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『当て屋の椿』最新刊17巻の発売日はいつ?
ヤングアニマルで連載されている『当て屋の椿』最新17巻の発売日は、2020年7月現在の情報だと未定となっています。
以下が過去5巻分の発売日の一覧です。
- 第12巻 2016年2月29日
(約7か月)
- 第13巻 2016年9月29日
(約7か月)
- 第14巻 2017年4月28日
(約9か月)
- 第15巻 2018年1月29日
(約2年5か月)
- 第16巻 2020年6月26日
上の発売日一覧を見て分かる通り直近の最新16巻が発売されるまでに2年5か月もの期間がかかっています。
というもの月に2回発売される『ヤングアニマル』で『当て屋の椿』は連載されていますが、2017年10月から2019年10月まで2年間の長期休載に入っていたからです。
とある記事では、新章に突入するための作者の構想準備期間だったと言います。
構想を練るにしては、あまりに長い期間だとは思いますが(汗)
2019年10月から連載は再開したとのことなので、最新17巻は、比較的すぐ発売されるのではないかと予想します。
しかし、本格ミステリー漫画という難しい題材という事もあり、所々休載も挟むと思いますので1年後の2021年6月26日までには最新巻が発売されると予想します。
1年間は長い期間ですが、ハンターハンターの最新巻を待つことに比べたら屁でもないですよね!気長に待ちましょう(^^)/
発売日まで待ちきれない!という方は『マンガPark』で1巻から15巻までを読み返して復習するのもアリですね!
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続いて『当て屋の椿』16巻に収録されているエピソードのネタバレ感想をご紹介します!
『当て屋の椿』第16巻 ネタバレ&感想
第122話『猿猴草を捉う 其の一』
絵師あらため春画師・鳳仙は珍しく吉原遊郭ではなく岡場所に足を運んでいました。
着物をしどけなくはだけた女が煙管を吹かしていたり、胡乱な一角です。
暖簾を分けて気前よく鳳仙を招く親父に従い階段をのぼると、奥の間に妙な女が座っていました。
彼女もまた春をひさぐ遊女に違いはないのですが、奇妙なことに全身を紐で雁字搦めにしています。
店主の話によると客にやられたのではなく自分で縛り上げたということ。
鳳仙の目にそれはまるで武装しているように映りました。
身の内からあふれる因果を戒めるように己を縛り上げた女に、鳳仙は惹かれます。
彼女はどんな男に抱かれようとも、結び目を解くことだけは許さないそうです。
長屋に帰った鳳仙は場違いな注連縄に戸惑います。
鳳仙の着物の裾を引っ張るカズラとムグラにも、首輪がわりに縄が巻かれていました。
鳳仙を迎えに出た菖蒲の話によると、これは椿の提案だということです。
長屋の木戸の注連縄は道切りといって、彼岸と此岸の道を区別することでこちら側の占有権を主張する一種のまじないでした。
こうすれば生活圏内に悪いものが入ってこないと民衆の間では信じられていたのです。
しかし企み顔の椿は、可哀想なイノまで小部屋に縄を張って閉じ込めてしまいました。
その姿が葛飾南蔵院のしばられ地蔵みたいだと鳳仙に指摘され、イノは乙女心にショックを受けます。
椿が突然魔除けをはじめたのには理由がありました。
なんでも同じ次郎という名の男たちが次々と殺されていく事件が続き、町の治安が乱されて岡っ引きが殺気立っているとのことです。
実際往来には岡っ引きがあふれて、怪しいと見ると誰彼構わず引き立てていくではありませんか。
被害者の次郎たちは仕事も年齢もばらばら、名前以外に共通点はないとのことです。
岡っ引きが血眼になって下手人をさがしてるのは、被害者の中に岡っ引きの次郎が含まれていたからでした。
不気味な成り行きに眉をひそめる長屋の住人たちでしたが、そこへ鳳仙と懇意にしてる絵双紙売りの双子が通りかかります。
新しい読売を買おうと腰を上げた椿の前で、双子は袋叩きにされて岡っ引きに連れて行かれてしまいました。
しかも絵双紙売りが目を付けられたのはいかがわしい春画を売ってるからで、それを描いた鳳仙が元凶と言えなくもありません。
岡っ引きが目を光らせてるせいで息が詰まる椿をよそに、一人の男が長屋に訪ねてきます。
正体不明の男は道切りの縄をのらりくらりとかわし、椿が投げた小石も難なく避け、ぶちまけた桶の水すらひょいと屈んでかわすではありませんか。
ただ者ではないと戦慄する長屋一同。
まさか隠密ではと、その尋常ならざる身ごなしに警戒する鳳仙たちには気付きもせず、椿が外した小石を拾い上げて返そうとする男。
バレないように物陰から投げたというのに、男は小石を投げた犯人は椿だと、何故か特定していたのでした。
一方その頃、鳳仙が会った岡場所の遊女は縄を解かれるのを拒んで舌を噛み、客を追い返していました。
しばられ地蔵みたいだと朋輩に揶揄されながら、彼女は再び縄を締め直します。
ちょうどその頃、件のしばられ地蔵に侘助が詣でていました。
その顔は普段のおちゃらけた彼とは違い、物思わしげな表情を浮かべています。
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123話『猿猴草を捉う 其の二』
往来では岡っ引きの取り締まりが厳しさを増していました。
長屋を訪れた怪しげな男は椿に小石を返そうとしますが、「好きにしなよ」とつっけんどんに断られ、「好きになれるかなあ」とためつすがめつ独りごちます。
やはり在るべき処へ返そうと小石を地面に戻すや椿が仕掛けた虎バサミが発動、またしても墓穴を掘った椿は一心不乱に遁走します。
どうやら男は長屋の大家に用があるようで、ちょうどそこにいた菖蒲に案内を頼み、2人一緒に去って行きました。
しばらくのちの長屋では男の正体を皆が予想していました。
椿は隠密だと言って譲りませんが、菖蒲とイノはただの残念な人に票を投じます。
鳳仙は優柔不断にごまかしますが、どうせなら面白い方に賭けたい気持ちもありました。
真実を確かめに大家の家を訪ねた椿・イノ・菖蒲・鳳仙。
ふと物音に立ち止まったイノは、物陰から飛び出すや入れ歯を吐いた大家にびっくり仰天します。
椿と菖蒲はそっと襖を開け、大家に待たされている間煙管をふかす男を観察します。
その姿を見た椿は、きっとぬらりひょんに違いないと意見を翻します。
ぬらりひょんとはぬらりと人の家に上がりこむ妖怪で、男の掴みどころのなさはなるほど、言われてみればそうかもしれないと思わせる雰囲気がありました。
突然襖の隙間に男がにじりより、口から大量の煙を吐き、ぬらりひょんとはこういう感じですかいと2人を脅します。
椿と菖蒲は大声を上げて腰を抜かしてしまいました。
場を仕切り直して、一同が会した部屋で大家はあっさりと男の正体を暴露します。
男は羅宇屋といって、煙管の火皿と吸い口を連結する羅宇を売る商人でした。
大家は愛用の煙管が古くなったので、羅宇屋を呼んで付け替えさせたのです。
とはいえ招かれた家ですっかり寛ぎ、煙管をぷかぷか吹かす男の居直りぶりは商人ともかけ離れており、一同はあきれました。
そこへ賑やかに侘助が乗り込んできます。
羅宇屋という聞き慣れない商人に興味津々の侘助を、椿は浮気者と称します。
普段は鳳仙の春画に目がないのに、このところ少し様子がおかしい侘助なのでした。
皆が談笑しているとムグラとカズラと殴りこんできて、煮え立った鍋をひっくり返します。
慌てて羅宇屋の服を拭こうとする菖蒲ですが、その時羅宇屋の袖がめくれ、腕のサイコロの刺青が暴かれました。
羅宇屋は刺青を押さえて何か言いかけますが、侘助は菖蒲の首ねっこを掴んで引っぺがし、しかも目まで覆ってしまうではありませんか。
呑気な兄の豹変にびっくりする菖蒲。
侘助は金玉が見えていたからとごまかし、それを真に受けた羅宇屋を慌てさせます。
興味を覚えた椿がひょいと羅宇屋の袖をめくります。
サイコロには魔除けの力あるとされ、彫り物としては珍しくない図柄なので、一層侘助の取り乱しぶりが不可解でした。
この刺青のおかげで運に恵まれていると笑顔で語る羅宇屋に、偶然ほど恐ろしいものはないと訳知り顔の椿。
苗が追加の酒を運んできて飲み直しとなりますが、羅宇屋は侘助にだけこっそりと、彼に乞われた面白い話を囁きます。
羅宇屋が話し始めたのは自分の全身を縛り上げた奇妙な女の事でした。
羅宇屋の刺青を見て冷えた声で嘲る女に侘助は心当たりがあるようで、「楓」とその名を呟きます。
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124話『猿猴草を捉う 其の三』
少年時代の侘助は無精ひげを生やした風采の上がらない男と話しています。
器用そうな長い指を持った男の隣には煙管を咥えた少女が座っていますが、何故か紐で自身を縛り上げていました。
服の上から亀甲縛りのように紐を掛け合わせた変な少女の名前は楓。
この時の侘助は、まだ楓のことを嫌っていました。
翌朝、侘助は菖蒲に留守をまかせてどこかへでかけます。
ああ見えて侘助は腕の良い印判職人なので、贔屓に呼ばれて行くことも少なくありません。
別段怪しむほどじゃないと茶を淹れる鳳仙のもとへ、菖蒲・イノ・椿が集まってきます。
三味線の師匠の花菱もちゃっかりお邪魔して、貰い物の和菓子をどうぞと差し出してくるので、ならば仕方ない鳳仙は皆の分まで茶を淹れました。
そこへ漸く放免された絵双紙売りの双子が押しかけて、岡っ引きの横暴を訴えます。
挙句その場にいた椿に岡っ引きの次郎を殺した下手人をさがしてくれ縋り付く始末ですが、役人に目を付けられるのがまっぴらな椿は当然断りました。
しかし連続次郎殺しは気になるらしく、とんちんかんな推理をひねくり回します。
花菱に何か知らないかと振られた絵双紙売りは、このネタは高く付くとほくそ笑みました。
2人の話によると、岡っ引きの次郎は総鉄製の棍棒で殴り殺されたらしいです。
その頃、侘助は羅宇屋に教えられた岡場所を歩いていました。
岡場所は吉原遊郭と違い敷居が低く、安い金で女を抱けるとあって人気ですが、ぼったくりや性病がはびこり、常に危険と隣り合わせの場所でもあります。
男5に対し女1という歪な男女比の江戸では、必要悪として黙認されている場所でした。
侘助はすれちがう人間にかたっぱしから聞き込み、とうとう羅宇屋が会った女のいる店を突き止めます。
何かに駆り立てられるように階段を上り襖を開け放てば、あの頃のまま煙管を斜に咥えた楓が、美しく冷えた眼差しで侘助をでむかえました。
羅宇屋の言う通り、楓は服の上から紐で己を縛り上げています。
昔馴染みの楓との再会を喜ぶ侘助。
しかし楓は無言のまま、喫っていた煙管を侘助のはだけた胸板に押し付けて火傷させます。
侘助は凝然と目を見開いたまま、抵抗するでもなく理不尽な責めを受けていました。
夜、小刀を持った男が次郎という男を追いかけています。
その背後に何者かが迫り、小刀をふるって男を惨殺しました。
次郎殺しの下手人はもう1人次郎さんが殺されたと、奇怪な数え歌を紡ぎます。
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125話『猿猴草を捉う 其の四』
その日も勝負は大人しく留守番していました。
このところ侘助が家を空けることが多いせいでひとりぼっちの菖蒲は、寂しさと不安を隠せません。
次郎殺しはまだ続き、今度は深川で次郎という男が殴り殺されたのですが、1人目の次郎と殺害方法が重複しており、これは今までになかったと面白そうに考察する椿。
数え歌だとしたらまた最初に戻ったことになります。
不謹慎な椿をよそに、最近朝帰りが続く兄を心配している菖蒲は元気がありません。
しかも印判の仕事さえサボりがちだというではありませんか。
それを聞いた椿とイノは、変装して侘助を尾行します。
兄が心配な菖蒲も、イノが笠からおろした布に包まる形でこっそり同行しました。
侘助の目的地はちょうど新しい次郎が殺された深川で岡っ引きがうろうろしています。
その上月次祭りで人出が多く、一行は侘助を見失ってしまいました。
人ごみに揉まれ椿やイノとはぐれた菖蒲は、赤ん坊の頃の記憶を思い出します。
布にくるまれた菖蒲を見た幼い侘助は、嫌そうに顔をしかめて走り去ってしまいました。
兄に捨てられるかもしれない心細さからたまらず泣きだす菖蒲。
彼女が迷い込んだのは芝小屋が掛けられた一角です。
ふと目に付いた小屋にとびこみ、菖蒲が膝を抱えて泣いていると、鉄棒で腹を串刺しにされた死体が吊り下げられます。
その死体は異様に四肢が長く、まるで生きているかのように菖蒲に手を伸ばしてきました。
恐怖とショックで菖蒲は気を失います。
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126話『猿猴草を捉う 其の五』
赤ん坊の頃、菖蒲はおばけを見ました。
そのおばけは異様に手足が長く、布にくるまれ籠に入れられた菖蒲をじいっと見詰めます。
まだ赤ん坊の菖蒲は手も足も出ず、されるがままおばけに引きずられていくしかありませんでした。
悪夢から飛び起きた菖蒲は綺麗な着物に着替えさせられていました。
元の着物は何者かにズタズタに切り裂かれていたのですが、気絶していた菖蒲はそれを知りません。
イノの友人で古着屋のユキは、別嬪になったと菖蒲を褒めます。
イノの話によると菖蒲は見世物小屋の生き人形の前で倒れていたとのことです。
菖蒲が目撃した死体は、人間そっくりに作られたただの人形でした。
菖蒲が目覚めるのを待っていた椿が飛び入りし、彼女にお茶を飲ませて優しくいたわります。
結局侘助の行き先はわからずじまいでしたが、次こそ突き止めてやろうと椿と菖蒲は笑い合いました。
ユキはイノが良い顔になったと言います。
昔のイノは引っ込み思案で、全てを自分ひとりで抱え込む悪癖がありましたが、椿や鳳仙の影響なのか、今では人を頼れるほど成長しました。
ユキは腹巻から菖蒲の着物の残骸を引っ張り出し、子供にこんな外道なまねをするのは極め付けの変態野郎だと、菖蒲の身のまわりへの注意を促します。
2人の話を盗み聞いた椿は、妹のような菖蒲に手を出した何者かを思い、険しい顔で爪を噛みました。
鳳仙は1人で例の岡場所を訪ねていました。
荒廃した岡場所は、ともすると吉原遊郭より恐ろしいところです。
その毒気にあてられて座りこむ鳳仙の目の端を、場違いにも程がある侘助が横切っていくではありませんか。
店では楓がどこからか帰ってきたところでした。
彼女のぽっくりはひどく汚れており、それを朋輩に指摘された楓は冷めた無表情のまま、懐から出した花柄の手ぬぐいで泥を拭います。
楓は一抹の未練もなく手ぬぐいを屑籠に投げ込み、部屋で待っている侘助を思って、ふしだらな笑みを浮かべました。
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127話『猿猴草を捉う 其の六』
少年時代の侘助の回想から話は始まります。
彫り職人の弟子だった侘助は牢屋敷を訪れ、罪人に刺青を入れる師匠の手伝いをしていました。
師匠は綿といい、仲間が誰もやりたがらない罪人への刑罰の刺青を進んで請け負っていました。
牢屋敷では残虐な拷問が日常茶飯事に行われていました。
その屋敷には椿が生まれ育った島に赴任する前の楢もおり、縛って吊るされた女を犯しています。
楢は流刑に処される罪人の迎えにきたのですが、その異常性ゆえ与力にも遠巻きにされていました。
綿の仕事は丁寧で、奉行にも信頼されていました。
罪人への接し方も思いやり深く、島流しや追放刑に処される彼らの幸運を祈り、目立たない場所にこっそりサイコロの刺青を入れてやるのが常でした。
「覚えていて欲しい、貴方の無事を願った者がいる事を」
最後に必ずそう言い残す綿を、罪人は涙ながらに拝みます。
刺青を彫る理由を問われた綿は自分を覚えていてほしいからだと言い、変なおっさんだと侘助はあきれます。
長屋へ帰った侘助の耳に、菖蒲の激しい泣き声がとびこんできました。
反射的に戸を開け放った侘助は、菖蒲を縛ろうとしている楓にぎょっとします。
そして現在、楓は冷えた声で侘助を呼んで、両手に持った縄をぶらさげるのでした。
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128話『猿猴草を捉う 其の七』
菖蒲を縛ろうとしているのを見咎められた楓は、何も言わず逃げ出します。
物陰に隠れてこちらを陰気に見詰めるばかりの楓に侘助はゲンナリしますが、綿は笑ってとりあいません。
楓は綿の娘なので、新しく来た侘助に父親をとられるとやっかんでいるのでしょうか。
自分の分だけ握り飯の具が石ころだったり枕に毬栗を仕込まれたり、さんざん嫌がらせを受けてきた侘助は無論楓を嫌いますが、叱るべき綿はといえば、彼女のイタズラに腹を抱えて笑い転げるばかりであてになりません。
痩せっぽちで小食な上、自分の身体を紐でぐるぐる巻きにした楓に、罪人みたいだと感想を抱く侘助。
今もまだ柱の影から自分を見張っている楓にキレた侘助は、自分は乳がでかい女が好きだと絶叫し、平たい胸を見下ろした楓に籠を投げ付けられました。
綿は赤ん坊の菖蒲を突付いてあやしながら、侘助が妹ばかり可愛がるから妬いているんだと言います。
綿の推理は的外れでした。
侘助は生まれてこのかた一度も菖蒲を可愛いと思ったことがありませんでした。
菖蒲は留守がちな母親がある日突然置き去りにした赤ん坊でした。
お前の妹だ、好きにしろと告げた母親はそれきり男と駆け落ちし、家賃が払えなくなった侘助は長屋を追い出されます。
侘助は泣きじゃくる菖蒲を自作の木彫り細工であやしますが、菖蒲は癇癪を起こし、兄がせっかく作った彫り物を払い落としてしまいました。
路頭に迷った侘助は、飲み屋の店先で喧嘩を目撃します。
綿という見るからに頼りなそうな男が、罪人の刺青を請け負った事で職人仲間に責められていました。
裾の埃を払って店から出てきた綿に、侘助は弟子入りを申し込みます。
綿は少し戸惑いましたが、ぶうぶう泣く菖蒲の頬を突付いたあと、侘助の願いを笑って受け入れました。
菖蒲は母親が勝手に置いていった面倒くさい生き物で、仕方なく世話しているだけです。
誰かにものを貰うのは二回目で、今度こそ侘助が本当に欲しいと思っているものでした。
侘助は「彫り物」と「彫り物」を間違えていたのですが、そんな勘違いがささいなことに思えるほど、綿は侘助によくしてくれました。
一方牢屋敷は、上方から送られてくる打ち首になった罪人の噂でもちきりです。
顔の半分に酷い火傷を負ったその罪人こそ、椿の島を訪れ、馬喰屋敷から瑠璃虎と雛菊を連れ去ったあの男でした。
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129話『猿猴草を捉う 其の八』
楓が住み込みの弟子たちに数々の嫌がらせをするのには理由がありました。
以前の弟子は三兄弟で、末っ子は女の子です。
楓はどれだけ弟子に殴られても、彼らが出ていくまで嫌がらせをやめませんでした。
しかし侘助だけは唯一の例外でした。
楓がどれだけ嫌がらせをしてもへこたれず、毬栗で手を傷付けた彼女を逆に心配し、消毒だといって唾をなすり付けてきます。
夜、布団を並べて皆と雑魚寝していた楓は、傷だらけになった自分のてのひらを見詰め物思いに耽ります。
その時むっくりと綿が起き上がり、寝たふりをしている楓に忍び寄り、彼女の紐を解こうとしました。
菖蒲が突然泣き出したせいで侘助が目覚め、その場は何事もなく済みます。
泣き喚く菖蒲とその世話にてんてこまいの侘助の声を聞きながら、布団に突っ伏した楓はギリギリと紐を締め直し、「出て行け」と祈るように呟きました。
朝、侘助は彫りの客と絵師を交えた立ち合いを任されます。
綿は役人に呼ばれて牢屋敷に行かねばならず、それ故侘助に白羽の矢が立ち待ちました。
刺青の意匠を決める大事な相談を任され、とうとう一人前だと有頂天の侘助。
はりきって出かけてみると、そこで待っていたのは昔綿を殴っていた彫り師でした。
綿本人ではなく弟子の侘助が来たことで一同は揉めはじめます。
彫り師が怒っているのは傑作の観音様を彫ってやった絵師がぶくぶく太り、せっかくの刺青を台無しにしてしまったのも理由のようでした。
これ以上食わせてたまるかとぐるぐる巻きで見張られている絵師に笑いを誘われる侘助ですが、楓はなんで自分を縛っているんだろうと唐突に気になりだします。
綿が来ないことを嘆く客は、噺家をしていました。
今度の寄席で諸肌脱いで彫り物を見せたいと語り、侘助が興味を示すと、絶対に脱がない女の話を聞きたくないかと意味深に笑います。
その言葉に何故か楓を思い浮かべる侘助。
牢屋敷を訪れた綿は、屋敷の前で膝を抱える若い日輪と幼い竜胆を見、身内が捕まっているのだろうかと同情します。
牢屋敷の中では、京都奉行所から移送された罪人の処遇が検討されていました。
その男に下された裁きは打首獄門でしたが、いざ執行しようとしたその時、手練れの首切り役人は突如として真剣の光に魅入られ、手元を狂わせます。
気が触れた役人は刀を振り回して大暴れ、罪人は片耳ごと顔を断ち割られますが、自ら篝火に突っこんで止血しました。
首切り役人は一言「眩しい」と呟いて死んだそうです。
すわ祟りだ呪いだと京都奉行所は混乱し、疫病神としか思えない罪人を江戸へ回してきたのです。
綿が刺青を彫ることになった男こそ、その疫病神でした。
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『当て屋の椿』最新16巻の感想
侘助の過去編がはじまりましたね!
今はすっかりいいお兄ちゃんな印象ですが、最初は菖蒲を嫌っていたなんて意外でした。
楓ともただならぬ因縁がありそうですが、過去編を見た感じ本気で嫌い合ってるわけではなさそうなので、どうにか和解してほしいです。