イノサン最終回結末ネタバレ【完結ラスト漫画】その後の最後は？続編ルージュRougeへ

人気マンガ『イノサン』。

この記事では、そんな『イノサン』の最終回・結末はどうなったのか？について分かりやすく簡潔にまとめていきます！

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『イノサン』あらすじ紹介！

『イノサン』は、フランス革命の処刑人一族サンソン家の数奇な運命を描く歴史漫画です。

安達正勝の著書『死刑執行人サンソン』を出典としており、歴史的な背景にフィクションの要素が織り交ぜられています。

主人公は、ルイ16世の斬首刑の指揮を執った実在の死刑執行人シャルル＝アンリ・サンソンです。

フランス全土の処刑人の頭領「ムッシュー・ド・パリ」となったシャルルと、ベルサイユ宮殿の軍警備「プレヴォテ・ド・ロテル」となったマリーの血塗られた物語です。

『イノサン』最終回までのおさらい！シャルルの成長と真紅のベルサイユ

『イノサン』の最終章までのおさらいです。

シャルルの初処刑

心優しき少年シャルルは、社会から疎まれる処刑人は汚れた職業だと思い悩んでいました。

そこに伯爵の息子ジャン・ド・シャルトワが現れ、シャルルの誰にも言えない悩みを受け止めてくれました。

二人は特別な関係へとなっていきます。

父親が突如病に倒れたことで、シャルルは突如サンソン家四代目当主になります。

心の準備もできないまま初めての処刑が決まります。

シャルルは処刑相手を知り愕然とします。

なんとその相手は、唯一心を開くことができた友人のジャンだったのです。

ジャンは、権力争いに巻き込まれ罪を被って投獄されていたのでした。

一晩中拷問と恥辱を受け続けたジャンは、無惨な姿でシャルルとの再開を果たします。

心身ともに壊れてしまったジャンはシャルルに悪態をつき、かつてのジャンの面影は消え去っていました。

処刑当日。

シャルルは、未熟さと動揺から処刑を一度で仕留めきれず、何度も剣を振り下ろします。

あまりに無様な姿に大衆が暴動を起こしそうになりますが、危険を感じた父親がことを収めます。

失態を犯したシャルルは、父親の信頼を失い無能と見限られます。

父親の失望を知ったシャルルは、まるで別人のように処刑に対して前向きになります。

父親の代わりに慈悲深い処刑を行うシャルルは、サンソン家の後継者として認められていきます。

イノサン シャルル-アンリ・サンソン
…ジャンヌ・サン-レミもすてがたい pic.twitter.com/bYzglbLk2m

— けん吉 (@ken_kichi) April 10, 2018

最も残酷な八つ裂き刑

とある教会で、シャルルは農夫のダミアンとその息子ジャックと出会います。

ダミアン親子は貧困により衰弱しており、特に息子のジャックは壊血病を患い危険な状態でした。

シャルルはジャックを介抱しますが、病気の進行が進んでおり３日の命と宣告します。

ダミアンは、せめてジャックの治療費を払うため故郷へと向かいます。

しかし、税金の支払いが滞っていたダミアンの家は役人によって焼き払われていたのです。

家も息子も失ったダミアンは「パンさえ食べられない」民衆の窮状を訴えるため、ベルサイユ宮殿に忍び込み国王に刃を向けます。

ダミアンは捕まり、国王の暗殺未遂として最も重い処刑である「八つ裂き刑」を受けるのでした。

処刑当日。

ダミアンの前に、いるはずのない息子のジャックが現れたのです。

実は、シャルルの父親ジャンの適切な処置により、ジャックは一命を取り留めていたのです。

どんな拷問にも声をあげず耐えていたダミアンでしたが、現実を受け止めきれず悲痛の叫びをあげます。

ダミアンは全てを失ってはいなかったのです。

そして、最も残酷な「八つ裂き刑」が始まります。

『監獄の誕生』読み始めた。1ページ目から坂本眞一『イノサン 』のダミアンの処刑シーンだ。（今日はそこから進まず(^_^;)間に合うかな） https://t.co/hLn9shhKeq pic.twitter.com/hedJI353Nj

— ヘイデン (@yu351982) August 2, 2020

「八つ裂き刑」とは、体に熱した硫黄、タール、錫、油の混合物を注がれたあと、綱で四肢を馬に結びつけ、異なる方向に前進させることで肉体を引き裂く処刑です。

最も残酷で苦痛と恐怖与える処刑とされています。

ダミアンは「八つ裂き刑」により関節は脱臼し人体は捻じれていきます。

しかし、シャルルの叔父のニコラの誤算により、馬がへばってしまい身体を引き裂くことができません。

処刑が失敗に終わろうとしていた時、シャルルの妹マリーが機転を利かし窮地を救います。

四肢は引き裂かれ、無事処刑を終えることができたのでした。

真紅のベルサイユ

５年後、そこには精緻な剣術を扱う成長したマリーの姿がありました。

マリーは、ベルサイユ宮廷の死刑執行人「プレヴォテ・ド・ロテル」になり、フランス陸軍元帥グリフォンの処刑を担当します。

かつてグリフォン元帥に肉欲的な奉仕を強要されたマリーにとって復讐を果たす絶好のチャンスとなったのでした。

いつかネズミの剥製で再現したい物
「イノサン」のマリー＝ジョセフ・サンソンのこのシーン
幼少のマリーを弄び、積年の恨みのある元帥を処刑する前の1コマ。 pic.twitter.com/uzXwJEHdnk

— 骨オヤジ (@honeoyaji) July 4, 2016

処刑当日。

グリフォン元帥は断頭台の上で戦慄します。

本来斬首は死刑囚の首の後ろを狙う礼式ですが、復讐に囚われたマリーは正面から剣を振り抜いたのでした。

しかし、正面からの斬首は難易度が高いため何度も失敗し、見るも無惨な処刑となりました。

それを見かねたマリーの父親ジャンは、半身不随となった身体で一太刀で首を切り落とし処刑を終わらせます。

観衆のマリーへの罵声は、ジャンへの歓声へと代わり無事処刑を終えるのでした。

地獄の道を歩むマリーと同じ頃、オーストリアではフランス王妃となる少女マリー・アントワネットの姿がありました。

２人のマリーの血塗られた歯車が回り始めるのでした。

ルイ16世との出会い

1年後、森でハンティングを興じるシャルルの姿がありました。

シャルルは、森の奥地へ足を運ばせると少年が倒れていました。

シャルルは少年を介抱しますが、少年の正体を知り愕然とします。

その少年こそが後のルイ16世となるルイ=オーギュストだったのです。

死に憧れをいただいていたルイ少年は、シャルルを崇拝しベルサイユ宮殿へと招き入れるのでした。

しかし、死神（シャルル）がベルサイユ宮殿へ訪れたことを貴族たちは歓迎しません。

舞台はベルサイユへと移り、血を巡る争いの火蓋が落とされるのでした。

『イノサン』最終回結末ネタバレ【完結ラスト漫画映画】その後の最後はどうなった？「無垢（イノサン）」の革命へ

『イノサン』の最終章を解説します。

ルイ16世とマリー・アントワネットの結婚

オーストリアを支配するバブスブル家では波乱が起きていました。

天然痘がバブスブル家一族を襲い、その娘たちは次々と病に倒れていきます。

そんな中、天然痘から生き残ったアントワネットがフランス王家に嫁ぐ皇女として白羽の矢が立ったのでした。

1769年、フランス皇太子ルイ=オーギュストとアントワネットとの結婚が正式に決まりました。

バブスブル家の外交戦略は、各国王家に親族を婚姻させ、国家間の結びつけを強固にすることでした。

そして、アントワネットの最大の任務は、外交戦略の要となる王の子を産むことでした。

しかし、権力を憎むルイは王政を破壊するため花嫁と性交渉を待たないと決意していたのでした。

最近増えていますが、私が最初に“白抜き睫毛”を見たのは、坂本眞一さんの『イノサン』のルイ16世だったです。
なんて画期的なんだ！と感動しました。
白抜き睫毛、坂本さん以前に描いてた人、いるのでしょうか？ pic.twitter.com/MVZuOwVJpJ

— きり子 (@saita06123) September 10, 2022

アントワネットは任務を執行できない焦りと、敷かれたレールで生きることへの無力さに悩みます。

そこに、マリーが現れます。

アントワネットは、自由に生きるマリーの姿に惹かれていきます。

マリーも、アントワネットの意思を尊重し、自由に生きることを後押しします。

アントワネットの自由な振る舞いを危険視したシャルルは、マリーを危険分子と判断し寿退社を企てます。

マリーは当然反発します。

引き返せないところまで来てしまった兄妹は、ついには決闘で決着をつけることになったのでした。

サンソン家兄妹の決闘

決闘は、剣で行われ先に血が流れた方の負けとなります。

シャルルが勝てば、「プレヴォテ・ド・ロテル」の座を辞し、シャルルの手配した男の妻となり母となり一族の礎になることを望みます。

マリーが勝てば、今後一切の干渉を断ち、サンソン家からの絶縁を望みます。

夜の帳の中、シャルルは一族の誇りに賭けて、マリーは自由を賭けて、決闘が始まります。

あとジャンプラで今無料で読める処刑人サンソンの「イノサン」では、兄であるシャルル=アンリ・サンソン(上)と妹で美貌の男装処刑人マリー(下)が道を違えて決闘してる最高に熱い展開を迎えてるところなのでみんな読んで pic.twitter.com/Rfa21kFpGv

— たまき (@TamakiAnonymous) August 20, 2017

まず最初に動き出したのはマリーでした。

シャルルの首元めがけて迷いのない一閃が光を放ちます。

剣先はシャルルの髪を切りあと少しのところで首に届くほどの鋭い剣筋でした。

マリーはシャルルを殺すことに躊躇していません。

そんなマリーの剣の軌道は予測しやすく、シャルルは首を守りながら、マリーの足元狙うのでした。

しかし、マリーの方が一枚うわてでした。

マリーはシャルルが足を狙うことを想定して、対策していたのです。

狙いが外れたシャルルは大きく体勢を崩し、地面に倒れます。

絶体絶命のシャルルにマリーの容赦ない剣先が襲いかかろうとするその時、銃声が鳴響きます。

シャルルは、剣に仕込み銃を施していたのでした。

マリーは地面に倒れ、胸からは真紅の血が流れ出ているのでした。

傲慢さから剣の検分を怠ったマリーの敗北となり、決闘はシャルルの勝利として膜を閉じるのでした。

マリーの結婚

マリーは負けを認め結婚を承諾します。

マリーは結婚の条件として、髪が伸びるまでの猶予を求めます。

シャルルは、それに承諾します。

月日が経ち、マリーの髪は伸び、婚礼の日取りが決まります。

結婚式当日、そこにはかつての雄々しい姿はなく、花嫁衣装に包まれた女性らしいマリーがいました。

婚礼の儀がいま始まろうとするその瞬間、意義を申し立てる者が現れます。

実はマリーは、数日前に叔父の息子と結婚証明書を作っていたのでした。

シャルルは、マリーの手回しの周到さに気圧され、渋々結婚を承諾します。

叔父の息子は、パートナーの生き方に干渉しない性格でした。

勝負に負けたマリーでしたが、人の妻となることで、兄からの指図を受けず自由な生き方を手に入れたのでした。

マリーの初恋

1759年、フランスの協会で一人の男が身寄りのない子どもたちにパンを分け当たえていました。

その男はの名はアラン。男も女も生まれも関係なく差別なく自由に生きれられる世界を夢見ていました。

幼少期のマリーは、アランと出会います。

アランの自由な思想に惹かれ、マリーは始めての恋心をいただくのでした。

しかし、アランはフランスの子どもを救う方法を探すため世界へと旅立ちます。

やっぱりマリーもアランに惚れたクチか…最強のタラシwww #イノサン pic.twitter.com/UfCojyXSb0

— カビタロス孫六＠いろいろ詰んでるマン (@mago05mago05) April 9, 2015

1772年、深々と雪が降り積もる夜、ベルサイユでマリーはアランと再開を果たします。

昔と変わらないアランの姿にマリーは再び惹かれます。

アランは、フランスに身寄りのない子どもたちでも入れる学校を立ていました。

しかし、貴族はアランの思想を快く思っていませんでした。

そして事件は起こります。

アランの学校が火事で燃えていたのです。

学校の中には子どもが残っており、無惨な焼死体として発見されます。

この火事が貴族たちの仕業と知ったアランは怒りと悲しみに震えます。

その一部始終を見ていたマリーは激高し、貴族を殺しに向かいます。

マリーが貴族に斬りかかろうとした瞬間、アランが止めに入ります。

アランは、悪人でも殺す事で私怨を晴らすことを良しと考えていなかったのです。

アランは、法の場において言論で戦うことが新しい流儀だとマリーに説き伏せます。

マリーはアランの言葉を受け剣をしまいます。

殺されかけた貴族が逃げていく姿が見え、マリーは貴族を追います。

ことが収まった思った瞬間、銃声が轟きアランの胸を撃ち抜きます。

別の貴族がアランを狙っていたのです。

マリーが戻った頃には、アランの息はありませんでした。

絶対王政による守られた貴族への怒りに燃えるマリーは、アランの夢を受継ぎ立ち上がります。

中島美嘉の仮装何のキャラか言わなかったけど、
多分イノサンの処刑人
マリー＝ジョセフ・サンソンだと思う！
ちょー好きなキャラ！！！！

マリーは不可能を可能にする女 pic.twitter.com/CHyNvzkpCB

— (°w°りなさん) (@Lina_inverse_R) October 29, 2017

ここで話は終わり「イノサン Rouge」へと続きます。

『イノサン』主な登場人物紹介！

『イノサン』の登場人物を解説します。

シャルル＝アンリ・サンソン

本作の主人公です。

パリの死刑執行人を務めるサンソン家四代目当主であり、フランス全土の処刑人の頭領「ムッシュー・ド・パリ」となります。

心優しく慈悲深い処刑を臨んでいます。

マリー＝ジョセフ・サンソン

シャルルの妹です。

ベルサイユ宮殿の軍警備を司る「プレヴォテ・ド・ロテル」となります。

劇場型の性格で曲がったことを嫌う性格です。

シャルル＝ジャン・バチスト・サンソン

シャルルの父親です。

サンソン家3代目当主で「ムッシュー・ド・パリ」でしたが、脳梗塞のため引退します。

ニコラ＝シャルル・ガブリエル・サンソン

シャルルの叔父です。

「プレヴォテ・ド・ロテル」でしたが、度重なるアクシデントで面目を失い引退します。

引退後は修道士になります。

ジャン・ド・シャルトワ

シャルトワ伯爵の息子です。（血縁があるか不明）

シャルルの初キスの相手であり、初処刑の相手でもあります。

ロベール＝フランソワ・ダミアン

貧しい農夫です。

「八つ裂き刑」により処刑されます。

ジャック

ダミアンの息子です。

壊血病の影響で壊死した片足を失いますが、生き延びます。

父ダミアンが行方不明になったことで、孤児院へ預けられます。

ルイ=オーギュスト

後のフランス国王ルイ16世です。

権力を憎み王政を破壊したいと考えています。

シャルルに救いを求め信頼します。

マリア・アントニア

オーストリアの第11皇女、後のルイ16世王妃マリー・アントワネットです。

バブスブル家の外交戦略でルイ=オーギュストの子を産むことが最大の任務です。

自由なマリーに惹かれます。

アラン・ベルナール・シュバリエ・ド・サン・ジェローム

フランス人と黒人奴隷の混血児で、マリーの初恋の相手です。

私財で学校を設立しますが、貴族たちから危害を加えられます。