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『弱キャラ友崎くん』2巻ネタバレ紹介！
これまでのあらすじ
ゲーム大好きな主人公、友崎文也は「弱キャラ」であり、人生を投げやりに過ごしていました。
しかし、ゲームがきっかけで同じクラスのリア充、日南葵と話すようになります。
彼らは師弟関係を結び、友崎はコミュ力を磨く日々を送っています。
Playing Guide5
友崎と日南は土曜日の昼前に大宮駅で待ち合わせをしていました。
今回の目的について話すことなく、日南は友崎を連れてある場所に歩いていきます。
移動していると「あれは日南じゃないか？」というヒソヒソ声が周りから聞こえてきます。
彼女は持ち前のルックス、全国模試や部活で優秀な成績を残していることから、近辺では有名なのだとさらっと自慢するのでした。
2人は書店に来ていました。
友崎は日南から今日の目的を聞きます。
それは、これから目標に向かっていくためにどんな服を着ればモチベーションが上がるのか、自分がしたいオシャレの方向性を決めることが今日の課題なのでした。
さっそく友崎はメンズファッション誌の中から自分がいいと思う服装を探します。
自分がしたい服装を選び、日南が了承すると書店を後にします。
そして、2人は服が売っている店にすぐさま移動します。
しかしながら気に入ったジャケットが4万円代と高額だったのを日南に言えずにお店に着いてしまいます。
到着後に高額な服は買えないと日南に伝えますが、日南曰く心配ないとのこと。
試しにジャケットを見ると1万円弱と、友崎でも買える価格帯なのでした。
ここで日南は友崎にファッション雑誌の使い方をレクチャーします。
雑誌には当然ながら色んなコーディネートが載っています。
それはアイテム毎にブランドと価格が載っていて、その中で自分に合う価格帯のブランドを選び、その店へ行くという使い方が良いと友崎は教わるのでした。
また、友崎はファッションセンスが皆無なため、服をどう選んでよいか分かりません。
とりあえずは日南の指示通りマネキンに着せられていた服を買うことにします。
というのも、マネキンのコーディネートは店内の広告であり、オシャレ上級者のショップ店員が話し合って決めていることからハズレが無いと日南は力説するのでした。
友崎は以前のようにこれも上級者の真似の一種だと理解します。慣れてくればセンスも磨かれてくると言い、日南は友崎に試着してくるように指示します。
レベルが高い女性ショップ店員と話すのは気が引けるため尻込みしますが日南に背中を押された友崎は試着室へ放り込まれます。
ショップから出てきた友崎は早速買った服装を着ていたのでした。
少し見た目がこなれてきた感じがします。
日南と友崎は美容院に行く前に時間があることから、昼食を取ることにします。
ハンバーグ屋に来た2人はメニューを見ています。
友崎はトマトチーズハンバーグに決めていましたが、日南はなかなか決めることができません。食べたいものがたくさんあり決められないようでした。
そこで日南は友崎にある提案をします。
自分は和風ソースチーズインハンバーグを頼むので、友崎のトマトチーズハンバーグとそれぞれ半分にして食べないかと言うのでした。
友崎は日南の神妙な面持ちでの提案に思わず笑ってしまいます。
また、前回カルボナーラを食べていたことを思い出し、日南がチーズ好きなことに気づき、日南をイジるような感じになるのでした。
オーダーを終え、待っている最中に話題はICレコーダーの復習になっていきます。
日南はICレコーダーを聞き返して気づいたことがなかったか友崎に尋ねます。友崎は自分がボソボソと喋っていることに気づいていたのでした。
日南は自覚することが何より大事だと述べ、それのトレーニングとして、昼食中にある課題を出します。
それは、日南に対する相槌は「あいうえお」以外で返してはダメと言うものでした。
言葉を制限して抑揚や表情、ジェスチャーで表現する力を養うのが狙いなのでした。
トレーニングの最中に頼んだ料理をスタッフが運んできてくれました。
「友崎くん？」と聞くそのスタッフはクラスメートの菊池風香なのでした。
日南と友崎が二人でいることに少し驚いていましたが、日南が上手いこと誤魔化すのでした。
日南はこのハンバーグ店が学校に人気な事から、クラスメートがいる可能性を考えていたものの、アルバイトしている生徒というのは想定外だったので少しびっくりしたようでした。
そして、日南は友崎にある指令を出します。
それは菊池風香を最初の攻略ヒロインに指定したことでした。
友崎は菊池と付き合うことを想像して大いに動揺してしまいます。
Playing Guide6
日南は中目標である「高校二年の間に彼女を作る」の対象が菊池だと言うのでした。
その理由はクラスメートの中でも友崎に対して一番脈がありそうだという分析からでした。
以前のミッションで友崎が泉優鈴からティッシュを借りようとした際、後ろにいた菊池もティッシュを探していたこと、また、先ほどばったり会った際に、同性であり目立つ日南の名前を呼ばずにあえて異性で地味な友崎の名前が先に出たことを理由として上げます。
しかしながら友崎はそれらに対して脈ありと考えるのは早計だと否定し、自身は菊池に好意があるか分からないと突っぱねます。
それに対して日南は、菊池は可愛いのだからアプローチくらいしてみなさいと話すのでした。
続けて日南は、自分の気持ちが分からいのなら行動して確かめることが重要だと説明しますが、好きかどうか分からないのにアプローチするのは不誠実ではと友崎は悩みます。
しかしながら自分が日南に人生指南されるきっかけとなった場面を思い出します。
友崎は人生というゲームに本気で向き合うという決心したので、とりあえずやってみることにしたのでした。
食後に日南がチーズケーキを頼み、チーズ大好きであることを友崎に笑われます。
それに対して日南が蹴りを入れてその場を後にします。
場面は変わり、友崎が美容院でのヘアカットを終えて、店から出てくる場面に変わります。
すっきりした髪型に、日南からも「悪くない」と言ってもらえました。
服装と髪型が変わった友崎は、他の人から自分はどう見えているのかと疑問に思いながら帰宅します。
帰宅すると友崎の妹がリビングでテレビを見ながら寛いでいました。
帰ってきた兄を見て妹は驚愕します。
友崎は目標である、「他人から彼女でもできた？と言われる」が達成できるかもしれないとワクワクしますが、「色気づいて脱オタの本でも読んだ？」と違う角度から変化を指摘されたのでした。
妹に言われた件は「他人に変化を気づかれた」ということなのでクリアはクリアだと友崎は喜びます。日南は小言を言いながらもクリアだと認め、友崎を誉めます。
友崎は冷静になり、自分は日南の言うとおりにしただけだと振り返りますが、日南はそうではないと言います。
課題の際の行動と意志や、毎日心がけている表情・姿勢の成果が少しずつながらも出てきているのだと話します。
これらは友崎だけの力では無いけれど友崎自身で掴み取った結果なのだと言い、改めて日南は友崎に祝意を述べます。
友崎も喜びますがそれも束の間、日南は次の小さな目標を出します。
それは「日南以外の女の子と二人きりでどこかに出かけること」なのでした。
友崎は動揺し、2人で出かけるなんて自分には荷が重いとうなだれます。
また、その目標のために今日やるべきことは、「泉優鈴に2回以上話しかける事」だと日南から指令を受けます。
友崎は菊池風香が攻略ヒロインであるのに、なぜ泉優鈴がターゲットなのかと戸惑います。
Playing Guide7
攻略ヒロインは菊池風香なのに、なぜ泉優鈴に2回話しかけることが次の課題なのか、と友崎は動揺します。
言い間違いかと思いましたが、日南は否定します。
恋愛シュミレーションゲームと現実は違うことを強調し、現実では仲が良く付き合えそうな女の子を何人も作っておくことが大事なのだと日南は解説します。
というのも、そういう状態の方が心に余裕を持って相手と駆け引きできるからですが、友崎は不誠実なのではと思います。
それに対して、あくまで女友達（もしかしたら恋愛に発展する可能性も無い訳ではないような）を複数作っているのが大事なのだと念押します。
そして、現実では一人の女の子からの好感度が上がると別の女の子からの好感度も上がる、ということを話します。
それは女子の間で評判が上がり、男としての格が上がることなのだと友崎は理解します。
日南のいう考え方に100％同意できるわけではないが、自分が不誠実な状態になるほどモテるなんて当分ないとの考えから、友崎はやってみることを決意します。
しかし日南は後付けで、「泉に1日2回話しかける」課題は今日だけではなく、今週毎日であると笑顔で話します。
友崎はモチベーションを高めていましたが、それを聞いて自信を無くすのでした。
場面は教室での休み時間です。
「泉優鈴に1日2回話しかける」という課題のために、友崎は隣の泉にいつ話しかけようかタイミングを見計らっていました。緊張から声が上擦りますが、次の授業である英語の課題の話題を振ってみます。
しかしながら泉からは素っ気ないリアクションが返ってきます。
焦った友崎は用意していた話題も出てこず、気まずい感じで終わります。
上手くいくかと思っていた自分を責めてしまいますが、日南からは1日２回だとのメモを無言で机に置かれます。
あと１回話しかければノルマ終了ですが、先ほどの失敗もあり、話しかけるタイミングを逃し続けて今日を終えてしまいます。
放課後、第二被服室で日南と反省会をします。
日南からは甘えたら終わりだと発破をかけられ、今日もそこまで悪くなかったので明日以降もこの調子で頑張ることだとアドバイスをもらいます。
それを聞いた友崎は意外に思います。
日南は今日の出来事の際の話題、言い方、表情ともに及第点で、たまたま失敗になったのだと話します。
また、話題なんて何でも良く、「髪型変えた？」など相手について話題にすれば明日以降は上手くいくと言い切ります。
すべての努力は報われると限らないが、今回の課題に対しての努力を正しく行えば必ず報われる、という言葉を真剣な眼差しで友崎に伝えます。
次の日、友崎は泉の交友関係なども教えてもらい昨日以上に準備万状態です。
勇気を振り絞り泉に話しかけます。
話題は中村がアタファミの件で自身を恨んでいるかでした。
泉と中村が仲いいことを日南から聞いたから用意できた話題で、友崎はそれを泉に尋ねます。
泉からは良い反応が返ってきて、友崎は抑揚・声のトーンなども考えながら会話を続けます。
それを泉が笑ってくれ、さらに良い反応を貰えます。この会話が上手くいった友崎はほっとしますが、ノルマ的には後7回残っています。
それから1週間、友崎は泉に色々話しかけますが、あまり盛り上がることはありませんでした。しかしながら気合いが功を奏しノルマは達成します。
1週間を終えた金曜日の放課後、第二被服室にて日南と今週の反省をします。日南からは意外にも及第点との評価を貰います。
それはノルマをクリアしたからとの理由でした。
そして、今回の泉との会話でたくさんの経験値を得たことも大きいのだと日南は言い、人生においては勝負に勝った時ではなく負けたときにこそ経験値が入るのだと話すのでした。
友崎は今週の経験からそれに納得します。課題の最後の方はたしかにキョドったりもしなくなり、比較的自然体で話せていたことを回想します。
話題は菊池風香の事に移ります。
友崎はなぜ菊池が自分に親しみを持っているのか理由が分かったかもしれないと言い、説明します。
Playing Guide8
友崎は菊池がなぜ自分に親しみを持っているのかの説明としてあるエピソードを日南に話します。
ある日の移動教室前の休み時間、友崎は毎回図書室で本を読むフリをしながらアタファミの戦法を考え、ギリギリに移動教室先へ向かうことをしていました。
しかしその時は泉に話しかけるミッションの為に話題の確認をしていました。
集中していると後ろから菊池に話しかけられます。
驚く友崎でしたが、移動教室の前に菊池も図書室に寄ることが多いとのことで、毎回友崎を見かけていたのでした。
菊池は普段見せない笑顔で「マイケル・アンディの本が好きなんですね」と話題を振られます。
友崎は寝耳に水でしたが、座る席とその本が近くに置いてあるという条件から毎回マイケル・アンディの本を取っていたことに今更気づくのでした。
友崎は小説に全く詳しくないのですが、なぜか結果的に話が盛り上がり菊池からある告白をされます。
菊池は自分で小説を秘密裏に書いており、それを友崎に見てほしいと言うのでした。
友崎は菊池が誤解していると分かっていますが、話の流れから小説を読むことをオッケーします。
そしてこのことは二人の秘密になったのでした。（そのため友崎は日南に菊池の小説の件は話していません。）
友崎と菊池の図書室での話を聞いて、日南は脈アリだと判断します。
友崎は自分なんか好意を持たれるはずが無いと言いますが、菊池が友崎に軽い好意を持っている以上、それから逃げるのは最低だと話します。
友崎は日南の意見にある程度納得しますが、小説の件では興味が無いことをあの時話しておくべきだったと反省します。
それに対して日南は、反省は必要無く、これからどうするべきかが大事なのだと言います最初のきっかけに勘違いがあったとしても、その後のデートが楽しかったらその関係性が一番の肝なのだと力説します。
それを聞いて友崎はまだ迷います。
日南は、最後の決断は友崎に任せると話し、その日のミーティングを終えます。
第二被服室でのミーティングを終えた友崎は下校の為下駄箱に向かいます。
菊池に対して次どのような行動を取ればよいのか考えますが、経験が足りないため答えが出ず落ち込みます。
上履きから下履きに替えて学校を出ようとしたところ、友崎は泉を見かけます。
今週の泉に話しかけるノルマは終わっていますが、経験値稼ぎのため自主的に泉に話しかけます。
振り返った泉は何やら暗い表情をしていました。
用意していた話題と今のシチュエーションに合うものが無いため、日南から教えてもらった「相手について」話すことにします。
口から出た言葉は、そのまま「泉さん、顔暗いね」というものでした。
友崎が「泉さん、顔暗いね」と泉に話しかけると凄い剣幕で否定されます。
泉を怒らせてしまったと思った友崎はそのまま退散しようとしますが、泉に呼び止められ、いきなり「私にアタファミを教えて」とお願いされるのでした。
泉の説明によると、中村は最近アタファミの練習に熱中しすぎて相手にしてもらえないので、上達して練習に付き合えるようになりたいとのことでした。
友崎はそれを承諾しますが、どこでゲームの練習をするのかというのが問題なのでした。
友崎はゲームソフトを持っていますが、泉は持っていないため、場所はどちらかの家でなければなりません。
そして会話を続けると、泉が中村に好意を持っていることが明らかになります。
そして、泉と友崎の妹がバトミントン部で繋がりがあるためそれを避けて、場所は必然的に泉の家で決まるのでした。
リア充女子と男女二人きりになるので、かなりハードルが高いのは友崎もわかっていました。
しかし、「人生の経験値は敗北から得られる」と言った日南からのアドバイス、そしてゲーマーとしての意地から今回は大敗覚悟で人生の経験値を得ることを友崎は決心したのでした。
Playing Guide9
場面は泉の家にて友崎がアタファミの指導をしているところから始まります。
友崎は泉と一度アタファミを対戦し、泉の課題を整理します。
そして上達のための筋道を立てます。
泉には動画でトッププレイヤー同士の戦いの流れを暗記してもらい、リプレイに合わせたコントローラー操作を完璧にするよう要望します。
そうすれば中村とある程度勝負できるようになると教えるのでした。
泉は友崎のアタファミの熟練度をすごいと感じますが、同時になんでそこまでのめり込めるのかということを尋ねます、うますぎて周りから浮いてしまったら辛いのではと泉は考えます。
その様子を見た友崎は、みんなに合わせる事を大事にするみみみを思い出すのでした。
友崎は、自分の感情よりも周囲と合わせることを大事にする泉の価値観について考えます。
みみみと似ているなと感じつつも、泉の方がどうやら深刻そうです。
みみみの場合はたまとセットになっています。
つまり、自分を曲げずに周囲と軋轢を生みやすいたまを自分の力で守ることに価値を見出しており、それが心の支えになっているのだと友崎は分析します。
それに対して泉にはそれが無いのではと考え、だから深刻そうに映るのだと思うのでした。
友崎は自分を変えたいのなら変えられるということを泉に伝えますが、泉は大人に近づいている自分の年齢では無理だと考えており、この話を終わらせようとするのでした。
友崎はどうしても自分を変えられるということを伝えたいため、自身の特長である、「自分の考えを伝える」を玉砕覚悟で発揮します。
友崎は、今までは人生はクソゲーだと考えていたが、あるゲーマーの人生指南によって努力の仕方を教わり、現在では人生は良ゲーだと確信したことを伝えます。
そして泉も変わりたいなら変われると力強く話すことが出来たのでした。
次の日の土曜日、友崎は日南とミーティングします、昨日泉にゲームを教えた話を伝えると、日南は偶然が綺麗に重なった結果だと話します。
泉が好意を寄せている中村はアタファミに熱中しており、それが友崎の特技であったこと、また、友崎の長所である自分を貫くという部分を泉が持っておらず、それを泉がすごいと感じたことなどが挙げられます。
しかしながら日南は、最近起こった出来事が友崎自身で引き寄せたのだと協調します。
例えば菊池と話すきっかけになったのは友崎がティッシュを貸してもらえるよう行動したことや図書室に通っていたという行動によって成立したのでした。
また、泉の家に行くことが出来たのも、友崎が中村にゲームで圧勝していたことや、泉にたくさん話しかけていたことがきっかけとなっているのでした。
最終的には自分の行動をもっと評価しても良いと日南からドライに褒められます。
話は菊池のことになります。
先日の図書室でのやり取りについて、マイケル・アンディの小説について知らないことを黙っておくのか、あるいは結果として嘘をついてしまったことを詫びるのか日南は友崎に任せることにします。
また、デートに誘う場合は映画が良いと友崎にアドバイスし、試写会のチケットを渡します。
たまたま手に入った事にできるので相手への強制感が無いこと。映画中は会話も最小限でよく、終わった後は映画について共通の話題ができる点からオススメとのことでした。
友崎はチケットを受け取り、菊池を誘うかどうかしばらく考えることにしました。
日南と解散後、友崎は帰宅し、自室にてICレコーダーを片手に声のトーン練習をしていました。
ICレコーダーを触っていると、誤操作で日南が以前に練習していたデータを再生してしまいます。
以前、中村がアタファミで負けた事件でギスギスしていたのを日南が上手くイジってクラスを和ませたことがありましたが、それを事前に練習していたデータが残っていたのです。
それを聞いた友崎は、陰でしっかり努力している日南の姿勢に改めて感銘を受けたのでした。
場面は翌週の学校に移ります。
家でゲームを教えたのもあり、泉は友崎に以前より親しく話しかけてくれるようになっていました。
それを見たリア充グループの一行は怪訝に思います。
また、中村もそれが気に入らないようでした。
そして、今週の水曜日に事件が起こるとの予告が入り、このエピソードは締められます。
Playing Guide10
場面は図書室から始まります。
移動教室の前、友崎は菊池に話しかけます。
友崎はマイケル・アンディの本を読んだことが無いのを告白し、結果的に誤解させてしまったことを菊池に謝ります。
そしてゲームの特訓のカモフラージュでたまたまアンディの本をいつも手に取っていたこと、先日話した際にどうしてよいか分からなかったので嘘になってしまったことを説明します。
そして、これからも話しかけていいかと菊池に尋ねると、菊池は笑顔で快諾してくれたのでした。
しかしながら友崎は菊池を映画には誘いませんでした。
菊池は好きな作家を共有したと錯覚した気持ちをまだ持っており、それが無くなりフラットになった状態で誘いたいと考えるのでした。
そう考えていると中村の取り巻き2人に声をかけられ、中村のところへ連れて行かれるのでした。
友崎はテレビのある部屋に連れてこられると、そこにはアタファミをしている中村がいました。
そしてその部屋に中村の取り巻きであるリア充グループがたむろしているのでした。
友崎はアタファミになると手加減が出来ないので、中村の惨敗を取り巻きに見られることになります。
これは良くないと思い、中村にやめておこうと提案しますが、中村は退きません。
その上、中村は友崎が最近泉と仲良くなっているのが気に入らず、ますますヒートアップします。
そしてゲームが始まると、案の定中村は友崎に惨敗してしまいます。
リア充グループの空気が重々しくなり、居づらくなった友崎は退散しようとします。
惨敗した中村ですが、もう一度友崎に対戦を申し込みます。
周りを見渡すと日南もこの部屋に来ていました。
要望通り再戦しますが、やはり結果は変わりません。
それでも中村は構わず、３回、４回と再戦します。中村が惨敗するたび周りの空気が重くなっていきます。８回目の対戦の際、中村は友崎のキャラを１機落とすことに成功します。
これで少しは気が晴れただろうと考えた友崎はアタファミを止める提案しますが、中村は構わず続けようとします。
それを見兼ねたリア充グループのリーダー格、紺野エリカは中村の惨敗を貶す言い方をし、中村が放課後にしていたアタファミの練習が無駄な努力だった、アタファミはしょうもないゲームなどと暴言を吐きます。
すると、アタファミを馬鹿にされた友崎は紺野に怒りを示します。
友崎はコミュニケーションなどの能力において自分は紺野にはるかに劣っていると肌で感じますが、構わず自分の意見をしっかり言う決心をします。
惨敗を喫しながらも言い訳一つしない中村の姿勢が素晴らしいこと、アタファミが神ゲーであること、そして人の努力を馬鹿にした紺野は最低だと言い放ちます。
友崎は言いたいことを全部言いますが、紺野がキモいと言えば、周りは友崎が間違っているみたいな流れになってしまうのでした。
友崎はここが自分の能力の限界だと感じ、後は日南に任せようと考えます。すると、周りの雰囲気に逆らうのが苦手な泉が無理しながらも友崎をフォローする意見を言います。
空気に逆らう泉に対して紺野が高圧的な態度で接しますが、泉はしどろもどろになりながらも自分の意見を貫いたのでした。
すると紺野は白けたと言い、リア充グループの大半と部屋を出ていってしまいます。
中村は無理をした泉に労いの言葉を懸け、２人は部屋を出ます。
残された友崎と日南は２人だけになった部屋で呆然としますが、友崎はあることに気づきます。
友崎は、日南が今回何もしなかったなと話すと彼女は少し気まずそうにしたのでした。
ある土曜日、友崎と日南は久しぶりのミーティングをします。
話題は今回の事件のことになります。結局、今回の出来事はたくさんの生徒の耳に入ることになりましたが、クラス内の情勢にはほとんど影響しませんでした。
しかし、泉が中村に好意があることを皆が知ることになりました。
当人の中村はそれに気づかず、ますますアタファミに打ち込む日々を送るのでした。
また、菊池の件にも話題が及びます。
映画に誘わなかったことに対して日南は友崎に小言を言いながらも、泉、菊池の２人との距離が遠くなった現状をどうするか考えようと前向きな意見を出します。
友崎は現状を素直に受け止めて次の一歩を踏み出せる日南の切り替えの早さに感銘を受けるのでした。
そして、日南のこの点を尊敬しているのではないかと気づきます。
友崎は話題を変えて、菊池を誘うはずだった映画のチケット（元々日南からもらったもの）を出して、日南が都合良いんだったら一緒に行こうと誘います。
日南はあいにくその日の都合が悪かったのですが、今日のミーティング後に時間が空いているなら他の映画でもどうかと笑顔で返してくれたのでした。
とびっきりの笑顔と思いがけない代案に友崎はテンションが上がります。
友崎の人生において、自分の努力で初めて望んだ結果を手に入れることが出来た瞬間なのでした。