ショートケーキケーキ全巻無料で読む方法紹介!漫画アプリでタダ?作者・森下suu

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悩んでいる人
『ショートケーキケーキ』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。

 

違法手段ではないので、安心してください。 

結論!『ショートケーキケーキ』は漫画アプリ『マンガMee』で全巻無料で読める

いきなり、結論です。

 

『ショートケーキケーキ』はこちらの集英社が運営する漫画アプリマンガMeeにて全巻無料読むことができます。

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『マンガMee』では、『ショートケーキケーキ』第1巻から最終巻までを惜しげもなく無料で公開してくれています。

 

安心安全に、そしてタダで『ショートケーキケーキ』を最終巻まで読みたい方は『マンガMee』を使う方法が最もお得です。

 

『マンガMee』は、集英社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

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また他にも『マンガMee』では、以下のようなメディア化された有名マンガをタダで楽しむことができます。

  • この音とまれ!
  • ヒロイン失格
  • ハニーレモンソーダ
  • 美食探偵 明智五郎
  • ダメな私に恋してください
  • 雛鳥のワルツ
  • 虹色デイズ
  • 高校デビュー
  • 俺物語
  • 青空エール
  • 素敵な彼氏
  • ごくせん
  • アシガール
  • 椿町ロンリープラネット
  • NANA
  • センセイ君主
  • シュガーズ
  • 僕に花のメランコリー
  • ひるなかの流星
  • メイちゃんの執事
  • 初×婚(ういこん)
  • ハル×キヨ

などなど…

 

半端ない量の有名マンガを随時、無料配信してくれるので、マンガ好きの私は、とても重宝しているアプリです!

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また漫画アプリに関して言うと、小学館が運営する公式漫画アプリサンデーうぇぶりや白泉社が運営するマンガParkも特にオススメです。

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マンガPark-話題作多数!人気漫画が毎日更新で読める

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以下のような有名作品が随時、更新され無料で読むことができます。

 

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  • 名探偵コナン
  • YAIBA
  • MAJOR(MAJOR2nd)
  • switch(スイッチ)
  • からかい上手の高木さん
  • 銀の匙
  • ドロヘドロ
  • だがしかし
  • 犬夜叉
  • らんま1/2
  • 境界のRINNE
  • うる星やつら
  • MAO
  • 今日から俺は
  • お茶にごす
  • 天使な小生意気
  • 今際の国のアリス
  • 焼きたて!!ジャぱん
  • うえきの法則
  • からくりサーカス
  • マギ
  • 烈火の炎
  • H2
  • タッチ
  • 信長協奏曲
  • 結界師
  • トニカクカワイイ
  • 魔王城でおやすみ
  • よふかしのうた
  • 葬送のフリーレン
  • BE BLUES(ビーブルーズ)

などなど…

 

マンガPark
  • ベルセルク
  • ウロボロス
  • フルーツバスケット
  • あそびあそばせ
  • 高嶺と花
  • 桜蘭高校ホスト部
  • 自殺島
  • 無法島
  • ホーリーランド
  • 暁のヨナ
  • ハチミツとクローバー
  • ギャルごはん
  • ふたりエッチ
  • 神様はじめました
  • 学園アリス
  • 狼陛下の花嫁
  • 赤髪の白雪姫
  • 覆面系ノイズ
  • それでも世界は美しい
  • 当て屋の椿
  • 鬼門街
  • 3月のライオン

などなど…

「無料でマンガを楽しみたい!」という方は『マンガMee』と併せて使ってみてはいかがでしょうか?

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こちらの記事では、特にオススメする漫画アプリを厳選してランキング形式でご紹介しています「無料で多くの有名漫画を読みたい」と思っている方はぜひ一読してみてください。

完全無料!おすすめ漫画アプリをランキング形式で紹介!【お金がかからない読み放題のマンガアプリ!知らなきゃ大損!】

 

次に『マンガMee』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

 

『マンガMee』の基本的な使い方

『マンガMee』では、アプリ内アイテムであるチケットボーナスコインを使用して読むことになります。

 

簡潔に言うと、『チケット』『ポイント』などを使って1作品、1日に最大5話まで無料で読むことが可能です。

 

『ショートケーキケーキ』も1日に最大5話まで読み進められます。

 

ここでは『マンガMee』で使うアプリ内アイテムチケット』『ポイントのそれぞれの使い方を簡単に説明します。

『マンガMee』のチケットとは?

チケットはチケットアイコン(↓ピンク色の線で囲んである)が表示されている話に使うことが出来ます。

各作品ごと1日1枚使用することができ、チケット使用後23時間で、新たなチケットが配布され各作品をまた1話無料で読むことが出来るというシステムです。

つまり、ほとんどの作品を1日1話無料で読むことのできるシステムがこの『チケット』なのです

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『マンガMee』のボーナスコインとは?

『ボーナスコイン』は毎日、5~15秒程度の広告動画を視聴することで30ボーナスコイン(作品1話分に値する)を取得することが出来ます

 

マンガMeeに掲載されている作品は、すべてこの『ポイント』の対象です。(※ポイントを使って読むことができるという意味)

 

↓『マンガMee』アプリを起動すると「短い動画を見て30ボーナスコインをGET!」と書かれた以下の画面が表示されます。

「動画を見る」ボタンをタップし、短い広告動画を視聴することで、マンガ1話分を読むために必要な30ボーナスコインを獲得することができます。

 

1日1回必ずこのシステムが使えるので、活用しましょう。(※広告動画をしっかり見る必要はありません。適当に流しておくだけでOK!)

 

また、今なら『マンガMee』を新規ダウンロードした際の特典として500ボーナスコインが手に入ります!

1話につき、30ボーナスコインを消費するので、500ボーナスコインは、約16話分に値します。

 

単行本にすると1~2冊分です。

 

このお得な特典をゲットできる今のうちに『マンガMee』をダウンロードしてしまいましょう!

アプリのダウンロードは、もちろん無料です。安心してください。

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『チケット』『ボーナスコイン』以外で1日3話分の漫画を読む

『チケット』『ボーナスコイン』以外に1日3話分の漫画を無料で読める仕組みがあります

 

その仕組みがこれ、

 

見たいエピソードの漫画のページへ飛ぶと、「動画を見て無料で読む 残り3回」と表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで1話分のエピソードを新たに無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

ここまでのまとめ
  • チケットを使い1日1話無料で漫画を読む
  • 短い広告動画を見て毎日30ボーナスコインを獲得し1話分の漫画を無料で読む
  • 短い広告動画を毎日最大3本見て、3話分の漫画を無料で読む

以上の事から『マンガMee』は、1つの作品において、1日に最大で5話分のエピソードを無料で読むことができるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります。

 

遠慮なく無料で読ませていただきましょう!!(^^)/

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『ショートケーキケーキ』あらすじ紹介!

竜乃原(りゅうのはら)に暮らす芹沢天(せりざわてん)はバスで片道2時間かかる猫千谷(ねこちや)高校に通っています。

 

同じ中学校出身の春野あげはに誘われたのをきっかけに、天は高校の近くにある星野下宿所に一泊することになりました。

 

その下宿所で出会った物静かな文学少年の笠寺千秋(かさでらちあき)に背中を押され、天は下宿所での生活をスタートさせることになります。

 

下宿所にはあげはと千秋の他に、山口有人(やまぐちゆうと)、大野葵(おおのあおい)、水原理久(みずはらりく)の3人の高校生と、管理人である星野蘭(ほしのらん)が暮らしていました。

 

中でも女好きで距離感が近く、軽い言動の目立つ理久の第一印象に、天は「なんだこいつ。」と苦手意識を持ちます。

 

一方理久は、周りの女の子と違いクールな天の言動に「本当の恋じゃない」と思いながらも惹かれていきました。

 

その後天は理久に告白されますが、普段の軽そうな発言から本気の告白だと信用できず振ってしまいます。

 

千秋もまた、理久と天の関係がうまくいくように応援していましたが、関わっていくうちに自身が天に惹かれていることを自覚します。

 

最初は信用できないと理久を遠ざけていた天ですが、理久の笑顔の裏にある秘密を垣間見るうちに、理久のことを知りたいと思うようになりました。

 

一つ屋根の下で暮らし、それぞれの思いが交差する三角関係の行方とは・・・?

『ショートケーキケーキ』世間の評価は?

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『ショートケーキケーキ』登場人物紹介!

芹沢天(せりざわてん)

本作の主人公で、星野下宿所で暮らすことになった猫千谷高校一年生。

 

非常に肝が座っており、クールな言動から「岩みたいな性格」と評されています。

 

しかし友達思いな一面を持ち、理久に嫌がらせをしにきた鈴を木刀で追い払ったり、理久と鈴を仲直りさせるために水原家の屋敷に突入したりととても行動力があります。

 

一度は理久の告白を断りますが、理久の笑顔の裏にある秘密を知るうちに、惹かれていきます。

 

理久を好きだと自覚してからは「どう接したらいいかわからない」と言ったり、理久に見合うように「キレイになりたい」と言ったりと、恋する女の子らしい発言も増えてきます。

 

千秋とともに理久の気持ちを救おうとする姿は、ヒロインというよりヒーローに近い印象です。

 

守られるだけじゃなく守りたい、そんなかっこいい主人公です。

水原理久(みずはらりく)

星野下宿所で生活する商業高校一年生。

 

女子には誰にでも優しくする女好きで軽い言動が多く、最初は天から苦手がられていました。

 

下宿所のオーナーである水原家の次男ですが、実は捨て子だったという過去があります。

 

兄である水原鈴とも血の繋がりはなく、彼に追い出されてからは鈴の付き人である信玄とともに暮らしていました。

 

生みの親には捨てられ、育ての親は事故で亡くすという壮絶な過去を持っていますがそれを隠すように、周りには笑顔を振りまいています。

 

のちに彼女となった天にも過去のことについては「そこにはきて欲しくなかった、知られたくなかった」と拒絶し、兄の鈴とは会うたびに喧嘩をしていました。

 

しかし実は鈴に追い出されたことに非常にショックを受けており、鈴のことをこの世に残されたたった一人の兄、大切な家族だと思っています。

 

自分を捨てた母に一度でいいから会いたいと思いながらも、のちに実の母が迎えにきて、「一緒に暮らさないか」と言われた時「あの家(水原家)で幸せだった。」と断って、鈴と再び暮らすことを決断しています。

 

また男である千秋に対しては終始「うざい。仲良くする気はない」と冷たい態度をとりますが、終盤では「お前に好きな人ができたら俺が全力でお前の力になってやる」と発言するなどツンデレな一面を見せます。

 

辛い過去とそれを感じさせない笑顔のギャップが魅力的なキャラクターです。

笠寺千秋(かさでらちあき)

星野下宿所で生活する猫千谷高校一年生。

 

高校では美男子だと有名ですが、本人は本にしか興味がない物静かな文学少年です。

 

度々有名文学の名言を引用し、その言動をばかにしない天に惹かれていきます。

 

告白するものの、理久への気持ちを自覚した天に振られてしまいますが、その後天の気持ちの後押しもします。

 

ライバルであるはずの理久のことも非常に大切に思っており、「理久が女性だと考えたら恐ろしい。何度振られても諦められない大恋愛をしていたかもしれない、友情でよかった。」と発言をして理久をドン引きさせるほどです。

 

理久の過去を知ってからは「兄弟はどんなに時間が経っても歩み寄れるんだと証明したい」と、ブラコンの兄の千歳に対する苦手意識を克服しようとします。

 

水原家の仲直り後は、理久の実の姉であり図書館司書である藤吉蛍(ふじよしほたる)と距離を近づけます。

 

完結後の番外編では千秋と蛍のその後の関係も描かれています!

水原鈴(みずはられい)

星野下宿所のオーナの孫。

 

登場した当初は理久を非常に嫌っているように見え、「お前の顔なんか見たくない」と言っていました。

 

しかし両親が事故で亡くなるまでは理久とともに暮らしており、理久と血の繋がりはなく捨てられたと知った後も、理久は本当の家族だと理久の代わりに泣くほどでした。

 

実は両親の葬式の時、屋敷の前まで来ていた理久の産みの母と会っており、理久だけは取られたくないと追い返しています。

 

母の後を追いかけた理久の姿に非常に傷つき、そのまま家を追い出してしまいます。

 

理久との仲が険悪になった後もなかなか素直になれませんでしたが、心の奥では大切に思っており、夜中にでも帰ってくるかもしれないと考えると眠れず、不眠症になるほどでした。

 

また祖父に跡取りとして認められるため、相応しくあろうと行動する努力家なキャラクターでもあります。

 

『ショートケーキケーキ』は面白い?見どころ紹介!

見どころ① 他とは違う三角関係

12巻のあとがきで作者の森下suuさんが「三角関係ものでライバル同士が仲良かったらどうなるんだろうと思ってつくった」と書いている通り、天・理久・千秋は3人揃って仲が良いのが特徴です。

 

三角関係の漫画となると振られた片方はだんだんと出番もなくなってくることが多いですが、この漫画では3人がそれぞれ友人としての関係も大切にしています。

 

ブラコンの兄に邪魔をされなかなか友人のできなかった千秋にとって、理久は唯一の友達と言っても過言ではありません。

 

天に惹かれる気持ちとはまた別に、千秋は理久が引くほど友人として理久のことを溺愛しています。

 

というより、「理久が大大大好きかもしれない」と名言している通り、天のことが好きという感情以上に理久に向ける友情は強いように思われます。

 

理久のためとなると、爆発的な行動力もみせます。

 

理久は当初千秋に対して、女性には優しいものの「男には毛ほどの興味もない」と冷たい態度をとります。

 

しかし天とともに理久を助けたいと行動する千秋に、徐々に心を開き、また冷たい態度は変わらないものの友人として信頼を寄せていきます。

 

そして千秋に対してだけは天にも見せない素の自分で接しています。

 

千秋と理久、お互い天を好きというライバル同士でありながら大切な友人同士でもあるのです。

 

恋愛だけでなくライバル同士である千秋と理久の友情にも注目して読んで欲しい作品です。

見どころ② 家族のかたち

ショートケーキケーキは恋愛模様ももちろんですが、理久の秘密に関わる「家族とは何か」についての話が物語の核となります。

 

理久の地元は下宿所と同じ猫千谷で、本来なら実家暮らしができる場所です。また兄である鈴とは見た目が全く似ていません。

 

天と千秋に「踏み込んで欲しくない」という理久の秘密とは、鈴が関わってきます。

 

下宿所のオーナー家の孫である鈴と理久は兄弟ですが、理久は兄の鈴によって家を追い出されています。

 

天と千秋は、鈴の付き人である白岡信玄(しらおかしんげん)に二人が血の繋がらない兄弟であることを聞かされます。

 

実は理久はオーナー家の一人娘である真幌(まほろ)が引き取った捨て子でした。

 

真幌は長年子供ができず苦しんでおり、不妊治療をしていました。

 

真幌のひらく手芸教室に通う当時女子高生だった理久の母は、理久を生んだのち子供のできない真幌のもとへ預けます。

 

しかし理久が生まれる一ヶ月前に、真幌には子供ができ無事生まれてきていたのでした。

 

迎えのくることのない理久を、血は繋がらないものの、鈴の両親は二人を平等に大切に育てます。

 

しかし二人が小学生の頃、両親は交通事故により亡くなってしまいます。

 

これがきっかけとなり鈴は理久を追い出し、下宿に入る高校生までの間信玄の家で暮らすことになりました。

 

信玄は天と千秋に「二人の長い兄弟喧嘩を止めて欲しい」と頼みます。

 

信玄は付き人として鈴の一番近くにいる分、鈴が理久を本当には嫌っていないのだと理解しています。

 

理久もまた、会うたびに鈴を罵倒しますがその実素直になれないだけだと信玄は言います。

 

血は繋がらないが、お互いがお互いの心の一番深いところにいる。

 

本当の家族とは何か、ラストでの二人の仲直りのシーンは涙無くしては読めません。

見どころ③ 有名文学から引用される名言

文学少年である千秋は度々有名文学からの名言を引用します。

 

千秋の兄からは「変人に思われるからやめろ」と言われていますが、物語の重要なシーンはどれも千秋の引き出す名言がきっかけとなっています。

 

例えば一巻、天が下宿所で一夜を過ごした次の日の朝の場面です。

 

「乗りかけた船にはためらわず乗ってしまえ」というツルゲーネフの言葉を引用しますが、その言葉がきっかけとなり、天は下宿入りを決断します。

 

また文学作品の名言は、千秋自身にも天への気持ちを自覚させるきっかけとなります。

 

「好きって気がついたら余計に辛くなる。自分にわかったところであの人とはなんの関係もない。今日もまた長い1日が始まる。」

 

これは「ロミオとジュリエット」でも知られるシェイクスピアの作品の言葉で、千秋はこの言葉を天に言ったのち、知らなければよかったと明言します。

 

物語の端々に散りばめられた有名文学の名言には、読者にも気づきを与えてくれるかもしれません。

 

ぜひ注目して読んでいただきたいです!

 

『ショートケーキケーキ』序盤ネタバレ紹介!

第一話

午前5時に鳴る時計のアラームを止め朝の支度を済ませる女子高生。

 

竜乃原(りゅうのはら)と書かれたバス停でバスを待ちながら眠そうにしています。

 

バスに揺られる間も、うつらうつらと眠りかけています。

 

スマホの時計を確認し、「あと1時間か・・・よし。」とつぶやくと、学校に着くまで教科書を開き時間を潰します。

 

主人公の芹沢天(せりざわてん)は猫千谷(ねこちや)高校に通う一年生です。

 

天の中学からの友人であり同じ竜乃原町(りゅうのはらちょう)出身であるあげはは、高校の近くで下宿をしています。

 

あげはは天に「下宿ならあと2時間は眠れるよー」とバス通学から下宿にするようにすすめます。

 

しかし「早起きがめんどいくらい。苦じゃない。」と天は興味がなさそうです。

 

高校に入学する少し前、中学卒業間近の頃のあげはとの会話を回想します。

 

天の家で、あげはは片道二時間もかかるバス通学より下宿にしようと天を誘います。

 

しかし天はそれを断り実家から通うことを母に告げると、母は「そう」と安心したように答えました。

 

その顔を見て「学校に、通うためだけなら、このままで、全然。」と天は考えています。

 

中学の回想が終わり放課後、天とあげはは同じ学校の一年生の2人にケーキを食べに行こうと誘われました。

 

カフェでケーキを食べながら話に花を咲かせます。

 

4人で楽しく話しながら天は時計を確認し「あと30分・・・」とバスの最終時間のことを考えていました。

 

3人の話が盛り上がる中、5時半のバスに乗るために天は店を出ます。

 

店の外の窓からあげは達を眺め、「早いよなぁバス・・・」と考えていました。

 

するとバス停で待つ天の元にあげはが走ってきて、「うちに泊まり来なよ、明日土曜日だし。そしたらまだしゃべれんじゃん」と呼び止めてくれました。

 

「ありがと」と言って天はあげはの下宿先に泊まることになりました。

 

「いいでしょー、時間気にしなくて。ゆっくりでいいって」と問いかけるあげはに天は「ね。楽しかった。」と答えます。

 

下宿所に着くと、「あげはちゃんおかえりー」と天とは別の制服を着た女子高生、大野葵(おおのあおい)が出迎えてくれました。

 

「本当は下宿生以外は入っちゃダメなんだ。だから管理人さんにはバレないようにね。」とあげはは言います。

 

管理人にバレないよう、天はそっとあげはの部屋がある3階に上がっていきました。

 

無事あげはの部屋に着いてすぐ、管理人の星野蘭(ほしのらん)が入ってきました。

 

天は素早く扉の裏に隠れ、見つからずに済みました。

 

しばらくするとあげはは夕食をこっそり持ってくると言って部屋を出ていきました。

 

部屋の向こう側からは色々な人の声が聞こえます。

 

「男子もいるんだ。そりゃいるか。」と天は思います。

 

あげはの持って来てくれた夕食を食べていると、眼鏡をかけた男子高校生山口有人(やまぐちゆうと)が入って来ました。

 

天は、男子が部屋に入っていいのかと聞きますが、有人は家庭教師としてOKをもらっているから例外だといいます。

 

天はあげはと一緒に数学を教わることになりました。

 

勉強も終わった頃、天はあげはにトイレに行きたいと告げました。

 

女子トイレがあるのは1階、管理人である蘭の部屋がある階です。

 

2階は男子の部屋のある階なので男子トイレしかありません。

 

葵に管理人の様子を見てもらい、遭遇しそうにないことを教えてもらうと天は部屋を出ました。

 

1階でトイレを済ませ階段を上がった時、ちょうど男子の部屋のある2階の一室の扉が開きました。

 

中から男子高校生、笠寺千秋(かさでらちあき)が出てきます。

 

と同時に1階から管理人の上がってくる音が聞こえました。

 

千秋は天の手を取ると部屋に引き入れました。

 

天はお礼を告げつつ千秋の顔を見て「何。この美形」と考えていました。

 

千秋は部屋の外の様子を確認すると「大丈夫」と言って天を出してくれました。

 

今日の出来事を回想し、「いいもんだね、下宿って。」と呟く天に千秋は「『乗りかけた船にはためらわず乗ってしまえ』、ツルゲーネフの言葉。」と教えてくれました。

 

部屋に戻り天はあげはに、彼が同じ猫千谷高校でかっこいいと有名になっていた人であることを教えられました。

 

「確かに。すごい美しい。」

 

その日、天は眠りにつきながら「ツルゲーネフ・・・あとで調べてみよ。」と思うのでした。

 

翌日、天は「親に、相談してみる。」と下宿を決心します。

 

あげはが喜んで天に抱きついていると、「あれーいいなー。俺もまぜてくんない。」と後ろから突然、水原理久(みずはらりく)が肩を組んで来ました。

 

あげはが理久に紹介すると、天のことを見て「超かわいい」と言います。

 

天は理久の言動に対し「なんだ・・・こいつ・・・」と引き気味です。

 

理久に手を握られ自己紹介をされますが手を振りほどきました。

 

「あの人の笑顔信用できない。」と彼に対する第一印象は最悪のようでした。

 

地元の竜乃原につき、バス停まで迎えに来てくれた母に意を決して「バス通やめようかな」と告げます。

 

存外あっさりと了承してくれた母に天は拍子抜けします。

 

天の母は「さっそく見学に行こうかね。お父さんも。」と言いました。

 

「うん。お母さん。ありがとう」

 

数日後、天は再び下宿所の前に立っていました。

 

門の前に出迎えてくれた千秋に天は「この前の言葉、なんか背中押された。」とお礼を言いました。

 

千秋は「『新しい門出をするものには、新しい道が開ける』、って相田みつをも言ってた。」と応えてくれました。

 

「よろしく。天。」

 

天の下宿生活が始まります。

第二話

天の下宿生活1日目、まずは下宿所に住む人たちが集まり自己紹介をします。

 

そこで理久の地元が下宿所と同じ猫千谷であることを知ります。

 

天はなぜ地元なのに下宿で生活しているのが疑問に思いました。

 

しかし距離の近い理久の行動に、お泊まりの翌日の時と同様に苦手意識を持ちます。

 

「荷物の整理とか手伝うことない?天ちゃん。」と理久が話しかけて来ます。

 

そんな理久の言葉を聞き、管理人の蘭が怒ったように下宿所でのルールの紙をを張り出します

 

「異性部屋に入れるべからず。下宿生以外入れるべからず。門限守れ。」

 

それを見て天は既に2つもルールを破ってる事を反省し、千秋にこっそり「・・・ごめん。」と部屋に入った事を謝ります。

 

「俺も。」と千秋は答えました。

 

その後、夕食の準備をしながら女子3人は恋バナに花を咲かせます。

 

有人がそんなに恋愛したいのと聞くと、あげはと葵は食い気味にしたいと答えます。

 

天はどうなのかと有人に聞かれ「・・・。いい人がいれば?」と言いました。

 

話に参加してこない千秋と理久に有人は話題を振ります。

 

特に理久は彼女が欲しいと言いそうだと有人が聞きますが、「自分の押し売りじゃん。それはやっちゃいけないやつ。」と意外と興味がなさそうです。

 

話の途中で玄関のチャイムが鳴り、人が訪ねてきました。

 

どうやら理久に告白しにきた女の子のようです。

 

みんな気になって門の裏から理久と女の子の様子を覗き見しに行きました。

 

思いを告げられますが、理久は「俺にはもったいないです。こんないい子。」と断りました。

 

その様子を見て天は「カン違いするような行動取らなきゃいいじゃん。」と少し怒ります。

 

しかし理久は「天ちゃん、怒った顔もかわいい」と相変わらず軽い言動です。

 

「そもそも、本当に好きな人にだけ優しくすればいい。」

 

天の発言に理久は困ったように笑い、前告白されて付き合った子に自分以外優しくしないでと言われ、頑張ったけれど無理だったと言います。

 

「本当にその子の事を好きで付き合ってたら違ったのかなーって。」

 

そう考えた理久はそれ以来本当に好きな子じゃないと付き合わないと決めたのでした。

 

「それまでは、女の人には笑ってほしいし、いい気分にさせてあげたい。」

 

それを聞いて天はやはり「自分勝手・・・。」と思うのでした。

 

下宿所の中に戻り夕食を食べている間も理久の態度は変わらず軽いままです。

 

管理人の蘭は何やら事情を知っているようで、「色々ややこしーのよ、あいつは。昔からね。」と天に教えます。

 

また夕食前に話していた恋バナに戻り、男子は恋愛してみたいのかという話題に、有人・千秋はそれぞれ天と同じように「いい人がいれば。」と答えます。

 

理久も同じく「だよなぁ。いい人がいれば・・・。周りの子がどうでも良くなるくらい、誰かひとりを想ってみてぇ・・・。」と呟きました。

 

それを聞いて天は「あんたがそーなったら、最強だね。」と笑いました。

 

理久はその発言に少し驚きます。

 

「あの・・・逆に褒めなくていいよ俺のこと」

 

「?褒めてないけど?」

 

調子の狂う天の言葉に「なんだ?ズッキューン来た。」と理久は混乱します。

 

翌朝、目が覚めて階段を降りると玄関先で制服を着た理久に会いました。

 

天の通う猫千谷高校とは違い、理久の通う商業高校は下宿所から遠いので早く出るのだと教えてくれました。

 

大して会話も続かず気まずくなった理久は「・・・じゃあ行ってきます。」と出て行きました。

 

登校途中に出会う女の子たちには無難に紳士な対応ができるのに天が相手だと普通にいかないことに疑問を持った理久は、自分は天のことが苦手なのか?と考えます。

 

しかし理久は、自分が女の人を苦手なんてありえないと思い直しました。

 

一方猫千谷高校では、廊下で天とあげはがカフェで仲良くなった2人と談笑していました。

 

ふと2人が廊下の向こうに目を向けます。

 

天が視線をそちらへ移すと、向こう側から千秋が歩いてくるのを見つけました。

 

廊下にいる生徒たちはみんな千秋を見ているようです。

 

「すげー・・・。見られてる。」と天は千秋の人気に驚きます。

 

千秋は周りの視線に気づかず、歩きながら本を読んでいます。

 

そして天を見つけるとひらひらと手を降りました。

 

その様子を見て一緒にいる2人に羨ましがられます。

 

天は2人に千秋のことが好きなのかと聞きますが、1人は好きとかではなくかっこいいから見ているだけと答え、もう1人は目が合ったら死んじゃうと言います。

 

そんな風に思われてる人と学校が終わったら同じ場所に帰るのか、と思った天は「なんだろう、心がモニャモニャする。」と感じます。

 

学校が終わり、帰り道で天とあげはは同じく下校中の理久と会います。

 

天と顔を合わせますが理久は普段通りの歯の浮くような言葉が出てきません。

 

理久は、疑問に思いながらも天に対するこの感情が「ニガテ」ではない事を悟ります。

 

後ろから理久を見ていた同級生の女子はその様子に気づき、理久に彼女が好きなのかと聞きます。

 

理久はこの感情が「好き」だと気づきながらも、「そんなんじゃないよ。」と答えました。

 

下宿所に着き、夕食の準備をしながら理久は考えます。

 

「他の子より少しだけ、特別。」

 

でも周りの子がどうでも良くなるくらいの「好き」ではないと思っています。

 

理久はこれを本当の恋じゃない恋だと名付けました。

第三話

下宿生活が始まりちょうど1週間、土曜日なのに早く目が覚めた天は外で体操をしようと出かけます。

 

大きな屋敷が立っている坂の上を見て「お。あの辺が良さそう。」と向かいました。

 

すると後ろから大きな声で呼び止められます。

 

「そっち入っちゃだめだよ。この辺の地元の人なら、絶対勝手に入らないよ。」

 

天の腕を掴んだのは理久でした。

 

勝手に腕を掴んだ事に気づくと理久は慌てて手を離します。

 

天が見晴らしの良いところでラジオ体操をしようとしていた事を告げると、理久は近くに広場があるからそちらに行こうと誘いました。

 

天の地元は竜乃原なので下宿所周辺のことはまだ良くわからないと話します。

 

「じゃあ・・・俺が案内しよっか?地元だし。この後ふたりきり・・・で。」

 

理久はそう言いかけますが、天はふと思いつき、それならみんなを誘おうと提案しました。

 

理久は渋々ながら了承します。

 

「皆でか・・・いいじゃんそれで・・・うんうん。」と自分に言い聞かせました。

 

下宿所に帰ってみんなを誘い、集まったメンバーは天、理久、あげはと千秋です。

 

巡回バスに乗り向かった先は、パワースポットとして有名な猫千谷の観光地です。

 

そこで4人は二組に分かれてボートに乗ることにしました。

 

天が千秋とふたりで先にボートに乗り込んでしまうのを見て、理久は少し悔しくなります。

 

天はボートを漕ぎながら千秋と話をします。

 

そこで天はこの間学校の廊下で女子たちが千秋をみて騒いでいた事を話し、「千秋ってすごいモテんの?」と聞きます。

 

千秋は基本、本にしか興味がないようで騒がれていたことに気づいていなかったと言いますが「何回か告白されたことはあるけど。」と答えました。

 

なぜ振ったのか尋ねると、千秋は恋愛に興味がなく「本読みたい。」と目をそらします。

 

天は少し呆れながら「本当に好きだね、本。」と言いました。

 

話しながら周りを見ずにボートを漕いでいたので、ボートは滝の真下に突っ込んでしまい、ふたりはずぶ濡れになりました。

 

「・・・・ごめん。」

 

「いや、俺も。」

 

お互いの姿を見て、ふたりは顔を見合わせ笑い合います。

 

降り場に着き、4人は昼ごはんを食べに向かいました。

 

昼食をとりながら、理久は少し距離が近づいたようなふたりが気になりました。

 

嫌な予感がした理久は千秋を呼び、「あのさ、お前天ちゃんのこと好きなの?」とこっそり聞き出そうとします。

 

千秋は少し考え「天のこと、好きなの?」と逆に聞き返します。

 

理久は問いかけにどう答えようか迷った後、「そうだよ。」と言いました。

 

「さっき言ってくれればボート代わったのに。応援するよ。」と言う千秋に、理久は「いい奴じゃん、あいつ。」と拍子抜けしました。

 

4人は次の目的地の神社に着きます。

 

その神社の河原では、願いを込めながら石を積むとその願いが叶うという言い伝えがあり、4人はその河原へ向かいます。

 

河原に着いた先で天は理久が、着物を着た男の子が石積みをしているのを見ているのに気づきました。

 

その男の子は天たちと同い年か少し幼いくらいに見えます。

 

男の子も理久に気づき、対峙しますがどうやらお互いに険悪なようです。

 

男の子は理久の横にいる天をちらっと見ると、「ブーーーース。」と暴言を浴びせました。

 

それを聞き理久は彼の胸倉を掴みますが、逆にその手に噛みつかれます。

 

天に座敷童子と言われたその男の子と理久は互いに、「気色悪い。」「お前の顔なんか見たくもない。」と喧嘩をし始めました。

 

どうやらふたりは面識があるようです。

 

すると、ふたりの言い合いに白岡(しらおか)と呼ばれる人が止めに入ってきました。

 

「鈴(れい)おぼっちゃま!何を騒がれて___」

 

白岡もまた理久のことを知っているようで、姿を見ると「理久さんっ。」と驚いています。

 

天は理久に対する白岡の呼び方を疑問に思います。

 

鈴と呼ばれた着物の男の子は白岡に「車出せ。」と言うとそのまま帰ろうとしました。

 

そんな鈴を呼び止め理久はさらに「お前って本当、かわいそうな奴なんだな。」と嘲ります。

 

千秋が理久をなだめ、鈴は「女好きが、キッショイんじゃ。」と言い残すとその場を去りました。

 

あげはが理久に彼は知り合いかと尋ねますが、理久は答えたくないようで「・・・願い事したら、行こう。」と微笑みました。

 

石を積みながら天は、「あの人は、何を、願ったんだろう。」と鈴のことを思います。

 

帰りのバスで天とあげはは疲れて寝てしまいました。

 

その寝顔を見て理久は、寝顔ってかわいいなぁとにっこりします。

 

千秋も覗き込み、「かわいいね。」と言いました。

 

「お前・・・女の子にかわいいとか言うタイプなのかよ。」と理久は驚きます。

 

千秋はまた少し考えてから「違うけど。」と答えたので理久は「やめろよ、天ちゃんは。」と牽制するように言います。

 

理久は自分の発言に、何言ってんだと思いながらも話をつなぐために千秋に相談します。

 

「天ちゃんにだけは何か、かわいいって言えないんだよな。何でだろ。」

 

「『恋をしたら、完璧な人でなんていられない』by シェイクスピア。」

 

千秋の返答に理久は、シェイクスピアかよとがっかりします。

 

ふと視線を天に戻すと、なんと天は目を開けて理久を見ていました。

 

理久は驚いて大きな声をあげ、いつから起きていたのかと動揺しながら天に問いかけます。

 

天は大して気にした様子もなく、答えます。

 

「『やめろよ』って声、聞こえた・・・あたり?」

 

「・・・・何?あんた、私のこと好きなの?」

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