当て屋の椿を全巻無料で読む方法を紹介!漫画アプリで最新16巻までタダ?ちょっとエッチな推理漫画?

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悩んでいる人
『当て屋の椿』を全巻無料で読む方法が知りたい。

 

本記事はこんな疑問を解決します。

 

ご紹介する方法は、登録不要もちろん合法です。違法手段ではないので、安心してくださいね。 

『当て屋の椿』は漫画アプリ『マンガPark』にて全巻無料で読める?

いきなり、結論です。

 

『当て屋の椿』はこちらの白泉社が運営する漫画アプリマンガParkにて全巻無料で読むことができます。

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『マンガPark』は、大手出版社の白泉社が運営する公式アプリなので安全に利用できます。アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。

 

『マンガPark 』では、👇このように『当て屋の椿』第1巻から最新・第15巻に収録されているすべてのエピソードを無料で配信してくれています。

 

仮に書店や有料電子書籍で『当て屋の椿』を全巻そろえた場合、9,900円の支払いが必要になってきます。

1冊660円×15冊=9,900円

9,900円は、普通に大金です。

 

安心安全に、そしてタダで『当て屋の椿』を全巻読破したい方は『マンガPark』を使う方法が最もお得です。

 

ここまでのまとめ
  • 『当て屋の椿』は漫画アプリ『マンガPark』にて全巻(最新巻まで)無料で読める
  • 『マンガPark』は白泉社が運営する漫画アプリなので安心安全
  • マンガPark』をダウンロードする際にも一切お金はかからない

以上がここまでのまとめです。

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『マンガPark』は課金してもお得に読める!

『マンガPark』では基本的に無料で読める作品が多いですが、最新刊が発売されたばかりの作品などはアプリ内で購入できる『コイン』が必要です。

 

↓『コイン』が必要な作品。

 

実は、この『コイン』はアプリ内でお得に、そして簡単に購入することができます!

 

例えば、1100円分の『コイン』を購入した場合、1100円分の『コイン』に加えて、アプリ内で使用できるボーナスコインが200円分付与されます

 

つまり課金しても、お得に漫画を読めるのです!

 

購入方法もキャリア決済で簡単に購入できるため、わざわざ書店に行って漫画本を購入する手間が省けます。

 

『マンガPark』では1日に無料で読める話数に限りがあるので、うまく『コイン』を購入して読む方がストレスなく読み進められますよ!

 


 

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気軽に無料体験してみてくださいね。

 

次に『マンガPark』の使い方(システム)を簡単にご説明します。

『マンガPark』では1日に読めるマンガの話数に制限があります。分かりやすく説明しているので、読み進めてください。 

1日に読める話数に制限があると言っても毎日、かなり多くのマンガを読み進めていくことができるシステムですので、満足して頂けるハズです。

『マンガPark』の基本的な使い方

『マンガPark』に掲載されているマンガを無料で読むには、アプリ内アイテムである『FREEコインボーナスコインを活用することになります。

 

(左がFREEコイン、右がボーナスコイン)

 

簡潔に言うと『FREEコイン』『ボーナスコイン』などを使うことで、1日1作品において、13話分以上のマンガを無料で読むことが可能です。

 

要するに1日に最低でも単行本1冊分に値する量のマンガを『マンガPark』にてタダで楽しむことができるということです。(かなり大盤振る舞い!)

 

『当て屋の椿』も例外なく1日に13話分以上の話数を読み進めることができます。(もちろんタダで)

 

以下では『マンガPark』で使うアプリ内アイテム『FREEコイン』『ボーナスコイン』のそれぞれの使い方、取得方法を詳しく説明していきます。

 

※2分程度で読めるので、かるく目を通しておいてください。

『マンガPark』のFREEコインとは?取得方法と使い方を解説

FREEコインとは?
  • FREEコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • 朝6時、夜9時に120FREEコインずつ配布される(1日に計240FREEコイン)
  • 30FREEコイン消費で好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る

以上が簡単なFREEコインの取得方法と使い方の説明です。

 

1話につき30FREEコインが消費されるということは、

1日に配布される240FREEコイン÷1話につき消費される30FREEコイン=8話分

つまり毎日、配布される計240FREEコインを使って1日に8話分の作品をタダで読めるシステムがFREEコインです。

 

但し1点だけ注意があり、FREEコインを120以上貯めこむことは出来ません

 

朝6時に120FREEコインが配布され、その120FREEコインを使わずに夜9時を迎えたとしても新たに120FREEコインが加算されることはありませんので注意が必要です。

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『マンガPark』のボーナスコインとは?取得方法と使い方を解説

MP+(マンガポイントプラス)とは?
  • ボーナスコインとは、アプリ内でマンガを無料で読むために必要なアイテム
  • FREEコインがなくなってしまった場合でもボーナスコインを使うことで好きなマンガを1話分、無料で読むことが出来る
  • 『マンガPark』新規ダウンロード特典で900ボーナスコイン(30話分)が付与される
  • 毎日、短い広告動画を見るだけで30ボーナスコイン(1話分)が付与される(1日に2回このシステムが使える)

以上が簡単なボーナスコインの取得方法と使い方の説明です。

 

👇下の画像のように『マンガPark』新規ダウンロード特典では、900ボーナスコイン30話分)が無料配布されます。

 

そして毎日、短い広告動画を視聴することで30ボーナスコイン1話分を取得することが出来ます。

毎日0時と12時の2回、広告動画を見てボーナスコインを獲得できます。つまり毎日、60ボーナスコインを取得できるということです。

短い広告動画の見方は、アプリを起動すると画面右下にピンク色のプレゼントマークが出てくるので、それをタップします。

するとCMを見てコインをGETというボタンが表示されるので、タップして短い広告動画を視聴します。(広告を見ずに流してるだけでもOK!)

たったこれだけの労力で、30ボーナスコイン(マンガ1話分)が手に入ります。

 

やらない手はありませんよね(^^)/

短い広告を見てボーナスコインを獲得できるシステムは毎日、夜0時と昼12時に回復します。

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『FREEコイン』『ボーナスコイン』以外で1日3話分のマンガを読む方法

先ほど紹介した『FREEコイン』『ボーナスコイン』が0ポイントになってしまった場合でも1日に3話分のマンガを無料で読むアプリ内システムがあります。

 

その仕組みがコチラ。

 

読みたい”話(はなし)”のページへ飛ぶと、「CMを見て無料で読むと表示されます。これをタップし広告動画を視聴することで新たに1話分のマンガを無料で読むことが可能となります。

3回分この仕組みを使ったら翌日0時にリセットされ、また利用できます。

 

ここまでを簡単にまとめると

ここまでのまとめ
  • FREEコインを利用して1日8話分のマンガを無料で読む
  • 新規ダウンロード特典で貰える900ボーナスコインを利用して30話分のマンガを無料で読む
  • 毎日、獲得できる60ボーナスコインを利用して2話分のマンガを無料で読む
  • FREEコイン、ボーナスコインがなくなった場合でも、短い広告動画を最大3本見て、毎日3話分のマンガを無料で読む

以上の事から『マンガPark』は、1つの作品において、1日に最低でも13話分以上ののマンガを無料で読むことのできるかなり気前の良い漫画アプリであることが分かります!

 

ぜひ、この機会に遠慮なく無料で読ませていただきましょう!!(^^)/

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『当て屋の椿』の世間の評価は?

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『当て屋の椿』1巻のネタバレ&感想!

第一話『椿、登場』

町人文化華やかなりし江戸時代、男女の濡れ場から物語は始まります。

 

男に抱かれて乱れる女の姿を、筆で写し取る青年の名は鳳仙。

 

春画を描かせたら右に出る者はないと評判の若き絵師でした。

 

絵を描き終えて立ち去ろうとする鳳仙を、歌舞伎役者の瑠璃丸は「この女はこんなものじゃすまない」と引き止めます。

 

本当は春画なんて描きたくありませんが、今のご時世山水画だけでは食べていけません。

 

そんな鳳仙をよそに、瑠璃丸と彼の恋人の悦は乳繰り合いだします。

 

あきれて腰を上げる鳳仙の腕を掴み、せっかくなんだから混じっていけと誘う瑠璃丸ですが、悦の乳房に顔を埋めても鳳仙はまったく反応しません。

 

ならば仕方ないと嘲笑され、恥辱に唇を噛む鳳仙。

 

春画師として官能的な女体の数々を世に出しながらも、鳳仙は女性が苦手なのでした。

 

鳳仙を見送った瑠璃丸と悦は再び情事に溺れますが、その痴態を何者かが障子の隙間から覗いています。

 

夜も更けた頃、瑠璃丸と別れた悦は慌てて家路を辿っていました。

 

彼女と瑠璃丸の関係は父に秘密のようです。

 

なかなか離してくれないから夜遅くなってしまった、とのろける悦の胸を凶刃が刺し貫きます。

 

悦は盛大に血を吐いて倒れ、臓物をぶちまけて絶命します。

 

悦の惨たらしい死にざまを見下ろし、愉悦の笑いをもらす犯人。

 

後日、鳳仙は自らが住む長屋の一郭を訪ねていました。

 

同じ長屋になんでも探し当てる人物がいるという噂を聞き、半信半疑でやってきた鳳仙の横っ面を、すれ違いざま女がさげた瓢箪がひっぱたきます。

 

驚きと痛みに蹲る鳳仙のことを、女は知っているようでした。

 

家賃が払えない代わりに春画の手本になれというのか、とあらぬ疑いをふっかけられ、鳳仙はやっぱり女は怖いと痛感します。

 

この風変わりな女こそ、なんでも探し当てると評判の当て屋の椿でした。

 

やっぱり噂は嘘だったのだと怒り心頭の鳳仙ですが、椿は彼の眼を覗き、人の生き死にに触れてきたことを即座に見抜きます。

 

飯をおごってくれるなら話を聞くと笑い、椿は鳳仙を馴染みの飯屋に誘います。

 

飯屋で相席した鳳仙は、何故人の生き死ににに触れてきたのがわかったのか椿を問い詰めますが、椿はあてずっぽうだと開き直ります。

 

ハメられたと後悔する鳳仙ですが困っているのは事実なので、外れたらせいぜい笑い飛ばしてやると考え、椿に依頼を相談。

 

今朝早く、歌舞伎役者の瑠璃丸が捕まりました。

 

罪状は悦殺し。

 

奉行所は痴情の縺れを疑いましたが、瑠璃丸は自分は殺してないと主張します。

 

鳳仙が下手人探しに乗り出したのは瑠璃丸の為ではありません。

 

悦の死体に取りすがって号泣する、彼女の父親の姿にほだされからでした。

 

悦を親元へ帰してやりたいと呟く鳳仙に椿は不思議な顔をしますが、彼女の死体からは何故か耳が奪われ、行方不明になったまま。

 

鳳仙は下手人が耳を持ち去ったのだと推理しますが、奉行所の連中も気味悪がって事件に深入りしたがりません。

 

どうせこの女も逃げ出すだろうと椿を観察しますが、案に相違して椿は爪を噛み、ひどく興奮している様子。

 

鳳仙から聞いた陰惨な事件の話に、彼女はすっかり夢中になっていました。

 

「どんな理屈が咲くのか楽しみだねェ、先生」

 

そう言って椿はニンマリ笑うのでした。

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第二話『吉原の女、篝』

謎は理屈の重なりできてる、自分はその理屈が好きなのだと椿は言います。

 

鳳仙は懐疑的ですが、椿は鳳仙が酒を少ししか飲まないのは女である自分を警戒しているからだと指摘し、彼が女を怖がっているのを見事に言い当てました。

 

続けざま鳳仙が箸を付ける料理をあてていくので、これには納得するよりほかありません。

 

椿はこの手の下手人は必ず過去にもやってると断言し、瓦版の束をおきます。

 

その全部を暗記していると聞いて、鳳仙は驚愕。

 

彼女の変人ぶりにドン引きしますが、指摘された瓦版を見ると、確かに似たような事件が二件起き、どちらの被害者も左耳を奪われていました。

 

爪を噛む音に顔を上げた鳳仙は、その時初めて椿が随分と美しい顔をしているのに気付きます。

 

瓦版をよく見ると、過去の事件には生き残りがいました。

 

三人目の女は片耳を奪われましたが命に別状なく、されど事件のショックから何も喋らなかったとのこと。

 

女達の共通点は瑠璃丸を贔屓にしていた事だけでした。

 

瑠璃丸の所へ行こうと慌てる鳳仙に対し、椿はもうすべてがわかったから行くだけ無駄だと告げて席を立ちます。

 

彼女が向かった先は、この世の地獄と極楽が交錯する吉原遊郭。

 

本来女人禁制の場所ですが、春画師の鳳仙は花街の男達とも顔馴染みであり、従って頭巾を被った彼の連れが怪しまれることもありません。

 

椿の目的地はある遊郭でした。

 

そこには篝という名高い女郎がおり、彼女には千里眼が備わっているとのことです。

 

借財もない、売られ来たのでもない。

 

望んで堕ちた彼女の人となりに興味を抱く鳳仙。

 

なんと、椿は篝の請負人でした。

 

彼女自ら友人の篝を遊郭に放りこんだというではありませんか。

 

それを聞いた鳳仙は女の友情とはこんなものかと不快がりますが、その時全裸の篝が障子を開け放ち、子供のように無邪気な歓声を上げて椿に抱きつきます。

 

椿もあどけない笑顔で篝を受け止め、元気そうだと喜びます。

 

美貌の篝が花魁になれない理由は、心と頭が成長を止めていたからでした。

 

篝は初対面の鳳仙を無邪気にほーしゃんと呼び、何故だか彼女は怖くないと鳳仙は思います。

 

天真爛漫な微笑みを向けられ目のやり場に困る鳳仙。

 

そんな彼は放っておき、椿は篝の片目を閉じさせます。

 

片目を瞑るなり篝の様子が変化、不可思議な託宣を下します。

 

「耳は耳なし芳一が持っている」

 

彼女はまだ見ぬ未来を手繰り寄せる、予言の異能をもっていたのでした。

 

用は済んだと暇を告げられ篝は寂しがりますが、また来るよと椿は優しく宥めます。

 

手土産の菓子まで約束され喜ぶ篝に、鳳仙は複雑な顔。

 

吉原を地獄というものもいるが、ここでしか生きられない人間もまたいるのだ―……。

 

本当の地獄はどこにでもあり、誰にでも門を開いてると椿は言い、鳳仙の手を引きます。

 

彼女が向かう先には、生き残りの三人目の女が待っていたのでした。

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第三話『獲られた耳の謎』

鳳仙と椿は三人目の被害者が住む長屋を訪れました。

 

耳は耳なし芳一が持っているー……。

 

その予言に該当する人物は、耳をとられながら生き残った野菊しかいません。

 

椿が戸を開け放って乗り込んだ長屋には、おぞましい腐臭が立ち込めていました。

 

野菊は包帯で頭と顔を覆い、陰気に黙り込んでいます。

 

もう十日以上たつのに彼女の耳を覆う包帯には生々しく血が滲んでいました。

 

椿は場違いに朗らかに自己紹介し、悦の耳を返してくれれば何もしないと言います。

 

野菊を下手人と決め付けた無礼な発言に鳳仙は取り乱しますが、椿は自分は間違ってないと駄々をこね、しかも野菊は「耳は譲れません」ときっぱり断るではありませんか。

 

彼女は自分が下手人だと認めたのです。

 

野菊は最初から何も隠してはいませんでした。

 

よほどの剣の手練れでもない限り耳は殺してから奪うのが筋道です。

 

ならば生き残った彼女に容疑がかかるのは道理でした。

 

野菊は何故そうも耳にこだわるのかー……。

 

その理由は哀しい生い立ちにありました。

 

瑠璃丸は髪結いの野菊を贔屓にしていました。

 

彼女は密かに瑠璃丸に想いを寄せていましたが、それを口には出さず彼の髪を結います。

 

瑠璃丸は出来心から彼女に手を出しますが、野暮ったい髪がばらけて露わになった彼女の素顔を見て一言、「これはいけないねえ」と呟きます。

 

野菊の顔の右半分には、耳にまで至る醜い痣があったのです。

 

母は死に父は逃げた、この期におよんで瑠璃丸まで失いたくないー……。

 

そう思い詰めた彼女は、瑠璃丸と関係を結んだ女たちの白く美しい耳に焦がれ、自分のそれとすげ替えることで彼を留めようとしたのでした。

 

傷が癒えたらまた瑠璃丸のもとへ行くのだと話す野菊ですが、生きた人間に死肉が馴染むはずもなく、耳は腐り落ちてしまいます。

 

いいえ、よく見ると腐り落ちたのは耳ではなく、そこから毒が回り蛆がわいた野菊の顔そのものでした。

 

野菊は無縁仏として葬られました。

 

飯屋で事件の顛末を話す鳳仙と椿。

 

そこへ悦の霊が現れ、耳が見付かったのでまた大好きな瑠璃丸の声が聞けると喜びます。

 

鳳仙はそんな彼女にお前のおかげで美しい絵が描けたと礼を述べ、悦は少し見ない間にいい男になったと感心し、意気揚々と恋人のもとへ向かうのでした。

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第四話『狛犬の行方』其の一

鳳仙は春画の新作を版元に持ち込みました。

 

版元は一流の春画師だと鳳仙の腕を褒めますが、彼が描いた普通の絵にはさっぱり興味を示しません。

 

猫の絵を突き返されて落ち込む鳳仙ですが、そこへ現れた女の客が、この絵を買い取りたいと申し出ます。

 

交尾もしていない、三味線もしていないただの猫だがいいのかと驚く鳳仙に対し、娘は有名な方の絵なのかと戸惑います。

 

互いに遠慮し合って慌てる鳳仙と娘。

 

その控えめな様子には、女性が苦手な鳳仙すらも親近感を持ってしまうのでした。

 

鳳仙から買い取った絵に、娘は筆ででかでか「ねこ」と書き足します。

 

書かなければわからないかと困惑する鳳仙に対し、自分は寺子屋で教えており、その教材にしたいのだと申し開きをする娘。

 

実は子供も苦手な鳳仙ですが、おっとりした娘の力になってやりたいと思い、入り用なら何枚でも描くと請け負います。

 

娘は表で待たせていた犬に優しく声をかけ、動物好きな鳳仙は相好を崩しますが、コマとよばれたその犬はなんとも不細工な面構えをしていました。

 

自分の絵を買ってくれた娘に興味がわいた鳳仙は、帰る道すがらコマの散歩を代行します。

 

娘の名前は桔梗といい、神社の境内で寺子屋を開いていました。

 

鳳仙は境内の様子に違和感を覚えますが、具体的に何がおかしいかはわかりません。

 

その時、コマがいなくなっているのに気付きます。

 

慌ててさがす二人ですが、コマは椿とじゃれあっていました。

 

椿は境内から消えた「ある物」をさがしにきていたのです。

 

違和感の正体を悟った鳳仙のもとに神主が歩み寄り、桔梗の帰りを労いますが、何故かコマは彼に対して唸りを上げます。

 

鳳仙は境内から消えた狛犬の片割れをさがしにきたのだろうと椿に告げますが、椿は狛犬と対になっているのは正確には獅子だと説明。

 

境内を守護する狛犬と獅子は、獅子狛犬と呼ばれる番いなのでした。

 

大事にしたくなかったのだが氏子が頼みに行ってしまったとぼやく神主。

 

なんでもこの神社には、狛犬が勝手に動くという話が伝わっているそうです。

 

狼に追われ境内に逃げ込んだ親子を守り、狼を食い殺した狛犬のあぎとは、けだものの血でぬらぬら光っていたそうです。

 

そこへ寺子屋の子供たちが駆け寄ります。

 

春画の先生がいるぞと呼び立てる椿を引っ張り、鳳仙はすごすご逃げ帰ります。

 

神主は見知らぬ男を境内に上げるのはよくないと椿を嗜めますが、彼女の肩に手をおいた瞬間、コマが激しく咆哮。

 

神主の腕を噛みます。

 

家で一人になった桔梗はなんであんなことをしたのかとコマを叱りますが、コマに反省の素振りはありません。

 

桔梗は湯浴みの支度で着物を脱ぎ、あんなふうに男性と楽しく話せたのは鳳仙が初めてだと打ち明けます。

 

神主様は止めるけど、もう一度鳳仙さんに会いたい。

 

想いを募らせる桔梗の耳に、コマの断末魔が届きます。

 

何が起きたのか血相を変える桔梗ですが、戸の隙間から覗いたコマの顔に安堵。

 

裸の上に軽く纏って近付きますが、それは罠でした。

 

入口で待ち伏せしていた神主は、コマの生首をぶらさげて嗤います。

 

彼は桔梗の身体を狙っていたのでした。

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第五話『狛犬の行方』其の二

桔梗は神主に犯されながらコマの生首に手を伸ばします。

 

ですが彼はもう何も言いません。

 

境内から狛犬が消えたのは、神主がコマに見立て仕留める練習をしていたからでした。

 

神主はずっと桔梗の身体を狙っていましたが、目的を果たすには番犬のコマが邪魔でした。

 

練習に力が入り過ぎて狛犬の首もぽっきり折れてしまったと神主は笑います。

 

桔梗は恐怖と裏切りに泣きながら、変わり果てたコマに取り縋ります。

 

彼女は父と母に助けを求めますが、今日から自分が飼い主だと神主に言われ、鉄の首輪を嵌められてしまいます。

 

神主は鉄の首輪で繋いだ桔梗を嬲りものにし、想いを遂げるのでした。

 

翌日、桔梗は子供たちの無邪気な笑い声で目を覚ましました。

 

寺子屋の表では鳳仙が子供たちに絵を見せています。

 

桔梗に描いてくれと頼まれたのだ、と鳳仙は子供たちに弁解しますがいまいち信じてもらえません。

 

約束を守って来てくれた鳳仙に桔梗は喜びますが、こんな姿で会えるわけがありません。

 

自分はもう汚されてしまったのです。

 

子供たちに点数稼ぎにきたと囃し立てられた鳳仙は、描き上げた絵の束を抱いて笑いますが、桔梗は一言帰ってくださいと懇願します。

 

本当はずっと会いたいと思っていたー……。

 

桔梗はひとり涙に咽びながら、肩を落として帰っていく鳳仙を見送ります。

 

追い詰められた彼女はコマに助けを求めます。

 

ですがコマは返事をしません、もう死んでいるのです。

 

あの言い伝えが本当なら、本当に狛犬が動くならー……

 

再び夜が訪れ、神主が桔梗を苛みにやってきました。

 

後日、鳳仙はある報せを胸に椿の長屋に駆け込みます。

 

神社の境内、消えた狛犬の台座のすぐそばで、神主がけだものに噛み殺されてしまったのです。

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第六話『狛犬の行方』其の三

神主が食い殺されたのは獣の祟りだと老婆は訴えます。

 

彼女は夜な夜な狛犬に跨って首を絞める神主の姿を目撃していました。

 

神主の死体が発見された同日、桔梗とコマが行方をくらましました。

 

コマが神主に唸りを上げていたのを思い出す鳳仙のもとへ、寺子屋で会った子供達が接近。

 

椿は彼らに団子をふるまい、詳しく話を聞きます。

 

彼らは神主がコマを埋めるのを少しだけ手伝ったと言い、いなくなった桔梗の代わりにこれから花を手向けにいくのだと告げ、それを聞いた椿は優しいねェと褒めます。

 

なにがなんだかわからず途方に暮れる鳳仙。

 

椿は神主を懲らしめるために狛犬が台座から降りたのだと嘯きます。

 

鳳仙は桔梗の行方に胸を痛めますが、椿は何かに気付きながら素知らぬふり。

 

仕事を受ける受けないは私の自由だー……。

 

鳳仙はその言葉に顔を歪めて立ち去ります。

 

椿と別れ、桔梗の実家を訪ねた鳳仙。

 

寺子屋を出たなら帰る場所はここしかない。

 

一目無事な姿を見たいと足を運んだ鳳仙でしたが、白昼から酔っ払った父親に桔梗は奉公に上げた、あとは知らないと言われ戸惑います。

 

二両で桔梗を売り渡したと聞いた鳳仙は、寺子屋の手伝いにそんな大金を払うはずがないと反論しますが、すげなく追い返されてしまいました。

 

夜、桔梗の両親は酒を飲みながら、売った娘を横流しするとはけしからんと憤ります。

 

岡場所か吉原に売ればもっと稼げたのにと悔しがる父親の背後で戸が鳴り、うるさいと手をかけた刹那、何かがその喉首を食いちぎります。

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第七話『狛犬の行方』其の四

夜、ひとり境内に向かった椿は、コマの埋められたあとを掘り返しました。

 

コマの死体に首がないのを確認した椿は、自分の因果な商売を呪います。

 

彼女は桔梗が親に売られたことを知っていたのです。

 

そんなことは露知らず、寺子屋でけなげに働く心優しい主人を、コマは懸命に守っていました。

 

鳳仙は椿の長屋の前で膝を抱え、彼女の帰りを待ちます。

 

そこに行き会った椿に牙をむくけだもの。

 

路地の暗がりにひきずりこまれ腕を噛まれた椿は、さがす手間が省けたと不敵に笑います。

 

襲撃者の衣を剥げば、さらされたのはコマの生首。

 

そのあぎとからは牙が引き抜かれていました。

 

夜道で椿を襲い、神主と両親を殺したのは、コマの牙を自身に移植した桔梗でした。

 

信じていた人に裏切られ、身も心も汚された彼女は、愛犬の牙を自分の口に埋め込んで復讐を果たしたのです。

 

駆け付けた鳳仙は愕然としますが、そんな彼女に優しく手を伸ばします。

 

ですが桔梗は彼の手をとることができません。

 

鳳仙の指先に付いた綺麗な絵の具は、彼が自分や子供たちの為に描いてくれた絵を思い出させます。

 

身も心も血で汚れてしまった彼女に、鳳仙の手は尊すぎました。

 

桔梗は慟哭し、鳳仙と椿に背を向けて走り出します。

 

最期に鳳仙が持参した絵を見たかったと思い、コマの生首をひしと抱き締め、桔梗は橋から身を投げたのでした。

 

桔梗の遺体は上がらず、おかげで鳳仙は彼女がどこかで生きているという幸せな夢を見ることができました。

 

後日、どうしようもなかったのだと椿は告げます。

 

守ってくれる唯一の相手を惨たらしく殺されたら、自分が番犬と同化するしかない。

 

彼女はそこまで思い詰めていたのでした。

 

桔梗が自分の手をとらなかったことを訝しむ鳳仙に対し、椿は答えを出しません。

 

そんな彼女が池に投げ込んでいたのは、狛犬のかけらでした。

 

神主は狛犬を砕いたかけらを小石にまぜることで証拠隠滅していたのです。

 

桔梗という美しい女がいたことだけ覚えていればいい。

 

椿の言葉に鳳仙は彼女の笑顔を追憶するのでした。

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第八話『長屋の犬浚い』

鳳仙は筆がのらずに苦しんでいました。

 

女が苦手な彼は花街で気晴らしもできず、毎日をただ寝て過ごしていましたが、そこへ椿がうるさく押しかけてきます。

 

そこへ長屋の賑やかな住人たちも加わり、大浚いだと鳳仙を連れだします。

 

鳳仙が借りた長屋には大工、浪人、職人と個性的な人々が住んでいました。

 

近所の友人である侘助は、椿に好意を持って夜這いを妄想。

 

ですが鳳仙はアイツだけはやめておけと止めます。

 

大浚いとは、長屋の共用場所の掃除を意味します。

 

三味線の師匠である花菱に浪人の柳が岡惚れしていたり、人間関係もなかなかに複雑な様子。

 

ドブ浚いをしていた鳳仙は溝から小銭を拾います。

 

他にも点々と小銭が落ちており、椿と侘助は顔を輝かせ、埋蔵金が流れてきたのだ、いやご禁制の贋金作りが行われているのだと議論しますが、ネズミ小僧のしわざを疑った鳳仙だけは笑われて不満顔。

 

小銭の列はある小間物問屋の下に続いてました。

 

その店の縁の下にもぐりこんだ一行は番頭と下働きの情事に遭遇。

 

激しく突かれる下働きの女が掲げる秤皿から、ちゃりん、ちゃりんと小銭が落ちてきて三人は事の顛末を悟ります。

 

その後掃除を終えた鳳仙は、花菱におにぎりで労われますが、彼女との会話で椿が自分を案じ、気分転換に大浚いに連れ出したと知り、笑わずにはいられません。

 

実の所、さまざまな人々が集う長屋は鳳仙にとって大事な居場所なのでした。

 

椿の気遣いに感謝をこめ、鳳仙は一枚の絵を描きます。

 

それは彼女の名前と同じ椿の花でした。

 

椿は首からボトリと落ちるから不吉と言われるが、自分はその潔さが好きだと椿は微笑んで鳳仙に礼を述べますが、翌日にはもうその絵は売られていたのでした。

 

感想

当て屋の椿一巻の感想です。

 

美麗な絵で容赦なくエログロな内容、好き嫌いはキッパリ分かれそうですが個人的には大好きです。

 

椿や鳳仙はじめ、登場人物がとても魅力的ですよね。長屋の人情模様もじーんとします。

 

桔梗の行く末は哀しいですが、鳳仙と椿の優しさにちょっと救われました。

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