ジョジョ空条承太郎は6部最後で死亡？復活は？時止めは弱い？かっこいい名言やスタンド能力解説

アニメ化・実写映画化もされた人気マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』。

今回は、そんな『ジョジョの奇妙な冒険3部』に登場する主人公・空条承太郎（くうじょう　じょうたろう）の最後の結末やスタンド能力などについてご紹介します。

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空条承太郎のプロフィール紹介！

『ジョジョの奇妙な冒険』の顔と言ってもいい男、空条承太郎。

初登場した第三部『スターダストクルセイダーズ』で主人公を務め、「男が惚れる男」「ヒーローの中のヒーロー」としての地位を確固としたものにしてきました。

その性格はふた昔くらい前の「硬派な不良」そのもので、正義感が強く、間違っていると感じたものには即座に噛みつく凶暴性と、沈着冷静に敵の能力を攻略してゆくクレバーさを兼ね備えた存在でした。

向こう見ずな若さが爆発的な精神力を産んだのか、第三部承太郎のスタンド「スタープラチナ」は終盤で時間を停止させる能力に目覚めます。

スタンド体の圧倒的なパワー・スピード・精密動作性も相まって、ジョジョ全編通じても最強のスタンドと言って良いでしょう。

その後、十年の時が経過した第四部『ダイアモンドは砕けない』にも承太郎は再登場します。この時の年齢は２８歳。

成人し、海洋学者となりました。

第三部での不良っぷりは完全になりを潜め、落ち着いた大人の男として第四部の主人公、東方仗助を導いていきます。

大人としての落ち着きを身につけたのはいいのですが、熱い正義感はそのままであり、自分の凶暴性を強いて自制しているところがあります。

このため、物静かというよりは「度を越して無口」と見られることもあり、それがのちのちに発生する軋轢の伏線ともなっています。

さらに二年後、第五部『黄金の風』の序盤にも少しだけ登場します。しかし本当に少しだけであり、戦うこともなければスタンドを披露することもありませんでした。

さらにさらに十年後。四十歳前後となった承太郎が第六部『ストーンオーシャン』には登場します。

第五部とは異なり、重要人物としてストーリーの本筋にがっつり関わってきます。

空条承太郎は6部の最後で死亡？復活はする？

ジョジョファンにとってはショッキングなことですが、第六部『ストーンオーシャン』において、承太郎の死が描かれます。

第六部での承太郎はすでに妻子を得ており、一人娘の空条徐倫が第六部の主人公です。

あるとき徐倫が無実の罪で投獄されたのをきっかけに、承太郎は動き始めます。

自身と太い繋がりのある組織「スピードワゴン財団」の力も借りつつ、徐倫を監獄から出すために面会に向かった承太郎。

しかし、徐倫との親子仲は最悪の一言であり、「帰れ」「あんたの助けなんかいらない」と罵られる始末。

親子の言い合いは平行線をたどり、どうにもならないかに思われた瞬間、敵のスタンド使いの襲撃がありました。

実は徐倫が投獄されたのは、空条親子を抹殺するための陰謀の一環だったのです。

戦いの中で、承太郎は徐倫をかばって敵の黒幕の攻撃を喰らい、「記憶」と「スタンド能力」を奪われて再起不能に陥りました。

しかし意識を失う最後の瞬間に、「お前のことはいつも大切に思っていた」と、父として伝えるべきことはどうにか伝えた承太郎。

我が身を盾にして自分を守った父親を前に、徐倫の中で承太郎に対する認識が変わります。

それから長期間、承太郎は意識を失い、活躍することはありません。

再登場は終盤。

徐倫と仲間たちの壮絶な奮闘によって「記憶」と「スタンド能力」を取り戻した承太郎は復活を遂げ、最終決戦の場であるケネディ宇宙センターに駆け付けます。

敵の黒幕であるプッチ神父は、このときすでに新たなスタンドである「C-MOON」に目覚めていました。

その能力は「重力の方向を狂わせること」。

これを応用した極めて凶悪な攻撃によって徐倫たちと死闘を繰り広げていました。

しかし、承太郎の参戦によって戦況は一気に傾きます。最強のスタンド使いの面目躍如といったところでしょうか。

追い詰められ、進退窮まったプッチ神父は、自分の目的である「ケネディ宇宙センターで新月の時を迎える」ことを思い出します。

なぜ新月の時を待たなくてはならないかと言えば、その瞬間の特殊な重力環境が彼の野望の達成に不可欠なものであったからです。

しかし、C-MOONの能力は重力操作。

この力をうまく応用すれば、新月の時を待たずして同じ重力条件の環境を作り出せるのではないか？

そう考えたプッチ神父は、悪あがきのようにスタンド能力を行使して宙を漂い始めます。

無視して止めを刺そうとする徐倫たちですが、その直前に本当に新月の重力環境をプッチは掴んでしまうのです。

その瞬間、プッチ神父のスタンドは神々しい光と共に劇的な変貌を遂げます。

それがスタンド「メイド・イン・ヘヴン」。

全世界の時間の流れをどこまでも無限に加速させてゆく能力です。

あらゆる人間はその加速についていけず、太陽の運行を含むすべての自然現象が超スピードで進んでいるように見えます。

そのような世界の中で、時の加速についていけるのはプッチ神父だけでした。

時間制限なしでいつまでも超スピードで行動できるという恐るべきスタンド能力を前に、空条親子と仲間たちは追い詰められていきます。

プッチ神父の動きを読みやすくするために、波しぶきの立つ海上に逃げ込んだ一行は、一か所に固まって決死の作戦を実行に移します。

仲間の一人のアナスイが駆るスタンド「ダイバー・ダウン」は物体の内部に潜り込んでさまざまな干渉を行う能力を持ちます。

一か所に固まった一行全員の肉体の中にダイバー・ダウンを潜り込ませ、プッチ神父が最初に誰を殺そうとするにせよ、そのダメージはまずアナスイが引き受けることになります。

アナスイは攻撃を受けた瞬間、承太郎に肉体内部を伝わる合図を送ることで、即座に時止めを発動。

攻撃動作中の神父にスタープラチナの強烈な一撃を叩き込むという作戦です。

ところがプッチ神父は狡猾でした。

最初の一撃でアナスイを殺害。

息絶える直前に合図を送るアナスイですが、承太郎が時を止めて殴り掛かろうとすると、なんとアナスイを殺害しているのは徐倫の腕でした。

神父は徐倫の肉体を動かしてアナスイを殺させることによって、承太郎に自分の位置を誤認させ、その初撃から逃れます。

しかし、この瞬間、承太郎のスタンドパワーは全盛期のそれに戻っていました。

五秒もの停止時間の中で、プッチ神父を探し出し、攻撃の体勢に入るスタープラチナ。きわどいところですが間に合いました。

ところがそこで承太郎は甚だまずいことに気づきます。

なんとプッチ神父は、あらかじめ多数のナイフを徐倫に向けて投げており、時止めの終了と同時に徐倫は全身を刺し貫かれて死ぬ未来が確定していたのです。

承太郎は。

一人の父親は。

プッチへの攻撃チャンスを逃せば、世界に終わりが訪れることがわかっていました。

しかしそれでも、彼は自分の娘を見捨てることができませんでした。

無念の叫びを上げながら、プッチに背を向け、ナイフの多くをを叩き落とす承太郎。

そして時止めの限界が訪れ、次の一瞬で承太郎を含む仲間のほとんどがプッチの手にかかり、殺されてしまいました。

その遺体は、時の加速する世界の中で、あっという間に朽ちてゆきます。

徐倫はそのさまを目の当たりにしました。

ジョジョの顔とも言うべきヒーローの中のヒーロー、空条承太郎の、それが最期でした。

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空条承太郎のスタンド能力「スタープラチナ」の時止めは強い？弱い？

空条承太郎のスタンド、「スタープラチナ」。

ジョジョに最初に登場したスタンドであり、最強のひとつと言われています。

パワー、スピード、精密動作性、すべてにおいて最高のポテンシャルを有し、単純な格闘能力では他の追随を許さぬ力を誇ります。

さらに、第三部の最終決戦で「時間を止める」能力に覚醒。

最初は一瞬しか止められませんでしたが、最終的に停止時間は五秒に伸びます。

向こう見ずな若さがもたらす爆発的な精神力が、最強のスタンドを生んだのです。

ところが、第四部で再登場した際には、社会人としての忙しさにかまけて鍛錬を怠っていたようで、停止時間は０．５秒にまで落ちていました。

とはいえスタンド同士の戦闘速度において０．５秒ものアドバンテージは素直に圧倒的な効力であり、敵味方問わず一目置かれていました。

第四部での戦いに関わるうちに、徐々に勘を取り戻していったのか、最終的に停止時間は２秒まで戻っていたようです。

第五部ではスタープラチナを披露する機会はなかったので省略するとして、第六部では最初から停止時間２秒で登場します。

自分の周囲の者たちを守るためにも力は必要だと痛感していたのでしょうか。

いずれにせよ全盛期である第三部時点には遠く及ばない停止時間です。

さしもの承太郎も主人公の役を降りればそうなるのか……と切なくなってきたところで、第六部の最終決戦においてそれは起こりました。

なんと承太郎は全盛期のスタンドパワーを完全に取り戻し、停止時間五秒の時止めを引っ提げて参戦してきたのです。

一人娘を守るために、父親の精神力は爆発的な覚醒を見せました。

結果としては、徐倫への攻撃を叩き落とすためにプッチ神父への攻撃チャンスを逃し、敗北してしまいます。

しかしもしも一対一でプッチ神父と戦えていれば、勝っていた可能性はある、と筆者は考えています。

空条承太郎は父親としてどうなのか？

前述したように、承太郎と徐倫の親子関係は最悪の一言です。

承太郎自身が大人になるにつれ自制と思慮分別を身につけ、「間違っている」と感じたものに即座に噛みつくような反社会性は鳴りを潜めましたが、それが過度に自分の本音を口に出さない態度に繋がってゆきます。

それゆえに妻子に対しても、言葉で愛を伝えると言うことをほとんどしていませんでした。

さらに、第四部での経験から「スタンド使いは引かれあう」というルールを痛感していたため、妻子をスタンド使い同士の戦いに巻き込まないためにあえて距離を取っていた側面もあります。

しかし、そんなことなど知る由もない妻と子供は、「大変な時にいつも家にいない冷たい夫（父）」と思われていました。

実際、幼少期の徐倫が高熱を出して死にかけた時も、思春期の徐倫が無実の罪で警察の厄介になった時も、承太郎が家に戻ってくることはありませんでした。

承太郎自身が並外れて心の強い人間であったために、無意識のうちに「これくらい乗り越えるだろう」「自分が居なくても大丈夫だろう」とつい考えてしまいがちでした。

そうではない弱い人間の気持ちを、あまり理解できなかったのかも知れません。

そのせいで、『ストーンオーシャン』開始時点ですでに妻とは離婚しており、徐倫ともほとんど絶縁状態でした。

ヒーローの中のヒーローも、父親としては足りないところが多かったようです。

空条承太郎と娘・徐倫との関係や和解について紹介！

そんな冷めきった親子関係に転機が訪れたのは、皮肉にも徐倫が無実の罪で投獄されたときでした。

当然のように徐倫の無実を確信している承太郎は、まずスタンド能力を発現させる「矢」の欠片をペンダントの中に入れて徐倫に送りました。

刑務所の中で、自分の身を守れるように。

そしてスピードワゴン財団にかけあって無人潜水艇を刑務所近くの海底に潜ませ、自分は面会人として徐倫に会いにゆきました。

しかし当の徐倫は「いまさら父親面をするな」と承太郎の救いの手を拒絶します。

しかしそこで敵の襲撃があり、すべては承太郎を刑務所におびき寄せるための陰謀であったことが明らかとなります。

戦いの中で脱出のために動く途上、徐倫は階段に足を引っかけて転んでしまいます。

すぐに手を差し伸べる承太郎。

思いがけず心配され、少々照れながら手を取ろうとする徐倫に、「そうじゃあない。手の中だ。ころぶ時は気をつけるんだな。これを吹っ飛ばしたりなくしたりしたらどうするんだ」と、矢の欠片が入っていたペンダントを差し出します。

やっぱりこの父親に情などないのだと悟った徐倫は、「そんなに大切ならてめーで持てッ！」と投げ返します。

その後、執拗に追跡してくる敵から徐倫を庇い、承太郎は黒幕の攻撃を喰らってしまいます。

黒幕の能力によって「記憶」と「スタンド」を奪われた承太郎は、続く銃撃を喰らって再起不能に陥ります。

自分を庇って重傷を負った父親に思わず駆け寄る徐倫。

「先に行くんだ。このペンダントを持って。落とすなよ。一見わからないが、これには発信機が内蔵されているんだ。おまえの位置がいつでもわかるように。そして潜水艇は自動的にこれを追尾してくるよう……すでにセットされている」

思いがけずペンダントの意味を知った徐倫は激しく動揺します。

そして、「おまえのことはいつも大切に思ってきた」という言葉を最後に、承太郎は意識を失います。

徐倫の中で、父親に対する認識が大きく変化した瞬間でした。

その後、重体の承太郎を潜水艇に乗せてスピードワゴン財団に預け、自分は父親の「記憶」と「スタンド」を奪った敵に立ち向かうため、刑務所の中へと戻ってゆきました。

時間はあまりありません。

「記憶」と「スタンド」を両方奪われた承太郎の肉体は徐々に衰弱してゆき、遠からず死を迎えるでしょう。

そうなるまえに敵の黒幕を叩きのめし、奪われたものを奪い返し、刑務所の外へと持ち出さなくてはならないのです。

父を救うため、徐倫の過酷な戦いが始まりました。

不器用な親子の物語は、これより始まります。

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ジョジョ空条承太郎のかっこいい名言紹介！

「人の心に何かを伝えるというのはすばらしい事だ。だが時として「カス」が残る。「恨み」というカスがな…」

宿敵DIOとの因縁がまだ断ち切れていないことに対する述懐。

なにやら妻子への態度に繋がっているとも取れる言葉です。

「待て。今おまえ何と言った？　スタープラチナといったか？　スタンドの「名」を……！　なぜ徐倫…おまえが知っている？　この面会室に来て…「ペンダント」の話をして、オレはおまえのスタンドを見た。しかし、おまえはまだオレの能力を見てないはずだ…父子だから存在を感じるとしても「スタープラチナ」という名前は知らないはず。つじつまが合わないッ！　これは現実ではないッ！　オレの心が見ている「幻覚」だッ！」

敵が見せてくる幻覚の中で、わずかな違和感から真実にたどり着くクレバーさ。

これに関しては決して衰えることはありませんでした。

「全ては！　準備されていたのだ……このもうひとりの計画によって、何もかも…このオレが娘をかばい…選択の余地なく絶対に「時」を止める、この瞬間のために…マンハッタン・トランスファーはオレの夢の中の想像ではなく、わざと映画のようにこいつが夢の中で見せていた映像なのだ。この背後のヤツが『真の黒幕』ッ！　目的はッ！　このオレだったッ！！　時が動き出すッ！　徐倫！！」

極限状況の中で敵の狙いに気づき、即座に身を挺して娘を庇う覚悟を固める承太郎。

我が子のためなら一瞬たりとも躊躇はしません。

「成長したな……徐倫……」

徐倫の奮戦によって復活を遂げ、再会した時の一言。

短いやり取りですが、親子ともに万感の思いがこもっています。