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『ラジエーションハウス』2巻は漫画アプリ『ヤンジャン』で読める
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『ラジエーションハウス』簡単人物紹介!
五十嵐 唯織
放射線科医。
幼い頃交わした杏との約束をひた守り、診療放射線技師として甘春総合病院にて勤務中。
甘春 杏
甘春総合病院・放射線科医。
唯織とは幼馴染だったのだが、本人は忘れている。
千葉 健太郎
膝の痛みを訴え、甘春総合病院を受診する。
仕事が忙しい母・美佐子の気を引く為に大袈裟に痛みを訴えたと言うが・・・。
千葉 美佐子
健太郎の母。
過去に乳がんで片方の乳房を切除した過去がある。甘春総合病院には検診の為に受診した。
小柴 伸一郎
健太郎の父、美佐子の前夫。
『ラジエーションハウス』2巻ネタバレ紹介!
Scan6「1/50万の少年①」
今日は、おしゃれなバーで唯織と広瀬の歓迎会!のはずが、その主役の2人は何やら暗い顔をしています。
「今日って、甘春先生も来られるんですよね・・・?」と、広瀬が聞くと、「2人に話したいことがあるから少し顔を出す」と黒羽。確実に「来る」と知り、唯織と広瀬は各々身体が跳ね上ります。
広瀬は上手く撮影出来なかった画像のせいで誤診させかけたことを。唯織は、立ち入り禁止の言い付けを破りマンモを撮ったことを叱責されるのを危惧しているようでした。
院長と話し込んでしまい、病院を出るのが遅くなった杏は、歓迎会の会場へ行く途中、ファミレスで技師の威能が女子高生と相席しているのを見かけ、眉をひそめます。明らかに異様な光景に、病院から逮捕者が出ないことを祈り、先を急ぎました。
・・・確かに、どう見ても浮いています。
会場に場面は移り、空になった悠木のグラスを見た広瀬が飲み物を聞きますが、悠木はお酒ではなくジンジャーエールを頼みます。「もったいない!」という広瀬に、「アルコールが如何にダメか」を語り出す悠木。
それを見ていた黒羽が「酔っ払ったリンリン可愛いのに」と一言。真っ青になる悠木を尻目に、黒羽は歓迎会で酔っ払ってノリノリで女装+化粧をした悠木の画像を広瀬にお披露目してしまいます。
悠木が恥ずかしさのあまり、そこにあったグラスを勢い良く飲み干すも・・・黒羽「それ、私のお酒よ」
「酔っ払いリンリン」の伝説はまだまだ増えそうです。
そしてようやく、歓迎会に杏が到着しました。
杏の私服姿に、約束を破ったことも忘れ大はしゃぎの唯織。隣の席に杏が案内されると、お互い顔をチラリと見て、なんだか気まずそうです。
杏の「甘春総合病院へようこそ」という挨拶で改めて乾杯をしますが、杏は誰ともグラスを交わすことなく、意を決したように、先日に撮った唯織と広瀬の画像で、同一の患者の診断結果が違った、と言う話を始めます。「キタ・・・」と来るであろう叱責を警戒する唯織と広瀬。
ところが、杏はマニュアル通り撮ってくれればいいという発言を謝罪した上で、唯織と広瀬に激励の言葉を送りました。「この調子で頑張って下さい」の杏の一言に、初めて掛けられた杏の激励に感動のあまり、幼い頃の約束を指し「あの時の約束通り」と口走りますが、唯織が幼馴染であること自体を忘れている杏には、「マンモ室の立ち入り禁止」の件ととられ、「予定通り」お叱りを受けた唯織でした。
翌日、唯織にRSLと診断された真貴が、明るい顔で志朗に半年の経過観察になったことを伝え、志朗を嬉し泣きさせていました。安堵の涙を拭う志朗の視界に、いつか見た親子が入ります。
それは、膝の診察を受けに来た健太郎と、美佐子なのでした・・・。
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Scan7 「1/50万の少年②」
次の患者を撮る準備をしながら、唯織は先日の歓迎会を思い出し、深いため息をつきます。
唯織が放射線科医と知らない杏が、患者を触診しようとした唯織を許すはずもないし、そもそも「放射線技師になって杏の手伝いをする」という約束諸共、自分のことを忘れてしまったのかと、ぐるぐると葛藤する唯織の目に、スマホでペットの犬の画像を見ながらMRI室に入ろうとする患者が飛び込んできました。
大慌てで制止する唯織に、無理難題を吹っ掛け駄々をこねる患者。そこに威能が登場し、イケボで患者のハートを射抜き、あっさりMRI室に誘導していきました。羨ましい。
残された唯織は、犬こそ杏との約束の繋がりに最も深い存在だということを思い出します。幼い頃、2人と1匹で遊んだ眩しい思い出・・・思い出・・・はあっても、犬の名前は出てこないのでした。
そして、広瀬が撮った健太郎の膝のレントゲン写真を読影室で診ていた杏は、担当医の所見通り「成長痛」だと診断します。
犬の名前が病院関係にある事までは頭にあるものの、それが何なのか出てこない唯織。どこかから逃げ出したと思われる犬のリードを握り、飼い主を探していました。
一方、休憩中の杏は、ベンチに1人で座っている健太郎を見つけて声をかけました。先程診たレントゲン写真の本人と知った杏は、心配ないという自分の所見を話します。
それでも、元気のない健太郎。持っている雑誌が年相応でないことを不思議に思った杏に、雑誌は母・美佐子が手がけたものだと答えます。
「忙しいのに、仕事のじゃましちゃった」と、落ち込んでいる健太郎に、杏は二度「そんなことない」と言います。
一度目は優しく、多忙な父に構ってもらえなかった寂しさを知っているが故の「そんなことないよ」を。二度目は、父を理解しているからこそ、ハッキリと「そんなことない」と否定してみせます。
杏の優しさが良くわかるシーンでした。この後、健太郎に買ってきたチョコレートをひとつ選ばせるのですが、「好きなの選んでいーよ」と、この時の無邪気な笑顔がとても可愛らしいです。
杏と健太郎が話しているところに、犬を連れた唯織が丁度差し掛かります。これはチャンス!と、犬を抱えて杏にアピールしますが、肝心の杏の表情はみるみる曇り、「犬 嫌いなの」と言い残し立ち去ってしまいます。
ショックを受ける唯織は、追い討ちのようにMRI室前で一悶着した患者兼犬の飼い主に殴られ、ダブルパンチを食らいます。
杏の脳裏には、唯織との思い出の犬、「レン」がいたことを、唯織は知る由もないのでした。
Scan8 「1/50万の少年③」
「記憶の中にいるのは犬を可愛がっていた杏なのに、今しがた杏は「犬が嫌い」だと言っていた。」自分のことを思い出してもらう為の最大のヒントが無意味と知り、泣き崩れる唯織ですが、杏といた健太郎にどんな話をしたか聞き込みをします。タダでは折れません。
健太郎は、母の迎えを待っていた所に杏がやってきて、自身の膝のレントゲンの話をしたと告げます。
ここで犬の名前が「レン」であることを思い出す唯織ですが、犬嫌いだという杏にはもうその線で攻めることが出来ず、一喜一憂します。健太郎はその様子を見て唯織を心配しますが、唯織は話を続けるよう促します。
杏の話では成長痛だということだったけれど、母子家庭で、忙しい母に構ってもらいたい一心で、少し大袈裟に痛みを訴えたと、健太郎は告白します。
唯織の両親も離婚しており、健太郎の気持ちがわかると寄り添う唯織。さらに健太郎は、母が4年前に病気にかかり完治はしているものの、祖母が脳腫瘍で亡くなったことを話します。彼の頭の中では、両親が喧嘩をしている声が響いていました。
かける言葉が見付からず、代わりに背中を優しく叩く唯織に、自分が母の仕事を邪魔したことに落ち込んでいたのを、杏に慰めてもらったことを伝えます。
ただ、たとえ杏の言う通り邪魔ではなかったとしても、自分が我慢すれば母の苛立ちも減り、家族3人でまた暮らせる日が来ると信じている、と健太郎。唯織に父のことを尋ねられ、少し嬉しそうです。
そこへ、健太郎を迎えに美佐子がやってきます。
病気ではなかったから良かったけれど、病気ではなかっただけに時間が「ムダ」になったと言う美佐子。健太郎の何とも言えない表情が切ないです。
健太郎の隣にいたのがマンモの検査時にいた唯織だと気付き、引き離そうと美佐子が駆け寄ります。その時ふと、先程の健太郎の祖母が脳腫瘍で亡くなった話が唯織の頭を過ぎり、健太郎を捕まえて、膝の痛みがどのような痛みか問いました。
今までの穏やかな態度とは打って変わった唯織に戸惑いを隠せない健太郎。母に先程のことを言うのではないかと心配しますが、そんな健太郎を庇うように、美佐子が間に割って入ります。
深刻そうな表情を変えず2人を見つめる唯織に、流石の美佐子も困惑します。そんな美佐子に、「祖母以外で若くしてガンになった方はいるか」と唯織は質問しました。
美佐子には心当たりがあるようでしたが、信用のない唯織には答えたくないと言わんばかりに帰ろうとします。が、健太郎にとって大切なことだと言い切る唯織。
すると、美佐子の姉が血液のガン、「白血病」で亡くなっていることが判明します。
唯織の頭の中で嫌な予感と、ある病の可能性が合致。今すぐにでも、膝のMRIを撮るよう奨めます。
何故なら美佐子達の家系が、「リ・フラウメニ症候群」の恐れがあるからなのでした・・・。
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Scan9 「1/50万の少年④」
思い過ごしであれば良いと言いながら、健太郎の膝のMRIを撮る唯織。昼に撮ったレントゲンでは問題なかったのに、と不思議がる技師長の小野寺は、唯織の撮ったMRI画像を見て言葉をなくします。
映し出された病の影が可能性から確信へと変わり、唯織は診断を杏に託しました。
杏は、成長痛と診断したはずの健太郎のMRI画像と検査の実施技師名を見て不審がりますが、画像を開いて驚愕します。
それは、見る者が見れば一目瞭然。画像に映し出されたものは、通称骨のガン「骨肉腫」の病原でした。
ただ、担当医によれば、予後も悪くないとのことでホッとした表情を見せる唯織。リ・フラウメニ症候群は、家族性にガンを多発させる遺伝性疾患。
健太郎の祖母は脳腫瘍、おばは白血病。それだけでも、健太郎の膝の痛みは骨肉腫が原因であることは想定出来ると自らの所見を述べた唯織は、千葉さんにもうひとつ伝えなければならないことがある、と足早にカンファレンスルームから出ていきました。
後に残された技師達は、唯織の撮ったMRI画像を絶賛します。
唯織の画像には、放射線科医へ向けたメッセージが込められている、と小野寺。最初の診断を間違えると患者の未来は変わる、見えない体の中を見てそのメッセージを如何に伝えるかは放射線技師の腕だと、新人技師の広瀬の尻を文字通りにも叩いた技師長でした。
一方、表情も硬く唯織は、美佐子達の元へ急ぎます。
急ぎ伝えなければならないこととは何なのか、気になります。
Scan10 「1/50万の少年⑤」
担当医からの説明が終わり、診察室から出てきた健太郎と美佐子を待っていたのは、神妙な面持ちをした杏でした。
成長痛と骨肉腫ではモノが全く違う。落ち込む美佐子に杏は、昨今の骨肉腫の治癒成績が劇的に向上していること、先進治療の1つとして凍結療法という手法があること、早期発見で転移もないことから、悲観しないで欲しいと伝えます。
そして、健太郎本人には、心配しないでと言ったことを謝りました。でも、きっと良くなる、と希望がまだあることを健太郎に伝えようとしますが、健太郎は杏の話もそぞろに、母・美佐子へ骨肉腫という病気になってしまったことを謝罪します。
息子から思いもよらぬ謝罪が来たことに戸惑い隠せない美佐子に、健太郎は「迷惑をかけて、仕事のじゃまをしたくないのに」と続けました。
自分よがりだった自身の発言がフラッシュバックし、後悔だけが美佐子を襲います。そして、「そんなことない!」と泣きながら否定、健太郎自身がかけがえのない存在だと、健太郎の小さな身体を強く抱きしめました。
帰り際、健太郎は杏に「お姉ちゃんが言ったことは間違っていなかった」と伝えます。驚く杏。「母の仕事を邪魔したこと」を後悔する健太郎に言った「そんなことない」が、本当だったことに、健太郎は感謝の言葉を述べました。
「いつかの歓迎会で新入りの技師達に偉そうなことを言っておいて、自分は診断を間違えた。」健太郎の「ありがとう」が、様々な方面から杏を突き刺します。今回も、唯織の気付きがなければ・・・と、ここまで考えて、ふと「マンモ室での唯織の行動」を思い出します。
あの時、しどろもどろになりながらも唯織は「気になることが」と言っていたような。もしかして何かに気付いたからなのでは、と思い始めました。
一方、帰路につこうとする美佐子達に追い付いた唯織は、「お話よろしいでしょうか」と場所を移します。健太郎のことでまだ何かあるのかと、美佐子は不安げに尋ねますが、唯織は美佐子自身に用があると言いました。
そして唯織は美佐子にもう一度乳がんの検査を受けるよう、打診します。美佐子には、乳がんにかかり左胸を全摘した過去がありました。
唯織の言葉に青ざめる美佐子でしたが、だからこそ再発のリスクも考えて毎年検査を受けている、その辺の人達より気を付けてきたと唯織に食ってかかります。
しかし唯織はそんな美佐子の残された右胸に、隠れたガンが潜んでいるかもしれないという、残酷な想定を示唆したのでした・・・。
Scan11 「雪原の白兎①」
暗い世界に、美佐子と夫。美佐子に振り向くことなく、最愛の夫は先を行ってしまいます。行かないでとすがると、そこで初めて振り向いた夫は、黙って指を指します。
指し示した先は崩れ落ちていく左の乳房。しばらく見ていなかった絶望的な夢で、美佐子は目を覚ましました。
普段なら軽くこなせる仕事すら身が入らず、休憩中に先日の放射線技師を思い返します。
「残された右胸にガンが潜んでいるかもしれない」
前回ガンが見つかってから、人一倍気をつけて、毎年欠かさず検査をし、結果も異常なしと言われてきしたのに。
納得も行かない上に、不安で落ち着かない美佐子でした。
病院の片隅で、放射線科医の鏑木と技師長の小野寺が喫煙しています。鏑木はそことなく「新人の放射線技師」の様子を小野寺に伺いました。
どうやら、他所から来たばかりの院長が独断で採用を決めてしまった唯織の、様々な病院を転々としてきた経歴に難色を示している様子です。
そんな鏑木を冷めた目で見やった小野寺は、鏑木の話を切り「腕はいいですよ」「確かに少々ヘンなやつですけど」と、自分が見たままの唯織の評価を話した後、さっさと退室してしまいます。
残された鏑木は訝しげな顔で小野寺を見送るしかないのでした。
一方、ラジエーションハウス内を右往左往している女性に、唯織は声をかけます。なんと、女性は杏の母でした。
トイレの水が止まらなくなったことに困り果てて病院に来てしまったという母に、父に何かあったのかと思っていた杏は胸を撫で下ろします。そこで案内してくれたという唯織に気付き、杏は先日の健太郎のMRI画像の礼をします。
「健太郎君の方は大事に至らなくて良かったです」と返事をした唯織。「健太郎君の方「は」」に引っかかったのか、杏は「はい」と返事したまま黙り込んでしまいました。
帰宅する杏の母を送りがてら、唯織は思い切って自分のことを覚えているか聞いてみます。その様子を見ていた軒下には、「ナンパか?」と思われてしまっていますが、距離感がイマイチ掴めていない唯織では仕方ないような気がします・・・。
道で一度見かけただけでは覚えているも何もあったものではなく、当然ながら困惑する杏の母に、唯織は食い気味にあの疑問をぶつけます。
「犬が嫌いになったのか」
杏の母の表情に、明らかな陰りが見られます。
答えづらそうな空気にフォローを入れる唯織でしたが、ぽつり、と杏の母は話し始めました。
「犬は嫌いになったわけではないと思う」
一瞬ホッとする唯織ですが、歯切れ悪く杏の母は続けます。
「ウチにはもうひとり息子が」「・・・いたんですけど」
「5歳の時に亡くなりまして」
「犬が原因で起きた事故だったものですから」
唯織は、言葉を失いました。
Scan12 「雪原の白兎②」
飼っていた犬を追いかけて、車道に飛び出したところを、トラックに撥ねられた。
弟の死を杏に思い出させないために、飼っていた他の犬も知人に譲渡したこともあり、犬そのものの存在を避けているのかもしれない、と杏の母は続けます。
「犬もそうだけど、当時のことについて心にフタをしているような気がする」
唯織の中で、犬のレンのこと、杏の弟・久志が亡くなっていたこと。時系列が整理されていきました。
そして、知らなかったとはいえ、杏の辛い気持ちを呼び起こそうとしてしまった自分の軽薄な行動を唯織は激しく後悔します。
雰囲気が変わったかと言われると、事故前後ではそういったところもあると思う、と杏の母は言います。
当時飼っていた犬は杏が全て拾ってきたこともあり、必要以上に弟の死に責任を感じていること。
継ぎたいと思っている病院は自分ではなく、弟に継がせたかったという父の意思も全て理解した上で、弟の分まで自分が病院を守らねばと気張っていたこと。そしてそんな最中に倒れてしまった、父。
全てを1人で背負い込むようになってしまった、杏。
「あの子は真面目で頑張り屋で、心の優しい子」だと、杏の母は言います。ただ最近は少し無理をし過ぎなのでは、と話を続けようとしますが、目の前で号泣している唯織に驚きます。
引き気味の杏の母に、杏のことを「昔と何も変わっていない、いつでも患者に優しい素晴らしいお医者さん」だと、唯織の嘘偽りない言葉に、杏の母の顔がほころびます。
「僕がこの世で1番尊敬している医者はずっと甘春先生ですから」
そう唯織が断言すると、杏の母は「ありがとう」と嬉しそうに微笑み、「杏をよろしくお願いします」と言い、帰っていきました。
杏の母を最敬礼で見送った後、唯織は、今は杏の医師としての信念を仕事の上で支えることが1番重要だと、意識を新たにしたようです。
そんな唯織の視界に、先日再検査を打診した美佐子が入ってきます。美佐子は、唯織に言われた「デンスブレスト」を自分でも調べてきた、と言うのですが・・・。
Scan13 「雪原の白兎③」
「デンスブレスト」とは「高濃度乳腺」のことで、乳腺が発達して濃く密集している乳房を指します。主に乳がんの検査に使われるマンモグラフィ検査では、画像が白く写ってしまうデンスブレストの人はしこりが見つけにくいこともあり、美佐子が毎年検査しても異常なしと言われるのは、まさにそのせいでした。
米国では乳腺濃度に関する情報を本人に提供するよう法律で定められている州が多々あるのに対し、日本では相当な割合でデンスブレストの人が多いのに、それ自体を知る医療関係者は少ない上に、知っていたとして報告する義務がないという、患者にとって不利な現実があると、唯織は言います。
医師が言わなければ一般人には到底わかるはずもない。なんとも理不尽な話に、怒りのあまり美佐子は声を荒らげます。
唯織はそんな美佐子に、「悔しいです」と、涙を流しながら、そうして発見が遅れた為に見てきた不幸がたくさんあったと話します。
「女性だけが罹患し、女性であるが故に苦しい選択を迫られる」という台詞。唯織は男性です。そんな唯織が、女性の辛さを理解してくれていることが美佐子に届いたのか、少し表情が変わります。
何を言っても気休めにすらならないことは、唯織は痛い程わかっていました。唯織は美佐子に謝罪しますが、美佐子も「あなたが悪いんじゃないのに」と唯織に謝ります。
憔悴した表情で立ち去る美佐子の背中に、「遺伝子検査の結果、美佐子達の家系がリ・フラウメニ症候群であることから、出来るだけ早く超音波検査を受けるように」と声をかけた唯織ですが、美佐子の辛さを理解している分、滲む悔しさを壁にぶつけるしかありませんでした。
Scan14 「雪原の白兎④」
帰宅した美佐子を暖かく迎えたのは、美佐子の前夫の伸一郎でした。
美佐子の帰りを待ち、ソファで寝ている健太郎の膝は、検査結果こそまだ出ていないものの、保存療法で何とかなるとのことで、美佐子もホッとしているようです。
リビングの席についた美佐子に、伸一郎は5年前に北海道に行った時に撮った写真を見せました。
北海道にしかいないエゾユキウサギを美佐子と健太郎に見せたくて牧場へ連れて行ったまでは良くても、雪景色に真っ白のウサギはなかなか見付からず、美佐子が意地になって1人でも探そうとしていたこと。
「あの時は・・・」左胸はまだあった。と口にしそうになったのか、そんな事もあったわねと言い直す美佐子に、伸一郎は復縁の話を持ち掛けます。驚く美佐子。伸一郎の言葉ひとつひとつが温かいです。
伸一郎が帰った後、美佐子は前に罹患した乳がんのことを思い出します。
淡々とした医師の説明に理解が追い付かず、また、医師が美佐子の気持ちに寄り添うこともなく。生きる為だけに左乳房を失った過去と、眠る度に繰り返し見る、悪夢。
どんなに仕事に没頭しても、身体のことを考えない日などなく、女としての自信はなくなり、何より夫に自分の身体のことに関して、ネガティブな反応をされるのを恐れた美佐子は、伸一郎に離婚を申し入れました。
・・・伸一郎は、そんなそぶりすら見せなかったのに。
伸一郎のことを想えば想うほどに、独りよがりだった自分には、やり直す資格がないと泣く美佐子でしたが、目の前で健やかに眠る我が子を見て、美佐子は健太郎の為に生きることを決意します。
後日、唯織の元で超音波検査を受ける美佐子なのでした。
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