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『土竜の唄』69巻は漫画アプリ『マンガワン』で読める
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『土竜の唄』69巻 ネタバレ紹介！
第679話【蝶の奇跡】
轟親子との死闘で瀕死の重傷を負った日浦を背負い玲二は、月原とともに水のある場所を探しています。
途中でみつけたモンシロチョウについていくと決めた玲二、モンシロチョウの向かう先には洞窟がありました。
モンシロチョウは洞窟の奥へと進んでいきます。それについていく玲二たち、行きついた先には大きな鍾乳洞がありました。洞窟のわずかな隙間から日の光が差している場所があります。
そこには玲二たちが求めていた湧き水がありました。試しに飲んでみる玲二、歓喜の表情で玲二が叫びます。
「飲めるッ！つーかメッチェうめぇ！！」
さらに、モンシロチョウがとまった先には白く光り輝く結晶がありました。恐る恐るその結晶を指先に取り舐めてみる玲二。
それは海水の塩分が結晶となって固まった天然塩でした。
玲二はモンシロチョウに向かって親指を立てながら、お前はハッピーバタフライだ！！と喜びます。
日浦に早く水を飲ませてやりたいと思った玲二は、湧き水を両手で掬い、日浦の方へ駆け寄ります。
グッタリとしている日浦ですが、玲二が口元へ手を近づけた瞬間、思い切り玲二の手を払いのけます。
玲二はモグラ（潜入捜査官）であった事を隠していた玲二の事を許せないのだと考えます。
ゼェゼェと肩で息をしながら、ゆっくりと日浦が話します。「今は・・・秘密だ。」と。
その言葉の意味を全く理解できず、困惑する玲二。ふと、日浦の方へ目をやると脇腹あたりから大量に出血していることに気づきます。
慌てて日浦の服を脱がす玲二と月原は日浦の脇腹をみて驚きます。
その脇腹の傷は内臓まで損傷して出血しているのでした。そして日浦はこのままでは死んでしまうから出血を止めるのだと玲二と月原に命じます。
過去に左手首から先を無くしてしまっている月原の手は改造された義手になっています。
なんと、そこにはナイフが仕込まれています。
そのナイフを使って横隔膜を焼灼止血するよう日浦は指示します。
玲二と月原の二人の相棒による日浦の命を懸けた手術が始まりました。
第680話【焼灼止血法】
月原の義手の人差し指の先端から鋭いナイフの刃が飛び出している。
日浦はそのナイフを熱して、出血している傷口を焼いて止血をしてくれと指示します。
焼けば、タンパク質の成分が固まるから傷口を塞ぐことができると二人に説明します。
失敗の許されない手術に緊張が走ります。
日浦はまず最初に横隔膜の傷口を塞ぐため、その傷口がしっかりと見えるように、脇腹の傷を広げるように玲二に指示をします。
恐る恐る玲二が脇腹の傷を両手で広げます。
それでも横隔膜の傷が見えず、もっと開けと月原が言います。
覚悟を決めて玲二がおもいきり傷口を開きます。
ようやく横隔膜の傷口が全て見える状態になり、月原はたき火で熱したナイフをその傷口に当てます。激痛のあまり白目をむいて、ガクガクと震える日浦、しかし出血が多く簡単には傷口は塞がりません。
何度もナイフを熱して傷口に当てる作業を繰り返す月原、ナイフを当てられるたびに激痛に悶絶する日浦、ようやくその深い傷が塞がりました。
歓喜する玲二ですが、激痛に苦しみながらも冷静な日浦が、次は皮膚だ！と二人に指示を出します。
第681話【幸運な男】
日浦の横隔膜の傷を無事に塞ぐことに成功した月原と玲二、休むことなく次は皮膚だと日浦に指示されます。
入れ墨の絵柄を1ミクロンもずらすなと凄む日浦に、焦りながらも必死に開いた傷口に合わせようとする玲二、そこに月原が熱したナイフを順に当てていきます。
ようやく日浦の傷口全てを塞ぐことに成功しました。
ホッと安堵する玲二に月原が、次はコンブを大量に採ってきてほしいと指示をします。
なぜコンブ？と不思議がる玲二に海藻はビタミンＫが豊富に含まれていて血液を固める作用があり、また包帯代わりにもなるんだと月原が説明します。
納得した玲二は洞窟から外へ走って向かいます。
日が沈みかけた海岸はかなり暗くなっています。
しかし、覚悟を決めた玲二は着ていた服を脱ぎ棄て、全裸で海へ飛び込みます。
一方、洞窟の中では日浦が月原にナイスオペだったと礼を言いいます。そして月原の事を石崖蝶のようだと言い、石崖蝶は一見、蛾のように見えるが実は不思議で美しい蝶だと説明します。
そこへ玲二が戻ってきました、両手に大量のコンブを抱えて、おまけのアワビも2個採ってきました。
日浦の傷口にコンブを巻いていく玲二と月原、一通り巻き終わったところで月原が森へ行って薬草やキノコ、山菜を
採ってくると言い洞窟の外へ向かいます。
日浦の二人になった玲二は採ってきたアワビを料理すると言い、たき火で焼き始めました、静かに見守る日浦でしたが先ほどより冷や汗の量が多くなり、目も虚ろになっています。
アワビが焼き上がり、日浦に食べさせようと日浦の方を向く玲二、しかし日浦はすでに気絶してその場に横たわっているのでした。
第682話【心肺蘇生法】
日浦が気絶している事に気づいて慌てて駆け寄る玲二、耳を日浦の口元に近づけます。
しかし日浦は全く呼吸をしていません。月原がいない状況で自分が何とかしなければと焦る玲二、そこで思い出したのが
警察学校でイヤと言うほど教えられた心肺蘇生法でした。警察学校では常に劣等生だった玲二ですが、心肺蘇生法だけは
教官から褒められるほどに得意でした。
警視庁警察学校、19歳の玲二が走りながら授業に向かっています。遅刻の常連だった玲二はその日も遅刻して教官に怒鳴
られています。
お前のような成績の悪いやつは警察官にならない方が世のためだと教官に罵られます。
しかし、警察官になって市民を守りたいんですと言い返す玲二、さらに教官はお前のような劣等生は拳銃を手に入れて犯罪を犯すつもりなんだろうと罵り続けます。
それでもどうしても警察官になりたい玲二は、救命処置の試験に挑みます。
それぞれの生徒用に準備された、心肺蘇生法のための人形。玲二は自分用のものを探します。そこに準備されていたものは
なんと「ラブドール」でした、なぜ自分だけと焦る玲二をニヤニヤした表情で教官が見ています。
それでも玲二はあきらめずＡＥＤをそのラブドールに装着し、音声ガイドにしたがって心臓マッサージを開始します。
そこへ先ほどまで玲二を罵っていた教官がやってきて、今度は笑顔でうまいじゃねぇかと玲二の心臓マッサージの技術を賞賛します。
そして、エロ菊を克服できなければお前の未来はないと言います。
玲二だけラブドールだったのは、玲二の未来を考えての教官の思いやりだったのです。
たくさんの人に支えられて警察官になった事を思い出し、日浦の命を救うのは自分しかいないと覚悟を決めて、日浦に心臓マッサージを始めます。
第683話【心肺停止！？】
日浦に声をかけながら必死に心臓マッサージを続ける玲二、しかし玲二の気持ちとは裏腹に日浦はまったく意識を取り戻す
様子がありません。
そこへ森へ薬草を探しに行った月原が戻ってきました。薬草、山菜以外にも松茸を採ってきたと自慢げに話す月原に、玲二が日浦の呼吸が止まって脈もないと告げます。
大量に採ってきた松茸や薬草をその場にボロボロッと落とす月原、焦って日浦の方へ駆け寄り、日浦の様子を確認します。このままではまずいと、心肺停止からどれくらいの時間が経ったかを玲二に確認します。
しかし焦って混乱している玲二は心臓マッサージが効かない、どうすればいいんだと月原に捲し立てます。
冷静さを取り戻させるため、玲二を思い切り殴りつけ、「聞け！」と言います。そして続けて月原は「ＡＥＤを作る。」と
玲二に告げます。
こんな場所でＡＥＤを作れるわけがないと反対する玲二に、月原はロシアンマフィア時代にお手製のＡＥＤを作って売り捌いていたと説明します。
そうだったのかと、玲二は月原の指示に従う事を決めます。まずは日浦の両の義足を外します。さらにその中を開け、コンデンサーを見つける月原、義足の中から流れる電流をため込んで一気に放電するために使います。
月原は次に自身の義手の中指から小指の第一関節部を外し、中から出ていた銅線とコンデンサー、日浦の義足をそれぞれつなぎました。
そして義足の足裏にある電極パッドを日浦の胸部へあて、コンデンサーへ電流をため込んでいっきに放電すると玲二に説明します、しかし、義足を日浦に押し当てる玲二も一緒に感電してしまう事になります。
チャンスは一度きり、絶対に手を離さないと気合十分に誓う玲二、コンデンサーへ溜まった電流を月原が放電しました。
日浦と玲二の身体に、一気に高圧な電流が流れます。
第684話【生命体】
ＡＥＤの高圧電流に気を失いそうになる玲二、ギリギリのところで持ちこたえた玲二に、月原が次はすぐに心臓マッサージだと
指示を出します。
必死に心臓マッサージを続ける玲二、しかし日浦の身体からスゥっと魂が抜け出してしまいます。
草原をさまよう日浦の魂は別の誰かの魂と出会います。そしてその誰かの魂といっしょに行こうと決めて進みます、しかしその途中自分の義足が落ちている事に気づき、それを拾って持っていこうとします。しかし別の魂がもうそれはいらないだろうと諭します。
しかしすごく大事なものなんだと聞かない日浦の魂、そしてさらに日浦の肉体を見つけます。その肉体はもうだめだと別の魂に
言われます。
その時、遠くの方から「ガンバレ兄弟ッ」という声が聞こえます。その声を聞き、まだ日浦でいたいと思った魂はその肉体へ戻っていきました。
その瞬間、日浦の目が大きく見開き、ぶはっ！と息を吐き出し意識を取り戻しました。
玲二の心臓マッサージの力が強すぎ、意識を取り戻すと同時に痛えな！と日浦は玲二を殴り飛ばします。大きく後ろへ転げながらも生き返ったと喜ぶ玲二、暫くの間、状況が飲み込めないでいる日浦にお手製のＡＥＤで蘇生したことを説明します。
ようやく状況を理解した日浦が、命を救ってくれた二人にありがとうよ。と礼を言いました。
第685話【目覚まし狂蝶】
遂に意識を取り戻した日浦に、安心しきって喜ぶ玲二ですが、冷静な月原は心肺蘇生後は体温を低く保つ必要があると説明し、
日浦の服を水で冷やすよう玲二に指示をします。
続けて、日浦には体力が回復するまでには数日かかるから睡眠と栄養が必要だと言います。その言葉を無視するように、日浦は月原に問いかけます。
玲二が潜入捜査官だというのは本当か？と。
月原は、なおも冷静に、はいそうです。玲二は警察と麻取の協力のもとに放たれた潜入捜査官だと説明します。
いつ知ったのかと聞き返す日浦に、北海道でのＭＤＭＡの取引失敗の時で、その時に自信の左手を失ったことも話します。
その後月原はロシアンマフィアの一員になり、いつか玲二を自分の手で葬り去ると誓った。しかし、最終的には玲二の男の器が自分を飲み込み、どちらかが死ぬまでは相棒でいるという契りを交わしたという事でした。
その話を聞き、日浦は月原に（玲二を）「許したのか？」と聞きます。月原はすぐに「許した。」と応えました。
しかし、日浦は自分は玲二の事を許さないと言います。そして自分の近くにあった塩の結晶を見つけると、いきなりその塩に
噛り付き、湧き水を大量に飲み始めます。そして、先ほどまで瀕死の状態だったと思えないほどにみるみる回復した日浦は
立ち上がり、ヤクザの掟を破った玲二にはきっちり制裁を受けてもらう。と拳を握りしめ怒鳴ります。
焦る玲二は、制裁とはどんな？と日浦に問いますが、日浦は不敵な笑みで「秘密だ。」と答えます。
そのやり取りを見ている月原は、日浦の体力が驚異的なスピードで回復している事に驚きます。そして気づきます、今の日浦は自身を騙し続けたモグラである玲二に対して制裁を加えることが楽しみで、脳内で大量のモルヒネが分泌されているのだと、そのせいで日浦は高揚感と恍惚感に包まれた状態になっているのだと。
追い詰められた玲二は、日浦の制裁を受ける事になるのでしょうか。。
第686話【正義の対立】
瀕死の状態から一気に復活を遂げた日浦は、目をギラつかせながら自分を騙し続けた玲二にどんな制裁を加えてやるか楽しみでたまらないと玲二にプレッシャーをかけます。
一方で冷静な月原が山で採ってきたシイタケを料理してくれと玲二に言います。月原が調理方法を説明し、素直に従う玲二。玲二が焚火の方へ行き、シイタケを焼いています。
月原は日浦に轟親子をどうするつもりかと聞きます。もし轟周宝が逮捕されれば、玲二がモグラだったことも裏社会に知れ渡り、日浦の命も狙われることになると月原は相変わらず冷静に分析します。
そして、月原自身は轟周宝が逮捕されれば、その後はロシアの山奥に雲隠れするつもりだと言います。そこへ、シイタケを焼き上げた玲二が戻ってきました。
玲二の調理したシイタケを食べながら、日浦は言います。シャブは駄目だ。シャブは人間を根こそぎダメにしてしまうと。
そして、日浦自身がこの先裏社会で生きて行けるかどうかなんて気にしていない、ただ殺るか、殺られるかだと。だから自分は轟親子を退治しに行くと言い日浦は勢いよく立ち上がりました。
洞窟を出て、轟親子のもとへ3人は向かいます。このままだと日浦が轟親子を本当に殺してしまうかもしれない、それだけは
避けなければとあせる玲二。
玲二としてはどうしても轟親子に生きて罪を償ってもらいたいと考えます。覚悟を決めた玲二は日浦に話しかけます、自分が日浦を騙していた事の制裁は何であっても受ける。
ただし、自分は潜入捜査官だからもし日浦が轟親子の命を奪うようなことがあったらその時は殺人罪で逮捕する！と。
第687話【大自然の武器】
洞窟を出て海辺の方までやってきた3人、あらためて玲二は日浦に轟親子を殺させてはならない、生きて罪を償わせるんだと
決意します。
玲二の顔つきが変わったことに月原も気づきます。
海岸沿いに豪華客船のヘブンリー・アマゾネス号が見えてきました。
沈没寸前で、日浦の操縦によって何とかこの島の浜辺に乗り上げる事で危機を回避したヘブンリー・アマゾネス号、乗客たちの避難もだいぶ進んできた様子です。
ヘブンリー・アマゾネス号の位置から月原のボートの位置を推測する玲二、ボートがあるであろう場所へ急いで移動します。
しかしボートからはモクモクと黒煙が上がり燃えています。おそらく轟親子に燃やされたのだと3人は考えます。
ボートには、いくつか武器が積んであったのにと残念がる月原は、日浦に轟親子をどうやって倒す？問いかけます。
日浦はこの無人島の中で武器を調達しようと提案します。そして、日浦は玲二が食料として取ってきてくれたアワビの貝殻を
洞窟から持ってきたと言い、「鋭利貝殻拳！！」と言いながらその貝殻を両手で振り回しはじめました。呆然と見つめる玲二と
月原。。。
無人島の中へ武器を探しに行く3人は森の中へ入っていきます。途中で日浦がスズメバチの大きな巣を発見します。
そして玲二に、その巣をまるごと轟親子たちの船に投げ込むんだと命令します。素手で防護服もないのに無理だと怯む玲二に
日浦がヘタレかと挑発します。
ちくしょー取ってやる！とスズメバチの巣へ突進する玲二、しかし直前まで行って大量のスズメバチにビビる玲二は、無理ですゴメンナサイと走って戻ってきます。
さらに武器を探し回る3人、月原はピストルと左手の義手の中にスタンガンやナイフが仕込まれている。日浦はアワビの貝殻に
超合金のハイパー義足がある。それに比べ、自分は完全に素手だと焦る玲二。
また海沿いに出てきたところで轟親子の船を発見します。慎重に近づく3人が目にしたのは、なんと轟親子がロープで首をつっている姿でした。。。
第688話【地獄絵図】
轟親子が首をつっている姿を発見してしまった玲二、日浦、月原。
本当に死んでいるのかと疑いながら近づく3人、轟周宝が白目をむきながら失禁しているのをみて玲二は本当に死んでいると確信します。しかし冷静な日浦が月原に持っているピストルを撃ちこんでやれば本当に死んでいるかわかると言います。
玲二は罪の意識から轟親子は首をつったんだと返しますが、月原も自責の念にさいなまれているものがオレのボートを燃やしたりするか？と轟親子の死を疑っています。月原がジャケットの内ポケットからピストルを取り出そうとしたとき、
玲二が砂浜に落ちている遺書を発見します。そしてその中身を確認すると、なんとそこには「タコスケ！」の文字が。。
罠だと気付いた3人は急いでその場を離れようとします。しかし3人のいる場所には既に地引網が仕込んであり、轟親子の部下たちが船上からその網を機械で一気に引き上げます。
大きな網にとらえられて逃げられない3人。そこで首をつっている轟周宝が部下に向かってしゃべりだします。「やったな。」と。そして玲二たちの行動はずっとドローンで監視していたのだと明かします。
そして部下に船を出せと指示します。網に囚われた玲二たちはそのまま海の中へ引きずり込まれそうになります。
絶体絶命のピンチを迎える玲二たちはこのまま轟親子にやられてしまうのでしょうか。