宝石の国ルチルは自壊で死亡?最後どうなったかネタバレ!パパラチアやヤンキー年齢も

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漫画・「宝石の国」は、市川春子先生によるアクション・ファンタジー漫画です。

 

物語の舞台は人間が滅んだ遥か未来の世界。

 

鉱物生命体として誕生した美しい宝石たちは、彼らを装飾品にするため、月からやってくる敵・月人と戦いながら、それぞれの特性を活かした仕事を受け持ち、共に生活していました。

 

本記事では、そんな「宝石の国」に登場するキャラクター「ルチル」を紹介します。

 

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ネタバレあり!ルチルは最後どうなった?自壊が原因で死亡したって本当?

ルチルが自壊!なぜ?

第9巻にて、主人公のフォスフォフィライトは何名かの宝石の勧誘に成功し、月へ向かいます。

 

その中には、特異体質で昏睡状態の宝石、パパラチアが含まれていました。

 

パパラチアはかつて、ルチルと共に戦っていたパートナーであり、生まれつき体に穴が開いているため、ほとんどの時間を眠って過ごしている宝石です。

 

ルチルはそんなパパラチアを治療し、支えていました。

 

その過程で医術を上達させたのです。

 

フォスフォフィライトがパパラチアを連れ去ったのには、きちんと理由があります。

 

時は遡り第5巻、パパラチアが、約232年ぶりに目覚めたときのこと。

 

パパラチアは、ルチルに楽をさせてやりたいという理由から、自分を治療することをルチルに諦めてほしいのだと、心のうちをフォスフォフィライトにこぼします。

 

この時、ルチルが行った治療回数は30万30回。

 

ルチルの医療に対する途方もない努力の原動力は全て、パパラチアを動かしたいという思いなのです。

 

パパラチアの言葉を覚えていたフォスは独断で彼を月に連れていくことに決めました。

 

しかしこの判断がルチルの自壊を招きました。

 

フォスがパパラチアを連れ去ったことを知ったルチルは激しく動揺し、パパラチアが横たえられていたはずの空っぽの空間を前に呆然と立ち尽くします。

 

そして次の瞬間、顔に大きな亀裂が幾筋もつきました。

 

宝石はひどく動揺したり大きなショックを受けると、外部から衝撃を受けずとも割れてしまうようです。

 

ですが彼らは不死なので、体がバラバラに砕けてしまっても死ぬことはありません。

 

しかし、医療担当のルチルは他の宝石を修復する仕事柄、月人との戦闘に駆り出されることはなく、日常生活においても、厳重にグローブやタイツで身を包み、きちんと自衛している様子でした。

 

そんなルチルがボロボロにひび割れるシーンはとても衝撃的で、読者の不安を駆り立てるに違いありません。

 

驚きの変貌!ルチルの戦闘力!

医療担当のルチルは、月人との戦闘は行わず、前線に出ることはありません。

 

しかし、フォスフォフィライトがパパラチアを月へ連れ去ったことにより自壊したルチルは、かつての面影を無くし、怒りに身を任せた鬼のように荒れ、積極的に戦闘を行うようになります。

 

割れた顔や体は金剛によって修復されましたが、綺麗に分けられていた前髪は無造作に目を覆い、落ち着いた気品のある雰囲気は見る影もありません。

 

さらに丁寧な言葉遣いが崩れ、仲間の宝石に対し、「若くて失う物がないやつらは黙っとれ!」と怒鳴ったり、金剛に対し声を荒げて意見するなど、自制が効かなくなっている様子です。

 

そんなルチルが使用する武器は医療器具。

 

サイズは小さめですが、鋭く尖った医療器具を手裏剣のように投げて攻撃したり、短い刃物を手に近距離戦闘を行います。

 

もともとルチルは、つまづいても身軽に着地をしてみせたり、足を使ってアドミラビリス(ナメクジみたいな生物)を華麗に蹴り上げるなど、身体能力は高く、自壊後にその戦闘能力が顕になったようです。

 

第5巻にて、ルチルは過去にパパラチアと組んで共に戦っていたと描かれているあたり、医療を仕事とする前は戦闘要員だったことが推測されます。

 

怒りに燃えるルチルは第9巻のラスト、フォスフォフィライトによる1度目の夜襲に同行したパパラチアに対し、攻撃を仕掛けます。

 

ルチルの攻撃はパパラチアの胸の穴を埋める合成コランダムを狙っているようで、月で治療を受けたパパラチアを許せないようです。

 

パパラチアの攻撃によって倒れる直前、「私の」と呟いている様子から、ルチルのパパラチアに対する執着は、異常なものと言えるでしょう。

 

砕かれたルチル、その後どうなる?

第11巻、月より再びパパラチアがやってきます。

 

パパラチアは戦闘を仕掛けず、「土産だ」と言って、自身の胸に埋められた合成コランダムを抜き取ってルチルへ渡し、倒れてしまいます。

 

地上の宝石たちはパパラチアの細かい欠けを修復し、目覚めさせようとしましたが、肝心な胸のパーツをルチルが放さず、目覚めさせることはできませんでした。

 

そして第12巻、月人の全軍を引きつれたフォスフォフィライトが地上の宝石たちを破壊しにやってきます。

 

しかし、ルチルは以前のようにフォスに敵意をみせて飛び掛かることはなく、眠るパパラチアの前で項垂れた様子で座り込み、動くことはありませんでした。

 

その後、無抵抗のまま、フォスの指示を受けた月人に砕かれ、パパラチアと共に月へ回収されてしまいます。

 

月に回収されたルチルは、他の宝石たちと同様に、月人化の施術を受け、月人へと姿を変えます。

 

若干髪型は違いますが、当初の美しいルチルに戻り、色だけが月人特有の真珠色に変わっています。

 

月で新たな生活を始めたルチルは、好調な頃に戻ったようで、月人相手に精神的なケアを行う精神科医のような仕事をしているようです。

 

12巻でのルチルは、一般市民の月人と向き合う形で椅子に腰掛け、問診票と思しきボードとペンを手に、月人の相談にのっている様子が描かれています。

 

硬度は?年齢は?宝石たちの医療を担当する宝石・ルチルとはどんな宝石?

年齢や硬度、服装などのプロフィール情報!

漫画「宝石の国」に登場するキャラクターのルチルは、主人公フォスフォフィライトと同じ鉱物生命体である宝石の仲間です。

 

1~10まであるモース硬度のうち、ルチルは硬度6。

 

年齢は明かされていませんが、最年長者のイエローダイヤモンドを、もうろく呼ばわりする一方、知識豊富であり、フォスフォフィライトに助言することが多い点から推測しますと、宝石の中では年中者だと思われます。

 

ちなみに、第2巻の段階で最年少の宝石はフォスフォフィライト300歳、最年長のイエローダイヤモンドは30597歳です。

 

宝石たちは皆同じ制服を着用していますが、医療を担当するルチルは、制服の上から白衣を着ており、さらに手袋、足全体を覆うタイツを着用しています。

 

医療行為の過程において、仲間の宝石に触れる機会が最も多いルチルは、極端に露出の少ない衣装を常時身に纏っています。

 

また、シューズに関しても一般的な宝石が使用するデザインとは異なり、ミュールを使用しています。

 

砕けた宝石を治療する際、宝石の破片を集めた布の上を頻繁に行き来するため、着脱が容易なものを使用しているようです。

 

ルチルの仕事は宝石の修復

ルチルは宝石の修復を行う医療担当の宝石です。

 

集団で生活する宝石たちは、野外の見回りや、内勤の議長、書記、武器製作担当、工芸担当、服飾担当など、それぞれの特性にあった仕事を与えられて生活しています。

 

医療を担当するルチルは、宝石たちの怪我を治す医者のような存在で、月人との戦闘による損傷や、日常生活で起こりがちな接触事故による割れ・欠けなどの修復作業全般を行っています。

 

100年に1度の靭性再調査、健康診断なども行っているようで、修復以外にも、宝石の健康面に関する業務を一任されているようです。

 

宝石に対する医療行為には、精密な医療技術が必要であり、ルチルは本作に欠かせない貴重な人材です。

 

宝石は非常に脆く、特に硬度の低い者は、重たい物を持ち上げたり、岩に軽くぶつかった衝撃だけで割れてしまう宝石もいます。

 

また、彼らは直に触れ合うだけで割れてしまうため、グローブやソックスなどで体を覆い、接触事故を防いでいます。

 

ちなみに、最高硬度のダイヤ属に直で触れると、ほとんどの宝石が全身破裂してしまうそうです。

 

露出の少ないルチルの衣装は、医療行為の際にお互いを傷つけないよう、工夫された衣装なのです。

 

これらの性質から、医療担当のルチルの出番はとても多く、多忙な様子が描かれています。

 

さらに、彼のセリフは説明口調なものが多く、本作の読者は、彼の説明を通して「宝石の国」というファンタジー作品の世界観を理解していく漫画構成となっています。

 

本作の主要キャラクターのひとりと言っても過言ではありません。

 

丁寧で神経質?穏やかで大人っぽい印象のルチル、実は大雑把??

ルチルは最年少のフォスフォフィライトを含むどの宝石に対しても敬語を使い、落ち着いていて、少し神経質そうに見えるキャラクターです。

 

しかし公式のキャラクター紹介で紹介されている通り、実はとても大雑把な性格。

 

第一巻の靭性再調査のシーンでは、フォスフォフィライトと会話をしていた宝石のジェードを、なんの断りもなく手持ちのハンマーで叩き、「衝撃テストです」と言ってのけます。

 

怒ったジェードがヤブ医者だと悪態をつくと、無言で関節技を決めるなど、お茶目な性格でもあるようです。

 

また、ルチルに対し悪口を言った宝石を医療道具で脅したり、口を緊急オペを称して塞ごうとしたりします。

 

露出の少ない衣装で、丁寧口調、さらに医療担当という肩書きを持ちながら、ユニークな言動で場の空気を和ませてくれる、とても魅力的なキャラクターです。

 

モデルとなった石「ルチル」を紹介

漫画「宝石の国」に登場する宝石たちは、実際に実在する宝石です。

 

ルチルのモデルとなった石はキャラクター名と同じく「ルチル」といい、和名は金紅石です。

 

「ルチル」とはラテン語で「紅色」を意味しており、名前の通り赤色の宝石です。

 

しかし純粋な「ルチル」は無色透明で、他の成分が微量に混じることで赤や赤褐色、黒などに変化します。

 

基本柱状結晶の「ルチル」は針状に結晶することも多々あり、太い部分は金色に輝いて見えるものもあります。

 

また、コランダムや水晶など、他の宝石の中に小さく結晶し入り込むことが多く、金の糸が宝石の中にあるように見えることから、「ルチル」入りの宝石は宝飾品として人気が高いです。

 

針状の結晶が金色に輝く様子から「天使の髪」「ヴィーナスの髪」などと呼ばれ、人々に愛されてきました。

 

宝石「ルチル」の特徴はキャラクターとしてのルチルにも反映されており、ルチルの髪は茶色みを帯びた赤色で、かき上げた右目側の側頭部は金色に輝いています。

 

右肩に垂れた髪にも金が混じっており、宝石「ルチル」の美しさを表現しています。

 

さらに面白いのがこの宝石、医療現場で使われることがあるようです!

 

チタンの重要な資源鉱物である「ルチル」は耐熱性、耐腐食性に優れていることや、軽く丈夫な性質から、人口関節や歯科インプラントとしても活躍しています。

 

作者の市川春子先生は、こういった特徴を視野に入れてキャラクターデザインされたのかもしれません。

 

生意気でヤンキー⁉医者ルチルの意外な一面紹介!

年長者をからかう生意気な性格!昔はぐれていた!?

年長者のイエローダイヤモンドに「年寄りの強がりは巧妙」と言ったり、議長職の宝石、ジェードと喧嘩したりと、身に纏う雰囲気とは裏腹に、かなり茶目っ気のある性格のルチル。

 

また、第2巻のおまけ漫画では、服飾担当の宝石・レッドベリルがモデルを求めてルチルに声をかけた際に、口では嫌だと言いつつ、白衣を脱ぎ捨てるなど、ノリの良いキャラクターです。

 

敬語を使い、白衣を身に纏うルチルは一見お堅い印象ですが、読者をクスっと笑わせてくれる一面が多々あります。

 

また、巻頭のキャラクター紹介にて、過去にぐれていたことが判明しており、かなり生意気だったとか。

 

第9巻でフォスフォフィライトにパパラチアを奪われ、自壊し荒れていた姿でさえも、仲間の宝石からは「ルチルはもともとああだった」「なつかしい」などの感想があがっています。

 

どうやら、普段の落ち着いたルチルは仮の姿であり、彼なりに本当の自分を自制していたようです。

 

好奇心旺盛で解剖したがり!一方、一途で健気な性格?

物語が進むにつれ、主人公のフォスフォフィライトは足や腕、ついには頭を失い、その都度代わる素材を繋げ、欠損部位を補ってきました。

 

もちろん、毎度治療に当たっていたのはルチルです。

 

フォスのイレギュラーな治療により過労ぎみなルチルですが、彼自身、かなり好奇心が旺盛な性格のようで、目新しいものや生物に強い好奇心を抱き、すぐに解剖を試みようとします。

 

第4巻、宝石たちが冬眠中に活動していたフォスが、自身の腕を無くし、新たに合金の腕をつけて春を迎えたときのこと。

 

新しい腕に興味津々なルチルは他の宝石たちと一緒になってフォスを追いかけ回し、解剖したがるなど、少しマッドな性格をみせます。

 

そんなルチルですが、実はとっても一途な宝石なのです。

 

ルチルが最も大切にしているのは、宝石のパパラチア。

 

特異体質故に眠り続け、起きている時間のほうが少ないパパラチアは、ルチルが施す治療により、ときたま目を覚まします。

 

巻頭のキャラクター紹介では、毎回簡単な紹介文が一言書かれているのですが、ルチルの紹介の欄には「パパラチアのことしか考えてない」という言葉が第8巻と第9巻で、合わせて2回も記されています。

 

パパラチアはルチルにとって、他のなにものにも代えられない大切な宝石のようです。

 

ルチルが最も大切にしている宝石・パパラチアについて

ルチルと組んでいた?眠れる宝石・パパラチアを紹介

パパラチアは生まれつき、体に複数の穴があいた特異体質の宝石です。

 

他の宝石たちのように常時活動することができず、ほとんどの時間を眠って過ごしています。

 

ルチルはそんなパパラチアの体の穴を、同属の宝石をはめ込むなどの治療を施し、パートナーとして共に戦っていたようです。

 

フォスフォフィライト曰く、パパラチアはかっこよくて、なんでも知っている宝石とのこと。

 

正確な年齢は紹介されていませんが、最年長の宝石、イエローダイヤモンドと同じくらいの年齢だといわれています。

 

モデルとなった宝石は、パパラチア・サファイアと思われ、彼の硬度はダイヤモンドに次ぐ硬度9です。

 

また、靭性は準一級のため、戦闘能力の高い宝石です。

 

パパラチアの不運を克服できるのか??高難易度のパズルに挑み続けるルチル

パパラチアは己の得意体質について、「俺に運がない」と述べています。

 

それに対し、「あなたの不運を克服できなければ私の医術は何の意味もない」とルチル。

 

ルチルは彼の治療をパズルに例え、治療回数を重ねるごとに、パズルの難易度は上がっているといいます。

 

実際、第5巻で初登場のパパラチアは、30万30回目の治療で約232年ぶりに目覚め、パパラチア自身、大幅な記録更新だと驚いています。

 

また、一度目覚めても、わずかな時間しか起きていることができず、言葉を交わすことのできる時間はとても短いのです。

 

ルチルは毎朝毎晩、そして仕事の合間にもパパラチアのパズルに挑戦しており、さらに冬眠の最中も時々寝床を抜け出しては、治療に励んでいたようです。

 

パパラチアはルチルを楽にさせてやりたいと願い、パズルを諦めてほしいと考えていますが、ルチル本人に思いを伝えることはしていません。

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