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『咲-saki-』21巻ネタバレ紹介!
第213局「連枝」
この話は、宮永照が阿知賀の松実姉妹を見て、清澄高校にいる妹の宮永咲を意識し始めたところから始まります。
決勝戦先鋒戦オーラスの2本場、親の宮永照がたった数巡で阿知賀の松実玄に8300点を直撃させます。
理不尽とも言える和了を繰り返す照に対して、松実玄と片岡優希は委縮してしまいます。
ここで臨海女子の辻垣内智葉は、委縮してしまっているふたりを見ます。
智葉は『宮永とはいえ早い手が毎回入るわけでもない。だが、最初の捨牌でも振り込むというイメージを与えてしまった』と今の状況を危惧し、連続和了の阻止に手間取ってしまいます。
そして、また宮永照が和了ったことで南3局での和了りとあわせて5連続和了となり、白糸台は逆転して115500点となり1位に躍り出ました。
宮永照は連続で和了ると打点が上昇するため和了りやめをせず、このラス親を続行します。
4本場となったオーラス、照以外はあと一回しか和了ることができないなか、優希はタンヤオの1向聴となり『3位終了だが照をとめるには和了るしかない』と腹をくくります。
また、松実玄は準決勝で園城寺怜と花田煌のふたりに協力してもらうことで照の猛攻をとめられました。
照はその経験からリーチをあまり使わず手を進めていたため、今の松実玄は照の隙を突くチャンスが無く、なかなか攻めきれずにいます。
ここで優希は、初手で振り込むこともあるのだからと強気に攻めて8筒をポンしてタンヤオの聴牌をとります。
その鳴きによって今度は辻垣内智葉が倍満を聴牌し、その手で勝負を仕掛けていきます。
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第214局「単騎」
先鋒戦は4本場のオーラス。
怒涛の連続和了で他家を突き放す宮永照でしたが、ここで辻垣内智葉は倍満が四暗刻単騎に手変わりします。
役満が見られるのかと会場と実況は大いに賑わいを見せています。
このとき照も四暗刻を聴牌したことで、四暗刻単騎同士の対決となり控室にいる選手全員に緊張が走ります。
ただならぬ雰囲気を感じ取った優希でしたが『攻める気持ちを捨てていたらいいようにやられるだけだ』と思い、9萬をツモ切ります。
しかし、照は四暗刻を捨ててその9萬を大明槓します。
その瞬間、優希はそこに咲がいるような感覚を受け、他のふたりも何かを察したかのような目で照を見ます。
そして照は嶺上牌から5筒を引き入れたことで嶺上開花、三暗刻、対々の13200点を和了り、リードをさらに広げたのでした。
第215局「包囲」
咲と同じ大明槓からの責任払いという怒涛の展開に会場は湧きあがります。
そしてそれを見た他の選手たちはただ茫然とその光景を見ていました。
このとき白糸台の弘世菫は、照が『嶺上牌のツモだけでとんでもないことをやってのける打ち手だっている』と言っていたことを思い出します。
そして菫は、照が咲を意識して嶺上開花を和了ったと察しました。
会場で会ったときは咲を無視した照でしたが、ここで照は妹である咲を意識していることを匂わせます。
オーラスの5本場。
松実玄は未だに衰えることのない照の勢いに気圧されてしまい、振り込みたくないと考えながら早々に現物を捨てて降りようとしました。
しかし、降りていたにもかかわらずタンヤオ・ドラ7の倍満を聴牌し、攻めるかどうかの迷いが生じてしまいます。
この状況に対して、赤土晴絵は2本場での振り込みのせいで切り順をミスしたと分析します。
安全牌がないからと攻める玄でしたが、聴牌を維持しつつ3萬を手出しすると照からロンされてしまいます。
19500点を失った玄は照の手牌を見ると3、4、5、6萬待ちの高め3萬という待ちでした。
ドラ以外の何を切っても振り込んでいたことと、1位と差をつけられ3位転落の危機に瀕したことが重なり、松実玄は絶体絶命のピンチに陥ります。
第216局「大差」
この話は跳満を振り込んだ松実玄が、阿知賀女子のみんなのおかげで強くなれたと自分を奮い立たせるところから始まります。
玄はいまのような大差をつけられる状況よりも辛いことはあったと挫けずに、チャンピオンの照を止めようとします。
智葉と優希も同様に照を止めようと意気込み、圧倒的な力を持つ照に立ち向かおうとします。
しかし、そこで無慈悲にも照がリーチを宣言し、一発でツモります。
これで南3局からあわせて8連続和了を成し遂げ、白糸台は17万点を突破しました。
ここで試合を終わらせてしまうのではないかという思いが会場を包み、観客たちはヒートアップしていきます。
智葉はこれを受けて、リーチ・一発・ツモを加えないと点数を上昇できなかったと冷静に見抜きます。
そして智葉は、玄のドラを集める特性と優希の攻めっ気のおかげで照との間合いを把握することができました。
そして、智葉は『あと一歩で間合いが届く!』と照を止めにかかります。
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第217局「戮力」
この話は片岡優希の回想から始まります。
前半戦終了後、優希は咲と部長の久から照の和了りで9回目までにロン和了りがあれば、止められる可能性があると聞きました。
現在、照は玄に対してロン和了りを何度かしているため、勝機はまだあると優希は連続和了を阻止する決意を固め卓を回していきます。
数巡後、優希は智葉から1索と中をポンします。
優希は上家が照であるため、ポンをして和了りを狙いつつ、照のツモを飛ばして邪魔をする作戦に出ました。
智葉と照はドラが玄に集まっていると予想し、ドラの8筒受けの6・7筒を捨てていきます。
全員順調に手を進めていきますが、またしても照がリーチをかけ、卓上に緊張が走ります。
智葉はまだ1向聴の混一色でしたが、聴牌までの受けを広くするよりも、優希に8萬を鳴かせて照の邪魔をすることを優先しました。
優希がそれを鳴き、諦めずに攻め続けます。
そうして勝負はさらに熾烈なものになっていきます。
第218局「不撓」
智葉と優希の連携を見て、自分にも何かできることは無いかと悩む玄でしたが、赤ドラとドラの8筒を集めているおかげで照は点数上昇に苦戦しているのでした。
この場面で、智葉は照の捨て牌に萬子が無いことから萬子の染めだと判断します。
ですが相手は宮永照。
智葉はふつうの打ち方をしていないだろうと予想し、裏をかいて筒子で染めていると見抜きます。
実際の照の手配は1、4筒待ちの面前混一色にリーチ・ツモ・三暗刻・東・發・1筒の高めチャンタで三倍満を狙っていました。
ここで優希は智葉の捨てた8索をポンして裸単騎6索待ちの中・対々を聴牌しました。
そして阿知賀の松実玄もドラの8筒をツモって聴牌し、同順で智葉も聴牌したことで4人聴牌のめくり合いが始まります。
会場が興奮のるつぼと化し、いよいよ決着のときが来ます。
このとき誰もが照の和了りを確信していました。
しかし、玄はドラ送りによって照に赤5索を掴ませて和了りを防ぎます。
そして、最終的に和了ったのは攻めの間合いを完璧につかめた智葉でした。
最後の最後で1萬を引き入れ、面前混一色・ツモ・一盃口・平和・一気通貫の倍満を和了り先鋒戦の決着がつきました。
第219局「帰京」
先鋒戦が終わり、各校の選手たちがそれぞれの控室に戻ります。
先鋒戦終了時の点数は以下の通りです。
1位:白糸台高校 164300
2位:臨海高校 94700
3位:阿知賀女子 74500
4位:清澄高校 66500
清澄の優希は二回も天和を和了りましたが、結果としては最下位になってしまったことを悔やみます。
久は『全国個人戦1位と3位を相手にして8回和了って14万点も稼いだ。だからこそ火力の嵐の中で耐えることができたのよ』という励ましをして、優希を元気づけます。
そして次鋒戦に向けて染谷まこは対局室に歩を進めます。
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第220局「負傷」
この話は龍門渕高校の天江衣たちが原村和の持つエトペンが破れていることに気付くところから始まります。
竹井久はそのことをメールで知り、ソーイングセットを持っている風越女子の福路美穂子のもとへ向かおうとします。
まこにエールを送った後、廊下を歩いていると宮永照をインタビューしにきた記者が清掃員にぶつかってしまいます。
そしてその清掃員に押されてしまい、久は階段から転がり落ちてしまいました。
清掃員に起こしてもらった久でしたが、右腕に涙が出るほどの激痛が走ります。
病院に行こうとしますが、かなり時間がかかると予想し、中堅戦の試合に遅れるわけにはいかないと激痛を必死でこらえます。
久は皆が連れてきてくれたインターハイ決勝戦をこんな形で無駄にはしたくないと思い、痛みに耐えながら中堅戦に出場する決心をします。
第221局「悪夢」
この話は負傷した久が和たちに緊張しているからと嘘をつき、平気なふりをするところから始まります。
久は鎮痛剤を飲み、怪我がバレないようにトイレに隠れて試合を観戦しようとします。
場所は変わって次鋒戦の対局室。
臨海女子の郝慧宇、阿知賀女子の松実宥、清澄の染谷まこ、白糸台の弘世菫が対局室に集結します。
臨海女子、阿知賀女子、清澄の3校は白糸台に大差をつけられているため、なんとしても差を縮めなくてはなりません。
4人が卓に集結し、いよいよ決勝戦次鋒戦の幕が開けます。
第222局「傷痍」
この話は過去に清澄と競い合った永水女子や龍門渕高校の選手たちが、染谷まこを応援するところから始まります。
まこは最下位スタートということで思いっきり攻めようと試みます。
配牌が悪くとも、点差がかなりあるため強気の姿勢で打つ覚悟を決めます。
ところ変わって原村和は久に鎮痛剤を渡して廊下を歩いていました。
そこで有珠山の岩舘揺杏と真屋由暉子に出会います。
サインをお願いする有珠山のふたりに応援をされつつ、久を心配する福路美穂子ともばったり会います。
和たちは久に会おうとしますが久は別の場所に移り、ひとりでまこにエールを送っていました。
第223局「料理」
先鋒戦東1局、まこの手が順調に進んできたところからこの話は始まります。
まこは対戦相手を見てそれぞれの打ち方を思い出しつつ回想に入ります。
泊まっていた部屋で、福路美穂子と部長の久から阿知賀の松実宥の対策を教わっていました。
宥は中や萬子、1筒など赤色のある牌を集める特徴があり、しかも玄と違ってリスクがありません。
そのため対策を立てづらく、久はまこに対して大雑把に指示を出します。
久は麻雀を料理に例えて『いつも私のアバウトな注文でもいい感じの料理を作ってくれる』とまこを信頼して言いました。
そうして回想が終わり、まこは変則的な相手を警戒してオリようかと考えます。
ですが久の言葉を思い出し、今の手からどんな料理ができるのかと考え、攻めの姿勢を捨てずに突き進みます。
9巡目に差し掛かりますが、まこはドラの中が未だに見えない状況で聴牌します。
ドラは宥かそれ以外のふたりが持っていると踏み、ダマテンにするか迷いますが先制リーチで相手を降ろそうとします。
このリーチに対し白糸台の弘世菫は、七対子・ドラドラの聴牌が入りますがトップであるため降りを選択します。
また、宥も自信満々なリーチを警戒して降りようとします。
臨海女子の郝慧宇も振り込みを回避してまこに巡目が回ってくると、ここで2000・4000の和了りをつかみ取ります。
そしてまこは勢いをつけ、親番の東2局へと進みます。
第224局「蓄積」
この話は、まこの和了りを見て清澄の選手たちが盛り上がりところから始まります。
姿を見せない久を心配しつつも、その活躍に目を奪われる咲たち。
まこは2連続和了で2万点近く稼ぎ、徐々に調子付いていきます。
まこのいつもと違う打ち方を見て、他の選手たちは動揺を隠せずにいました。
ここで昨晩の回想が入ります。
まこは久に対戦相手の牌譜を見せているところでした。
久はその中から特殊な牌譜をピックアップし、それに対応できるようにすれば有利に戦えるはずだと考えていました。
その牌譜は、準決勝のときに清澄にいる他の生徒たちが集めたものでした。
まこはその頑張りに心を打たれ、一夜漬けしてでもしっかり見ようと決め、決勝戦へ準備を進めます。
21巻はこの回想で締めくくられます。
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