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『ゴールデンカムイ』22巻は漫画アプリ『ヤンジャン』で読める
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『ゴールデンカムイ』22巻ネタバレ紹介!
第212話 怒り毛
交渉が決裂し第七師団のもとから逃げ出したアシリパたちは追っ手の兵士たちを振り切るために街の中を逃げ回っていました。
その途中で月島軍曹を含む複数名の兵士が発砲した弾丸は逃げる杉元をとらえ、銃弾を受けた杉元はその場にうずくまりました。
アシリパが駆け寄ると月島の号令で狙撃が収まり、鯉登少尉が歩み寄ります。
それに気が付いた月島軍曹は鯉登少尉に「何をやってる、近づくな鯉登少尉!!」と叫びました。
近くにいたアシリパは血塗れの杉元の髪が逆立っていることに気が付きました。
次の瞬間、杉元は立ち上がり鯉登少尉の肩を銃剣で刺し「俺は不死身の杉元だ!!」と叫びました。
それから杉元は銃弾を浴びた体で鯉登を含めた複数の兵士をなぎ倒すと、再び逃走していきました。
肩に銃剣の刺さった鯉登を月島は介抱しようとしますが、鶴見中尉はそんな二人を横目にしながらも声を掛けることもなく通り過ぎて行きました。
月島は「嘘でも心配したらどうですか」と心の中でつぶやきます。
アシリパは重症の杉元の手を引いて目的地へと急ぎます。
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第213話 樺太脱出
アシリパは以前宿で聞いていた北海道へと帰る連絡船の乗り場へと向かっていました。
同じくその話を聞いていた白石もその乗り場へと向かっていきます。
杉元たちはその途中で尾形と戦ったロシア兵の「ヴァシリ」に出会い、馬に乗せてもらい逃げるのを協力してもらっているところに白石と谷垣も現れ、合流することに成功します。
形式上第七師団に属しインカラマッを人質として匿われている谷垣とはここで別れますが、その際に鶴見の監視下にある村には戻れないことを改めて谷垣から知らされたアシリパは谷垣にフチのもとへ必ず戻るということをフチに伝えて欲しいと頼んでからその場を去って行きました。
後からやってきた菊田特務曹長に白石たちを追えと言われた谷垣は「俺はマタギです。マタギの谷垣です」と答え、追うことをしませんでした。
なんとか連絡船に乗ることが出来た杉元一行ですが、ヴァシリ(頭巾ちゃん)が連絡船に近づいてくる第七師団の兵士の姿を発見します。
その知らせを聞いた白石はヴァシリに狙撃することを指示します。
それを聞いていたアシリパは足を狙うようにジェスチャーしますが、ヴァシリは正確に頭を狙撃して兵士を倒しました。
銃声を耳にした鶴見はそれが海の方から聞こえてきたことに気が付きます。
しかしその時にはもう連絡船は出航しており、鶴見が目にしたのは離れていく船の姿だけでした。
船の上で自分たちだけで金塊を探すことにしたことについて語る杉元は「アシリパさんなら自分の信じるやり方でアイヌを守る道を探してくれると俺は信じることにした」と話しました。
そんな話をしていると船の近くで爆発音が響き、後ろから追ってきていた鶴見たちの乗る船が砲弾で攻撃を仕掛けてきていることがわかりました。
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第214話 雷型駆逐艦VS樺太連絡船
鶴見は鯉登大佐の雷型駆逐艦を利用して杉元たちを追いかけていました。
鶴見側は鯉登大佐の指示で発光信号を使い樺太連絡船に停止することを要求します。
それを察知した杉元は操舵室に向かい「止めないでくれ」と頼み、この娘(アシリパ)が目的だから沈められることはないと話しました。
傷だらけの杉元を見てただ事ではないことを察知した船長は民間人を乗せている自分の船に砲撃を仕掛けてきたことに憤慨していたこともあって杉元の意向に沿うように動きます。
全速前進で駆逐艦から逃げるように進みますが、スピードは駆逐艦の方がはるかに上回っているためすぐに追いつかれてしまうと船長は言いました。
杉元は時間を稼ぐ手段として流氷の帯を突っ切ることを提案します。しかし砕氷船でもない上に巨大な流氷の帯には切れ目もないため船長はその案を却下しますが、杉元はそれでも船首を流氷の方へ向けるように促します。
そうして連絡船が進路を変えると、それを察知した駆逐艦が行く手を阻むために連絡船の前方を砲弾で狙撃しました。
そのおかげで流氷の帯の一部が吹っ飛び割れ目が出来ます。
駆逐艦が砲撃してくることを予想していた杉元はこれを狙って連絡船を切れ目のない流氷の帯へとあえて向かわせていました。
流氷の割れ目は連絡船が通った後に塞がり駆逐艦を足止めしましたが、駆逐艦が砲撃で氷を砕く様子を見た杉元は追いつかれるのも時間の問題だと感じます。
そこでアシリパは白石を連れて船内にある白い布を集めて回り始めます。
そしてしばらくすると連絡船は停止して回頭すると駆逐艦のもとへと向かい船を寄せました。
駆逐艦から杉元を呼び出そうとする菊田に向かって船長は「さっき降りたぞ」と知らせます。
しかし船に短艇は残っており、匿っていることを疑われると船長は「隠す義理なんてねえよ!!」と言って、杉元たちが流氷の上を歩いて逃げて行ったことを告げました。
杉元たちは白い布に身を包んで流氷の上を逃げていました。
杉元側に狙撃手がいることを把握していた鶴見は一旦そこで追跡することを断念します。
鶴見はこの後の動きを指示すると遠くを眺めながら「ゆっくりと話したいことがあったんだがな・・・」と言いました。
流氷の上を歩いて逃亡する杉元一行は空腹を感じていました。
その途中でクリオネを発見するとアシリパにアイヌの調理法で食べる方法はないのかと尋ねますが、アシリパは「私たちはこの生き物を食べないから、アイヌ語の名前もない」と答えます。
そんな一行に後ろから白い巨体の影が近づいていました。
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第215話 流氷の天使
鶴見率いる第七師団はなんとかしてアシリパをおびき出すための策を考えていました。
杉元たちは鶴見がアイヌのために金塊を使うことはないということを既に分かっていて、
杉元は金塊を争奪する中でアシリパが進もうとしている何かを守るための戦いの方が奪い合い殺し合って簡単に解決するやり方なんかより遥かに困難な道なのだということを改めて認識していました。
未だ樺太に残る第七師団の月島は樺太の大泊でヴァシリに狙撃された兵士の遺体を調べていました。
その時に兵士の軍服が脱がされていることに気が付き、目撃した者に「誰が軍服を脱がせた?」と尋ねて話を聞き、その内容から兵士の軍服と荷物一式を盗んだのが尾形であるという事に気がつきます。
杉元は流氷の上を進む中でキロランケの最後を思い出しながらアシリパに最後の会話は何を話していたのかと聞きましたが、アシリパが中々答えない様子を見て杉元はもしかして暗号を解くカギを思い出したのではないかとアシリパに問いかけました。
そしてアシリパは「うん」と答えました。
その暗号は何なのか杉元に聞かれますが、アシリパは答えようとせず口を閉ざします。
その様子を見た杉元はそれ以上知ろうとはせずに「アシリパさんに任せるよ。その時が来たら教えてくれ」と言いました。
アシリパは杉元が暗号を解くカギを知ればアシリパを危険に晒さないように一人で命尽きるまで戦ってしまうのだろうということを思い浮かべ危惧していました。
だからこそ暗号の解読法を隠し情報を保持することで杉元が単独で動き出さないようにし、戦闘になった際には金塊の重要な情報を持つ自分が強力な盾となり弾除けとしての役割を担うことができると考えていました。
そしていざという時は、そこに「道理」があればアシリパも杉元と共に地獄へ落ちる覚悟でいました。
アシリパがそんなことを考えていると、後ろで白石の悲鳴が響き、一行が振り返るとそこには巨大なシロクマがいて白石を襲っていました。
海水を飲み水中へ消えていった白石でしたが、なんとか一命を取り留めて氷上に上がります。
海面から顔を出した白石の鼻からは海水と共に飲み込んだクリオネが飛び出していました。
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第216話 謎の白い熊
流氷に乗ってやってきたシロクマに驚きながらもアシリパはその白く美しい毛に目を奪われていました。
「こんな毛皮・・・どこにも売ってないぞ」そう言うアシリパの言葉に白石と杉元は反応し、その値段をアシリパに尋ねます。
アシリパは普通のヒグマの毛皮4円という値段の何倍、何十倍の値段になるだろうと言いました。
そんなことを知る由もないヴァシリはシロクマが海に落ちたところを撃とうとしますが、それでは海に沈んでしまうと杉元はヴァシリを止めます。
杉元は高値で毛皮を売るために弾傷をつけないで仕留めようとします。
そして杉元は鼻を狙って一直線に脳を撃ち抜こうと考えますが、アシリパは鼻を傷つければ毛皮の値段が半分以下になってしまうと忠告しました。
仕方なく杉元は一か八かでシロクマが口を開いたところを狙って脳か心臓を撃ち抜こうとします。
しかしその前に海中から上がって来たシロクマに足場の流氷を揺らされた杉元は体勢を崩し倒れてしまいます。
シロクマはそんな杉元を無視してそのままアシリパたちのもとへ進んでいきました。
その後ろ姿を見ていた杉元は銃を構えるとそれをシロクマの肛門に差し込み、その状態から心臓を打ち抜いたことで見事毛皮に傷をつけることなくシロクマを仕留めることに成功しました。
しかしシロクマが倒れた拍子に氷が割れてしまい仕留めたシロクマは流氷に乗って流れていってしまいました。
重傷を負っている杉元と水に濡れて体温の低下が著しい白石を連れてそのシロクマを追うことはできず、仕方なく一行は近くにいたアイヌの船に乗せてもらい北海道へと帰って行くことになりました。
一方その頃、尾形は樺太で聞き込みをしながらアシリパの足跡をたどっていました。
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第217話 北海道にて
尾形は日露戦争帰りの哀れな兵士を演じて船長の同情を誘い、樺太連絡船に乗り込んでいました。
そこから場面は山の中へと変わり、山中では一人の男が追いかけてくる熊から必死に逃げていましたが、ついに捕まるとガリガリと食べられてしまいました。
杉元たちは船に乗せてくれたアイヌの男と共に山の中へ狩りに出ていました。そこで熊の巣穴を見つけると罠を仕掛け、一頭の熊を仕留めます。
全ての肉を一度には持って帰れないため、ネウサラカムイを仕留めた熊の近くに作り村へ連れて帰るまでの話し相手として置いて行きます。
アイヌの中では心の良い者が飼う猟犬のところへ熊は自ら仕留められにやってくるという言い伝えがあり、だからこそアイヌは仕留めた熊を丁重に扱い毛皮を着たカムイがどっさり肉を持って何度も遊びに来てくれるようにしていました。
それから狩りを終えた一行が男のコタン(村)に着くとアシリパはそこで矢尻につける毒を調合します。
そしてそこで杉元たちは金塊を手に入れるための今後の策について話し合いますが、杉元一派はそれ以前にその金塊を追う為の軍資金もない状態でした。
資金難に悩む中で白石がアイヌの男に何か金儲けの話がないかと尋ねます。
すると男から雨竜川で砂金を採り大儲けしている男がいるという話を聞き、さらにその男が1日で50円を稼いだという情報も知らされます。
それに食いついた杉元一行は雨竜川へと向かっていきました。
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第218話 砂金掘り師たち
雨竜川へと向かった杉元たちはそこで崖から落ちそうになっている男を見つけると、手を貸して危機から助け出しました。
その男の名は「平太」といい、崖に落ちそうになった際に上げた平太の悲鳴を聞きつけて仲間の男が後から近づいてきました。
杉元たちは高級な舶来のゴム長靴を履く平太を見て彼が砂金掘り師であることに気がつきます。
その様子を見ていた仲間の砂金掘り師たちは杉元たちを警戒しながら遠くから眺めていました。
そこへ着物姿の女性が現れ杉元たちの関係性について尋ねます。その女は平太に「崇ニイ」と呼ばれていた男の妻で「ノリ子」という名でした。杉元は平太が持つ道具について質問します。
平太が持っていた道具は「ガラス掘り」という手法に用いられる「カナベラ」という道具でカギ状になった頭に松ヤニをつけて砂金をかき出すためのものでした。
杉元と白石が砂金を掘るためにやろうとしていたのは「板どり」という手法で場所選びが難しい方法だったため平太にアドバイスを仰ぎ、砂金を掘るのに良いポイントを教えてもらっていました。
しかし寒い中での砂金掘りは作業できる時間が1日の中でも限られていて、尚且つ「板どり」は効率の悪い採取方法でもあったため砂金掘りは中々上手くいきませんでした。
そこで杉元が指先を吐息で温めながら「雨竜川で1日50円も稼いだ男なんてのもガセネタかぁ」と呟くと平太は「本当ですよその話・・・」と言ってから「だって私が稼いだんですから」と言いました。
情報を口にしようとする平太を「崇ニイ」は制止しようとしますが平太は「命の恩人だから特別に教えるんです」と言い、「ハク」について語り始めます。
「ハク」は黄金に混ざる「砂白金」のことで、とても硬い性質を持ち熱や酸にも強くできていました。その為、金細工師の道具の刃先を痛めてしまうことになり市場では嫌われ者として扱われていました。
しかし日露戦争後、軍事需要がなくなった工場では万年筆が生産されるようになり、そのペン先に使われている金属が「砂白金」であるということに気がついた者が現れたことで「砂白金」の需要は上がり、その万年筆がバカ売れしたことで「ハク」の価格もぐんぐんと高騰していくことになりました。
そしてその「砂白金」は北海道でしか採れないものであり、特に雨竜川の砂金にはそれが多く含まれていました。
またこれまで「ハク」は不純物扱いで取れても川に捨てられていた為、それは今も北海道中の川に眠っていることになります。
つまり今の状況は第二のゴールドラッシュなのだと平太は語りました。平太はその話を杉元と白石にしているところで川の向こう側の崖に大きな熊が現れたことに気がつき「またあいつだ・・・同じヒグマだ」と言いました。
その言葉を聞いて周りの人間も熊を探しますが、平太が指を差した方向には熊の姿はありませんでした。
平太は「隠れてしまった・・・」と言いながら「どんどん近づいてきている」と言って、さらには「あれはウェンカムイだ・・・」とこぼしました。
平太が示した場所に確認へ行った杉元とアシリパでしたが、そこで足跡を確認することは出来ませんでした。
しかしその一方、山の中では大きな図体の獣が砂金掘り師たちの仲間である老人を捕まえ貪っている描写が映し出されました。
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第219話 平太師匠
「崇ニイ」は「次郎」に「親父」はどこに行ったと尋ねていました。
近くの木には鳥が止まっていてヴァシリがそれそスケッチしていました。
その絵を見たアシリパはその鳥を「チャクチャクカムイ」だと言います。
そして熊が近くにいれば「チャクチャク」と鳴いて熊がいるところまで案内してくれるはずなのだと言いました。
一方平太は杉元と白石に砂金掘りについての指南を行っていました。
場所を定めるのが重要な砂金掘りですが、平太は試し堀りをすることなく川の雰囲気を見ただけで砂金掘りに適したポイントを探し出すことができました。
割の良い作業を寄越してくれる平太に杉元と白石は「平太師匠」と言って信頼を寄せます。
そこでアシリパが平太の腰に下げられている煙草入れを指差して「アイヌのものだな?」と言いました。
平太はそこで昔アイヌの人と砂金掘りをしたことがあったことを話します。そしてその時にウェンカムイの話を聞いたのだと。
アシリパは平太が目撃した熊はいつから近づいてきているものなのかと尋ねると平太は「もう何年もです」と答えました。
「え?」とアシリパは返します。
場面は変わり、スケッチをしていたヴァシリを「ノリ子」が誘い自分の体を描いてもらおうとします。
しかしその最中に「ノリ子」は傍に置かれた風呂敷を発見し「まただわ・・・捨てたはずなのに・・・」とこぼしました。
そこに「崇ニイ」が入ってきて「ノリ子」を注意するとその手を引っ張っていきました。
そして林の中で二人が唇を重ねているところを木に登った平太が眺めていました。
砂金採りをしている杉元と白石は平太がいなくなっていることに気がつき、白石は平太が熊に襲われたら砂金採りが出来なくなると言い、アシリパに平太探しを頼みます。
その頼みを聞いたアシリパは「本当に熊がいるんならな・・・」と呟きました。
「崇ニイ」はスケッチを行うヴァシリに近づき、ヴァシリの双眼鏡がサルノコシカケの上に置かれてるぞと言ってヴァシリを「アマッポ」が仕掛けられている場所へ誘導しようとします。
その誘導に乗り、罠に掛かったヴァシリを間一髪のとこでアシリパが救います。
そしてアシリパは「アマッポ」の仕掛けを見て「さわり糸」が少し高めに張られていることからその仕掛けが熊を狙ったものではないということに気がつきます。
他にも「熊がいる」ということについていくつかの不審点に気がついていたアシリパは「平太はどうして『ヒグマがいる』なんて嘘をつくんだろう」と一人呟きました。
その時砂金採りの作業を続けていた杉元と白石が木の陰にヒグマの姿を捉え、戻ってきていたアシリパにそのことを知らせます。
ウェンカムイの存在を目の当たりにした杉元は平太を守ろうと動き始めました。
一方山の中の土饅頭には「親父」と「次郎」の姿があり、その近くで凶暴な表情の平太が咆哮をあげるような顔で佇んでいました。
第220話 毛皮
確かにいたはずのヒグマを見失った杉元はシロクマをちゃんと送ってあげられなかったから山の神様に嫌われたのかもしれないと少し心配していまいした。
しかしアシリパは「ヒグマがいたのに足跡が残っていないなんて絶対にありえない」と言って、その正体を探ろうとします。
平太が喰われたら困る杉元は白石にヴァシリと共に平太の保護をするように指示します。
平太は「親父」と「次郎」が喰われているのを発見すると何かを抱えながらその場を慌てて去って行きました。そしてどこかから聞こえて来る念仏に耳を傾けその方向に目を向けると、そこには熊に襲われる「崇ニイ」の姿がありました。
首の骨を折られて「崇ニイ」が絶命する瞬間を木に隠れて見ていた「ノリ子」は平太の姿を確認すると泣きながら抱きついていきます。
平太はそんな「ノリ子」にキスをしようとしますが、「ノリ子」に拒まれてしまいます。その瞬間、木の後ろから伸びてきた熊の爪に襲われた「ノリ子」は顔をえぐられてしまいました。
その場から逃げる平太は自分を探しに来た杉元に出会い、「早く逃げないと次は私だッ」と声を張りました。
守ってやると言う杉元に対して平太は急に「不可能です・・・私は必ずあいつに食われる」と不可解な言動を見せ始めます。
「親父」も「崇ニイ」も「次郎ニイ」も「ノリ子姉」もみんな食べられてしまったと涙を流しながら語る平太に杉元は「平太師匠あんた・・・さっきから誰の話をしているんだ?」と言いました。
一方でヴァシリの元に駆けつけた白石はスケッチの続きを描いていたヴァシリの絵を覗き込みます。
そこに描かれていたのは「ノリ子」の体ではなく衣服を脱ぎ、上半身の入れ墨を露わにした平太の姿でした。
砂金掘り師の仲間とされていた者たちは全て平太の頭の中に存在していた別の人格でありその存在は平太の中にだけありました。
アシリパは平太の足元に転がる風呂敷に包まれた毛皮がヒグマものであることを指摘すると、平太はそれを見て驚き「いつの間にここに・・・?」と言いました。
しかしそれを聞いた杉元は平太にその風呂敷は平太が大事そうに背負っていたものだと言いました。それを聞いた平太は慌ててその毛皮は何度処分しても自分の元へと戻ってくるのだと訴えました。
その時に杉元と白石が見たヒグマの正体が毛皮を背負った平太の姿であったことがわかり、平太が恐れる何の痕跡も残さない不可解なウェンカムイも平太の頭の中だけにいる存在であることがアシリパの抱いていた不審点を紡ぐことで明らかになっていきました。
平太の抱える風呂敷の中身が膨らむとそれは大きな熊となって平太の前に立ちはだかり、一振りで平太の首をへし折ります。
すると平太はその場に倒れ覆い被さった毛皮の中でビクビクと震えてから立ち上がると「カフッカフッ」という声を上げました。
そして毛皮を纏ったまま平太は杉元へ襲い掛かり振り下ろされた拳を杉元はガードしますが、杉本の腕は平太の異常なパワーでパキッと折られてしまいます。
正気を失った平太は「ブオオオオッ」という大きな声を上げました。
第221話 ヒグマ男
土方一派である元看守部長の門倉が拠点としている旅館の中でアイヌのキラウシに脱獄した死刑囚である平太のことについて話をしていました。
網走監獄に収監されていた死刑囚の「松田平太」はコロコロと口調を変え、時には女性らしい仕草を見せることがありました。そしてある時平太は門倉に「自分の中に別の人間が何人もいるんだ」と打ち明けます。
また加えて「ヒグマが舎房の周りをウロウロしている」とも言いました。門倉はその際に平太の症状が表れる一連の流れについても聞いていました。
平太は自分を追い続けるウェンカムイに頭の中の人間を一人ひとり食われた後に自分が最後に食われることでウェンカムイに乗っ取られてしまい、そうなると現実の誰かを襲って殺すまで収まりがつかなくなるのだと門倉に話していました。
そして誰かを殺すと自分の体はバラバラの肉片となって山に飛び散り元の自分に戻るのだと言いました。それを何度も何度も繰り返しているのだと。
その話を聞いたキラウシは自分の地元ではウェンカムイを斃した時は肉も毛皮も取らず、細かく切り刻んで山にばら撒き「改心しろ」と説教するのだと言いました。
平太が抱えていた症状の発作が見せる幻覚はウェンカムイを討伐したアイヌの習慣に準えていたものでした。平太は山でもそうであったように過去から今まで何度もヒグマの毛皮を捨てようとしましたが、平常時の自分の意に反してもう一人の自分が決して手放そうとしなかった為にその毛皮は自分の元を離れることはなく、まるで呪いのように手元に残り続けていました。
平太の妄言とも思われるような内容の話は平太を死刑に処した裁判の記録によって事実であると示されており、ヒグマの毛皮を被って人を襲ってはその肉を食べていた平太は「道東のヒグマ男」と呼ばれ、同じ行為を過去から現在まで何度も繰り返していました。
そして場面は平太と杉元の戦闘の続きに戻り、獰猛な平太の攻撃を受ける杉元は平太に噛みつかれるとそのまま崖の下へと落ちていきました。
そこへ駆けつけてきた白石がスケッチを持って近づきながらアシリパに平太が入れ墨の囚人であることを知らせます。
崖下へ落下した際に銃を失った杉元は平太の怪力の対処に困ります。そして杉元は平太に思い切り投げ飛ばされると勢い良く雪面を転がり木に体を強く打ちつけました。しかし屈強な杉元は立ち上がり平太の次の攻撃に備え体勢を整えます。
そして覆い被さって来た平太に対して抜いた銃剣を何度も突き刺していきました。
頭の中に自分とウェンカムイである熊が共存する平太は、杉元の攻撃を受けて自分の体がダメージを負ったことによって自分の中のウェンカムイが弱っていくのを感じていました。
すると平太は「今なら・・・」と言って被っていた熊の毛皮の口から手を伸ばして、杉元の近くに張ってあった「アマッポ」の仕掛けの紐を引っ張りました。
そして杉元めがけて飛んでいく毒矢に自ら飛び込んで首にその毒矢を受けます。正気を取り戻した平太は頭の中のウェンカムイを倒せたことに喜びを感じていました。
それから平太は仰向けに倒れたまま過去にアイヌから聞いたウェンカムイのことを空想しては怖がっていたことや家族の人間に自分が掘ってきた砂金を散財することに利用されていたことについて話し始めます。
平太は砂金を利用する欲深い家族にバチを与えるために山で見つけた熊の食べ残しを家族の寝床に隠し、熊に襲わせて全員を殺害しました。
その熊はアイヌの猟師によって仕留められるとバラバラにされてしまいました。
それからそのウェンカムイは何度も蘇り自分の家族と欲深い自分を罰しにやってくるのだと言いました。
平太は幼い頃に話を聞いたウェンカムイの恐怖と掘った砂金を守るために熊を利用して家族を皆殺しにした罪の意識に苛まれ、その恐怖と苦しみに自我が飲まれると自身の中にあるウェンカムイのイメージに侵食されて凶暴化し暴走していました。
平太はそんな自分を誰かに止めて欲しいとずっと思っていました。
そして平太と戦ってその中に宿るウェンカムイを消すことに手を貸した形となった杉元に感謝を告げると平太は息を引き取りました。
その話を聞いていたアシリパは本来ウェンカムイに殺された人間は「カムイに好かれたから連れて行かれた」と考えられているということを話し、ウェンカムイは罰を与えるために人を殺すものではないのだけどなと言いました。
そして話しを十分に聞くことなく中途半端に取り込んでしまったことで致命的な誤解が生まれてしまい、その結果起こった悲劇を目の当たりにしたアシリパは正しく伝えることの大切を痛感します。
平太の最後を見た杉元は砂金を求める欲望もしくは砂金に潜んでいる魔力が人を狂わせる種になって影響を与えているということを感じ取ります。
杉元がそのことを語った背景には鶴見中尉や土方歳三、尾形百之助が映し出されています。
そして白石は平太の亡骸を抱きながら「死なないで平太師匠!!次はどこを掘ればいいんですかぁ!!平太師匠おおおお!!」と叫んで砂金への醜い欲望を露わにしていました。
ここで22巻は終了し物語は23巻へと続きます。