が血を流して、倒れている場面から始まります。
そこに「ピンポーン」とインターホンの音が鳴り響きます。
どうやら近衛が鳴らしたようです。
それを知った真壁は、矢薙にある提案をします。
近衛が部屋の中に招かれます。
すると、真壁が机の上で仰向けの状態になっており、手足と首が机の脚にそれぞれ結ばれており、動けない状態になっており、矢薙が真壁の上に座っています。
そして、真壁は「三百万円を払ってください」と近衛に頼み込みます。
どうやら真壁は三百万円の借金があるようです。
矢薙は「教頭だったらそれぐらいできるだろ?」と言いながら、真壁の頭を掴み、頭を九十度曲げ、息ができないようにしています。
近衛は矢薙の手を掴み、止めました。
とりあえずロープを外そうと身を屈めたとき、近衛の顔に矢薙の蹴りが入ります。
それを無視した近衛をみて矢薙は何度も蹴りますが、近衛は無視をし続け、ロープを外します。
近衛は、自分がしっかりと管理して、真壁にお金を返済させることを約束します。
そして、真壁を連れ帰ろうとしたとき、矢薙は近衛の顔面を思いっきり殴ります。
矢薙は「今すぐ返済するか、死ぬかのどちらかだよ」と言います。
それでも近衛は真壁を連れ帰ろうと真壁の手を掴みます。
すると、矢薙は「じゃあ死ね・・・」と言い、近衛の背後からフローリングワイパーを振りかざします。
近衛はそのままワイパーの角を思いっきり叩きつけられ、「プシュッ」と頭から血が飛び出ます。
そして倒れこんだ近衛を見て、矢薙はその後も何発も殴り続けます。
近衛の顔は血だらけで見えなくなっていますが、まだ真壁の手を放しません。
そこまでする近衛に、矢薙は真壁がどういう人間かを説明します。
「あんたから金をとろうと提案したのもこいつ(真壁)だよ」と伝えます。
そして、それ以外にも真壁の悪行を伝え、「そこまでして救う必要がある人間か」と近衛に問います。
近衛は「矢薙さん・・・さっきから勘違いしていますよ」と言いながら、立ち上がります。
「私は真壁くんを救うつもりなどありません。 ただ学校に通わせるように最善を尽くすのみです。」
そう言って、真壁を連れ帰ろうとします。
矢薙は「どうやっても手を離さないつもりか」と聞くと、近衛は「指を切られたり、意識が途切れたら手を離す」と言います。
それを聞いた矢薙は「はっは! いいねぇ! 教頭さん! 遠慮なくさせてもらうよ!」と言いながら、声をあげて笑い始めました。
そして指を切るためにノミ・トンカチ・タオルを下っ端に準備させます。
そして、近衛を心配している真壁でしたが、矢薙から声を掛けられます。
「さあ、悟(真壁)・・・ 気合い入れろよ。」
「え??」と言いながら、真壁は動揺します。
指を切られるのは近衛ではなく真壁のようです。
しかし、近衛は「指を切り落とすのはやめてほしい」と言い、その瞬間、躊躇(ちゅうちょ)なく真壁の小指を握り思いっきり「ボキッッ」と折ります。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ」という声が響き渡ります。
近衛はこれぐらいで許してほしいと言います。
その近衛の行動に驚きながらも、矢薙は薬指を自分が折ることで帰すことを許すことにします。
そして、再度真壁の叫び声が響き渡ります。
近衛は真壁に肩を貸して玄関の方へ向かいます。
近衛が「私が責任を持って、真壁くんに返済させます」と伝えます。
そして、血だらけの顔で矢薙の方を振り向きながらこう言います。
「この傷もいつか必ず・・・」
ここで第六話は終わります。
第7話
近衛が真壁を家で応急処置をしている場面から始まります。
近衛は自分の行きつけの病院の地図と治療費三万円を真壁に渡します。
真壁はそのお金を使って逃げることにしました。
逃げるために乗った電車の中で、「次こそは自分の力で成功させてやる」と意気込んでいます。
終点で電車を降り、学生服では目立つため服を選んでいるときに、矢薙と一緒に働いていた時のことを思い出します。
毎日、お金を使いまくって皆で祭りのように遊んだり、絶対的な権力で人を脅している矢薙の姿に憧れたりしていました。
そんな世界で成功するのを夢見て、まずはお金を手に入れようと考えます。
その日の夜、路地裏に酔っ払いの男が一人地べたに座っており、真壁はその男に声を掛けると同時に殴りかかり、気絶させます。
財布から現金やカードを抜きだそうとしたとき、真壁の後ろから誰かが声を掛けます。
「財布と携帯貸してくれます?」
そこには矢薙の部下の三人が立っています。
どうやら逃げ出すことを見越して、部下をつけさせていたようです。
折られていて包帯がぐるぐる巻きにされている指を思いっきり踏みつけられ、真壁の叫び声が響き渡ります。
そして、真壁をどこかに連れ出そうとするために、部下の一人が車を近くまで持ってこようと離れました。
車を待っているときに、真壁は自分には何も残っていないことに絶望を感じています。
友達も家族も誰も自分のことを助けてくれる人はいないと。
そんな絶望を抱きながら、ふと前を見たら、自分を殴っていた部下の一人が近衛に首を握られ、口からよだれを垂らしています。
そして周りを見ると、他の二人も倒れています。
近衛は真壁に「さあ、帰りましょう」と言い、倒れこんでいる部下にこう言います。
「矢薙さんに伝えてください。 金が帰ってくるまで黙ってみてなさいと・・・」
帰り道、真壁は近衛に「なぜ助けに来たか」と問います。
近衛は「学校に通わせるため」だと答えます。
それを聞いた真壁は、「こんな世界で生きていくために学校なんて行く必要ない」と言います。
近衛はある事実を伝えます。
矢薙は国立大学を卒業しており、行動心理学や犯罪心理学を学んでいたようです。
「学もない今のままではただ利用される人間になる」と伝えます。
「このまま中退して、借金の返済もせずに運よく矢薙から逃げられたとしても、どうせそのまま終わっていく」と近衛が言います。
「真壁はそうなるとは限らないだろ!」と反論します。
それを聞いた近衛は真壁を高架下に連れていき、ホームレスの一人がゴミを漁っているところを見せます。
「あれが俺の成れの果て?」と、真壁は鼻で笑いながら言いながら、そんな訳がないと思っているようです。
すると近衛は真壁の父親の話を急に始めます。
真壁の父親は真壁が二歳のときに、家も仕事も嫌気が差して、大金持ちを夢見て会社を起こしたようです。
近衛は真壁を引っ張り、ホームレスに近づき、声を掛けます。
「そうですよね・・・ 真壁くんのお父様」
ホームレスはゴミを触った人差し指を舐めながらこっちを見ています。
そして、ゴミを慌てて持ち出しながら逃げ出していきました。
近衛はこう言います。
「同じようになりたいならあなたも逃げればいい」
そして、ある資料を渡します。
そこには「夏休みの予定」と書いてあります。
近衛は問います。
「逃げて終わるか、這い上がるかを選びなさい。どちらも地獄ですが・・・」
そして、学校の教室に真壁がいる場面に移ります。
周りの生徒が真壁を見てヒソヒソと話しています。
そんな中、樋口が真壁に声を掛け、授業のノートを見せてあげます。
樋口は夏休みに受ける補修の仲間である真壁に「一緒に勉強を頑張ろう」と言います。
そして、東大合格メソッドの本を見せながら、「いつかみんなを見返そう」と提案してきます。
その瞬間、真壁は自分の折れた指を見つめ、「そうだな」と答えます。
それを聞いた樋口は「友達として協力するからさ!」と言います。
「俺とお前って友達だったの?」と真壁。
「当たり前じゃん!友達だからノートも貸すし、心配もするんだよ。」と樋口。
「これ(ノート)は借りとくよ。ちゃんと返すから・・・」と真壁が言います。
そして終業式が終わった場面に移ります。
近衛が真壁を見送っているようで、真壁はトラックの荷台に乗り込もうとしています。
中には、怯えているような子供たちが座っています。
真壁は「いつか皆を見返せる人間になってやるよ」と言います。
近衛は「渡した資料に書いてある通り厳しい仕事です。 この仕事から生きて帰って来てくださいね」と言います。
真壁がトラックに乗り込むと扉が閉まり、真壁はこう言います。
「矢薙さんとあんたを超えるためなら・・・そのぐらいがちょうどいいよ。」
動き始めたトラックを見送っている近衛の後ろに、矢薙が立っています。
矢薙はここまでする近衛に興味を持ち、近衛の過去を調べたようです。
近衛は「脅しのネタでもお探しで?」と聞きますが、矢薙は「違う違う。ただ純粋にあんたのドキュメンタリーが見たいだけだよ」と言います。
そして、矢薙は小型カメラを近衛に向けながら「あんたがどんな死に方をするのか楽しみにしてるよ。」と言います。
そして矢薙が立ち去った後、近衛はこうつぶやきます。
「また余計な仕事が増えそうですねー。いつになれば休みが取れるんでしょう。」
ここで第七話が終わります。