宝石の国 金剛先生は死亡？正体は？祈らない理由は故障？考察ネタバレ！最後や兄・クズも

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市川春子先生による「宝石の国」は、人の形をした美しい宝石たちが、それぞれの鉱物としての特性を活かしながら、日々を懸命に生きるファンタジー漫画です。

 

本記事ではそんな「宝石の国」に登場するキャラクター、「金剛先生」について紹介したいと思います。

 

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  • 東京グール:re(東京喰種:re)
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「金剛先生」ってどんなキャラ？宝石たちの最強最恐先生って本当？

金剛先生のプロフィール紹介！硬度は？強いって本当？

本記事で紹介する「金剛先生」というキャラクターは、宝石たちを束ね、先生と呼ばれ親しまれています。

 

仏教の僧侶のような外見をしており、優しく、時に厳しい一面を見せながら、宝石たちを導きます。

 

宝石が生物として活躍する本作では、それぞれの鉱物の種類によって、キャラクターたちの硬度や靭性が異なります。

 

１～１０まである硬度の中で、最大の硬度１０を誇るダイヤモンドや、硬度４を下回る繊細な宝石など、個性豊かな宝石たちが共に助け合って生活しているのです。

 

ちなみに本作主人公のフォスフォフィライトは硬度３半。非常に脆い部類です。

 

そんな宝石たちのなかで、「金剛先生」とはどんな存在でしょうか。

 

まずはその硬度や、能力について紹介します。

 

金剛先生の硬度はズバリ……！

 

なんと硬度１０！

 

金剛先生の正式名称は「金剛大慈悲昌地蔵菩薩(こんごうだいじひしょうじぞうぼさつ)」といい、その体は人口六万昌ダイヤモンドでできています。

 

六万昌ダイヤモンドは、通常のダイヤモンドよりも硬い鉱物として知られています。

 

ちなみに、ダイヤモンドの和名は「金剛石」。

 

金剛先生がダイヤモンドであることは、その名前からも察せられますが、まさかの六万昌ダイヤモンドとは……。

 

宝石たちのリーダーに相応しい鉱物だったというわけですね！

 

そんな金剛先生ですが、最高硬度を誇る鉱物なのですから、もちろん強いです。

 

襲い来る月人を一撃で全滅させる力があります。

 

ちなみに、眠った金剛先生を起こすのは、月人との戦闘よりも困難。

 

金剛先生よりも硬い宝石はいないのですから、当然ですね(笑)。

 

まるで親子！宝石との関係性

宝石たちから「先生」の愛称で呼ばれている金剛先生。

 

呼び名通り、言葉をはじめ、世界の成り立ちや、快適に生きる術を宝石たちに教え、導いています。

 

宝石たちはそれぞれの特性にあった仕事を金剛先生から与えられ、生活しています。

 

金剛先生に対し敬語を使用している様子からも、「尊敬する父」のような存在であることがうかがえます。

 

また、金剛先生は生まれたばかりの宝石たちの外見を同一に整え、見た目だけでも平等になるようにしているとのこと。

 

愛情深く、厳格でありながら優しい、みんなの先生。それが金剛先生です。

 

意外とおちゃめ！金剛先生の性格を紹介

みんなの先生である金剛先生ですが、基本は無表情。

 

感情の抑揚がほぼないので、堅物のように見えますが、以外とお茶目な一面があります。

 

金剛先生は「瞑想」のため、度々本堂に籠りますが、宝石たちからは昼寝と言われています。

 

金剛先生自身も、「寝…瞑想に入る」と言い間違えるなど、意外とおっちょこちょいな性格の様子。

 

さらに金剛先生は嘘をつくのが壊滅的に下手です。

 

言動から、月人との関係を疑われた時も、「知らん」の一点張りで、上手い言い訳をすることができません。

 

結果、疑いは晴れず、フォスフォフィライトから懐疑的な視線を向けられることに。

 

ネタバレ注意！人間の道具だった？月人が明かす金剛先生の正体とは？

知れば知るほど怪しい…！金剛先生の謎

謎多きキャラクター、金剛先生。

 

そんな金剛先生は、度々、怪しい行動を見せるのです。

 

その一部を紹介します。

 

まずは第２巻の第１２話、海から帰還したフォスフォフィライトが、海での出来事を報告するシーンです。

 

この時フォスは、海で両足を紛失しており、記憶が抜け落ちている状態。

 

まともな報告ができない様子です。

 

そんなフォスが、断片的な記憶を手繰り寄せ、アドミラビリスの王に聞いた「にんげん」というワードを呟きます。

 

そのときの先生の反応が非常に怪しいのです！

 

基本無表情なあの先生が激しく動揺し、手を置いていた机を破壊。

 

その異様な様子から、宝石たちの知らない「何か」を知っていることは明らかです。

 

そして先生の怪しさがより決定的となるのが、第４巻。

 

犬のような形の新型の月人を、先生が慣れた様子で手懐けたシーンです。

 

宝石たちを襲っていた新型の月人は、先生が現れた途端駆け寄っていき、先生の「おすわり」という指示に従い、その後もよく懐いた様子でぺったりと寄り添います。

 

そして先生の「……しろ　おまえ　手はどうした」

 

……この発言です。

 

怪しすぎる！！！！

 

この発言から、主人公フォスフォフィライトは、先生は月人(敵)と親しいのではないかと疑い始めるのです。

 

金剛先生の正体とは！？月人との関係が明らかに！

金剛先生の正体は第８巻で語られます。

 

先述したように、先生の体は人口六万昌ダイヤモンド。

 

古代生物・人間が作った人工物です。

 

先生は、他の宝石たちのように、自然発生した天然の鉱物ではなく、人間の道具として作られました。

 

金剛先生に与えられた仕事は、人間の死後、肉体を離れた魂が「無」へ行くために必要な「祈り」を行うこと。

 

月人とは、「祈り」を得られないまま月に座礁した魂の集合体なのです。

 

月で永遠を彷徨う月人たちは、安寧の地とされる「無」へ行くため、金剛先生の「祈り」が必要であり、金剛先生に祈ってもらいたいがために、長きにわたって宝石との戦争を行ってきました。

 

金剛先生が祈らない理由とは？故障したのは「感情」のせい？

金剛先生はいつしか故障し、「祈り」を行わなくなりました。

 

月人たちはそんな金剛先生を刺激し、「祈り」を再開させるため、彼が大切にしている宝石を攫っていたのです。

 

金剛先生が祈ることをしないのはなぜか。

 

それには理由があります。

 

金剛先生は、人間の道具でありながら、自我を芽生えさせ、鉱物生命体である宝石に執着しています。

 

そんな金剛先生はすでに故障しており、「祈り」の対象を絞ることができず、一度祈れば、人間を祖とする者全てを分解し「無」へ送ってしまうのです。

 

人間を祖とする者には、彼が愛する宝石たちも含まれています。

 

これが金剛先生が頑なに「祈り」を行わない理由でした。

 

金剛先生には「兄」がいた！あの「流氷」が関係している！？

金剛先生の「兄機」について

金剛先生には兄弟機がいます。

 

金剛先生の兄弟機とは、まだ地上に人間が存在していた頃に作られた兄機です。

 

隕石飛来の予測を意図的に外し地上に当て、地上の主権を人類から奪おうとしました。

 

当然廃棄され、後続機として、金剛先生が作られたのです。

 

人類は、機械の裏切りを恐れ、後続機である金剛先生に厳しい制御を設けました。

 

その影響で、金剛先生は機密事項である自身の存在の詳細や、人間に関する事実を話すことができず、故障したまま、宝石たちとのいびつな共存を続けていたのです。

 

宝石たちに話しかけてくるあの流氷の正体！

冬期の仕事のひとつ、流氷割り。

 

見る者の不安を反射し、増幅させる性質を持つ流氷は、言葉のような音を発し、宝石を誘惑します。

 

流氷の言葉を理解できるフォスフォフィライトは、話しかけてくる流氷に気を取られ、両腕を奪われます。

 

先生の説明では、「古代生物の澱のようなもの」だと表現していましたが、その正体は第１２巻で明かになります。

 

流氷の正体は、兄機の意思だったのです！

 

廃棄された金剛の兄機は薄弱な意思となり、海を漂い続け、冬の時期になると流氷として姿を現します。

 

月人の軍に似た特徴的な形は、月人に対し、自身の復活の協力を求めているんだとか。

 

宝石を誘惑するのも、月人に対する媚び売りの一種と言われています。

 

第３巻で、金剛先生が流氷を「罪深き者」と呼んだ伏線が、第１２巻で回収されました。

 

宝石の国で金剛先生死亡！？驚きの最後とは？

金剛先生は死亡したのか？

第１２巻。

 

金剛先生は、月人全軍を引き連れてやってきたフォスフォフィライトと対面します。

 

宝石たちとの戦闘で満身創痍のフォスは、やがて金剛先生に辿り着き、祈るように伝えます。

 

しかし、金剛は不具合があると繰り返し、フォスの意に沿えないと謝罪します。

 

絶望した様子のフォスは、金剛に「壊れろ」と叫び、手にしていた剣で襲いかかります。

 

すると、突然、金剛の額に大きなひびが……。

 

金剛は「仕事の終わりを告げてくれる人間を待っていた」と言い残し、フォスに自身の右目を託します。

 

最も堅いという意味で付けられた金剛という名前。

 

月人が、外装の破壊は困難であるとしていた金剛先生の最後は、穏やかな自壊でした。

 

砕けた金剛！その後どうなる！

フォスフォフィライトに右目を託し、砂になった金剛先生でしたが、意外にも、月人側の手によって復活を遂げます。

 

月にて、双晶アメシストの片割れであるエイティ・フォーが「宝石を月人化する装置」を開発し、希望する宝石たちを月人化します。

 

すでに粉にされてしまった宝石たちも、記憶の回収に成功し、月人と同じ組織体に移植することで復活することができました。

 

同様に、金剛先生も、月人と同じ体になることで復元され、宝石たちとの再会を果たしました。

 

みんな大好き「金剛先生」のその後を考察！

月人の王子エクメアと再会した金剛先生。

 

長い年月、戦争を続けてきた宝石と月人、そしてその原因である金剛が一堂に会する第１２巻。

 

彼らは、フォスフォフィライトが金剛の力を完全にインストールするまでの約１万年を共に過ごします。

 

もともと「無」へ行くことが目的である月人にとっては、フォスが「祈り」を行うことができるようになるまでを待つ１万年ということになりますが、月人化した宝石や、金剛先生にとっては、新たな生活のはじまりの１万年です。

 

故障していないフォスであれば、「人間を祖とする者全て」を無へ送ってしまうわけではないはずなので、月人のための「祈り」が終了した後、金剛先生や月人化した宝石たちは、共に新たな世界を生きていくのではないかと予想します。

 

また、元宝石のユークレースが、フォスフォフィライトのためにできることはないのかと呟いた際にも、金剛先生とエクメアが「ある」と答えたことから、金剛先生には何か考えがあると思われます。

 

神となったフォスフォフィライトと月人化した宝石たち、そして金剛先生。

 

姿や身分は変わりましたが、もう一度当初の仲間たちが集結し、共に幸福な日々を過ごす結末を、一読者として願わずにはいられません。

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