漫画『コウノドリ』は、2012年から『モーニング』で連載され、2020年に完結した人気医療漫画です。
2016年には第40回講談社漫画賞・一般部門を受賞し、2015年には綾野剛主演で実写ドラマ化もされています。
物語の舞台は、聖ペルソナ総合医療センター。
主人公の鴻鳥サクラ(こうのとり さくら)は、産科医でありながら人気のジャズピアニスト「ベイビー」であるという異色の経歴をもつ医師です。
彼を中心に、妊婦やその家族、そして赤ちゃんを取り巻く医療の現場が丁寧に描かれています。
そんなペルソナで鴻鳥の元で働く産科医の下屋カエ(しもや かえ)。
研修医から産科の専門医になってもおっちょこちょいで少し頼りなさが残る彼女ですが、ある妊婦と出会ったことで産科から救命に転科することになります。
この記事では、下屋先生がなぜ転科をすることになったのか、そしてその後どのように成長したのか、産科に戻ってくるのかなどを詳しく解説していきます。
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産科医の下屋カエはどんなキャラクター?何歳?原作ではメガネ?
下屋カエは、聖ペルソナ総合医療センターの産婦人科で勤務する若手の産科医です。
年齢は28歳と、医師としてはまだまだ経験を積んでいる途中の世代。
ドラマでは松岡茉優さんが演じていますが、原作漫画ではメガネをかけ、そばかすがあり、少し地味な印象の女性として描かれています。
#本日の架空医師 下屋加江
専門 産婦人科。『コウノドリ』に登場する主人公•サクラ先生の後輩医師。ジャズピアニスト•ベイビー(中身はサクラ先生)のファンでもある。とある出来事がきっかけで救急科に転科した。好物は焼肉で1人でも行くほど。 pic.twitter.com/wCVC5r9ptk— Dr.ペンペ🐧ちょいオタ耳鼻科医 (@Drpempe) July 21, 2021
性格は真面目で不器用。
仕事熱心な一方でプライベートはやや寂しく、焼肉が大好物なのに一緒に行ける友達や彼氏がいないため、よく一人焼肉を楽しんでいます。
産科医を目指した理由は、自身の名字「下屋」が“子宮”を連想させるから。
物語の初期では、ペルソナの産科に勤務する女医は下屋先生一人だけだったため、「女性医師を希望する患者」がいると休日でも呼び出されるなど、忙しい日々を送っていました。
また、作中ではジャズピアニスト・ベイビーの大ファンという一面も。
ライブに行きたい気持ちはあるものの、なぜかベイビーの出演日に限って当直が入っており、なかなか足を運べないという不運なエピソードも描かれています。(ベイビーの中身は鴻鳥のため、勤務の都合上、鴻鳥がいない日は当直になることが多い)
下屋先生の恋愛事情を解説!白川や鴻鳥との関係は?
下屋先生は、結婚はおろか彼氏もいない独身の産科医です。
本人も「今の恋人は仕事」と語るほど、産科医としての使命に全力を注いでいます。
新生児科の同期・白川(しらかわ)とは仲が良く、作中でも一緒に食事に行ったり、行動を共にするシーンが多く見られます。
二人の関係を見て「もしかして恋愛関係なのでは?」と感じる読者もいるかもしれませんが、実際は恋愛感情ではなく、同じ現場で命と向き合う“同志”のような絆。
互いを支え合う良き同僚として描かれています。
また、上司である産科医・鴻鳥に対しても、下屋先生は深い信頼と尊敬の気持ちを抱いています。
「普段はのほほんとしてるけど、いざという時は頼りになる」「優しいけど、厳しいところもある。私もあんな産科医になりたい」と語っており、その言葉からも彼女のまっすぐな憧れが伝わってきます。
しかし、そこに恋愛感情は一切なく、あくまで“医師としての目標であり尊敬する上司”という立場。
下屋先生にとっての恋愛とは、まだ少し先の話なのかもしれません。
ヘルプ先の病院で出会った神谷カエとの結末は
物語のTRACK37で、下屋先生は同期の森(もり)に頼まれ、「ふじ産婦人科」での当直ヘルプを引き受けます。
その日、彼女は切迫早産で入院している妊婦・神谷カエ(かみや かえ)と出会いました。
神谷さんは妊娠25週5日での突然の入院を受け入れられず、不安と恐怖から涙が止まりません。
そんな神谷さんの様子を見に行った下屋先生は、優しく語りかけます。
「切迫早産にはちゃんとゴールがあるんです。お母さんが1日、1週間…と頑張った分だけ、赤ちゃんもその分成長します」その言葉に神谷さんの表情は次第にやわらぎ、他愛もない話をするうちに、笑顔を見せるまでになりました。
会話の中で、二人が同じ28歳で、しかも同じ名前「カエ」であることが分かり、自然と親しさが生まれます。
問診の際、神谷さんは「最近、動悸がひどくて」と話します。
張り止めの薬による副作用として動悸はよくあることですが、下屋先生はどこか引っかかるものを感じました。
ヘルプの当直明け、帰り際に院長へ「神谷さん、切迫以外に気になる症状はありませんか?」と確認する下屋先生。
実は、神谷さんのどこか落ち着かない様子から、甲状腺の異常を疑っていたのです。
しかし、既往歴には特に問題はなく、「自分の思い過ごしかもしれない」と考え直します。
ふじ産婦人科の院長は「週明けに採血して調べてみよう」と答えました。
しかし、その3日後。
神谷さんは突然、激しい苦しさを訴え、ペルソナに救急搬送されてきます。
救急車の中では頻脈が確認され、肺水腫と妊娠高血圧症候群の疑いがありました。
救命チームとともに待機する鴻鳥先生と下屋先生。
ところが、救急車の扉が開くと、そこには心臓マッサージを続ける救急隊員の姿が。
搬送中に心肺停止を起こしていたのです。
緊迫した空気の中、手術室へと急ぐ医師たち。
救命の加瀬(かせ)先生が「これ、本当に肺水腫と妊娠高血圧症候群か?甲状腺クリーゼじゃないのか?」と口にします。
甲状腺クリーゼとは、甲状腺ホルモンが暴走して全身の代謝が異常に高まり、急激な心停止を引き起こす危険な病気。
まさに、下屋先生が最初に感じていた“違和感”でした。
母体の血流を少しでも取り戻すため、緊急帝王切開が行われます。
しかし、生まれてきた赤ちゃんは心拍がなく、新生児科の今橋(いまはし)先生が必死に蘇生を試みるも回復せず。
そして、母体である神谷さんも心拍が戻ることはありませんでした。
医師たちの懸命な処置もむなしく、神谷カエと赤ちゃん、二人の命は救うことができませんでした。
この出来事は、下屋先生にとって深い無力感と悔しさを残す出来事となり、彼女が“命と向き合う医師”として成長していく大きな転機となるのです。
産科から救命へ転科したのはなぜ?
下屋先生は神谷さんのことがきっかけである重大な決意をすることになります。
神谷カエの死をきっかけに、深い自責の念に苦しむ下屋先生。
「もしあのとき、無理にでも検査をしていれば…」「神谷さんが亡くなったのは、私のせいかもしれない」そう自分を責め続けながらも、彼女は変わらず仕事に向き合い続けました。
しかし、その心は明らかに疲弊していました。
なんの異常もない妊婦の採血をしたり、小さなミスを繰り返すようになり、その姿を見かねた鴻鳥先生が休暇を取るよう指示します。
そして鴻鳥先生は「産科医になったこと、後悔してるか?」と問いかけます。
下屋先生はしばらく考え、「いえ、していません」と答えました。
「だったら、乗り越えて帰ってこい。」その言葉を受け、下屋先生は4〜5日の休暇を取ることになります。
休暇中、彼女は念願だったジャズピアニスト・ベイビーのライブへ。
ずっと楽しみにしていたはずなのに、演奏を聴きながらも頭の中は仕事のことでいっぱい。
「このままじゃ、産科には戻れない」そう痛感した下屋先生は、自分を変えるための決意を固めます。
そして休暇明け、救命医の加瀬先生と鴻鳥先生のもとへ行き、「救命に行かせてください」と言いました。
「救命に行かせてください」ペルソナにはNICU(新生児集中治療室)や救命救急が併設されており、助産師たちや仲間の医師もいる、居心地のいい環境。
だからこそ「ここではダメなんです。救命で全身管理を学び、鴻鳥先生や四宮(しのみや)先生がいなくても、妊婦さんと赤ちゃんを救える産科医になりたい。それが、私の“乗り越え方”なんです」と下屋先生は言います。
その真剣な想いを受け止めた鴻鳥先生は、優しく微笑みながら言いました。
「お前は、僕の自慢の後輩だから大丈夫。行ってこい。そして、強くなって帰ってこい。」
こうして下屋先生は、約1年を目標に救命救急へと転科。
失敗や後悔を糧に、再び“命と向き合う産科医”として成長していく決意を胸に、新たな一歩を踏み出しました。
下屋先生は産科に戻ってくる?救命は産科に返したくない?
結論から言うと下屋先生は産科に戻ります。
しかし、当初の予定の1年を大幅に過ぎて約2年救命医として働きました。
転科したばかりの頃、下屋先生は脱臼も治せず、子どものルート(点滴)も取れず、救命の現場で思うように動けない日々を送っていました。
しかし、次第に救命での経験を積むうちに、自信と実力を身につけ、すっかり救命チームの一員として活躍するようになります。
救命の部長もその頑張りを認めており、加瀬先生が「そろそろ産科に戻してもいいんじゃないか」と進言するほどでした。
ところが部長は「やっと救命で使える医師になってきたのに産科になんて戻せない」と答え、「頑張ってるとは言ったけど、下屋先生が一人前の救命医だなんてまだこれっぽっちも思っていない」と厳しい言葉を返します。
一方の下屋先生も、心のどこかで「そろそろ産科に戻りたい」という気持ちを抱えながらも、まだ自信を持てずにいました。
そんなある夜、下屋先生は偶然産科に立ち寄ります。
そこで助産師の小松(こまつ)が「体調が悪いという34週の妊婦・永倉(ながくら)さんが来てて熱が高くてしんどそう。でも鴻鳥先生も赤西先生も緊急帝王切開に入ってて診れる医者がいない」と困っているのを見かけます。
下屋先生は「それなら、私が診ましょうか?」と申し出て永倉さんを診察。
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『コウノドリ』はCASE313「緊急手術」!シリーズ【救命の未来】編の第3回、
突然訪れた高熱を抱える妊婦の対応を
することになった下屋カエが直面したのは…!?ペルソナを生と死が目まぐるしく交錯する!
最新単行本29巻も絶賛発売中です!!#コウノドリ pic.twitter.com/AdQCFNUp9d— モーニング公式 (@morningmanga) December 26, 2019
熱は39.2℃あり、採血の結果、肝機能障害や血小板減少が見られ、敗血症の可能性を疑います。
その矢先、永倉さんが激しい腹痛を訴え、下屋先生は常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)を起こしていると判断。
すぐに手術室とNICUへ連絡を指示しますが、鴻鳥先生も赤西(あかにし)先生も手術中で不在。
下屋先生は加瀬先生に連絡し、緊急帝王切開の前立ちを依頼します。
救命チームが帝王切開を行うという異例の事態に戸惑う中、下屋先生は「おそらく劇症型溶連菌(げきしょうがたようれんきん)による敗血性ショックで早剥を起こしている」と説明。
全身麻酔を行い、わずか1分で赤ちゃんを取り出します。
NICUが到着し、赤ちゃんは無事誕生しました。
しかし出血が止まらず、手術室は血の海に。
モーニング最新号のコウノドリより。早剥による緊急帝王切開。敗血症により凝固系に異常がでている。大量輸血が必要。献血は倫理だの人権だのではなくとにかく輸血の需要のため。てか生存権ってすべての人権に優先するものだぞ。命がなきゃ倫理も表現の自由もないからね。 pic.twitter.com/uR6GVeR7Va
— 礼未🐶🌸🍴 (@remimiura) January 3, 2020
下屋先生は子宮を取るという苦渋の判断を下します。
そこへ鴻鳥先生が駆けつけ、加瀬先生と前立ちを交代。
懸命な処置の末、子宮を全摘出することで母体の命を救いました。
劇症型A群溶連菌感染症は妊婦の場合、母体致死率が60〜70%といわれる非常に危険な疾患。
今回、母子ともに無事だったのは、下屋先生の迅速な判断と対応のおかげでした。
それでも救命の部長は、「救命医が2人も帝王切開に入るなんて」と不満を漏らします。
しかし加瀬先生は、「下屋先生が産科に手を貸したことにヤキモチ妬いてるだけで、本当はよくやったと思っている」とフォローします。
後日、下屋先生が「産科に戻りたい」と申し出ると、部長は「救命を逃げ出して産科に戻るんだ」と嫌味を言い放ちます。
そんな中、呼吸困難の外国人女性が救命に運ばれてきました。
診察の結果、未受診の妊婦で、周産期心筋症を発症していることが判明し、やがて心停止に陥ります。
下屋先生は即座に死戦期帝王切開(しせんきていおうせっかい)の決断を下しました。
その姿には以前のような迷いはなく、「絶対に助ける」という強い覚悟がありました。
緊迫の中で始まった帝王切開。
赤ちゃんは無事に誕生し、母親の心拍も再開。
母子ともに救うことができました。
一方、救命では数日前に運ばれてきた脳出血の患者が亡くなっており、救命医の過酷さと限界を痛感します。
そんな中、部長は下屋先生にこう語ります。
救命では救えなかった命もあったが、仲間と力を合わせて命と向き合うその現場には、何にも代えがたい絆が生まれる――「まーた寂しくなっちゃうなぁ」と部長はつぶやきました。
それに対し、下屋先生は「私は産科に戻っていいんでしょうか?本当に救命で強くなれたんでしょうか?」と問います。
「下屋先生ほど患者の命と戦ってきた産科医なんていないさ。胸を張って産科に戻りなさい。」と部長は優しく答えます。
部長は最後まで嫌味を言いつつも、心の底では下屋先生の成長を誇りに思い、手放すのが寂しかったのでしょう。
こうして下屋先生は、救命での経験を胸に、ひと回り強く成長した姿で産科へと戻っていきました。