嘘喰い全巻無料で読む方法紹介!漫画アプリでタダ?横浜流星で実写映画化!破天荒ギャンブルコミック

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悩んでいる人
『嘘喰い』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。

 

違法手段ではないので、安心してください。

 

『嘘喰い』は漫画アプリ『ヤンジャン!』にて全巻無料で読める?

漫画『嘘喰い』はこちらの集英社が運営する漫画アプリヤンジャンにて無料読むことができます。

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『ヤンジャン』は、集英社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『嘘喰い』を安心安全にそして無料で読みたい方は、『ヤンジャン!』を活用することをオススメします。

 

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また漫画アプリに関していうと、小学館が運営する公式漫画アプリサンデーうぇぶり』『マンガワンも特にオススメです!

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

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「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『ヤンジャン!』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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次に『ヤンジャン』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

 

『ヤンジャン』の基本的な使い方

無料で試し読み

漫画アプリ『ヤンジャン』では、多くの人気マンガがすべてではないですが、大方無料で読むことができます。

 

以下の画像のような「無料」と記載されたアイコンが表示されているエピソードは、いつでも時間制限なく無料で読むことができます。

 

 

気になる漫画を見つけたら、まずは、このシステムで無料で1話目を読んでんみてください。

 

「無料」アイコンは、すべての漫画作品の1話~3話程度に表示されています。

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チケットを使って無料で読む

 

 

次にアプリ内アイテムであるチケットを使って1日に1話ずつ漫画を無料で読みましょう。

 

読みたい漫画作品をタップすると、以下の画像のように「無料で読む」と表示されます。

 

ここをタップすることでお好きな漫画作品を1日1話無料で読むことができます。

 

この「チケット」使用後、23時間で「チケットチャージ」が回復し、次のエピソードを無料で読めるようになります。

 

この「チケット」は、各作品ごとに1日に1回使用できるアイテムです。

広告動画を見て1話無料で読む

「チケット」を使用してしまった場合でも、以下の画像の↓「動画を見て無料で読む」をタップし、数十秒の広告動画を視聴することで新たに漫画作品を1話無料で読むことができます。

 

この「動画を見て無料で読む」は、各作品ごと1日1回利用でき、翌日の0時にリセットされ、再び利用することができます。

 

『ヤンジャン』で多くの漫画を無料で読むには、気になる漫画を複数選択し、同時に読み進めることをオススメします。

 

以上のシステムを使うことで1日に2話ずつ漫画作品を読み進めることができるため、ゆっくりでもいいから、タダで読みたい。という方に特にオススメです。

 

私は、1日に読める話数に制限がある方が生活にメリハリがつくので『ヤンジャン』を愛用させてもらっています。

 

何より有名な新作&旧作漫画を合法的に完全無料で読める『ヤンジャン』をダウンロードしないのは、もったいなさすぎます。

 

これから、もっと無料で読める漫画作品が増えると思いますので、今のうちにダウンロードしておくことをオススメします。

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『嘘喰い』の世間の評価は?

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『嘘食い』の見どころ紹介!

2006年から2018年まで「週刊ヤングジャンプ」に掲載された伝説のギャンブル漫画「嘘食い」

 

書店で初めて「嘘食い」を購入した時、その帯に「荒木飛呂彦絶賛」と書かれていたのを今でも覚えています。

 

その「嘘食い」の見どころを4つご紹介させていただきます!

見どころ① 痛快な逆転劇!

この漫画の主人公 斑目獏は相手のイカサマ(嘘)を見抜き、それを自分のアドバンテージとして利用し最終的な勝ちをおさめます。

 

彼の「嘘食い」という異名はここからきています。

 

読者の誰もが、こんなのずるい絶対勝てっこないよと思う場面でも、主人公の斑目は相手の一手一手の理由を読み解き、それに裏打ちされた行動を起こします。

 

しかしながら読者は、なぜ斑目がこのような行動をとるのか、いきなりはわかりません。

 

話を読み進めていくうちに、なるほど、だからあの時こうしたのか、というように確実な伏線回収にて読者を引き込みまくります。

 

もちろん相手方も斑目を欺くために、我々には思いもつかない手を仕掛けてきます。

 

例えばババ抜き勝負の時に相手側がつかったイカサマは、周りの監視カメラの映像を「直接脳を通して視覚化」させる技術を使いてカードを盗み見していました。

 

相手方の不自然にも有利な状況、そのトリックを見抜き、それを利用して逆転勝利を収める場面はまさに痛快!

 

場面によってはそのトリックが複雑でわかりづらい所もあります。

 

だけどもう一度読み返して、さらに読み返してと、まるでスルメを噛むがごとくの旨味を醸し出す漫画です。

見どころ② 迫力の戦闘シーン!

おそらくこの戦闘シーン(ちまたでは暴パートと呼ばれる)が「嘘食い」を他のギャンブル漫画と一線を画すものに仕上げているのではないでしょうか。

 

このギャンブル漫画の世界観としては、力の無い者は公平な勝負の場に立つこともできないし、たとえ勝負に勝ったとしても力のある者はその不当な暴力で勝敗をなかったことにできる。

 

恐ろしほどにリアルな世界観です。

 

ゆえにこの漫画、肉体的に虚弱な斑目を助けるべく彼を守る仲間が存在します。

 

斑目を公平な勝負の場にもっていくためには相手と対等の暴力が必要となり、様々な敵と死闘を繰り広げます。

 

その戦闘シーンの描写が実にかっこいいのです!!

 

一つ一つの攻撃の描写が非常に繊細なタッチで描かれています(物語の中盤作画が多少残念な感じのところはありますが・・・)

 

この漫画の数ある戦闘シーンの中で特に印象に残るものは「號奪戦」ではないでしょうか。

 

謎の賭博組織 倶楽部「賭郎」の立会人は全員、零號から九拾九號まで番号が割り振られており、自分より高い號数を得るために行う決闘方法がこの「號奪戦」なのです。

 

そのルールは挑戦したものは相手を10秒以内に死に至らしめなければならず、相手もそれに応えて全力で挑まなければなりません。

 

そして失敗すればその者は粛清されるというシビアすぎる内容。

 

え、たった10秒と思われるかもしれません。

 

なにせ某有名どころの漫画なんか1回の戦闘シーンを何週間も、下手すりゃ何か月も描写するのに・・・

 

この見事なまでに凝縮された戦闘描写は必見の価値ありです!

見どころ③ おなじみのゲームが生死を賭けたデスマッチに変貌!

先ほど、ちらっと出てきましたババ抜きのように、この漫画で登場するゲームは誰でも一度は遊んだことのある物がほとんどです。

 

なにせ最後の屋形越え(賭郎を手に入れるためにすべてを賭ける勝負)のゲームは「ハンカチ落とし」ですから(笑)

 

しかし、その当たり前のゲームに工夫を加えることで、非常に緊張感のある、この漫画ならではのゲームが誕生します。

 

「ハングマン」外国でよく遊ばれる単語あてゲームですが、失敗するごとに首を吊るされた絵を少しづつ書いていき、絵が完成したら負けとなるゲーム。

 

そのゲームをベースとしてババ抜きを組み合わせ、失敗するたびに実際の絞首台を組み立てていく。

 

そして絞首台が完成した時、敗者はその首を吊るされて処刑されるというデスゲーム、その名も「ハングマン」(そのままですが)

 

他にも、じゃんけんして勝ったらハリセンで相手を叩き、負けた側はヘルメットをかぶって防ぐあのゲーム。

 

これをベースに攻撃側が拳銃・日本刀・スタンガンの武器を使って行い、防御側は鉄の盾・木の盾・ゴムの盾を用いて防ぐ「矛盾遊戯」

 

水中で空気を賭けて戦う「エアポーカー」などなど。

 

突然ですがここで問題です。

 

作中に出てきたゲームの一つ、「四神包囲(しじんほうい)」

 

細かいルールはここでは書きませんが、1人の親と4人の子に分かれて行うこのゲーム。

 

親は合図とともにその指を四神(朱雀、青龍、白虎、玄武)の方角に向け、子はその指された方向と同じ向きに顔を向けるとアウトになる。

 

元ネタはなんだと思います?

 

そう、答えは「あっちむいてホイ」です。

 

作中でも参加者から「あっちむてホイ」だろと立会人がツッコミを入れられていました(笑)

 

無邪気な子供のお遊びを、命を奪い合う死のゲームとして行うこの狂気・・・

 

まさにこれこそが「嘘食い」という漫画において、我々読者の背筋を寒からしめる魅力の一つなのです。

見どころ④ 魅力的なキャラクター

本当ならこの後の登場人物紹介でザコキャラを含めたすべてのキャラクターを紹介したいほどに登場人物は魅力にあふれています。

 

主人公の嘘食いこと斑目貘はその設定上魅力的なキャラとして書かれているのは勿論ですが、彼を取り巻く人々も敵味方分け隔てなく個性的です。

 

まず、斑目の仲間、梶隆臣は当初は雑魚人間として扱われていました(賭郎壱號立会人の能輪からお前の価値は100円也、と言われたくらいでしたから)

 

しかし斑目と行動を共にすることで相手を見抜く洞察力や精神力を手に入れ、斑目のお株を奪うような逆転劇で勝利をつかむまでに成長します。

 

同じく斑目の実質的な暴力を担う仲間のマルコも、もう一人の凶悪な別人格「ロデム」に打ち勝ち、本当の自分というものを確立していきます。

 

そう、斑目貘はある意味完成されたキャラクターであるのに対し、彼の仲間たちはその成長過程において読者を引きつける、なくてはならない存在として描かれているのです。

 

そして倶楽部「賭郎」立会人のキャラの濃さ。

 

一人一人が独特の雰囲気をまとったこの人たちは、賭けの場を公平に保つようプレイヤーと同じく自分のプライドをかけて場を仕切ります。

 

ゆえに立会人は完璧であらねばならず、ルールをひっくり返そうとする暴力ごときには決して負けることはありません。

 

つまり、むちゃくちゃ強いです・・・!!

 

「トルネコの不思議なダンジョン」のお店で店番しているガーゴイルがむちゃくちゃ強いのと同じ理屈です(だぶん・・・)

 

ですが敵キャラも負けてはいません。

 

奴らもそのほとんどが人間離れした怪物です。

 

特殊な遺伝子のおかげで生まれてこの方、常に筋肉が鍛え続けられてきた超人とか。

 

鋼鉄の防火扉をねじ切って、高くそびえる鉄塔の外側で戦っちゃう奴とか。

 

指弾(指ではじくパチンコ玉のような暗器)で遠く離れた拳銃の発射口を詰まらせて暴発させることのできる奴とか。

 

このように実に様々な個性豊かなキャラクターたちが、この漫画をさらに彩り豊かなものとして我々読者を楽しませてくれます。

『嘘食い』主要な登場人物紹介!

① 斑目 貘(まだらめ ばく)

悪魔のような頭脳と洞察力を併せ持つ凄腕のギャンブラー。

 

相手の嘘(ブラフ)を利用し勝利を収めるスタイルから通称「嘘食い」と呼ばれています。

 

かつて倶楽部「賭郎」の屋形越えに失敗した経験を持ちますが、お屋形様こと切間 創一の気まぐれにより命の取り立てを保留される身となります。

 

その後、再び屋形越えに挑戦するため仲間とともに数々の強敵と勝負を繰り返し、倶楽部「賭郎」を屋形越えにて勝利し賭郎をその手中に収めます。

 

そして班目は賭郎の力を使い、世界中の巨悪な組織を取り込むために動きします。

 

自分だけが唯一の「巨悪」になるために・・・

 

明晰な頭脳とは裏腹に、非常に虚弱な体質の持ち主です。

 

自分の思考が順調に進んでいるとき好物の「カリ梅」を食べる癖があります。

 

声帯模写も得意。

 

ゲームに勝った後の決め台詞は「あんた、嘘つきだね」

② 梶 隆臣(かじ たかおみ)

この漫画の「数少ない一般人」であり、斑目の良き協力者。

 

ある意味もう一人の主人公といえるキャラクターです。

 

当初は一般人よりもむしろ社会的弱者で、存在価値が100円といわれるほど、かわいそうな人物でした(笑)

 

たまに勝負の最中、梶の何気ない言動に班目から「きも冴えてる」と言われて役に立つこともありますが、物語前半は頑張っても報われないことがほとんど。

 

後日仲間になる伽羅からも、「きもい、死ね」と蹴りを入れられる、基本は弄られキャラです。

 

しかし数々の修羅場を乗り越え(巻き込まれ?)、物語後半では自分の力だけで勝利をつかみ取ったり、敵のイカサマや誰もわからなかったエアポーカーの謎を解いたり、その観察力と洞察力、そして胆力を発揮し班目の良き協力者としてなくてはならない存在となります。

③ マルコ / ロデム

斑目の暴力の部分を担う強力な仲間。

 

幼少時に殺人術を叩きこまれ、実際に何人もの人を殺してきた廃ビルの悪魔「ロデム」と本来の人格である「マルコ」

 

廃ビルでのゲームのあと、班目によって人殺しの業から解放されたマルコは班目を助ける仲間として活躍します。

 

マルコは青年になった今でも子供のような純真な心と強い正義感を持っていますが、注射を打たれることでもう一人の凶悪な人格のロデムが姿を現します。

 

マルコ自身もその戦闘力は常人離れしていますが、ロデムのそれは悪魔とも化け物ともいえる恐るべき強さと残虐性を持っています。

 

しかし後にマルコは「ロデムはマルコが苦しみを押し付けることで生み出された弱い心」と悟り、自分の中のロデムと折り合いをつけてさらなる成長を遂げるのでした。

④ 伽羅(きゃら)

元賭郎零號立会人。

 

斑目が初めの屋形越えの時に付いていた専属立会人がこの伽羅という男です。

 

相手を威圧する凶暴な雰囲気をその身にまとい、殺気の感知能力、そしてその戦闘技術の高さは作中トップクラス。

 

また、強さだけでなく元立会人だけあって頭脳も優秀であり、見た目の怖さとは裏腹にひとたび信頼のおける相手に対してはなかなか面倒見がよい一面も持ち合わせています。

 

斑目が初めの屋形越えに敗れた後は賭朗を離れ、武器商人カールのボディーガードをしていました。

 

斑目が再びギャンブルの世界に戻り賭郎勝負を行う際、伽羅は敵方として登場します。

 

そして伽羅はマルコとの死闘に敗れたあと、班目から誘いを受けて彼の仲間となります。

 

こうして伽羅は専属立会人という立場ではなく、「仲間」として班目を助けるべく行動を共にします。

 

斑目が「屋形越えの権利」を賭けて戦うプロトポロスの島において、伽羅はキョンホ・ジョンリョと対決。

 

キョンホを撃破するものの、彼もそこで力尽き、激しい人生とは裏腹に静かに息を引き取ります。

⑤ 切間 創一(きるま そういち)/蜂名 直器(はちな なおき)

賭郎21代お屋形様である切間創一は倶楽部「賭郎」の頂点として100人の立会人を統べる無敵の存在です。

 

自分は常に勝利し続ける天命にあると考えており、その頭脳は班目と同等であり、作中ではその思考パターンが同じ描写も出てきます。

 

切間はお屋形様として行動するとき以外は蜂名直器という別名を持っており若き頃、斑目貘と友好関係にありました。

 

しかし彼は健忘症を患っており、斑目が初めの屋形越えに挑戦した際は切間創一として斑目に勝利します。

 

覚醒と忘却を定期的に繰り返し、その都度新たな記憶をインプットする切間は「蜂名」として覚醒しているときに班目と再会を果たします。

 

そして、屋形越えに挑む斑目の協力者「蜂名直器」として、さらにその後の屋形越えのお屋形様「切間創一」として斑目に立ちはだかるのでした。

⑥ 夜行 妃古壱(やこう ひこいち)

賭郎弐號立会人。

 

穏やかな執事のような佇まいの老紳士ですが、立会人としての冷酷な一面も持ち合わせています。

 

パーフェクト立会人といわれる彼もまた化け物級の強さを誇り、ヤクザの事務所を一人で壊滅させたり他の立会人を粛清したりしています。

 

あくまで立会人の立場として平静であろうと努めるも、斑目の勝利のトリックの謎を知りたくてウズウズする場面も・・・

 

斑目の専属立会人となった夜行もまた彼に魅了される一人となり、斑目を屋形越えの場に立たせるために零號立会人になる決心をします。

 

そして夜行は切間撻器との命を賭けた強奪戦に勝利し、零號立会人として斑目と屋形越えへと赴くのでした。

 

余談ですが、夜行はコーヒーショップのオーナーとしての顔も持っており、彼の入れるコーヒーは殺人級の不味さと伽羅に評されています(笑)

⑦ 門倉 雄大(かどくら ゆうだい)

独特な特大リーゼントと不良学生の長ランのような黒いスーツが特徴の賭郎拾陸號立会人。

 

賭郎勝負「ラビリンス」においてゲームを取り仕切るフリーの立会人として登場します。

 

立会人としてゲームの横やりを防ぐためにかつての因縁の相手、警視庁の南方恭次を撃破。

 

悪質なルール違反を働いた箕輪勢一をその手で粛清しますがその際、脳を損傷するダメージを追い、斑目のゲーム勝利者宣言をしたあと倒れてしまいます。

 

死んだと思われた門倉でしたが、その後リーゼントからロン毛にイメージチェンジし弐號立会人して復活します。

 

感情が高ぶると広島弁が出てしまったり、失敬と言って不謹慎な顔をしたり、何かと特徴の多い立会人です。

⑧ 切間 撻器(きるま たつき)

賭郎零號立会人。

 

特徴的な長い前髪にピアスをつけた優男。

 

その正体は賭郎先代お屋形様であり切間創一の父です。

 

お屋形様の時は老齢な感じだったのですが、立会人になってからは自由を謳歌しているためか40代ぐらいの若さに見えます。

 

元お屋形様ということで他の立会人から畏怖される存在であり、またその強さも伽羅や夜行のような化け物クラスです。

 

帝都タワー内での賭郎勝負の時に敵側の立会人として登場します。

 

賭郎勝負終了のあと夜行と號奪戦を行い僅差で敗北。

 

零の称号は夜行へと引き継がれます。

⑨ 箕輪 勢一(みのわ せいいち)

警視庁密葬課の箕輪 勢一は無精ひげを生やした中肉中背の不気味な中年男。

 

しかしミオスタチンといわれる筋肉の成長抑制因子の異常のため、常に筋肉は鍛え続けられ、その肥大化するべき筋肉は高密度に圧縮されています。

 

見た目とは裏腹にその体重はゆうに100キロを超えると思われ、立会人能輪美年から「超人」と評されます。

 

その暴力は圧倒的でマルコを死の寸前にまで追い込みますが、ロデムの力を覚醒させたマルコにその後敗北。

 

箕輪はその特殊体質のため高カロリーの食物を常に摂取せねばならず、マルコとの死闘に敗れた後は極度の飢餓状態に陥り、仲間である天真征一を捕食。

 

そして斑目との勝負に悪質な反則を行ったため門倉立会人に粛清されてしまいます。

⓾ 捨隈 悟(すてぐま さとる)

アイデアル(賭郎の乗っ取りをもくろむ国際的犯罪組織)の構成員として帝都タワーにて斑目と賭郎勝負をした強敵。

 

捨隈は出生時、中国の黒孩子として奴隷のように育った過去を持ち、その過酷な環境のから抜け出すために殺人を犯し逃亡。

 

その生き抜く過程において強靭な精神力や残忍性を身に着けます。

 

洞察力も非常にたけており、またその感情表現の欠乏から、斑目でも読み解くことが容易にできないほどです。

 

しかしそのあまりに疑い深い屈曲した性格のために、最終的には班目に敗北します。

⑪ ビリー・クレイグ(カラカル)

アイデアルの構成員。

 

後述するアイデアルのボス、ビンセントラロの腹心。

 

片言の日本語を話し、その言動にはユーモアが散りばめられてはいますが、その本質は非常に狡猾で残忍。

 

優れた頭脳を有し、伽羅とほぼ互角の戦闘力も併せ持ちます。

 

しかしビリーの本当の恐るべきところは彼が眠りに落ちた後です。

 

ビリーは眠りに落ちると脳内物質の異常分泌により常人離れした身体能力と凶暴性を発現し周りの人間をすべて虐殺する怪物、「カラカル」へと変貌を遂げます。

 

帝都タワーでの戦闘中、カラカルはロデムと死闘を繰り広げますが、痛みを感じないカラカルはロデムを最終的に圧倒します。

 

しかし、ロデムを受け入れたマルコによりカラカルは撃破されてタワーから落下。

 

その後カラカルは同じくアイデアルの構成員として侵入していた仲間に殺されてしまいます。

⑫ ビンセント・ラロ

国際的犯罪組織アイデアルのボス。

 

金髪の美青年で常に冷静な佇まいですが、自分の欲望には非常に貪欲。

 

ダイアモンドに異常なまでの執着を持っており、自分以外のものがダイヤモンドに触れるだけで激情する一面を持ちます。

 

賭郎乗っ取りのために屋形越えが必要と考え、斑目の屋形越えの権利を奪い取ろうと画策するラロ。

 

これにより班目と「屋形越えの権利」を賭けた卍勝負(賭郎勝負の一つ、場所、時間、人数を決めて行う)が始まります。

 

勝負の場所はプロトポロスというロールプレイングゲームを模した実際の島。

 

ゲーム終盤、ラロの勝利は決定したかに見えましたが、班目の作戦にはまり勝利条件を満たせない(実質敗北)の状況に陥ります。

 

しかし外部からの不正介入など無理やりゲームのルールを捻じ曲げ、斑目との最終決戦にもつれ込みます。

 

その後、水中で行われる空気を賭けた「エアポーカー」にてラロは敗北。

 

激しい後悔と苦悶の中溺死します。

⑬ キョンホ・ジョンリョ

眼鏡をかけた屈強な体躯の持ち主のキョンホ・ジョンリョはボディーガードを生業としています。

 

ただ普通のボディーガードと違い、契約者を直接守ろうとはせず、契約者が殺されてから動き出します。

 

そして契約者を殺したヒットマンやそれを雇った黒幕に報復することで、強力な抑止力を与えるのです。

 

ゆえにヤクザや暗黒街の人たちは自分が狙うターゲットはキョンホと契約を結んでいないかを血眼になって調べるそうです。

 

キョンホはこの自分の行動により世界が争いのない平和なものになると信じています。

 

物語の中盤、伽羅がキョンホの契約者を殺害したため、彼は伽羅をしつこく狙い続けます。

 

プロトポロス編においてキョンホはラロの協力者として現れ、伽羅と死闘を繰り広げます。

 

キョンホは幼少時に難病を患っていましたが韓国の宗教団体から人体実験をうけて生還し、宗教宣伝のための優れたアスリートとなります(その後、自分の家族と教祖を殺害)

 

筋肉全般の強化、特に眼筋の異常発達により常人離れした動体視力を有し、その戦闘力は伽羅をも追い詰めるほどです。

 

相手を見る能力に特化したジョンリョは、伽羅の「人ならざる者の姿」を目にし顔面に渾身の一撃を見舞われ死亡します。

⑭ 百龍(バイロン)

白い龍の刺繍の入ったスーツが特徴の伝説の殺し屋。

 

年を取り隠遁生活を送っていましたが自分の妻である鷹(三鷹立会人)がプロトポロスにいると教えられ、ラロの協力の申し出を受けます。

 

要請により外部から不正にプロトポロスへ侵入し、賭郎の亜面立会人、ヰ近立会人を撃破。

 

続いて夜行立会人とも死闘繰り広げ、プロトポロスのカイザーフェスティバル中に場をかき乱します。

 

殺戮百般と評され、格闘術だけでなく暗器術も得意とし、その強さは伽羅や切間撻器と同レベル。

 

夜行との死闘のすえ満身創痍の中、三鷹立会人に遭遇。

 

お互いを認識できないまま、三鷹立会人に襲い掛かり粛清されました。

 

『嘘喰い』序盤ネタバレ紹介!

第1話 ギャンブラー

場所はとあるパチスロ店。

 

リーチが来ても当たりを押すことができず絶望している一人の青年。

 

そんな彼を見かねて近くの席に座っていた梶隆臣(かじたかおみ)は彼にアドバイスを与えます。

 

無事スロットに勝つことができた青年は梶と店を出て歩いていると突然柄の悪い男たちが梶に絡んできました。

 

どうやらその男たちと知り合いのようですが梶は明らかにおびえている様子です。

 

すると一緒に歩いていた青年がいきなり梶を殴りつけてこう言い放ちます。

 

「不法原因給付につき無効だと~?」

 

彼は梶を助けるために機転を利かせ借金取りの役を演じていたのです。

 

彼のセリフから「凄腕の弁護士のせいで社長がパクられた」など、ハッタリをかますことで窮地を逃れた二人。

 

実は梶は借金取りにいつも追い回されている身なのでした。

 

闇金に手を付け運任せのギャンブルで借金を返済しようとしている梶。

 

青年はその末期的な状況の梶をパチスロのお礼として、借金返済の手伝いをしてやると言い出します。

 

彼の名は斑目貘(まだらめばく)。

 

彼らはその後闇カジノに向かいます。

 

もちろん日本では違法ですが、ここでのギャンブルの勝率は宝くじや競馬のような公共ギャンブルの勝率の比ではありません。

 

斑目はカジノに着くなり酒ばかりを飲んで周りをキョロキョロと見まわしています。

 

不審がる梶を尻目にルーレットの席に向かう斑目。

 

酒臭い息を吐きながら周りの客にルーレットの勝ち方を教えてやると意気込む斑目は円盤に玉が投げ込まれる前にチップを賭ける”先張り”を行います。

 

しかも00番以外のすべての数字に千円チップを賭けるというやり方。

 

これではたとえ勝ったとしても千円を損してしまう賭け方になりますが、斑目は当たった数字を賭けの対象から外してゲームを続行していきます。

 

一度当たった数字は二度は出ないという彼のセオリーの元、徐々に掛け金を釣り上げていく斑目。

 

額は小さいものの勝ちを積み重ねるやり方でプラスの収支になった矢先、ルーレットの玉は外れ数字の10番に落ちてしまいます。

 

ギャラリーから失望と嘲笑が聞こえる中、34万もの大金をすってしまった斑目は残りの全財産をすべてチップに変えて仕切り直しを宣言。

 

10番以外の数字に全財産を賭けた一点買いを行います。

 

この短期間で同じ数字に三回も落ちるはずはない!

 

焦りと不安の表情にまみれた斑目を冷ややかに見つめるディーラーの手から玉が投げ込まれます。

 

実はこのディーラー、自分の思った箇所にルーレットの玉を落とすことができる凄腕のディーラーなのでした。

 

『カリカリ梅』をかじりながら斑目はディーラーに言います。

 

なあ、あんたもそう思うよね 10番にそうそう何回も落ちないよね。

 

ディーラーは笑みを浮かべたまま、そんな連続で同じ数字はきませんよと伝えつつ、勝利を確信。

 

しかし斑目は初めからこんな方法で勝とうとは思っていませんでした。

 

彼が今まで見ていたのは数字を狙って落とせるこのディーラーの嘘と真。

 

斑目はあらかじめ梶に伝えていました。

 

俺がカリ梅を食い始めたら、俺の張っていない数字にMAXで張れと・・・

 

梶は10番の数字に144倍の高配当、9点(フラワー)張りを行います。

 

その時、梶、そしてディーラーは悟ったのでした。

 

斑目がディーラーを自分に引きつけ、『そこ』に落とすように誘導していたことに!

 

彼のけた外れの洞察力、その恐るべき魔力に魅了されてしまっていることを自覚する梶は斑目の名前を呼びます。

 

するとその名前を聞いたディーラーは驚きの表情を浮かべます。

 

斑目貘。

 

一年くらいに前に流れた都市伝説。

 

伝説のクラブ『賭朗』(かけろう)。

 

そこで行われる生死を賭けた闇ギャンブルの中を生き抜いた凄腕ギャンブラー。

 

通称『嘘食い』こと斑目貘その人だったのでした。

第2話 闇金喰い

ルーレットに勝ち、斑目にお礼を言いつつ借金を完済すると梶は言い出します。

 

そんな梶に斑目は、そんな借金は返す必要はないと梶にもっと勉強するよう促します。

 

法律事務所を訪れた梶はそこで今まで多く払ってきた金利を元本返済に充てることができると知ります。

 

斑目に涙を流しながらお礼を言う梶。

 

今まで何となく生きて、世の中に何の疑問も持たすに生きてきた彼はこれではいけないと思い始めます。

 

残るは闇金50万円の借金。

 

斑目は梶がお金を借りた闇金『ニトロローン』のチラシを見て、その闇金が東京都に店を登録して3年未満で店をたたみ、新たに名前を変えて登録していることを推察します。

 

斑目の知識量に改めて感動する梶。

 

この人みたいになりたい・・・

 

この手の闇金は大手のローン会社と一緒にするのは危険。

 

バックに筋物(すじもの:ヤクザ)がついている可能性を梶に伝えようとする斑目ですがそこに梶の姿はありませんでした。

 

場所は変わり、ニトロローンの事務所内。

 

闇金業者のロン毛の男が事務所に何回もかかってくる間違い電話に怒鳴りつけます。

 

どうやら競馬の万馬券が当たったことを知り合いに伝える内容だったようですが、そんな事はこのロン毛の男には関係ありません。

 

事務所の奥にはソファーで梶と別の闇金業者の男が向かい合っています。

 

梶は自分が借りた借金の利息が出資法違反だと主張しますが、強面の闇金業者の男には通用しません。

 

逆に脅しつけられて委縮してしまう梶。

 

そう、闇金の単身での乗り込み交渉は絶対にやってはいけない危険な行為なのです。

 

逃げられないように服を脱がせようとする闇金業者に梶は勇気を振り絞って言い放ちます。

 

「俺はエサなんかじゃない!お前らみたいなゴミに喰われてたまるかっ」

 

その瞬間、殴り倒される梶。

 

ちょうどそこに斑目が乱入してきます。

 

チラシをみて金を借りに来たとソファーに座り足を投げ出す斑目。

 

明らかに挑発的な態度をとる斑目は、こっちは闇金許可した覚えはねーぞと闇金業者を威圧します。

 

こいつヤクザ者か?

 

不審に思う闇金業者は、うちはもう他に付き合いがあると言いかけます。

 

そんな彼らに斑目はケツモチ(バックのヤクザ)を呼ぶように言います。

 

あくまで挑発的な態度を崩さない班目。

 

斑目はあくまで金を借りに来ただけだと改めて伝え、300万を貸すように要求します。

 

もちろんタダではなく担保がわりにとポケットからゴミクスを机に投げ出します。

 

あまりになめきった態度に怒り出す強面の男。

 

その強気の態度に斑目はヤクザを演じていると気づいた梶ですが、もし相手のバックに本物のヤクザがついていたらと気が気でなりません。

 

死にたくない・・・もう貘さんに頼るしか・・・

 

張り詰める異様な空気の中、ロン毛の男は班目が投げ出したゴミクズの中に馬券があることに気づきます。

 

一変して態度を軟化させるロン毛。

 

うちも、もめごとはご免だと400万を渡します。

 

お金を受け取った斑目は帰り際に言います。

 

ここ・・・明日も営業していたらまた来るからね、と・・・

 

生きた心地のしなかった梶は斑目になぜ奴らはケツモチを呼ばなかったのか尋ねます。

 

斑目はあらかじめ彼らの素性を調べており、彼らがヤクザとつながっていないと分かっていたのでした。

 

一方、喜び勇んで競馬の換金所へむかう闇金業者の二人。

 

ロン毛は斑目が担保として預けた馬券が一千万円にもなる万馬券だったことに気づき、笑いがとまりません。

 

しかし・・・

 

この券間違ってるよと、馬券を突き返される二人。

 

そうです。

 

事務所にかかってきたあの間違い電話は、この馬券を巻き餌にするための斑目の罠だったのでした。

 

そして次の日、事務所の扉にニトロローンの文字は消えていました・・・

第3話 個人情報の罠

斑目は梶のアパートに招かれました。

 

引っ越して一か月くらいしかたっておらず荷物が散らかるその部屋で、斑目は大量の架空請求書を見つけます。

 

不審に思う斑目。

 

そんな斑目を尻目になにか荷物をごそごそと漁る梶は一か月前に借りたレンタルビデオ(AV)を発見します。

 

そのビデオの延滞料に焦る梶。

 

しかし何か思うところがあるのか斑目はビデオを返しに行こうと梶に提案します。

 

レンタルビデオ店でビデオのタイトルを告げられ恥ずかしい思いをする梶。

 

そんな中、斑目は店長に会いたいと店員に言います。

 

別室に通された斑目と梶。

 

斑目は店長に、店の行っている不正について問い正します。

 

この店は会員の個人情報を漏洩し売りさばいていると・・・

 

その言葉を否定する店長の後ろから、本社の部長が現れます。

 

たしかにそれが本当なら、個人情報流出は企業にとって世間の信頼を落とす大打撃と認める部長。

 

しかし彼は斑目に言います。

 

何か証拠でもおありでしょうか、と。

 

斑目は証拠があるからここに来たと言い、その理由を説明します。

 

梶は一か月前に引っ越してきたその日にこの店の会員になりました。

 

そしてその後、せきを切ったように彼のアパートに架空請求や怪しいチラシが届くようになったのはおかしいと力説。

 

その請求書やチラシを机に並べて彼は続けます。

 

なぜなら梶は引っ越して以来、自分の住所や名前をこの店の会員申込書以外に書いていないと、その時の申込書も提示します。

 

斑目はその話をダシに延滞料金をサービスしてもらいたいと提案しましたがその話を一笑に付す部長。

 

そんなのは話にならない、私が言っているのはそれを証明するものがあるかという事。

 

部長は斑目を因縁をつけて金をゆすりに来た輩だろうと思い強気の態度に出ます。

 

しかし斑目は引き下がりません。

 

証拠はさっきから見せている。

 

「100万円賭けてもいい 個人情報は間違いなくこの店から流れている!」

 

斑目の自信に不信感を覚えた部長が店長に目をやると、明らかに店長の様子がおかしいことに気が付きます。

 

まさか、この店長の仕業か!

 

しかしそうなれば、この支店を管轄する自分の責任問題を問われてしまう。

 

口止め料を払うか否か、葛藤する部長は最終的に証拠はないと判断。

 

警察を呼ぶよう店員に指示を出しますが、ある事に気に付きすぐさま指示を取り消します。

 

そのある事とは店の申込書に書かれた住所の「最後の一文字」。

 

曲がりくねった文字はアルファベットのNに見えなくもないです。

 

そして、架空請求書やその他送られてきたダイレクトメールの住所の最後にははっきりとNの一文字がありました。

 

実は梶がこの店で入会申込書に記入をしていた時に小さな地震が発生し、図らずとも自分の住所の最後にNのような記号が入ってしまったのでした。

 

つまりこの住所はこの店でしか書いていない、『この世でたった一つの住所』

 

まさにこれこそが、この店から個人情報が洩れている証拠なのです。

 

この事実に愕然とする部長。

 

その後口止め料を含めた慰謝料200万円とレンタル無料の特約を手に入れた二人は仲良くビデオを鑑賞します。

 

梶はこの数日、斑目貘と行動してわかった事がありました。

 

彼(斑目貘)は悪人ではない。

 

かといって善人でもない、と。

 

そんな梶の思いの中、斑目はつぶやきます。

 

「こんなもんじゃない まだ まだ 金が要る・・・」

第4話 秘め事

闇に覆われたビルの中、バッグを抱えて逃げる男。

 

男は突然つまづき、その瞬間自分の片足が切断されたことに気が付きます。

 

金を返すから助けてくれと命乞いをする男は追ってきたナイフを持った何者かに惨殺されてしまいます。

 

闇に響く笑い後。

 

「カッカッカ 狩りは楽しいのう~」

 

時は変わり、新宿の(廃ビル)九重ビルオーナーの九重太郎(ここのえたろう) 通称Q太郎とポーカーに興じる斑目と梶。

 

一時間前。

 

斑目と梶は闇カジノいましたが、斑目は明らかに元気がなさそうです。

 

斑目は言います。

 

いくら違法カジノといってもまともに勝負をすれば客が負ける確率が高い。

 

そもそも胴元相手のギャンブルはやればやるほど負けるようにできている。

 

理想は個人同士のギャンブルだと。

 

そこへ声をかけてきたの謎の老人 Q太郎。

 

彼もギャンブルの醍醐味は個人同士の勝負だと斑目達に賭けの話をもってきます。

 

かくして彼の廃ビルの一室にてポーカーの勝負が始まりましたが、どうやら大きい掛け金が動くわけでもなく、ダラダラとゲームが続きます。

 

するとQ太郎は一千万円賭ける大勝負を提案してきます。

 

机の上に置かれた一千万円の金に腰が引けてしまう梶。

 

勝負は「この金をもってこのビルを出て行くだけ」そのままお帰りになって結構です、と。

 

大金をさらし悦に入るQ太郎。

 

しかしそんな中、斑目はそんな金額じゃ釣り合わないと勝負を拒否します。

 

あんたからは殺人者の臭いがする、と言う斑目。

 

いつの間にかQ太郎の後ろには異様なまでの暴力の臭いを漂わせた男が立っています。

 

そう、このゲームの掛け金の対価は参加者の命だと斑目は初めから分かっていたのです。

 

ゲームの内容は参加者が金をもってビルを出て行き、Q太郎側がそれを阻止するという単純な勝負。

 

しかしお互い掛け金の折り合いがつきません。

 

そこでQ太郎は勝負がお互い納得のいく形で始められるよう倶楽部「賭郎」(かけろう)の立会人を呼ぶと言い出します。

 

その言葉を聞いて常に冷静な斑目の表情が一変します。

 

彼と賭郎の間にいったい何の因縁があるのでしょうか。

 

そしてしばらくすると現れた老の紳士。

 

倶楽部「賭郎」弐號(にごう)立会人、夜行妃古壱(やこうひこいち)と名乗るこの男は宣言します。

 

「このゲーム倶楽部『賭郎』が仕切らせていただきます」

第5話 物の価値

倶楽部「賭郎」の立会人に戸惑う梶。

 

そんな中、弐號立会人の夜行は斑目貘の姿にほんの少し驚いた表情を浮かべます。

 

やはりこの二人は顔見知りなのでしょうか。

 

夜行は倶楽部賭郎会員ではない斑目と梶に賭郎とは何かを説明します。

 

「賭郎」とは会員の希望で中立の立場で勝負を仕切る組織のことです。

 

勝敗が決したとき賭郎が責任をもって賭けの代償を取り立てる。

 

例えそれが尊き命でも。

 

その後も夜行の説明は賭郎の歴史にまでさかのぼります。

 

記録によると発足は441年前。

 

この倶楽部の基盤を立ち上げたのは初代・お屋形様 切間陽炎ノ助。

 

博打の賭けを踏み倒す輩を成敗する生業がそもそもの始まりでした。

 

当初は町人同士の賭け事を取り仕切っていましたが、徐々に商人、侍、大名と利用する人種が様変わりしていくとともに権力者同士の賭け事にも重用され始めました。

 

掛け金やルールなどで揉めやすい場を公正に取り仕切るのも特徴の一つですが、何よりも賭郎の基礎を盤石にした最大の理由はその「確実な取り立て」にありました。

 

元は手練れの忍であった初代は地位や権力を問わずにあらゆる人種から負けの代償を取り立てました。

 

その働きぶりが権力者達に信用され、国の中枢にその根を張るのに時間はかかりませんでした。

 

言い伝えによると織田信長が余興つもりでお屋形様と御首を賭けて勝負し、敗北した信長公は本能寺の変で御首を取り立てられたと言われています。

 

今まで数々の歴史的事件は賭郎が賭けの代償を取り立てただけに過ぎないと夜行の説明が続きますが、話が一向に終わらないのでQ太郎が話を戻すように促します。

 

すると斑目から一千万はいらない、その代わりあんたの「賭郎会員権」を賭けてほしいと提案されます。

 

その言葉を笑い飛ばすQ太郎。

 

この若造の命は賭郎会員に釣り合わないという思いから、Q太郎は適正な賭額を夜行に一任します。

 

すると、驚いたことに夜行はQ太郎が賭ける物は賭郎会員権だとあっさり了承します。

 

会員の価値は一千万どころではない。

 

なぜそのガキにそれほどの価値があるのか理由を尋ねるQ太郎。

 

それに対する夜行の答えは賭郎の判断は絶対。

 

任された以上はその価値を見誤ることはないので九重様は存分にゲームを堪能するよう進言します。

 

すると、怖いのだったら、今のうちにやめるべきと斑目が挑発します。

 

Q太郎は歓喜の笑いを浮かべ、会員権に当初の予定の一千万も上乗せすると言い出します。

 

万が一にも自分が負けることはないとの判断でした。

 

改めてルールを説明するQ太郎。

 

ビル脱出の阻止、それの意味するところは命を懸けるということ。

 

ですが、のんきにも梶はこれが命を賭けるゲームだと理解していません。

 

ゲームの開始はこの部屋を出て1分後。

 

それ以外のルールはないと告げる夜行立会人。

 

こうして嘘食い”貘” VS Q太郎の賭郎会員権と一千万、そして彼らの命を賭けたゲームは開始されたのでした!

 

第6話 廃ビルの遊戯

5階の部屋を出た斑目と梶ですがどうやらエレベータの電源は切られており移動には階段を使うしかなさそうです。

 

そのころ部屋に残った夜行はQ太郎の後ろに控えている人物に斑目を追わせなくていいのか尋ねます。

 

Q太郎は夜行の提案を拒否します。

 

彼はゲームの順序を自分なりに決めており、獲物を徐々に追い詰め、最後に切り札を使うつもりなのでしょう。

 

一方、斑目と梶。

 

一刻も早くこのビルを出たい梶は下の階に進もうとしますが斑目がこれを拒否。

 

彼らはビルの上へと向かいます。

 

斑目は下の階から漂う血の臭いから何らかの罠があることを察知して上の階へと向かったのでした。

 

悲鳴が聞こえないことから、どうやら斑目は下の階には向かっていないと察したQ太郎。

 

最初のトラッブで驚きの叫びを聞くのを前菜として楽しみにしていたのですが当てが外れてしまいます。

 

一方、階段を上る二人ですが、梶が斑目をおぶって移動しています。

 

どうやら斑目は頭脳は超人的ですが体力に関しては驚くほど虚弱なようです。

 

こうして屋上へとたどり着いた二人。

 

一息ついた後、梶が年寄りの道楽に付き合うのも大変だと軽口をたたきます。

 

その言葉に梶の不安を察した斑目が心配すんなと声を賭けます。

 

さすがの梶ももうこのゲームは冗談の類ではないものはわかってきています。

 

斑目の言葉に少し安心する梶。

 

ですが斑目はそんな彼に屋上の柵から飛び降りることを提案します。

 

人気の消えた屋上に暗視ゴーグルと銃で武装した仮面の男が音もなく侵入します。

 

別室にて、獲物を追い詰めていくこの状況に異常なまでの喜びを見出すQ太郎。

 

獲物を徐々に弱らせるようハンターに無線で指示を入れます。

 

追手は一人ではありませんがルールには触れていません。

 

疑うことなく勝利を確信しているQ太郎に夜行がためらいつつも口をはさみます。

 

このままではハンデがありすぎる。

 

私の言葉は不公平に聞こえるかもしれませんがこれでは勝負になりません。

 

その言葉に激怒するQ太郎。

 

ゲームはすでに始まっている、余計な横槍をいれて邪魔すると許さんそ。

 

すぐさま詫びを入れる夜行ですが彼の先ほどの言葉は斑目達を案じたものではありませんでした。

 

夜行は言います。

 

このままではあなた(Q太郎)は間違いなく負けますな ”嘘食い”に・・・

第7話 すべてがギャンブル

夜行の「あなたは負ける」と告げられたQ太郎は不満の表情をあらわにします。

 

夜行がなぜ斑目を高く評価しているのか不審に思いつつも、もはやこの勝負に負けはないと言い放つQ太郎。

 

こちらには銃、ナイフ、トラップとその戦力差は歴然です。

 

そんなQ太郎を夜行は冷ややかに見つめその胸中の思いを巡らせます。

 

ギャンブルとはカジノや競馬などと言った事ではない。

 

生物にとって「生」とは勝利であり、生きること自体が勝利であるなら人生とは勝負の連続である。

 

すなわち、すべてがギャンブル。

 

一方、屋上では仮面をつけたハンターが銃を構えながら班目達を探しています。

 

遮蔽物のない屋上では隠れる場所は限られます。

 

ハンターはその場所が屋上へ通ずる鉄扉の屋根だと見破り銃を撃ちます。

 

あわてて頭を引っ込める斑目。

 

獲物を見つけ勝利を確信したハンターは少しづつ屋根との距離を開けていきます。

 

このままでは相手に自分の姿をさらすのも時間の問題です。

 

すると斑目は話し合おうとハンターに声をかけ、一千万あげるから見逃してほしいと交渉します。

 

しかしハンターとして雇われた彼はお金に興味はありません。

 

彼はQ太郎同様に人を殺すのが趣味のサディスト。

 

ですが斑目の提案に乗ったふりをして彼をおびき出そうと考えます。

 

斑目を誘い出し、いたぶり殺そうとするハンターの前に斑目はその姿をさらし出しますが、その瞬間柵の外に降りていた梶がハンターの両足を柵に引き込みます。

 

両足を引きづり降ろされ、柵に股間を打ち付けたハンターはそのまま悶絶。

 

斑目はハンターが持っていたベレッタ(銃)を手にいれます。

 

無線越しに聞こえる斑目のベレッタゲットの声にQ太郎は身もだえするのでした。

第8話 心が崩壊する

実弾で狙われていた今の状況が受け入れられず、笑いながら支離滅裂な言動を繰り返す梶。

 

ですが実際の銃に殺されそうになった事がある一般市民なんてほとんどいません。

 

極度のストレスに達した梶はビルの外に助けを求めようと、屋上から下の道路にいるヤクザに発砲します。

 

狙撃されたヤクザはビルに侵入しようとしますが賭郎の黒服たちにつかまってしまいます。

 

このゲームに外部から助けを求めるのは不可能。

 

賭郎がゲームを仕切るのはそういう事だと斑目は言います。

 

賭郎は権力も暴力も国家レベルで国の中枢に巣くっています。

 

たとえこのビルで銃撃戦をやろうと爆弾が爆発しようと警察ですら介入することはできないのです。

 

とうとう梶の精神が臨界点に達します。

 

ふらふらと自分を見失い出口へ向かう梶。

 

その梶に向けて斑目は銃を構え発砲。

 

弾丸は梶の腕をかすめ、痛みで彼は眼を覚まします。

 

斑目は言います。

 

まかせとけって、あんなジジイ俺があっさり喰ってやるよ。

 

そのころビルの4階では・・・

 

別の三人のハンターが仲間の装備が奪われたという状況を無線で把握していました。

 

仲間がやられたのにむしろそれを楽しむハンターたち。

 

斑目達に新たな危機が訪れようとしているのでした。

第9話 殺人の快楽

斑目気絶させられた後、装備を奪われ丸裸にされたハンターは後頭部に銃を突き付けられ意識を取り戻します。

 

銃を突きつけた相手は「俺たちを危険にさらしやがって」とハンターを罵倒します。

 

しかしあらかじめ班目に耳元で銃を撃たれたハンターは耳がよく聞こえません。

 

ハンターは「お前ら三人とは火力が違うだろ、マシンガンを持ってるくせに何をびびっている」と反論します。

 

すると銃を突き付けている相手は、この調子で奴らに何かしゃべってはいないかと疑いを持ち、もし奴らがこのビルについて何か知っていたらお前がしゃべったとみなして殺すと脅しをかけます。

 

命の危険にさらされたハンターはしゃべったのは全フロアのトラップの事だけだと言いますが、どのトラップの事だと聞き返されます。

 

トラップと言ったら鋼鉄線しかないだろうと言うハンター。

 

なにやら話がかみ合わないと不審に思ったハンターは後ろをゆっくりと振り返るとそこには斑目の姿が・・・

 

再び気絶させられるハンター。

 

こうして斑目達は敵の人数、火力そしてトラップの情報を知ることができたのでした。

 

一方、Q太郎のいる別室では夜行が改めてQ太郎の背後にいる人物に斑目を追わせるよう進言します。

 

Q太郎は口出し無用と杖突き付け夜行を牽制します。

 

こいつの出番は最後のメインディッシュじゃ。

 

こいつの奏でるメインディッシュは病みつきになる美味(うま)さよ。

 

その言葉を受け静かにたたずむ夜行・・・

 

その頃、斑目達は7階をスルーして6階のトラップを解除していました。

 

ゲームが始まってすぐの時には照明は消されていましたが、今ビル内には明かりが灯っています。

 

すでに暗視ゴーグルを持っている斑目達に暗闇は必要ないとQ太郎が判断したのだろうと斑目は考えます。

 

つまり、最初の一人を倒した事は仮面に付いていた無線機により、すでにQ太郎に筒抜けだと梶に伝えます。

 

本当にこのビルから出られるのだろうかと不安がる梶。

 

そんな梶に斑目は言います。

 

勝算はある。

 

それはQ太郎が「快楽殺人者」だからであり、その快楽というところが重要なのだと。

 

斑目はQ太郎をこう分析します。

 

Q太郎のようなタイプはあっさりと人を殺さない。

 

徐々に弱らせながら死にゆく様をたっぷり楽しもうとするはずだ。

 

快楽殺人者でも、最初は欲望を満たし尽くすことなくすぐ殺してしまうが、事を重ねるにつれ、より大胆に、より計画的に己の欲望を満たそうとする。

 

Q太郎の行動から鑑みるに、彼が今まで殺してきた人の数は10や20じゃきかないだろうと斑目は言います。

 

奴は最悪の外道だ、と・・・

 

しかし、そういう相手だからこそ喰い甲斐がある。

 

楽しむということはスキがあるという事。

 

Q太郎は勝負より欲望に走っていると見抜いた斑目は狂気の笑みを浮かべ、あんなジジイはただの餌だと言います。

 

梶は思いました。

 

こう言っちゃなんですけど・・・獏さん、あなたも十分楽しそうです・・・

 

一方その頃、斑目達を追う三人は戦力を二手に分散。

 

二人は班目のいる階、もう一人は下の階に待機します。

 

二人組の内の一人がエレベータ前に撒いておいたマキビシのトラップを踏みつけ怒り心頭の様子。

 

壁の陰に隠れて様子を見ていた梶はなぜ彼らが屋上と7階を無視して、いきなり自分たちのいる6階に来たのか疑問に思います。

 

梶の言葉に思案を巡らす斑目貘。

 

ゲームはこうして中盤戦へと進むのでした。

 

ここで1巻が終了。

 

いかがでしたでしょうか。

 

天才ギャンブラー斑目貘と彼に魅了され、もう色々巻き込まれてしまっている凡人梶隆臣。

 

彼らはこの悪夢のような廃ビルから無事脱出できるのでしょうか。

 

そして謎の組織、倶楽部「賭郎」と斑目貘の因縁とは。

 

次回も目が離せません!

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